JPH10186166A - 干渉型光adm - Google Patents

干渉型光adm

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JPH10186166A
JPH10186166A JP34958596A JP34958596A JPH10186166A JP H10186166 A JPH10186166 A JP H10186166A JP 34958596 A JP34958596 A JP 34958596A JP 34958596 A JP34958596 A JP 34958596A JP H10186166 A JPH10186166 A JP H10186166A
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JP
Japan
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optical
optical waveguide
thermal expansion
adm
interference
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Application number
JP34958596A
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English (en)
Inventor
Michiko Harumoto
道子 春本
Toru Iwashima
徹 岩島
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化による影響を補償することができる
干渉型光ADMを提供する。 【解決手段】 光ファイバ12から導入された波長多重
信号は、光ファイバカプラ41により分岐され、同一の
反射波長をもつファイバグレーティング31,32で反
射され、光ファイバ22に抽出される。この干渉型光A
DMは、光ファイバ11と21を往復する光路差が波長
の整数倍である条件が重要であるが、温度により光ファ
イバが伸縮して、条件が満たされなくなる。そこで、長
い方の光ファイバ11の一部に線膨張係数の大きい熱伸
縮部材51接着し、短い方の光ファイバ21の一部に線
膨張係数の小さい熱伸縮部材52を接着し、接着部分の
長さと線膨張係数の値を設定することにより温度特性を
補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重化された
信号から特定の波長の信号のみを取り出したり、あるい
は、特定の波長の信号を別の波長の信号に多重化する干
渉型光ADMに関するものである。
【0002】
【従来の技術】波長多重化された信号からある特定の波
長の信号を抽出し、また、ある特定の波長の光を別の波
長の信号に多重化する光ADM(Add−Drop M
ultiplexer)が波長多重光通信システムにお
いて必須なデバイスとなっている。
【0003】特に、ある特定の波長の光のみ反射し、他
の波長の光は透過させるという光導波路型回折格子の性
質を利用して、これを他の素子と組み合わせることによ
り構成された光ADMのうち、光ファイバカプラと光フ
ァイバおよびファイバグレーティングを用いて構成した
干渉型光ADMは、光線路との結合性が良いという利点
を有し、今後WDM(Wavelength Divi
sion Multiplexing)システムなどに
おいて主流となっていくと思われる。ファイバグレーテ
ィングを利用したこのような光ADMの例が「F.Bi
lodeauet.al.,IEEE PHOTONI
CS TECHNOLOGY LETTERS,Vo
l.7,No.4,pp.388−390,Apri
l,1995」の文献に開示されている。
【0004】この文献中で提案されている光ADMは、
2つのファイバカプラからなるマッハツェンダ型干渉計
の構成をとっており、両方の光路にそれぞれ同じ特性を
有するファイバグレーティングが挿入されている。
【0005】図5は、上記文献に記載された干渉型光A
DMの原理を説明するための概略構成図である。図中、
11,12,13,14,21,22,23,24は光
ファイバ、31,32はファイバグレーティング、4
1,42は光ファイバカプラである。ファイバグレーテ
ィング31,32は、そのブラッグ波長に等しい波長の
信号のみ反射し、他の波長成分は透過させる特性を持っ
ているが、ここでは、同じ波長成分を反射させるように
同じファイバグレーティングとなっている。この波長を
λ2 として説明する。λ1 はλ2 より長い波長成分、λ
3 はλ2 より短い波長成分を表わすものとする。入射側
の光ファイバカプラ41の一方のpigtailである
光ファイバ12から入射した波長成分λ1 ,λ2 ,λ3
を有する多重化信号は、光ファイバカプラ41で分岐さ
れ、それぞれのファイバグレーティング31,32で、
そのブラッグ波長に等しいλ2 の信号のみ反射される。
光ファイバカプラ41で対角側に分岐される信号は、そ
の位相がπ/2変化する。したがって、光ファイバ12
から光ファイバ14を通ってファイバグレーティング3
1で反射されるλ2 の信号は、光ファイバ14を戻り、
光ファイバカプラ41で光ファイバ22に分岐する際
に、その位相がπ/2変化して出力される。光ファイバ
12から、光ファイバカプラ41で光ファイバ21に分
岐する信号は、位相がπ/2変化して、ファイバグレー
ティング32に達し、ここで反射されるλ2 の信号は、
光ファイバ21を戻りpig tailである光ファイ
バ22に出力される。また、ファイバグレーティング3
2で反射されるλ2 の信号が光ファイバカプラ41で分
岐して入射側の光ファイバ12に戻るものは、さらに位
相がπ/2変化する。ここで、光ファイバカプラ41か
らそれぞれのファイバグレーティング31,32までの
往復の光路長差が波長の整数倍であれば、ファイバグレ
ーティング31,32で反射されたλ2 の信号が光ファ
イバ22に出力されるものは、同位相となって合波さ
れ、信号が入射された光ファイバ12に戻ってくる信号
は逆位相で干渉信号は零となる。このようにして、光フ
ァイバ22から、ファイバグレーティング31,32の
ブラッグ波長に等しい波長の信号のみ抽出することがで
きる。
【0006】一方、出射側のカプラの片方のpig t
ailである光ファイバ24からファイバグレーティン
グ31,32のブラッグ波長と等しい波長λ2 の信号を
入射させると、光ファイバカプラ42で分岐されたλ2
の信号は、それぞれファイバグレーティング31,32
で反射され、往復の光路長差が波長の整数倍であれば、
光ファイバカプラ42で合波されて、もう一方のpig
tailである光ファイバ14へ伝搬する信号は同位
相となり、入射側の光ファイバカプラ41から入射して
ファイバグレーティング31,32を透過してきた信号
に多重化される。
【0007】なお、光ファイバとして、そのコアに、例
えば、Geが添加された光ファイバが用いると、この光
ファイバは、紫外線の照射によってコアの屈折率を高め
ることができるので、カプラからグレーティングまでの
往復の光路長差は、片方の光路の一部に紫外線を照射し
て屈折率を変化させることにより、光学的距離を調整す
ることができる。
【0008】このように、同一の光カプラから2つの光
導波路型回折格子までの光導波路の往復の光路長差が波
長の整数倍であれば、干渉信号は最大となり、完全な抽
出・多重化が実現できる。しかしながら、温度変化が生
じた場合、温度変化量とファイバ長の差に比例する位相
差が両光導波路間に生じ、干渉による抽出・多重化信号
は小さくなってしまうという問題がある。
【0009】一般に、△Tの温度変化が生じたときのフ
ァイバの位相変化量△φは、被覆の伸縮によって誘起さ
れるファイバのひずみによる光弾性効果を無視すれば、 △φ/Ф=(△L/L)+K・△T ・・・(1) で表わされる。 なお、Lはファイバ長 △Lは温度変化によるファイバ長の変化量 Ф(=βL、β:伝搬定数)はファイバを伝搬する光の
位相 Kは屈折率の温度係数 である。
【0010】石英ガラスの線熱膨張率をαとすれば、
(1)式より、 △φ=(α+K)△T・βL ・・・(2) と書ける。ここで、光カプラから2つの光導波路型回折
格子までの光波長をそれぞれ、L11,L21とし、また、
温度変化によりそれぞれの光導波路の往復で生じる位相
変化を△φ11,△φ21とすれば、温度変化により誘起さ
れる位相差は、 △φ11−△φ21=2(α+K)△T・β(L11−L21) ・・・(3) となる。
【0011】L11=L21であれば(3)式は零となり、
温度変化による信号光強度への影響はなくなるのである
が、実際には、両方のファイバ長を等しくするのは不可
能である。例として、L11−L21=5mmとし、α=
0.35×10-6[/℃]、K=6.8×10-6[/
℃]を用いて計算をすれば、波長1.55μmでは温度
が約8℃変化すると、△φ11−△φ21=πとなり、第1
のカプラでは、信号がまったく抽出されず、第2のカプ
ラでは、信号が全く多重化されないという状況になって
しまう。
【0012】入射された信号と抽出・多重化された信号
との差を損失とし、これと入射された信号の強度比をク
ロストークと定義すれば、これを40dB程度にするた
めには、約0.05℃の精度の温度制御が必要となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、温度変化による
影響を補償することができる干渉型光ADMを提供する
ことを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、2つの光カプラと、該光カプラ間を接続する2経路
の光導波路と、両導波路の中間にそれぞれ設けられた光
導波型回折格子を有する干渉型光ADMにおいて、光導
波路型回折格子と2つの光カプラ間の少なくとも1つの
光導波路に、該光導波路の線膨張係数とは異なる線膨張
係数を持つ熱伸縮部材を該光導波路の熱伸縮に影響を与
えるように設置したことを特徴とするものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、2つの光カプラ
と、該光カプラ間を接続する2経路の光導波路と、両導
波路の中間にそれぞれ設けられた光導波型回折格子を有
する干渉型光ADMにおいて、光導波路型回折格子と1
方の光カプラから2つの光導波型回折格子までの2つの
光導波路のうちの少なくとも1つの光導波路、および、
他方の光カプラから2つの光導波型回折格子までの2つ
の光導波路のうちの少なくとも1つの光導波路に、その
光導波路の線膨張係数とは異なる線膨張係数を持つ熱伸
縮部材を該光導波路の熱伸縮に影響を与えるように設置
したことを特徴とするものである。
【0016】請求項3に記載の発明は、2つの光カプラ
と、該光カプラ間を接続する2経路の光導波路と、両導
波路の中間にそれぞれ設けられた光導波型回折格子を有
する干渉型光ADMにおいて、同一の光カプラから2つ
の光導波型回折格子までの2つの光導波路のうちの短い
方の光導波路に該光導波路の熱伸縮に影響を与えるよう
に熱伸縮部材を設置するとともに、該熱伸縮部材の線膨
張係数を光導波路の線膨張係数より大きくしたことを特
徴とするものである。
【0017】請求項4に記載の発明は、2つの光カプラ
と、該光カプラ間を接続する2経路の光導波路と、両導
波路の中間にそれぞれ設けられた光導波型回折格子を有
する干渉型光ADMにおいて、同一の光カプラから2つ
の光導波型回折格子までの2つの光導波路のうちの長い
方の光導波路に該光導波路の熱伸縮に影響を与えるよう
に熱伸縮部材を設置するとともに、該熱伸縮部材の線膨
張係数を光導波路の線膨張係数より小さくしたことを特
徴とするものである。
【0018】請求項5に記載の発明は、2つの光カプラ
と、該光カプラ間を接続する2経路の光導波路と、両導
波路の中間にそれぞれ設けられた光導波型回折格子を有
する干渉型光ADMにおいて、同一の光カプラから2つ
の光導波型回折格子までの2つの光導波路の双方に該光
導波路の熱伸縮に影響を与えるように熱伸縮部材を設置
するとともに、短い方の光導波路に設置された熱伸縮部
材の線膨張係数を長い方の光導波路に設置された熱伸縮
部材の線膨張係数より大きくしたことを特徴とするもの
である。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の干渉型光ADMにおいて、前
記光カプラが光ファイバカプラであり、前記光導波路が
光ファイバであり、前記光導波路格子がファイバグレー
ティングであることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の干渉型光ADM
の第1の実施の形態を説明するための構成図である。図
中、図5と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。51,52は熱伸縮部材である。熱伸縮部材5
1,52は、光ファイバ11,21の一部に光ファイバ
と接着などにより一体的になるように設置され、線膨張
係数は異なったものである。熱伸縮部材51,52が設
置された光ファイバ11,21の部分は、熱伸縮部材5
1,52の熱伸縮により、伸縮する。なお、この実施の
形態においては、入射側の光ファイバカプラ41側にの
み温度補償を行なうようにした。
【0021】第1の実施の形態の作用を図5を用いて説
明する。入射端の光ファイバカプラ41から2つのファ
イバグレーティング31,32までの長さは、上述した
ようにそれぞれL11,L21であるが、L11>L21とす
る。なお、L11,L21は、図1の光ファイバ11,21
が熱伸縮部材51,52による部分的に熱伸縮された影
響を受けた長さである。また、それぞれの光ファイバが
固定されている熱伸縮部材51,52の線熱膨張係数を
α11、α21(α11<α21)とし、その長さをL0 とす
る。△Tの温度変化によるL11、L21往復のそれぞれの
位相変化量△φ11、△φ21は(1)式より △φ11=2(KL11+α(L11−L0 )+α110 )β・△T ・・・(4) △φ21=2(KL21+α(L21−L0 )+α210 )β・△T ・・・(5) と表される。これにより位相差の変動量は、 △φ11−△φ21 =2((K+α)(L11−L21)+(α11−α21)L0 )β・△T ・・・(6) と求められる。
【0022】従来の干渉型光ADMでは(3)式より分
かるように、温度変化による位相差の変動量を小さくす
るためには、L11−L21を極力零に近づける必要があっ
たが、その限界は数mm〜数cmである。
【0023】これに対して、L11−L21の測定精度とL
0 の加工精度は数十μm〜百μm程度である。今、(K
+α)(L11−L21)は正であり、また、α11<α21
したことによって(α11−α21)L0 は負であるので、
適当なパラメータを選べば式(6)を零とすることが可
能である。すなわち、L11とL21を測定して、(6)式
を零とおいてL0 を決めれば、△Tにかかわらず、位相
差の変動量をなくすことができる。
【0024】このように、この実施の形態では、同一の
光ファイバカプラから2つのファイバグレーティングま
でのそれぞれの光ファイバの一部を線熱膨張係数の異な
る熱伸縮部材に接着し、2つの光路における位相差の総
合的な温度係数を零にすることにより、温度補償を行な
っているものである。
【0025】第1の実施の形態における調整方法につい
て図2,図3により説明する。図中、図1と同様の部分
には同じ符号を付して説明を省略する。10,20は光
ファイバ、61,62はOLCR(Optical L
ow CoherenceReflectomete
r)であり、この例で用いたOLCRは、25μmの分
解能を有するものである。
【0026】まず、図2のように、マッハツェンダ型干
渉計を構成する前に、2本の光ファイバ10,20の一
部に反射波長がλ2 のファイバグレーティング31,3
2を形成し、OLCR61,62を用いて、波長λ2
光でファイバグレーティング31,32までの光ファイ
バ10,20の長さL10,L20をそれぞれ測定する。光
ファイバカプラ42は、融着延伸によって形成する。
【0027】次に、融着延伸により光ファイバカプラ4
1を形成して、図3に示すように、マッハツェンダ型干
渉計を構成し、光ファイバ11に紫外線を照射して光路
長を調整する。ここで、光ファイバカプラ41から両フ
ァイバグレーティング31,32までの光ファイバ11
と21との長さL11,L21に差を持たせる。この例で
は、L11−L21≒20cmとした。
【0028】さらに、OLCRを用いて、図3のよう
に、光ファイバカプラ41までの光ファイバ12,22
の長さL12,L22を測定し、 L11=L10−L12 と、 L21=L20−L22 が求められる。
【0029】この例では、 L11=123.5225cm L21=101.6350cm であった。最後に、図1に示すように、熱伸縮部材51
と52を光ファイバ11,21のうち長さL0 の部分に
それぞれ接着する。L0 は、式(6)が零となるよう
に、 L0 =(K+α)(L11−L21)/(α21−α11) ・・・(7) により決められる。
【0030】この例では、熱伸縮部材51にセラミック
(Al2 3 )を用い、熱伸縮部材52にアルミニウム
(Al)を用いた。セラミックを用いた熱伸縮部材51
の線熱膨張率α11=8.1×10-6[/℃]、アルミニ
ウムを用いた熱伸縮部材52の線熱膨張率α21=23.
2×10-6[/℃]より、 L0 =10.364cm として加工を行なった。
【0031】図6は、本発明による温度補償型の干渉型
光ADMと従来の干渉型光ADMとを恒温槽に入れて、
0〜20℃までの温度変化を与えたときの受光強度を測
定した結果の一例を示すグラフである。この測定は、図
1および図5の光ファイバ12からファイバグレーティ
ングのブラッグ波長に等しい波長の光を入射し、光ファ
イバ22からの受光強度を測定した行なったものであ
る。本発明によって温度補償された干渉型光ADMは、
温度変化による影響を受けることが少ないことが分か
る。
【0032】上述したように、本発明の温度補償型の干
渉型光ADMは、従来の干渉型光ADMの、光カプラか
ら光導波路型回折格子までの光導波路の少なくとも一部
に金属などの熱伸縮部材を接着し、同一の光カプラに接
続される2つの光導波路のうち、短い方の光導波路に設
置される熱伸縮部材の線膨張係数の方が、長い方の光導
波路に設置される熱伸縮部材の線膨張係数より大きく、
温度変化によって生じる光導波路の長さの差に起因する
位相変化が、熱伸縮部材の膨張または収縮によって、補
償されるようにした。
【0033】ここで、光導波路に設置される熱伸縮部材
は、同一の光カプラに接続される2つの光導波路のうち
の一方の光導波路のみに設置されてもよい。この場合、
短い方の光導波路に設置するのであれば、熱伸縮部材の
線膨張係数は光導波路の線膨張係数よりも大きく、長い
方の光導波路に設置するのであれば、熱伸縮部材の線膨
張係数は、負の線熱膨張係数を持たせることになる。な
お、光導波路の屈折率の温度係数も考慮して、熱伸縮部
材の線膨張係数や接着の長さを設定することにより、よ
り精密な温度補償が可能である。
【0034】図4は、本発明の干渉型光ADMの第2の
実施の形態を説明するための構成図である。図中、図
1,図5と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。53,54は熱伸縮部材である。熱伸縮部材5
3,54は、光ファイバ13,23の一部に光ファイバ
と接着などにより一体的になるように設置され、線膨張
係数は異なったものである。熱伸縮部材51,52が設
置された光ファイバ13,23の部分は、熱伸縮部材5
3,54の熱伸縮により、伸縮する。
【0035】この実施の形態においては、図5で説明し
た波長多重における温度特性をも補償するものである。
熱伸縮部材53,54による温度補償の作用は、第1の
実施の形態で説明したものと同様であるので、説明を省
略する。
【0036】この干渉型光ADMが、波長多重のみに用
いられる場合は、熱伸縮部材51,52を設けなくても
よい。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、2つの光路のファイバ長の長さによる温度変
化依存の位相変化を、線膨張係数の異なる部材を光導波
路の少なくとも一部に設置することで補償できるので、
温度変動があっても効率よく信号光の抽出・多重化がで
きる効果を有する。
【0038】また、光カプラとして光ファイバカプラを
用い、光導波路として光ファイバを用い、光導波路格子
としてファイバグレーティングを用いて構成した干渉型
光ADMは、光線路との結合性がよいという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の干渉型光ADMの第1の実施の形態を
説明するための構成図である。
【図2】第1の実施の形態における熱伸縮部材の調整方
法の説明図である。
【図3】第1の実施の形態における熱伸縮部材の調整方
法の説明図である。
【図4】本発明の干渉型光ADMの第2の実施の形態を
説明するための構成図である。
【図5】従来の干渉型光ADMの原理を説明するための
概略構成図である。
【図6】本発明による温度補償型の干渉型光ADMと従
来の干渉型光ADMとの温度特性を説明するためのグラ
フである。
【符号の説明】
10,11,12,13,14,20,21,22,2
3,24…光ファイバ 31,32…ファイバグレーティング 41,42…光ファイバカプラ 51,52,53,54…熱伸縮部材 61,62…OLCR

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの光カプラと、該光カプラ間を接続
    する2経路の光導波路と、両導波路の中間にそれぞれ設
    けられた光導波型回折格子を有する干渉型光ADMにお
    いて、 光導波路型回折格子と2つの光カプラ間の少なくとも1
    つの光導波路に、該光導波路の線膨張係数とは異なる線
    膨張係数を持つ熱伸縮部材を該光導波路の熱伸縮に影響
    を与えるように設置したことを特徴とする干渉型光AD
    M。
  2. 【請求項2】 2つの光カプラと、該光カプラ間を接続
    する2経路の光導波路と、両導波路の中間にそれぞれ設
    けられた光導波型回折格子を有する干渉型光ADMにお
    いて、 光導波路型回折格子と1方の光カプラから2つの光導波
    型回折格子までの2つの光導波路のうちの少なくとも1
    つの光導波路、および、他方の光カプラから2つの光導
    波型回折格子までの2つの光導波路のうちの少なくとも
    1つの光導波路に、その光導波路の線膨張係数とは異な
    る線膨張係数を持つ熱伸縮部材を該光導波路の熱伸縮に
    影響を与えるように設置したことを特徴とする干渉型光
    ADM。
  3. 【請求項3】 2つの光カプラと、該光カプラ間を接続
    する2経路の光導波路と、両導波路の中間にそれぞれ設
    けられた光導波型回折格子を有する干渉型光ADMにお
    いて、 同一の光カプラから2つの光導波型回折格子までの2つ
    の光導波路のうちの短い方の光導波路に該光導波路の熱
    伸縮に影響を与えるように熱伸縮部材を設置するととも
    に、該熱伸縮部材の線膨張係数を光導波路の線膨張係数
    より大きくしたことを特徴とする干渉型光ADM。
  4. 【請求項4】 2つの光カプラと、該光カプラ間を接続
    する2経路の光導波路と、両導波路の中間にそれぞれ設
    けられた光導波型回折格子を有する干渉型光ADMにお
    いて、 同一の光カプラから2つの光導波型回折格子までの2つ
    の光導波路のうちの長い方の光導波路に該光導波路の熱
    伸縮に影響を与えるように熱伸縮部材を設置するととも
    に、該熱伸縮部材の線膨張係数を光導波路の線膨張係数
    より小さくしたことを特徴とする干渉型光ADM。
  5. 【請求項5】 2つの光カプラと、該光カプラ間を接続
    する2経路の光導波路と、両導波路の中間にそれぞれ設
    けられた光導波型回折格子を有する干渉型光ADMにお
    いて、 同一の光カプラから2つの光導波型回折格子までの2つ
    の光導波路の双方に該光導波路の熱伸縮に影響を与える
    ように熱伸縮部材を設置するとともに、短い方の光導波
    路に設置された熱伸縮部材の線膨張係数を長い方の光導
    波路に設置された熱伸縮部材の線膨張係数より大きくし
    たことを特徴とする干渉型光ADM。
  6. 【請求項6】 前記光カプラが光ファイバカプラであ
    り、前記光導波路が光ファイバであり、前記光導波路格
    子がファイバグレーティングであることを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれか1項に記載の干渉型光AD
    M。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100478508B1 (ko) * 2002-08-29 2005-03-28 한국전자통신연구원 광신호 삽입/추출장치
CN102540505A (zh) * 2012-01-13 2012-07-04 中国科学院半导体研究所 基于对称垂直光栅耦合的soi基电光调制器
US8818203B2 (en) 2010-12-17 2014-08-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical modulator with reduced size and optical transmitter including the same

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