JPH10190392A - 高周波フィルタ - Google Patents

高周波フィルタ

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JPH10190392A
JPH10190392A JP26749097A JP26749097A JPH10190392A JP H10190392 A JPH10190392 A JP H10190392A JP 26749097 A JP26749097 A JP 26749097A JP 26749097 A JP26749097 A JP 26749097A JP H10190392 A JPH10190392 A JP H10190392A
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JP
Japan
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filter
monitor
closed magnetic
frequency filter
coil
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Withdrawn
Application number
JP26749097A
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English (en)
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Mare Tadama
希 田玉
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2823Wires
    • H01F2027/2833Wires using coaxial cable as wire

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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 EMI/EMSの検討を行う際に有用な高周
波フィルタを提供する。 【解決手段】 閉磁路2に導線3を貫通又は巻回してな
る高周波フィルタにおいて、閉磁路にモニタ用の二次コ
イル4とこの二次コイル4の両端に接続されたモニタ用
端子5a,5bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器の電磁
ノイズ対策等に用いられる高周波フィルタに係り、詳し
くは、高周波フィルタに流れる電流の測定、フィルタの
効果診断、フィルタ挿入に伴う信号波形歪の補正等の電
磁ノイズ対策を効果的に行うためのモニタ用コイルとモ
ニタ用端子を備えた高周波フィルタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】筒状やビーズ状で貫通孔を有するフェラ
イトコア等の磁性体に、導線を貫通又は導線を巻き回し
てなる高周波フィルタは、電子機器の電磁ノイズ対策用
の部品として実用化されている。このような高周波フィ
ルタを信号線や電源線に介設することで、電子機器から
不要な電磁波や雑音が放出されるのを防止したり、外部
から不要な電磁波や雑音が混入するのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】EMI/EMS(El
ectro−Magnetic Interferen
ce/Electro−Magnetic Susce
ptibility)の検討(例えば、電子装置から妨
害波が発生しないようにする検討や他の装置から発せら
れた妨害波により自分の装置が誤動作しないようする検
討)では、電子装置から妨害波が発生しないようにする
検討や他の装置から発せられた妨害波により自分の装置
が誤動作しないようする検討)では、高周波フィルタの
挿入とその効果の測定を繰り返し行うことが多い。
【0004】このため高周波フィルタを介設した線路を
流れる電流を測定したり、高周波フィルタ挿入したまま
の状態でフィルタとしての効果を無効にしたり、フィル
タ挿入に伴う信号波形歪の補正を行ったりすることで、
EMI/EMSの検討をより効率よく行えるようにする
ことのできる高周波フィルタが望まれていた。
【0005】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、EMI/EMSの検討を行う際に有用
な高周波フィルタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る高周波フィルタは、閉磁路に導線を貫通
又は巻回してなる高周波フィルタにおいて、閉磁路にモ
ニタ用コイルとこのモニタ用コイルの両端に接続された
モニタ用端子を設けたことを特徴とする。
【0007】モニタ用コイルに発生した誘導起電圧をモ
ニタ用端子を介してオシロスコープやスペクトラムアナ
ライザ等の測定装置へ供給することで、高周波フィルタ
を流れる電流値,電流波形,周波数スペクトル等の測定
を行うことができる。モニタ用端子間を短絡すること
で、高周波フィルタを挿入しない状態とほぼ等化な状態
にすることができる。モニタ用端子間に抵抗やコンデン
サを接続することで高周波フィルタを流れる信号の波形
を補正することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係
る高周波フィルタの構成並びに使用例を示す説明図であ
る。この発明に係る高周波フィルタ1は、フェライトコ
ア等からなる閉磁路2と、閉磁路2に巻回された一次コ
イル3と、閉磁路2に巻回されたモニタ用の二次コイル
4と、モニタ用端子5a,5a’とからなる。一次コイ
ル3は閉磁路2を単に貫通する構造でもよい。一次コイ
ル3は電磁ノイズ対策を施す線路Sに介設される。
【0009】測定用治具11は、接続端子12a,12
a’と、測定用途に応じて必要な回路を収納したインタ
ーフェース部13と、同軸ケーブル14と、オシロスコ
ープやスペクトラムアナライザ等の測定装置との接続を
行うためのコネクタ15とからなる。各接続端子12
a,12a’は、高周波フィルタ1のモニタ用端子5
a,5a’に容易に接続又は接触できる構造としてい
る。
【0010】図2は電流検出用の測定用治具11の構成
を示す説明図である。電流検出用の測定治具11は、イ
ンターフェース部13内に負荷抵抗16とコモンモード
フィルタ17を備える。負荷抵抗16の両端は各接続端
子12a,12a’に接続している。そして、負荷抵抗
16の両端に発生した電圧をコモンモードフィルタ17
を通した後に、同軸ケーブル14を介して取り出すよう
にしている。
【0011】同軸ケーブル14の先端に設けたコネクタ
15を図示しないオシロスコープやスペクトラムアナラ
イザ等の測定装置へ接続した状態で、各接続端子12
a,12a’を高周波フィルタ1のモニタ用端子5a,
5a’に接続することで、導線3に流れる電流(被測定
線路に流れる電流)に応じた電圧が負荷抵抗16に発生
し、その電圧をコモンモードフィルタ17を通して測定
装置へ供給することで、導線3に流れる電流(被測定線
路に流れる電流)の電流値,電流波形,周波数スペクト
ル等を測定することができる。
【0012】例えば、高周波フィルタ挿入以前の高周波
電流の予測測定は、図3の構成原理図に示すように、モ
ニタ用端子5a,5a’に接続される低抵抗値の負荷抵
抗R1 の両端に発生する電圧V1 を測定することにより
行われる。
【0013】すなわち、モニタ用の二次コイル4のイン
ピーダンスをZ2 とし、Z2 》R1すなわち負荷抵抗R
1 の値を二次コイル4のインピーダンスZ2 よりも十分
小さく設定すると、負荷抵抗R1 の両端に発生する電圧
1 は、V1 =K1 1 となり、広帯域に亘って導線C
−C’を流れる電流I1 に比例した電圧となる。ただ
し、この場合、負荷抵抗R1 は極めて小さく具体的には
数オーム以下となるため、導線C−C’はほぼ短絡され
た状態となる。したがって、この時はフィルター効果が
なくなるので、高周波フィルタ1を介設する以前の電流
を測定している状態と等化になる。予め比例係数K1
求めておけば、高周波フィルタ1を挿入したままの状態
で、高周波フィルタ1を挿入する以前に流れていたであ
ろう高周波電流を測定することができ、妨害対策に必要
なフィルタの特性を知ったり選択できる。
【0014】上記高周波フィルタ挿入以前の高周波電流
の予測測定は、図4に示すように、実装状態の高周波フ
ィルタ1に対し、コモンモードフィルタと上記負荷抵抗
1を内蔵した測定用治具11の接続端子12a,12
a’を上記高周波フィルタ1のモニタ用端子5a,5
a’に接触させることにより行われる。
【0015】また、高周波フィルタ両端の電圧降下の測
定は、図5の構成原理図に示すように、モニタ用端子5
a,5a’に接続される高抵抗値の負荷抵抗R2 の両端
に発生する電圧V2 を測定することにより行われる。
【0016】すなわち、導線C−C’による一次コイル
3のインピーダンスをZ1 とし、二次コイルのインピー
ダンスをZ2 とすると、Z2 《R2 すなわち負荷抵抗R
2 の値を二次コイルのインピーダンスZ2 よりも十分大
きく設定すると、負荷抵抗R2 の両端に発生する電圧V
2 は、V2 =K2 2 1 となり、高周波フィルタ1に
よる電圧降下に比例した電圧V2 が負荷抵抗R2 の両端
に得られる。したがって、予め比例係数K2 を求めてお
けば、高周波フィルタ1のフィルタ効果を知ることがで
きる。
【0017】上記高周波フィルタ両端の電圧降下の測定
は、図6に示すように、実装状態の高周波フィルタ1に
対し、コモンモードフィルタと高入力インピーダンスで
低出力インピーダンスの増幅器を内蔵した測定用治具1
1の接続端子12a,12a’を上記高周波フィルタ1
のモニタ用端子5a,5a’に接触させることにより行
われる。
【0018】また、高周波フィルタに流れる電流の測定
は、図7の構成原理図に示すように、モニタ用端子5
a,5a’に接続される低抵抗値の負荷抵抗R3 の両端
に発生する電圧V3 を測定することにより行われる。
【0019】すなわち、モニタ用の二次コイル4のイン
ピーダンスをZ2 とし、Z2 》R3すなわち負荷抵抗R
3 の値を二次コイル4のインピーダンスZ2 よりも十分
小さく設定すると、負荷抵抗R3 の両端に発生する電圧
3 は、V3 =K3 3 となり、導線C−C’による一
次コイル3を流れる電流I3 に比例した電圧となる。し
たがって、予め比例係数K3 を求めておけば、高周波フ
ィルタ1を流れる高周波電流I3 を測定することができ
る。
【0020】上記高周波フィルタ1の高周波電流I3
測定は、図8に示すように、実装状態の高周波フィルタ
1に対し、コモンモードフィルタと上記負荷抵抗R3
内蔵した測定用治具11の接続端子12a,12a’を
上記高周波フィルタ1のモニタ用端子5a,5a’に接
触させることにより行われる。
【0021】また、高周波フィルタ挿入の効果の測定
は、図9の構成原理図に示すように、モニタ用端子5
a,5a’をスイッチswにより短絡・開放して、妨害
電波の増減を診断するすることにより行われる。
【0022】すなわち、モニタ用コイル4を単に短絡・
開放するだけで高周波フィルタ1がフィルタ効果を失っ
たり発生したりするので、妨害波をアンテナ等で検出し
ていれば、回路を特別いじることなく、図10に示すよ
うに端子短絡治具11を用いて高周波フィルタ1の有効
性を確認できる。
【0023】さらに、高周波フィルタを流れるデジタル
電流等の波形補正や診断は、図11の構成原理図に示す
ように、モニタ用端子5a,5a’に抵抗Rと容量Cか
らなる波形補正回路を接続することにより行われる。
【0024】すなわち、高周波フィルタ1自体が高周波
的にインダクタンスと抵抗を有しているので、デジタル
電流の波形が崩れることがある。この場合、モニタ用の
二次コイル4に適当な抵抗Rと容量Cを接続すると、波
形の崩れをある程度補正することができる。したがっ
て、図12に示すように、可変抵抗器13Aと可変コン
デンサ13Bを直列にした波形補正治具11をモニタ用
端子5a,5a’に接続して波形補正の可能性を確認・
診断することができる。
【0025】次に、図13に示すようなフィルタ形式の
ノーマルモードフィルタ20に本発明を適用した場合の
具体例について説明する。
【0026】このノーマルモードフィルタ20は、図1
4の原理構成図に示すように、閉磁路22に一次コイル
23とモニタ用の二次コイル24を巻回してなり、上記
二次コイル24の両端にモニタ用端子25a,25a’
を有する。
【0027】このノーマルモードフィルタ20のプリン
ト配線基板上への実装状態例を図15に示す。
【0028】図15の(A)に示すノーマルモードフィ
ルタ20は、閉磁路22としてフェライトで形成された
円筒状のビーズコアを用い、このビーズコア(閉磁路2
2)に一次コイル23が一回巻かれたフィルタ構成で基
板上の主線路c,c’に接続されている。またモニタ用
の二次コイル24は約半回巻きで基板面のモニタ用端子
25a,25a’として形成されている接続パターンに
両端が接続されている。
【0029】図15の(B)に示すノーマルモードフィ
ルタ20は、閉磁路22としてフェライトで形成された
円筒状のビーズコアを用い、このビーズコア(閉磁路2
2)に一次コイル23が貫通されたフィルタ構成で基板
上の主線路c,c’に接続されている。またモニタ用の
二次コイル24は、上記円筒状のビーズコア(閉磁路2
2)の内壁面と両端面及び外壁面の両端部に金属を焼き
付けることにより形成されている。上記二次コイル24
の両端すなわち上記金属が焼き付けられたビーズコア
(閉磁路22)の外壁面両端部は、モニタ用端子25
a,25a’として基板面に形成されている接続パター
ンに半田付けにより接続されている。また、このノーマ
ルモードフィルタ20の断面図を図15の(C)に示す
ように、一次コイル23は、二次コイル24と電気的に
接触しないように絶縁されている。
【0030】図15の(D)に示すノーマルモードフィ
ルタ20は、閉磁路22としてフェライトで形成された
角筒状のビーズコアを用い、このビーズコア(閉磁路2
2)に一次コイル23が貫通されたフィルタ構成で基板
上の主線路c,c’に接続されている。またモニタ用の
二次コイル24は、上記角筒状のビーズコア(閉磁路2
2)の内壁面と両端面及び外壁面の両端部に金属を焼き
付けることにより形成されている。上記二次コイル24
の両端すなわち上記金属が焼き付けられたビーズコア
(閉磁路22)の外壁面両端部は、モニタ用端子25
a,25a’として用いられる。
【0031】図15の(E)に示すノーマルモードフィ
ルタ20は、上記図15の(D)に示したノーマルモー
ドフィルタ20における一次コイル23も金属の焼付け
により形成したものである。
【0032】次に、図16に示すようなフィルタ形式の
ノーマル/コモンモードフィルタ30に本発明を適用し
た場合の具体例について説明する。
【0033】このノーマル/コモンモードフィルタ30
は、上述の図14に原理構成図を示したノーマルモード
フィルタ20を二個並設してなるもので、図17の
(A)又は(B)に原理構成図が示されている。すなわ
ち、このノーマル/コモンモードフィルタ30は、図1
7の(A)に原理構成図を示すように、独立した二個の
閉磁路22a,22bにそれぞれ一次コイル23a,2
3bとモニタ用の二次コイル24a,24bを巻回して
なり、上記二次コイル24aの両端にモニタ用端子25
a,25a’を有し、また、上記二次コイル24bの両
端にモニタ端子25b,25b’を有する。あるいは、
このノーマル/コモンモードフィルタ30は、図17の
(B)に原理構成図を示すように、上記二個の閉磁路2
2a,22bを一体化した閉磁路32にコイル23a,
23bとモニタ用の二次コイル24a,24bを巻回し
てなり、上記二次コイル24aの両端にモニタ用端子2
5a,25a’を有し、また、上記二次コイル24bの
両端にモニタ用端子25b,25b’を有する。
【0034】このノーマル/コモンモードフィルタ30
では、上記モニタ用端子25a,25b間を短絡するこ
とにより、上記モニタ用端子25a’,25b’間にノ
ーマルモード成分の検出出力が得られ、また、上記モニ
タ用端子25a’,25b間を短絡することにより、上
記モニタ用端子25a,25b’間にコモンモード成分
の検出出力が得られる。
【0035】このノーマル/コモンモードフィルタ30
のプリント配線基板上への実装状態例を図18に示す。
この図18に示したノーマル/コモンモードフィルタ3
0は、上述の図15の(E)に示したノーマルモードフ
ィルタ20を二個一体化した構造をとなっている。
【0036】次に、図19に示すようなフィルタ形式の
ノーマルモードフィルタ40に本発明を適用した場合の
具体例について説明する。
【0037】このノーマルモードフィルタ40は、図2
0の原理構成図に示すように、閉磁路22に二つの一次
コイル23,23’とモニタ用の二次コイル24を巻回
してなり、上記一次コイル23,23’は互いに逆方向
に巻回されており、また、上記二次コイル24の両端に
モニタ用端子25a,25a’を有する。
【0038】このノーマルモードフィルタ40の実装状
態例を図21に示す。この図21に示すノーマルモード
フィルタ40は、閉磁路22としてフェライトで形成さ
れた円筒状のビーズコアを用い、このビーズコア(閉磁
路22)に一次コイル23,23’が互いに逆方向に一
回巻かれたフィルタ構成を有し、一次コイル23,2
3’の各線端が下側基板41上の接続ピンc,c’,
d,d’に接続されている。また、モニタ用の二次コイ
ル24は約半回巻きで上側基板42に形成されているの
モニタ用端子25a,25a’に両端が接続されてい
る。
【0039】次に、図22に示すようなフィルタ形式の
コモンモードフィルタ50に本発明を適用した場合の具
体例について説明する。
【0040】このコモンモードフィルタ50は、図23
の原理構成図に示すように、閉磁路22に二つの一次コ
イル23a,23bとモニタ用の二次コイル24を巻回
してなり、上記一次コイル23a,23bは互いに同方
向に巻回されており、また、上記二次コイル24の両端
にモニタ用端子25a,25a’を有する。
【0041】このコモンモードフィルタ50の実装状態
例を図24に示す。この図24に示すコモンモードフィ
ルタ50は、閉磁路22としてフェライトで形成された
円筒状のビーズコアを用い、このビーズコア(閉磁路2
2)に一次コイル23a,23bが互いに同方向に一回
巻かれたフィルタ構成を有し、一次コイル23a,23
bの各線端が下側基板51上の接続ピンc,c’,d,
d’に接続されている。また、モニタ用の二次コイル2
4は約半回巻きで上記上基板51に形成されているのモ
ニタ用端子25a,25a’に両端が接続されている。
【0042】次に、図25に示すようなフィルタ形式の
コモンモードフィルタ60に本発明を適用した場合の具
体例について説明する。
【0043】このコモンモードフィルタ60は、図26
の原理構成図に示すように、閉磁路22に二つの一次コ
イル23a,23bとモニタ用の二次コイル24を巻回
してなり、上記一次コイル23a,23bは平行線路と
して特性インピータンスを保った状態で互いに同方向に
巻回されており、また、上記二次コイル24の両端にモ
ニタ用端子25a,25a’を有する。
【0044】このコモンモードフィルタ60の実装状態
例を図27に示す。
【0045】図27の(A)に示すコモンモードフィル
タ60は、同軸ケーブル61の導電性外皮に乗るコモン
モード電流を阻止するフィルタであって、閉磁路22と
してフェライトで形成された円筒状のビーズコアを用
い、このビーズコア(閉磁路22)に上記一次コイル2
3a,23bとして同軸ケーブル61が一回巻かれたフ
ィルタ構成を有し、モニタ用の二次コイル24は約半回
巻きでモニタ用端子25a,25a’に両端が接続され
ている。
【0046】また、図27の(B)に示すコモンモード
フィルタ60は、閉磁路22としてフェライトで形成さ
れた角筒状のビーズコアを用い、このビーズコア(閉磁
路22)に一次コイル23a,23b及びモニタ用の二
次コイル24を金属の焼付けによって形成したもので、
上記一次コイル23a,23bが接続される往復線路c
−c’,d−d’に流れるコモンモード成分のみの検出
出力がモニタ用端子25a,25a’に得られるように
したものである。
【0047】次に、図28に示すようなフィルタ形式の
コモンモードフィルタ70に本発明を適用した場合の具
体例について説明する。
【0048】このコモンモードフィルタ70は、1:4
のトランス形コモンモードフィルタであって、図29の
原理構成図に示すように、一体化された二つの閉磁路3
2に二つの一次コイル23a,23bが平行線路として
特性インピータンスを保った状態で互いに同方向に巻回
されると共にモニタ用の二次コイル24aが巻回され、
さらに、二つの一次コイル23c,23dが平行線路と
して特性インピータンスを保った状態で互いに同方向に
巻回されると共にモニタ用の二次コイル24bが巻回さ
れてなり、上記二次コイル24aの両端にモニタ用端子
25a,25a’を有し、また、上記二次コイル24b
の両端にモニタ用端子25b,25b’を有する。
【0049】このコモンモードフィルタ70の実装状態
例を図30に示す。
【0050】図30に示すコモンモードフィルタ70
は、閉磁路32としてフェライトで形成された角筒状の
ビーズコアを一体化した形状のフェライトコアを用い、
この閉磁路32に一次コイル23a,23b及び一次コ
イル23c,23dがそれぞれ平行線路として特性イン
ピータンスを保った状態で互いに同方向に巻回されると
共にモニタ用の二次コイル24a’,24bが巻回され
てなる。このコモンモードフィルタ70では、モニタ用
端子25a,25b間を短絡することにより、モニタ用
端子25a,25b’間にコモンモード成分の検出出力
が得られる。
【0051】また、図31に示すフィルタブロック10
0は、複数の凹条部を有するフェライトコア101と平
板状のフェライト102を組み合わせて形成した複数の
閉磁路により各種線路のコモンモードフィルタ列を形成
した機能素子であって、上記平板状のフェライト102
に各種線路に流れるコモンモード電流を測定したり、そ
の効果を調べるためのモニタ用の二次コイル24a,2
4b・・・及びモニタ用端子25a,25a’,25
b,25b’・・・が金属の焼付けによって形成されて
いる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る高周
波フィルタは、閉磁路に導線を貫通又は巻回してなる高
周波フィルタにおいて、閉磁路にモニタ用コイルとこの
モニタ用コイルの両端に接続されたモニタ用端子を設け
たので、モニタ用コイルに発生した誘導起電圧をモニタ
用端子を介してオシロスコープやスペクトラムアナライ
ザ等の測定装置へ供給することで、高周波フィルタを流
れる電流値,電流波形,周波数スペクトル等の測定を行
うことができる。モニタ用端子間を短絡することで、高
周波フィルタを挿入しない状態とほぼ等化な状態にする
ことができる。モニタ用端子間に抵抗やコンデンサを接
続することで高周波フィルタを流れる信号の波形を補正
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る高周波フィルタの構成並びに使
用例を示す説明図である。
【図2】電流検出用の測定用治具の構成を示す説明図で
ある。
【図3】高周波フィルタ挿入以前の高周波電流を予測測
定するための構成原理図である。
【図4】高周波フィルタ挿入以前の高周波電流を予測測
定するための高周波フィルタ及び測定用治具の実装状態
を示す説明図である。
【図5】高周波フィルタ両端の電圧降下を測定するため
の構成原理図である。
【図6】高周波フィルタ両端の電圧降下を測定するため
の高周波フィルタ及び測定用治具の実装状態を示す説明
図である。
【図7】高周波フィルタに流れる電流を測定するための
構成原理図である。
【図8】高周波フィルタに流れる電流を測定するための
高周波フィルタ及び測定用治具の実装状態を示す説明図
である。
【図9】高周波フィルタ挿入の効果の測定するための構
成原理図である。
【図10】高周波フィルタ挿入の効果を測定するための
高周波フィルタ及び測定用治具の実装状態を示す説明図
である。
【図11】高周波フィルタを流れるデジタル電流等の波
形補正を行うための構成原理図である。
【図12】高周波フィルタを流れるデジタル電流等の波
形補正を行うための高周波フィルタ及び測定用治具の実
装状態を示す説明図である。
【図13】本発明を適用したノーマルモードフィルタの
フィルタ形式を示す図である。
【図14】図13に示したフィルタ形式のノーマルモー
ドフィルタの原理構成図である。
【図15】図13に示したフィルタ形式のノーマルモー
ドフィルタの実装例を示す図である。
【図16】本発明を適用したノーマル/コモンモードフ
ィルタのフィルタ形式を示す図である。
【図17】図16に示したフィルタ形式のノーマル/コ
モンモードフィルタの原理構成図である。
【図18】図16に示したフィルタ形式のノーマル/コ
モンモードフィルタの実装例を示す図である。
【図19】本発明を適用したノーマルモードフィルタの
フィルタ形式を示す図である。
【図20】図19に示したフィルタ形式のノーマルモー
ドフィルタの原理構成図である。
【図21】図19に示したフィルタ形式のノーマルモー
ドフィルタの実装例を示す図である。
【図22】本発明を適用したコモンモードフィルタのフ
ィルタ形式を示す図である。
【図23】図22に示したフィルタ形式のコモンモード
フィルタの原理構成図である。
【図24】図22に示したフィルタ形式のノーマルモー
ドフィルタの実装例を示す図である。
【図25】本発明を適用したコモンモードフィルタのフ
ィルタ形式を示す図である。
【図26】図25示したフィルタ形式のコモンモードフ
ィルタの原理構成図である。
【図27】図25に示したフィルタ形式のコモンモード
フィルタの実装例を示す図である。
【図28】本発明を適用したトランス型コモンモードフ
ィルタのフィルタ形式を示す図である。
【図29】図28に示したフィルタ形式のトランス型コ
モンモードフィルタの原理構成図である。
【図30】図28に示したフィルタ形式のトランス型コ
モンモードフィルタの実装例を示す図である。
【図31】本発明を適用して各種線路のコモンモードフ
ィルタ列を形成した機能素子を示す図である。
【符号の説明】
1 高周波フィルタ、2 閉磁路、3 一次コイル、4
モニタ用の二次コイル、5a,5a’ モニタ用端
子、11 測定用治具、12a,12a’ 接続端子、
13 インタフェース部、14 同軸ケーブル、20,
40 ノーマルモードフィルタ、22,32 閉磁路、
23,23’,23a,23b23c,23d一次コイ
ル、24 モニタ用の二次コイル、25a,25a’,
25b,25b’ モニタ用端子、30 ノーマル/コ
モンモードフィルタ、50,60,70 コモンモード
フィルタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉磁路に導線を貫通又は巻回してなる高
    周波フィルタにおいて、 閉磁路にモニタ用コイルとこのモニタ用コイルの両端に
    接続されたモニタ用端子を設けたことを特徴とする高周
    波フィルタ。
JP26749097A 1996-11-01 1997-09-30 高周波フィルタ Withdrawn JPH10190392A (ja)

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JP29215296 1996-11-01
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002204137A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Mitsubishi Electric Corp パッシブフィルタ
JP2015167154A (ja) * 2014-03-03 2015-09-24 株式会社オートネットワーク技術研究所 ノイズフィルタ
JP2019146057A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタの実装構造

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