JPH10183387A - アルミニウム合金船体の防食装置 - Google Patents
アルミニウム合金船体の防食装置Info
- Publication number
- JPH10183387A JPH10183387A JP8355736A JP35573696A JPH10183387A JP H10183387 A JPH10183387 A JP H10183387A JP 8355736 A JP8355736 A JP 8355736A JP 35573696 A JP35573696 A JP 35573696A JP H10183387 A JPH10183387 A JP H10183387A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum alloy
- hull
- insulator
- carbon electrode
- alloy hull
- Prior art date
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- Pending
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- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミニウム合金船体の防食手段として、消
耗する流電陽極を用いることなく、カーボン電極を使用
すること。 【解決手段】 絶縁体３の表面にカーボン電極４を一体
的に設け、前記絶縁体３内に、水密的かつ着脱可能に乾
電池５を収納させ、この乾電池５のプラス側を前記カー
ボン電極と電気的に導通可能にすると共に、前記絶縁体
３を、アルミニウム合金船体１の海水と接する所要部位
に固定した際、前記乾電池５のマイナス側が、アルミニ
ウム合金船体１と電気的に導通可能にした。
耗する流電陽極を用いることなく、カーボン電極を使用
すること。 【解決手段】 絶縁体３の表面にカーボン電極４を一体
的に設け、前記絶縁体３内に、水密的かつ着脱可能に乾
電池５を収納させ、この乾電池５のプラス側を前記カー
ボン電極と電気的に導通可能にすると共に、前記絶縁体
３を、アルミニウム合金船体１の海水と接する所要部位
に固定した際、前記乾電池５のマイナス側が、アルミニ
ウム合金船体１と電気的に導通可能にした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
船体の防食装置に関する。なお、ここでいうアルミニウ
ム合金船体とは、アルミニウム合金舵、アルミニウム合
金船外機をも含む総称である。
船体の防食装置に関する。なお、ここでいうアルミニウ
ム合金船体とは、アルミニウム合金舵、アルミニウム合
金船外機をも含む総称である。
【０００２】
【従来の技術】従来、アルミニウム合金船体の防食手段
としては、海水と接する船体の所要部位に、アルミニウ
ム合金製の流電陽極をボルト締付け、または溶接によっ
て設置し、この各流電陽極から海水を介して船体へ流入
する防食電流により、船体の防食をおこなっているのが
一般的である。
としては、海水と接する船体の所要部位に、アルミニウ
ム合金製の流電陽極をボルト締付け、または溶接によっ
て設置し、この各流電陽極から海水を介して船体へ流入
する防食電流により、船体の防食をおこなっているのが
一般的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
防食手段にあっては、流電陽極を、船体の所要部位にそ
れぞれボルト締付けや溶接により設置するため、設置作
業に著しい手間を要すること、また流電陽極は消耗する
ため、新しい流電陽極を再び設置する必要があり、その
ため、消耗した流電陽極のボルト締付け部や溶接部の手
入れを行う必要があること等から、設備費用が嵩む問題
があった。
防食手段にあっては、流電陽極を、船体の所要部位にそ
れぞれボルト締付けや溶接により設置するため、設置作
業に著しい手間を要すること、また流電陽極は消耗する
ため、新しい流電陽極を再び設置する必要があり、その
ため、消耗した流電陽極のボルト締付け部や溶接部の手
入れを行う必要があること等から、設備費用が嵩む問題
があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の課
題を解決すべくなしたものであって、その要旨とすると
ころは、絶縁体の表面にカーボン電極を一体的に設け、
前記絶縁体内に、水密的かつ着脱可能に乾電池を収納さ
せ、この乾電池のプラス側を前記カーボン電極と電気的
に導通可能にすると共に、前記絶縁体を、アルミニウム
合金船体の海水と接する所要部位に固定した際、前記乾
電池のマイナス側が、アルミニウム合金船体と電気的に
導通可能なアルミニウム合金船体の防食装置にある。
題を解決すべくなしたものであって、その要旨とすると
ころは、絶縁体の表面にカーボン電極を一体的に設け、
前記絶縁体内に、水密的かつ着脱可能に乾電池を収納さ
せ、この乾電池のプラス側を前記カーボン電極と電気的
に導通可能にすると共に、前記絶縁体を、アルミニウム
合金船体の海水と接する所要部位に固定した際、前記乾
電池のマイナス側が、アルミニウム合金船体と電気的に
導通可能なアルミニウム合金船体の防食装置にある。
【０００５】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施の形態を示
す全体的な概略説明図、図２は本発明に係る防食装置の
拡大斜視図、図３は、防食装置の設置の態様を示す側面
図である。
す全体的な概略説明図、図２は本発明に係る防食装置の
拡大斜視図、図３は、防食装置の設置の態様を示す側面
図である。
【０００６】図１において、１はアルミニウム合金船体
であり、この船体１の海水と接する所要部位に、図２に
示すような防食装置２を固定する。この防食装置２は、
絶縁体３の表面にカーボン電極４を一体的に設け、絶縁
体３内に乾電池５を着脱可能に収納するようにし、かつ
防水ねじ蓋６を装着することにより、内部の乾電池５を
海水から防護するようにし、乾電池５のプラス側をカー
ボン電極４と電気的に導通可能にすると共に、絶縁体３
を、図１、図３に示す如く、アルミニウム合金船体１の
海水と接する所要部位に任意手段、例えばボルトによっ
て固定した際、前記乾電池５のマイナス側を船体１と電
気的に導通可能にする。なお、乾電池５のマイナス側と
船体１との電気的導通手段としては、図２、図３に示す
如く、絶縁体３の裏面にアルミニウム合金板７を一体的
に設け、このアルミニウム合金板７と乾電池５のマイナ
ス側とを電気的に接続させておき、絶縁体３を船体１に
固定したとき、アルミニウム合金板７と船体１とを電気
的に導通させるようにすればよい。
であり、この船体１の海水と接する所要部位に、図２に
示すような防食装置２を固定する。この防食装置２は、
絶縁体３の表面にカーボン電極４を一体的に設け、絶縁
体３内に乾電池５を着脱可能に収納するようにし、かつ
防水ねじ蓋６を装着することにより、内部の乾電池５を
海水から防護するようにし、乾電池５のプラス側をカー
ボン電極４と電気的に導通可能にすると共に、絶縁体３
を、図１、図３に示す如く、アルミニウム合金船体１の
海水と接する所要部位に任意手段、例えばボルトによっ
て固定した際、前記乾電池５のマイナス側を船体１と電
気的に導通可能にする。なお、乾電池５のマイナス側と
船体１との電気的導通手段としては、図２、図３に示す
如く、絶縁体３の裏面にアルミニウム合金板７を一体的
に設け、このアルミニウム合金板７と乾電池５のマイナ
ス側とを電気的に接続させておき、絶縁体３を船体１に
固定したとき、アルミニウム合金板７と船体１とを電気
的に導通させるようにすればよい。
【０００７】前記乾電池５としては、電圧が２ボルト前
後のものを使用する。その理由は、アルミニウム工業材
料の対海水電位は、0.7 ボルト前後の自然（腐食）電位
を示す。この表面電位を0.95ボルト前後に分極させるこ
とにより、アルミニウムの腐食反応は抑制される。すな
わち、陰極してのアルミニウム合金船体と陽極としての
カーボンは最低0.25ボルトの電位差と分解電圧2.0 ボル
トを加えるため、乾電池電圧は２ボルト前後がよい。
後のものを使用する。その理由は、アルミニウム工業材
料の対海水電位は、0.7 ボルト前後の自然（腐食）電位
を示す。この表面電位を0.95ボルト前後に分極させるこ
とにより、アルミニウムの腐食反応は抑制される。すな
わち、陰極してのアルミニウム合金船体と陽極としての
カーボンは最低0.25ボルトの電位差と分解電圧2.0 ボル
トを加えるため、乾電池電圧は２ボルト前後がよい。
【０００８】
【発明の効果】以上述べた本発明装置によれば、絶縁体
の表面にカーボン電極を一体的に設け、前記絶縁体内
に、水密的かつ着脱可能に乾電池を収納させ、この乾電
池のプラス側を前記カーボン電極と電気的に導通可能に
すると共に、前記絶縁体を、アルミニウム合金船体の海
水と接する所要部位に固定した際、前記乾電池のマイナ
ス側が、アルミニウム合金船体と電気的に導通可能であ
るため、カーボン電極から海水を介して船体へ流入する
防食電流によって、アルミニウム合金船体を防食でき、
従来のアルミニウム合金船体の防食手段のような流電陽
極のボルト締付け、または溶接の手間や、新しい流電陽
極の再設置の際の、消耗した流電陽極のボルト締付け部
または溶接部の手入れの手間を省くことができ、従って
設備費用を従来よりも著しく低減させることができる。
の表面にカーボン電極を一体的に設け、前記絶縁体内
に、水密的かつ着脱可能に乾電池を収納させ、この乾電
池のプラス側を前記カーボン電極と電気的に導通可能に
すると共に、前記絶縁体を、アルミニウム合金船体の海
水と接する所要部位に固定した際、前記乾電池のマイナ
ス側が、アルミニウム合金船体と電気的に導通可能であ
るため、カーボン電極から海水を介して船体へ流入する
防食電流によって、アルミニウム合金船体を防食でき、
従来のアルミニウム合金船体の防食手段のような流電陽
極のボルト締付け、または溶接の手間や、新しい流電陽
極の再設置の際の、消耗した流電陽極のボルト締付け部
または溶接部の手入れの手間を省くことができ、従って
設備費用を従来よりも著しく低減させることができる。
【図１】 本発明の実施の形態を示す全体的な概略説明
図である。
図である。
【図２】 本発明装置の拡大斜視図である。
【図３】 図２に示す防食装置の設置態様を示す側面図
である。
である。
１…アルミニウム合金船体 ２…防食装置 ３…絶縁体 ４…カーボン電極 ５…乾電池 ６…防水ねじ蓋 ７…アルミニウム合金板
Claims (1)
- 【請求項１】 絶縁体の表面にカーボン電極を一体的に
設け，前記絶縁体内に、水密的かつ着脱可能に乾電池を
収納させ、この乾電池のプラス側を前記カーボン電極と
電気的に導通可能にすると共に、前記絶縁体を、アルミ
ニウム合金船体の海水と接する所要部位に固定した際、
前記乾電池のマイナス側が、アルミニウム合金船体と電
気的に導通可能であることを特徴とするアルミニウム合
金船体の防食装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8355736A JPH10183387A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | アルミニウム合金船体の防食装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8355736A JPH10183387A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | アルミニウム合金船体の防食装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10183387A true JPH10183387A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18445502
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8355736A Pending JPH10183387A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | アルミニウム合金船体の防食装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10183387A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101169676B1 (ko) | 2012-05-23 | 2012-08-06 | (유)유달조선 | 해수 내 알루미늄 합금의 캐비테이션-에로젼 손상 방지를 위한 정전위 전기화학적 방법 |
| CN107672770A (zh) * | 2017-11-01 | 2018-02-09 | 中国人民解放军海军工程大学 | 一种舵防腐蚀电极的安装结构 |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP8355736A patent/JPH10183387A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101169676B1 (ko) | 2012-05-23 | 2012-08-06 | (유)유달조선 | 해수 내 알루미늄 합금의 캐비테이션-에로젼 손상 방지를 위한 정전위 전기화학적 방법 |
| CN107672770A (zh) * | 2017-11-01 | 2018-02-09 | 中国人民解放军海军工程大学 | 一种舵防腐蚀电极的安装结构 |
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