JPH10182550A - ヒドロキシ安息香酸誘導体およびそれを有効成分として含有する医薬品 - Google Patents

ヒドロキシ安息香酸誘導体およびそれを有効成分として含有する医薬品

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JPH10182550A
JPH10182550A JP8345798A JP34579896A JPH10182550A JP H10182550 A JPH10182550 A JP H10182550A JP 8345798 A JP8345798 A JP 8345798A JP 34579896 A JP34579896 A JP 34579896A JP H10182550 A JPH10182550 A JP H10182550A
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benzoic acid
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JP8345798A
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English (en)
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Nobuyuki Fukazawa
信幸 深澤
Kenji Mizogami
健二 溝上
Hidetoshi Tsunoda
角田  秀俊
Hisayoshi Ooka
久芳 大岡
Ayako Watanabe
綾子 渡邊
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細胞接着を強く阻害し、上記の各種病態に対
する治療および/または予防作用を有する安全性の高い
医薬として有用な化合物を提供すること。 【解決手段】 本発明は、一般式(1)に示される新規
ヒドロキシ安息香酸誘導体が、細胞接着因子発現抑制作
用を有し医薬として有用であることを示している。 【効果】 一般式(1)の化合物は、強い細胞接着阻害
作用を有し安全性も高いことから有用な医薬として期待
される。すなわちリウマチ、腎炎、喘息、アレルギー、
皮膚炎、大腸炎、糖尿病等の自己免疫疾患に起因する炎
症、また動脈硬化、PTCA後再狭窄、心血管障害、脳
血管障害、抹消血管障害等の各種循環器障害、癌の転移
および増殖等の病態に対する治療および/または予防作
用を有する有用な化合物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ヒドロキシ安
息香酸誘導体に関し、その医薬分野への応用に関する。
詳しくは、細胞接着阻害作用を有し、リウマチ、腎炎、
喘息、アレルギー、皮膚炎、大腸炎、糖尿病等の自己免
疫疾患に起因する炎症、また動脈硬化、経皮的冠動脈形
成術(以下PTCA)後再狭窄、心血管障害、脳血管障
害、末梢血管障害等の各種循環器傷害、さらには癌の転
移および増殖等の病態に対する治療および/または予防
作用を有する新規ヒドロキシ安息香酸誘導体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】生体は、構造的・機能的に高度に分化し
た多数の細胞群から構成されている。これら細胞群は互
い連絡をとりつつ周囲の環境に対応・適合することで生
体は維持されている。この細胞相互の作用は、各種サイ
トカインやホルモンなどの液性調節因子の他、細胞間で
直接的な接触によって調節されており、特に免疫系にお
けるT細胞と抗原提示細胞、細胞傷害性T細胞と標的細
胞、炎症局所における抗中球や血小板と血管内皮細胞な
どの細胞間相互作用は、細胞が細胞接着因子あるいは分
子同士の結合を介して接触することで機能発現または病
態の成立に関与していることも分かってきた。また、免
疫系の調節のみならず癌細胞の転移現象などでは、細胞
間の直接的接触以外に細胞と細胞外基質との相互作用が
重要な役割を演じていることが知られてきた。
【0003】近年これら細胞間接着あるいは細胞−細胞
外基質接着に関する多くの接着因子(分子)が数多く同
定され、さまざまな疾患の病態に関与することが明らか
となってきた。また、これらの働きを制御することによ
り各種病態の治療および/または予防をコントロールす
る試みが考えられ、いくつかの報告がある。
【0004】特に、これら細胞の中でも炎症反応に大き
く関わっている抗中球は、血管内皮細胞への接着がその
作用発現の大きな引き金になっており、接着因子(分
子)としては、Mac−1(CD−11b/CD1
8)、LFA−1(CD−11a/CD18)、LEC
AM−1等が、さらに血管内皮細胞では、ICAM−
1,ICAM−2、VCAM−1、PECAM、ELA
M−1、GMP−140等が同定されている。この接着
因子の働きを阻害することによる広範囲の抗炎症作用、
各種抗循環器傷害作用あるいは癌の転移抑制作用等の治
療および/または予防薬への試みがいくつか報告されて
いる。
【0005】例えば、いわゆるLeumedinと称さ
れるフルオレン骨格を導入した各種アミノ酸誘導体(P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 88
355(1991)、Immunopharmaco
l.23 139(1992)、J.Med.Che
m.38 1650(1995)、特表平4−5063
50号公報他)また、ベンゾチオフェン誘導体(J.M
ed.Chem.37 717(1994)、J.Me
d.Chem.38 4597(1995)、特表平7
−504199号公報他)、チアゾール誘導体(J.M
ed.Chem.38 1057(1995))等があ
る。しかし、これらいずれの化合物も活性の強度が十分
な水準にない、水溶性等の物性が悪い、経口吸収性が悪
い、溶血等の副作用がある等医薬としては多くの問題を
抱えており、未だ臨床適用された薬物はない。そこで、
さらに活性の向上した副作用の少ない医薬として有用な
薬物の開発が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、多く
の病態と深く関わっている細胞接着作用を強く阻害する
ことにより、リウマチ、腎炎、喘息、アレルギー、皮膚
炎、大腸炎、糖尿病等の自己免疫疾患に起因する炎症、
また動脈硬化、PTCA後再狭窄、心血管障害、脳血管
障害、末梢血管障害等の各種循環器傷害、さらには癌の
転移および増殖等の病態に対する治療および/または予
防作用を有する安全性の高い医薬として有用な化合物を
見いだすことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために好中球と血管内皮細胞に注目し、これ
らの接着を阻害する物質を非常に多くの化合物群の中か
ら見いだすべく鋭意努力してきた中で、一般式(1)に
示すヒドロキシ安息香酸誘導体が非常に強い細胞接着阻
害作用を有し、毒性も低く、医薬として有用であること
を見いだし、本発明を完成した。すなわち、本発明は、
[1] 一般式(1)[化2]
【0008】
【化2】 (式中、Xは酸素原子、アミノ基、イオウ原子、メチレ
ン基またはエチレン基を、Yは窒素原子または水素置換
炭素原子を、nは1〜6の整数を、カルボキシル基はフ
ェニル基の任意の位置をとり得ることを示す。)で表さ
れるヒドロキシ安息香酸誘導体および薬理学的に許容さ
れる塩であり、また、[2] [1]の一般式(1)で
表されるヒドロキシ安息香酸誘導体を有効成分として含
有する細胞接着阻害剤であり、また、[3] [1]の
一般式(1)で表されるヒドロキシ安息香酸誘導体を有
効成分として含有する医薬組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明をさらに詳しく説明
する。薬理学的に許容される塩とは特に限定はなく、酸
性塩および塩基性塩いずれも含有される。ここで無機酸
塩としては塩酸塩、臭素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩
等を示し、有機酸塩としては酢酸塩、トシル酸塩、蓚酸
塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マロン酸塩、マレイン酸塩
等を示し、無機塩基塩としてはアンモニウム塩、ナトリ
ウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等
を、有機塩基塩としてはピリジン塩、トリエチルアミン
塩、ピペラジン塩等を示す。
【0010】本発明にいう医薬組成物とはリウマチ、腎
炎、喘息、アレルギー、皮膚炎、大腸炎、糖尿病等の自
己免疫疾患に起因する炎症、また動脈硬化、PTCA後
再狭窄、心血管障害、脳血管障害、末梢血管障害等の各
種循環器障害、さらには癌の転移および増殖等の病態に
対する治療および/または予防のために使用するものを
指す。
【0011】一般式(1)の化合物の製造法について説
明する。 〔反応1〕 一般式(2)で示した三環性化合物と一般
式(3)で示されるカルボン酸誘導体とを、塩基存在下
にて縮合反応を行い、一般式(4)で示されるカルボン
酸誘導体へと変換することが可能である。一例を反応式
(1)[化3]に示す。
【0012】
【化3】 (式中、Xは酸素原子、アミノ基、イオウ原子、メチレ
ン基またはエチレン基を、Yは窒素原子または水素置換
炭素原子を、mは0から5の整数を、Zはハロゲン原子
またはスルホン酸エステル基等の脱離基を示す。ハロゲ
ン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子を、スルホン酸エステルとはメタンスルホニルオキシ
基、トルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタン
スルホニルオキシ基等を示す。)塩基としては、いかな
るものも使用可能であり、炭酸水素ナトリウム、炭酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナ
トリウム、ノルマルブチルリチウム、リチウムジイソプ
ロピルアミド、トリエチルアミン等が例示される。
【0013】一般式(2)に示される三環性化合物に対
し、一般式(3)のカルボン酸誘導体は0.5〜5等量
のいずれの条件でも反応は進行するが、好ましくは0.
5〜2等量である。反応の温度は−100℃〜溶媒の沸
点で許容され、好ましくは−78〜50℃である。溶媒
に特に制限はないが、ヘキサン、トルエン、クロロホル
ム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等が例示され
る。このような条件で生成した一般式(4)のカルボン
酸誘導体は、再結晶またはカラムクロマトグラフィーに
より精製することができる。
【0014】[反応2] 反応1で得られた一般式
(4)で示されるカルボン酸誘導体を通常のエステル化
の条件に付すことで、一般式(5)で示されるエステル
誘導体を得ることができる。一例を反応式(2)[化
4]に示す。
【0015】
【化4】 (式中、X、Y、mは前記と同義。R1は炭素数1〜4
のアルキル基を示す。) 一般式(4)に示されるカルボン酸誘導体を炭素数1〜
4のアルコールに溶解または懸濁させ、触媒量の酸の添
加によって対応するエステル誘導体を得ることができ
る。アルコールとしてはメタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノール、ブタノールが例示され
る。酸としては硫酸、塩酸等の無機酸、トルエンスルホ
ン酸等の有機酸のいずれでもよい。用いる酸は0.00
1〜1等量の範囲で反応が進行するが、好ましくは0.
001〜0.1等量である。反応温度は0℃〜溶媒の沸
点まで可能ではあるが、好ましくは室温〜溶媒の沸点で
ある。
【0016】また、場合によってはハロゲン化剤によっ
て反応系内にて酸ハライドを合成し、これに対応するア
ルコールを反応させることによっても一般式(5)で示
されるエステル誘導体を得ることができる。ハロゲン化
剤としては、塩化チオニル、ホスゲン、臭化アセチル等
が例示される。このような条件で生成した一般式(5)
のエステル誘導体は、再結晶またはカラムクロマトグラ
フィーにより精製することができる。 [反応3] 反応2で得られた一般式(5)で示される
エステル誘導体は一般的な還元方法を用いて、一般式
(6)で示されるアルコール誘導体へと変換できる。一
例を反応式(3)[化5]に示す。
【0017】
【化5】 (式中、X、Y、R1、mは前記と同義。)この際用い
る還元剤はいかなるものも使用可能ではあり、水素化ホ
ウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム、水素化
ジイソブチルアルミニウム等が例示される。エステル誘
導体に対し、使用する還元剤は0.5〜5等量で反応は
進行するが、好ましくは1〜2等量である。さらに反応
の温度は−78℃〜溶媒の沸点で可能であるが、好まし
くは−20〜50℃である。使用する溶媒に特に制限は
なく、水、メタノール、エタノール等のプロトン性溶
媒、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサ
ン等の非プロトン性溶媒等が例示される。このような条
件で生成した一般式(6)のアルコール誘導体は、再結
晶またはカラムクロマトグラフィーにより精製すること
ができる。
【0018】[反応4] 反応3で得られた一般式
(6)で示されるアルコール誘導体と一般式(7)で示
されるヒドロキシ安息香酸誘導体を光延反応を用いて縮
合し、一般式(8)に示される安息香酸誘導体を得るこ
とができる。一例を反応式[4][化6]に示す。
【0019】
【化6】 (式中、X、Y、m、nは前記と同義。R2は炭素数1
〜4のアルキル基を示す。アルコキシカルボニル基はフ
ェニル基の任意の位置をとり得ることを示す。) 一般式(6)のアルコール誘導体と一般式(7)で示さ
れるヒドロキシ安息香酸誘導体の混合物に対し、トリフ
ェニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジアルキルエ
ステルを作用させることによって、一般式(8)に示さ
れる安息香酸誘導体を得ることができる。
【0020】ここで使用できるアゾジカルボン酸ジアル
キルエステルとしてはアゾジカルボン酸ジエチル、アゾ
ジカルボン酸ジイソプロピル等が例示される。また用い
るアゾジカルボン酸ジアルキルエステルは一般式(6)
で示されるアルコール誘導体に対して0.5〜5等量で
反応が進行するが、好ましくは1〜2等量である。トリ
フェニルホスフィンは、一般式(6)で示されるアルコ
ール誘導体に対して、0.5〜5等量で反応は進行する
が、好ましくは1〜3等量である。
【0021】使用する溶媒に特に制限はないがテトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド等が好適に使用される。反応は−20℃
〜溶媒の沸点で可能である。このような条件で生成した
一般式(8)の安息香酸誘導体は、再結晶またはカラム
クロマトグラフィーにより精製することができる。
【0022】[反応5] 反応4で得られた一般式
(8)で示される安息香酸誘導体に対し、一般的なエス
テル基の加水分解を行うことによって、目的とする一般
式(1)で示されるヒドロキシ安息香酸誘導体を得るこ
とができる。一例を反応式(5)[化7]に示す。
【0023】
【化7】 (式中、X、Y、R2、nは前記と同義。アルコキシカ
ルボニル基およびカルボキシル基はフェニル基の任意の
位置をとり得ることを示す。)加水分解は塩基性条件
下、酸性条件下いずれにおいても可能であるが、好まし
くは塩基性条件下である。用いる塩基に特に制限はない
が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウ
ム等が例示される。使用可能な溶媒に特に制限はない
が、水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミドおよび
これらのいずれかの混合溶媒が例示され、かつ混合溶媒
として用いる場合はいかなる比率においても使用可能で
ある。反応温度は−20℃〜溶媒の沸点である。このよ
うな条件で生成した一般式(1)のヒドロキシ安息香酸
誘導体は、再結晶またはカラムクロマトグラフィーによ
り精製することができる。
【0024】一般式(1)に含まれる化合物を以下に例
示する。ただし、本発明はこれによって限定されるもの
ではない。 (1)4−〔4−(9−フェノチアジニル)ヘキシルオ
キシ〕安息香酸 (2)4−〔4−(9−フェノチアジニル)ペンチルオ
キシ〕安息香酸 (3)4−〔4−(9−フェノチアジニル)ブチルオキ
シ〕安息香酸 (4)3−〔4−(9−フェノチアジニル)ブチルオキ
シ〕安息香酸 (5)2−〔4−(9−フェノチアジニル)ブチルオキ
シ〕安息香酸 (6)4−〔4−(9−フェノチアジニル)プロピルオ
キシ〕安息香酸 (7)4−〔4−(9−フェノチアジニル)エチルオキ
シ〕安息香酸
【0025】(8)4−〔4−(9−フェノチアジニ
ル)メチルオキシ〕安息香酸 (9)4−〔4−(9−ジベンゾピラニル)ヘキシルオ
キシ〕安息香酸 (10)4−〔4−(9−ジベンゾピラニル)ペンチル
オキシ〕安息香酸 (11)4−〔4−(9−ジベンゾピラニル)ブチルオ
キシ〕安息香酸 (12)2−〔4−(9−ジベンゾピラニル)ブチルオ
キシ〕安息香酸 (13)4−〔4−(9−ジベンゾピラニル)プロピル
オキシ〕安息香酸 (14)4−〔4−(9−ジベンゾピラニル)エチルオ
キシ〕安息香酸
【0026】(15)4−〔4−(9−ジベンゾピラニ
ル)メチルオキシ〕安息香酸 (16)4−〔4−(9−ジベンゾスベラニル)ヘキシ
ルオキシ〕安息香酸 (17)4−〔4−(9−ジベンゾスベラニル)ペンチ
ルオキシ〕安息香酸 (18)4−〔4−(9−ジベンゾスベラニル)ブチル
オキシ〕安息香酸 (19)4−〔4−(9−ジベンゾスベラニル)プロピ
ルオキシ〕安息香酸 (20)4−〔4−(9−ジベンゾスベラニル)エチル
オキシ〕安息香酸 (21)4−〔4−(9−ジベンゾスベラニル)メチル
オキシ〕安息香酸
【0027】本発明化合物を治療および/または予防薬
として使用する場合には、経口的または非経口的に投与
することができる。投与量は投与対象患者の症状、年
齢、性別等により異なるが、成人1日当たり1〜1,000m
gを1回または数回に分けて投与する。
【0028】経口的に投与する場合は、錠剤、顆粒剤、
散剤、懸濁剤、カプセル剤、シロップ剤等の形態が可能
である。例えば錠剤とする場合には、吸着剤として結晶
性セルロース、軽質無水ケイ酸等を、賦形剤としてはト
ウモロコシデンプン、乳糖、燐酸カルシウム、結晶性セ
ルロース等を、また必要に応じて結合剤、保湿剤、滑沢
剤等を用いることができる。
【0029】非経口的には、静脈注射剤、皮下注射剤、
筋肉注射剤、座剤、経皮剤等の形態での投与が可能であ
る。例えば注射剤とする場合には、化合物を等張化、無
菌化等を施した水溶液または綿実油、トウモロコシ油、
オリーブ油等を用いた懸濁性水溶液、あるいはHCO−
60等の界面活性剤を用いた乳濁液として製剤化され
る。
【0030】以下の実施例および試験例においてさらに
詳しく説明するが、本発明化合物は好中球と血管内皮細
胞との接着を強く阻害する。さらにラットを用いた急性
毒性試験では、50%致死投与量(LD50)がいずれの
化合物も500mg/kg以上と低毒性である。よって、
リウマチ、腎炎、喘息、アレルギー、皮膚炎、大腸炎、
糖尿病等の自己免疫疾患に起因する炎症、また動脈硬
化、PTCA後再狭窄、心血管障害、脳血管障害、末梢
血管障害等の各種循環器傷害、さらには癌の転移および
増殖等の病態に対する治療および/または予防薬として
有用性が高い。
【0031】
【実施例】以下に本発明を実施例、試験例によりさらに
詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるも
のではない。 [実施例1] 4−〔4−(9−フェノチアジニル)ブ
チルオキシ〕安息香酸の合成:例示化合物(3) [反応1]4−(9−フェノチアジニル)酪酸[化8]
の合成
【0032】
【化8】 フェノチアジン(7.87g,40mmol)をテトラ
ヒドロフラン(60ml)に溶解し、1.6M n−ブ
チルリチウム ヘキサン溶液(26ml)を−78℃に
て滴下した。滴下80分後に0℃に昇温し、さらに30
分攪拌した。この溶液を、予め別途に4−ブロモ酪酸
(5.51g,33mmol)のテトラヒドロフラン
(80ml)と1.6M n−ブチルリチウム ヘキサン
溶液(19ml)から調製した反応溶液中に、−78℃
において20分かけて滴下した。
【0033】滴下終了後、室温に昇温して12時間攪拌
を行った。反応液を再び0℃に冷却し、水(200m
l)を加えた後に有機溶媒を減圧留去した。1N水酸化
ナトリウム水溶液を用いて水層を強塩基性化しクロロホ
ルム(40ml)にて洗浄後、塩酸で中和し、目的物を
酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥し、減圧濃縮すると、表題化合物(5.71
g,50%)がオイル状化合物として得られた。1 H−N.M.R.(CDCl3,270MHz)δ=
7.17−7.12(m,4H),6.94−6.87
(m,4H),3.98(bt,2H,J=6.6H
z),2.50(t,2H,J=6.6Hz),2.1
1(quintet,2H,J=6.6Hz) [反応2]4−(9−フェノチアジニル)酪酸エチル
[化9]の合成
【0034】
【化9】 4−(9−フェノチアジニル)酪酸(5.71g,20
mmol)をエタノール(50ml)に溶解し、これに
硫酸(1ml)を加え、3時間加熱還流を行った。反応
液を放冷後、エタノールの大部分を減圧留去し、得られ
た残渣に水(200ml)を加え、酢酸エチル(50m
l×3回)で抽出した。有機層を飽和重曹水、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。
減圧濃縮し得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10)
で精製すると、表題化合物(4.76g,76%)が無
色シロップとして得られた。1 H−N.M.R.(CDCl3,270MHz)δ=
7.15−7.11(m,4H),6.95−6.85
(m,4H),4.05(q,2H,J=7.3H
z),4.00(bt,2H,J=6.9Hz),2.
51(t,2H,J=6.9Hz),2.11(qui
ntet,2H,J=6.9Hz),1.18(t,3
H,J=7.3Hz) [反応3]4−(9−フェノチアジニル)ブタノール
[化10]の合成
【0035】
【化10】 水素化リチウムアルミニウム(570mg,15mmo
l)をテトラヒドロフラン(10ml)に懸濁し、0℃
で4−(9−フェノチアジニル)酪酸エチル(3.15
g、10.1mmol)をテトラヒドロフラン(10m
l)に溶解した溶液を10分かけて滴下した。
【0036】そのまま0℃にて1時間攪拌した後に、0
℃にて10%含水テトラヒドロフラン加えた。反応液に
1N塩酸(100ml)を加え、酢酸エチルで目的物を
抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥した。減圧濃縮し、得られた表題化
合物(3.21g)を特に精製することなく次工程に使
用した。1 H−N.M.R.(CDCl3,270MHz)δ=
7.18−7.12(m,4H),6.93−6.85
(m,4H),3.89(bs,2H),3.62
(t,2H,J=6.6Hz),1.93−1.82a
nd1.72−1.62(2m,each 2H)
【0037】[反応4]4−〔4−(9−フェノチアジ
ニル)ブチルオキシ〕安息香酸メチル[化11]の合成
【0038】
【化11】 4−(9−フェノチアジニル)ブタノール(770m
g,2.84mmol)、4−ヒドロキシ安息香酸メチ
ル(520mg,3.4mmol)およびトリフェニル
ホスフィン(890mg,3.4mmol)をテトラヒ
ドロフラン(10ml)に溶解し、0℃でアゾジカルボ
ン酸ジイソプロピルエステル(690mg,3.4mm
ol)に滴下した。
【0039】滴下終了後室温に昇温し、12時間攪拌を
行った。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=1:10)にて精製し、表題化合物(860mg,
75%)を得た。1 H−N.M.R.(CDCl3,270MHz)δ=
7.94and6.82(2d,each 2H,J=
8.8Hz),7.25−7.03(m,8H),4.
01(t,2H,J=5.9Hz),4.00(bs,
2H),3.87(s,3H),2.10−1.90
(m,4H)
【0040】[反応5]4−〔4−(9−フェノチアジ
ニル)ブチルオキシ〕安息香酸[化12]の合成
【0041】
【化12】 4−〔4−(9−フェノチアジニル)ブチルオキシ〕安
息香酸メチル(560mg,1.38mmol)をメタ
ノール(10ml)とテトラヒドロフラン(10ml)
の混合溶媒に溶解し、2N水酸化ナトリウム(3ml)
を加え、室温にて12時間攪拌を行った。反応液を減圧
濃縮し、残渣に水(100ml)を加え、2N塩酸(4
ml)を用い水層を酸性化した後に、酢酸エチルにて抽
出した。
【0042】有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥した。減圧濃縮し、得られた粗結
晶を酢酸エチル−n−ヘキサンから再結晶し、表題化合
物(480mg,89%)を白色結晶として得た。 融点=169〜171℃1 H−N.M.R.(CDCl3,270MHz)δ=
8.14and6.85(2d,each 2H,J=
8.8Hz),7.26−6.88(m,8H,),
4.04(bt,2H,J=5.9Hz),3.95
(bs,2H),2.10−1.85(m,4H)
【0043】[実施例2] 3−〔4−(9−フェノチ
アジニル)ブチルオキシ〕安息香酸の合成:例示化合物
(4) [反応1]3−〔4−(9−フェノチアジニル)ブチル
オキシ〕安息香酸メチル[化13]の合成
【0044】
【化13】 実施例1の反応3で得られた4−(9−フェノチアジニ
ル)ブタノール(790mg,2.91mmol)およ
び3−ヒドロキシ安息香酸メチル(530mg,3.5
mmol)を実施例1の反応4と同様に処理し、表題化
合物(890mg,75%)をシロップ状化合物として
得た。
【0045】1H−N.M.R.(CDCl3,270M
Hz)δ=7.60(d,1H,J=8.1Hz),
7.50(d,1H,J=1.5Hz),7.27
(t,1H,J=8.1Hz),7.17−7.12
(m,4H),7.03(dd,1H,J=8.1,
1.5Hz),6.91−6.86(m,4H),4.
01and3.95(2t,each 2H,J=5.
9Hz),3.90(s,3H),2.04−1.90
(m,4H) [反応2] 3−〔4−(9−フェノチアジニル)ブチ
ルオキシ〕安息香酸[化14]の合成
【0046】
【化14】 3−〔4−(9−フェノチアジニル)ブチルオキシ〕安
息香酸メチル(580mg,1.43mmol)を実施
例1の反応5と同様に処理し、表題化合物(460m
g,82%)を白色アモルファスパウダーとして得た。
【0047】1H−N.M.R.(CDCl3,270M
Hz)δ=7.68(d,1H,J=8.0Hz),
7.55(d,1H,J=2.2Hz),7.31
(t,1H,J=8.0Hz),7.16−7.10
(m,4H),7.03(dd,1H,J=8.0,
2.2Hz),6.92−6.83(m,4H),3.
98and3.91(2t,each 2H,J=6.
6Hz),2.04−1.87(m,4H)
【0048】[実施例3] 2−〔4−(9−フェノチ
アジニル)ブチルオキシ〕安息香酸の合成:例示化合物
(5) [反応1]2−〔4−(9−フェノチアジニル)ブチル
オキシ〕安息香酸メチル[化15]の合成
【0049】
【化15】 実施例1の反応3で得られた4−(9−フェノチアジニ
ル)ブタノール(770mg,2.91mmol)およ
び2−ヒドロキシ安息香酸メチル(520mg,3.4
mmol)を実施例1の反応4と同様に処理し、表題化
合物(790mg,69%)をシロップ状化合物として
得た。
【0050】1H−N.M.R.(CDCl3,270M
Hz)δ=7.76(dd,1H,J=8.1,2.2
Hz),7.40 (dt,1H,J=8.8,2.2
Hz),7.26−7.12(m,4H),6.97−
6.88(m,4H),6.92(t,1H,J=8.
1Hz),6.89(d,1H,J=8.1Hz),
4.04(t,2H,J=5.9Hz),4.10−
3.85(m,2H),3.82(s,3H),2.0
8−1.91(m,4H) [反応2]2−〔4−(9−フェノチアジニル)ブチル
オキシ〕安息香酸[化16]の合成
【0051】
【化16】 2−〔4−(9−フェノチアジニル)ブチルオキシ〕安
息香酸メチル(590mg,1.43mmol)を実施
例1の反応5と同様に処理し、表題化合物(450m
g,79%)を白色結晶として得た。
【0052】融点=169〜171℃1 H−N.M.R.(CDCl3,270MHz)δ=
8.14(dd,1H,J=8.1,1.5Hz),
7.50 (dt,1H,J=8.8,1.5Hz),
7.20−7.07(m,5H),6.96−6.86
(m,5H),4.26and4.00(2bt,ea
ch 2H,J=5.9Hz),2.10−2.03
(m,4H)
【0053】[実施例4] 4−〔4−(9−ジベンゾ
ピラニル)ブチルオキシ〕安息香酸の合成:例示化合物
(11) [反応1]4−(9−ジベンゾピラニル)酪酸[化1
7]の合成
【0054】
【化17】 ジベンゾピラン(5.47g,30mmol)をテトラ
ヒドロフラン(30ml)に溶解し、1.6M n−ブ
チルリチウム ヘキサン溶液(20ml)を−78℃で
滴下した。滴下30分後に0℃に昇温しさらに30分攪
拌した。この溶液を、あらかじめ別途に4−ブロモ酪酸
(4.18g,25mmol)のテトラヒドロフラン
(50ml)溶解と1.6M n−ブチルリチウム ヘキ
サン溶液(15ml)から調製した反応溶液中に、−7
8℃において30分かけて滴下した。滴下終了後、室温
に昇温して6時間攪拌を行った。 反応液を再び0℃に
冷却し、水(50ml)を加えた後に有機溶媒を減圧留
去した。1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて水層を強
塩基化しジエチルエーテルにて洗浄後、塩酸で水層を弱
酸性化し、目的物を酢酸エチルにて抽出した。有機層を
無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧濃縮し得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:10〜1:2)にて精製し、表
題化合物(4.1g,51%)をオイル状化合物として
得た。
【0055】1H−N.M.R.(CDCl3,270M
Hz)δ=7.25−7.18(m,4H),7.10
−7.03(m,4H),4.01(t,1H,J=
5.9Hz),2.21(t,2H,J=7.3H
z),1.81−1.72and1.54−1.45
(2m,each 2H) [反応2]4−(9−ジベンゾピラニル)酪酸エチル
[化18]の合成
【0056】
【化18】 4−(9−ジベンゾピラニル)酪酸(3.65g,1
3.6mmol)をエタノール(70ml)に溶解し、
これに硫酸(1ml)を加え、30分間加熱還流を行っ
た。反応液を放冷後、エタノールの大部分を減圧留去
し、得られた残渣に水(100ml)を加え、酢酸エチ
ルで(50ml×2回)抽出した。有機層を飽和重曹
水、飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキ
サン=1:10)にて精製し、表題化合物(3.57
g,89%)を無色シロップとして得た。
【0057】1H−N.M.R.(CDCl3,270M
Hz)δ=7.25−7.18(m,4H),7.09
−7.03(m,4H),4.05(q,2H,J=
7.3Hz),3.74(bt,1H,J=6.9H
z),2.17(t,2H,J=7.3Hz),1.9
0−1.70and1.58−1.45(2m,eac
h2H),1.18(t,3H,J=7.3Hz) [反応3]4−(9−ジベンゾピラニル)ブタノール
[19]の合成
【0058】
【化19】 水素化リチウムアルミニウム(690mg,18mmo
l)をテトラヒドロフラン(10ml)に懸濁し、0℃
にて4−(9−ジベンゾピラニル)酪酸エチル(3.5
7g、12.1mmol)をテトラヒドロフラン(10
ml)に溶解した溶液を10分かけて滴下した。そのま
ま0℃にて30分間攪拌した後に、0℃にて10%含水
テトラヒドロフラン加えた。反応液に1N塩酸(60m
l)を加え、酢酸エチルで目的物を抽出した。有機層を
飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。減圧濃縮し、得られた表題化合物(3.74g)
を特に精製することなく次工程に使用した。
【0059】1H−N.M.R.(CDCl3,270M
Hz)δ=7.25−7.18(m,4H),7.09
−7.02(m,4H),4.00(t,1H,J=
5.9Hz),3.51(t,2H,J=6.6H
z),1.78−1.70,1.50−1.40and
1.30−1.15(3m,each 2H) [反応4]4−〔4−(9−ジベンゾピラニル)ブチル
オキシ〕安息香酸メチル[化20]の合成
【0060】
【化20】 4−(9−ジベンゾピラニル)ブタノール(1.02
g,4mmol)、4−ヒドロキシ安息香酸メチル(7
30mg,4.8mmol)およびトリフェニルホスフ
ィン(1.26g,4.8mmol)をテトラヒドロフ
ラン(15ml)に溶解し、0℃にてアゾジカルボン酸
ジイソプロピルエステル(970mg,4.8mmo
l)を滴下した。滴下終了後室温に昇温し、12時間攪
拌を行った。反応液を減圧濃縮し得られた残渣を、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘ
キサン=1:10〜1:4)にて精製し、表題化合物
(1.0g,64%)を得た。
【0061】1H−N.M.R.(CDCl3,270M
Hz)δ=7.94and6.81(2d,each
2H,J=8.8Hz),7.24−7.19(m,4
H),7.10−7.03(m,4H),4.02
(t,1H,J=5.9Hz),3.87(t,2H,
J=6.6Hz),3.87(s,3H),1.83−
1.63(m,4H),1.40−1.30(m,2
H) [反応5]4−〔4−(9−ジベンゾピラニル)ブチル
オキシ〕安息香酸[化21]の合成
【0062】
【化21】 4−〔4−(9−ジベンゾピラニル)ブチルオキシ〕安
息香酸メチル(1.00g,2.56mmol)をメタ
ノール(10ml)とテトラヒドロフラン(5ml)に
溶解し、2N水酸化ナトリウム(3ml)を加え、60
℃にて2時間攪拌を行った。反応液を減圧濃縮し残渣に
水(100ml)を加え、2N塩酸(4ml)を用い水
層を酸性化した後に、酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。減圧濃縮し得られた粗結晶を酢酸エチル−n−ヘ
キサンから再結晶し、表題化合物(480mg,89
%)を白色結晶として得た。
【0063】融点=164.5〜167℃1 H−N.M.R.(CDCl3,270MHz)δ=
8.01and6.84(2d,each 2H,J=
8.8Hz),7.25−7.20(m,4H),7.
10−7.04(m,4H),4.03(t,1H,J
=5.9Hz),3.90(t,2H,J=6.6H
z),1.84−1.76,1.72−1.65and
1.41−1.32(3m,each 2H)
【0064】[実施例5] 2−〔4−(9−ジベンゾ
ピラニル)ブチルオキシ〕安息香酸の合成:例示化合物
(12) [反応1]2−〔4−(9−ジベンゾピラニル)ブチル
オキシ〕安息香酸メチル[化22]の合成
【0065】
【化22】 実施例4の反応3で得られた4−(9−ジベンゾピラニ
ル)ブタノール(1.02g,4mmol)および2−
ヒドロキシ安息香酸メチル(730mg,4.8mmo
l)を用い、実施例4の反応4と同様に処理し、表題化
合物(920mg,59%)を無色シロップ状化合物と
して得た。
【0066】1H−N.M.R.(CDCl3,270M
Hz)δ=7.75(dd,1H,J=8.1,1.5
Hz),7.39(dt,1H,J=8.1,1.5H
z),7.24−7.18(m,4H),7.09−
7.02(m,4H),6.94(t,1H,J=8.
1Hz),6.86(d,1H,J= 8.1Hz),
4.02(t,1H,J=5.9Hz),3.91
(t,2H,J=5.9Hz),3.77(s,3
H),1.84−1.67(m,4H),1.43−
1.32(m,2H) [反応2]2−〔4−(9−ジベンゾピラニル)ブチル
オキシ〕安息香酸[化23]の合成
【0067】
【化23】 2−〔4−(9−ジベンゾピラニル)ブチルオキシ〕安
息香酸メチル(920mg,2.36mmol)を実施
例4の反応5と同様に処理し、表題化合物(840m
g,92%)を無色シロップ状化合物として得た。
【0068】1H−N.M.R.(CDCl3,270M
Hz)δ=8.16(dd,1H,J=7.3,1.5
Hz),7.51(dt,1H,J=7.3,1.5H
z),7.26−7.07(m,9H),6.93
(d,1H,J=7.3Hz),4.16−4.02
(m,3H),1.85−1.72(m,4H),1.
40−1.30(m,2H)
【0069】[実施例6] 4−〔4−(9−ジベンゾ
スベラニル)ブチルオキシ〕安息香酸の合成:例示化合
物(18) [反応1]4−(9−ジベンゾスベラニル)酪酸エチル
[化24]の合成
【0070】
【化24】 ジベンゾスベラン(5.83g,30mmol)をテト
ラヒドロフラン(30ml)に溶解し、1.6M n−
ブチルリチウム ヘキサン溶液(21ml)を−78℃
にて滴下した。滴下後直ちに0℃に昇温し、さらに1時
間攪拌した。この溶液を、あらかじめ別途に4−ブロモ
酪酸(5.01g,30mmol)のテトラヒドロフラ
ン(80ml)溶解と1.6M n−ブチルリチウム
ヘキサン溶液(21ml)から調製した反応溶液中に、
−78℃において10分かけて滴下した。
【0071】滴下終了後、室温に昇温して12時間攪拌
を行った。反応液を再び0℃に冷却し、水(100m
l)を加えた後に有機溶媒を減圧留去した。1N水酸化
ナトリウム水溶液を用いて水層を強塩基性化しジエチル
エーテル(50ml)にて洗浄後、塩酸で弱酸性化し、
目的物を酢酸エチルにて抽出した。
【0072】有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥
し、減圧濃縮すると4−(9−ジベンゾスベラニル)酪
酸(4.21g)がオイル状化合物として得られた。こ
の化合物をエタノール(70ml)に溶解し、これに硫
酸(1ml)を加え、2時間加熱還流を行った。反応液
を放冷後、エタノールの大部分を減圧留去し、得られた
残渣に水(200ml)を加え、酢酸エチルにて(50
ml×3回)抽出した。有機層を飽和重曹水、飽和食塩
水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。
【0073】減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=1:5)にて精製し、表題化合物(2.43g,2
7%)を無色シロップとして得た。1 H−N.M.R.(CDCl3,270MHz)δ=
7.18−7.08(m,8H),4.09(q,2
H,J=7.3Hz),3.99(bt,1H,J=
5.9Hz),3.46−3.30and3.06−
2.97(2m,each2H),2.28(t,2
H,J=6.9 Hz),2.12−2.05and
1.65−1.50(2m,each 2H),1.2
2(t,3H,J=7.3Hz) [反応2]4−(9−ジベンゾスベラニル)ブタノール
[化25]の合成
【0074】
【化25】 水素化リチウムアルミニウム(570mg,15mmo
l)をテトラヒドロフラン(10ml)に懸濁し、0℃
にて4−(9−ジベンゾスベラニル)酪酸エチル(2.
43g、7.88mmol)をテトラヒドロフラン(1
0ml)に溶解した溶液を10分かけて滴下した。その
まま0℃にて1時間攪拌した後に、0℃にて10%含水
テトラヒドロフラン加えた。反応液に1N塩酸(100
ml)を加え、酢酸エチルにて目的物を抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥した。
【0075】減圧濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:5)にて精製し、表題化合物(1.89g,90
%)を無色シロップ状化合物として得た。1 H−N.M.R.(CDCl3,270MHz)δ=
7.18−7.06(m,8H),3.89(bt,1
H,J=7.3Hz),3.59(t,2H,J=6.
6Hz),3.41−3.29and3.05−2.9
7(2m,each2H),2.15−2.04,1.
62−1.51and1.37−1.21(3m,ea
ch 2H) [反応3]4−〔4−(9−ジベンゾスベラニル)ブチ
ルオキシ〕安息香酸メチル[化26]の合成
【0076】
【化26】 4−(9−ジベンゾスベラニル)ブタノール(810m
g,3.04mmol)、4−ヒドロキシ安息香酸メチ
ル(510mg,3.3mmol)およびトリフェニル
ホスフィン(880mg,3.3mmol)をテトラヒ
ドロフラン(10ml)に溶解し、0℃でアゾジカルボ
ン酸ジイソプロピルエステル(680mg,3.3mm
ol)に滴下した。滴下終了後室温に昇温し、12時間
攪拌を行った。反応液を減圧濃縮し得られた残渣を、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−
ヘキサン=1:10)にて精製し、表題化合物(1.0
3g,85%)を得た。
【0077】1H−N.M.R.(CDCl3,270M
Hz)δ=7.89and6.85(2d,each
2H,J=8.8Hz),7.18−7.10(m,8
H),4.00(bt,1H,J=7.3Hz),3.
95(t,2H,J=6.6Hz),3.87(s,3
H),3.40−3.29and3.05−2.96
(2m,each 2H),2.20−2.11,1.
85−1.74and1.46−1.42(3m,ea
ch 2H) [反応4]4−〔4−(9−ジベンゾスベラニル)ブチ
ルオキシ〕安息香酸[化27]の合成
【0078】
【化27】 4−〔4−(9−ジベンゾスベラニル)ブチルオキシ〕
安息香酸メチル(1.03mg,2.57mmol)を
メタノール(10ml)と1,4ージオキサン(10m
l)に溶解し、2N水酸化ナトリウム(5ml)を加
え、60℃にて1.5時間攪拌を行った。反応液を減圧
濃縮し残渣に水(100ml)を加え、2N塩酸(6m
l)を用い水層を酸性化した後に、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥した。減圧濃縮し、得られた粗結晶を酢酸
エチル−n−ヘキサンから再結晶し、表題化合物(67
0mg,67%)を白色結晶として得た。
【0079】融点=152〜153℃1 H−N.M.R.(CDCl3,270MHz)δ=
8.03and6.88(2d,each 2H,J=
8.8Hz),7.19−7.10(m,8H),4.
05−3.95(m,1H),3.97(t,2H,J
=6.6Hz),3.41−3.39and3.38−
3.35(2m,each 2H),2.18−2.1
5,1.84−1.79and1.46−1.43(3
m,each2H)
【0080】[試験例]細胞接着抑制試験により白血球
の細胞接着抑制剤としての本発明の化合物の有用性を示
す。 [試験例1] ヒト好中球を用いた細胞接着阻害試験 (ヒト末梢血からの好中球・血漿分離)健常人からヘパ
リン加末梢血を採取し、モノポリ分離液(大日本製薬
(株)、Cat No.16-980-49DN)を用いた比重遠心分離法に
より好中球・血漿を分離した。
【0081】(細胞接着能の測定)ヒト末梢血から分離
した好中球を10mM HEPES含有HANKS液(HHBSS)または10
%ヒト血漿および10mM HEPES含有HANKS液(10% plasma/H
HBSS)に懸濁し、dimethyl sulfoxide(DMSO、和光純薬
工業(株))に10mM濃度に溶解した被験薬を適当量加え、
37℃で10分間放置した。この反応液に、終濃度10μMと
なるようにN-formyl-Met-Leu-Phe(fMLP、SIGMA、F-350
6)を加え、室温で5分間静置した後、0.1mg/mlヒトフィ
ブリノーゲン(SIGMA、F-4883)でコートした48穴マル
チウェルプレート(平底、Costar社 Cat.No.3524)の各
ウェルに200μlずつ分注し、37℃で15分間静置した。各
ウェルをHHBSSで2回洗浄し、非接着細胞を除去した。
【0082】細胞の接着したウェルに、0.5% hexadecyl
trimethylammonium bromide(HTAB、純正化学)水溶液
を100μl加え30分静置し可溶化した。可溶化した溶液を
50μlずつ96穴マルチウェルプレートに移し、0.2mg/ml
o-dianisidine(SIGMA、D-9154)および0.4mM H2O2を含
むPBS(-)を250μl加え、5分後に450nmの吸光度をイムノ
リーダーで測定した。実験はすべてtriplicateで行い、
吸光度の平均値を求めた。表−1[表1]にヒト抹消血
からの好中球を用いた細胞接着抑制作用の生物活性試験
結果を示した。被験薬としては実施例で示した各化合物
を用い、生物活性値としては被験薬濃度30μMにおける
好中球の接着抑制率または好中球の接着を50%抑制する
ときの被験薬濃度(IC50値)を示した。
【0083】
【表1】 それぞれの化合物は、被験薬濃度30μMにおいて好中球
の接着反応を強く抑制した。実施例2および実施例4の
化合物は、特に優れた細胞接着因子発現抑制作用を有す
ることが分かった。実施例4の化合物のIC50値は、1
4μMであった。
【0084】
【発明の効果】本発明化合物は新規物質であり、実施例
及び試験例で示したように、炎症反応に大きく関わって
いる好中球の血管内皮細胞に対する強い細胞接着阻害作
用を有している。また低毒性であることからリウマチ、
腎炎、喘息、アレルギー、皮膚炎、大腸炎、糖尿病、動
脈硬化、PTCA後再狭窄、心血管障害、末梢血管障害
または癌の転移等の病態に対する治療および/または予
防薬として有用性が期待される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/38 ABX A61K 31/38 ABX 31/535 ACD 31/535 ACD 31/54 31/54 31/60 ABF 31/60 ABF C07D 265/38 C07D 265/38 279/22 279/22 311/82 311/82 335/10 335/10 (72)発明者 大岡 久芳 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 渡邊 綾子 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)[化1] 【化1】 (式中、Xは酸素原子、アミノ基、イオウ原子、メチレ
    ン基またはエチレン基を、Yは窒素原子または水素置換
    炭素原子を、nは1〜6の整数を、カルボキシル基はフ
    ェニル基の任意の位置をとり得ることを示す。)で表さ
    れるヒドロキシ安息香酸誘導体および薬理学的に許容さ
    れる塩。
  2. 【請求項2】 請求項1の一般式(1)で表されるヒド
    ロキシ安息香酸誘導体を有効成分として含有する細胞接
    着阻害剤。
  3. 【請求項3】 請求項1の一般式(1)で表されるヒド
    ロキシ安息香酸誘導体を有効成分として含有する医薬組
    成物。
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