JPH10191811A - 回転歯昇降式自動枝打機 - Google Patents

回転歯昇降式自動枝打機

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JPH10191811A
JPH10191811A JP334897A JP334897A JPH10191811A JP H10191811 A JPH10191811 A JP H10191811A JP 334897 A JP334897 A JP 334897A JP 334897 A JP334897 A JP 334897A JP H10191811 A JPH10191811 A JP H10191811A
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JP
Japan
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trunk
pruning machine
disk cutter
shaft
rotary tooth
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Application number
JP334897A
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English (en)
Inventor
Tsunetoshi Sonohara
恒利 園原
Takeshi Fukuwa
毅 福和
Shigeki Sugiura
茂樹 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、刃物を回転させながら樹幹を上昇
する、回転歯昇降式自動枝打機に関し、枝の切り残しを
低減しながら、枝の断面図を綺麗に仕上げることができ
るようにする。 【解決手段】 複数の駆動輪6a〜6cと遊動輪9とに
より樹幹30の外周に当接抱持し、駆動輪6a〜6cを
駆動して樹幹15を螺旋状に上昇する枝打機本体1と、
枝打機本体1に設けられた回転歯5とをそなえ、回転歯
5によって樹幹15の枝15aを切断する自動枝打機に
おいて、回転歯5を枝打機本体1に対して上下方向に昇
降する円盤カッタとして構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植林等における
杉,檜等の無節材を生産管理すべく枝を樹幹から切断す
る自動枝打機に関し、特に、刃物を回転させながら樹幹
を上昇する、回転歯昇降式自動枝打機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、杉や檜等の枝打ち作業(枝の
切断作業)を自動的に行なう自動枝打機が実用化されて
いる。このような自動枝打機では、樹幹に駆動車輪及び
遊動車輪を当接抱持させ、一定のリード角度で樹幹の外
周を螺旋昇降するものが一般に広く知られている。
【0003】上述のような自動枝打機の一例として、特
開昭60−58023号公報には図7,図8に示すよう
な回転歯物を用いた自動枝打機が開示されている。図7
に示すように、この自動枝打機では、主に機枠101,
エンジン102,刃物部103及び走行輪104等によ
り枝打機本体が構成されており、このうち機枠101
は、主にリングレール106,下部リング107及びこ
れらを連結支持する複数本の支柱108で構成されてい
る。
【0004】リングレール106は、径方向に2分割可
能に構成され、その外周には、ラックが形成された外周
ラックギア105がリングレール106に対して回動自
在に設けられている。また、この外周ラックギア105
は、エンジン102のギアケース110に固定されてい
る。リングレール106には、断面が略C字形状の溝が
形成されており、この溝の内部には、エンジン102に
より駆動される駆動輪(図示省略)が設けられている。
これにより、エンジン102は、リングレール106に
沿って、外周ラックギア105と一体的に旋回可能とな
っている。
【0005】また、支柱108よりも内側には走行輪1
04が配設されている。この走行輪104は、スプリン
グ等により樹幹115に押圧するように構成されてお
り、走行輪104が駆動されることで、枝打機本体が樹
幹115に対して昇降するようになっている。なお、こ
の走行輪104は、ゴム製無限軌道により構成されてい
る。
【0006】走行輪104は、軸118を介して走行用
減速機117に接続されており、また、この走行用減速
機117には、外周ラックギア105と噛合するピニオ
ンギア116が設けられている。そして、エンジン10
2の駆動力により、ギアケース110とともに外周ラッ
クギア105が木枠101に対して回転すると、この回
転力が、ピニオンギア116を介して走行用減速機11
7に伝達され、この走行用減速機117から軸118を
介して走行輪104に駆動力が伝達されて枝打機が昇降
するのである。
【0007】また、図7に示すように、上記刃物部10
3は、ギアケース110の上端に上下方向に揺動可能に
構成され、且つ樹幹115の接線方向に当接するように
設けられている。ここで、刃物部103は、図8に示す
ように、回転円盤刃物112と、この回転円盤刃物11
2を案内する刃物ガイド113とから構成されており、
刃物ガイド113には、回転円盤刃物112の両側に突
出した突起部114が設けられている。
【0008】また、回転円盤刃物112は、図7に示す
ような刃物回転用フレキシブルシャフト130によって
エンジン102に連結されている。次に、回転円盤刃物
112の上下方向への揺動機構(首振り機構)につい
て、図8を用いて説明すると、この枝打機には、回転円
盤刃物112と刃物ガイド113とからなる刃物部10
3が設けられており、アーム119を介して枝打機本体
に取り付けられている。
【0009】また、アーム119の基端は、エンジン1
02側へ固定されたブラケット120にピン121によ
って軸支されており、ブラケット120の先端には、ア
ーム119の揺動範囲を規制するためのストッパー12
2,122が設けられている。これらのストッパー12
2,122は、アーム119から突出して設けられてお
り、各ストッパー122,122とアーム119との間
には、アーム119をストッパー122,122間で弾
性支持するためのスプリング123,123が設けられ
ている。
【0010】上述のような枝打機よれば、エンジン10
2の駆動力により図示しない駆動輪が駆動されると、刃
物部103は、エンジン102やギアケース110とと
もにリングレール106に沿って移動し、リングレール
106上を周回する。また、エンジン102からの駆動
力により外周ラックギア105が回転し、この回転力が
走行用減速機117を介して走行輪104に伝達され
て、枝打機本体が昇降する。
【0011】したがって、刃物部103は、樹幹115
に沿って螺旋状に昇降することになり、枝打機の上昇時
には、刃物部103の回転により樹幹115に存在する
枝が基部より切り落とされる。また、このとき刃物部1
03がピン121を中心に揺動することにより、刃物部
103を固定した場合よりも枝打ち作業可能な範囲が広
がり、刃物部103がカバーする樹幹表面積を拡大する
ことができる。
【0012】なお、このような技術以外にも、特開昭6
0−149325号公報には枝打機に回転歯物を用いた
技術が開示されている。また、特公平3−13844号
公報,特開昭60−24130号公報,特公平6−28
536号公報,実開昭60−85147号公報等には、
駆動輪及び遊動輪により枝打機本体を昇降させ、チェー
ンソーにより枝打ちを行なうように構成された枝打機が
開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チェー
ンソーを用いた従来の枝打機では、必ずしも切断部の仕
上がりは満足できるものではなかった。また、このよう
なチェーンソーでは、樹幹の表皮が傷つきやすいという
問題があった。また、チェーンソーの代わりに回転歯を
用いた場合には、樹幹の表面を回転歯が完全にカバーす
ることができず、枝の切り残しが比較的多いという課題
があった。
【0014】なお、特開昭60−58023号公報の技
術では、回転円盤刃物112を揺動させることで、枝の
切り残しをなくすようにした技術が開示されているが、
この技術では、アーム119の揺動をスプリング12
3,123により許容しているに過ぎず、必ずしも樹幹
の表面を回転歯が完全にカバーするようなものではなか
った。
【0015】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、刃物が樹幹の表面全体を覆うようにすること
で、枝の切り残しをなくしながら、枝の切断面を綺麗に
仕上げることができるようにした、回転歯昇降式自動枝
打機を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の回転歯昇降式自動枝打機は、複数の駆動輪と
遊動輪とにより樹幹の外周に当接抱持し、該駆動輪を駆
動して該樹幹を螺旋状に上昇する枝打機本体と、該枝打
機本体に設けられた回転歯とをそなえ、該回転歯によっ
て該樹幹の枝を切断する自動枝打機において、該回転歯
が、該枝打機本体に対して上下方向に昇降する円盤カッ
タとして構成されていることを特徴としている。
【0017】このような構成によれば、自動枝打機は、
樹幹を螺旋状に上昇しながら、枝打機本体に設けられた
回転歯により樹幹の枝を切断する。このとき、回転歯と
しての円盤カッタが、枝打機本体に対して上下方向に昇
降することにより、該円盤カッタが樹幹の表面の全域を
カバーする。また、請求項2記載の本発明の回転歯昇降
式自動枝打機は、上述の請求項1記載の構成に加えて、
該円盤カッタの該樹幹側に略円盤形のプロテクタを回動
自在に設け、該プロテクタを該樹幹の表皮に当接させる
ことで該円盤カッタと樹幹表皮とが非接触となるように
構成されていることを特徴としている。
【0018】このような構成によれば、プロテクタが樹
幹の表皮と接触するので円盤カッタと樹幹表皮とが非接
触となる。また、プロテクタが樹幹の表皮と接触するこ
とにより、切り落とす枝の切断位置が決められ、枝の切
り口の切り残し量が略一定となる。また、請求項3記載
の本発明の回転歯昇降式自動枝打機は、上述の請求項1
記載の構成に加えて、該円盤カッタの上下昇降ストロー
クSと、該枝打機本体の最大上昇リードLmax との関係
が、 Lmax −110〔mm〕≦S〔mm〕≦Lmax 〔mm〕 となるように設定されていることを特徴としている。
【0019】このような構成によれば、樹幹径の異なる
場合であっても、枝打ち作業時には、ほとんどの樹幹に
対して樹幹表面の略全範囲を円盤カッタが通過すること
になり、枝の切り残しがほとんどない。また、請求項4
記載の本発明の回転歯昇降式自動枝打機は、上述の請求
項1〜3のいずれかに記載の構成に加えて、該枝打機本
体に、該遊動輪を保持する補助フレームが設けられると
ともに、該補助フレームが上下方向に分割可能に構成さ
れ、上下方向で独立した押し付け力により該樹幹を抱持
するように構成されていることを特徴としている。
【0020】このような構成によれば、樹幹径が上下方
向で変化するような場合においても、上下にそれぞれ分
割された補助フレームにより樹幹径に対応した押し付け
力を保つことができ、枝打ち作業を確実に行なうことが
できるのである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての回転歯昇降式自動枝打機について説明す
ると、図1は本発明の実施形態に係る枝打機全体を示す
斜視図、図2は駆動機構を示す系統図、図3はクラッチ
部を示す断面図、図4は切替リングを示す斜視図、図5
はフレーム構造を示す斜視図、図6はカッタの取付け構
造を示す断面図である。
【0022】図1に示すように、自動枝打機1は、ミッ
ションケース3,原動機(又は、エンジン)4,回転歯
としての円盤カッタ5,複数の駆動輪6a〜6c,複数
の遊動輪9及び本体フレーム12等をそなえている。本
体フレーム12は、メインフレーム2と補助フレーム
7,8とから構成されており、図5に示すように、補助
フレーム7,8は、それぞれヒンジ部72を介してメイ
ンフレーム2に取り付けられており、また、これらの補
助フレーム7,8は、上下方向に互いに独立して取り付
けられている。
【0023】また、ミッションケース3は、エンジン4
の回転数を減速して円盤カッタ5及び駆動輪6a〜6c
に駆動力を伝達するものであって、複数の歯車機構やク
ラッチ機構が設けられている。ミッションケース3に
は、エンジン4や駆動輪6a〜6cが取り付けられてア
ッセンブリ化されており、メインフレーム2に組み付け
られている。
【0024】また、メインフレーム2には、複数の遊動
輪9のうちの1つが取り付けられており、他の遊動輪9
は補助フレーム7,8に取り付けられている。ここで、
図1中では、遊動輪9を1つしか示していないが、この
遊動輪9は、実際には5か所に配設されており、補助フ
レーム7と補助フレーム8とにそれぞれ2個ずつ設けら
れている。なお、上記の駆動輪6a〜6c及び遊動輪9
は、いずれも同じ径の車輪である。
【0025】また、各補助フレーム7,8には、それぞ
れ抱持スプリング10が設けられ、この抱持スプリング
10の張力により補助フレーム7,8とメインフレーム
2とが樹幹15を囲むようにして取り付けられるように
なっている。また、枝打機1の樹幹15への取り付け時
には、この抱持スプリング10の張力により、駆動輪6
a〜6b及び遊動輪9を樹幹15の外周に押圧させて枝
打機1を抱持させるように構成されている。
【0026】次に、図2を用いて、各駆動輪6a〜6b
及び円盤カッタ5への駆動力伝達機構について説明す
る。まず、駆動輪6a〜6bへの駆動力伝達機構につい
て説明すると、エンジン4の出力軸には傘歯車21が取
り付けられており、この傘歯車21は、主軸(メインシ
ャフト)22に固定され、且つチェーン歯車(鎖歯車)
24と一体形成された傘歯車23に噛合している。
【0027】また、傘歯車23の両側には遊星減速機2
5,26が設けられており、遊星減速装置25,26
は、ミッションケース3に軸受け(図示省略)を介して
軸支されている。そして、エンジン4から主軸22へ出
力された回転力は、これらの遊星減速機25,26によ
り減速されて軸27及び軸55にそれぞれ伝達されるよ
うになっている。
【0028】一方、軸27には傘歯車28が固定されて
おり、傘歯車28の先端側には、上記の軸22,27,
55に対して略直交方向に駆動軸29が配設されてい
る。また、この駆動軸29には、図示するように傘歯車
28と噛合する2つの傘歯車30a,30bが設けられ
ている。ここで、これらの傘歯車30a,30bは、駆
動軸29に遊嵌されており、2つの傘歯車30a,30
b間に設けられたクラッチ機構31を作動させることに
より、傘歯車30a,30bを駆動軸29に対して一体
に回転させたり切り離したりすることができるようにな
っている。
【0029】すなわち、このクラッチ機構31を図中上
方に移動させると、駆動軸29と傘歯車30aとが一体
に回転するようになり、クラッチ機構31を図中下方に
移動させると、駆動軸29から傘歯車30aが切り離さ
れ、駆動軸29と傘歯車30bとが一体に回転するよう
になっている。また、クラッチ機構31を中間位置にす
ると、傘歯車30a,30bはいずれも駆動軸29から
切り離された状態となる。
【0030】そして、このようにクラッチ機構31を切
り替え作動させることにより、駆動軸29の正転,逆
転,中立を切り替えるようになっているのである。な
お、クラッチ機構31は、図3に示すように構成されて
おり、これについては後で詳述する。一方、上記駆動軸
29の図中上端には、ユニバーサルジョイント32を介
してチェーン歯車(又は、鎖歯車)33が設けられてい
る。また、駆動輪6aの回転軸34には、チェーン歯車
35が設けられており、チェーン歯車33の回転駆動力
が、チェーン36によりチェーン歯車35に伝達される
ようになっている。
【0031】同様に、駆動軸29の図中下端には、ユニ
バーサルジョイント32を介してチェーン歯車33が設
けられている。また、駆動輪6bの回転軸37には、チ
ェーン歯車38が設けられており、チェーン歯車33の
回転駆動力が、チェーン39によりチェーン歯車38に
伝達されるようになっている。また、駆動輪6bと駆動
輪6cとの間には、メインシャフト(主軸)22と略平
行に回転軸(横軸)43,43が配設されており、これ
らの横軸43,43は、ユニバーサルジョイント42を
介して接続されている。
【0032】また、駆動輪6b,6cの回転軸37,4
0の一端には、傘歯車41,41が取り付けられてお
り、各横軸43,43の端部には、これらの傘歯車4
1,41にそれぞれ噛合する傘歯車44,44が設けら
れている。これにより、駆動輪6bに伝達された駆動力
は、傘歯車41,44及び横軸43,43を介して駆動
輪6cに伝達されて、エンジン4からの回転力がすべて
の駆動輪6a〜6cに駆動伝達される。なお、駆動輪6
a〜6c及び駆動輪9は、螺旋昇降可能な一定角度に固
定されている。
【0033】次に、円盤カッタ5の駆動力伝達機構につ
いて説明すると、図2に示すように、軸26の上方には
軸46が配設されており、軸46の一端側にはチェーン
歯車47が設けられ、他端側には傘歯車48が固定され
ている。また、主軸22に固定されたチェーン歯車24
とチェーン歯車47とがチェーン49を介して接続され
ている。
【0034】また、円盤カッタ5と、軸46とは、軸5
0及びフレキシブルシャフト52により接続されてい
る。軸50の図中下端には傘歯車51が固定されてお
り、この傘歯車51は上記傘歯車48に噛合している。
軸50の図中上端において、フレキシブルシャフト52
が接続されており、このフレキシブルシャフト52の先
端は、図6に示すように、円盤カッタ5の回転軸81に
カップリング92を介して接続されている。
【0035】このような構成により、エンジン4からの
回転力は、主軸22から軸46及び軸50に伝達され、
この軸50に接続されたフレキシブルシャフト52によ
り円盤カッタ5が回転駆動されるのである。次に、円盤
カッタ5の上下方向への昇降機構について説明すると、
遊星減速装置26の出力側には軸55が連結されてお
り、この軸55の先端には、回転円盤56が固定されて
いる。回転円盤56には、軸55に対して偏心した位置
にピン58が突設されており、このピン58にはクラン
クシャフト57が接続されている。
【0036】一方、円盤カッタ5は、保持金具61に支
持されており、この保持金具61には、スプラインシャ
フト60が固定されている。また、ミッションケース3
には、支持金具59が固定されており、この支持金具5
9に対してスプラインシャフト60が上下方向にスライ
ド自在に挿入されている。また、保持金具61の下面に
は、継ぎ金具62が設けられており、この継ぎ金具62
にクランクシャフト57の上端が連結されている。
【0037】したがって、上記回転円盤56の回転する
と、ピン58が軸55に対して偏心運動を行なうことに
より、クランクシャフト57が上下に昇降し、円盤カッ
タ5も上下に昇降するようになっている。ここで、クラ
ンクシャフト57の昇降ストローク、即ち、円盤カッタ
5の昇降ストロークをS、枝打機1の最大昇降リードを
Lmax とすると、 Lmax −110〔mm〕≦S〔mm〕≦Lmax 〔mm〕 となるように設定されている。なお、最大昇降リードL
max とは、枝打機1が抱持しうる最大樹幹径の樹幹15
を螺旋上昇するときの上昇リード(ピッチ)である。ま
た、昇降ストロークSは、回転円盤56の回転中心(即
ち、軸55の回転中心軸線)からピン58までの距離を
2倍した値であり、ピン58の配設位置を変更すること
で、昇降ストロークSの設定を変更することができる。
【0038】ここで、円盤カッタ5の昇降ストロークS
を上述のような範囲に設定している理由について説明す
る。まず、円盤カッタ5の取り付けを固定した場合(即
ち、円盤カッタ5の昇降ストロークSを0にした場合)
を考えると、円盤カッタ5の中心軌跡は、一条の線(リ
ード線)となり、樹幹15の表面全域をカバーすること
ができず、枝15aの切り残しが生じることが考えられ
る。
【0039】これに対して、円盤カッタ5に十分な昇降
ストロークSを与えれば、樹幹15の表面全域をカバー
することができる。一方、本実施形態のように、駆動輪
6a〜6c及び遊動輪9の本体フレーム12に対する取
り付け角度を固定とした場合、一般に枝打機1の昇降リ
ードLは樹幹15の径が大きくなる程大きくなる。これ
は、樹幹15の径が大きくなれば、枝打機1が樹幹15
の表面を一周する距離が増えるからであり、この分だけ
リードLが増加するのである。
【0040】このように、自動枝打機1の昇降リードL
は樹幹15の径により変化することになるが、実際に枝
打ち作業を行なう対象となる樹木は、例えば杉や檜等、
ある程度限定されるので、これらの樹木の最大径は予め
想定することができる。そして、予め想定した最大径
(例えば本実施形態では、150mm)の樹幹を枝打機
1が昇降するときのリード(即ち、最大昇降リード)L
max と昇降ストロークSとが等しくなるように設定すれ
ば、円盤カッタ5が樹幹15の表面全域をカバーするこ
とになる。
【0041】しかしながら、実際には、昇降ストローク
Sをここまで大きく設定しなくても、円盤カッタ5自体
がある程度の面積を有しているので、十分に樹幹15の
全域をカバーすることができる。そこで、本実施形態で
は、通常使用する円盤カッタ5の径や、枝打ちの対象と
なる樹木の通常の径等を考慮して、実際に最大径の樹幹
15であっても樹幹15の正面全体を円盤カッタ5がカ
バーできる範囲を実験的に求め、その範囲を上述の範囲
としているのである。
【0042】そして、このような設定によれば、枝打機
1が樹幹15の表面を螺旋状に一周したときに、円盤カ
ッタ5が切り残す部分がなくなり、樹幹15の表面の全
ての範囲をカバーすることができるのである。すなわ
ち、このようにして設定された最大昇降リードLmax に
対して、昇降ストロークSがLmax −110〔mm〕以
上となるように設定することで、円盤カッタ5が、樹幹
15の表面の全ての範囲を通過させることができるので
ある。
【0043】なお、傘歯車51及び回転円盤56の軸心
上には、それぞれクラッチ機構(図示省略)が設けられ
ており、円盤カッタ5の回転駆動力及び昇降駆動力と、
駆動輪6a〜6cの駆動力とを切り離して、円盤カッタ
5への駆動力伝達を停止可能に構成されている。なお、
このようなクラッチ機構の制御は、図示しない遠隔装置
により遠隔操作されるようになっている。
【0044】次に、図3,図4を用いて、駆動軸29の
正転,逆転を切り替えるクラッチ機構31の構成につい
て説明する。傘歯車28にそれぞれ噛合する一対の傘歯
車30a,30bと駆動軸29との間には、図示するよ
うな鍔付きブッシュ65が挿入されている。また、駆動
軸29には大径部29aが形成され、この大径部29a
の段部にブッシュ65の鍔面が当接しており、これによ
り、傘歯車30a,30bの歯面側の位置が規制される
ようになっている。なお、傘歯車30a,30bとブッ
シュ65とは摺接しており、傘歯車30a,30bとブ
ッシュ65とは相対回転可能に構成されている。
【0045】また、駆動軸29にはセットカラー66が
取り付けられ、このセットカラー66を傘歯車30a,
30bのボス部に当接させることにより傘歯車30a,
30bの上下位置が決められている。一方、この傘歯車
30aと傘歯車30bとの間には、切替えリング67が
配設されている。この切替えリング67は、駆動軸29
の大径部29aに設けられた複数のボールスプライン6
8に摺接しており、軸方向(図中上下方向)にスライド
可能に構成されている。
【0046】また、切替えリング67は、ボールスプラ
イン68により駆動軸29の回転方向には相対回転が規
制され、切替え手段(切替えレバー)69により一対の
傘歯車30a,30bの間をスライドし、駆動軸の回転
方向の切り替えを行なうようになっている。図4に示す
ように、切替えリング67には、ボールスプライン68
が当接する溝部67aが複数(本実施形態では4個)設
けられている。これらの溝部67aは、ボールスプライ
ン68の形状に対応すべく、断面が円弧状(R形状)に
形成されており、切替えリング67と駆動軸29の大径
部29aとの間で回転方向のがたつきが生じないように
なっている。
【0047】また、切替えリング67の両端面(図中上
下方向の端面)には、複数の凸部67bが形成されてお
り、凸部67bの両側面67cは傾斜面として形成され
ている。また、切替えリング67の中央部には切替え手
段69の係合するリング溝67dが形成されている。ま
た、各傘歯車30a,30bの切替えリング67と対向
する面には、切替えリング67に対応した凹凸形状に形
成されており、切替えリング67と傘歯車30a,30
bとの凹凸部30′が係合することにより、駆動軸29
に回転駆動力が伝達されるようになっている。
【0048】したがって、切替え手段69により切替え
リング67をスライドさせることで、傘歯車30a,3
0bに対して切替えリング67が選択的に係合し、傘歯
車28からの回転駆動力を傘歯車30a,30bのいず
れかを介して駆動軸29に伝達されるようになっている
のである。なお、このクラッチ機構31についても、上
述した遠隔装置(図示省略)によりその作動が制御され
るようになっている。
【0049】次に、図5を用いて本体フレーム12につ
いて説明する。本体フレーム12は、上述したように、
メインフレーム2と2分割された補助フレーム7,8と
により構成されており、これらフレーム2,7,8はい
ずれもパイプ材により構成されている。メインフレーム
2には、エンジン4やその他の歯車類が取り付けられた
ミッションケース3を固定するための取付け金具71
a,71b,71c、補助フレーム7,8を取り付ける
ためのヒンジ部72、抱持スプリング10の両端を保持
するフック73a,73b及び金具74a,74b、遊
動輪9(図1参照)を軸支するための軸75等が設けら
れている。
【0050】補助フレーム7,8には、メインフレーム
2のヒンジ部72に対応した位置にヒンジ部76が設け
られており、メインフレーム2のヒンジ72部とピン部
材を介して回動自在に連結されている。また、補助フレ
ーム7,8の縦方向には、フレーム部材7a,8aが配
設されており、車輪フレーム77を軸支するようになっ
ている。車輪フレーム77は、主に、枠部材77a,ス
プリング保持金具77b,V字形枠部材77c,パイプ
77d及び支点軸77e等から構成されている。
【0051】枠部材77aは、略半円形状に形成されて
おり、この枠部材77aは、抱持スプリング10を枠部
材77aに沿って配設すべく断面形状がコの字状に形成
されている。また、枠部材77aには、コの字形状のス
プリング保持金具77bが複数固着されている。この枠
部材77aは支点軸77eに固定されており、また、支
点軸77eには、V字形に形成された枠部材77cがパ
イプ77dを介して取り付けられている。また、枠部材
77cの下方には、遊動輪11を回動自在に軸支する軸
77f,77gが設けられている。
【0052】一方、支点軸77eは、フレーム部材7
a,8aに挿入されており、これにより、車輪フレーム
77がフレーム部材7a,8aに対して回動自在に設け
られている。このように、補助フレーム7,8を上下方
向に分割可能に構成し、それぞれ抱持スプリング10に
より独立してメインフレーム2に係合することにより、
樹幹15の径が上下方向で変化するような場合において
も、2つの抱持スプリング10,10により樹幹径に対
応した押し付け力を保つことができ、枝打ち作業を確実
に行なうことができるのである。
【0053】次に、図6を用いて、円盤カッタ5の取付
け構造について説明する。保持金具61(図2参照)に
は、2つのベアリング82,83が挿持され、ベアリン
グ82,83により、カッタ5の回転軸81に形成され
た大径部81aと小径部81bとがそれぞれ軸支されて
いる。また、小径部81bには、雌ネジ部84aが形成
されており、この雌ネジ部84aにはナット84が螺合
している。そして、このナット84を回転させることに
より回転軸81の保持金具61に対する軸方向の位置決
めが行なわれるようになっている。
【0054】また、円盤カッタ5の樹幹15側にはプロ
テクタ85が設けられている。このプロテクタ85は、
円盤カッタ5に対して非接触となるように設けられ、軸
81に対して回転自在に軸支されている。そして、この
ようなプロテクタ85を設けることにより、円盤カッタ
5が樹幹15の表皮と直接接触することがなく、円盤カ
ッタ5を保護することができるのである。また、プロテ
クタ85を樹幹15に直接当接させることにより、枝の
切り残し寸法を一定に保ちながら枝打ち作業を行なうこ
とができ、枝打ち作業の仕上がりを向上させることがで
きるのである。
【0055】ここで、プロテクタ85は、スナップリン
グ88,89により、ベアリング87を介して押さえ金
具86に一体に取り付けられており、プロテクタ85,
ベアリング87及び押さえ金具86がアッセンブリ化さ
れている。また、回転軸81の先端には、受け部81c
及び鍔部81dが段階状に形成されており、受け部81
cに円盤カッタ5が取り付けられている。このとき、円
盤カッタ5が鍔部81dとの段部に当接することにより
円盤カッタ5の取り付け位置が規制される。
【0056】また、上記プロテクタ85のアッセンブリ
は、押さえ金具86の端面が円盤カッタ5に当接するこ
とにより取り付け位置が規制されるようになっている。
そして、このときに、プロテクタ85と円盤カッタ5と
の間に所定間隔の隙間が生じるように、押さえ金具86
の軸方向の寸法が設定されている。そして、上記円盤カ
ッタ5及びプロテクタ85は、ボルト90により回転軸
81に締結される。
【0057】また、フレキシブルチューブ52の先端
は、保持金具61に固着された受け金具91に挿持され
たブッシュ91aによりセンタリングされ、カップリン
グ92を介して回転軸81の連結部81eに連結されて
いる。なお、この円盤カッタ5は、作動時には樹幹15
側に押圧されるようになっており、これによりプロテク
タ85の曲面部85aが樹幹15に当接するようになっ
ている。
【0058】本発明の一実施形態としての回転歯昇降式
自動枝打機は、上述のように構成されているので、枝打
ち作業を行なうときには、自動枝打機1を樹幹15に抱
持させる。このとき、メインフレーム2と補助フレーム
7,8とを、抱持スプリング10の張力によって樹幹1
5を押圧する。その後、エンジン4を始動させ、クラッ
チ機構31を中立位置から正転側に切り替える。これに
より、自動枝打機1は螺旋状に旋回しながら樹幹15に
沿って上昇する。
【0059】そして、枝15aの存在する位置まで上昇
すると、図示しない遠隔装置によりクラッチ機構31を
中立位置に切り替えて、自動枝打機1の上昇を一端停止
させる。その後、円盤カッタ5の回転及び上下昇降の作
動スイッチをオンにすることにより、エンジン4の回転
力がフレキシブルシャフト52等を介して円盤カッタ5
に伝達されて円盤カッタ5が回転する。同時に、エンジ
ン4の回転力が、クランクシャフト57等を介して円盤
カッタ5に伝達されて円盤カッタ5が上下方向の昇降動
作を開始する。
【0060】そして、自動枝打機1の上昇を再開して枝
打ち作業を開始する。このとき、図6に示すように、プ
ロテクタ85の曲面部85aが樹幹15の表皮に当接し
て、枝15aの切断位置が決められる。また、円盤カッ
タ5は、プロテクタ85により樹幹15の表皮に接触す
ることなく、上下の昇降と本体の螺旋上昇によって枝1
5aを切断しながら上昇を続ける。このとき、プロテク
タ85は、樹幹15との接触抵抗によって回転し、樹幹
15の表皮に損傷を与えることはなく、枝打ち作業が行
なわれる。
【0061】また、複数の遊動輪9が上下に分割された
補助フレーム7又は補助フレーム8によって保持されて
いるので、樹幹15の径に対応した押し付け力を保つこ
とができる。すなわち、樹幹15の凹凸や上下の樹幹径
差に対して上下の各補助フレーム7,8が独立して対応
し、スムーズに枝打ち作業が行なわれるのである。ま
た、円盤カッタ5の昇降ストロークSと、枝打機1の最
大昇降リードLmaxとの関係が、Lmax −110〔m
m〕≦S〔mm〕≦Lmax 〔mm〕となるように設定さ
れているので、円盤カッタ5が樹幹15の表面の略全域
に亘ってカバーすることができ、枝打ち作業範囲におい
て、全ての枝15aが切り落とされるのである。また、
枝15aの切り残し量が所定値(例えば、3mm)以下
となり、枝打ち後の見栄えも向上する。
【0062】そして、所定の枝打ち行程が終了すると、
遠隔操作によりクラッチ機構31を逆転側に切り替える
とともに、円盤カッタ5の上下昇降と回転動作を停止さ
せて枝打機1を下降させ、枝打ち作業を終了させる。こ
のような回転歯昇降式自動枝打機によれば、樹幹に存在
する複数の枝15aは基部(根元)より略一定寸法で切
断される。また、円盤カッタ5の昇降ストロークSが枝
打機本体1の樹幹上昇リードより大きい場合には、一旦
切断された枝の基部は、枝打機本体1の上昇過程で、円
盤カッタ5が再接触するので、綺麗に仕上げされるとい
う利点がある。
【0063】また、円盤カッタ5の樹幹30側にはプロ
テクタ85が設けられているので、て、円盤カッタ5の
樹幹表皮への接触を防止することができ、円盤カッタ5
の食い込み等による樹幹15の損傷を防止することがで
きる。また、遊動輪9の取り付けられる補助フレーム
7,8を上下に分割し、それぞれの遊動輪9を各補助フ
レーム7,8の抱持スプリング10,10の張力により
樹幹30に押圧するので、樹幹30の凹凸や樹幹径の変
化に対しても、駆動輪6a〜6cや遊動輪9が確実に樹
幹15に当接し、枝打機1が常に安定した状態で昇降動
作や枝打ち作業を行なうことができるのである。
【0064】同様に、樹幹の曲がりにも対応が容易であ
り、このような樹幹であっても枝の切り残しが少ないと
いう利点がある。また、チェーンソーを用いる枝打機に
対して、本枝打機1では、円盤カッタ5を用いることに
より枝15aの切断面を綺麗に仕上げることができると
いう利点がある。また、チェーンソー式と比較して、潤
滑油が不要なので切断面への潤滑油の付着がなく樹木の
保護にもなるという利点がある。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の回転歯昇降式自動枝打機によれば、枝打機本体に
対して上下方向に昇降する円盤カッタを設けることによ
り、枝打ち作業時には、円盤カッタが樹幹の表面のほと
んど部分を通過するので、枝の切り残しがほとんどない
という利点がある。
【0066】また、チェーンソーを用いる枝打機に対し
て、円盤カッタを用いることにより枝の切断面を綺麗に
仕上げることができるという利点がある。また、チェー
ンソー式と比較して、潤滑油が不要なので切断面への潤
滑油の付着がなく樹木の保護にもなるという利点があ
る。また、請求項2記載の本発明の回転歯昇降式自動枝
打機によれば、円盤カッタの樹幹側にプロテクタを設け
て、プロテクタを樹幹の表皮に当接させることにより、
円盤カッタと樹幹表皮とが非接触となり、円盤カッタの
樹幹への食い込み等による損傷を防止することができる
という利点がある。また、プロテクタが樹幹の表皮と接
触することにより、切り落とす枝の切断位置が決めら
れ、枝の切り口の切り残し量を略一定にすることができ
るという利点がある。
【0067】また、請求項3記載の本発明の回転歯昇降
式自動枝打機によれば、円盤カッタの上下昇降ストロー
クSと、枝打機本体の最大上昇リードLmax とを Lmax −110〔mm〕≦S〔mm〕≦Lmax 〔mm〕 となるように設定することにより、樹幹に存在する複数
の枝は基部(根元)より略一定寸法で切断される。ま
た、円盤カッタの昇降ストロークSが枝打機本体の樹幹
上昇リードより大きい場合には、一旦切断された枝の基
部は、枝打機本体の上昇過程で、円盤カッタが再接触す
るので、綺麗に仕上げされるという利点がある。
【0068】また、請求項4記載の本発明の回転歯昇降
式自動枝打機によれば、補助フレームを上下方向に独立
して分割可能に構成することにより、補助フレームが上
下方向で独立した押し付け力により樹幹を抱持するよう
になる。したがって、樹幹の凹凸や樹幹径の変化に対し
ても、駆動輪や遊動輪が確実に樹幹に当接し、枝打機が
常に安定した状態で昇降動作や枝打ち作業を行なうこと
ができという利点がある。また、樹幹の曲がりにも容易
に対応することができ、このような樹幹であっても枝の
切り残しが少ないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての回転歯昇降式自動
枝打機の全体構成を示す模式的な斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態としての回転歯昇降式自動
枝打機の駆動伝達機構を示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の一実施形態としての回転歯昇降式自動
枝打機のクラッチ機構を示す模式的な断面図である。
【図4】本発明の一実施形態としての回転歯昇降式自動
枝打機のクラッチ機構の要部を示す模式的な斜視図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態としての回転歯昇降式自動
枝打機のフレーム構成を示す模式的な斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態としての昇降式自動枝打機
の円盤カッタの取付け構造を示す模式的な斜視図であ
る。
【図7】従来の枝打機の全体構成を示す模式的な斜視図
である。
【図8】従来の枝打機のカッタ機構を示す模式的な平面
図である。
【符号の説明】
1 自動枝打機 2 メインフレーム 3 ミッションケース 4 原動機(又は、エンジン) 5 回転歯としての円盤カッタ 6a〜6c 駆動輪 7,8補助フレーム 7a,8a フレーム部材 9 遊動輪 10 抱持スプリング 12 本体フレーム 15 樹幹 21,23,28 傘歯車 22 主軸(メインシャフト) 24 チェーン歯車(鎖歯車) 25,26 遊星減速機 27,29 軸 29a 大径部 30a,30b 傘歯車 30′ 凹凸部 31 クラッチ機構 32 ユニバーサルジョイント 33,35,38 チェーン歯車(鎖歯車) 34,37 軸 36,39 チェーン 41,44,48 傘歯車 42 ユニバーサルジョイント 43,46 軸 47 チェーン歯車 49 チェーン 50,55 軸 51 傘歯車 52 フレキシブルシャフト 56 回転円盤 57 クランクシャフト 58 ピン 59 支持金具 60 スプラインシャフト 61 保持金具 62 継ぎ金具 65 鍔付きブッシュ 66 セットカラー 67 切替えリング 67a 溝部 67b 凸部 67c 凸部側面 67d リング溝 68 ボールスプライン 69 切替え手段 71a,71b,71c 取付け金具 72 ヒンジ部 73a,73b フック 74a,74b 金具 75 軸 77 車輪フレーム 77a 枠部材 77b スプリング保持金具 77c V字形枠部材 77d パイプ 77e 支点軸 77f,77g 軸 81 回転軸 81a 大径部 81b 小径部 81c 受け部 81d 鍔部 81e 連結部 82,83 ベアリング 84a 雌ネジ部 84 ナット 85 プロテクタ 85a 曲面部 86 押さえ金具 87 ベアリング 88,89 スナップリング 90 ボルト 91 受け金具 91a ブッシュ 92 カップリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の駆動輪と遊動輪とにより樹幹の外
    周に当接抱持し、該駆動輪を駆動して該樹幹を螺旋状に
    上昇する枝打機本体と、該枝打機本体に設けられた回転
    歯とをそなえ、該回転歯によって該樹幹の枝を切断する
    自動枝打機において、 該回転歯が、該枝打機本体に対して上下方向に昇降する
    円盤カッタとして構成されていることを特徴とする、回
    転歯昇降式自動枝打機。
  2. 【請求項2】 該円盤カッタの該樹幹側に略円盤形のプ
    ロテクタを回動自在に設け、該プロテクタを該樹幹の表
    皮に当接させることで該円盤カッタと樹幹表皮とが非接
    触となるように構成されていることを特徴とする、請求
    項1記載の回転歯昇降式自動枝打機。
  3. 【請求項3】 該円盤カッタの上下昇降ストロークS
    と、該枝打機本体の最大上昇リードLmax との関係が、 Lmax −110〔mm〕≦S〔mm〕≦Lmax 〔mm〕 となるように設定されていることを特徴とする、請求項
    1記載の回転歯昇降式自動枝打機。
  4. 【請求項4】 該枝打機本体に、該遊動輪を保持する補
    助フレームが設けられるとともに、該補助フレームが上
    下方向に分割可能に構成され、 上下方向で独立した押し付け力により該樹幹を抱持する
    ように構成されていることを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれかに記載の回転歯昇降式自動枝打機。
JP334897A 1997-01-10 1997-01-10 回転歯昇降式自動枝打機 Withdrawn JPH10191811A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2781977A1 (fr) * 1998-08-07 2000-02-11 Emd Sarl Machine autonome portative pour l'elagage et l'ebranchage forestier
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KR100876852B1 (ko) 2005-03-14 2009-01-07 박후동 회전 칼날을 이용한 적상기
CN107852993A (zh) * 2017-11-01 2018-03-30 厦门易凯得工贸有限公司 一种快速果树环割机
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CN113366987A (zh) * 2021-06-28 2021-09-10 北京林业大学 一种基于变胞机构的电动立木整枝机

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