JPH10187262A - 操縦装置 - Google Patents

操縦装置

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JPH10187262A
JPH10187262A JP34001896A JP34001896A JPH10187262A JP H10187262 A JPH10187262 A JP H10187262A JP 34001896 A JP34001896 A JP 34001896A JP 34001896 A JP34001896 A JP 34001896A JP H10187262 A JPH10187262 A JP H10187262A
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force
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feel
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昌美 森山
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COMMUTER HERIKOPUTA SENSHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運用限界や危険領域など操作量の絶対値をフ
ィール変化によって操縦者に確実に告知できる操縦装置
を提供する。 【解決手段】 操縦装置は、角変位自在に支持された操
縦桿2と、変形量に応じた操作力を発生する板ばね23
と、操縦桿2と連動し、操作量に応じて板ばね23を変
形させる連動アーム20およびカムフォロワ22などで
構成され、操作量と操作力との関係において、所定の操
作量における操作力がステップ的に変化している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタ等の航
空機、車両、ロボットマニピュレータやコンピュータ用
のデータ入力装置などに好適な操縦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、操縦桿からの操縦量をいった
ん電気信号に変換して、操舵用アクチュエータを制御す
るフライ・バイ・ワイヤ方式が知られており、大型航空
機では実用化段階であるが、小型航空機や回転翼機では
開発途上にある。
【0003】こうした方式の操縦装置では、操舵用アク
チュエータからの反力が手元にフィードバックされない
ため、操舵量に応じて人工的にフィール(操舵感)を生
成する必要がある。フィール生成機構には、1)ばねや
ダンパ等の組合せで反力を発生するパッシブ型と、2)
操縦量センサからの信号に基づいて、フィール用のアク
チュエータを駆動するアクティブ型に大別できる。
【0004】図6は従来の操縦装置のジンバル機構の一
例を示し、図6(a)は縦断面図で、図6(b)は横断
面図である。図7は従来の操縦装置のフィール生成機構
の一例を示し、図7(a)〜(c)は状態変化図で、図
7(d)はフィール特性を示すグラフである。
【0005】図6に示すように、操縦装置1は操縦桿2
とインナージンバル8とアウタージンバル9などで構成
される。操縦桿2は、軸3を介してインナージンバル8
に軸支され、操縦桿2の軸線5に垂直なピッチ軸6回り
に角変位自在に支持されている。インナージンバル8
は、軸4を介してアウタージンバル9に軸支され、ピッ
チ軸6に垂直なロール軸7回りに角変位自在に支持され
ている。
【0006】軸3の一端にはピッチ軸6回りの角変位量
を検出するピッチセンサ11が取り付けられ、軸4の一
端にはロール軸7回りの角変位量を検出するロールセン
サ12が取り付けられ、さらに操縦桿2の下端部2aに
は操作力を検出する操作力センサ10が取り付けられて
いる。
【0007】次にピッチ軸回りのフィール機構について
説明する。図7(a)に示すように、操縦桿2の下端部
2aにはピッチ軸6の垂直方向に延びるように連動アー
ム20が一体的に形成され、連動アーム20の先端付近
にはカムフォロワ22を軸支する支持部材21が形成さ
れる。一方、カムフォロワ22の変位面に沿って、イン
ナージンバル8からピッチ軸6に向けて延出するように
板ばね23が取り付けられ、操縦桿2の中立位置でカム
フォロワ22と板ばね23とが反力無しで接触してい
る。
【0008】次に図7(b)に示すように、操縦桿2を
ピッチ軸6回りで傾斜させると、連動アーム20および
カムフォロワ22もピッチ軸6回りに角変位して、カム
フォロワ22は板ばね23の先端に向かって移動すると
ともに、板ばね23を下方に撓ませる。操縦桿2をさら
に傾斜させると、図7(c)に示すように、カムフォロ
ワ22が板ばね23の先端に向かってさらに移動すると
ともに、板ばね23をさらに撓ませる。
【0009】図7(d)は操縦桿2の操作角θと操作力
Fとの関係を示すフィール特性である。板ばね23の撓
み変形が弾性変形である場合、操作角θと操作力Fとは
リニアの関係を示し、操作角θが大きくなるほど反力
(操作力F)が比例的に大きくなることが判る。
【0010】なお、以上ではピッチ軸回りのフィール機
構を説明したが、ロール軸回りのフィール機構について
はインナージンバル8に連動アーム20、アウタージン
バル9に板ばね23を取り付けた構成となる。また、理
解容易のために操縦桿2の中立位置から正方向の角変位
について示したが、負方向の角変位についても同様な機
構を設けている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した従来の操
縦装置では、操縦桿の操作角θが大きくなるほど反力が
比例的に大きくなるという単純なフィール特性を示す。
操縦桿から感じる反力の大小は主観的なものであり、そ
の感じ方も操縦者の体格や体調に依存するため、操作角
の絶対値をフィールだけから判断することは困難であ
る。また、操作角θを大きくしていっても操縦桿が徐々
に重くなるだけであり、操縦者が誤って所定の運用限界
に到達する操作を行ってしまう可能性もある。
【0012】本発明の目的は、運用限界や危険領域など
操作量の絶対値をフィール変化によって操縦者に確実に
告知できる操縦装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、角変位自在に
支持された操縦桿と、変形量に応じた操作力を発生する
弾性部材と、操縦桿と連動し、操作量に応じて弾性部材
を変形させるための連動部材とを備え、操作量と操作力
との関係において、所定の操作量における操作力がステ
ップ的に変化していることを特徴とする操縦装置であ
る。本発明に従えば、所定の操作量における操作力がス
テップ的に変化することによって、操縦桿の操作力(フ
ィール)がこの前後でステップ状に変化するため、所定
操作量に到達したか否かを操縦者に確実に認識させるこ
とができる。たとえば航空機の操縦に適用した場合、フ
ィール変化位置を操縦桿の中立位置、運用限界または危
険領域などに設定することが好ましく、これによって操
縦の信頼性が向上し、飛行の安全確保に資する。
【0014】また本発明は、角変位自在に支持された操
縦桿と、変形量に応じた操作力を発生する弾性部材と、
操縦桿と連動し、操作量に応じて弾性部材を変形させる
ための連動部材とを備え、弾性部材と連動部材との接触
位置が操作量に応じて変化し、所定の操作量における弾
性部材の形状が段差状に変化していることを特徴とする
操縦装置である。本発明に従えば、所定の操作量におけ
る弾性部材の形状が段差状に変化していることによっ
て、連動部材が段差部の前後を移動する際に弾性部材の
復元力がステップ状に変化する。そのため、操縦桿の操
作力(フィール)もこの前後でステップ状に変化して、
所定操作量に到達したか否かを操縦者に確実に認識させ
ることができる。たとえば航空機の操縦に適用した場
合、フィール変化位置を操縦桿の中立位置、運用限界ま
たは危険領域などに設定することが好ましく、これによ
って操縦の信頼性が向上し、飛行の安全確保に資する。
【0015】また本発明は、角変位自在に支持された操
縦桿と、変形量に応じた操作力を発生する第1弾性部材
と、操縦桿と連動し、操作量に応じて第1弾性部材を変
形させるための連動部材と、連動部材の移動方向に対し
て垂直な方向に連動部材を押圧するための第2弾性部材
とを備え、第2弾性部材と連動部材との接触位置が操作
量に応じて変化し、所定の操作量における連動部材の形
状が段差状に変化していることを特徴とする操縦装置で
ある。本発明に従えば、所定の操作量における連動部材
の形状が段差状に変化していることによって、連動部材
が段差部の前後を移動する際に第2弾性部材の復元力が
ステップ状に変化する。そのため、操縦桿の操作力(フ
ィール)もこの前後でステップ状に変化して、所定操作
量に到達したか否かを操縦者に確実に認識させることが
できる。たとえば航空機の操縦に適用した場合、フィー
ル変化位置を操縦桿の中立位置、運用限界または危険領
域などに設定することが好ましく、これによって操縦の
信頼性が向上し、飛行の安全確保に資する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態を示
し、図1(a)〜(c)は状態変化図で、図1(d)は
フィール特性を示すグラフである。ここではフィール機
構について説明し、操縦桿のジンバル機構については図
6のものを使用できる。
【0017】まずピッチ軸回りのフィール機構について
説明する。図1(a)に示すように、操縦桿2の下端部
2aにはピッチ軸6の垂直方向に延びるように連動アー
ム20が一体的に形成され、連動アーム20の先端付近
にはカムフォロワ22を軸支する支持部材21が形成さ
れる。一方、カムフォロワ22の変位面に沿って、イン
ナージンバル8からピッチ軸6に向けて延出するように
板ばね23が取り付けられ、操縦桿2の中立位置でカム
フォロワ22と板ばね23とが反力無しで接触してい
る。
【0018】さらに、カムフォロワ22が板ばね23の
上面を移動する範囲の所定位置に、突起部30が設けら
れている。
【0019】次に、操縦桿2をピッチ軸6回りで傾斜さ
せると、連動アーム20およびカムフォロワ22もピッ
チ軸6回りに角変位して、カムフォロワ22は板ばね2
3の先端に向かって移動するとともに、板ばね23を下
方に撓ませる。図1(b)に示すように、カムフォロワ
22が突起部30に接してから乗り越える際に、板ばね
23は突起部30の高さ分だけ余分に撓むことになる。
このとき、板ばね23の復元力はステップ的に変化し
て、操作力FはF1からF2に増加する。
【0020】操縦桿2をさらに傾斜させると、図1
(c)に示すように、カムフォロワ22が板ばね23の
先端に向かって移動し、突起部30を通過する。このと
き、板ばね23の復元力は突起部30の高さに対応した
分だけ減少しする。以後、カムフォロワ22の移動に応
じて、板ばね23はさらに撓むことになる。
【0021】図1(d)は操縦桿2の操作角θと操作力
Fとの関係を示すフィール特性である。板ばね23の撓
み変形が弾性変形である場合、操作角θと操作力Fとは
リニアの関係を示し、操作角θが大きくなるほど反力
(操作力F)が比例的に大きくなり、カムフォロワ22
が突起部30を通過する際に、操作力FはF1とF2と
の間をステップ的に変化することが判る。
【0022】こうして操作角θ1の前後において操作力
Fが急激に変化することによって、操縦者は操作角θ1
の位置を確実に認識することができる。操作角θ1の位
置は突起部30の位置を変えることによって調整可能で
あり、必要に応じて複数の突起部30を設けてもよい。
【0023】以上ではピッチ軸回りのフィール機構を説
明したが、ロール軸回りのフィール機構については図6
に示すインナージンバル8に連動アーム20、アウター
ジンバル9に板ばね23を取り付けた構成となる。ま
た、理解容易のために操縦桿2の中立位置から正方向の
角変位について示したが、負方向の角変位についても同
様な機構を設けることが可能である。
【0024】図2は本発明の第2実施形態を示し、図2
(a)〜(c)は状態変化図で、図2(d)はフィール
特性を示すグラフである。ここではフィール機構につい
て説明し、操縦桿のジンバル機構については図6のもの
を使用できる。また、図2の全体構成は図1と同様であ
るが、突起部30の代わりに段差部31を形成してい
る。
【0025】まずピッチ軸回りのフィール機構について
説明する。図2(a)に示すように、操縦桿2の下端部
2aにはピッチ軸6の垂直方向に延びるように連動アー
ム20が一体的に形成され、連動アーム20の先端付近
にはカムフォロワ22を軸支する支持部材21が形成さ
れる。一方、カムフォロワ22の変位面に沿って、イン
ナージンバル8からピッチ軸6に向けて延出するように
板ばね23が取り付けられ、操縦桿2の中立位置でカム
フォロワ22と板ばね23とが反力無しで接触してい
る。
【0026】さらに、カムフォロワ22が板ばね23の
上面を移動する範囲の所定位置に、段差部31が設けら
れている。
【0027】次に、操縦桿2をピッチ軸6回りで傾斜さ
せると、連動アーム20およびカムフォロワ22もピッ
チ軸6回りに角変位して、カムフォロワ22は板ばね2
3の先端に向かって移動するとともに、板ばね23を下
方に撓ませる。図2(b)に示すように、カムフォロワ
22が段差部31に接してから乗り越える際に、板ばね
23は段差部31の高さ分だけ余分に撓むことになる。
このとき、板ばね23の復元力はステップ的に変化し
て、操作力FはF1からF2に増加する。
【0028】操縦桿2をさらに傾斜させると、図2
(c)に示すように、カムフォロワ22が板ばね23の
先端に向かって段差部31の上面を移動して、以後、カ
ムフォロワ22の移動に応じて、板ばね23はさらに撓
むことになる。
【0029】図2(d)は操縦桿2の操作角θと操作力
Fとの関係を示すフィール特性である。板ばね23の撓
み変形が弾性変形である場合、操作角θと操作力Fとは
リニアの関係を示し、操作角θが大きくなるほど反力
(操作力F)が比例的に大きくなり、カムフォロワ22
が段差部31を通過する際に、操作力FはF1とF2と
の間をステップ的に変化することが判る。
【0030】こうして操作角θ1の前後において操作力
Fが急激に変化することによって、操縦者は操作角θ1
の位置を確実に認識することができる。操作角θ1の位
置は段差部31の位置を変えることによって調整可能で
ある。
【0031】以上ではピッチ軸回りのフィール機構を説
明したが、ロール軸回りのフィール機構については図6
に示すインナージンバル8に連動アーム20、アウター
ジンバル9に板ばね23を取り付けた構成となる。ま
た、理解容易のために操縦桿2の中立位置から正方向の
角変位について示したが、負方向の角変位についても同
様な機構を設けることが可能である。
【0032】図3は本発明の第3実施形態を示し、図3
(a)〜(c)は状態変化図で、図3(d)はフィール
特性を示すグラフである。ここではフィール機構につい
て説明し、操縦桿のジンバル機構については図6のもの
を使用できる。また、図3の全体構成は図1と同様であ
るが、突起部30の代わりに凹凸部32を形成してい
る。
【0033】まずピッチ軸回りのフィール機構について
説明する。図3(a)に示すように、操縦桿2の下端部
2aにはピッチ軸6の垂直方向に延びるように連動アー
ム20が一体的に形成され、連動アーム20の先端付近
にはカムフォロワ22を軸支する支持部材21が形成さ
れる。一方、カムフォロワ22の変位面に沿って、イン
ナージンバル8からピッチ軸6に向けて延出するように
板ばね23が取り付けられ、操縦桿2の中立位置でカム
フォロワ22と板ばね23とが反力無しで接触してい
る。
【0034】さらに、カムフォロワ22が板ばね23の
上面を移動する範囲の途中から先端側に、鋸歯状の凹凸
部32が設けられている。
【0035】次に操縦桿2をピッチ軸6回りで傾斜させ
ると、連動アーム20およびカムフォロワ22もピッチ
軸6回りに角変位して、カムフォロワ22は板ばね23
の先端に向かって移動するとともに、板ばね23を下方
に撓ませる。図3(b)に示すように、カムフォロワ2
2が凹凸部32を移動する際に、板ばね23は凹凸部3
2の高さ分だけ上下に変位する。このとき、板ばね23
の復元力はステップ的に変化して、操作力FはF1から
階段状に増加する。
【0036】操縦桿2をさらに傾斜させると、図3
(c)に示すように、カムフォロワ22が板ばね23の
先端に向かって凹凸部32の上面を移動して、以後、カ
ムフォロワ22の移動に応じて、板ばね23はさらに撓
むことになる。
【0037】図3(d)は操縦桿2の操作角θと操作力
Fとの関係を示すフィール特性である。板ばね23の撓
み変形が弾性変形である場合、操作角θと操作力Fとは
リニアの関係を示し、操作角θが大きくなるほど反力
(操作力F)が比例的に大きくなり、カムフォロワ22
が凹凸部32を通過する際に、操作力FはF1から細か
くステップ的に変化することが判る。
【0038】こうして操作角θ1の前後において操作力
Fが急激に変化することによって、操縦者は操作角θ1
の位置を確実に認識でき、さらに操作角θの増加に応じ
て操作力Fが振動的に変動することによって、操作角θ
1の位置を越えたことを確実に認識できる。操作角θ1
の位置は凹凸部32の位置を変えることによって調整可
能であり、操作力Fの振動幅および振動周期は凹凸部3
2の振幅およびピッチによって調整できる。
【0039】以上ではピッチ軸回りのフィール機構を説
明したが、ロール軸回りのフィール機構については図6
に示すインナージンバル8に連動アーム20、アウター
ジンバル9に板ばね23を取り付けた構成となる。ま
た、理解容易のために操縦桿2の中立位置から正方向の
角変位について示したが、負方向の角変位についても同
様な機構を設けることが可能である。
【0040】図4は本発明の第4実施形態を示し、図4
(a)〜(c)は状態変化図で、図4(d)はフィール
特性を示すグラフである。ここではフィール機構につい
て説明し、操縦桿のジンバル機構については図6のもの
を使用できる。また、図4の全体構成は図1と同様であ
るが、突起部30の代わりに複数の段差部33、34を
形成している。
【0041】まずピッチ軸回りのフィール機構について
説明する。図4(a)に示すように、操縦桿2の下端部
2aにはピッチ軸6の垂直方向に延びるように連動アー
ム20が一体的に形成され、連動アーム20の先端付近
にはカムフォロワ22を軸支する支持部材21が形成さ
れる。一方、カムフォロワ22の変位面に沿って、イン
ナージンバル8からピッチ軸6に向けて延出するように
板ばね23が取り付けられ、操縦桿2の中立位置でカム
フォロワ22と板ばね23とが反力無しで接触してい
る。
【0042】さらに、カムフォロワ22が板ばね23の
上面を移動する範囲の複数位置に、板ばね23の上面か
らの高さが異なる段差部33、34が設けられている。
【0043】次に操縦桿2をピッチ軸6回りで傾斜させ
ると、連動アーム20およびカムフォロワ22もピッチ
軸6回りに角変位して、カムフォロワ22は板ばね23
の先端に向かって移動を開始し、1つ目の段差部33に
接触し、段差部33の高さ分だけ板ばね23を下方に撓
ませる。さらに図4(b)に示すように、カムフォロワ
22が段差部33の上面を移動し、2つ目の段差部34
に接触し、段差部34の高さ分だけ板ばね23を下方に
撓ませる。さらに図4(c)に示すように、カムフォロ
ワ22が段差部34を乗り越えて、以後、カムフォロワ
22の移動に応じて、板ばね23はさらに撓むことにな
る。
【0044】図4(d)は操縦桿2の操作角θと操作力
Fとの関係を示すフィール特性である。板ばね23の撓
み変形が弾性変形である場合、操作角θと操作力Fとは
リニアの関係を示し、操作角θが大きくなるほど反力
(操作力F)が比例的に大きくなる。ここでは、カムフ
ォロワ22が段差部33に接触した状態で操縦桿2の中
立位置となるように設定しており、中立位置から操作す
るには操作力F1が必要なる。この操作力F1は、中立
位置でのブレークアウトフォースとして設定可能とな
る。さらにカムフォロワ22が段差部34を通過する際
に、操作力FはF2からF3にステップ的に変化するこ
とが判る。
【0045】こうして中立位置および操作角θ1の前後
において操作力Fが急激に変化することによって、操縦
者は中立位置および操作角θ1の位置を確実に認識でき
る。操作角θ1の位置は段差部34の位置を変えること
によって調整可能であり、必要に応じて段差部34を複
数箇所に設けてもよい。
【0046】以上ではピッチ軸回りのフィール機構を説
明したが、ロール軸回りのフィール機構については図6
に示すインナージンバル8に連動アーム20、アウター
ジンバル9に板ばね23を取り付けた構成となる。ま
た、理解容易のために操縦桿2の中立位置から正方向の
角変位について示したが、負方向の角変位についても同
様な機構を設けることが可能である。
【0047】図5は本発明の第5実施形態を示し、図5
(a)〜(c)は状態変化図で、図5(d)はフィール
特性を示すグラフである。ここではフィール機構につい
て説明し、操縦桿のジンバル機構については図6のもの
を使用できる。
【0048】まずピッチ軸回りのフィール機構について
説明する。図5(a)に示すように、操縦桿2の下端部
2aにはピッチ軸6の垂直方向に延びるように連動アー
ム20が一体的に形成され、連動アーム20の先端付近
にはカムフォロワ22を軸支する支持部材21が形成さ
れる。
【0049】カムフォロワ22の下方には円柱状のスラ
イド部材40が配置される。スライド部材40は円筒状
のガイド部材47の内面に沿って垂直方向に変位自在に
保持されている。ガイド部材47には、スライド部材4
0の外面を所定高さで複数の方向から押圧するためのコ
イルばね46が埋め込まれ、コイルばね46の先端に
は、スライド部材40との接触抵抗を低減するボール4
5が設けられる。スライド部材40の外径は下部より上
部の方が大きく、中間部分で段差部41が形成されてい
る。コイルばね46は、スライド部材40の移動方向に
対して垂直な方向にスライド部材40の外面を押圧して
おり、ボール45が段差部41を乗り越える際にコイル
ばね46の弾性変形に応じた反発力がスライド部材40
に付与される。スライド部材40の下部にはカムフォロ
ワ43を軸支する支持部材42が形成される。
【0050】一方、カムフォロワ43の変位面に沿っ
て、インナージンバル8からピッチ軸6に向けて延出す
るように板ばね23が取り付けられ、操縦桿2の中立位
置でカムフォロワ43と板ばね23とが反力無しで接触
している。
【0051】次に、操縦桿2をピッチ軸6回りで傾斜さ
せると、連動アーム20およびカムフォロワ22もピッ
チ軸6回りに角変位して、スライド部材40が下方に直
線変位して、カムフォロワ43は板ばね23を下方に撓
ませる。図5(b)に示すように、スライド部材40が
下方に変位して、段差部41がボール45を通過する際
にコイルばね46を縮めるための力が余分に必要とな
る。このとき、操作力は板ばね23の復元力およびコイ
ルばね46の復元力の合計になり、操作力FはF1から
F2にステップ的に増加する。
【0052】操縦桿2をさらに傾斜させると、図5
(c)に示すように、スライド部材40がさらに下方に
変位して、ボール45が接触する位置での外径は一定に
なるため、操作力は板ばね23の復元力だけとなる。
【0053】図5(d)は操縦桿2の操作角θと操作力
Fとの関係を示すフィール特性である。板ばね23の撓
み変形が弾性変形である場合、操作角θと操作力Fとは
リニアの関係を示し、操作角θが大きくなるほど反力
(操作力F)が比例的に大きくなり、段差部41がボー
ル45を通過する際に、操作力FはF1とF2との間を
ステップ的に変化することが判る。
【0054】こうして操作角θ1の前後において操作力
Fが急激に変化することによって、操縦者は操作角θ1
の位置を確実に認識することができる。操作角θ1の位
置はガイド部材47の上下位置を変えることによって容
易に調整可能であり、必要に応じて複数の段差部41を
設けてもよい。
【0055】以上ではピッチ軸回りのフィール機構を説
明したが、ロール軸回りのフィール機構については図6
に示すインナージンバル8に連動アーム20およびスラ
イド部材40等、アウタージンバル9に板ばね23を取
り付けた構成となる。また、理解容易のために操縦桿2
の中立位置から正方向の角変位について示したが、負方
向の角変位についても同様な機構を設けることが可能で
ある。
【0056】こうした操縦装置を航空機の操縦に適用し
た場合、フィール変化位置を操縦桿の中立位置、運用限
界または危険領域などに設定することが好ましく、これ
によって操縦の信頼性が向上し、飛行の安全確保に資す
る。
【0057】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、操
縦桿の操作力(フィール)が所定位置でステップ状に変
化するため、所定操作量に到達したか否かを操縦者に確
実に認識させることができ、操縦者の誤操作を防止でき
る。
【0058】こうして運用限界や危険領域など操作量の
絶対値をフィール変化によって操縦者に確実に告知でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、図1(a)〜
(c)は状態変化図で、図1(d)はフィール特性を示
すグラフである。
【図2】本発明の第2実施形態を示し、図2(a)〜
(c)は状態変化図で、図2(d)はフィール特性を示
すグラフである。
【図3】本発明の第3実施形態を示し、図3(a)〜
(c)は状態変化図で、図3(d)はフィール特性を示
すグラフである。
【図4】本発明の第4実施形態を示し、図4(a)〜
(c)は状態変化図で、図4(d)はフィール特性を示
すグラフである。
【図5】本発明の第5実施形態を示し、図5(a)〜
(c)は状態変化図で、図5(d)はフィール特性を示
すグラフである。
【図6】従来の操縦装置のジンバル機構の一例を示し、
図6(a)は縦断面図で、図6(b)は横断面図であ
る。
【図7】従来の操縦装置のフィール生成機構の一例を示
し、図7(a)〜(c)は状態変化図で、図7(d)は
フィール特性を示すグラフである。
【符号の説明】
2 操縦桿 6 ピッチ軸 8 インナージンバル 10 操作力センサ 20 連動アーム 22、43 カムフォロワ 23 板ばね 30 突起部 31、33、34 段差部 32 凹凸部 40 スライド部材 45 ボール 46 コイルばね 47 ガイド部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角変位自在に支持された操縦桿と、 変形量に応じた操作力を発生する弾性部材と、 操縦桿と連動し、操作量に応じて弾性部材を変形させる
    ための連動部材とを備え、 操作量と操作力との関係において、所定の操作量におけ
    る操作力がステップ的に変化していることを特徴とする
    操縦装置。
  2. 【請求項2】 角変位自在に支持された操縦桿と、 変形量に応じた操作力を発生する弾性部材と、 操縦桿と連動し、操作量に応じて弾性部材を変形させる
    ための連動部材とを備え、 弾性部材と連動部材との接触位置が操作量に応じて変化
    し、所定の操作量における弾性部材の形状が段差状に変
    化していることを特徴とする操縦装置。
  3. 【請求項3】 角変位自在に支持された操縦桿と、 変形量に応じた操作力を発生する第1弾性部材と、 操縦桿と連動し、操作量に応じて第1弾性部材を変形さ
    せるための連動部材と、 連動部材の移動方向に対して垂直な方向に連動部材を押
    圧するための第2弾性部材とを備え、 第2弾性部材と連動部材との接触位置が操作量に応じて
    変化し、所定の操作量における連動部材の形状が段差状
    に変化していることを特徴とする操縦装置。
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