JPH10184101A

JPH10184101A - 太陽電池取付システム

Info

Publication number: JPH10184101A
Application number: JP8349677A
Authority: JP
Inventors: Hideki Miki; 秀基三木
Original assignee: NEC Mobile Communications Ltd
Current assignee: NEC Mobile Communications Ltd
Priority date: 1996-12-27
Filing date: 1996-12-27
Publication date: 1998-07-14

Abstract

(57)【要約】【課題】市長村防災用屋外拡声装置に用いられる太陽
電池の設置場所の削減と、設置の簡易化と、鋼管柱など
太陽電池の設置構造物の簡素化を図る。【解決手段】軟質の２枚のプラスチックのシート１ａ
に挟んだ太陽電池１ｂを屋外拡声装置が取り付けられて
いる鋼管柱２に巻き付けて固定する。シート１ａの周囲
には補強部１ｃが設けられ、補強部１ｃに鋼管柱２の柱
ネジ穴４に合致したネジ穴３を設け、止めネジをネジ穴
３と柱ネジ穴４に挿入して太陽電池１を鋼管柱２に取り
付ける。これにより太陽電池１ｂを設置するための構造
物を不要とし、設置場所，工事を削減し、外観的にも優
れたものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、防災行政無線シス
テムの屋外拡声装置に使用される太陽電池の取付システ
ムに関する。

【０００２】

【従来の技術】市町村行政無線固定系システムは、市町
村役場に設置される親局装置と、屋外に設置される屋外
拡声装置と、各家庭に備えられる戸別受信機とによって
構成され、災害時に親局装置から無線によって放送され
る情報を屋外拡声装置および戸別受信機によって受信
し、拡声して地域家庭の住民に迅速に伝達することを主
目的としている。このシステムの構成品である屋外拡声
装置には、商用電源が、停電した後も運用可能にするた
めのバッテリを内蔵しており、短時間の停電に対しては
対処できる。しかし、長時間の停電にはこの屋外拡声装
置の他に独立した電源が必要であり、その際、太陽電池
は、有効な停電バックアップ手段となり得る。

【０００３】この太陽電池の設定方法は、特開昭５８−
１１５４９３号公報に記載されているような硬質の板に
取り付けられた太陽電池をポールの上部に取り付ける方
法や、特開昭６０−１３３７４６号公報に記載されたよ
うな柔軟なシート状の太陽電池をポールからつり下げる
方法などが提案されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述した硬質の板に取
り付けられた太陽電池をポール上部に取り付ける方法で
は、ポールの上部に取り付けるので風による影響を考慮
して、ポールを強固なものにする必要があり、また、雪
やゴミ，ほこりなどの堆積による発電効果の低下を防止
する対策も必要であり、さらに、太陽電池を取り付ける
硬質板の確実な設置と、硬質板の取り替えの不便さとに
問題を有している。

【０００５】また、太陽電池を硬質の板に張り付けて設
置する際に、その設置場所の確保が必要であり、大きな
電力を必要とする場合には、その硬質の板の板面積を大
きくせざるを得ない。従って、太陽電池を屋外拡声装置
に利用する場合、設置場所を広くとる必要があるという
問題を有している。

【０００６】また、シート状の太陽電池をつり下げる方
法では、市街地での設置は外観的にも美観が悪く、ま
た、強風時にはつり下げ箇所や太陽電池シート自体の強
度に不安がある。また、屋外拡声装置を取り付けた鋼管
柱に太陽電池シートをつり下げた場合も太陽電池シート
が受ける風圧はかなり大きく、屋外拡声装置自体にかか
る風圧も併せると鋼管柱に大きな負荷がかかることにな
り、鋼管柱の強度を向上させる必要があるという問題を
有している。

【０００７】従って、本発明の目的は、市町村防災行政
無線固定系システムの屋外拡声装置に使用する太陽電池
の設置において、設置のためのスペースの削減，設置の
簡易化，鋼管柱など太陽電池の設置構造物の簡素化，美
観の向上を図った太陽電池の取付システムを提供するこ
とにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の屋外拡声装置用太陽電池取付システムは、
防災行政無線システムの屋外拡声装置に電力を供給する
ための太陽電池を取り付ける太陽電池取付システムにお
いて、太陽電池を挟み込んで屋外拡声装置が取り付けら
れている鋼管柱に巻き付けるシートと、シートを鋼管柱
に固定する固定手段とを備え、太陽電池を取り付ける際
の構造を簡素化したことを特徴とする。

【０００９】また、シートの数が、２枚であると好まし
い。

【００１０】さらに、シートの材質が、軟質プラスチッ
クであると好ましい。

【００１１】またさらに、シートが、透明であると好ま
しい。

【００１２】また、固定手段が、鋼管柱に予め設けられ
た柱ネジ穴に合致するようにシートに設けられたネジ穴
を有し、ネジ穴から柱ネジ穴に止めネジを挿入して締め
付けることによってシートを固定すると良い。

【００１３】または、固定手段が、シートの周囲に設け
られた補強部を有し、補強部が鋼管柱に予め設けられた
柱ネジ穴に合致するように設けられたネジ穴を有し、ネ
ジ穴から柱ネジ穴に止めネジを挿入して締め付けること
によってシートを固定すると良い。

【００１４】または、固定手段が、鋼管柱の円周に沿っ
た輪状のバンドを有し、バンドがシートを締め付けると
良い。

【００１５】また、バンドの輪の一箇所が切断され、鋼
管柱への取付を容易にすると好ましい。

【００１６】さらに、バンドの切断された両端部が互い
に係合するように折り曲げられ、両端部がネジによって
連結されると好ましい。

【００１７】またさらに、バンドの材質が、プラスチッ
クであると好ましい。

【００１８】また、バンドの材質が、金属であると良
い。

【００１９】または、防災行政無線システムの屋外拡声
装置に電力を供給するための太陽電池を取り付ける太陽
電池取付システムにおいて、太陽電池の全体を覆って屋
外拡声装置が取り付けられている鋼管柱に巻き付けるカ
バーと、カバーを鋼管柱に固定する固定手段とを備え、
太陽電池を設置する際の構造を簡素化しても良い。

【００２０】また、カバーが、透明であることと好まし
い。

【００２１】さらに、カバーが、太陽電池よりも少し大
きいと好ましい。

【００２２】本発明の屋外拡声装置用太陽電池は、特
に、鋼管柱に太陽電池を巻き付けて取り付ける。より具
体的には、軟質の透明プラスチックシートに挟まれた太
陽電池を、鋼管柱に巻き付けて、太陽電池に設けられた
ネジ穴と、鋼管柱に設けられたネジ穴とを、一緒に止め
ネジなどで固定する。

【００２３】また、シート状の太陽電池を鋼管柱に巻き
付けて固定している。そのため、硬質の板に張り付けら
れた太陽電池を鋼管柱に固定するような複雑な構造は必
要でなく、また、軽量化に伴って工事の容易化が図れ
る。さらに、耐風圧性にも優れ、鋼管柱への取り付けを
強化する必要もない。

【００２４】さらに、硬質板に張り付けられた太陽電池
シートをつり下げ方式と比べると、外観的に突起なども
無く、美観的に優れている。

【００２５】

【発明の実施の形態】本発明の実施例について、図面を
参照して詳細に説明する。

【００２６】図１は、本発明の音声拡声装置用太陽電池
の実施例を示す概略図である。鋼管柱２に太陽電池本体
１と、屋外拡声装置７とを取り付けたときの状態を示し
ている。鋼管柱２に巻き付けられた太陽電池本体１は電
極８を有し、この電極８から電源ケーブル６を介して屋
外拡声装置７に電力を供給している。すなわち、太陽電
池本体１の中の多数個の太陽電池によって発電された電
力が電極８に集められ、電源ケーブル６を通じて屋外拡
声装置７に供給される。

【００２７】図２は、本発明の第１の実施例を示す斜視
図である。太陽電池本体１は、軟質の２枚のプラスチッ
クシートでできた太陽電池シート１ａと、太陽電池シー
ト１ａの間に挟み込まれた多数個の太陽電池１ｂと、太
陽電池１ｂの周囲を補強する補強部１ｃとを有してい
る。鋼管柱２は、屋外拡声装置を取り付けられる構造を
有している。すなわち、鋼管柱２は、その側面に太陽電
池本体１を固定する柱ネジ穴４が設けられている。ま
た、太陽電池本体１の補強部１ｃにも鋼管柱２に固定す
るために設けられたネジ穴３が設けられ、止めネジをネ
ジ穴３から柱ネジ穴４に挿入して太陽電池本体１を固定
している。

【００２８】図３は、本発明の第１の実施例を示す平面
図である。軟質のプラスチックシートでできた２枚の太
陽電池シート１ａに挟まれた多数個の太陽電池１ｂの外
周に図２の鋼管柱２に取り付けるための補強部１ｃを持
ち、補強部１ｃには、鋼管柱２の柱ネジ穴４に取り付け
るために止めネジが入るネジ穴３が設けられ、太陽電池
シート１ａには、太陽電池１ｂによって発電された電力
を取り出すための電極８が２個設けられている。この電
極８から別の場所に設置された音声拡声装置７まで電源
ケーブル６が延びている。この実施例において、ｘは、
鋼管柱２の断面の円周とほぼ同じ長さで、ｙは、屋外拡
声装置７が通常に作動するために必要な太陽電池１ｂの
発電容量によって決定される。すなわち、必要な発電容
量に達していなければこのｙの長さを大きくとる必要が
ある。

【００２９】図４は、本発明の第１の実施例を示す断面
図であり、図２の鋼管柱２に太陽電池本体１を取り付け
たときの断面図である。鋼管柱２の柱ネジ穴４に太陽電
池本体１のネジ穴３が合致し、その外側から止めネジ５
が挿入され、太陽電池本体１を鋼管柱２に固定してい
る。

【００３０】図５は、本発明の第２の実施例を示す斜視
図である。この実施例では、鋼管柱２に太陽電池本体１
を取り付けるために２個のバンド９を用いている。バン
ド９は、鋼管柱２の外周とほぼ同じ内周を持った弾力性
を有する輪状のもので、材質としてはプラスチックまた
は金属を使用すると良い。また、バンド９は１箇所切断
され、その両端部９ａ，９ｂは外に折り曲げられ、突き
合わされた後、両端部９ａ，９ｂに設けられた穴に止め
ネジ１０が挿入されて締め付けている。このバンド９は
２個以上使用されると好ましく、太陽電池本体１を鋼管
柱２に巻き付けた後、太陽電池本体１の上から締め付け
て固定する。

【００３１】図６は、本発明の第２の実施例を示す断面
図である。鋼管柱２の周囲に太陽電池本体１が巻き付け
られ、この太陽電池本体１の周囲がバンド９によって締
め付けている。バンド９は１箇所切断されており、その
端部９ａ，９ｂは突き合わされている。従って、バンド
９を取り付けるときは、この切断された部分を開いて鋼
管柱２に取り付け、その後、両端部９ａ，９ｂに止めネ
ジ１０を挿入して締め付ける。

【００３２】図７は、本発明の第３の実施例を示す斜視
図である。この実施例は、太陽電池本体１に保護のため
にカバー１１を使用する。すなわち、鋼管柱２に太陽電
池本体１を巻き付けて取り付けた後（図の点線が太陽電
池本体１である）、この太陽電池本体１よりも少し大き
いカバー１１を巻き付けている。カバー１１は、透明で
あると中が透けて太陽電池本体の様子がよくわかり便利
である。この際、太陽電池本体１の全体を覆うようにカ
バー１１を取り付ける。このカバー１１により太陽電池
本体１を保護して太陽電池本体１を、いたずらや石はね
などから守ることができる。

【００３３】図８は、本発明の第３の実施例を示す断面
図である。鋼管柱２の周囲に太陽電池本体１を取り付
け、太陽電池本体１の周囲全体にカバー１１を巻き付け
ている。この際、カバー１１は、張り付けるように固定
しても良いし、チャック式でも良いし、マグネットを使
用しても良い。

【００３４】

【発明の効果】本発明は、硬質の板に取り付けられる太
陽電池より軽量となり、強固な構造とする必要もなく、
つり下げ式の太陽電池のように特殊な構造も必要としな
い。従って、太陽電池の取り付けが容易になり、工事の
簡素化，工事時間の削減ができるようになるという効果
を奏する。

【００３５】また、柱に巻き付けることにより、太陽電
池が風圧を受けても、柱に荷重がかかることもなく、ま
た、垂直に太陽電池が取り付けられるために、太陽電池
の上に積雪したり、ゴミが堆積することもなく、太陽電
池の発電効率を悪化させないという効果を奏する。

【００３６】さらに、柱に巻き付けることにより、板状
の物体や、つり下げシートのようなものが一切ないの
で、外観的にも美観が優れるという効果を奏する。

【００３７】またさらに、柱に巻き付けることによっ
て、硬質の板状の太陽電池や、つり下げ式の太陽電池に
不可欠の専用の柱は必要ではなく、屋外拡声装置の鋼管
柱と共用できる。従って、太陽電池の設置場所を削減で
き、広い土地，多数の構造物も不要となるという効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す分解斜視図であ
る。

【図２】本発明の第１の実施例の太陽電池本体を示す平
面図である。

【図３】本発明の第１の実施例を示す概略図である。

【図４】本発明の第１の実施例を示す断面図である。

【図５】本発明の第２の実施例を示す斜視図である。

【図６】本発明の第２の実施例を示す断面図である。

【図７】本発明の第３の実施例を示す斜視図である。

【図８】本発明の第３の実施例を示す断面図である。

【符号の説明】

１太陽電池本体１ａ太陽電池シート１ｂ太陽電池１ｃ補強部２鋼管柱３ネジ穴４柱ネジ穴５止めネジ６電源ケーブル７屋外拡声装置８電極９バンド１０止めネジ１１カバー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】防災行政無線システムの屋外拡声装置に電
力を供給するための太陽電池を取り付ける太陽電池取付
システムにおいて、前記太陽電池を挟み込んで前記屋外拡声装置が取り付け
られている鋼管柱に巻き付けるシートと、前記シートを前記鋼管柱に固定する固定手段とを備え、前記太陽電池を取り付ける際の構造を簡素化したことを
特徴とする太陽電池取付システム。
【請求項２】前記シートの数が、２枚であることを特徴
とする、請求項１に記載の太陽電池取付システム。
【請求項３】前記シートの材質が、軟質プラスチックで
あることを特徴とする、請求項１または２に記載の太陽
電池システム。
【請求項４】前記シートが、透明であることを特徴とす
る、請求項１〜３のいずれかに記載の太陽電池取付シス
テム。
【請求項５】前記固定手段が、前記鋼管柱に予め設けら
れた柱ネジ穴に合致するように前記シートに設けられた
ネジ穴を有し、前記ネジ穴から前記柱ネジ穴に止めネジ
を挿入して締め付けることによって前記シートを固定す
ることを特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記載の
太陽電池取付システム。
【請求項６】前記固定手段が、前記シートの周囲に設け
られた補強部を有し、前記補強部が前記鋼管柱に予め設
けられた柱ネジ穴に合致するように設けられたネジ穴を
有し、前記ネジ穴から前記柱ネジ穴に止めネジを挿入し
て締め付けることによって前記シートを固定することを
特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記載の太陽電池
取付システム。
【請求項７】前記固定手段が、前記鋼管柱の円周に沿っ
た輪状のバンドを有し、前記バンドが前記シートを締め
付けることを特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記
載の太陽電池取付システム。
【請求項８】前記バンドの輪の一箇所が切断され、前記
鋼管柱への取付を容易にしたことを特徴とする、請求項
７に記載の太陽電池取付システム。
【請求項９】前記バンドの切断された両端部が互いに係
合するように折り曲げられ、前記両端部がネジによって
連結されることを特徴とする、請求項８に記載の太陽電
池取付システム。
【請求項１０】前記バンドの材質が、プラスチックであ
ることを特徴とする、請求項８または９に記載の太陽電
池取付システム。
【請求項１１】前記バンドの材質が、金属であることを
特徴とする、請求項８または９に記載の太陽電池取付シ
ステム。
【請求項１２】防災行政無線システムの屋外拡声装置に
電力を供給するための太陽電池を取り付ける太陽電池取
付システムにおいて、前記太陽電池の全体を覆って前記屋外拡声装置が取り付
けられている鋼管柱に巻き付けるカバーと、前記カバーを前記鋼管柱に固定する固定手段とを備え、前記太陽電池を設置する際の構造を簡素化したことを特
徴とする太陽電池取付システム。
【請求項１３】前記カバーが、透明であることを特徴と
する、請求項１２に記載の太陽電池取付システム。
【請求項１４】前記カバーが、前記太陽電池よりも少し
大きいことを特徴とする、請求項１２または１３に記載
の太陽電池取付システム。