JPH1018784A - シールド掘進機のテールシール装置 - Google Patents
シールド掘進機のテールシール装置Info
- Publication number
- JPH1018784A JPH1018784A JP8170906A JP17090696A JPH1018784A JP H1018784 A JPH1018784 A JP H1018784A JP 8170906 A JP8170906 A JP 8170906A JP 17090696 A JP17090696 A JP 17090696A JP H1018784 A JPH1018784 A JP H1018784A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tail
- plate
- sealing unit
- elastic
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ワイヤーブラシ又はネット集合体に対し、止水
効果を維持する上から常時給脂を要しないようにするこ
と。 【解決手段】ワイヤーブラシ又はネット集合体２ａに常
温で弾性塊状を呈する弾性浸透材２ｂを浸透付着させた
板状のシール単位体２の複数個をテールプレートＡ端部
に着脱自在に取着する。
効果を維持する上から常時給脂を要しないようにするこ
と。 【解決手段】ワイヤーブラシ又はネット集合体２ａに常
温で弾性塊状を呈する弾性浸透材２ｂを浸透付着させた
板状のシール単位体２の複数個をテールプレートＡ端部
に着脱自在に取着する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はシールド掘進機に適
用され、トンネル掘削時に掘進機本体内への地下水の浸
水を防止するシールド掘進機のテールシール装置に関す
る。
用され、トンネル掘削時に掘進機本体内への地下水の浸
水を防止するシールド掘進機のテールシール装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】トンネル掘削において大深度、大口径の
シールド掘進機が用いられ、大型化するセグメントの組
立ても、既製のセグメントピースを機内に搬入して機内
に設備したエレクタ装置によって自動的に組立てる工法
が採用されている。
シールド掘進機が用いられ、大型化するセグメントの組
立ても、既製のセグメントピースを機内に搬入して機内
に設備したエレクタ装置によって自動的に組立てる工法
が採用されている。
【０００３】そして、掘進機本体は組立てた後のセグメ
ントを反力としてシールドジャッキで推進するようにし
ているが、この際に掘進機本体の円筒状をなすテールプ
レートとセグメントとの隙間から機内への地下水の浸入
を防止するために、テールプレート端部にセグメント外
周面に摺接するリング状をなすテールシール装置が連設
されている。
ントを反力としてシールドジャッキで推進するようにし
ているが、この際に掘進機本体の円筒状をなすテールプ
レートとセグメントとの隙間から機内への地下水の浸入
を防止するために、テールプレート端部にセグメント外
周面に摺接するリング状をなすテールシール装置が連設
されている。
【０００４】この種のテールシール装置として、断面く
字状に屈曲させたワイヤーブラシ又はネット集合体から
なるものがある。このワイヤーブラシ又はネット集合体
からなるものは、セグメントの目違いへの追従性に優れ
た利点を有しているが、ワイヤー状をなすために地下水
の侵入を防止するには、シール間にシーリング剤を圧入
して目詰まり現象を生起させて止水効果を向上させるよ
うにしている。ここで用いるシーリング剤の先行技術と
して、特開昭６３−３１５７９８号公報のものがあり、
これはグリースを主成分とするもので、これに顔料や鉱
油とともに金属及び樹脂のカットファイバーなどを混入
している。（他の先行技術として、特開平７−１０９８
９３号、実開平４−３０１９６号がある。）
字状に屈曲させたワイヤーブラシ又はネット集合体から
なるものがある。このワイヤーブラシ又はネット集合体
からなるものは、セグメントの目違いへの追従性に優れ
た利点を有しているが、ワイヤー状をなすために地下水
の侵入を防止するには、シール間にシーリング剤を圧入
して目詰まり現象を生起させて止水効果を向上させるよ
うにしている。ここで用いるシーリング剤の先行技術と
して、特開昭６３−３１５７９８号公報のものがあり、
これはグリースを主成分とするもので、これに顔料や鉱
油とともに金属及び樹脂のカットファイバーなどを混入
している。（他の先行技術として、特開平７−１０９８
９３号、実開平４−３０１９６号がある。）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記する公報に記載さ
れたシーリング剤は、グリースを主成分とするためにワ
イヤーブラシ又はネット集合体に圧入して止水効果を維
持する上から常時給脂（シーリング剤の供給）が求めら
れるもので、給脂が不足するとワイヤー目を裏込材や地
下水が通過し、掘削機本体内に侵入することがある。
れたシーリング剤は、グリースを主成分とするためにワ
イヤーブラシ又はネット集合体に圧入して止水効果を維
持する上から常時給脂（シーリング剤の供給）が求めら
れるもので、給脂が不足するとワイヤー目を裏込材や地
下水が通過し、掘削機本体内に侵入することがある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記するようなシーリン
グ剤が有する課題を解決するために、本発明は、ワイヤ
ーブラシ又はネット集合体に付着性を高い弾性浸透材を
浸透付着させて板状のシール単位体を構成し、該シール
単位体の複数個をリング状に並列して掘削機本体のテー
ルプレート端部に着脱自在に取着することとしている。
グ剤が有する課題を解決するために、本発明は、ワイヤ
ーブラシ又はネット集合体に付着性を高い弾性浸透材を
浸透付着させて板状のシール単位体を構成し、該シール
単位体の複数個をリング状に並列して掘削機本体のテー
ルプレート端部に着脱自在に取着することとしている。
【０００７】そして、ワイヤーブラシ又はネット集合体
と付着性を高い弾性浸透材を一体化した板状のシール単
位体を用いることにより、ワイヤーブラシ又はネット集
合体と、これに確り付着した弾性浸透材の弾性が相乗的
に作用してセグメント面に圧着状に摺接して長期間に亘
って安定した止水効果を発揮する。
と付着性を高い弾性浸透材を一体化した板状のシール単
位体を用いることにより、ワイヤーブラシ又はネット集
合体と、これに確り付着した弾性浸透材の弾性が相乗的
に作用してセグメント面に圧着状に摺接して長期間に亘
って安定した止水効果を発揮する。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明は、シールド掘進機の掘削
機本体を構成するテールプレート端部に連設したテール
シール装置として、ワイヤーブラシ又はネット集合体に
弾性浸透材を浸透付着させて板状のシール単位体を構成
し、該シール単位体の複数個をリング状に並列して掘削
機本体のテールプレート端部に着脱自在に取着したもの
である。
機本体を構成するテールプレート端部に連設したテール
シール装置として、ワイヤーブラシ又はネット集合体に
弾性浸透材を浸透付着させて板状のシール単位体を構成
し、該シール単位体の複数個をリング状に並列して掘削
機本体のテールプレート端部に着脱自在に取着したもの
である。
【０００９】ワイヤーブラシ又はネット集合体へ確りし
た付着と、経時的な損耗を少なくするために、弾性浸透
材は常温では弾性塊状を呈するウレタン系、タール系又
はシリコン系からなる液状の軟性材が用いられ、この軟
性材としては粘性材を含むものが好ましい。
た付着と、経時的な損耗を少なくするために、弾性浸透
材は常温では弾性塊状を呈するウレタン系、タール系又
はシリコン系からなる液状の軟性材が用いられ、この軟
性材としては粘性材を含むものが好ましい。
【００１０】また、シール単位体の両側に突出側部を形
成すると、複数個のシール単位体を掘削機本体のテール
プレート端部に取着した時に、隣り合う突出側部が互い
に密着状に重ってシール単位体相互の継ぎ目部における
止水効果を高くできる。
成すると、複数個のシール単位体を掘削機本体のテール
プレート端部に取着した時に、隣り合う突出側部が互い
に密着状に重ってシール単位体相互の継ぎ目部における
止水効果を高くできる。
【００１１】また、断面く字状に屈曲したシール単位体
の基部両面に取着板を添設し、外側取着板を後方に延長
してテールプレート端部に対する当て面を広く設定する
と、シール単位体のテールプレート端部に対する取着が
容易になり、また、テールプレート端部に対する安定性
を向上する。
の基部両面に取着板を添設し、外側取着板を後方に延長
してテールプレート端部に対する当て面を広く設定する
と、シール単位体のテールプレート端部に対する取着が
容易になり、また、テールプレート端部に対する安定性
を向上する。
【００１２】
【実施例】実施例について、図面を参照して説明する
と、図において、１はシールド掘進機の掘削機本体（図
示せず）のテールプレートＡに連設されるテールシール
装置を示す。このテールシール装置１はリング状をなし
後端部を内向き傾斜状に縮径させて掘削機本体内で組立
てられるセグメント外周面に摺接させてセグメントとの
隙間から機内への地下水の浸入を防止するものである。
と、図において、１はシールド掘進機の掘削機本体（図
示せず）のテールプレートＡに連設されるテールシール
装置を示す。このテールシール装置１はリング状をなし
後端部を内向き傾斜状に縮径させて掘削機本体内で組立
てられるセグメント外周面に摺接させてセグメントとの
隙間から機内への地下水の浸入を防止するものである。
【００１３】テールシール装置１を構成するシール単位
体２は、ワイヤーブラシ又はネット集合体２ａに弾性浸
透材２ｂを浸透付着させて板状をなすもので、弾性浸透
材２ｂとしては、常温では弾性塊状を呈するウレタン
系、タール系又はシリコン系からなる液状の軟性材が用
いられる。また、この軟性材としては、単一種のもので
はなく、各種の弾性材や粘性材などが含まれる。
体２は、ワイヤーブラシ又はネット集合体２ａに弾性浸
透材２ｂを浸透付着させて板状をなすもので、弾性浸透
材２ｂとしては、常温では弾性塊状を呈するウレタン
系、タール系又はシリコン系からなる液状の軟性材が用
いられる。また、この軟性材としては、単一種のもので
はなく、各種の弾性材や粘性材などが含まれる。
【００１４】また、シール単位体２としては、その両側
に突出側部３を形成し、複数個のシール単位体２をテー
ルプレートＡ端部に取着した状態で隣り合う突出側部３
をＥ互いに密着状に重ねてこの部分における止水効果を
高めるようにしている。
に突出側部３を形成し、複数個のシール単位体２をテー
ルプレートＡ端部に取着した状態で隣り合う突出側部３
をＥ互いに密着状に重ねてこの部分における止水効果を
高めるようにしている。
【００１５】また、テールシール装置１として、その後
端部を内向き傾斜状に縮径させるのに、各シール単位体
２は、断面く字状に屈曲させているが、この断面く字状
に屈曲したシール単位体２の基部両面に取着板４を添設
し、外側取着部を後方に延長してテールプレートＡ端部
に対する当て面４ａを広く設定し、シール単位体２の基
部は取着板４ごとテールプレートＡ端部に止具５を用い
て着脱自在に取着するようにしている。そして、外側取
着板の当て面４ａが広い面積でテールプレートＡ端部に
当接して安定性を向上している。
端部を内向き傾斜状に縮径させるのに、各シール単位体
２は、断面く字状に屈曲させているが、この断面く字状
に屈曲したシール単位体２の基部両面に取着板４を添設
し、外側取着部を後方に延長してテールプレートＡ端部
に対する当て面４ａを広く設定し、シール単位体２の基
部は取着板４ごとテールプレートＡ端部に止具５を用い
て着脱自在に取着するようにしている。そして、外側取
着板の当て面４ａが広い面積でテールプレートＡ端部に
当接して安定性を向上している。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【００１７】ワイヤーブラシ又はネット集合体に付着性
を高い弾性浸透材を浸透付着させた板状のシール単位体
を用いることにより、弾性に富み、セグメントの目違い
への追従性が良く、長期間に亘って安定した止水効果を
発揮する。
を高い弾性浸透材を浸透付着させた板状のシール単位体
を用いることにより、弾性に富み、セグメントの目違い
への追従性が良く、長期間に亘って安定した止水効果を
発揮する。
【００１８】そして、弾性浸透材として常温では弾性塊
状を呈するウレタン系、タール系又はシリコン系からな
る液状の軟性材を用いることにより、ワイヤーブラシ又
はネット集合体に確り付着してセグメント外面に摺接し
て経時的な損耗を少なくでき、従来のようなグリースを
主成分とするシーリング剤を用いるのに比べて止水効果
を維持する上から常時給脂するような必要がなくなり、
装置が簡素化でき、作業性も向上できる。
状を呈するウレタン系、タール系又はシリコン系からな
る液状の軟性材を用いることにより、ワイヤーブラシ又
はネット集合体に確り付着してセグメント外面に摺接し
て経時的な損耗を少なくでき、従来のようなグリースを
主成分とするシーリング剤を用いるのに比べて止水効果
を維持する上から常時給脂するような必要がなくなり、
装置が簡素化でき、作業性も向上できる。
【００１９】また、シール単位体の両側に突出側部を形
成した構成にすることにより、複数個のシール単位体を
テールプレート端部に取着して隣り合う突出側部が互い
に密着状に重なってシール単位体相互の継ぎ目部におけ
る止水効果を高め、また、シール単位体相互に引っ張り
合うような力なども生じず、無理のない動きをする。
成した構成にすることにより、複数個のシール単位体を
テールプレート端部に取着して隣り合う突出側部が互い
に密着状に重なってシール単位体相互の継ぎ目部におけ
る止水効果を高め、また、シール単位体相互に引っ張り
合うような力なども生じず、無理のない動きをする。
【００２０】また、断面く字状に屈曲したシール単位体
の基部両面に取着板に添設し、外側取着板を後方に延長
してテールプレート端部に対する当て面を広く設定した
構成を採用することにより、シール単位体は止具を用い
て取着板ごとテールプレート端部に簡単に取着できてメ
ンテナンスからしても容易になり、しかも、取着板は広
い面積でテールプレート端部に当接して安定性も高い。
の基部両面に取着板に添設し、外側取着板を後方に延長
してテールプレート端部に対する当て面を広く設定した
構成を採用することにより、シール単位体は止具を用い
て取着板ごとテールプレート端部に簡単に取着できてメ
ンテナンスからしても容易になり、しかも、取着板は広
い面積でテールプレート端部に当接して安定性も高い。
【図１】シール単位体をテールプレート端部に取着した
状態を示す側面図である。
状態を示す側面図である。
【図２】シール単位体の平面図である。
１ テールシール装置 ２ シール単位体 ２ａ ワイヤーブラシ又はネット集合体 ２ｂ 弾性浸透材 ３ 突出部 ４ 取着板 ４ａ 当て面 ５ 止具 Ａ テールプレート
Claims (5)
- 【請求項１】 ワイヤーブラシ又はネット集合体に弾性
浸透材を浸透付着させて板状のシール単位体を構成し、
該シール単位体の複数個をリング状に並列して掘削機本
体のテールプレート端部に着脱自在に取着したことを特
徴とするシールド掘進機のテールシール装置。 - 【請求項２】 弾性浸透材が常温では弾性塊状を呈する
ウレタン系、タール系又はシリコン系からなる液状の軟
性材であることを特徴とする請求項１記載のシールド掘
進機のテールシール装置。 - 【請求項３】 軟性材が粘性材を含むことを特徴とする
請求項２記載のシールド掘進機のテールシール装置。 - 【請求項４】 シール単位体の両側に突出側部を形成
し、シール単位体の複数個をテールプレート端部に取着
した状態で隣り合う突出側部を互いに密着状に重ねて止
水することを特徴とする請求項１又は２記載のシールド
掘進機のテールシール装置。 - 【請求項５】 断面く字状に屈曲するシール単位体の基
部両面に取着板に添設し、外側取着板を後方に延長して
テールプレート端部に対する当て面を広く設定したこと
を特徴とする請求項１記載のシールド掘進機のテールシ
ール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8170906A JP3041243B2 (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | シールド掘進機のテールシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8170906A JP3041243B2 (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | シールド掘進機のテールシール装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1018784A true JPH1018784A (ja) | 1998-01-20 |
| JP3041243B2 JP3041243B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=15913535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8170906A Expired - Fee Related JP3041243B2 (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | シールド掘進機のテールシール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3041243B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016044475A (ja) * | 2014-08-25 | 2016-04-04 | 株式会社フジタ | テールシール |
| CN110056364A (zh) * | 2019-04-25 | 2019-07-26 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种用于隧道掘进机的外置密封结构 |
-
1996
- 1996-07-01 JP JP8170906A patent/JP3041243B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016044475A (ja) * | 2014-08-25 | 2016-04-04 | 株式会社フジタ | テールシール |
| CN110056364A (zh) * | 2019-04-25 | 2019-07-26 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种用于隧道掘进机的外置密封结构 |
| CN110056364B (zh) * | 2019-04-25 | 2024-03-22 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种用于隧道掘进机的外置密封结构 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3041243B2 (ja) | 2000-05-15 |
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Legal Events
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