JPH10189376A - 巻鉄芯型電力変成器及びその製造装置 - Google Patents
巻鉄芯型電力変成器及びその製造装置Info
- Publication number
- JPH10189376A JPH10189376A JP35599196A JP35599196A JPH10189376A JP H10189376 A JPH10189376 A JP H10189376A JP 35599196 A JP35599196 A JP 35599196A JP 35599196 A JP35599196 A JP 35599196A JP H10189376 A JPH10189376 A JP H10189376A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- iron core
- wound
- wound iron
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 鋼板の圧延方向性を利用して鉄損の少ない巻
鉄芯を利用し、電磁連結を密にして外部漏洩磁束を僅少
にした巻鉄芯型電力変成器を提供する。 【解決手段】 巻線12を巻回する断面円形状又は半円
形状の脚部11をもった「ロ」字形状の巻鉄芯巻芯に卷
回する工程で適宜の積厚の巻鉄芯に仕上げて、円柱状脚
部11の外周よりも、僅少の隙間を保持するように、少
しく大きな内径を有し、かつ、両端に鍔部1fを有する
断面円形筒状に形成できる巻着用巻枠1を絶縁性樹脂で
形成し、その両部材を合わせて係合することにより、外
周に外部の回転駆動歯車2aと歯合する歯車2を形成し
た鍔部1fを、巻鉄芯の断面形状円柱状脚部11の外周
に回転し得るように、嵌挿して装着し、巻枠1の鍔部1
fの一端に固着した絶縁導線を、巻線12卷着用巻枠1
に卷着して形成する。
鉄芯を利用し、電磁連結を密にして外部漏洩磁束を僅少
にした巻鉄芯型電力変成器を提供する。 【解決手段】 巻線12を巻回する断面円形状又は半円
形状の脚部11をもった「ロ」字形状の巻鉄芯巻芯に卷
回する工程で適宜の積厚の巻鉄芯に仕上げて、円柱状脚
部11の外周よりも、僅少の隙間を保持するように、少
しく大きな内径を有し、かつ、両端に鍔部1fを有する
断面円形筒状に形成できる巻着用巻枠1を絶縁性樹脂で
形成し、その両部材を合わせて係合することにより、外
周に外部の回転駆動歯車2aと歯合する歯車2を形成し
た鍔部1fを、巻鉄芯の断面形状円柱状脚部11の外周
に回転し得るように、嵌挿して装着し、巻枠1の鍔部1
fの一端に固着した絶縁導線を、巻線12卷着用巻枠1
に卷着して形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御化された
鍛造機により、精密な精度で、断面形状を真円形に仕上
げた巻鉄芯に、適合した巻枠を使用して、生産費用を低
廉に、大量生産できる電子機器等に使用される巻鉄芯型
電力変成器に関するものである。
鍛造機により、精密な精度で、断面形状を真円形に仕上
げた巻鉄芯に、適合した巻枠を使用して、生産費用を低
廉に、大量生産できる電子機器等に使用される巻鉄芯型
電力変成器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の電力変成器は、珪素鋼板を
E形及びI形、或いは短冊形に打ち抜き裁断機で外形を
打ち抜いて、前記鋼板を衝き合わせて、必要枚数積み重
ね、或いは巻線の巻枠に挿入して、平面視「日」字形又
は「ロ」字形に組み合わせ、鉄芯を形成し、導線を略角
筒状の巻線の巻枠に巻着した巻枠の中空部に、前記鋼板
を挿入配置して組み合わせて、鉄芯の脚部を形成して、
巻線と鉄芯とを電磁連結するように組み合わせたもので
ある。
E形及びI形、或いは短冊形に打ち抜き裁断機で外形を
打ち抜いて、前記鋼板を衝き合わせて、必要枚数積み重
ね、或いは巻線の巻枠に挿入して、平面視「日」字形又
は「ロ」字形に組み合わせ、鉄芯を形成し、導線を略角
筒状の巻線の巻枠に巻着した巻枠の中空部に、前記鋼板
を挿入配置して組み合わせて、鉄芯の脚部を形成して、
巻線と鉄芯とを電磁連結するように組み合わせたもので
ある。
【0003】また、従来の電力変成器は、鋼板を一重ご
とに積み重ねていくので、上の巻層と下の巻き層とが変
位してしまい、積層して鉄芯として形成後、断面形状が
正しい方形を保持し難いという欠点があった。したがっ
て、巻枠の内側角部分と、断面がしっくり一致せず、余
分の空間が生じて、鋼板の利用効率が悪くなり、また、
材料の歩留まりも悪く、製造工数が嵩んで、結局製品コ
ストが高くつき、さらに大量生産に不向きである等々の
欠点があるという課題があった。
とに積み重ねていくので、上の巻層と下の巻き層とが変
位してしまい、積層して鉄芯として形成後、断面形状が
正しい方形を保持し難いという欠点があった。したがっ
て、巻枠の内側角部分と、断面がしっくり一致せず、余
分の空間が生じて、鋼板の利用効率が悪くなり、また、
材料の歩留まりも悪く、製造工数が嵩んで、結局製品コ
ストが高くつき、さらに大量生産に不向きである等々の
欠点があるという課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、こ
のような従来の課題を解決するために、装置の設備費用
は低廉で、断面形状を真円形に保持できる精密な仕上げ
が容易にでき、かつ、鋼板の圧延方向性を利用して鉄損
の少ない巻鉄芯を利用して、他動回転する巻枠に巻線を
施して、電磁連結を密にして外部漏洩磁束を僅少にした
巻鉄芯型電力変成器を提供することを目的とするもので
ある。
のような従来の課題を解決するために、装置の設備費用
は低廉で、断面形状を真円形に保持できる精密な仕上げ
が容易にでき、かつ、鋼板の圧延方向性を利用して鉄損
の少ない巻鉄芯を利用して、他動回転する巻枠に巻線を
施して、電磁連結を密にして外部漏洩磁束を僅少にした
巻鉄芯型電力変成器を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本発明の構成を、実施例に対応する図1乃至図15を用
いて説明すると、本発明は、同一幅Wの珪素鋼板の帯板
7bを、電子制御された鍛圧機7dによって、巻着する
巻線12の占積部分21を階段的に切り抜いて成形する
際、巻線12卷着部11の長さAを一定に、 かつ、巻線
12卷着部11の幅Dを帯板7bの端部の最小値W0か
ら順次帯板7bの幅Wにまで増大させて打ち抜き、その
後、逆に順次他端部の幅Wの最小値W0に至るまで減少
させるように、かつ、巻鉄芯10の継鉄部10aの長さ
を帯板7bの端部における最小値B0から順次(B0+r
π)で表される寸法に増大させて打ち抜いて成形し、前
記鍛圧機7dと同期的に回動駆動する巻着機7fに装着
した巻芯7gを軸にして所定積厚に卷回して、巻線12
を巻着する卷着部11を断面形状を円形状又は半円形状
に形成した前記巻鉄芯10に、燒鈍加工を施し、前記円
柱状脚部11の外周よりも、僅少の隙間を保持するよう
に、少しく大きな内径を有し、かつ、縦割りにして2部
分に分割した部材1a,1bからなり、 両端に鍔部1
fを有する断面円形筒状の巻線12の巻着用巻枠1を絶
縁性合成樹脂で形成し、その両部材1a,1bを合わせ
て係合することにより、その外周に、外部の回転駆動歯
車2aと歯合する歯車2を形成した、鍔部1fを有する
円筒状の巻枠1を形成し、該巻線12卷着用巻枠1を、
前記巻鉄芯10の断面円形、又は断面半円形を背中合わ
せに断面円形に組立てて柱状に形成した脚部11の外周
に回転し得るように、嵌挿して装着し、前記巻枠1の鍔
部1fの一端に固着した絶縁導線を、前記巻枠1の鍔部
1fの歯車2を外部の回転駆動機の歯車2aにより回転
駆動することにより、前記巻線12を卷着用巻枠1に卷
着して形成した巻鉄芯型電力変成器である。
本発明の構成を、実施例に対応する図1乃至図15を用
いて説明すると、本発明は、同一幅Wの珪素鋼板の帯板
7bを、電子制御された鍛圧機7dによって、巻着する
巻線12の占積部分21を階段的に切り抜いて成形する
際、巻線12卷着部11の長さAを一定に、 かつ、巻線
12卷着部11の幅Dを帯板7bの端部の最小値W0か
ら順次帯板7bの幅Wにまで増大させて打ち抜き、その
後、逆に順次他端部の幅Wの最小値W0に至るまで減少
させるように、かつ、巻鉄芯10の継鉄部10aの長さ
を帯板7bの端部における最小値B0から順次(B0+r
π)で表される寸法に増大させて打ち抜いて成形し、前
記鍛圧機7dと同期的に回動駆動する巻着機7fに装着
した巻芯7gを軸にして所定積厚に卷回して、巻線12
を巻着する卷着部11を断面形状を円形状又は半円形状
に形成した前記巻鉄芯10に、燒鈍加工を施し、前記円
柱状脚部11の外周よりも、僅少の隙間を保持するよう
に、少しく大きな内径を有し、かつ、縦割りにして2部
分に分割した部材1a,1bからなり、 両端に鍔部1
fを有する断面円形筒状の巻線12の巻着用巻枠1を絶
縁性合成樹脂で形成し、その両部材1a,1bを合わせ
て係合することにより、その外周に、外部の回転駆動歯
車2aと歯合する歯車2を形成した、鍔部1fを有する
円筒状の巻枠1を形成し、該巻線12卷着用巻枠1を、
前記巻鉄芯10の断面円形、又は断面半円形を背中合わ
せに断面円形に組立てて柱状に形成した脚部11の外周
に回転し得るように、嵌挿して装着し、前記巻枠1の鍔
部1fの一端に固着した絶縁導線を、前記巻枠1の鍔部
1fの歯車2を外部の回転駆動機の歯車2aにより回転
駆動することにより、前記巻線12を卷着用巻枠1に卷
着して形成した巻鉄芯型電力変成器である。
【0006】本発明は、前記の巻線12の卷着部11の
断面形状が、円形を内方に穿除して巻枠1との間に隙間
11aを形成した形状である巻鉄芯型電力変成器であ
る。
断面形状が、円形を内方に穿除して巻枠1との間に隙間
11aを形成した形状である巻鉄芯型電力変成器であ
る。
【0007】また、本発明は、前記の巻線12卷着部1
1の断面形状が多角形の巻鉄芯10である巻鉄芯型電力
変成器である。
1の断面形状が多角形の巻鉄芯10である巻鉄芯型電力
変成器である。
【0008】本発明は、このような構成とした巻鉄芯型
電力変成器であるから、本発明に使用する巻鉄芯10
は、帯状の珪素鋼板7bを巻回前に、巻線12卷着部1
1を形成する打ち抜き部(巻線12の占積部分)21
を、電子制御された鍛圧機7dにより電子制御式鍛圧機
7dによって、珪素鋼板7bの縁を順次切り欠き寸法を
変えて縁(フチ)切り加工後、巻芯7gに巻回することによ
り、巻芯7g部分の中空間が巻線12巻着空間部分とな
り、自動的に所望の円形又は半円形の断面形状をもった
巻線12の卷着部(脚部)11が形成された「ロ」字形
状の巻鉄芯10が仕上がる。そして、前記断面円形の鉄
芯11はそのまま、断面半円形の鉄芯11を2個背中合
わせに組合わせて、適宜の積厚rnの円柱状の脚部(巻
線卷着部)11を有する巻鉄芯10ができあがる。
電力変成器であるから、本発明に使用する巻鉄芯10
は、帯状の珪素鋼板7bを巻回前に、巻線12卷着部1
1を形成する打ち抜き部(巻線12の占積部分)21
を、電子制御された鍛圧機7dにより電子制御式鍛圧機
7dによって、珪素鋼板7bの縁を順次切り欠き寸法を
変えて縁(フチ)切り加工後、巻芯7gに巻回することによ
り、巻芯7g部分の中空間が巻線12巻着空間部分とな
り、自動的に所望の円形又は半円形の断面形状をもった
巻線12の卷着部(脚部)11が形成された「ロ」字形
状の巻鉄芯10が仕上がる。そして、前記断面円形の鉄
芯11はそのまま、断面半円形の鉄芯11を2個背中合
わせに組合わせて、適宜の積厚rnの円柱状の脚部(巻
線卷着部)11を有する巻鉄芯10ができあがる。
【0009】このようにして、断面円形の脚部(巻線卷
着部)11に形成して後、巻線12を卷着するための巻
枠1を、絶縁性合成樹脂で2つ割りにした半円筒形状に
成形して、内側を合致させて接合して円筒形状に形成し
て、その巻枠1を、前記の断面円形の脚部(巻線卷着
部)11に嵌合して後、巻枠1の外周に形成した歯車
に、外部の回転駆動機の歯車2aと歯合して巻枠1を回
動することにより、導線12を卷回する。このように配
置することにより、巻線するのに好都合なばかりでな
く、巻鉄芯10と巻線12間の電磁連結特性の著しい向
上を図ることができる。
着部)11に形成して後、巻線12を卷着するための巻
枠1を、絶縁性合成樹脂で2つ割りにした半円筒形状に
成形して、内側を合致させて接合して円筒形状に形成し
て、その巻枠1を、前記の断面円形の脚部(巻線卷着
部)11に嵌合して後、巻枠1の外周に形成した歯車
に、外部の回転駆動機の歯車2aと歯合して巻枠1を回
動することにより、導線12を卷回する。このように配
置することにより、巻線するのに好都合なばかりでな
く、巻鉄芯10と巻線12間の電磁連結特性の著しい向
上を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について図面
に基づいて説明する。図中、図1乃至図15は、本発明
の実施例を示す図であって、図1は本発明の実施に用い
る鉄芯巻回装置の一例、図2は鉄芯の打ち抜き寸法図、
図3は巻き鉄芯の巻回後の外観斜視図、図4は巻線巻枠
の斜視図、図5は組み合わせた巻線巻枠の横断面図、図
6は巻線巻枠に巻線を卷回する態様を示す外観図、図7
は内鉄型巻鉄芯と巻線を組み合わせた一例の横断面図、
図8は内鉄型巻鉄芯と巻線を組み合わせた一例の縦断面
図、図9は外鉄型巻鉄芯の部材の一例の斜視図、図10
は外鉄型巻き鉄芯の部材を1組に組み立てた一例の斜視
図、図11は外鉄型巻き鉄芯に巻線を組み合わせた縦断
面図、図12は外鉄型巻き鉄芯に巻線を組合わせた(図
11のL−L線)横断面図、図13は外鉄型巻き鉄芯に
巻線を組み合わせた側面図、図14は巻線部の断面の円
形の一部を内方に穿除した凸形形状とした巻鉄芯の一
例、図15は巻線部の断面が多角形形状である巻鉄芯の
一例である。
に基づいて説明する。図中、図1乃至図15は、本発明
の実施例を示す図であって、図1は本発明の実施に用い
る鉄芯巻回装置の一例、図2は鉄芯の打ち抜き寸法図、
図3は巻き鉄芯の巻回後の外観斜視図、図4は巻線巻枠
の斜視図、図5は組み合わせた巻線巻枠の横断面図、図
6は巻線巻枠に巻線を卷回する態様を示す外観図、図7
は内鉄型巻鉄芯と巻線を組み合わせた一例の横断面図、
図8は内鉄型巻鉄芯と巻線を組み合わせた一例の縦断面
図、図9は外鉄型巻鉄芯の部材の一例の斜視図、図10
は外鉄型巻き鉄芯の部材を1組に組み立てた一例の斜視
図、図11は外鉄型巻き鉄芯に巻線を組み合わせた縦断
面図、図12は外鉄型巻き鉄芯に巻線を組合わせた(図
11のL−L線)横断面図、図13は外鉄型巻き鉄芯に
巻線を組み合わせた側面図、図14は巻線部の断面の円
形の一部を内方に穿除した凸形形状とした巻鉄芯の一
例、図15は巻線部の断面が多角形形状である巻鉄芯の
一例である。
【0011】すなわち、同一幅Wの珪素鋼板の帯板7b
の端縁を、電子制御された鍛圧機7dによって、巻着す
る巻線12の占積部分21を階段的に打ち抜いて成形す
る際、巻線12卷着部11の長さAを一定に、 かつ、巻
線12卷着部11の幅Dを帯板7bの端部の最小値W0
から順次帯板7bの幅Wにまで増大させて打ち抜き、そ
の後は、逆に順次他端部の幅Wの最小値W0に至るまで
減少させるように、かつ、巻き鉄芯10)の継鉄部10
aの長さを帯板7bの端部における最小値B0から順次
(B0+rπ)で表される寸法に増大させて打ち抜いて
成形し、前記の電子制御された鍛圧機7dと同期的に回
動駆動する巻付け機7fに装着した巻芯7gを軸にして
「ロ」字状に、所定積厚rnに卷回して、形成した継鉄
脚部11の巻線12を巻着する卷着部11を断面形状を
円形又は半円形状に形成し、巻始め10bおよび巻終わ
り10eを溶着した前記巻鉄芯10に、燒鈍加工を施
す。
の端縁を、電子制御された鍛圧機7dによって、巻着す
る巻線12の占積部分21を階段的に打ち抜いて成形す
る際、巻線12卷着部11の長さAを一定に、 かつ、巻
線12卷着部11の幅Dを帯板7bの端部の最小値W0
から順次帯板7bの幅Wにまで増大させて打ち抜き、そ
の後は、逆に順次他端部の幅Wの最小値W0に至るまで
減少させるように、かつ、巻き鉄芯10)の継鉄部10
aの長さを帯板7bの端部における最小値B0から順次
(B0+rπ)で表される寸法に増大させて打ち抜いて
成形し、前記の電子制御された鍛圧機7dと同期的に回
動駆動する巻付け機7fに装着した巻芯7gを軸にして
「ロ」字状に、所定積厚rnに卷回して、形成した継鉄
脚部11の巻線12を巻着する卷着部11を断面形状を
円形又は半円形状に形成し、巻始め10bおよび巻終わ
り10eを溶着した前記巻鉄芯10に、燒鈍加工を施
す。
【0012】以上の工程を図について詳述すると、図
中、図3,図9及び図10は、前記の工程によって製造
される本発明に使用する巻鉄芯の構造を示す図である。
中、図3,図9及び図10は、前記の工程によって製造
される本発明に使用する巻鉄芯の構造を示す図である。
【0013】本発明の巻鉄芯型電力変成器に使用する巻
鉄芯の構造とその製造工程の一例を図1について説明す
る。本発明の巻鉄芯型電力変成器の巻鉄芯10を卷回す
る装置の一例を図1について説明する。7aは、剪断機
(スリッタ)により一定幅Wに切り揃えた珪素鋼板の帯
板7bを装着して、帯板7bの一端から次段の鍛圧機7
dに送り出す帯板材スタンドである。 鍛圧機7dは、雌
雄金型7eを装着してあり、金型7eの装着間隔を電子
制御装置とステッピングモータ等によって順次移動し
て、抜き幅をストローク毎に変化できる。
鉄芯の構造とその製造工程の一例を図1について説明す
る。本発明の巻鉄芯型電力変成器の巻鉄芯10を卷回す
る装置の一例を図1について説明する。7aは、剪断機
(スリッタ)により一定幅Wに切り揃えた珪素鋼板の帯
板7bを装着して、帯板7bの一端から次段の鍛圧機7
dに送り出す帯板材スタンドである。 鍛圧機7dは、雌
雄金型7eを装着してあり、金型7eの装着間隔を電子
制御装置とステッピングモータ等によって順次移動し
て、抜き幅をストローク毎に変化できる。
【0014】すなわち、NC制御装置によって、帯板7
bを鍛圧機7dに送り出す「送り出し機」は、一周巻所
定寸法に記憶、書き込み、呼び出しを「教え込まれ」、
鋼板の巻付け数(回転数)も同時に「教え込まれる」。
そして、製作仕様の異なる鉄芯用鋼板を幾種類も記憶保
存し、仕様毎にソフト番号を呼び出して使用できるの
で、一台の装置で数種類の仕様で製作が可能である。
bを鍛圧機7dに送り出す「送り出し機」は、一周巻所
定寸法に記憶、書き込み、呼び出しを「教え込まれ」、
鋼板の巻付け数(回転数)も同時に「教え込まれる」。
そして、製作仕様の異なる鉄芯用鋼板を幾種類も記憶保
存し、仕様毎にソフト番号を呼び出して使用できるの
で、一台の装置で数種類の仕様で製作が可能である。
【0015】また、寸法の変更は極めて短時間に制御盤
又は端末機から操作できる。さらに、NC制御機は送り
出し装置を制御するとともに、巻き機の自動、微動、回
転等の動作を制御する。
又は端末機から操作できる。さらに、NC制御機は送り
出し装置を制御するとともに、巻き機の自動、微動、回
転等の動作を制御する。
【0016】而して、これらのNC鋼板送り出し機とN
C制御機、及び鍛圧機7の金型のサーボモータとNC制
御機はそれぞれインターフェースによって接続されてい
る。すなわち、工程の最初の巻加工は、サーボモータに
よってスタート0点の設定から開始される。鋼板の切り
欠き部つまり最小の幅の箇所から開始される。
C制御機、及び鍛圧機7の金型のサーボモータとNC制
御機はそれぞれインターフェースによって接続されてい
る。すなわち、工程の最初の巻加工は、サーボモータに
よってスタート0点の設定から開始される。鋼板の切り
欠き部つまり最小の幅の箇所から開始される。
【0017】送り装置、鍛造機、巻き機材料(鋼板)乗
せ機等の動作の同調(シンクロナイズ)は、検出機(セ
ンサ)及びNC制御機からの指令により動作する。
せ機等の動作の同調(シンクロナイズ)は、検出機(セ
ンサ)及びNC制御機からの指令により動作する。
【0018】外鉄型の巻始めは、前工程での巻終わり
後、材料幅の広い位置から、切り欠き最大部まで金型は
制御されて移動し、0点まで戻るが、その際送り機、プ
レス機、及び巻き機を停止させ、続いて連続加工に移る
ことができる。
後、材料幅の広い位置から、切り欠き最大部まで金型は
制御されて移動し、0点まで戻るが、その際送り機、プ
レス機、及び巻き機を停止させ、続いて連続加工に移る
ことができる。
【0019】このようにして、巻線12の卷着部11を
順次切り欠き寸法と間隔を変化しながら打ち抜いて成形
して、同一幅Wの珪素鋼板の帯板7bを、次の鉄芯巻着
機7fの巻芯7gに厚さ方向に積み重ねて、閉路状に連
続して巻回するように送り出す態様を図1に示す。
順次切り欠き寸法と間隔を変化しながら打ち抜いて成形
して、同一幅Wの珪素鋼板の帯板7bを、次の鉄芯巻着
機7fの巻芯7gに厚さ方向に積み重ねて、閉路状に連
続して巻回するように送り出す態様を図1に示す。
【0020】この際の打ち抜き部の寸法は、図2(a)〜
(e)に示すように、最内側(最始端部)の鉄芯の巻線1
2卷着部11は、(最も狭い幅W0×長さA)の寸法と
なり、それに続く継鉄部10aの寸法は、その最内側
(最短)(長さB0×一定幅W)を形成するように打ち
抜く、すなわち、巻線(12)の占積(卷回)部分21を、
階段的に継鉄部10aの最内側の長さB0を介して打ち
抜く。その次の巻線12の卷着部11及び継鉄部10a
の寸法は、前記と同じ(幅W0×長さA)及び(長さB0
×一定幅W)である。
(e)に示すように、最内側(最始端部)の鉄芯の巻線1
2卷着部11は、(最も狭い幅W0×長さA)の寸法と
なり、それに続く継鉄部10aの寸法は、その最内側
(最短)(長さB0×一定幅W)を形成するように打ち
抜く、すなわち、巻線(12)の占積(卷回)部分21を、
階段的に継鉄部10aの最内側の長さB0を介して打ち
抜く。その次の巻線12の卷着部11及び継鉄部10a
の寸法は、前記と同じ(幅W0×長さA)及び(長さB0
×一定幅W)である。
【0021】巻線(12)卷着部11の寸法は、鋼板一枚の
厚み分だけ幅Dが広く、すなわち、幅(W0+D)=
(W1)、長さ=Aとなって、(幅W1×長さA)となる。
さらにそれに連がる継鉄部10aの寸法は帯板1枚分の
厚さだけ曲率半径が大きくなるので、(長さ(B0+r
1π)×一定幅W)となる。 そして、前記と同様に、それ
に、(幅(W1)×長さ(A))の巻線12の卷着部11
と、(長さ(B0+r1π)×一定幅(W))の継鉄部10aが
続く。
厚み分だけ幅Dが広く、すなわち、幅(W0+D)=
(W1)、長さ=Aとなって、(幅W1×長さA)となる。
さらにそれに連がる継鉄部10aの寸法は帯板1枚分の
厚さだけ曲率半径が大きくなるので、(長さ(B0+r
1π)×一定幅W)となる。 そして、前記と同様に、それ
に、(幅(W1)×長さ(A))の巻線12の卷着部11
と、(長さ(B0+r1π)×一定幅(W))の継鉄部10aが
続く。
【0022】このようにして、順次鉄芯の巻線12卷着
部11の幅(W1〜n)及び継鉄部10a,10aの長さ
を大きく形成して(図2(a)〜(e))、ついに巻線12卷着
部11の幅が最大幅(W≒W3)、継鉄部10aの幅が(B
0+r3π)となり(図2(c))、その後、巻線12卷着部1
1の幅が再び減少してW4となり、継鉄部10aの長さ
が(B0+r4π)となる(図2(d))、そして最外側(他端
部)の寸法は、図2(e)に示すように、巻線12卷着部
11は幅(W0)×長さ(A)、継鉄部10aは幅(W)×長
さ(B0+r4π)の寸法となる。
部11の幅(W1〜n)及び継鉄部10a,10aの長さ
を大きく形成して(図2(a)〜(e))、ついに巻線12卷着
部11の幅が最大幅(W≒W3)、継鉄部10aの幅が(B
0+r3π)となり(図2(c))、その後、巻線12卷着部1
1の幅が再び減少してW4となり、継鉄部10aの長さ
が(B0+r4π)となる(図2(d))、そして最外側(他端
部)の寸法は、図2(e)に示すように、巻線12卷着部
11は幅(W0)×長さ(A)、継鉄部10aは幅(W)×長
さ(B0+r4π)の寸法となる。
【0023】以上、各部の寸法を理論値として説明した
が、積み厚rnと、鋼板の幅Wの値が略同じ場合、すな
わち、巻線12卷着部11の断面形状は W≒W3≒
rn、つまり真円形状として、巻回した鉄芯10は、図
3に示す寸法に巻きあがり、その巻始め端10b及び巻
き終わり端10eを鉄芯10本体に溶接又は接着剤によ
り固定すると巻鉄芯10が完成する。
が、積み厚rnと、鋼板の幅Wの値が略同じ場合、すな
わち、巻線12卷着部11の断面形状は W≒W3≒
rn、つまり真円形状として、巻回した鉄芯10は、図
3に示す寸法に巻きあがり、その巻始め端10b及び巻
き終わり端10eを鉄芯10本体に溶接又は接着剤によ
り固定すると巻鉄芯10が完成する。
【0024】前記鍛圧機7dと同期的に回動する巻着機
7fによって、巻芯7gを軸にして「ロ」字状に巻回す
る後工程で、焼鈍工程を施して巻鉄芯10が完成する。
7fによって、巻芯7gを軸にして「ロ」字状に巻回す
る後工程で、焼鈍工程を施して巻鉄芯10が完成する。
【0025】以上図3に示す、内鉄型の変成器用の
「ロ」字形に仕上げた巻鉄芯10巻鉄芯10について説
明したが、以上とは別に、図9〜図10に示す、外鉄型
の変成器用の「ロ」字形に仕上げた断面半円形状の脚部
11を有する巻鉄芯10を2個、背中合わせに接合し
て、溶接或いは接着して断面円形状の巻線12卷着部1
1を形成する外鉄形巻鉄芯型変成器とすることもでき
る。
「ロ」字形に仕上げた巻鉄芯10巻鉄芯10について説
明したが、以上とは別に、図9〜図10に示す、外鉄型
の変成器用の「ロ」字形に仕上げた断面半円形状の脚部
11を有する巻鉄芯10を2個、背中合わせに接合し
て、溶接或いは接着して断面円形状の巻線12卷着部1
1を形成する外鉄形巻鉄芯型変成器とすることもでき
る。
【0026】また、本発明の巻鉄芯型電力変成器に使用
する巻鉄芯10は、同一幅Wの珪素鋼板の帯板7bの端
縁を、電子制御された鍛圧機7dによって、巻着する巻
線12の占積部分21を階段的に打ち抜いて成形する
際、前記のように巻線12を卷着する脚部11の片方だ
けが、この発明に使用する前記「ロ」字形に卷回した巻
鉄芯外鉄型と異なり、図3に示すような、「ロ」字形に
卷回した巻鉄芯10の両方の巻線12を卷着する脚部1
1が円形断面の巻線12卷着部分11を有する、継鉄部
10aが上下外側に位置する内鉄型の巻鉄芯について
も、全く同様に応用できる構造の巻鉄芯10であること
勿論である。
する巻鉄芯10は、同一幅Wの珪素鋼板の帯板7bの端
縁を、電子制御された鍛圧機7dによって、巻着する巻
線12の占積部分21を階段的に打ち抜いて成形する
際、前記のように巻線12を卷着する脚部11の片方だ
けが、この発明に使用する前記「ロ」字形に卷回した巻
鉄芯外鉄型と異なり、図3に示すような、「ロ」字形に
卷回した巻鉄芯10の両方の巻線12を卷着する脚部1
1が円形断面の巻線12卷着部分11を有する、継鉄部
10aが上下外側に位置する内鉄型の巻鉄芯について
も、全く同様に応用できる構造の巻鉄芯10であること
勿論である。
【0027】また、巻線時、巻枠2の内周に摺動する巻
鉄芯10の脚部11の断面形状を、図14に示すよう
に、円形の一部を内方に穿除して隙間11aを形成した
凸形形状としたり、図15に示すように、多角形にし
て、巻鉄芯10と巻枠1との回動摩擦を少なくしすると
ともに、変成器として使用時、鉄芯10と巻枠1の間に
隙間を形成して、空気の流通をはかり、温度の上昇を抑
止することができる。
鉄芯10の脚部11の断面形状を、図14に示すよう
に、円形の一部を内方に穿除して隙間11aを形成した
凸形形状としたり、図15に示すように、多角形にし
て、巻鉄芯10と巻枠1との回動摩擦を少なくしすると
ともに、変成器として使用時、鉄芯10と巻枠1の間に
隙間を形成して、空気の流通をはかり、温度の上昇を抑
止することができる。
【0028】以上述べたような断面形状が円形以外の形
状の巻鉄芯10は、本発明に使用する帯状珪素鋼板を、
電子制御化された鍛造機により、精密な精度で、断面形
状を形成する卷着製造工程によって、極めて容易に製造
し得て、また、冷却用油に浸積したとき、冷却油の流通
を円滑に行うことができる利点がある
状の巻鉄芯10は、本発明に使用する帯状珪素鋼板を、
電子制御化された鍛造機により、精密な精度で、断面形
状を形成する卷着製造工程によって、極めて容易に製造
し得て、また、冷却用油に浸積したとき、冷却油の流通
を円滑に行うことができる利点がある
【0029】而して、図4,5及び6に示すような、円
柱状に形成した前記脚部11の外周よりも、僅少の隙間
を保持するように、少しく大きな内径を有し、かつ、縦
割り状に(図4,5では上下に)2部分に分割した部材
1a,1bからなる、両端に鍔部1fを有する断面す円
形筒状の巻線12巻着用巻枠1を尿素樹脂等の絶縁性耐
熱合成樹脂材料で成形し、それらの合わせ目端縁は、両
者が互いに係合するように嵌合用の凸状畝部1c及び凹
状溝部1dを形成し、その両部材を合わせて係合して前
記円柱状に形成した両脚部11の外周に沿わせて前記の
嵌合用の凸状畝部1c及び凹状溝部1dを係合して合体
して接着して、巻線12を卷着する円筒状の巻枠1を形
成し、該巻枠1を前記僅少の隙間を保持して円柱状脚部
11の外周に回転し得るように遊嵌合して装着して、前
記鍔部1fの外周に形成した、外部の回転駆動歯車2a
と歯合する歯車2によって回動して、該巻線12の卷着
用巻枠1を、前記巻鉄芯10の断面形状円柱状脚部11
の外周に回転し得るように、嵌挿して装着する。
柱状に形成した前記脚部11の外周よりも、僅少の隙間
を保持するように、少しく大きな内径を有し、かつ、縦
割り状に(図4,5では上下に)2部分に分割した部材
1a,1bからなる、両端に鍔部1fを有する断面す円
形筒状の巻線12巻着用巻枠1を尿素樹脂等の絶縁性耐
熱合成樹脂材料で成形し、それらの合わせ目端縁は、両
者が互いに係合するように嵌合用の凸状畝部1c及び凹
状溝部1dを形成し、その両部材を合わせて係合して前
記円柱状に形成した両脚部11の外周に沿わせて前記の
嵌合用の凸状畝部1c及び凹状溝部1dを係合して合体
して接着して、巻線12を卷着する円筒状の巻枠1を形
成し、該巻枠1を前記僅少の隙間を保持して円柱状脚部
11の外周に回転し得るように遊嵌合して装着して、前
記鍔部1fの外周に形成した、外部の回転駆動歯車2a
と歯合する歯車2によって回動して、該巻線12の卷着
用巻枠1を、前記巻鉄芯10の断面形状円柱状脚部11
の外周に回転し得るように、嵌挿して装着する。
【0030】次いで、このように装着した巻線12の卷
着用巻枠1の一端の鍔部1fの外側に、設けた係止部に
絶縁導線12の始端12aを固定し、前記巻枠1の鍔部
1fの外周の歯部に、外部の回転駆動機の駆動軸を歯合
して、回転駆動することにより、巻線12卷着用巻枠1
を前記円柱状に形成した脚部11の外周に回動すること
によって、導線を所要の巻数だけ前記巻線12の卷着用
巻枠1に卷着して卷着した後、巻終わり端12bを固定
する。
着用巻枠1の一端の鍔部1fの外側に、設けた係止部に
絶縁導線12の始端12aを固定し、前記巻枠1の鍔部
1fの外周の歯部に、外部の回転駆動機の駆動軸を歯合
して、回転駆動することにより、巻線12卷着用巻枠1
を前記円柱状に形成した脚部11の外周に回動すること
によって、導線を所要の巻数だけ前記巻線12の卷着用
巻枠1に卷着して卷着した後、巻終わり端12bを固定
する。
【0031】このようにして、図6に示すように、完成
した巻鉄芯10に、巻線12を外部の回転駆動機の駆動
軸により回転駆動して、巻枠1に巻着することによっ
て、電力変成器、リアクタ、インダクタ等が出来上が
る。
した巻鉄芯10に、巻線12を外部の回転駆動機の駆動
軸により回転駆動して、巻枠1に巻着することによっ
て、電力変成器、リアクタ、インダクタ等が出来上が
る。
【0032】さらに、図11,12,14,15に示す
ように、巻線12の上に、巻枠1と同様構造の別の巻枠
3を装着して巻線22を卷回して二次巻線22として多
層巻線構成とすることもできる。また、図 に示すよ
うに、巻枠1の上に、巻着部分を軸方向に2分割して、
隣合わせに一次巻線12、二次巻線22を巻着するこも
できる。
ように、巻線12の上に、巻枠1と同様構造の別の巻枠
3を装着して巻線22を卷回して二次巻線22として多
層巻線構成とすることもできる。また、図 に示すよ
うに、巻枠1の上に、巻着部分を軸方向に2分割して、
隣合わせに一次巻線12、二次巻線22を巻着するこも
できる。
【0033】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構
成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施す
ることができるものである。
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構
成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施す
ることができるものである。
【0034】
【発明の効果】本発明の巻鉄芯型電力変成器に使用する
巻鉄芯は、帯状鋼板の端縁を階段的に打ち抜くものであ
り、鍛圧機に取り付けた金型が、電子制御的に微動的に
移動できるので、細かい寸法の変更も、自由に実現する
ことができるという効果をも、併せて期待することが出
来るに至ったのである。
巻鉄芯は、帯状鋼板の端縁を階段的に打ち抜くものであ
り、鍛圧機に取り付けた金型が、電子制御的に微動的に
移動できるので、細かい寸法の変更も、自由に実現する
ことができるという効果をも、併せて期待することが出
来るに至ったのである。
【0035】また、本発明構造の巻鉄芯型電力変成器
は、珪素鋼板の鋼板材料を、電子制御装置により順次移
動させるとともに、雄雌抜き金型を微動移動して、直線
的な形状の切り欠き部を順次寸法、及び間隔を変更し
て、正確に、かつ、精密に自動的に階段的に打ち抜き加
工ができ、さらにそれに仕上げ加工を施すことなく、直
ちに次の鉄芯巻回工程に流れ作業で送り込む一環作業が
可能となり、さらに、巻線(12)巻着工程も直結して行い
得て、かつ、鋼板の利用効率が従来に比して約13%も
の節約が可能となって、仕上がり寸法の均一な巻き鉄芯
が、組み立て工程が不要で、製造コスト低廉に大量生産
し得るという巻鉄芯型電力変成器である。
は、珪素鋼板の鋼板材料を、電子制御装置により順次移
動させるとともに、雄雌抜き金型を微動移動して、直線
的な形状の切り欠き部を順次寸法、及び間隔を変更し
て、正確に、かつ、精密に自動的に階段的に打ち抜き加
工ができ、さらにそれに仕上げ加工を施すことなく、直
ちに次の鉄芯巻回工程に流れ作業で送り込む一環作業が
可能となり、さらに、巻線(12)巻着工程も直結して行い
得て、かつ、鋼板の利用効率が従来に比して約13%も
の節約が可能となって、仕上がり寸法の均一な巻き鉄芯
が、組み立て工程が不要で、製造コスト低廉に大量生産
し得るという巻鉄芯型電力変成器である。
【0036】さらにまた、本発明の巻鉄芯型電力変成器
に使用する巻鉄芯は、珪素鋼板の圧延方向が、そのまま
磁束の通じる方向と一致するので、鋼板の方向特性を十
分に利用できて、巻線の巻芯が円形であり、長さが短く
なるので、抵抗損失が小さく、密着性が高く、巻鉄芯と
巻線の電磁連結を密にすることができるので、外部漏洩
磁束が極めて少なく、使用機器から発生する電磁騒音も
僅少で、発熱量も小さいという、従来のものには期待す
ることが出来ない顕著な優れた効果を有するに至ったの
である。
に使用する巻鉄芯は、珪素鋼板の圧延方向が、そのまま
磁束の通じる方向と一致するので、鋼板の方向特性を十
分に利用できて、巻線の巻芯が円形であり、長さが短く
なるので、抵抗損失が小さく、密着性が高く、巻鉄芯と
巻線の電磁連結を密にすることができるので、外部漏洩
磁束が極めて少なく、使用機器から発生する電磁騒音も
僅少で、発熱量も小さいという、従来のものには期待す
ることが出来ない顕著な優れた効果を有するに至ったの
である。
【0037】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構
成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施す
ることができるものである。
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構
成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施す
ることができるものである。
【図1】本発明の実施に用いる鉄芯巻回装置の一例。
【図2】(a),(b),(c),(d),(e) 鉄芯の打ち抜き寸法図。
【図3】巻き鉄芯の巻回後の外観斜視図。
【図4】巻線巻枠の斜視図。
【図5】組み合わせた巻線巻枠の横断面図。
【図6】巻線巻枠に巻線を卷回する態様を示す外観図。
【図7】内鉄型巻鉄芯と巻線を組み合わせた一例の横断
面図。
面図。
【図8】内鉄型巻鉄芯と巻線を組み合わせた一例の縦断
面図。
面図。
【図9】外鉄型巻鉄芯の部材の一例の斜視図。
【図10】外鉄型巻き鉄芯の部材を1組に組み立てた一
例の斜視図。
例の斜視図。
【図11】外鉄型巻き鉄芯に巻線を組み合わせた縦断面
図。
図。
【図12】外鉄型巻き鉄芯に巻線を組合わせた(図11
のL−L線)横断面図。
のL−L線)横断面図。
【図13】外鉄型巻き鉄芯に巻線を組み合わせた側面
図。
図。
【図14】巻線部の断面の円形の一部を内方に穿除した
凸形形状とした巻鉄芯の一例の横断面図。
凸形形状とした巻鉄芯の一例の横断面図。
【図15】巻線部の断面が多角形形状である巻鉄芯の一
例の横断面図。
例の横断面図。
1 巻枠 1a,1b 巻枠の部材 1c 凸状畝部 1d 凹状溝部 1f 鍔部 2 歯車 2a 外部歯車 3 二次巻枠 7a 帯板材スタンド 7b 珪素鋼板帯板 7d 鍛圧機 7f (鋼板の)卷着機 7g 巻芯 10 巻鉄芯 10a 継鉄部 11 巻線卷着部(脚部) 11a 穿除部(隙間) 12 巻線 21 巻着巻線占積部分 22 二次巻線 A 巻線卷着部の長さ B 巻き鉄芯の継鉄部の長さ B0 巻回した継鉄部の最内側の長さ D 巻線卷着部の幅 W 帯鋼板の最初の幅 W0 帯板の幅の最小値 W1,W2,W3,W4) 打ち抜き工程中の鋼板の幅 N 任意の整数 r 巻鉄芯の曲率半径 r2,r3,r4… 巻鉄芯の曲率半径の任意の値 π 円周率
Claims (3)
- 【請求項1】 同一幅(W)の珪素鋼板の帯板(7b)を、電
子制御された鍛圧機(7d)によって、巻着する巻線(12)の
占積部分(21)を階段的に切り抜いて成形する際、巻線(1
2)卷着部(11)の長さ(A)を一定に、 かつ、巻線(12)の卷
着部(11)の幅(D)を帯板(7b)の端部の最小値(W0)から順
次帯板(7b)の幅(W)にまで増大させて打ち抜き、その
後、逆に順次他端部の幅(W)の最小値(W0)に至るまで減
少させるように、かつ、巻鉄芯(10)の継鉄部(10a)の長
さを帯板(7b)の端部における最小値(B0)から順次(B0+
rπ)で表される寸法に増大させて打ち抜いて成形し、
前記鍛圧機(7d)と同期的に回動駆動する巻着機(7f)に装
着した巻芯(7g)を軸にして所定積厚に卷回して、巻線(1
2)を巻着する卷着部(11)を断面形状を円形状又は半円形
状に形成した前記巻鉄芯(10)に、燒鈍加工を施し、前記
円柱状脚部(11)の外周よりも、僅少の隙間を保持するよ
うに、少しく大きな内径を有し、かつ、縦割りにして2
部分に分割した部材(1a),(1b)からなり、両端に鍔部(1
f)を有する断面円形筒状の巻線(12)の巻着用巻枠(1)を
絶縁性合成樹脂で形成し、その両部材(1a),(1b)を合わ
せて係合することにより、その外周に、外部の回転駆動
歯車(2a)と歯合する歯車(2)を形成した、鍔部(1f)を有
する円筒状の巻枠(1)を形成し、該巻線(12)の卷着用巻
枠(1)を、前記巻鉄芯(10)の断面円形の円柱状に形成し
た脚部(11)の外周に回転し得るように、嵌挿して装着
し、前記巻枠(1)の鍔部(1f)の一端に固着した絶縁導線
(12)を、前記巻枠(1)の鍔部(1f)の歯車(2)を外部の回転
駆動機の歯車(2a)により回転駆動することにより、前記
巻線(12)を卷着用巻枠(1)に卷着して形成した巻鉄芯型
電力変成器。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載の巻線(12)卷着部(1
1)の断面形状が、円形を内方に穿除して巻枠(1)との間
に隙間(11a)を形成した形状である巻鉄芯型電力変成
器。 - 【請求項3】 前記請求項1に記載の巻線(12)卷着部(1
1)の断面形状が多角形の巻鉄芯(10)である巻鉄芯型電力
変成器。但し、rは巻回した巻鉄芯の卷着機(7f)の巻芯
(7g)の角部からの曲率半径を表し、r2,r3,r4…は、前
記 r の任意の値を表す。π は、円周率である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35599196A JPH10189376A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 巻鉄芯型電力変成器及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35599196A JPH10189376A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 巻鉄芯型電力変成器及びその製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10189376A true JPH10189376A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18446774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35599196A Pending JPH10189376A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 巻鉄芯型電力変成器及びその製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10189376A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102543420A (zh) * | 2010-12-31 | 2012-07-04 | 包钢集团电气有限公司 | 一种环状电磁线圈绕线装置 |
CN117423544A (zh) * | 2023-12-18 | 2024-01-19 | 江苏京泉华电子科技有限公司 | 一种用于变压器和电感器绕组的线圈卷绕装置 |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP35599196A patent/JPH10189376A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102543420A (zh) * | 2010-12-31 | 2012-07-04 | 包钢集团电气有限公司 | 一种环状电磁线圈绕线装置 |
CN117423544A (zh) * | 2023-12-18 | 2024-01-19 | 江苏京泉华电子科技有限公司 | 一种用于变压器和电感器绕组的线圈卷绕装置 |
CN117423544B (zh) * | 2023-12-18 | 2024-03-29 | 江苏京泉华电子科技有限公司 | 一种用于变压器和电感器绕组的线圈卷绕装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4392072A (en) | Dynamoelectric machine stator having articulated amorphous metal components | |
US6729011B2 (en) | Method of manufacturing for a stator core | |
DE112009005388B4 (de) | Verfahren zum Herstellen eines geformten Stators einer rotationselektrischen Maschine | |
EP2859564B1 (en) | Three-step core for a non-linear transformer | |
EP0083567B1 (en) | Toroidal electrical transformer and method of producing same | |
US3958328A (en) | Method of making a transformer coil assembly | |
JP7146100B2 (ja) | ステータと回転電機、およびそれらの製造方法 | |
US2489625A (en) | Method of making wound transformer cores | |
EP0310813A1 (en) | Butt-lap-step core joint | |
JPS60197131A (ja) | アキシアル誘導電動機およびアキシアル誘導電気機械 | |
US2191393A (en) | Transformer | |
JPH10189376A (ja) | 巻鉄芯型電力変成器及びその製造装置 | |
US5515597A (en) | Method for assembling a current transformer | |
JP2008072070A (ja) | 小形電源トランス | |
TW201405602A (zh) | 線圈之捲繞方法及變壓器 | |
JPH06133501A (ja) | 電動機固定子積層鉄心及びその製造方法 | |
US3309641A (en) | Magnetic core structures for electrical inductive apparatus | |
JPH11126722A (ja) | 外外巻コイル及びその巻線方法と巻線装置 | |
JP2010067790A (ja) | エッジワイズコイルおよびその製造装置 | |
US4683919A (en) | Apparatus and method for fabricating a high voltage winding for a toroidal transformer | |
CN1190243A (zh) | 卷绕铁心式电力变压器及其制造装置 | |
US4745675A (en) | Method of manufacturing laminations for electrical apparatus | |
CN109639074B (zh) | 一种定子铁芯成型方法 | |
JP2005158857A (ja) | モールドコイル | |
JPH08316079A (ja) | 薄板状打ち抜きコイルの製造方法およびこれを用いたトランス |