JPH1018945A - クランクケース圧縮式２サイクルエンジン - Google Patents
クランクケース圧縮式２サイクルエンジンInfo
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- JPH1018945A JPH1018945A JP8188774A JP18877496A JPH1018945A JP H1018945 A JPH1018945 A JP H1018945A JP 8188774 A JP8188774 A JP 8188774A JP 18877496 A JP18877496 A JP 18877496A JP H1018945 A JPH1018945 A JP H1018945A
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- scavenging
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- crankcase
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Supercharger (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造でクランクケース内に混合気が入
る可能性を有効に阻止し得る燃料供給装置を具えたクラ
ンクケース圧縮式２サイクルエンジンの提供。 【解決手段】 本発明は、クランクケース５と掃気弁２
１を連絡する掃気通路２３ａ、２３ｂ部に、例えば、膜
弁ポンプの様な燃料加圧装置１００から燃料の供給を受
け、針弁１０４又はストップ弁１３２でこれを閉止し、
掃気通路２３ａ、２３ｂ内にクランクケース５側から掃
気弁２１へのみの流動を許容する逆止弁１０１を設け、
この逆止弁１０１がクランクケース５圧力により開弁す
る時のストロークで前記針弁１０４又はストップ弁１３
２を作動させ燃料を掃気通路２３ｂ内に供給する燃料供
給装置１００である。
る可能性を有効に阻止し得る燃料供給装置を具えたクラ
ンクケース圧縮式２サイクルエンジンの提供。 【解決手段】 本発明は、クランクケース５と掃気弁２
１を連絡する掃気通路２３ａ、２３ｂ部に、例えば、膜
弁ポンプの様な燃料加圧装置１００から燃料の供給を受
け、針弁１０４又はストップ弁１３２でこれを閉止し、
掃気通路２３ａ、２３ｂ内にクランクケース５側から掃
気弁２１へのみの流動を許容する逆止弁１０１を設け、
この逆止弁１０１がクランクケース５圧力により開弁す
る時のストロークで前記針弁１０４又はストップ弁１３
２を作動させ燃料を掃気通路２３ｂ内に供給する燃料供
給装置１００である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランクケース圧
縮式２サイクルエンジンに係り、特にシリンダ頂部にシ
リンダ内へ混合気を供給するための掃気弁を設けると共
に、シリンダ側壁の下部に掃気空気供給用の掃気孔と燃
焼ガスを排出する排気孔とを設けてなるクランクケース
圧縮式２サイクルエンジンに関する。
縮式２サイクルエンジンに係り、特にシリンダ頂部にシ
リンダ内へ混合気を供給するための掃気弁を設けると共
に、シリンダ側壁の下部に掃気空気供給用の掃気孔と燃
焼ガスを排出する排気孔とを設けてなるクランクケース
圧縮式２サイクルエンジンに関する。
【０００２】
【従来の技術】図３、図４に従来技術としての特願平５
−３４８９２３の代表例を示す。図３において、１はシ
リンダ、２はピストン、３はクランク軸、４はコネクテ
ィングロッド、５はクランクケース、６はシリンダ１に
穿設された掃気孔、８はシリンダヘッド、９は燃焼室、
１２は点火プラグ、２１はシリンダヘッド８に設けた掃
気弁で掃気ポート２２及び掃気通路２３を介してクラン
クケース５と連通している。掃気弁２１はばね２９によ
り常時閉となる様に付勢されており、図の例ではソレノ
イド４１により開く構造である。ソレノイドはクランク
角度センサ４３に検知信号に基づいて駆動回路４２を介
して作動する。また、掃気ポート２２の近傍にはリード
弁５３ａを介して気化器５２が設置されており、燃料供
給装置として機能する。クランクケースには吸入通路５
３１が設けられており、エアクリーナ５１、５１ｂ、リ
ード弁５３、５３ｂ及びスロットル５５、５５ｂが取り
付けられている。４０は排気ポートである。ピストン２
がシリンダ１に沿って上昇し燃焼室９内を圧縮する際、
同時にクランクケース５内に容積膨張による負圧が発生
し、この負圧により、外部に開孔した５１ａ及び５１ｂ
のエアクリーナよりスロットル５５ａ、５５ｂ及びリー
ド弁５３ａ、５３ｂを経て、クランクケース５内に新気
が導入される。この時、５１ａと５３ａの間の通路には
気化器５２が装着されており、流入空気量に応じた燃料
をこの通路内に供給するので、掃気ポート２２、掃気通
路２３部分には燃料蒸発による混合気が形成される。
−３４８９２３の代表例を示す。図３において、１はシ
リンダ、２はピストン、３はクランク軸、４はコネクテ
ィングロッド、５はクランクケース、６はシリンダ１に
穿設された掃気孔、８はシリンダヘッド、９は燃焼室、
１２は点火プラグ、２１はシリンダヘッド８に設けた掃
気弁で掃気ポート２２及び掃気通路２３を介してクラン
クケース５と連通している。掃気弁２１はばね２９によ
り常時閉となる様に付勢されており、図の例ではソレノ
イド４１により開く構造である。ソレノイドはクランク
角度センサ４３に検知信号に基づいて駆動回路４２を介
して作動する。また、掃気ポート２２の近傍にはリード
弁５３ａを介して気化器５２が設置されており、燃料供
給装置として機能する。クランクケースには吸入通路５
３１が設けられており、エアクリーナ５１、５１ｂ、リ
ード弁５３、５３ｂ及びスロットル５５、５５ｂが取り
付けられている。４０は排気ポートである。ピストン２
がシリンダ１に沿って上昇し燃焼室９内を圧縮する際、
同時にクランクケース５内に容積膨張による負圧が発生
し、この負圧により、外部に開孔した５１ａ及び５１ｂ
のエアクリーナよりスロットル５５ａ、５５ｂ及びリー
ド弁５３ａ、５３ｂを経て、クランクケース５内に新気
が導入される。この時、５１ａと５３ａの間の通路には
気化器５２が装着されており、流入空気量に応じた燃料
をこの通路内に供給するので、掃気ポート２２、掃気通
路２３部分には燃料蒸発による混合気が形成される。
【０００３】又図４は燃料供給装置に噴射装置を用いた
場合の例を示す。図３との違いを説明するに、前記燃料
供給装置２００の代りに燃料ポンプ６１で加圧された燃
料を送油管６４で燃料弁６３に導き、駆動回路４２から
の電気信号により燃料弁６３を開弁し、燃料を掃気ポー
ト２２部に噴射、この部分で混合気を形成させている。
図中７０は掃気通路２３に設けた絞り弁である。
場合の例を示す。図３との違いを説明するに、前記燃料
供給装置２００の代りに燃料ポンプ６１で加圧された燃
料を送油管６４で燃料弁６３に導き、駆動回路４２から
の電気信号により燃料弁６３を開弁し、燃料を掃気ポー
ト２２部に噴射、この部分で混合気を形成させている。
図中７０は掃気通路２３に設けた絞り弁である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
例では、掃気通路２３がクランクケースと双方向流動可
能な様に連通しているためクランクケース５内に混合気
が入る可能性がある。クランクケース５に入った混合気
はシリンダ下端部の掃気孔６から燃焼室９内に導入され
るので、従来の２サイクルエンジンと同じ様に排気ポー
ト４０に吹き抜け易い。解決策としてクランクケース５
と掃気通路２３の連結部に逆止弁を設けるのが容易に考
えられるが、気化器方式での燃料供給によるものでは気
化器部への負圧の伝達が逆止弁でカットされるので成立
しなくなる。又図４に示す噴射方式による燃料供給の例
では前述のリード弁の設置によってクランクケース内に
混合気が流入するのを防止することができるが、燃料噴
射装置そのものが高価なものであり、簡単な構造で安価
なことが必要なこの様のエンジンには不適当といえる。
例では、掃気通路２３がクランクケースと双方向流動可
能な様に連通しているためクランクケース５内に混合気
が入る可能性がある。クランクケース５に入った混合気
はシリンダ下端部の掃気孔６から燃焼室９内に導入され
るので、従来の２サイクルエンジンと同じ様に排気ポー
ト４０に吹き抜け易い。解決策としてクランクケース５
と掃気通路２３の連結部に逆止弁を設けるのが容易に考
えられるが、気化器方式での燃料供給によるものでは気
化器部への負圧の伝達が逆止弁でカットされるので成立
しなくなる。又図４に示す噴射方式による燃料供給の例
では前述のリード弁の設置によってクランクケース内に
混合気が流入するのを防止することができるが、燃料噴
射装置そのものが高価なものであり、簡単な構造で安価
なことが必要なこの様のエンジンには不適当といえる。
【０００５】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、簡
単な構造でクランクケース内に混合気が入る可能性を有
効に阻止し得る燃料供給装置を具えたクランクケース圧
縮式２サイクルエンジンを提供する事を目的とする。
単な構造でクランクケース内に混合気が入る可能性を有
効に阻止し得る燃料供給装置を具えたクランクケース圧
縮式２サイクルエンジンを提供する事を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリンダ頂部
にシリンダ内へ混合気を供給するための掃気弁を設ける
と共に、シリンダ側壁の下部に掃気空気供給用の掃気孔
と燃焼ガスを排出する排気孔とを設けてなるクランクケ
ース圧縮式２サイクルエンジンにおいて、図１及び図２
に示すように、前記掃気弁に連なる掃気ポートとクラン
クケース内とを掃気通路で接続し、同掃気通路にクラン
クケース内の正圧で開き、クランクケース側から前記掃
気ポート方向への流れのみを許容する逆止弁を設置する
と共に、同逆止弁と前記掃気弁との間に燃料弁を介して
加圧燃料供給装置からの燃料を供給する燃料供給装置を
設け、同燃料供給装置の燃料弁を前記逆止弁が前記クラ
ンクケースの正圧により開放される際のストロークで開
放し、前記掃気ポート内に燃料を供給することを特徴と
する。請求項２記載の発明は図１の実施例に対応するも
ので、前記逆止弁を、中央部を支点に揺動するヒンジの
一端に形成し、バネを介して常時閉じる方向に付勢して
設置すると共に、前記ヒンジの他端に前記燃料弁を構成
するニードルを設け、燃料供給通路を開閉可能としてな
ることを特徴とする。請求項３記載の発明も図１の実施
例に対応するもので、前記逆止弁、前記加圧燃料供給装
置及び前記燃料弁を含む前記燃料供給装置を一体的に構
成し、前記掃気ポートと掃気通路との間に組み込み設置
してなることを特徴とする。請求項４記載の発明は、前
記加圧燃料供給装置が前記クランクケース内の圧力変化
を利用したダイヤフラム式燃料ポンプよりなることを特
徴とする。請求項５記載の発明は図１の実施例に対応す
るもので、前記膜とニードルとの間にヒンジを介装して
なることを特徴とする。請求項６記載の発明は図２の実
施例に対応するもので、前記逆止弁にステムを一体に設
け、同ステムで前記燃料弁を構成するボール式ストップ
弁を移動させ、燃料供給装置の燃料供給通路を開閉可能
としてなることを特徴とする。請求項７記載の発明も図
２の実施例に対応するもので、前記加圧燃料供給装置を
別置きとすると共に、前記逆止弁及び前記燃料弁を含む
燃料供給装置を一体的に構成し、前記掃気ポートと掃気
通路との間に組み込み設置してなることを特徴とする。
にシリンダ内へ混合気を供給するための掃気弁を設ける
と共に、シリンダ側壁の下部に掃気空気供給用の掃気孔
と燃焼ガスを排出する排気孔とを設けてなるクランクケ
ース圧縮式２サイクルエンジンにおいて、図１及び図２
に示すように、前記掃気弁に連なる掃気ポートとクラン
クケース内とを掃気通路で接続し、同掃気通路にクラン
クケース内の正圧で開き、クランクケース側から前記掃
気ポート方向への流れのみを許容する逆止弁を設置する
と共に、同逆止弁と前記掃気弁との間に燃料弁を介して
加圧燃料供給装置からの燃料を供給する燃料供給装置を
設け、同燃料供給装置の燃料弁を前記逆止弁が前記クラ
ンクケースの正圧により開放される際のストロークで開
放し、前記掃気ポート内に燃料を供給することを特徴と
する。請求項２記載の発明は図１の実施例に対応するも
ので、前記逆止弁を、中央部を支点に揺動するヒンジの
一端に形成し、バネを介して常時閉じる方向に付勢して
設置すると共に、前記ヒンジの他端に前記燃料弁を構成
するニードルを設け、燃料供給通路を開閉可能としてな
ることを特徴とする。請求項３記載の発明も図１の実施
例に対応するもので、前記逆止弁、前記加圧燃料供給装
置及び前記燃料弁を含む前記燃料供給装置を一体的に構
成し、前記掃気ポートと掃気通路との間に組み込み設置
してなることを特徴とする。請求項４記載の発明は、前
記加圧燃料供給装置が前記クランクケース内の圧力変化
を利用したダイヤフラム式燃料ポンプよりなることを特
徴とする。請求項５記載の発明は図１の実施例に対応す
るもので、前記膜とニードルとの間にヒンジを介装して
なることを特徴とする。請求項６記載の発明は図２の実
施例に対応するもので、前記逆止弁にステムを一体に設
け、同ステムで前記燃料弁を構成するボール式ストップ
弁を移動させ、燃料供給装置の燃料供給通路を開閉可能
としてなることを特徴とする。請求項７記載の発明も図
２の実施例に対応するもので、前記加圧燃料供給装置を
別置きとすると共に、前記逆止弁及び前記燃料弁を含む
燃料供給装置を一体的に構成し、前記掃気ポートと掃気
通路との間に組み込み設置してなることを特徴とする。
【０００７】即ち、本発明は、図１及び図２に示すよう
に、シリンダ１頂部にシリンダ１内への混合気を供給す
る掃気弁２１を設けると共に、シリンダ１側壁の下部に
掃気空気供給用の掃気孔６と排気ポート４０有するクラ
ンクケース圧縮式２サイクルエンジンにおいて、クラン
クケース５と掃気弁２１を連絡する掃気通路２３ａ、２
３ｂ部に、例えば、膜弁ポンプの様な燃料加圧装置１０
０から燃料の供給を受け、針弁１０４又はストップ弁１
３２でこれを閉止し、掃気通路２３ａ、２３ｂ内にクラ
ンクケース５側から掃気弁２１へのみの流動を許容する
逆止弁１０１を設け、この逆止弁１０１がクランクケー
ス５圧力により開弁する時のストロークで前記針弁１０
４又はストップ弁１３２を作動させ燃料を掃気通路２３
ｂ内に供給する燃料供給装置１００である。
に、シリンダ１頂部にシリンダ１内への混合気を供給す
る掃気弁２１を設けると共に、シリンダ１側壁の下部に
掃気空気供給用の掃気孔６と排気ポート４０有するクラ
ンクケース圧縮式２サイクルエンジンにおいて、クラン
クケース５と掃気弁２１を連絡する掃気通路２３ａ、２
３ｂ部に、例えば、膜弁ポンプの様な燃料加圧装置１０
０から燃料の供給を受け、針弁１０４又はストップ弁１
３２でこれを閉止し、掃気通路２３ａ、２３ｂ内にクラ
ンクケース５側から掃気弁２１へのみの流動を許容する
逆止弁１０１を設け、この逆止弁１０１がクランクケー
ス５圧力により開弁する時のストロークで前記針弁１０
４又はストップ弁１３２を作動させ燃料を掃気通路２３
ｂ内に供給する燃料供給装置１００である。
【０００８】従って本発明によれば、掃気通路２３ａ、
２３ｂ内に燃料供給装置１００を設け、クランクケース
５側に混合気の流入を許さない手段として、掃気通路２
３ａ、２３ｂにクランクケース側からの流動のみを許容
する逆止弁１０１を設けたために掃気通路２３ａ、２３
ｂから掃気ポート２２を経て掃気弁２１に至る通路はク
ランクケース５内の＋側の圧力の圧力が伝わるだけにな
るため、これを上廻る圧力で燃料を供給する必要があ
り、クランクケース圧を利用した膜弁ポンプ１５０によ
り加圧する。燃料供給装置１００は空気流量に応じて、
燃料量をコントロールする必要があるが、これを、逆止
弁１０１の開弁と連動して燃料通路１０９を開閉する装
置を設けることで実現する。
２３ｂ内に燃料供給装置１００を設け、クランクケース
５側に混合気の流入を許さない手段として、掃気通路２
３ａ、２３ｂにクランクケース側からの流動のみを許容
する逆止弁１０１を設けたために掃気通路２３ａ、２３
ｂから掃気ポート２２を経て掃気弁２１に至る通路はク
ランクケース５内の＋側の圧力の圧力が伝わるだけにな
るため、これを上廻る圧力で燃料を供給する必要があ
り、クランクケース圧を利用した膜弁ポンプ１５０によ
り加圧する。燃料供給装置１００は空気流量に応じて、
燃料量をコントロールする必要があるが、これを、逆止
弁１０１の開弁と連動して燃料通路１０９を開閉する装
置を設けることで実現する。
【０００９】本発明の作用を更に詳細に説明するに、ク
ランクケース５内の圧力を利用した膜弁ポンプ１５０に
より燃料の圧力を高め、加圧された燃料を針弁１０４若
しくはストップ弁１３２により開閉し、針弁１０４若し
くはストップ弁１３２開時に掃気ポート２２内に注入す
る。針弁１０４若しくはストップ弁１３２弁の開閉は掃
気通路２３ａ、２３ｂ内に設置した逆止弁１０１のスト
ロークにより制御することで、掃気通路２３ａ、２３ｂ
内の空気の流量と燃料流量の対応づけを行なう。即ち、
掃気通路２３ａ、２３ｂ内をクランクケース５側から掃
気ポート部２２に流れる空気量は逆止弁１０９の開度
（ストローク）と開弁期間によって決まるが、両者とも
針弁１０４若しくはストップ弁１３２の挙動と直動する
ために燃料量も連動して制御できる。逆止弁１０９は掃
気ポート２２と掃気通路２３ａ、２３ｂの間にあり、こ
れによりクランクケース５への燃料（混合物）の流入を
防止することができる。
ランクケース５内の圧力を利用した膜弁ポンプ１５０に
より燃料の圧力を高め、加圧された燃料を針弁１０４若
しくはストップ弁１３２により開閉し、針弁１０４若し
くはストップ弁１３２開時に掃気ポート２２内に注入す
る。針弁１０４若しくはストップ弁１３２弁の開閉は掃
気通路２３ａ、２３ｂ内に設置した逆止弁１０１のスト
ロークにより制御することで、掃気通路２３ａ、２３ｂ
内の空気の流量と燃料流量の対応づけを行なう。即ち、
掃気通路２３ａ、２３ｂ内をクランクケース５側から掃
気ポート部２２に流れる空気量は逆止弁１０９の開度
（ストローク）と開弁期間によって決まるが、両者とも
針弁１０４若しくはストップ弁１３２の挙動と直動する
ために燃料量も連動して制御できる。逆止弁１０９は掃
気ポート２２と掃気通路２３ａ、２３ｂの間にあり、こ
れによりクランクケース５への燃料（混合物）の流入を
防止することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。図１は、本発明の第１実施例に係る２サイ
クルエンジンの断面図。図２は、本発明の第２実施例に
係る燃料供給装置を示す。図１において、１はシリン
ダ、２はピストン、３はクランク軸、４はコネクティン
グロッド、５はクランクケース、６はシリンダ１に穿設
された掃気孔、８はシリンダヘッド、９は燃焼室、１２
は点火プラグ、２１はシリンダヘッドに設けられた掃気
弁で掃気ポート２２、燃料供給装置１００、掃気通路２
３ａを経てクランクケース５と連通している。掃気弁２
１は、ばね２９により常時閉となる様に付勢されてお
り、図の例ではソレノイド４１により開閉制御される構
造である。かかる点は、図３及び図４に開示された公知
技術であるためその詳細な説明は省略する。
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。図１は、本発明の第１実施例に係る２サイ
クルエンジンの断面図。図２は、本発明の第２実施例に
係る燃料供給装置を示す。図１において、１はシリン
ダ、２はピストン、３はクランク軸、４はコネクティン
グロッド、５はクランクケース、６はシリンダ１に穿設
された掃気孔、８はシリンダヘッド、９は燃焼室、１２
は点火プラグ、２１はシリンダヘッドに設けられた掃気
弁で掃気ポート２２、燃料供給装置１００、掃気通路２
３ａを経てクランクケース５と連通している。掃気弁２
１は、ばね２９により常時閉となる様に付勢されてお
り、図の例ではソレノイド４１により開閉制御される構
造である。かかる点は、図３及び図４に開示された公知
技術であるためその詳細な説明は省略する。
【００１１】燃料供給装置１００は内部に掃気通路２３
ｂが形成され、掃気通路２３ａから掃気ポート２２の方
向へのみ流れを許容する様に逆止弁１０１を設けてい
る。逆止弁１０１は、ばね１０２によって閉じ側に付勢
されていると同時に支点１０８のまわりに回動し、逆止
弁１０１の反対側の端点は針弁１０４を閉側位置に設定
している。また、燃料供給装置１００には、燃料通路１
０９、ダイヤフラム１０６、リード弁１０７ａ、１０７
ｂ及び圧力パルス室１１０より構成される膜弁ポンプ１
５０が装着されており、リード弁１０７ａを介して燃料
通路と連通する吐出端が針弁１０４に通じている。
ｂが形成され、掃気通路２３ａから掃気ポート２２の方
向へのみ流れを許容する様に逆止弁１０１を設けてい
る。逆止弁１０１は、ばね１０２によって閉じ側に付勢
されていると同時に支点１０８のまわりに回動し、逆止
弁１０１の反対側の端点は針弁１０４を閉側位置に設定
している。また、燃料供給装置１００には、燃料通路１
０９、ダイヤフラム１０６、リード弁１０７ａ、１０７
ｂ及び圧力パルス室１１０より構成される膜弁ポンプ１
５０が装着されており、リード弁１０７ａを介して燃料
通路と連通する吐出端が針弁１０４に通じている。
【００１２】かかる実施例によれば燃焼室９内の膨張行
程で、ピストン２が下降し、クランクケース５内が圧縮
される。クランクケース内の圧力上昇は掃気通路２３ａ
を経て逆止弁１０１部にも及び、ばね１０２の付勢力に
打ち勝つと逆止弁１０１を上方に持ち上げ、掃気通路２
３ｂにクランクケース５内の空気が流入する。逆止弁１
０１は支点１０８を中心に回転するので、逆止弁１０１
の反対側の端点に連結された針弁１０４を閉止位置から
下方に引き下げるので、膜弁ポンプ１５０部で加圧され
た燃料は掃気通路２３ｂ内に流入し、クランクケース５
側から供給された空気と混ざり、混合気を形成する。掃
気通路２３ｂ付近に形成された混合気は掃気弁２１の開
弁により燃焼室９内に流入する。逆止弁１０１は掃気通
路２３ａ側の圧力が掃気通路２３ｂ側の圧力よりも高い
ときにしか開弁しないので、この弁部の流れは一方向だ
けになり、掃気通路２３ｂ側に形成された混合気がクラ
ンクケース５側に流れ込むことはない。
程で、ピストン２が下降し、クランクケース５内が圧縮
される。クランクケース内の圧力上昇は掃気通路２３ａ
を経て逆止弁１０１部にも及び、ばね１０２の付勢力に
打ち勝つと逆止弁１０１を上方に持ち上げ、掃気通路２
３ｂにクランクケース５内の空気が流入する。逆止弁１
０１は支点１０８を中心に回転するので、逆止弁１０１
の反対側の端点に連結された針弁１０４を閉止位置から
下方に引き下げるので、膜弁ポンプ１５０部で加圧され
た燃料は掃気通路２３ｂ内に流入し、クランクケース５
側から供給された空気と混ざり、混合気を形成する。掃
気通路２３ｂ付近に形成された混合気は掃気弁２１の開
弁により燃焼室９内に流入する。逆止弁１０１は掃気通
路２３ａ側の圧力が掃気通路２３ｂ側の圧力よりも高い
ときにしか開弁しないので、この弁部の流れは一方向だ
けになり、掃気通路２３ｂ側に形成された混合気がクラ
ンクケース５側に流れ込むことはない。
【００１３】図２は、燃料供給装置１００に関する別の
実施例を示す。ここでは前図の膜弁ポンプ１５０部を別
の箇所に設置して図面上から省略している。そして図外
の当該ポンプで加圧された燃料が燃料継手１３３に供給
される構造の例を示している。掃気通路２３ｂに逆止弁
１０１を、掃気通路２３ａからのみ流入可能な様に設置
し、ばね１０２により閉側に付勢している。逆止弁１０
１はステム部１０１ａを持っており、本体のガイド１０
０ａに沿って摺動する構造であるが、端部は加圧され、
バネ１３１が付勢された燃料のストップ弁１３２を突き
上げて、燃料を燃料通路１３８に導き、従って掃気通路
２３ｂ内に供給する機能を有している。
実施例を示す。ここでは前図の膜弁ポンプ１５０部を別
の箇所に設置して図面上から省略している。そして図外
の当該ポンプで加圧された燃料が燃料継手１３３に供給
される構造の例を示している。掃気通路２３ｂに逆止弁
１０１を、掃気通路２３ａからのみ流入可能な様に設置
し、ばね１０２により閉側に付勢している。逆止弁１０
１はステム部１０１ａを持っており、本体のガイド１０
０ａに沿って摺動する構造であるが、端部は加圧され、
バネ１３１が付勢された燃料のストップ弁１３２を突き
上げて、燃料を燃料通路１３８に導き、従って掃気通路
２３ｂ内に供給する機能を有している。
【００１４】かかる実施例においても燃焼室９内の膨張
行程で、ピストン２が下降し、クランクケース５内が圧
縮される。クランクケース５内の圧力上昇は掃気通路２
３ａを経て逆止弁１０１部にも及び、ばね１０２の付勢
力に打ち勝つと逆止弁１０１を上方に持ち上げ、掃気通
路２３ｂにクランクケース５内の空気が流入する。一方
逆止弁１０１の上昇によりステム部１０１ａを介してス
トップ弁１３２をばね１３１に抗して閉止位置から開放
し、図外の燃料ポンプ部で加圧された燃料は掃気通路２
３ｂ内に流入し、クランクケース５側から供給された空
気と混ざり、混合気を形成する。掃気通路２３ｂ付近に
形成された混合気は掃気弁２１の開弁により燃焼室９内
に流入する。この実施例においても逆止弁１０１は掃気
通路２３ａ側の圧力が掃気通路２３ｂ側の圧力よりも高
いときにしか開弁しないので、この弁部の流れは一方向
だけになり、掃気通路２３ｂ側に形成された混合気がク
ランクケース側に流れ込むことはない。
行程で、ピストン２が下降し、クランクケース５内が圧
縮される。クランクケース５内の圧力上昇は掃気通路２
３ａを経て逆止弁１０１部にも及び、ばね１０２の付勢
力に打ち勝つと逆止弁１０１を上方に持ち上げ、掃気通
路２３ｂにクランクケース５内の空気が流入する。一方
逆止弁１０１の上昇によりステム部１０１ａを介してス
トップ弁１３２をばね１３１に抗して閉止位置から開放
し、図外の燃料ポンプ部で加圧された燃料は掃気通路２
３ｂ内に流入し、クランクケース５側から供給された空
気と混ざり、混合気を形成する。掃気通路２３ｂ付近に
形成された混合気は掃気弁２１の開弁により燃焼室９内
に流入する。この実施例においても逆止弁１０１は掃気
通路２３ａ側の圧力が掃気通路２３ｂ側の圧力よりも高
いときにしか開弁しないので、この弁部の流れは一方向
だけになり、掃気通路２３ｂ側に形成された混合気がク
ランクケース側に流れ込むことはない。
【００１５】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、比較
的簡単な構成の燃料供給装置により、クランクケース内
に混合気を流入させることなく掃気通路部へ燃料を供給
することができ、従ってシリンダヘッド部に設けた掃気
弁からのみ燃料は燃焼室内に供給される。もともとシリ
ンダヘッド側からの掃気は、シリンダ下端部掃気孔から
の掃気により排気ポートへの吹き抜けの少ないものであ
るので、燃料消費率、排ガスとも優れたエンジンの掃気
燃焼システムを得ることができる。
的簡単な構成の燃料供給装置により、クランクケース内
に混合気を流入させることなく掃気通路部へ燃料を供給
することができ、従ってシリンダヘッド部に設けた掃気
弁からのみ燃料は燃焼室内に供給される。もともとシリ
ンダヘッド側からの掃気は、シリンダ下端部掃気孔から
の掃気により排気ポートへの吹き抜けの少ないものであ
るので、燃料消費率、排ガスとも優れたエンジンの掃気
燃焼システムを得ることができる。
【図１】本発明の第１実施例に係る２サイクルエンジン
の断面図である。
の断面図である。
【図２】本発明の第２実施例に係る燃料供給装置の要部
断面図である。
断面図である。
【第３】従来の２サイクルエンジンを示す断面図であ
る。
る。
【第４】従来の２サイクルエンジンを示す断面図であ
る。
る。
１ シリンダ ２ ピストン ８ シリンダヘッド ２１ 掃気弁 ２３ 掃気通路 １００ 燃料供給装置 １０１ 逆止弁 １０４ 針弁 １３２ ストップ弁
【手続補正書】
【提出日】平成８年８月２６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例に係る２サイクルエンジン
の断面図である。
の断面図である。
【図２】本発明の第２実施例に係る燃料供給装置の要部
断面図である。
断面図である。
【図３】従来の２サイクルエンジンを示す断面図であ
る。
る。
【図４】従来の２サイクルエンジンを示す断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 １ シリンダ ２ ピストン ８ シリンダヘッド ２１ 掃気弁 ２３ 掃気通路 １００ 燃料供給装置 １０１ 逆止弁 １０４ 針弁 １３２ ストップ弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ０２Ｍ 67/02 Ｆ０２Ｍ 67/02
Claims (7)
- 【請求項１】 シリンダ頂部にシリンダ内へ混合気を供
給するための掃気弁を設けると共に、シリンダ側壁の下
部に掃気空気供給用の掃気孔と燃焼ガスを排出する排気
孔とを設けてなるクランクケース圧縮式２サイクルエン
ジンにおいて、 前記掃気弁に連なる掃気ポートとクランクケース内とを
掃気通路で接続し、同掃気通路にクランクケース内の正
圧で開き、クランクケース側から前記掃気ポート方向へ
の流れのみを許容する逆止弁を設置すると共に、同逆止
弁と前記掃気弁との間に燃料弁を介して加圧燃料供給装
置からの燃料を供給する燃料供給装置を設け、同燃料供
給装置の燃料弁を前記逆止弁が前記クランクケースの正
圧により開放される際のストロークで開放し、前記掃気
ポート内に燃料を供給することを特徴とするクランクケ
ース圧縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項２】 前記逆止弁を、中央部を支点に揺動する
ヒンジの一端に形成し、バネを介して常時閉じる方向に
付勢して設置すると共に、前記ヒンジの他端に前記燃料
弁を構成するニードルを設け、燃料供給通路を開閉可能
としてなることを特徴とする請求項１記載のクランクケ
ース圧縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項３】 前記逆止弁、前記加圧燃料供給装置及び
前記燃料弁を含む前記燃料供給装置を一体的に構成し、
前記掃気ポートと掃気通路との間に組み込み設置してな
ることを特徴とする請求項１又は２記載のクランクケー
ス圧縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項４】 前記加圧燃料供給装置が前記クランクケ
ース内の圧力変化を利用したダイヤフラム式燃料ポンプ
よりなることを特徴とする請求項１乃至３記載のクラン
クケース圧縮式２サイクルエンジン。 - 【請求項５】 前記膜とニードルとの間にヒンジを介装
してなることを特徴とする請求項４記載のクランクケー
ス圧縮式２サイクルエンジンの燃料供給装置。 - 【請求項６】 前記逆止弁にステムを一体に設け、同ス
テムで前記燃料弁を構成するボール式ストップ弁を移動
させ、燃料供給装置の燃料供給通路を開閉可能としてな
ることを特徴とする請求項１記載のクランクケース圧縮
式２サイクルエンジン。 - 【請求項７】 前記加圧燃料供給装置を別置きとすると
共に、前記逆止弁及び前記燃料弁を含む燃料供給装置を
一体的に構成し、前記掃気ポートと掃気通路との間に組
み込み設置してなることを特徴とする請求項１記載のク
ランクケース圧縮式２サイクルエンジン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8188774A JPH1018945A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | クランクケース圧縮式２サイクルエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8188774A JPH1018945A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | クランクケース圧縮式２サイクルエンジン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1018945A true JPH1018945A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16229556
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8188774A Withdrawn JPH1018945A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | クランクケース圧縮式２サイクルエンジン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1018945A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009275836A (ja) * | 2008-05-15 | 2009-11-26 | Hitachi Koki Co Ltd | エンジン工具 |
| CN106436629A (zh) * | 2016-10-19 | 2017-02-22 | 宁波大叶园林设备有限公司 | 便携式用微型二冲程发动机驱动的吹吸机 |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP8188774A patent/JPH1018945A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009275836A (ja) * | 2008-05-15 | 2009-11-26 | Hitachi Koki Co Ltd | エンジン工具 |
| CN106436629A (zh) * | 2016-10-19 | 2017-02-22 | 宁波大叶园林设备有限公司 | 便携式用微型二冲程发动机驱动的吹吸机 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030902 |