JPH10181014A - インクジェット式記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット、及びその製造方法 - Google Patents
インクジェット式記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット、及びその製造方法Info
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- JPH10181014A JPH10181014A JP8355717A JP35571796A JPH10181014A JP H10181014 A JPH10181014 A JP H10181014A JP 8355717 A JP8355717 A JP 8355717A JP 35571796 A JP35571796 A JP 35571796A JP H10181014 A JPH10181014 A JP H10181014A
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Abstract
す電極33とが中央領域でラップし、かつ一方の端部に
露出するように圧電材料34とともに積層されてd33
モードにより振動する圧電振動子21、22を、流路ユ
ニットの圧力発生室の配列ピッチと同一のピッチとなる
ようにその両側に一定の間隔をおいてダミー振動子2
3、24、25とともに固定基板31に固定する。これ
により圧電振動板の裏面全体を固定した状態で、かつ厚
み方向にスリットを形成することによりユニット化が可
能となる。
Description
記録ヘッドに用いる圧電振動子ユニットに関する。
ンクジェット記録ヘッドは、特開平4-1052号公報や図5
(イ)に見られるように、複数のノズルを穿設したノズ
ルプレート70の背面に狭い間隙をおいて弾性板71を
配設し、さらに弾性板71の背面に流路形成基板72の
各圧力発生室73に対応するよう分割したd31モード
の圧電振動子74を当接させて構成し、リサーバ75か
らのインクをインク供給口76を経由させて圧力発生室
73に導いた上、ここのインクを記録信号に応じて駆動
させた圧電振動子74により加圧してインク滴としてノ
ズル開口77から吐出させるようにしたものである。
は、同図(ロ)に示したように少なくとも1列のノズル
開口の数と同数の圧電振動子54をノズル開口の配列ピ
ッチと同一ピッチとなるようにその一端を支持基板78
に固定して圧電振動子ユニット79に纏めれており、そ
の上で固定基板80を介してノズルプレート、スペー
サ、及び弾性板により構成された流路ユニットが取り付
けられた筒状のフレーム81に接着剤等で固定されてい
る。
ドの圧電振動子74は、周知のように電極の積層方向に
垂直な方向の変位を利用する関係上、圧電定数がd33
モードの圧電振動子に比較して圧電定数が小さいため、
細長く形成して一端を支持基板78や固定基板80に固
定した片持梁状に構成する関係上、曲げ応力に対する剛
性が小さく、1枚の圧電振動板をダイシングソウやワイ
ヤソウ等で歯割りして所定サイズの振動子に成形する工
程での破損が生じ易いという問題がある。
ものであって、その目的とするところは製造の歩留まり
が高く、圧電定数の大きな圧電振動子ユニットを提供す
ることである。本発明の他の目的は、上記圧電振動子ユ
ニットの製造方法を提案することである。
るために本発明においては、一方の極をなす電極と他方
の極をなす電極とが中央領域でラップし、かつそれぞれ
が一方の端部でのみ露出するように圧電材料とともに積
層されてd33モードにより振動する圧電振動子を、流
路ユニットの圧力発生室の配列ピッチと同一のピッチと
なるようにその両側に前記ピッチでダミー振動子ととも
に固定基板に固定するようにした。
厚み方向にスリットを形成することにより圧電振動子ユ
ニットを構成することが可能となる。
いて説明する。図1は本発明の圧電振動子ユニットを使
用した記録ヘッドの一実施例を示すものであって、圧電
振動子の近傍の断面構造を示す図であって、図中符号1
はノズルプレートで、例えば360dpi程度の所定の
ピッチによりノズル開口2.2、2‥‥、3、3、3‥
‥が2列穿設されている。
連通するように圧力発生室5、6、と、これら圧力発生
室5、6にインクを供給するためのリザーバ7、8、及
びリザーバ7、8と各圧力発生室5、6を接続するイン
ク供給口9、10とを形成して構成されている。
つまり流路形成基板4を挟んでノズルプレート1と対向
する面に固定されて、ノズルプレート1とともに圧力発
生室5、6、リザーバ7、8、及びインク供給口9、1
0を形成している。弾性板11の圧力発生室5、6の中
心線に対応する位置には圧力発生室5、6の長手方向に
延びる厚肉部12、13が、また厚肉部12、13の周
囲には弾性変形可能な薄肉部14、15が形成さてい
る。
述する圧電振動子ユニット20を構成している各圧電振
動子21、22の先端に当接され、また他の領域が圧電
振動子20と同様に構成されたダミーの振動子23、2
4、25の先端に当接されていて、後述するインク供給
流路形成部材を兼ねるヘッドケース26により支持され
ている。
弾性板11のリザーバ7、8に対向する位置に形成され
たインク導入口27、28に対向する位置に外部のイン
ク容器のインクを供給するインク供給流路29、30が
形成されている。
トの圧電振動子21、22、ダミー振動子23、24、
25の配列構造と、各振動子の電極構造を示すものであ
って、圧電振動子21、21、‥‥、22、22、‥‥
は、圧力発生室5、6と同一の配列ピッチとなるように
位置決めされてその一端を圧電振動子21、22と同一
の圧電材料や、他のセラミックス材料、さらには金属等
からなる固定基板31に固定、配置されている。
す電極32と他方の極をなす電極33とが中央領域でラ
ップし、かつそれぞれが一方の端部でのみ露出するよう
に圧電材料34内に積層して構成されている。
それぞれ圧電振動子21、22と同一の高さに構成され
たダミー振動子23、24が、また圧電振動子21、2
2により挟まれた中央領域には圧電振動子21、22と
同一の高さに構成されたダミー振動子25が圧電振動子
21、22と同一の配列ピッチとなるように位置決めさ
れ、一端を固定基板31に固定、配置されている。
振動子21、22に対向する面から側方に延びる導電層
35が、それぞれが対向する圧電振動子21、22の、
当該ダミー振動子23、24側に露出する電極33と同
様の手法で填こみ形成されている。
5には、これを挟むように配置されている圧電振動子2
1、22に延びる導電層36が、対向する面から露出し
ている側の電極32と同様の手法で填こみ形成されてい
る。
央側に露出している電極34は、図2(ロ)に示したよ
うに圧電振動子21、22の側壁、基台の表面、及びダ
ミー振動子25の側壁に形成された導電層41、42、
43を介し、各列の圧電振動子21、22が全て共通に
接続され、外側に位置するダミー振動子25’の導電層
36を介して図1に示したようにフレキシブルケーブル
37に接続されている。
る他方の電極33は、同じく圧電振動子21、22の側
壁、基台の表面、及びダミー振動子23、24の側壁に
形成された導電層44、45、46を介し、各列の圧電
振動子21、22がそれぞれ独立するようにして対向す
るダミー振動子23、24の導電層35に接続され、図
1に示したように各ダミー振動子23、24の導電層3
5を介してフレキシブルケーブル38、39に接続され
ている。なお、図中符号47は、ダミー振動子23、2
4の外側の壁面に、各ダミー振動子23、24に隣接す
るものとは電気的に独立するように形成された導電層を
示す。
2に選択的に駆動信号を供給して圧電振動子21、22
を充電すると、圧電振動子21、22が伸長して、圧力
発生室5、6に対向する領域の弾性板11が圧力発生室
5、6側に弾性変形し、圧力発生室5、6のインクが加
圧されてノズル開口2、3からインク滴として吐出す
る。
22の近傍には、それぞれダミー振動子23、25、及
びダミー振動子25、24が位置して、弾性板11を支
持しているから、伸長した圧電振動子21、22の変位
が他の圧力発生室5、6に伝搬するのを防止することに
なるから、クロストークの発生が防止される。
動子21、22を放電させると、圧電振動子21、22
が元の状態に収縮して圧力発生室5、6が膨張する。こ
れにより圧力発生室5、6は、インク供給口9、10を
介してリザーバ7、8からインクの供給を受けて次のイ
ンク滴の吐出に備える。
法を図3、図4に基づいて説明する。中央部から圧電振
動子となる領域まで延びる第1の電極層32’と、一側
から圧電振動子となる領域にまで延び、かつ中央のダミ
ー振動子25の形成領域が空白となるように対称な第2
の電極層33’とを交互に挟むようにして圧電材料のグ
リーンシート34’を基台31に積層する。
た段階で、1200°C程度の焼成に適した温度で焼成
し、必要に応じ表面をラビング操作等により平滑面に仕
上げ、さらに各電極層32’、33’に所定の電圧を印
加して分極処理を行って圧電材料板50を基台31に作
り付ける。(図3(I))
とが上下に重なっていない中央の領域において、一方の
電極層32’だけが切断面から露出し、かつ中央に形成
すべきダミー振動子25の長さに一致する間隔を空けて
ダイシングソウやワイヤソウにより、少なくとも2枚の
電極層32’を切断できる深さの2本の第1スリット5
1、51を形成する。
圧電振動子21、22となる領域の幅を隔てて、第1ス
リット51よりも若干浅目で、かつ電極層33’に到達
する深さの第2スリット52、52を形成する(図3
(II))。
材料により構成されている場合には、第1スリット5
1、51は、圧電材料層が残留して絶縁材料として機能
できる程度に若干浅めに形成する。
しては、圧電材料板の裏面全体が固定基板31に固定さ
れていて、かつその厚み方向に第1、第2スリット5
1、52を形成するから、圧電振動板が十分な剛性を有
しすることになり破損を確実に防止することができる。
成後、圧電振動子A,Bとなる領域にマスクを設けて金
属のスパッタリング等により第1スリット51の側壁、
底面に導電層53、54、55を形成し、また第2スリ
ット52の側壁、底面に導電層56、57、58を、さ
らに最外側の側壁には少なくとも次に形成する第3スリ
ット52の底面よりもよりも基台31側にはみ出さない
ように導電層59を形成する(図4(I))。
方向から圧電振動子21、22の配列ピッチに一致する
ように、第1スリット51の底面に形成された導電層5
5に到達せず、かつ第2スリット52の底面に形成され
た導電層58、及び最外側の側壁に形成した導電層59
を切断できる程度の深さで、前述の第3スリット60を
形成する(図4(II))。
底面を基台31に固定された状態で、中央には前述のダ
ミー振動子25が、またこれを挟むように圧電振動子2
1、22が、さらにその外側にダミー振動子23、24
が位置するように切分けることができる。
成された導電層55、55は分断されること無く中央の
ダミー振動子25の配列方向に延び、かつ隣接する圧電
振動子21、22の側壁、及びダミー振動子25の側壁
に形成された導電層53及び54との接続状態を維持し
て、図2(ロ)に示した導電層41、42、43を形成
することになる。
(図中、手前側)に位置するダミー振動子25に埋め込
まれている電極層36にケーブル37を接続すると、各
圧電振動子21、22の一方の電極34と接続すること
が可能となる。
成されている導電層58、58は、第3スリット60の
形成により圧電振動子21、22の配列方向に分断され
るから、図2(ロ)に示したように圧電振動子21、2
2の電極の内、外側のダミー振動子23、24と対向す
る他方の電極33、33をそれぞれ圧電振動子毎に独立
させてダミー振動子23、24に接続する導電層44、
45、46を形成することができる。
側の導電層59、または導電層59を形成しない場合に
はダミー振動子23、24の電極層35にケーブル3
8、39を接続すると、各圧電振動子毎にセグメント電
極となる他方の電極33を独立させてケーブル38、3
9に接続することが可能となる。
一方の極をなす電極と他方の極をなす電極とが中央領域
でラップし、かつそれぞれが一方の端部でのみ露出する
ように圧電材料とともに積層されてd33モードにより
振動する圧電振動子を、流路ユニットの圧力発生室の配
列ピッチと同一のピッチとなるようにその両側に前記ピ
ッチでダミー振動子とともに固定基板に固定したので、
圧電振動子を圧電定数の大きなd33モードで駆動でき
て、固定基板から先端まで短いもので十分にインク滴を
吐出させることができ、また圧電振動板の裏面全体を固
定した状態で、かつ厚み方向にスリットを形成すること
によりユニットとして構成することができて、製造歩留
まりの向上と切分け作業の簡素化を図ることができる。
ジェット式記録ヘッドの一実施例を、流路形成部につい
てはその断面構造を、また圧電振動ユニット部について
は側面構造を示す図である。
動子ユニットの一実施例を示す斜視図、及び電極の接続
構造を拡大して示す図である。
子ユニットの製造方法の一実施例の内、前半の工程を示
す図である。
子ユニットの製造方法の一実施例の内、後半の工程を示
す図である。
子ユニット、及びこれを使用した記録ヘッドの一例を示
す斜視図と断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 一方の極をなす電極と他方の極をなす電
極とが中央領域でラップし、かつそれぞれが一方の端部
でのみ露出するように圧電材料とともに積層されてd3
3モードにより振動する圧電振動子を、流路ユニットの
圧力発生室の配列ピッチと同一のピッチとなるようにそ
の両側に前記ピッチでダミー振動子とともに固定基板に
固定してなるインクジェット式記録ヘッド駆動用圧電振
動子ユニット。 - 【請求項2】 一方の極をなす電極と他方の極をなす電
極とが中央領域でラップし、かつそれぞれが一方の端部
でのみ露出するように圧電材料とともに積層されてd3
3モードにより振動する圧電振動子を、流路ユニットの
圧力発生室の配列ピッチと同一のピッチで、かつ対向す
る領域、及び両側に前記ピッチに一致させてダミー振動
子とともに固定基板に複数列固定してなるインクジェッ
ト式記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット。 - 【請求項3】 前記ダミー振動子が前記圧電振動子とほ
ぼ同一の高さを有する請求項1、2に記載のインクジェ
ット式記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット。 - 【請求項4】 前記固定基板が前記圧電材料により構成
されている請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッ
ド駆動用圧電振動子ユニット。 - 【請求項5】 前記圧電振動子の一方の電極がそれぞれ
異なる前記ダミー振動子に導電層を介して接続され、前
記ダミー振動子を介して前記圧電振動子の電極がケーブ
ルに接続される請求項1、2に記載のインクジェット式
記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット。 - 【請求項6】 前記ダミー振動子が前記流路ユニットの
支持部材を兼ねる請求項1、2に記載のインクジェット
式記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット。 - 【請求項7】 前記圧電振動子、及び前記ダミー振動子
が1枚の圧電材料を深さの異なるスリットにより切分け
られて形成され、前記スリットの深さの相違により前記
圧電振動子と前記ダミー振動子とが導電層により選択的
に接続されている請求項1、2に記載のインクジェット
式記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット。 - 【請求項8】 一側から圧電振動子となる領域にまで延
びる第1の電極層と、中央部から圧電振動子となる領域
まで延びる第2の電極層とを交互に挟むようにして圧電
材料のグリーンシートを基台に積層して焼成する工程
と、 一方の電極層が存在する中央の領域において、ダミー振
動子の長さに相当するピッチで第1スリットを形成する
工程と、 第1の電極層と第2の電極層とがラップする領域におい
て、それぞれの電極層が一方側からのみ露出するピッチ
で圧電振動子の長さに相当するピッチで、かつ第1スリ
ットよりも浅めの第2スリットを形成する工程と、 第1のスリットに直交する方向から圧電振動子の配列ピ
ッチに合わせて、前記第1スリットよりも浅く、かつ前
記第2スリットよりも深い第3スリットを形成する工程
と、 からなるインクジェット式記録ヘッド駆動用圧電振動子
ユニットの製造方法。 - 【請求項9】 第1のスリットの形成後、前記スリット
の側壁、及び底面に導電層を形成する工程を有する請求
項8に記載のインクジェット式記録ヘッド駆動用圧電振
動子ユニットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35571796A JP3578190B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | インクジェット式記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35571796A JP3578190B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | インクジェット式記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット、及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10181014A true JPH10181014A (ja) | 1998-07-07 |
JP3578190B2 JP3578190B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=18445409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35571796A Expired - Lifetime JP3578190B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | インクジェット式記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット、及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3578190B2 (ja) |
Cited By (3)
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-
1996
- 1996-12-24 JP JP35571796A patent/JP3578190B2/ja not_active Expired - Lifetime
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