JPH1018427A - シェル構造体 - Google Patents

シェル構造体

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JPH1018427A
JPH1018427A JP16998196A JP16998196A JPH1018427A JP H1018427 A JPH1018427 A JP H1018427A JP 16998196 A JP16998196 A JP 16998196A JP 16998196 A JP16998196 A JP 16998196A JP H1018427 A JPH1018427 A JP H1018427A
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JP
Japan
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panel body
shell structure
region
joint member
shell
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Application number
JP16998196A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Uchiyama
協一 内山
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シェル構造体1に正方形パネル体4を多用し
て、パネル自体のコストおよび施工費用を低減する。ま
た、シェル曲面の設計に紡錘領域3´を採用してシェル
曲面を滑らかに形成する。 【解決手段】 経線rを回転した球面に幅wの経線領域
3と幅wの緯線領域2を、経線領域3は間隔をとり、そ
の間を紡錘領域3´として設定し、経線領域3と緯線領
域2の交差領域4aに正方形パネル体4を配置し、紡錘
領域3´と緯線領域2の交差領域4b,4cには台形パ
ネル体、その他の形状のパネル体を配置し、相互間を結
合する。結合にジョイント部材5を用いることがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体育館、展示施設
等の大規模建築物の屋根に好適なシェル構造体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】球面の一部を形成するシェル構造体に
は、設定したシェル曲面に沿って多数の平坦なパネル体
を配置し、隣接するパネル体の各辺相互を結合して、設
定したシェル曲面に近似の曲面を形成するものがある。
【0003】なお、本願明細書において、「球面」は任
意に設定したA,B2点間を通る弧状の経線をA,B2
点を結ぶ軸線を中心に回転して作られた曲面(図1〜図
4参照)の一部で、経線方向、緯線方向のいずれにも曲
面になっている面を意味する。経線の弧は、半円でない
場合も含む。むしろ、半円でない場合の方が多い。
【0004】このシェル構造体では、パネル体の種類
(主として平面形状)が多くなるとパネル体の製作、配
置に手間がかかり、結局、施工費用が増大する。一方、
シェル曲面が球面の一部である以上、すべてを同じ形
状、同じ大きさのパネル体で埋めることは困難な場合が
多く、無理に形成しても外観が球面としての滑らかさに
欠ける場合がある。
【0005】このため、球面シェル構造には、外観の滑
らかさを失わずに、可能な限りパネル体の種類を少なく
し、平面形状、構造が同じ1種類のパネル体をできるだ
け多く採用できるように設計することが重要である。さ
らに、パネル体の互換性(修理上の交換など)及び施工
の効率(配置の順序、配置の姿勢等)の点から、パネル
体の平面形状を正三角形や正方形のように同じ形状で、
できるだけ縦、横に方向性のないものとすることが望ま
しい。
【0006】従来、複数枚の三角形パネル体を結合して
構成される多面状建造物(球面シェル構造)が登録実用
新案第3004347号(発行日 平成6年11月15
日)に開示されている。しかし、パネル体を三角形にす
ると、結合しなければならない辺の数が非常に多く、ま
た、各節点にパネル体のコーナー部が5個乃至6個集中
し、節点の構造が複雑で防水ガスケットの装着作業が繁
雑となり、施工性が悪い。さらに、多数のコーナーが集
中する個所の節点構造は特殊化してコスト高となる。曲
面を縦横共に等角度で分割(湾曲させた経線の回転に湾
曲させた緯線を組み合わせる)し、各区画にパネルを当
てることがあるが、この場合は、例えば、形成された4
41個の区画の内、正方形になるのは、頂点の1個だけ
で、残りは2個ずつ220種のパネルになってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は多数の同じ
大きさの正方形パネル体又は直線方向でその整数倍の矩
形パネル体を利用することができ、外観の滑らかなシェ
ル構造の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】正方形パネル体又は直線
方向にその整数倍の矩形パネル体とその他の形状、大き
さのパネル体(台形パネル体、五角形パネル体および三
角形パネル体)とジョイント部材を必要個数準備する
(図1〜図4)。これらのパネル体により形成するシェ
ル曲面は、任意に設定したA,B2点間を通る弧状の経
線pをA,B2点を結ぶ軸線qを中心に回転して作られ
た曲面(球面)の一部とする。
【0009】なお、実際は全体としての形態の美しさと
構造上の安定性から、図2、図4、図14のように弧状
を成す経線のA,B2点間の中点、すなわち、経線pと
直交する緯線rの内、シェル曲面中央の基準となる緯線
r0との交点を中央に包含する領域が選択される。ま
た、経線pの弧状の程度(膨らみ)は、設計に応じて異
なる。
【0010】シェル曲面において正方形パネル体、又は
直線方向に整数倍の矩形パネル体およびその他の形状、
大きさのパネル体(台形パネル体、五角形パネル体およ
び三角形パネル体)を配置する個所を次のように定め
る。経線pの回転で作られた曲面をA,B2点間に亘
り、緯線rで一定の幅wの帯状に隙間なく区画して、そ
れぞれに帯状の緯線領域2を設定する。幅寸法wは正方
形パネル体の一辺の長さとする。緯線領域2に直交す
る、やはり幅wの経線領域3を、基準とした緯線r0の
個所において間隔をとり緯線に沿って設定する。これに
よって、シェル曲面の全域において緯線領域2と経線領
域3が交差し、それらの交差領域4aはすべて、一辺が
長さwの正方形に近似する。
【0011】シェル曲面上の経線領域3と経線領域3の
間の部分は、A点,B点の両端に近付くに従い間隔が狭
くなる細長い紡錘形を成す紡錘領域3´で、紡錘領域3
´と緯線領域2の交差領域4bは規則的ではあるが、
形、大きさ共に徐々に変化する等脚台形に近似する。紡
錘領域3´の末端は三角形に近似する。
【0012】なお、実際のシェル曲面を図14のよう
に、緯度方向の両端を切り落とした形状にすると、この
シェル曲面は、すべて正方形の交差領域4aと等脚台形
の交差領域4bに分割される。ただし、交差領域4a
(正方形)は同じ大きさの一種類であるが、交差領域4
b(等脚台形)には大小があり、また、相似形ではな
い。
【0013】実際のシェル曲面を平面視で円形となるよ
うな形状にすると(図1)、正方形と台形の他に周縁部
に五角形や三角形の領域4cが出現する。正方形は同じ
大きさの一種類であるが、台形は大小の等脚台形ばかり
でなく、不等脚のものも出現する。
【0014】いずれにしても、シェル曲面の全域におい
て緯線領域2と経線領域3が交差する交差領域4aに正
方形パネル体又は直線方向に整数倍の矩形パネル体を配
置し、その他の領域に各領域の形態と大きさに合わせて
台形パネル体、五角形パネル体および三角形を配置す
る。各パネル体間はジョイント部材で結合する。これに
より、近似的にシェル曲面がパネル体によって埋めら
れ、シェル構造体が完成する。
【0015】このシェル構造は、緯線領域2と経線領域
3の交差領域4aのすべてに同じ正方形パネル体又は直
線方向に整数倍の矩形パネル体を採用できるので、正方
形パネル体を採用するとして、表1に例を示すように、
シェル曲面を埋めるのに必要な全パネル体数の4割以上
を同じ規格、構成のパネル体とすることができる。しか
も、パネル体が正方形の場合、装着時に縦、横の方向性
がなく、また、交差領域4aであれば配置位置や順序を
選ばない。さらに、他の台形パネル体にしても、各段階
毎にまとまった数で同じものを採用することができ、し
たがって、パネル体製作上のコストおよび施工上のコス
トが低減し、作業性も良い。
【0016】さらに、このシェル構造は、経線領域3間
に紡錘領域3´を有するので、平板なパネル体によって
シェル曲面を形成しても滑らかさが失われない。
【0017】隣接するパネル体を結合するにはジョイン
ト部材を用いる。ジョイント部材はそれぞれのパネル体
にシェル曲面の内面側から装着し、内面側からのボルト
で固定する構造にすると、施工時に都合により取り付け
を後回しにした個所のパネル体や交換を必要とするパネ
ル体を上方から嵌め込んで固定するという、穴埋め的な
施工が可能になる。
【0018】パネル体は周囲にエッジ材を備えたものと
することがある。エッジ材は端部を相互に結合して枠を
構成し、この枠に金属や樹脂製のパネル材を装着してパ
ネル体とする。エッジ材は、通常、アルミ合金の押出し
成形材で、枠に組まれた際の外周となる部分の上部に長
手方向に延びる突部と、突部の下部に長手方向に延びる
収容凹部を備える。このようなパネル体は、エッジ材に
おける突部の外周壁にガスケットを長手方向に取り付
け、パネル体とパネル体を、エッジ材のガスケットを相
互に突き合わせ、収容凹部に架設したジョイント部材を
それぞれのパネル体に固定して結合する。ガスケットに
加え、ガスケットよりもシェル曲面の内面側に、二次シ
ール材を介在することもある。
【0019】この構造であると、シェル曲面を形成して
いるパネル体間に作用する面内方向の力(軸力)や面外
方向の力(曲げ力)をエッジ材とジョイント部材で支持
することができ、強度の高いシェル構造を得ることがで
きる。また、パネル体を装着するだけで、ガスケットが
突き合わされて水密構造が完成する。さらに、ジョイン
ト部材は収容凹部に収まり、シェル構造の内面側から見
て、目立つことがない。
【0020】エッジ材を中空形材とし、内部に枠に組ん
だ際に外周側となる外周側壁と、同様に内周側となる内
周側壁を連結する耐力壁を備えたものとすることがあ
る。パネル体を軽量に、かつ、軸力に対しても強度の高
いものとすることができる。
【0021】エッジ材の収容凹部を上壁と側壁を備えた
ものとし、ジョイント部材を、パネル体の面内方向に延
びて収容凹部の上壁と重合する横壁部と、面外方向に延
びて収容部の側壁と重合する縦壁部を有するものとする
ことがある。収容凹部に装着したジョイント部材は、横
壁部が収容凹部の上壁に、縦壁部が収容凹部の側壁に重
合し、パネル体の軸力を縦壁部で受け、曲げ力を横壁部
で受ける。パネル体間における軸力の伝達を確実に行
え、また、曲げ力に対して強力に対向することができ
る。
【0022】ジョイント部材は、そのジョイント部材で
結合するエッジ材の長さより僅かに短くすることがあ
る。ジョイント部材はエッジ材の長さより短いので、パ
ネル体をシェル構造に組んだ時、コーナー部が集合する
節点個所にジョイント部材がなく、節点個所の組み付け
状態、特に、シール状態を観察するのに便利である。な
お、この個所は、必要に応じてカバー材で閉鎖される。
また、この空間は証明器具や音響機器を取り付けるため
に用いられる。
【0023】ジョイント部材は、さらに、中空構造に
し、中空部を配線等の収容空間としたり、結合部材と受
圧部材に分けることがある。結合部材は、隣接したエッ
ジ材の収容凹部の上壁間を結合するものであり、受圧部
材は、結合部材の両側に固定し、収容凹部の側壁にそれ
ぞれ重合し、主として軸力を受けるものである。
【0024】ガスケットは、外側部分と内側部分に分け
て構成したり、突き合わせた外側部分と内側部分との間
に排水空間を形成したりすることがある。さらに、外側
部分と内側部分を一体に成形し、突き合わせたガスケッ
トの対向面間に排水空間を形成する構成の場合もある。
【0025】隣接して結合したエッジ材の下面側にカバ
ーを装着して収容空間を閉鎖することがある。その他、
突き合わされたガスケットのシェル曲面の外面側に現場
施工でシール材を充填したり、ガスケットとエッジ材の
間に工場施工でシール材を充填した構造とすることがあ
る。また、ジョイント部材とパネル体をボルトで固定す
る構造とし、ジョイント部材の、ボルトの頭が当接する
部分を一方のパネル体に対する他方のパネル体の傾斜に
ともなうボルトの回転に対応した円弧面に形成すること
がある。この種のジョイント部材はシェル曲面を連続さ
せた外観が波打つような形態のシェル構造体を構成する
際に各シェル曲面間の谷部においてパネル体を結合する
のに用いる。
【0026】パネル体を、パネル材と中空のエッジ材お
よび接合金具を備えたものとすることがある。このエッ
ジ材は外周部の上部に長手方向に延びる突部と、突部の
下部に長手方向に延びる収容凹部を備え、また、接合金
具は2本のエッジ材の突き合わせた端部に亘る2つの接
合部分を一体に備える。2本のエッジ材の収容凹部に亘
って接合金具を、その接合部を双方のエッジ材の側壁内
側に配置し、収容凹部の側壁の外面側からねじ込んだね
じによりエッジ材と接合金具を固定する。これにより、
2本のエッジ材の端部を結合し、枠構造を作る。このパ
ネル体は、シェル構造に用いることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】シェル構造体1(図1〜図3)
は、平面視で円形を成しており、経線pおよび緯線rの
方向において上方へ同じ曲率で凸に湾曲している。シェ
ル構造体1は、必要とするシェル曲面の緯度方向におい
て等間隔に分割され、均一幅wの帯状をなした仮想上の
緯線領域2が形成される。中央の緯線領域2(基準とな
る緯線領域)は、シエル構造体1の頂点を通るようにな
っている。また、シェル曲面は、経度方向においても、
A,B2点間の軸線を中心として回動する緯線領域2と
同じ幅wの経線領域3で分割される。ただし、経線領域
3は一列おきで、その間は紡錘形をした紡錘領域3´と
される。紡錘領域3´は両端で狭く、中央部で幅が広
い。経線領域3の内、中央のものは、シエル構造体1の
頂点を通過するようになっている。
【0028】緯線領域2と緯線領域3の交差する交差領
域4aと基準となる緯線領域は、すべて同じ大きさの正
方形となり、1種類の正方形パネル体を配置する。直径
50m,曲率半径80mの球面シェル構造体1を緯度方
向及び経度方向にそれぞれ27列に分割すると、緯線領
域2及び経線領域3の幅は2mとなり、2m×2mの正
方形をなした交差領域4aが285個できる。
【0029】図3に示すように、緯線領域2と紡錘領域
3´が交差する交差領域4b,4cは、両側のA,B点
に接近するに従って幅が狭くなる等脚台形の領域4bで
あり、その大きさと形に合致した台形パネルを配置す
る。また、平面視円形の周縁付近では交差領域4cとな
り、その形と大きさに合わせた変則的な台形パネル体、
五角形パネル体あるいは三角形パネル体を配置する。
【0030】なお、パネル体のコーナー部が集合する節
点において、集合するコーナー部の数は4以下である。
また、上記のシェル構造体1を構築するのに必要な各パ
ネル体の種類と枚数を表1に示す。なお、表1における
列数は、中央の緯線領域2を0列として数える。 表1 2m×2mの正方形パネル 285枚 1列目に配置する等脚台形パネル 24枚 2列目に配置する等脚台形パネル 24枚 3列目に配置する等脚台形パネル 24枚 4列目に配置する等脚台形パネル 24枚 5列目に配置する等脚台形パネル 24枚 6列目に配置する等脚台形パネル 24枚 7列目に配置する等脚台形パネル 24枚 8列目に配置する等脚台形パネル 20枚 9列目に配置する等脚台形パネル 20枚 10列目に配置する等脚台形パネル 16枚 11列目に配置する等脚台形パネル 16枚 12列目に配置する等脚台形パネル 12枚 五角形または変則的な台形パネル 68枚 三角形パネル 28枚 合計 633枚 球面シェル構造体1のパネル体4(正方形パネル体、台
形パネル体、五角形パネル体あるいは三角形パネル体の
総称)は、図5に示すように、その隣接する各辺相互を
ジョイント部材5で接合する。また、図6に示すよう
に、ジョイント部材5の下方にカバー19を架設し、隣
接するパネル体4間の隙間を閉塞する。
【0031】パネル体4は、アルミニウム或いはアルミ
ニウム合金を素材とし、図6及び図7に示すように、ハ
ニカムコア31の周囲に押出し形材より成るエッジ材6
で枠体を構成し、ハニカムコア31及び枠体としたエッ
ジ材6の両面に表面板32を取付けている。エッジ材6
は、その断面において中空であり、外周部の上部に突部
7を有する。突部7の外側面の上端にはシール材挿入溝
8を有し、その下方にガスケット支持溝9を備えてい
る。そして、工場において、シール材挿入溝8に防水シ
ール10を充填し、ガスケット支持溝9にガスケット1
1を嵌装しておく。ガスケット11は、パネル体4の周
囲を取り巻くエンドレスの部材であって、その断面にお
いて、外側面の上端部及び下端部にそれぞれ突条12,
12aを有する。
【0032】すなわち、このガスケット11は外側部分
(突条12)と内側部分(突条12a)を一体に備えた
ものである。隣接するパネル4間でガスケット11が突
き合わされると突条12と突条12aの間隔域には排水
空間13が形成される。
【0033】突部7の下部は、下方に開く収容凹部30
とし、上壁30aと側壁30bで構成している。これら
の壁はエッジ材6の外周部における一部である。突部7
の下面を構成する上面壁30aに係合凹部34を形成
し、その個所にネジ孔20を穿設する。中空のエッジ材
6の内部において、エッジ材6の外周側壁(突部7の外
周壁7a、収容凹部30の上壁30a、側壁30b)と
内周側壁6aの間は耐力壁14で連結している。
【0034】側壁30bの下部は1段深くなった段部1
5に形成し、段部15の外側面に固定フィン16を張り
出している。エッジ材6の端部は接合金具33で結合す
る(図7、図8)。接合金具33は、2本のエッジ材6
の突き合わせた端部に亘ることができる2つの接合部分
33(a,b)を一体に備え、その接合部分33(a,
b)を2本のエッジ材6の側壁内側に配置し、収容凹部
30の側壁30bの外面側からねじ込んだボルトでエッ
ジ材6と接合金具33を固定し、2本のエッジ材6の端
部を結合してある。
【0035】このようにすると、接合金具33を固定す
るためのボルト頭が収容凹部30に位置してパネル体4
の外周から突出しないので、シェル曲面の曲率が小さ
く、パネル体4間の隣接するエッジ材6の交差角度が小
さい場合であっても、ボルト頭が干渉しない。また、エ
ッジ材6の外側から簡単に接合金具33をボルト止めす
ることができる。
【0036】ジョイント部材5は、図5に示すように、
パネル体4の各辺よりやや短く形成し、その断面におい
て(図6)、突部7の下面に重合する横壁部17と、横
壁部17の両端から下方に屈曲し、エッジ材6の側壁3
0bに重合される縦壁部18を備える。また、横壁部1
7の両側上面にエッジ材6の係合凹部34に係合する係
合凸部35を備えている。エッジ材6は、上壁30aの
ネジ孔20と合致するボルト挿通孔21を有している。
【0037】カバー19はその両側に、上方に起立し、
さらに外方に張り出したフランジ22を有し、フランジ
22でエッジ材6の固定フィン16に取り付ける。な
お、カバー19は、照明器具、音響機器、表示板等の各
種設備を取付ける場所には装着せず、この部分には、上
記各種設備を支持するブラケット24を装着する。
【0038】ブラケット24は短尺の部材であって、固
定フィン16を挟持する上部ストリップ25と下部スト
リップ26から成る。上部ストリップ25の両端部は上
方に屈曲し、その先端を下方に屈曲している。下部スト
リップ26は平板短冊状に形成する。そして、上部スト
リップ25と下部ストリップ26は、その中央部がネジ
27で接合されている。
【0039】パネル体4は隣接するものどおしを次のよ
うに結合する。隣接するパネル体4は、シェル曲面に沿
うよう適当な角度をもって配置し、エッジ材6を対向さ
せ、ガスケット11どうしを突き合わせる。ガスケット
11は、その形状から、突条12,12aが当接されて
2重の防水ラインが形成され、上方の突条12と下方の
突条12aの間に排水溝13が形成される。対向して位
置した突部7の下方は双方のエッジ材6の収容凹部30
が合体した収容空間となる。
【0040】収容空間30にジョイント部材5を配置
し、隣接するエッジ材6を結合する。すなわち、ジョイ
ント部材5の横壁部17を上壁30aの下面に重合する
と共に、係合凹部34に係合凸部35を係合し、ジョイ
ント部材5の縦壁部18を側壁33bに重合する。ジョ
イント部材5のボルト挿通孔21に下方からボルト28
を挿通し、エッジ材6のネジ孔20に螺合して両側のエ
ッジ材6とジョイント部材5をそれぞれ固定する。これ
により、隣接するパネル体4は強固に結合され、また、
自動的にガスケット11が圧接されてシール作業が行わ
れる。
【0041】シェル構造となったパネル体4間におい
て、面内方向の圧縮力は互いに突き合わされる突部7及
びジョイント部材5に加わり、引張力は係合凹部34と
係合凸部35の係合部及びボルト28を介してジョイン
ト部材5に加わる。また、面外方向の曲げ及び剪断力
は、ボルト28を介してジョイント部材5に加わる。さ
らに、パネル体4のハニカム面に加わる応力はブリッジ
14を介してジョイント部材5に直接伝わる。
【0042】ついで、ジョイント部材5の下方にカバー
19を装着する。カバー19は、下方からエッジ材6の
段部15間に配置し、カバー19のフランジ22と固定
フィン16をビス29で固定する。カバー19とジョイ
ント部材5の間には収容凹部30が形成されるので、必
要に応じてこの空間を配線用スペースなどとして利用す
る。
【0043】ブラケット24は、各種設備を取付ける必
要のある個所に装着する。ブラケット24を装着する前
に、予めネジ27を緩めて上部スットリップ25と下部
ストリップ26の間隔を広げておく。そして、上部スッ
トリップ25と下部ストリップ26の端部で固定フィン
16を挟んだ後、ネジ27を締めて固定フィン16を強
く挟みつける。
【0044】なお、このシェル構造体1では、ジョイン
ト部材5をパネル体4の各辺より短く形成しているの
で、パネル体4のコーナー部分にジョイント部材5が装
着されない。従って、シェル構造を一応完成の後、カバ
ー19を取り付ける前に、コーナー部分が集合する節点
個所において、突き合わされるガスケット11の間に隙
間が無いか容易に確認することができる。また、ブラケ
ット24の装着、各種設備の取り付け及び配線作業を簡
単に行うことができる。
【0045】球面シェル構造体1の細部の構造は、以下
の各図に示すように様々に変更することができる。図9
の実施形態ではエッジ材6の突部7の外周壁7aに、そ
の上端部と下端部に間隔をあけてそれぞれガスケット支
持溝9,9´を形成し、これらガスケット支持溝9,9
´にガスケット11,11´を嵌装する。このパネル体
4を結合すると、上方のガスケット11と下方のガスケ
ット11´によって2重の防水ラインを形成し、その間
が排水溝13とされる。上方のガスケット11は一次シ
ール用であり、ガスケット11´は二次シール用であ
る。
【0046】符号10は防水シールで、パネル体4を接
合した後に、ガスケット11の室外側(シェル曲面の外
面側)に現場で施工される。ガスケット11の突き合わ
せによる防水を補足し、特に、パネル体4のコーナー部
が集合する節点個所の防水を確実なものにする。
【0047】図10の実施形態では、収容凹部30の上
壁30aを、外周側が上方となる傾斜面に形成し、ジョ
イント部材5の横壁部17もこの傾斜に合わせてある。
この構造であると、横壁部17がアーチ型となり、シェ
ル構造が受ける曲げ力に対する抵抗力が増すと共に、横
壁部17で軸力の一部を負担することができる。また、
収容凹部30を比較的に大きくとることができる。
【0048】図11の実施形態では、ジョイント部材5
の横壁部17と縦壁部18を結合部材17pと両側の受
圧部材18pと別体に形成している。縦壁部18の内側
端部に、横壁部17の下面に重合される重合片36を設
け、この重合片36、横壁部17及び上壁30aにボル
ト28を螺着して、エッジ材6とジョイント部材5を固
着する。ジョイント部材としての部品点数が多く、ま
た、取り付けにも多少の手間を要するが、ジョイント部
材5とエッジ材6(側壁30b)との接触面積を大きく
とれ、単位面積当たりの軸力を小さくし、エッジ材6の
変形や疲労を軽減することができる。
【0049】図12の実施形態では、ジョイント部材5
が上横壁17a,下横壁17b及び左右の縦壁18で囲
まれた中空断面を有する。上横壁17aの上面両端に係
合凸部35aが設けられ、下横壁17bは縦壁部18よ
り張り出されると共に、その先端上面に係合凸部35b
が設けられる。下横壁17bの下面中央部には嵌合溝3
7が形成されている。また、エッジ材6の上壁30aに
係合凸部35aに対応する係合凹部34aを有する。段
部15の上面に係合凸部35bに対応する係合凹部34
bを形成している。
【0050】そして、突き合わされた突部7の下方の収
容凹部30にジョイント部材5を架設し、上壁30aに
上横壁17aを重合し、段部15の上面に下横壁17b
を重合し、係合凹部34aと係合凸部35a及び係合凹
部34bと係合凸部35bをそれぞれ係合する。また、
エッジ材6の側壁30bに左右の縦壁18を重合する。
【0051】この状態で、段部15の上面壁及び下横壁
17bに座金38を介してボルト28を挿通し、ジョイ
ント部材5とエッジ材6を固着する。さらに、カバー1
9の上面中央部に設けられた矩形突条39をジョイント
部材5の嵌合溝37の挿入し、矩形突条39と下横壁1
7bをネジ止めしてカバー19を装着する。
【0052】この実施形態においては、ジョイント部材
5の内部を配線スペースとして利用する。また、ジョイ
ント部材5の軽量化を図ることができる。さらに、間隔
を開けて設けた上下の横壁17a,17bが突部7の下
面及び段部15の上面にそれぞれ重合されると共に、比
較的長い縦壁18がエッジ材6の外側面に重合されてい
るので、パネル体4に作用する曲げ力に対して抵抗力が
大きい。
【0053】図13の実施形態では、ジョイント部材5
の上面中央部に両側のエッジ材6間に亘るシール材11
´´を装着し、ジョイント部材5の下方に装着されるカ
バー19を省略している。シール材11´´は隣接した
パネル体4間に共通の部材であり、あらかじめジョイン
ト部材5側に装着しておく。また、ジョイント部材5は
縦壁部18を有さず、かわりに十分な厚みを有して、軸
力と曲げ力に対向する。さらに、ジョイント部材5の、
ボルト28の頭が当接する部分を一方のパネル体4に対
する他方のパネル体4の傾斜にともなうボルト28の回
転に対応した円弧面に形成してある。
【0054】この構造はジョイント部材5を比較的小形
にでき、また、カバー19を省略するので、シェル構造
体1の重量を軽減することができる。
【0055】シール材11´´は下面側から突部7の下
面に当接するので、パネル体4の熱伸縮等、面内方向の
変位があっても防水機能が劣化しにくい。さらに、一方
のボルト28の頭が当接する部分が円弧面に形成されて
いるからボルト頭とジョイント部材5との当接状態が安
定し、確実な固定状態を維持することができる。このジ
ョイント部材は、シェル曲面を連続した波形の曲面にお
いてパネル体を結合するために用いる。なお、シール材
11´´は、エンドレスの部材ではなく、パネル体4の
コーナー部が集合する節点では、シール材11´´間に
隙間が開くので、これを塞ぐ別のシール材を充填する必
要がある。
【0056】以上、平面視が円形となる球面シェル構造
体1を主として説明したが、シェル構造体1の平面視形
状は図14に示すように矩形とすることも可能である。
このような球面シェル構造体1では、円形の場合に必要
であった変則的な台形、五角形あるいは三角形のパネル
体4は不要となり、施工費の削減を図ることができる。
また、図15は、一辺の寸法がwの正方形を直線方向に
2倍した矩形パネル体を利用したシェル構造を示し、横
列(経線領域3)を9枚の長方形パネルで形成し、この
横列がシェル曲面中央の基準線に沿って一列おきに配列
されている。横列間は紡錘領域3´で、4種類の台形パ
ネルが嵌め込まれる。基準線部分では長方形パネルが連
続する。この例では、長方形パネルが89枚、台形4種
類で各16枚、合計で153枚である。すなわち、シェ
ル曲面で覆う空間が長方形のような場合、長方形のよう
な横長のパネルを持ちいることにより、小さな正方形に
近い形状のパネルを用いるよりパネルの総数を少なくす
ることができる。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば;必要と
するシェル曲面の広い範囲を1種類の正方形パネル体又
は直線方向に整数倍の矩形パネル体で埋めることがで
き、また、他のパネル体も同種のものを比較的まとめた
数で作成することができるので、パネル体の製作費用が
低減する。また、正方形のパネル体には縦・横の方向性
がなく、施工時におけるパネルの配置個所や配置姿勢に
自由度が高く、施工能率が向上し、施工費用が低減す
る。
【0058】紡錘領域を設けることで多くの正方形パネ
ル体又は直線方向にその整数倍の矩形パネル体を利用す
るにもかかわらず、シェル曲面を滑らかに構成すること
ができ、シェル構造体の外観が良い。
【0059】請求項2に記載の構成によれば、さらに;
ジョイント部材によってパネル体間の結合が強固であ
り、パネル体間で作用する軸力と曲げ力に対して強力に
対抗することができるから、頑丈なシェル構造体を得る
ことができる。ジョイント部材は収容凹部に配置される
ので、シェル構造体の内面側にジョイント部材が現れ
ず、内側からの外観を向上することができる。
【0060】また、ジョイント部材をシェル曲面の内面
側から装着するボルトで固定するようにすると、施工の
都合から、パネル体の装着予定空間が窓状に残されて
も、パネル体を上方から嵌め込む態様で装着し、固定す
ることができるので、パネル体の取り付け順序に関する
自由度が高い。修理交換時に必要な個所のパネル体だけ
を取り外し、あるいは交換することができる。パネル体
間の結合作業をシェル構造の内面側から行えるので施工
性が良い。
【0061】請求項3に記載の構成によれば、さらに;
パネル体の重量、引いてはシェル構造体の全体重量を軽
くし、より大きなシェル曲面を利用した構造体の作成を
容易にする。耐力壁を備えることで、パネル体間に作用
する軸力を相互に確実に伝達し、シェル構造を安定に維
持することができる。
【0062】請求項4に記載の構成によれば、さらに;
結合されたパネル体間に作用する曲げ力と軸力をジョイ
ント部材の比較的広い横壁部と同縦壁部で支持する基本
構造となるので、パネル体のエッジ材に作用する単位面
積当たりの軸力、曲げ力を小さくすることができ、パネ
ル体の構造上、素材上の強度を軽減して球面シェル構造
体の軽量化、大型化を図ることができる。
【0063】横壁部と同縦壁部の存在で、これらがガイ
ドとなり、ジョイント部材を結合しようとするパネル体
間で位置決めしやすい。請求項5に記載の構成によれ
ば、さらに;シェル構造を一応完成した時に、ジョイン
ト部材でパネル体のコーナー部が集合する節点個所がシ
ェル構造の内面側から見て露出しており、カバーなどを
取り付けて球面シェル構造体を完成させる前に、節点個
所の水密構造等をあらかじめ点検しておくことができ
る。
【0064】請求項6に記載の構成によれば、さらに;
パネル体の結合個所において、ジョイント部材の縦壁部
に重合するエッジ材の側壁が他の目的から複雑な凹凸に
形成されている場合に、ジョイント部材を側壁と間隙を
作らずに重合させることができる。これにより、パネル
体間の軸力、曲げ力を確実に支持することができる。請
求項7に記載の構成によれば、凹凸係合により、両側の
エッジ材に対しジョイント部材の位置決めが容易で固定
状態が安定する。また、ジョイント部材を固定したとき
に、両側のエッジ材を引き寄せ、接合を確実なものとす
る。
【0065】請求項8に記載の構成によれば、さらに;
ガスケットによって外側と内側とでシール行われるの
で、パネル体間の水密性能が向上する。また、パネル体
の結合で一挙に外側と内側の二重シール構造が完成す
る。さらに、外側のシールを突破した漏水を排水空間に
よって積極的に外部に誘導し、漏水がシェル構造体の内
側に侵入するのを防止することができる。
【0066】請求項9に記載の構成によれば、さらに;
球面シェル構造体の内面側が化粧され、内側からの外観
が向上する。また、結合されたエッジ材とカバーとの間
に収納空間が形成され、配線等に利用することができ
る。請求項10に記載の構成によれば、さらに;パネル
体を結合するボルトの頭とジョイント部材との接触状態
が安定し、緊密な結合状態が長期間に亘り、維持され
る。。請求項11に記載の構成によれば、軽量で頑丈な
屋根であり、また、面積が大きく、施工が容易で照明な
どの設備を取り付け易い屋根を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シェル構造体の平面図(平面視、円形)
【図2】側面図
【図3】展開図
【図4】シェル曲面の構造を説明する斜視図
【図5】パネル体の結合状況を示す内面側から見た斜視
【図6】パネル体の結合部を示す断面図(第1の例)
【図7】パネル体の要部縦断面図
【図8】パネル体の要部横断面図
【図9】パネル体の結合部を示す断面図(第2の例)
【図10】パネル体の結合部を示す断面図(第3の例)
【図11】パネル体の結合部を示す断面図(第4の例)
【図12】パネル体の結合部を示す断面図(第5の例)
【図13】パネル体の結合部を示す断面図(第6の例)
【図14】シェル構造体の斜視図(平面視、矩形)
【図15】シェル構造体の斜視図
【符号の説明】
1 シェル構造体 2 緯線領域 3 経線領域 3´ 紡錘領域 4 パネル体 4(a〜c) 交差領域 5 ジョイント部材 6 エッジ材 7 突部 7a 外周壁 8 シール材挿入溝 9,9´ ガスケット支持溝 10,10´ 防水シール 11,11´ ガスケット 11´´ シール材 12,12a 突条 13 排水空間 14 耐力壁 15 段部 16 固定フィン 17 横壁部 17a 上横壁 17b 下横壁 17p 結合部材 18 縦壁部 18p 受圧部材 19 カバー 20 ネジ孔 21 ボルト挿通孔 22 フランジ 24 ブラケット 25 上部ストリップ 26 下部ストリップ 27 ネジ 28 ボルト 29 ビス 30 収容凹部 30a 上壁 30b 側壁 31 ハニカムコア 32 パネル材 33 接合金具 34,34a,34b 係合凹部 35,35a,35b 係合凸部 36 重合片 37 嵌合溝 38 座金 39 矩形突条

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弧状の経線の一端をA、他端をBとし、
    経線をA,B2点を結ぶ軸線を中心に回転して曲面を作
    り、その一部を採用したシェル曲面において、A,B2
    点間に作った曲面を一定の幅wに区画して帯状の領域で
    ある緯線領域と、これに直交する幅wの帯状領域である
    経線領域をシェル曲面中央の基準となる緯線に沿って間
    隔をとって設定し、シェル曲面の全域において緯線領域
    と経線領域が交差する交差領域に正方形又は直線方向で
    その整数倍の矩形をしたパネル体を配置し、その他の領
    域に各領域の形態と大きさに合わせた形状のパネル体を
    配置してシェル曲面を近似的に埋めてあることを特徴と
    したシェル構造体。
  2. 【請求項2】 経線領域を、シェル曲面中央の基準とな
    る緯線に沿って幅wの等間隔で一つおきに設定してある
    ことを特徴とした請求項1に記載のシェル構造体。
  3. 【請求項3】 パネル体は周囲にエッジ材を備え、エッ
    ジ材は外周の上部に突部と、突部の下部にシェル曲面の
    内周側に開く収容凹部を長手方向に備え、パネル体とパ
    ネル体を、収容凹部に架設したジョイント部材をそれぞ
    れのパネル体に固定して結合してあることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のシェル構造体。
  4. 【請求項4】 エッジ材は中空形材であって、内部に外
    周側壁と内周側壁を連結する耐力壁を備えていることを
    特徴とした請求項3に記載のシェル構造体。
  5. 【請求項5】 収容凹部は上壁と側壁を備え、ジョイン
    ト部材は、パネル体の面内方向に延びて収容凹部の上壁
    と重合する横壁部と、面外方向に延びて収容部の側壁と
    重合する縦壁部を有することを特徴とする請求項3又は
    請求項4に記載されたシェル構造体。
  6. 【請求項6】 ジョイント部材は、そのジョイント部材
    で結合するエッジ材の長さより短く、パネル体のコーナ
    ー部が集合する節点箇所にジョイント部材の存在しない
    空き領域を形成していることを特徴とした請求項3〜請
    求項5のいずれか一つに記載のシェル構造体。
  7. 【請求項7】 ジョイント部材を、隣接したエッジ材の
    収容凹部の上壁間を結合する結合部材と、その両側に取
    付け、収容凹部の側壁にそれぞれ重合する受圧部材とで
    構成してあることを特徴とした請求項3〜請求項6のい
    ずれか一つにに記載のシェル構造体。
  8. 【請求項8】 ジョイント部材は、収容凹部の壁に係合
    凸部と係合凹部との係合によって位置決めされることを
    特徴とした請求項3〜請求項7のいずれか一つに記載の
    シェル構造体。
  9. 【請求項9】 エッジ材は外周の上部に設けた突部の外
    周壁にガスケットをエッジ材の長手方向に備え、ガスケ
    ットは外側部分と内側部分を備え、突き合わせた外側部
    分と内側部分との間に排水空間を形成してあることを特
    徴とした請求項3〜請求項8のいずれか一つに記載のシ
    ェル構造体。
  10. 【請求項10】 隣接して結合されたエッジ材の下面側
    にカバーを装着して収容凹部を閉鎖してあることを特徴
    とする請求項3〜請求項9のいずれか一つに記載のシェ
    ル構造体。
  11. 【請求項11】 ジョイント部材とパネル体をボルトで
    固定し、ジョイント部材の、ボルトの頭が当接する部分
    を一方のパネル体に対する他方のパネル体の傾斜にとも
    なうボルトの回転に対応した円弧面に形成してあること
    を特徴とした請求項3〜請求項10のいずれか一つに記
    載のシェル構造体。
  12. 【請求項12】 屋根を形成していることを特徴とした
    請求項1から請求項11のいずれか一つに記載のシェル
    構造体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102424763A (zh) * 2011-08-29 2012-04-25 秦皇岛双轮环保科技有限公司 高炉煤气洗涤除酸设备及方法
RU2642630C2 (ru) * 2016-04-14 2018-01-25 Владимир Петрович Колесников Способ абсорбции газов и устройство для его осуществления
CN114000587A (zh) * 2021-10-25 2022-02-01 中建二局安装工程有限公司 一种高落差双曲海浪形编织网状壳结构及其施工方法

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