JPH10180901A - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents
空気入りタイヤ及びその製造方法Info
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- JPH10180901A JPH10180901A JP8346064A JP34606496A JPH10180901A JP H10180901 A JPH10180901 A JP H10180901A JP 8346064 A JP8346064 A JP 8346064A JP 34606496 A JP34606496 A JP 34606496A JP H10180901 A JPH10180901 A JP H10180901A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D30/00—Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
- B29D30/06—Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
- B29D30/08—Building tyres
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C3/00—Tyres characterised by the transverse section
- B60C3/06—Tyres characterised by the transverse section asymmetric
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 左右一対のビードコアの内径を互い異ならせ
た空気入りタイヤにおいて、ユニフォミティ及び乗心地
性を向上し、かつ軽量化を可能にした空気入りタイヤ及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 左右一対のビードコア2a,2bの内径
を互いに異ならせ、ビードコア2a,2b間にカーカス
層1を装架し、カーカス層1の両端部をビードコア2
a,2bの廻りにコア内側から外側へ折り返して筒状体
4を形成し、小内径側のビードコア2aを大内径側のビ
ードコア2bに通して筒状体4を内外反転させて反転筒
状体5にし、この反転筒状体5から未加硫のグリーンタ
イヤ8を作製し、このグリーンタイヤ8を加硫成形す
る。これによりカーカス層1の両端部をビードコア2
a,2bの廻りにタイヤ外側から内側へ折り返した構造
にする。
た空気入りタイヤにおいて、ユニフォミティ及び乗心地
性を向上し、かつ軽量化を可能にした空気入りタイヤ及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 左右一対のビードコア2a,2bの内径
を互いに異ならせ、ビードコア2a,2b間にカーカス
層1を装架し、カーカス層1の両端部をビードコア2
a,2bの廻りにコア内側から外側へ折り返して筒状体
4を形成し、小内径側のビードコア2aを大内径側のビ
ードコア2bに通して筒状体4を内外反転させて反転筒
状体5にし、この反転筒状体5から未加硫のグリーンタ
イヤ8を作製し、このグリーンタイヤ8を加硫成形す
る。これによりカーカス層1の両端部をビードコア2
a,2bの廻りにタイヤ外側から内側へ折り返した構造
にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対のビード
コアの内径を互い異ならせた空気入りタイヤ及びその製
造方法に関し、さらに詳しくは、カーカス層の折り返し
部に生じるずれを減少させることにより、ユニフォミテ
ィ及び乗心地性を向上し、かつ軽量化を可能にする空気
入りタイヤ及びその製造方法に関する。
コアの内径を互い異ならせた空気入りタイヤ及びその製
造方法に関し、さらに詳しくは、カーカス層の折り返し
部に生じるずれを減少させることにより、ユニフォミテ
ィ及び乗心地性を向上し、かつ軽量化を可能にする空気
入りタイヤ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の高出力化及び高速化に伴
い、ブレーキを強化することが要求されている。このブ
レーキを強化する方法として、ブレーキディスクの直径
を大きくする方法があるが、この場合にタイヤの内径を
大きくしてホイール内側の容量を増加させることが必要
である。しかし、タイヤの内径を単に大きくしていく
と、セクションハイトが低くなるので、乗心地性及びリ
ム組性が悪化してしまう。
い、ブレーキを強化することが要求されている。このブ
レーキを強化する方法として、ブレーキディスクの直径
を大きくする方法があるが、この場合にタイヤの内径を
大きくしてホイール内側の容量を増加させることが必要
である。しかし、タイヤの内径を単に大きくしていく
と、セクションハイトが低くなるので、乗心地性及びリ
ム組性が悪化してしまう。
【0003】この対策として、左右一対のビードコアの
内径を互い異ならせた空気入りタイヤ及びホイールが提
案されている。このような空気入りタイヤは、大内径側
を車両側にし、小内径側を外側にして装着することによ
り、ホイール内側に大型ブレーキを収納する容量を確保
しながら、外側の高いセクションハイトによって乗心地
性及びリム組性を良好にしている。
内径を互い異ならせた空気入りタイヤ及びホイールが提
案されている。このような空気入りタイヤは、大内径側
を車両側にし、小内径側を外側にして装着することによ
り、ホイール内側に大型ブレーキを収納する容量を確保
しながら、外側の高いセクションハイトによって乗心地
性及びリム組性を良好にしている。
【0004】従来、左右一対のビードコアの内径を互い
異ならせた空気入りタイヤは、左右一対のビードコア間
にカーカス層を装架し、このカーカス層の両端部をビー
ドコアの廻りにタイヤ内側から外側へ折り返しているた
め、未加硫のグリーンタイヤにおいて、カーカス層の折
り返し部はカーカス層の本体よりもタイヤ外側に位置す
ることになる。このグリーンタイヤは、金型に挿入され
て外側から加熱されると共に、タイヤ内で膨張するブラ
ダーによって内側から加熱されることにより加硫成形さ
れる。
異ならせた空気入りタイヤは、左右一対のビードコア間
にカーカス層を装架し、このカーカス層の両端部をビー
ドコアの廻りにタイヤ内側から外側へ折り返しているた
め、未加硫のグリーンタイヤにおいて、カーカス層の折
り返し部はカーカス層の本体よりもタイヤ外側に位置す
ることになる。このグリーンタイヤは、金型に挿入され
て外側から加熱されると共に、タイヤ内で膨張するブラ
ダーによって内側から加熱されることにより加硫成形さ
れる。
【0005】しかしながら、カーカス層の折り返し部を
上記構造にした場合、加硫成形時にタイヤ内に挿入され
たブラダーが膨張してカーカス層の本体を内側から圧迫
すると、タイヤ外側に位置するカーカス層の折り返し部
がタイヤ内側に引きずりこまれ、ずれを生じることがあ
る。このようにカーカス層の折り返し部にずれを生じる
と、タイヤ故障の原因となったり、またタイヤの均一性
(ユニフォミティ)が低下して乗心地性が悪化してしま
う。また、上記折り返し部のずれの影響を最小限に防ぐ
ために、この折り返し部をビードフィラー上部にまで延
長することが実施されているが、この場合はタイヤ重量
が増加するという欠点がある。
上記構造にした場合、加硫成形時にタイヤ内に挿入され
たブラダーが膨張してカーカス層の本体を内側から圧迫
すると、タイヤ外側に位置するカーカス層の折り返し部
がタイヤ内側に引きずりこまれ、ずれを生じることがあ
る。このようにカーカス層の折り返し部にずれを生じる
と、タイヤ故障の原因となったり、またタイヤの均一性
(ユニフォミティ)が低下して乗心地性が悪化してしま
う。また、上記折り返し部のずれの影響を最小限に防ぐ
ために、この折り返し部をビードフィラー上部にまで延
長することが実施されているが、この場合はタイヤ重量
が増加するという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、左右
一対のビードコアの内径を互い異ならせた空気入りタイ
ヤにおいて、ユニフォミティ及び乗心地性を向上し、か
つ軽量化を可能にした空気入りタイヤ及びその生産性に
優れた製造方法を提供することにある。
一対のビードコアの内径を互い異ならせた空気入りタイ
ヤにおいて、ユニフォミティ及び乗心地性を向上し、か
つ軽量化を可能にした空気入りタイヤ及びその生産性に
優れた製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の空気入りタイヤは、左右一対のビードコアの
内径を互い異ならせ、該左右一対のビードコア間にカー
カス層を装架し、該カーカス層の両端部をそれぞれ前記
ビードコアの廻りにタイヤ外側から内側へ折り返した構
造にしたことを特徴とするものである。
の本発明の空気入りタイヤは、左右一対のビードコアの
内径を互い異ならせ、該左右一対のビードコア間にカー
カス層を装架し、該カーカス層の両端部をそれぞれ前記
ビードコアの廻りにタイヤ外側から内側へ折り返した構
造にしたことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の空気入りタイヤの製造方法
は、左右一対のビードコアの内径を互いに異ならせ、該
左右一対のビードコア間にカーカス層を装架し、該カー
カス層の両端部を前記ビードコアの廻りにコア内側から
外側へ折り返して筒状体を形成し、前記左右一対のビー
ドコアの小内径側を大内径側に通して前記筒状体を内外
反転させて反転筒状体にし、該反転筒状体から未加硫の
グリーンタイヤを作製し、該グリーンタイヤを加硫成形
することを特徴とするものである。
は、左右一対のビードコアの内径を互いに異ならせ、該
左右一対のビードコア間にカーカス層を装架し、該カー
カス層の両端部を前記ビードコアの廻りにコア内側から
外側へ折り返して筒状体を形成し、前記左右一対のビー
ドコアの小内径側を大内径側に通して前記筒状体を内外
反転させて反転筒状体にし、該反転筒状体から未加硫の
グリーンタイヤを作製し、該グリーンタイヤを加硫成形
することを特徴とするものである。
【0009】このようにカーカス層の両端部をビードコ
アの廻りにコア内側から外側へ折り返した後、内径を互
いに異ならせた左右一対のビードコアの小内径側を大内
径側に通して筒状体を内外反転させて反転筒状体にし、
この反転筒状体からグリーンタイヤを作製することがで
きるので、カーカス層の両端部をそれぞれビードコアの
廻りにタイヤ外側から内側へ折り返すようにした空気入
りタイヤを高い生産性で容易に製造することができる。
アの廻りにコア内側から外側へ折り返した後、内径を互
いに異ならせた左右一対のビードコアの小内径側を大内
径側に通して筒状体を内外反転させて反転筒状体にし、
この反転筒状体からグリーンタイヤを作製することがで
きるので、カーカス層の両端部をそれぞれビードコアの
廻りにタイヤ外側から内側へ折り返すようにした空気入
りタイヤを高い生産性で容易に製造することができる。
【0010】上記のように製造された空気入りタイヤ
は、左右一対のビードコアの内径を互い異ならせた空気
入りタイヤであるので、ブレーキ性能を強化しながら乗
心地性及びリム組性を良好にするという特長をもつよう
にすることができる。また、このような特長をもつ空気
入りタイヤにおいて、カーカス層の両端部をビードコア
の廻りにタイヤ外側から内側へ折り返した構造にしたこ
とにより、加硫成形時にタイヤ内に挿入されるブラダー
が膨張してカーカス層を内側から圧迫しても、カーカス
層の折り返し部にずれが生じることを防止できるので、
ユニフォミティ及び乗心地性を向上することができる。
更に、上述のようにカーカス層の折り返し部にずれを生
じ難いので、この折り返し部のタイヤ内端からの高さを
低くすることができ、軽量化が可能である。
は、左右一対のビードコアの内径を互い異ならせた空気
入りタイヤであるので、ブレーキ性能を強化しながら乗
心地性及びリム組性を良好にするという特長をもつよう
にすることができる。また、このような特長をもつ空気
入りタイヤにおいて、カーカス層の両端部をビードコア
の廻りにタイヤ外側から内側へ折り返した構造にしたこ
とにより、加硫成形時にタイヤ内に挿入されるブラダー
が膨張してカーカス層を内側から圧迫しても、カーカス
層の折り返し部にずれが生じることを防止できるので、
ユニフォミティ及び乗心地性を向上することができる。
更に、上述のようにカーカス層の折り返し部にずれを生
じ難いので、この折り返し部のタイヤ内端からの高さを
低くすることができ、軽量化が可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。図1(A),(B)
は、本発明の空気入りタイヤの製造方法の工程を例示す
るものである。先ず、図1(A)に示すように、不図示
の成形ドラムの外周面に巻回されたカーカス層1の一方
の端部に標準径からなる小径のビードコア2aを配置す
ると共に、他方の端部に標準径よりも大きな内径のビー
ドコア2bを配置し、カーカス層1の両端部をそれぞれ
ビードコア2a,2bの廻りにコア内側から外側へ折り
返し、さらにビードコア2a,2b間のカーカス層1を
タイヤ径方向に膨張させた筒状体4を成形する。
の図面を参照して詳細に説明する。図1(A),(B)
は、本発明の空気入りタイヤの製造方法の工程を例示す
るものである。先ず、図1(A)に示すように、不図示
の成形ドラムの外周面に巻回されたカーカス層1の一方
の端部に標準径からなる小径のビードコア2aを配置す
ると共に、他方の端部に標準径よりも大きな内径のビー
ドコア2bを配置し、カーカス層1の両端部をそれぞれ
ビードコア2a,2bの廻りにコア内側から外側へ折り
返し、さらにビードコア2a,2b間のカーカス層1を
タイヤ径方向に膨張させた筒状体4を成形する。
【0012】次に、図1(B)に示すように、小内径側
のビードコア2aを大内径側のビードコア2bに通して
筒状体4の内外を反転させて反転筒状体5を得る。その
後、図1(C)に示すように、カーカス層1の外周面に
ベルト層6及びトレッド7等を張り合わせることにより
未加硫のグリーンタイヤ8を作製する。そして、未加硫
のグリーンタイヤ8を金型に挿入して外側から加熱する
と共に、タイヤ内でブラダーを膨張させることによって
金型内面に押圧状態にして内側から加熱することにより
加硫成形を行う。
のビードコア2aを大内径側のビードコア2bに通して
筒状体4の内外を反転させて反転筒状体5を得る。その
後、図1(C)に示すように、カーカス層1の外周面に
ベルト層6及びトレッド7等を張り合わせることにより
未加硫のグリーンタイヤ8を作製する。そして、未加硫
のグリーンタイヤ8を金型に挿入して外側から加熱する
と共に、タイヤ内でブラダーを膨張させることによって
金型内面に押圧状態にして内側から加熱することにより
加硫成形を行う。
【0013】図2(A)〜(D)は、本発明の空気入り
タイヤの他の製造方法の工程を例示するものである。こ
の図2(A)〜(D)に示すように、ビードコア2a,
2b間にカーカス層1を装架して筒状体4を成形し、こ
の筒状体4の内外を反転させて反転筒状体5を得た後に
カーカス層1をタイヤ径方向に膨張させるようにしても
よい。
タイヤの他の製造方法の工程を例示するものである。こ
の図2(A)〜(D)に示すように、ビードコア2a,
2b間にカーカス層1を装架して筒状体4を成形し、こ
の筒状体4の内外を反転させて反転筒状体5を得た後に
カーカス層1をタイヤ径方向に膨張させるようにしても
よい。
【0014】上述のように製造された空気入りタイヤ
は、いずれの方法による場合でも、カーカス層1の両端
部をビードコア2a,2bの廻りにタイヤ外側から内側
へ折り返した構造となり、加硫成形時にブラダーが膨張
してカーカス層1と折り返し部3とを同時に内側から圧
迫するので、カーカス層1の折り返し部3にずれが生じ
ることを防止できる。従って、カーカス層1の折り返し
部3におけるタイヤ故障の発生を減少させ、タイヤのユ
ニフォミティを向上することができ、このユニフォミテ
ィの向上によって生産性や乗心地性を向上することがで
きる。
は、いずれの方法による場合でも、カーカス層1の両端
部をビードコア2a,2bの廻りにタイヤ外側から内側
へ折り返した構造となり、加硫成形時にブラダーが膨張
してカーカス層1と折り返し部3とを同時に内側から圧
迫するので、カーカス層1の折り返し部3にずれが生じ
ることを防止できる。従って、カーカス層1の折り返し
部3におけるタイヤ故障の発生を減少させ、タイヤのユ
ニフォミティを向上することができ、このユニフォミテ
ィの向上によって生産性や乗心地性を向上することがで
きる。
【0015】また、上述のようにカーカス層1の折り返
し部3にずれを生じ難いので、この折り返し部3のタイ
ヤ内端からの高さを低くすることができる。従って、折
り返し部3を低くした分だけタイヤをタイヤを軽量化す
ることができると共に、タイヤのサイドウォール部にお
けるフレックスゾーンの増大によって乗心地性を向上す
ることができる。
し部3にずれを生じ難いので、この折り返し部3のタイ
ヤ内端からの高さを低くすることができる。従って、折
り返し部3を低くした分だけタイヤをタイヤを軽量化す
ることができると共に、タイヤのサイドウォール部にお
けるフレックスゾーンの増大によって乗心地性を向上す
ることができる。
【0016】更に、上述のように左右一対のビードコア
2a,2bの内径を互いに異ならせた空気入りタイヤ
は、その大内径のビードコア2b側を車両側にし、その
小内径のビードコア2aを外側ににして装着することに
より、ホイール内側に大型ブレーキを収納するための十
分な容量を確保しながら、外側の高いセクションハイト
によって乗心地性及びリム組性を良好にすることができ
る。
2a,2bの内径を互いに異ならせた空気入りタイヤ
は、その大内径のビードコア2b側を車両側にし、その
小内径のビードコア2aを外側ににして装着することに
より、ホイール内側に大型ブレーキを収納するための十
分な容量を確保しながら、外側の高いセクションハイト
によって乗心地性及びリム組性を良好にすることができ
る。
【0017】しかも、左右一対のビードコア2a,2b
の内径を互いに異ならせた空気入りタイヤを製造するに
当たって、カーカス層1の両端部をそれぞれビードコア
2a,2bの廻りにコア内側から外側へ折り返した後、
ビードコア2a,2bの内径差を利用して筒状体4を内
外反転させて反転筒状体5にし、この反転筒状体5から
グリーンタイヤを作製することができるので、本発明の
空気入りタイヤを高い生産性で容易に製造することがで
きる。
の内径を互いに異ならせた空気入りタイヤを製造するに
当たって、カーカス層1の両端部をそれぞれビードコア
2a,2bの廻りにコア内側から外側へ折り返した後、
ビードコア2a,2bの内径差を利用して筒状体4を内
外反転させて反転筒状体5にし、この反転筒状体5から
グリーンタイヤを作製することができるので、本発明の
空気入りタイヤを高い生産性で容易に製造することがで
きる。
【0018】本発明において、ビードコア2a,2bは
コードに加撚したケーブル型ビードコアを使用すること
が好ましい。すなわち、本発明のタイヤ製造工程では、
筒状体を内外反転させる際にビードコアに捩じれ変形が
加わるが、コードに撚りを加えることによりコード自体
の結束性を高めることができる。
コードに加撚したケーブル型ビードコアを使用すること
が好ましい。すなわち、本発明のタイヤ製造工程では、
筒状体を内外反転させる際にビードコアに捩じれ変形が
加わるが、コードに撚りを加えることによりコード自体
の結束性を高めることができる。
【0019】
【実施例】タイヤ構造を下記のように異ならせた従来タ
イヤ及び本発明タイヤを製作した。従来タイヤ1 タイヤサイズを225/50R16とし、ビードコアに
アラミド繊維コードからなるケーブルビードを使用し、
左右一対のビードコアの内径をそれぞれ16インチと
し、これら左右一対のビードコア間にカーカス層を装架
し、このカーカス層の両端部をビードコアの廻りにタイ
ヤ内側から外側に折り返した。
イヤ及び本発明タイヤを製作した。従来タイヤ1 タイヤサイズを225/50R16とし、ビードコアに
アラミド繊維コードからなるケーブルビードを使用し、
左右一対のビードコアの内径をそれぞれ16インチと
し、これら左右一対のビードコア間にカーカス層を装架
し、このカーカス層の両端部をビードコアの廻りにタイ
ヤ内側から外側に折り返した。
【0020】従来タイヤ2 タイヤサイズを大径で225/50R16相当とし、ビ
ードコアにアラミド繊維コードからなるケーブルビード
を使用し、左右一対のビードコアの内径を互いに異なら
せ、小内径側の内径を14インチとし、大内径側の内径
を16インチとし、これら左右一対のビードコア間にカ
ーカス層を装架し、このカーカス層の両端部をビードコ
アの廻りにタイヤ内側から外側に折り返した。
ードコアにアラミド繊維コードからなるケーブルビード
を使用し、左右一対のビードコアの内径を互いに異なら
せ、小内径側の内径を14インチとし、大内径側の内径
を16インチとし、これら左右一対のビードコア間にカ
ーカス層を装架し、このカーカス層の両端部をビードコ
アの廻りにタイヤ内側から外側に折り返した。
【0021】本発明タイヤ タイヤサイズを大径で225/50R16相当とし、ビ
ードコアにアラミド繊維コードからなるケーブルビード
を使用し、左右一対のビードコアの内径を互いに異なら
せ、小内径側の内径を14インチとし、大内径側の内径
を16インチとし、これら左右一対のビードコア間にカ
ーカス層を装架し、このカーカス層の両端部をビードコ
アの廻りにタイヤ外側から内側に折り返し、この折り返
し部を従来タイヤ2よりも低く形成した。
ードコアにアラミド繊維コードからなるケーブルビード
を使用し、左右一対のビードコアの内径を互いに異なら
せ、小内径側の内径を14インチとし、大内径側の内径
を16インチとし、これら左右一対のビードコア間にカ
ーカス層を装架し、このカーカス層の両端部をビードコ
アの廻りにタイヤ外側から内側に折り返し、この折り返
し部を従来タイヤ2よりも低く形成した。
【0022】これらタイヤについて、下記試験方法によ
りユニフォミティ、乗心地性、生産性、リム組性及び重
量を評価し、その結果を表1に示した。 ユニフォミティ:各試験タイヤを試験ドラム上に走行さ
せ、各試験タイヤの半径方向の力の変動の最大値を測定
し、従来タイヤ1の値の逆数を100とする指数で示し
た。この指数値が大きいほどタイヤの均一性が高い。
りユニフォミティ、乗心地性、生産性、リム組性及び重
量を評価し、その結果を表1に示した。 ユニフォミティ:各試験タイヤを試験ドラム上に走行さ
せ、各試験タイヤの半径方向の力の変動の最大値を測定
し、従来タイヤ1の値の逆数を100とする指数で示し
た。この指数値が大きいほどタイヤの均一性が高い。
【0023】乗心地性:各試験タイヤをそれぞれ乗用車
に装着し、テストドライバーによるフィーリングテスト
を行って乗心地性を評価し、従来タイヤ1を100とす
る指数で示した。この指数値が大きいほど乗心地性が優
れている。 生産性:所定数の各試験タイヤを製造し、ユニフォミテ
ィの低下に起因する不良タイヤを選別することにより歩
留りを評価し、従来タイヤ1を100とする指数で示し
た。この指数値が大きいほど生産性が優れている。
に装着し、テストドライバーによるフィーリングテスト
を行って乗心地性を評価し、従来タイヤ1を100とす
る指数で示した。この指数値が大きいほど乗心地性が優
れている。 生産性:所定数の各試験タイヤを製造し、ユニフォミテ
ィの低下に起因する不良タイヤを選別することにより歩
留りを評価し、従来タイヤ1を100とする指数で示し
た。この指数値が大きいほど生産性が優れている。
【0024】リム組性:各試験タイヤをリムに対して組
付け、リム組時の作業性を評価した。その評価は、作業
が相対的に容易であったものを「優」で示し、相対的に
困難であったものを「劣」で示した。 重量:試験タイヤ及びホイールからなる車輪の重量を測
定し、従来タイヤ1の値を100とする指数で示した。
この指数値が大きいほどタイヤが重い。
付け、リム組時の作業性を評価した。その評価は、作業
が相対的に容易であったものを「優」で示し、相対的に
困難であったものを「劣」で示した。 重量:試験タイヤ及びホイールからなる車輪の重量を測
定し、従来タイヤ1の値を100とする指数で示した。
この指数値が大きいほどタイヤが重い。
【0025】
【0026】この表1から明らかなように、本発明タイ
ヤは、左右一対のビードコアを両方とも大内径にした従
来タイヤ1に比べて全ての評価が優れていると共に、左
右一対のビードコアの内径を互いに異ならせ、カーカス
層の両端部をビードコアの廻りにタイヤ内側から外側に
折り返した従来タイヤ2に比べてもユニフォミティ、乗
心地性及び生産性が更に向上し、かつカーカス層の折り
返し部を低くできる分だけ軽量化することができた。
ヤは、左右一対のビードコアを両方とも大内径にした従
来タイヤ1に比べて全ての評価が優れていると共に、左
右一対のビードコアの内径を互いに異ならせ、カーカス
層の両端部をビードコアの廻りにタイヤ内側から外側に
折り返した従来タイヤ2に比べてもユニフォミティ、乗
心地性及び生産性が更に向上し、かつカーカス層の折り
返し部を低くできる分だけ軽量化することができた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、左
右一対のビードコアの内径を互いに異ならせた空気入り
タイヤを製造するに当たって、カーカス層の両端部をビ
ードコアの廻りにコア内側から外側へ折り返した後、左
右一対のビードコアの内径差を利用して筒状体を内外反
転させて反転筒状体にし、この反転筒状体からグリーン
タイヤを作製することができるので、高い生産性で容易
に製造することができる。
右一対のビードコアの内径を互いに異ならせた空気入り
タイヤを製造するに当たって、カーカス層の両端部をビ
ードコアの廻りにコア内側から外側へ折り返した後、左
右一対のビードコアの内径差を利用して筒状体を内外反
転させて反転筒状体にし、この反転筒状体からグリーン
タイヤを作製することができるので、高い生産性で容易
に製造することができる。
【0028】また、製造された空気入りタイヤは、カー
カス層の両端部をビードコアの廻りにタイヤ外側から内
側へ折り返した構造にしたから、ユニフォミティ及び乗
心地性を向上すると共に、タイヤを軽量化することが可
能になる。しかも、上述のように左右一対のビードコア
の内径を互い異ならせた空気入りタイヤは、ブレーキ性
能を強化しながら乗心地性及びリム組性を良好にすると
いう特長を発揮することができる。
カス層の両端部をビードコアの廻りにタイヤ外側から内
側へ折り返した構造にしたから、ユニフォミティ及び乗
心地性を向上すると共に、タイヤを軽量化することが可
能になる。しかも、上述のように左右一対のビードコア
の内径を互い異ならせた空気入りタイヤは、ブレーキ性
能を強化しながら乗心地性及びリム組性を良好にすると
いう特長を発揮することができる。
【図1】(A)〜(C)は本発明の実施態様からなる空
気入りタイヤの製造方法の工程を示す断面図である。
気入りタイヤの製造方法の工程を示す断面図である。
【図2】(A)〜(D)は本発明の他の実施態様からな
る空気入りタイヤの製造方法の工程を示す断面図であ
る。
る空気入りタイヤの製造方法の工程を示す断面図であ
る。
1 カーカス 2a 小内径側のビードコア 2b 大内径側のビードコア 3 折り返し部 4 筒状体 5 反転筒状体 8 グリーンタイヤ
Claims (2)
- 【請求項1】 左右一対のビードコアの内径を互い異な
らせ、該左右一対のビードコア間にカーカス層を装架
し、該カーカス層の両端部をそれぞれ前記ビードコアの
廻りにタイヤ外側から内側へ折り返した構造にした空気
入りタイヤ。 - 【請求項2】 左右一対のビードコアの内径を互いに異
ならせ、該左右一対のビードコア間にカーカス層を装架
し、該カーカス層の両端部を前記ビードコアの廻りにコ
ア内側から外側へ折り返して筒状体を形成し、前記左右
一対のビードコアの小内径側を大内径側に通して前記筒
状体を内外反転させて反転筒状体にし、該反転筒状体か
ら未加硫のグリーンタイヤを作製し、該グリーンタイヤ
を加硫成形するようにした空気入りタイヤの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8346064A JPH10180901A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8346064A JPH10180901A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10180901A true JPH10180901A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18380902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8346064A Pending JPH10180901A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10180901A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0953434A1 (fr) * | 1998-04-28 | 1999-11-03 | COMPAGNIE GENERALE DES ETABLISSEMENTS MICHELIN-MICHELIN & CIE | Tambour d'assemblage pour la fabrication de pneumatiques |
EP1002667A1 (en) * | 1998-10-29 | 2000-05-24 | PIRELLI PNEUMATICI Società per Azioni | Asymmetric pneumatic tire |
CN111559102A (zh) * | 2020-04-03 | 2020-08-21 | 山东玲珑轮胎股份有限公司 | 一种用于制造上下模不同胎圈直径轮胎的方法 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP8346064A patent/JPH10180901A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0953434A1 (fr) * | 1998-04-28 | 1999-11-03 | COMPAGNIE GENERALE DES ETABLISSEMENTS MICHELIN-MICHELIN & CIE | Tambour d'assemblage pour la fabrication de pneumatiques |
EP1002667A1 (en) * | 1998-10-29 | 2000-05-24 | PIRELLI PNEUMATICI Società per Azioni | Asymmetric pneumatic tire |
CN111559102A (zh) * | 2020-04-03 | 2020-08-21 | 山东玲珑轮胎股份有限公司 | 一种用于制造上下模不同胎圈直径轮胎的方法 |
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