JPH10189675A - パ−ティクル検出用ダミーウエハ - Google Patents
パ−ティクル検出用ダミーウエハInfo
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- JPH10189675A JPH10189675A JP8356834A JP35683496A JPH10189675A JP H10189675 A JPH10189675 A JP H10189675A JP 8356834 A JP8356834 A JP 8356834A JP 35683496 A JP35683496 A JP 35683496A JP H10189675 A JPH10189675 A JP H10189675A
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Landscapes
- Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体ウエハ洗浄装置の洗浄液としてフッ酸
やフッ硝酸水溶液等の酸性の洗浄液を用いた場合であっ
ても、その表面は腐食によって面荒れすることがなく、
洗浄液中のパ−ティクル量を正確に測定することができ
るパ−ティクル検出用ダミーウエハを提供する。 【解決手段】 本発明は、パ−ティクル検出用ダミーウ
エハにおいて、前記ダミーウエハをガラス状カーボン材
により形成すると共に、前記ガラス状カーボン材の表面
粗さRmax を0.01μm〜0.05μmとしたことを
特徴としている。この構成により、本発明にかかるダミ
ーウエハは、半導体ウエハ洗浄装置の洗浄液としてフッ
酸等の酸性のものを用いた場合であっても、ダミーウエ
ハの表面は腐食によって面荒れを起こすことがなく、洗
浄液中のパ−ティクル量を正確に測定することができ
る。その結果、洗浄液中のパ−ティクルが所定量以上蓄
積される前に、洗浄液を交換することができ、半導体ウ
エハの良好な洗浄を行うことができる。
やフッ硝酸水溶液等の酸性の洗浄液を用いた場合であっ
ても、その表面は腐食によって面荒れすることがなく、
洗浄液中のパ−ティクル量を正確に測定することができ
るパ−ティクル検出用ダミーウエハを提供する。 【解決手段】 本発明は、パ−ティクル検出用ダミーウ
エハにおいて、前記ダミーウエハをガラス状カーボン材
により形成すると共に、前記ガラス状カーボン材の表面
粗さRmax を0.01μm〜0.05μmとしたことを
特徴としている。この構成により、本発明にかかるダミ
ーウエハは、半導体ウエハ洗浄装置の洗浄液としてフッ
酸等の酸性のものを用いた場合であっても、ダミーウエ
ハの表面は腐食によって面荒れを起こすことがなく、洗
浄液中のパ−ティクル量を正確に測定することができ
る。その結果、洗浄液中のパ−ティクルが所定量以上蓄
積される前に、洗浄液を交換することができ、半導体ウ
エハの良好な洗浄を行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパ−ティクル検出用
ダミーウエハに関し、詳しくは、半導体ウエハを洗浄す
る前に、洗浄槽内のパ−ティクルの汚染状況を測定する
ために用いられるパ−ティクル検出用ダミーウエハに関
する。
ダミーウエハに関し、詳しくは、半導体ウエハを洗浄す
る前に、洗浄槽内のパ−ティクルの汚染状況を測定する
ために用いられるパ−ティクル検出用ダミーウエハに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体の製造工程において、半
導体ウエハの切断後、ラッピング後、エッチング後、鏡
面研磨後等の種々の処理後に、半導体ウエハ表面に付着
した塵埃を含む有機系の汚染付着物及び無機系の汚染付
着物を除去するため、半導体ウエハの洗浄処理が行われ
ている。この半導体ウエハの洗浄処理には、図1に示す
ような半導体ウエハ洗浄装置が、一般的に用いられてい
る。
導体ウエハの切断後、ラッピング後、エッチング後、鏡
面研磨後等の種々の処理後に、半導体ウエハ表面に付着
した塵埃を含む有機系の汚染付着物及び無機系の汚染付
着物を除去するため、半導体ウエハの洗浄処理が行われ
ている。この半導体ウエハの洗浄処理には、図1に示す
ような半導体ウエハ洗浄装置が、一般的に用いられてい
る。
【0003】図1に示す半導体ウエハ洗浄装置1は、半
導体ウエハWを洗浄するための洗浄液2が貯留された洗
浄槽3と、前記半導体ウエハWを支持するホルダ−4
と、前記ホルダ−4が載置される載置台5と、前記載置
台5を移動させる駆動部6と、前記半導体ウエハWの洗
浄を補助するために前記洗浄槽3内にArあるいはHe
等の不活性ガスGを供給するパイプ7と、前記パイプ7
に前記不活性ガスを供給する不活性ガス供給源8とによ
り構成されている。
導体ウエハWを洗浄するための洗浄液2が貯留された洗
浄槽3と、前記半導体ウエハWを支持するホルダ−4
と、前記ホルダ−4が載置される載置台5と、前記載置
台5を移動させる駆動部6と、前記半導体ウエハWの洗
浄を補助するために前記洗浄槽3内にArあるいはHe
等の不活性ガスGを供給するパイプ7と、前記パイプ7
に前記不活性ガスを供給する不活性ガス供給源8とによ
り構成されている。
【0004】このような構成を備える半導体ウエハ洗浄
装置1を用いて、半導体ウエハWの洗浄を行うには、ま
ず半導体ウエハWが支持されたホルダ−4を載置台5に
載せ、その載置台5を洗浄液2が貯留された洗浄槽3内
に移動させ、半導体ウエハWを洗浄液2に浸漬する。そ
の後、前記載置台5を洗浄槽3内で左右方向(矢印方
向)に移動させると共に、不活性ガス供給源8からパイ
プ7を介して不活性ガスGを洗浄液2中に供給する。こ
の載置台5の移動、不活性ガスG及び洗浄液の洗浄効果
によって、半導体ウエハW表面に付着した付着物は取除
かれ、半導体ウエハWの洗浄処理は終了する。
装置1を用いて、半導体ウエハWの洗浄を行うには、ま
ず半導体ウエハWが支持されたホルダ−4を載置台5に
載せ、その載置台5を洗浄液2が貯留された洗浄槽3内
に移動させ、半導体ウエハWを洗浄液2に浸漬する。そ
の後、前記載置台5を洗浄槽3内で左右方向(矢印方
向)に移動させると共に、不活性ガス供給源8からパイ
プ7を介して不活性ガスGを洗浄液2中に供給する。こ
の載置台5の移動、不活性ガスG及び洗浄液の洗浄効果
によって、半導体ウエハW表面に付着した付着物は取除
かれ、半導体ウエハWの洗浄処理は終了する。
【0005】このような半導体ウエハ洗浄装置の洗浄槽
内に貯留される洗浄液は、洗浄処理において繰返し使用
されるため、洗浄処理回数が増加するに連れてウエハ表
面に付着していた付着物が洗浄液中に、いわゆるパ−テ
ィクルとして混入する。このパ−ティクルによる洗浄液
の汚染が進むと、洗浄処理を行っている半導体ウエハ表
面に洗浄液中のパ−ティクルが付着し、良好な洗浄処理
を行うことができないという弊害があった。そのため、
半導体ウエハを洗浄する前に、Si材からなるダミーウ
エハ(以下、Siダミーウエハという)を用いて、洗浄
液中のパ−ティクル量を測定し、所定量以上のパ−ティ
クルが含まれている場合には、洗浄液を新たな洗浄液に
交換した後、半導体ウエハの洗浄処理を行なっていた。
内に貯留される洗浄液は、洗浄処理において繰返し使用
されるため、洗浄処理回数が増加するに連れてウエハ表
面に付着していた付着物が洗浄液中に、いわゆるパ−テ
ィクルとして混入する。このパ−ティクルによる洗浄液
の汚染が進むと、洗浄処理を行っている半導体ウエハ表
面に洗浄液中のパ−ティクルが付着し、良好な洗浄処理
を行うことができないという弊害があった。そのため、
半導体ウエハを洗浄する前に、Si材からなるダミーウ
エハ(以下、Siダミーウエハという)を用いて、洗浄
液中のパ−ティクル量を測定し、所定量以上のパ−ティ
クルが含まれている場合には、洗浄液を新たな洗浄液に
交換した後、半導体ウエハの洗浄処理を行なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体ウエ
ハ洗浄装置の洗浄液として、一般的にフッ酸やフッ硝酸
水溶液等の酸性のものが多く用いられている。そのた
め、従来のSiダミーウエハは洗浄液によって腐食し、
その表面に面荒れが発生する。この面荒れは、洗浄液に
含まれるパ−ティクル量を測定する際に、パ−ティクル
と誤認されることがあり、洗浄液中のパ−ティクル量を
正確に測定することができなかった。
ハ洗浄装置の洗浄液として、一般的にフッ酸やフッ硝酸
水溶液等の酸性のものが多く用いられている。そのた
め、従来のSiダミーウエハは洗浄液によって腐食し、
その表面に面荒れが発生する。この面荒れは、洗浄液に
含まれるパ−ティクル量を測定する際に、パ−ティクル
と誤認されることがあり、洗浄液中のパ−ティクル量を
正確に測定することができなかった。
【0007】特に、近年の半導体ウエハが64メガバイ
ト以上の高集積化になるにつれて、許容されるパ−ティ
クルは小径化の傾向にあり、前記面荒れをパ−ティクル
と誤認する場合が多く、パ−ティクル量を正確に測定す
ることは困難になってきている。また、前記したように
従来のSiダミーウエハは、酸性の洗浄液によって腐食
するため、繰返し使用することができず、製造コストの
上昇を招いていた。
ト以上の高集積化になるにつれて、許容されるパ−ティ
クルは小径化の傾向にあり、前記面荒れをパ−ティクル
と誤認する場合が多く、パ−ティクル量を正確に測定す
ることは困難になってきている。また、前記したように
従来のSiダミーウエハは、酸性の洗浄液によって腐食
するため、繰返し使用することができず、製造コストの
上昇を招いていた。
【0008】そこで、本発明は、半導体ウエハ洗浄装置
の洗浄液として、フッ酸やフッ硝酸水溶液等の酸性の洗
浄液を用いた場合であっても、その表面は腐食によって
面荒れすることがなく、洗浄液中のパ−ティクル量を正
確に測定することができるパ−ティクル検出用ダミーウ
エハを提供することを目的とする。
の洗浄液として、フッ酸やフッ硝酸水溶液等の酸性の洗
浄液を用いた場合であっても、その表面は腐食によって
面荒れすることがなく、洗浄液中のパ−ティクル量を正
確に測定することができるパ−ティクル検出用ダミーウ
エハを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、パ−ティクル検出用ダミーウエハ
において、前記ダミーウエハをガラス状カーボン材によ
り形成すると共に、前記ガラス状カーボン材の表面粗さ
Rmax を0.01μm〜0.05μmとしたことを特徴
としている。また、このパ−ティクル検出用ダミーウエ
ハに用いられるガラス状カーボン材の開気孔の気孔径
が、0.05μm以下であるのが好ましい。更に、この
パ−ティクル検出用ダミーウエハに用いられるガラス状
カーボン材の開気孔の気孔率が、0.01%以下である
のが好ましい。
になされた本発明は、パ−ティクル検出用ダミーウエハ
において、前記ダミーウエハをガラス状カーボン材によ
り形成すると共に、前記ガラス状カーボン材の表面粗さ
Rmax を0.01μm〜0.05μmとしたことを特徴
としている。また、このパ−ティクル検出用ダミーウエ
ハに用いられるガラス状カーボン材の開気孔の気孔径
が、0.05μm以下であるのが好ましい。更に、この
パ−ティクル検出用ダミーウエハに用いられるガラス状
カーボン材の開気孔の気孔率が、0.01%以下である
のが好ましい。
【0010】以上のような構成により、本発明にかかる
ダミーウエハは、ガラス状カーボン材により形成されて
いるため、半導体ウエハ洗浄装置の洗浄液としてフッ酸
等の酸性のものを用いた場合であっても、ダミーウエハ
の表面は腐食によって面荒れを起こすことがない。しか
も、前記ガラス状カーボン材の表面粗さRmax が0.0
1μm〜0.05μmであるため、洗浄液中のパ−ティ
クル量を測定する際に、前記ダミーウエハの面荒れをパ
−ティクルとして誤って測定することがなく、洗浄液中
のパ−ティクル量を正確に測定することができる。同様
に、パ−ティクル検出用ダミーウエハの開気孔の気孔径
が0.05μm以下、あるいは、及び気孔率が0.01
%以下であるため、洗浄液中のパ−ティクル量を測定す
る際に、ガラス状カーボン材の気孔をパ−ティクルと誤
って測定することがなく、洗浄液中のパ−ティクル量を
正確に測定することができる。その結果、洗浄液中のパ
−ティクルが所定量以上蓄積される前に、洗浄液を交換
することができ、半導体ウエハの良好な洗浄を行うこと
ができる。
ダミーウエハは、ガラス状カーボン材により形成されて
いるため、半導体ウエハ洗浄装置の洗浄液としてフッ酸
等の酸性のものを用いた場合であっても、ダミーウエハ
の表面は腐食によって面荒れを起こすことがない。しか
も、前記ガラス状カーボン材の表面粗さRmax が0.0
1μm〜0.05μmであるため、洗浄液中のパ−ティ
クル量を測定する際に、前記ダミーウエハの面荒れをパ
−ティクルとして誤って測定することがなく、洗浄液中
のパ−ティクル量を正確に測定することができる。同様
に、パ−ティクル検出用ダミーウエハの開気孔の気孔径
が0.05μm以下、あるいは、及び気孔率が0.01
%以下であるため、洗浄液中のパ−ティクル量を測定す
る際に、ガラス状カーボン材の気孔をパ−ティクルと誤
って測定することがなく、洗浄液中のパ−ティクル量を
正確に測定することができる。その結果、洗浄液中のパ
−ティクルが所定量以上蓄積される前に、洗浄液を交換
することができ、半導体ウエハの良好な洗浄を行うこと
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるパ−ティク
ル検出用ダミーウエハの実施の形態について詳しく説明
する。本発明にかかるパ−ティクル検出用ダミーウエハ
は、ガラス状カーボン材により形成されている。このガ
ラス状カーボン材は、外観がガラス状の高硬質炭素で、
耐摩耗性、耐酸性、ガス不透過性であり、基本的に固相
炭素化により製造されるものである。本発明で使用する
ガラス状カーボンは一般にそのような概念に属するもの
であれば特に制限はない。上記したようにガラス状カー
ボン材は耐酸性を有するため、洗浄液としてフッ酸やフ
ッ硝酸水溶液等の酸性の洗浄液を用いた場合であって
も、その表面は腐食しないため、面荒れは発生しない。
ル検出用ダミーウエハの実施の形態について詳しく説明
する。本発明にかかるパ−ティクル検出用ダミーウエハ
は、ガラス状カーボン材により形成されている。このガ
ラス状カーボン材は、外観がガラス状の高硬質炭素で、
耐摩耗性、耐酸性、ガス不透過性であり、基本的に固相
炭素化により製造されるものである。本発明で使用する
ガラス状カーボンは一般にそのような概念に属するもの
であれば特に制限はない。上記したようにガラス状カー
ボン材は耐酸性を有するため、洗浄液としてフッ酸やフ
ッ硝酸水溶液等の酸性の洗浄液を用いた場合であって
も、その表面は腐食しないため、面荒れは発生しない。
【0012】またガラス状カーボン材は、好ましくは、
耐熱温度2000℃以上、カサ比重1.5〜1.6g/
cm3 、曲げ強度100MPa以上、熱伝導率5〜10
W/m・Kであり、特に、3.0〜3.5×10-6/℃
の熱膨張率(石英押捧式測定法で室温から450℃の
値)を有するものである。尚、このパ−ティクル検出用
ダミーウエハの形状は、特に制限されるものではない。
但し、ダミーウエハは通常、ウエハ移動手段に載置され
て洗浄されるものであるため、一般のウエハと同一形状
であることが好ましい。
耐熱温度2000℃以上、カサ比重1.5〜1.6g/
cm3 、曲げ強度100MPa以上、熱伝導率5〜10
W/m・Kであり、特に、3.0〜3.5×10-6/℃
の熱膨張率(石英押捧式測定法で室温から450℃の
値)を有するものである。尚、このパ−ティクル検出用
ダミーウエハの形状は、特に制限されるものではない。
但し、ダミーウエハは通常、ウエハ移動手段に載置され
て洗浄されるものであるため、一般のウエハと同一形状
であることが好ましい。
【0013】また、一般的に製造されるガラス状カーボ
ン材の表面粗さRmax は1μm程度であるが、本発明に
かかるパ−ティクル検出用ダミーウエハは、表面粗さR
maxが0.01μm〜0.05μmであることが好まし
い。表面粗さRmax を0.01μm〜0.05μmとす
ることによって、洗浄液中のパ−ティクル量を測定する
際に、前記ダミーウエハの面荒れをパ−ティクルとして
誤って測定することがない。その結果、パ−ティクル量
の高精度な測定を行うことができる。尚、表面粗さR
max を0.01μm〜0.05μmとする方法は、特に
制限されるものではなく、公知の研磨加工等の表面加工
方法を適用することができる。
ン材の表面粗さRmax は1μm程度であるが、本発明に
かかるパ−ティクル検出用ダミーウエハは、表面粗さR
maxが0.01μm〜0.05μmであることが好まし
い。表面粗さRmax を0.01μm〜0.05μmとす
ることによって、洗浄液中のパ−ティクル量を測定する
際に、前記ダミーウエハの面荒れをパ−ティクルとして
誤って測定することがない。その結果、パ−ティクル量
の高精度な測定を行うことができる。尚、表面粗さR
max を0.01μm〜0.05μmとする方法は、特に
制限されるものではなく、公知の研磨加工等の表面加工
方法を適用することができる。
【0014】更に、パ−ティクル検出用ダミーウエハの
開気孔の気孔径は0.05μm以下で、気孔率は0.0
1%以下であることが好ましい。その理由は、開気孔の
気孔径が0.05μmを越える場合、あるいは気孔率が
0.01%を越える場合には、上記した表面粗さRmax
の場合と同様に、洗浄液中のパ−ティクル量を測定する
際に、ガラス状カーボン材の気孔をパ−ティクルと誤っ
て測定することがあるためである。
開気孔の気孔径は0.05μm以下で、気孔率は0.0
1%以下であることが好ましい。その理由は、開気孔の
気孔径が0.05μmを越える場合、あるいは気孔率が
0.01%を越える場合には、上記した表面粗さRmax
の場合と同様に、洗浄液中のパ−ティクル量を測定する
際に、ガラス状カーボン材の気孔をパ−ティクルと誤っ
て測定することがあるためである。
【0015】次に、本発明にかかるパ−ティクル検出用
ダミーウエハの製造方法について説明する。尚、一般的
にガラス状カーボン材は、極めて高硬度であり切削加工
等が困難であることから、予め所定形状、一般には、平
板円盤状に形成した後に炭素化して製造することが好ま
しい。ガラス状カーボン材は、例えば、フラン系樹脂、
フェノール系樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を、
窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下、約1000℃
以上の温度で緩やかに長時間焼成することにより生成さ
れる。特に、本発明に使用されるガラス状カーボン材は
気孔径が0.05μm以下で、気孔率が0.01%以下
であることが必要とされるため、熱硬化性樹脂に有機ス
ルホン酸を添加して常温重合させ流動状重合物とし、流
動状態で成形型に注入して緩やかに昇温して硬化させて
成形体を形成し、得られた成形体を800℃〜1000
℃に徐々に昇温して焼成炭化し、表面加工を施した後、
更に、2000℃〜2500℃に加熱して純化処理する
ことによって得ることができる。
ダミーウエハの製造方法について説明する。尚、一般的
にガラス状カーボン材は、極めて高硬度であり切削加工
等が困難であることから、予め所定形状、一般には、平
板円盤状に形成した後に炭素化して製造することが好ま
しい。ガラス状カーボン材は、例えば、フラン系樹脂、
フェノール系樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を、
窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下、約1000℃
以上の温度で緩やかに長時間焼成することにより生成さ
れる。特に、本発明に使用されるガラス状カーボン材は
気孔径が0.05μm以下で、気孔率が0.01%以下
であることが必要とされるため、熱硬化性樹脂に有機ス
ルホン酸を添加して常温重合させ流動状重合物とし、流
動状態で成形型に注入して緩やかに昇温して硬化させて
成形体を形成し、得られた成形体を800℃〜1000
℃に徐々に昇温して焼成炭化し、表面加工を施した後、
更に、2000℃〜2500℃に加熱して純化処理する
ことによって得ることができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例及び比較例として、表
面粗さRmax 、気孔径及び気孔率の異なる複数のパ−テ
ィクル検出用ダミーウエハを用いて、ウエハ洗浄装置内
の洗浄液のパ−ティクルの測定及び表面荒れの度合い、
また製造コストの評価を行った。洗浄液のパ−ティクル
の測定は、図1に示す半導体ウエハ洗浄装置を用いて、
ダミ−ウエハをフッ硝酸の洗浄液に5分間浸漬し、洗浄
液のパ−ティクルをダミ−ウエハに付着させ、0.05
μmの径を有するパ−ティクルを検出できるか、否かを
評価した。
面粗さRmax 、気孔径及び気孔率の異なる複数のパ−テ
ィクル検出用ダミーウエハを用いて、ウエハ洗浄装置内
の洗浄液のパ−ティクルの測定及び表面荒れの度合い、
また製造コストの評価を行った。洗浄液のパ−ティクル
の測定は、図1に示す半導体ウエハ洗浄装置を用いて、
ダミ−ウエハをフッ硝酸の洗浄液に5分間浸漬し、洗浄
液のパ−ティクルをダミ−ウエハに付着させ、0.05
μmの径を有するパ−ティクルを検出できるか、否かを
評価した。
【0017】また、表面荒れの度合いは、ダミーウエハ
を洗浄液に浸漬する前、及び洗浄液に浸漬した後の表面
荒さを測定し評価した。更に、製造コストは、加工費用
と表面粗さの変化に伴う推定使用ライフを評価した。そ
の評価の結果を表1に示す。
を洗浄液に浸漬する前、及び洗浄液に浸漬した後の表面
荒さを測定し評価した。更に、製造コストは、加工費用
と表面粗さの変化に伴う推定使用ライフを評価した。そ
の評価の結果を表1に示す。
【0018】尚、実施例1として、表面粗さRmax を
0.02μmに設定した直径200mm、厚さ725μ
mのガラス状カーボン材からなるダミーウエハを用い
た。実施例2として、表面粗さRmax を0.03μmの
ガラス状カーボン材からなるダミーウエハを用いた。実
施例3として、表面粗さRmax を0.05μmのガラス
状カーボン材からなるダミーウエハを用いた。
0.02μmに設定した直径200mm、厚さ725μ
mのガラス状カーボン材からなるダミーウエハを用い
た。実施例2として、表面粗さRmax を0.03μmの
ガラス状カーボン材からなるダミーウエハを用いた。実
施例3として、表面粗さRmax を0.05μmのガラス
状カーボン材からなるダミーウエハを用いた。
【0019】また比較例1として、表面粗さRmax を
0.007μmのガラス状カーボン材からなるダミーウ
エハを用いた。比較例2として、表面粗さRmax を0.
08μmのガラス状カーボン材からなるダミーウエハを
用いた。比較例3として、表面粗さRmax を0.03μ
mのSi材からなるダミーウエハを用いた。
0.007μmのガラス状カーボン材からなるダミーウ
エハを用いた。比較例2として、表面粗さRmax を0.
08μmのガラス状カーボン材からなるダミーウエハを
用いた。比較例3として、表面粗さRmax を0.03μ
mのSi材からなるダミーウエハを用いた。
【0020】更に比較例4として、開気孔の気孔径が1
μmであるガラス状カーボン材からなるダミーウエハを
用いた。比較例5として、開気孔の気孔率が0.1%で
あるガラス状カーボン材からなるダミーウエハを用い
た。
μmであるガラス状カーボン材からなるダミーウエハを
用いた。比較例5として、開気孔の気孔率が0.1%で
あるガラス状カーボン材からなるダミーウエハを用い
た。
【0021】
【表1】
【0022】尚、上記表1において、測定結果は0.0
5μmの径を有するパ−ティクルの検出ができた場合に
は、検出できなかった場合には×で表されている。また
製造コストは、高価な場合には×、安価な場合にはで表
されている。更に、総合評価は、実用化可能なものは、
実用化困難なものは×、欠点を有するものの実用化可能
なものは△で表されている。
5μmの径を有するパ−ティクルの検出ができた場合に
は、検出できなかった場合には×で表されている。また
製造コストは、高価な場合には×、安価な場合にはで表
されている。更に、総合評価は、実用化可能なものは、
実用化困難なものは×、欠点を有するものの実用化可能
なものは△で表されている。
【0023】以上の実施例及び比較例の結果より、比較
例1のように表面粗さRmax が0.007μmである
と、0.05μmの径を有するパ−ティクルを検出する
ことができるが、表面粗さが極めて小さいため、表面加
工に費用がかかり製造コストは高いものであった。ま
た、比較例2のように表面粗さRmax が0.08μmで
あると、面荒れをパ−ティクルとして検出してしまうた
め、0.05μmの径を有するパ−ティクルを検出する
ことができなかった。
例1のように表面粗さRmax が0.007μmである
と、0.05μmの径を有するパ−ティクルを検出する
ことができるが、表面粗さが極めて小さいため、表面加
工に費用がかかり製造コストは高いものであった。ま
た、比較例2のように表面粗さRmax が0.08μmで
あると、面荒れをパ−ティクルとして検出してしまうた
め、0.05μmの径を有するパ−ティクルを検出する
ことができなかった。
【0024】更に、比較例3のように、ダミ−ウエハの
材質が従来通りSiである場合には、使用前の表面粗さ
Rmax が0.03μmであっても、使用後の表面粗さが
0.08μmと面荒れを起こすため、比較例1と同様
に、面荒れをパ−ティクルとして検出してしまうため、
0.05μmの径を有するパ−ティクルを検出すること
ができなかった。また、比較例4のように開気孔の気孔
径が1μm、気孔率を0.1%であると気孔による面荒
れをパ−ティクルとして検出してしまうため、0.05
μmの径を有するパ−ティクルを検出することができな
かった。また同様に、比較例5のように開気孔の気孔径
が0.1μm、気孔率を0.1%であると気孔による面
荒れをパ−ティクルとして検出してしまうため、0.0
5μmの径を有するパ−ティクルを検出することができ
なかった。
材質が従来通りSiである場合には、使用前の表面粗さ
Rmax が0.03μmであっても、使用後の表面粗さが
0.08μmと面荒れを起こすため、比較例1と同様
に、面荒れをパ−ティクルとして検出してしまうため、
0.05μmの径を有するパ−ティクルを検出すること
ができなかった。また、比較例4のように開気孔の気孔
径が1μm、気孔率を0.1%であると気孔による面荒
れをパ−ティクルとして検出してしまうため、0.05
μmの径を有するパ−ティクルを検出することができな
かった。また同様に、比較例5のように開気孔の気孔径
が0.1μm、気孔率を0.1%であると気孔による面
荒れをパ−ティクルとして検出してしまうため、0.0
5μmの径を有するパ−ティクルを検出することができ
なかった。
【0025】これに対して、実施例1、2、3のよう
に、表面粗さRmax が0.01μmから0.05μmの
範囲内にある場合には、0.05μmの径を有するパ−
ティクルを検出することができ、しかも製造コストも安
価に抑えることができるため、実用に供することができ
るものであることが認められた。
に、表面粗さRmax が0.01μmから0.05μmの
範囲内にある場合には、0.05μmの径を有するパ−
ティクルを検出することができ、しかも製造コストも安
価に抑えることができるため、実用に供することができ
るものであることが認められた。
【0026】
【発明の効果】本発明にかかるパ−ティクル検出用ダミ
ーウエハは、ガラス状カーボン材により形成されている
ため、半導体ウエハ洗浄装置の洗浄液としてフッ酸等の
酸性のものを用いた場合であっても、その表面が腐食に
よって面荒れを起こすことがなく、小径のパ−ティクル
についても検出することができるため、洗浄槽内の洗浄
液の汚染状況を正確に測定することができる。その結
果、洗浄液中のパ−ティクルが所定量蓄積される前に、
洗浄液を新規な洗浄液に交換することができ、半導体ウ
エハの適切な洗浄処理を行うことができる。また、本発
明のパ−ティクル検出用ダミーウエハは、従来のSiダ
ミーウエハとは異なり、ダミーウエハとして繰返し使用
することができるため、製造コストの低減を図ることが
できる。
ーウエハは、ガラス状カーボン材により形成されている
ため、半導体ウエハ洗浄装置の洗浄液としてフッ酸等の
酸性のものを用いた場合であっても、その表面が腐食に
よって面荒れを起こすことがなく、小径のパ−ティクル
についても検出することができるため、洗浄槽内の洗浄
液の汚染状況を正確に測定することができる。その結
果、洗浄液中のパ−ティクルが所定量蓄積される前に、
洗浄液を新規な洗浄液に交換することができ、半導体ウ
エハの適切な洗浄処理を行うことができる。また、本発
明のパ−ティクル検出用ダミーウエハは、従来のSiダ
ミーウエハとは異なり、ダミーウエハとして繰返し使用
することができるため、製造コストの低減を図ることが
できる。
【図1】一般的なウエハ洗浄装置の概略断面説明図であ
る。
る。
1 ウエハ洗浄装置 2 洗浄液 3 洗浄槽 4 ホルダ− 5 載置台 6 駆動部 7 パイプ 8 不活性ガス供給源 G 不活性ガス W ウエハ
Claims (3)
- 【請求項1】 パ−ティクル検出用ダミーウエハにおい
て、前記ダミーウエハをガラス状カーボン材により形成
する共に、前記ガラス状カーボン材の表面粗さRmax を
0.01μm〜0.05μmとしたことを特徴とするパ
−ティクル検出用ダミーウエハ。 - 【請求項2】 前記ガラス状カーボン材の開気孔の気孔
径が、0.05μm以下であることを特徴とする請求項
1に記載されたパ−ティクル検出用ダミーウエハ。 - 【請求項3】 前記ガラス状カーボン材の開気孔の気孔
率が、0.01%以下であることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載されたパ−ティクル検出用ダミー
ウエハ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8356834A JPH10189675A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | パ−ティクル検出用ダミーウエハ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8356834A JPH10189675A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | パ−ティクル検出用ダミーウエハ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10189675A true JPH10189675A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18451006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8356834A Pending JPH10189675A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | パ−ティクル検出用ダミーウエハ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10189675A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007273947A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-10-18 | Tokyo Electron Ltd | 基板処理システム、基板表面処理装置、基板表面検査装置、基板表面検査方法及び記憶媒体 |
JP2010505118A (ja) * | 2006-09-29 | 2010-02-18 | サイバーオプティクス セミコンダクタ インコーポレイテッド | 基板と一体化された粒子センサ |
US8578952B2 (en) | 2006-03-08 | 2013-11-12 | Tokyo Electron Limited | Substrate processing system, substrate surface processing apparatus, substrate surface inspecting apparatus, substrate surface inspecting method, and storage medium storing program for implementing the method |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP8356834A patent/JPH10189675A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007273947A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-10-18 | Tokyo Electron Ltd | 基板処理システム、基板表面処理装置、基板表面検査装置、基板表面検査方法及び記憶媒体 |
US8578952B2 (en) | 2006-03-08 | 2013-11-12 | Tokyo Electron Limited | Substrate processing system, substrate surface processing apparatus, substrate surface inspecting apparatus, substrate surface inspecting method, and storage medium storing program for implementing the method |
JP2010505118A (ja) * | 2006-09-29 | 2010-02-18 | サイバーオプティクス セミコンダクタ インコーポレイテッド | 基板と一体化された粒子センサ |
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