JPH101921A - サイドウィングの浮動抑制装置 - Google Patents

サイドウィングの浮動抑制装置

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JPH101921A
JPH101921A JP17417396A JP17417396A JPH101921A JP H101921 A JPH101921 A JP H101921A JP 17417396 A JP17417396 A JP 17417396A JP 17417396 A JP17417396 A JP 17417396A JP H101921 A JPH101921 A JP H101921A
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Minoru Tsuchida
実 土田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のサイドウィング装置においては、油圧
シリンダの伸縮によりサイドウィングとウィングホルダ
の成すチルト角度を可変するが、ワイヤロープを使用し
ているため、サイドウィングを路面へ押し付けることが
不可能であり、作業中に排雪抵抗が大きくなると、サイ
ドウィングの先端が簡単に浮き上がってしまうなどの問
題がある。 【解決手段】 ホルダシャフト2により回動自在に枢着
されているサイドウィング1の先端とウィングホルダ3
の成すチルト角度の可変は、ホルダシャフト2を支点と
するサイドウィング1の先端の上下作動によるものであ
ると共に、油圧シリンダ7の伸縮作動をサイドウィング
に伝達するリンク機構を有し、ヘッドリンク4と上部リ
ンク5及び下部リンク6を各々ピンで連結構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイドウィング装
置による除雪作業において、除雪抵抗によるサイドウィ
ング先端の浮き上り作動の抑制装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。従来のサイドウィング装置に
おいては、実用新案登録第3004184号のごとくサ
イドウィングとウィングホルダの成すチルト角度の可変
は、油圧シリンダ22、滑車21、ワイヤロープ20、
ターンバックル19がピン27,26,25,24,2
3により構成されており、作動は油圧シリンダの伸縮に
よるが、ワイヤロープを使用しているため、図4のごと
くサイドウィングを路面へ押し付けることが不可能であ
り、作業中に排雪抵抗が大きくなると、サイドウィング
1の先端が簡単に浮き上がってしまう。排雪抵抗の大き
くなる要因としては、路面の雪が踏み固められて硬い圧
雪となっている場合と、歩道除雪を例にすると、歩道端
部に雪堤Bが形成されサイドウィングよりの排雪を阻害
している場合である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。サイ
ドウィングによる排雪作業中に路面上の圧雪が歩行者及
び車両等により踏み固められ、かなり硬い圧雪となって
いる場合、また、サイドウィングの先端部より放出され
るはずの雪が雪堤により阻害され、排雪に異常な抵抗が
かかった場合等にサイドウィングの先端が簡単に浮き上
がり、雪を残して進行することが大きな課題となってい
る。
【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、次のようなことのできるものを提供しようとする
ものである。 1.ホルダシャフト2を支点とし回動自在に枢着されて
いるサイドウィング1とウイングホルダ3の成すチルト
角度の可動部にヘッドリンク4、上部リンク5、下部リ
ンク6が各々ピン10,11,12,13で連結されて
おり、ピン12の外周にはスプリング14が嵌入され、
通常はこのスプリングの反発力で上部リンクと下部リン
クの成す角度θ1 が保持されている。 2.排雪作業中にサイドウィングに設定値以上の負荷が
かかるとスプリングがたわむため、上部リンクと下部リ
ンクの成す角度が概略θ2 となり、サイドウィングの先
端部が浮き上がる。 3.負荷が減少することによりスプリングの反発力とサ
イドウィングの重量により上部リンクと下部リンクの成
す角度はθ1 となるものである。 つまり、スプリングの強度の設定次第で路面上の圧雪除
去及び雪堤により排雪が阻害される場合でも、排雪を雪
堤に押し付けての処理ができるため、有効な作業が可能
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。本願のもの
は、ホルダシャフト2により回動自在に枢着されている
サイドウィング1の先端とウィングホルダ3の成すチル
ト角度の可変は、ホルダシャフト2を支点とするサイド
ウィング1の先端の上下作動によるものであると共に、
油圧シリンダ7の伸縮作動をサイドウィングに伝達する
リンク機構を有し、ヘッドリンク4と上部リンク5及び
下部リンク6を各々ピン10,11,12,13で連結
構成しているサイドウィングの浮動抑制装置である。
【0006】この場合、下記のように構成することがで
きる。 1.上部リンクと下部リンクのピン12の外周にスプリ
ング14を嵌入し、該スプリングの反発力によりサイド
ウィングの先端下部にかかる押し上げ荷重によるホルダ
シャフト2を支点とする押し上げ回転作動である浮き上
がり作動を抑制し、路面上の硬い圧雪の除去作業を可能
とするよう構成されている。
【0007】2.ピン12により上部リンク5と下部リ
ンク6を回動自在に連結し、さらに、スプリング14が
ピン12の外周に嵌入され、スプリング14の両端は各
々スプリングホルダ15に挿入保持され、上部リンクと
下部リンクの連結部に設定値以上の外力が作用すると、
上部リンク及び下部リンクがピン12を支点として回転
作動すると共に、スプリングの反発力が増大し、リンク
に作用する外力を除くことにより、スプリングの反発力
とサイドウィングの重量により上部リンク及び下部リン
クはストッパ16,16Aが接触するまで回転作動する
よう構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。除雪車両Aに配設されたサ
イドウィング1がホルダシャフト2により回動自在にウ
ィングホルダ3に枢着され、除雪車両Aにウィングホル
ダ3より前方位置に取付けられた調節管サポート17に
連結された調節管18の他端は、サイドウィングに連結
されており、このサイドウィング1で車道路面Cの雪及
び歩道路面C1の雪を排雪するものである。そして、歩
道路面C1に堆積した雪が硬い圧雪B1の場合、または
雪堤Bがサイドウィングよりの排雪を阻害している場合
は、図4のごとくワイヤロープを使用したものでは、サ
イドウィングを路面に押し付けることができず、サイド
ウィング先端が浮き上がり完全な除雪が不可能となる。
このため、本願のものでは、図5のようにワイヤロープ
を廃止し、ウィングホルダ3の上部にはピン10により
ヘッドリンク4を回動自在に連結し、ヘッドリンク4の
他端にはピン11により上部リンク5を回動自在に連結
し、上部リンク5の他端にはピン12により下部リンク
6を回動自在に連結し、下部リンク6の他端はピン13
によりサイドウィング1に回動自在に連結されているも
のである。
【0009】ピン12の外周にはスプリング14が嵌入
されており、このスプリング14の両端は各々スプリン
グホルダ15に挿入保持されている。このスプリングの
反発力により上部リンク5と下部リンク6の成す角度が
θ1となり、この時、ストッパ16,16Aは接触状態
となっているものである。このスプリングの反発力によ
り歩道路面C1の圧雪B1が確実に完全に除去される。
また、雪堤Bがサイドウィングよりの排雪を阻害してい
る場合でも、図5のように排雪を雪堤Bに押し付けて圧
着された雪B2の状態にすることができるものである。
つまり、スプリング14の強度の設定次第で多様な圧雪
および雪堤に対応した除雪が可能である。
【0010】また、スプリングの強度が設定値を越え反
発力以上の荷重に達した場合は、図3のようにサイドウ
ィングの先端が浮き上がりサイドウィング等の損傷を防
ぐように構成されている。そして、サイドウィングにか
かる負荷がなくなれば、スプリングの反発力とサイドウ
ィングの重量により、上部リンク及び下部リンクは図8
のθ2 の状態から図7のθ1 の状態に復元するものであ
る。また、ウィングホルダ3とヘッドリンクにピン8,
9で回動自在に連結されている油圧シリンダ7はホルダ
シャフト2を支点としたウィングホルダ3とサイドウィ
ング1の成すチルト角度を可変させるものであり、図6
はその作動状況を示したものである。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.サイドウィングによる除雪作業において、排雪抵抗
によりサイドウィング先端に浮動力が作用するのに対し
て、スプリングの反発力の作用で浮動力を抑制すること
が可能なため、圧雪を完全に除去することができる。 2.サイドウィングより排出される雪が雪堤により阻害
される場合でもサイドウィングが浮動せず、排雪を雪堤
に押し付けて圧雪の処理が可能である。 3.スプリングの強度変更により多様な圧雪及び雪堤の
状況に対応可能である。 4.ワイヤロープのように錆及びキンクの発生等による
切断の懸念はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】サイドウィングによる除雪作業状況の平面図で
ある。
【図2】サイドウィングによる除雪作業姿勢の側面図で
ある。
【図3】サイドウィング作業時のリンクの作動状態を説
明する背面図である。
【図4】従来のワイヤロープ式の作業時における除雪抵
抗による浮動状況を説明する背面図である。
【図5】本願のリンク式による除雪作業状況を説明する
背面図である。
【図6】リンク式における油圧シリンダ作動によるサイ
ドウィングとウィングホルダの成すチルト角度の可変状
況を説明する背面図である。
【図7】上部リンクと下部リンクの連結部における通常
の除雪作業時の該リンクの状態を説明する要部拡大図で
ある。
【図8】上部リンクと下部リンクの連結部において、除
雪作業時にサイドウィング先端に押上力が設定値以上作
用した状態を説明する要部拡大図である。
【図9】上部リンク及び下部リンク、スプリング、ピン
の組立状態を説明する図7におけるイ矢視図である。
【符号の説明】
A 除雪車両 B 雪堤 B1 圧雪 B2 圧着された雪 C 車道路面 C1 歩道路面 1 サイドウィング 2 ホルダシャフト 3 ウィングホルダ 4 ヘッドリンク 5 上部リンク 6 下部リンク 7 油圧シリンダ 8,9,10,11,12,13 ピン 14 スプリング 15 スプリングホルダ 16,16A ストッパ 17 調整管サポート 18 調整管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダシャフト(2)により回動自在に
    枢着されているサイドウィング(1)の先端とウィング
    ホルダ(3)の成すチルト角度の可変は、ホルダシャフ
    ト(2)を支点とするサイドウィング(1)の先端の上
    下作動によるものであると共に、油圧シリンダ(7)の
    伸縮作動をサイドウィングに伝達するリンク機構を有
    し、ヘッドリンク(4)と上部リンク(5)及び下部リ
    ンク(6)を各々ピン(10,11,12,13)で連
    結構成していることを特徴とするサイドウィングの浮動
    抑制装置。
  2. 【請求項2】 上部リンクと下部リンクのピン(12)
    の外周にスプリング(14)を嵌入し、該スプリングの
    反発力によりサイドウィングの先端下部にかかる押し上
    げ荷重によるホルダシャフト(2)を支点とする押し上
    げ回転作動である浮き上がり作動を抑制し、路面上の硬
    い圧雪の除去作業を可能とするよう構成されている請求
    項1記載のサイドウィングの浮動抑制装置。
  3. 【請求項3】 ピン(12)により上部リンク(5)と
    下部リンク(6)を回動自在に連結し、さらに、スプリ
    ング(14)がピン(12)の外周に嵌入され、スプリ
    ング(14)の両端は各々スプリングホルダ(15)に
    挿入保持され、上部リンクと下部リンクの連結部に設定
    値以上の外力が作用すると、上部リンク及び下部リンク
    がピン(12)を支点として回転作動すると共に、スプ
    リングの反発力が増大し、リンクに作用する外力を除く
    ことにより、スプリングの反発力とサイドウィングの重
    量により上部リンク及び下部リンクはストッパ(16,
    16A)が接触するまで回転作動するよう構成されてい
    る請求項2記載のサイドウィングの浮動抑制装置。
JP17417396A 1996-06-12 1996-06-12 サイドウィングの浮動抑制装置 Expired - Lifetime JP2860781B2 (ja)

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JP2009249961A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Yoneda Sangyo Kk 整地作業装置
CN106671468A (zh) * 2016-12-02 2017-05-17 郑州经度知识产权代理服务有限公司 一种用于小型雪雕制作的雪块压缩装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3084682B1 (fr) * 2018-08-06 2020-12-25 Euro Investissement Support d'au moins une lame de deneigement et machine d'entretien des voies de circulation ainsi equipee

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