JPH10180557A - ワークの位置決め方法及び位置決め装置 - Google Patents

ワークの位置決め方法及び位置決め装置

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JPH10180557A
JPH10180557A JP34631396A JP34631396A JPH10180557A JP H10180557 A JPH10180557 A JP H10180557A JP 34631396 A JP34631396 A JP 34631396A JP 34631396 A JP34631396 A JP 34631396A JP H10180557 A JPH10180557 A JP H10180557A
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Masatoshi Morita
昌寿 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生産性の低下を招くことなく、2つのワークの
基準面同士が当接したことを確実に検出することができ
るワークの位置決め方法を提供する。 【解決手段】第1のワークの上に第2のワークを載置
し、押し部材により第2のワークを押して第2のワーク
を第1のワーク上でスライドさせることにより、第1の
ワークの第1の基準面に第2のワークの第2の基準面を
当接させて、第1のワークと第2のワークとを位置決め
するワークの位置決め方法であって、押し部材を、第2
のワークの第2の基準面が第1のワークの第1の基準面
に当接する僅かに手前の所定位置まで正方向に高速で移
動させる高速移動工程(S2)と、押し部材を所定位置
から負方向に僅かに戻す戻し工程(S3)と、押し部材
を、戻し肯定で僅かに戻された位置から、再び正方向に
低速で移動させる低速移動工程(S4〜S7)とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2つのワークを高精
度に位置決めするためのワークの位置決め方法及び位置
決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタなどに用いられるイ
ンクジェットヘッドは、インク加熱用のヒータが複数形
成されたヒーターボードと、このヒータに対応する複数
のインク吐出穴が形成された天板部材とを位置決めして
貼り合わせることにより組み立てられている。
【0003】このようなヒーターボードと天板部材とを
組み立てる際に、両者を位置決めする方法として、本願
出願人は既に以下のような方法を提案している。
【0004】即ち、ヒーターボードの上に天板部材を載
置し、天板部材から垂下するオリフィスプレートをヒー
ターボードの端面に当接させた状態で、天板部材を棒状
の部材で押してヒータボード上でスライドさせ、天板部
材の基準面をヒータボードの基準面に当接させる。この
とき、棒状の部材の押し付け圧力が所定の閾値を越えた
ときに、天板部材の基準面がヒーターボードの基準面に
当接したと判断して、棒状の部材による天板部材のスラ
イド移動を終了させる。これにより天板部材とヒーター
ボードとが位置決めされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法においては、天板部材と天板部材を押す当接棒とが
当接する瞬間(衝突の瞬間)、衝突の衝撃で圧力センサ
から大きな値が出力され、制御装置が天板部材の基準面
とヒーターボードの基準面とが突き当たったと誤認する
ことがあった。
【0006】これを防止する方法としては、当接棒を非
常に遅い速度で天板部材につき当てることが考えられる
が、当接棒をその待機位置から天板部材に突き当たるま
で終始低速で移動させると、当接棒が天板部材に突き当
たるまでに非常に長い時間がかかり、インクジェットヘ
ッドの生産性が低下するという問題点がある。
【0007】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、生産性の
低下を招くことなく、2つのワークの基準面同士が当接
したことを確実に検出することができるワークの位置決
め方法及び位置決め装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わるワークの位置決
め方法は、第1のワークの上に第2のワークを載置し、
押し部材により前記第2のワークを押して該第2のワー
クを前記第1のワーク上でスライドさせることにより、
前記第1のワークの第1の基準面に前記第2のワークの
第2の基準面を当接させて、前記第1のワークと前記第
2のワークとを位置決めするワークの位置決め方法であ
って、前記押し部材を、前記第2のワークの前記第2の
基準面が前記第1のワークの前記第1の基準面に当接す
る僅かに手前の所定位置まで正方向に高速で移動させる
高速移動工程と、前記押し部材を前記所定位置から負方
向に僅かに戻す戻し工程と、前記押し部材を、前記戻し
肯定で僅かに戻された位置から、再び正方向に低速で移
動させる低速移動工程とを具備することを特徴としてい
る。
【0009】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記押し部材による前記第2のワークの
前記正方向への押し圧力を検出することにより前記低速
移動工程を終了させるタイミングを決定することを特徴
としている。
【0010】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記押し圧力が所定の閾値を越えたとき
に、前記第2のワークの前記第2の基準面が前記第1の
ワークの前記第1の基準面に当接したと判断し、前記低
速移動工程を終了させることを特徴としている。
【0011】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記閾値は、前記第2のワークの前記第
2の基準面が前記第1のワークの前記第1の基準面に当
接したときの前記押し圧力の変化を複数個の前記第1及
び第2のワークについて統計を取り、その結果に基づい
て決定されることを特徴としている。
【0012】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記閾値は、前記第2のワークを前記第
1のワーク上でスライドさせるときの摩擦力を複数個の
前記第1及び第2のワークについて測定し、前記摩擦力
の平均値に標準偏差の3倍を加えた値に設定されること
を特徴としている。
【0013】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記低速移動工程の終了後に、前記押し
部材を所定の待機位置に退避させる退避工程を更に具備
することを特徴としている。
【0014】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記第1のワークは、インクジェットヘ
ッドのインク加熱用ヒータが複数形成されたヒーターボ
ードであり、前記第2のワークは、前記インク加熱用ヒ
ータに対応する複数のインク吐出穴が形成された天板部
材であることを特徴としている。
【0015】また、本発明に係わるワークの位置決め装
置は、第1のワークの上に第2のワークを載置し、該第
2のワークを前記第1のワーク上でスライドさせること
により、前記第1のワークの第1の基準面に前記第2の
ワークの第2の基準面を当接させて、前記第1のワーク
と前記第2のワークとを位置決めするワークの位置決め
装置であって、前記第2のワークを押して該第2のワー
クを前記第1のワーク上でスライドさせるための押し部
材と、該押し部材を進退させるための駆動手段と、前記
押し部材による前記第2のワークの押し圧力を検出する
ための圧力検出手段と、前記押し部材を、前記第2のワ
ークの前記第2の基準面が前記第1のワークの前記第1
の基準面に当接する僅かに手前の所定位置まで正方向に
高速で移動させた後、前記押し部材を前記所定位置から
負方向に僅かに戻し、該僅かに戻された位置から、再び
正方向に低速で移動さるように前記駆動手段を制御する
制御手段とを具備することを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記制御手段は、前記押し部材による前
記第2のワークの前記正方向への押し圧力の検出値に基
づいて前記押し部材の低速移動を終了させるタイミング
を決定することを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記制御手段は、前記押し圧力が所定の
閾値を越えたときに、前記第2のワークの前記第2の基
準面が前記第1のワークの前記第1の基準面に当接した
と判断し、前記押し部材の低速移動を終了させることを
特徴としている。
【0018】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記閾値は、前記第2のワークの前記第
2の基準面が前記第1のワークの前記第1の基準面に当
接したときの前記押し圧力の変化を複数個の前記第1及
び第2のワークについて統計を取り、その結果に基づい
て決定されることを特徴としている。
【0019】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記閾値は、前記第2のワークを前記第
1のワーク上でスライドさせるときの摩擦力を複数個の
前記第1及び第2のワークについて測定し、前記摩擦力
の平均値に標準偏差の3倍を加えた値に設定されること
を特徴としている。
【0020】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記制御手段は、前記押し部材の低速移
動の終了後に、前記押し部材を所定の待機位置に退避さ
せることを特徴としている。
【0021】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記第1のワークは、インクジェットヘ
ッドのインク加熱用ヒータが複数形成されたヒーターボ
ードであり、前記第2のワークは、前記インク加熱用ヒ
ータに対応する複数のインク吐出穴が形成された天板部
材であることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】以下では、本発明に係わるワークの位置決
め方法をインクジェットヘッドの組み立てに適用した一
実施形態について説明する。
【0024】図1は、インクジェットカートリッジを示
す斜視図であり、インクジェットカートリッジ150
は、インクタンク152とヘッドノズル100とから構
成されている。
【0025】ヘッドノズル100は図2及び図3に示す
ように、ベースプレート101と、このベースプレート
101上に位置決めされ、インク加熱用ヒータが形成さ
れたヒータボード102(このヒータボードは半導体製
造装置で作られたものである)と、このヒータボード1
02上に位置決めされ、複数のインク流路をそれぞれ区
分するための隔壁や各インク流路へインクを分配するた
めの共通液室、及びこの共通液室にインクを供給するた
めの円筒状のインク受け口118等を備えた天板104
と、この天板104の前面に一体的に取り付けられ、各
インク流路にそれぞれ対応した吐出口106を複数有す
るオリフィスプレート108とから構成されている。
【0026】図4に示すように、天板104とオリフィ
スプレート108が一体となったワーク140(以後、
天板ワーク(この天板ワークはエンジニアリングプラス
チックを主成分とする)と呼ぶ)のL字形部分とヒータ
ーボード102のL字形部分が当接することにより、
Y,Z軸方向の位置が決まる。このL字形部分の角度は
90°付近の任意の角度である。
【0027】更に、図5に示すように、天板ワーク14
0のX軸方向両端部にはリブ140a,140bが形成
されており、このリブ140a,140bとヒーターボ
ード102の端部が当接することによりX軸方向の位置
が決まる。このリブ140a,140bの角度は90°
付近の任意の角度である。
【0028】図6に示すように、ヒータボード102の
端面から第1ヒータまでの距離x1と、天板ワーク14
0のリブ140aと穴143の空いた溝142の中心ま
での距離x2は、ほぼ同じ(例えば、x1−x2=±5μ
m)であるようにしておく。次に天板ワークとヒーター
ボードの位置決め装置について説明する。
【0029】図7は、位置決め装置の一部を構成する所
の、ベースプレートの固定装置を示した平面図である。
【0030】図7において、固定装置200は、ヒータ
ーボード102が固定されたベースプレート101を支
持するための支持台202と、この支持台202上に配
置された3本の位置決めピン204,206,208とを
備えている。
【0031】ベースプレート101は、L字型のレバー
210,212により、位置決めピン204,206,2
08に押し付けられて水平方向に位置決めされる。レバ
ー210,212は、それぞれエアシリンダ214,21
6により駆動される。また、ベースプレート101は、
レバー216,218,220により支持台202上に押
し付けられて固定される。レバー216,218,220
は、エアシリンダ222,224,226によりそれぞれ
駆動される。
【0032】天板ワーク140は、固定装置200上に
固定されたヒーターボード102上に載置され、固定装
置200に配置された前押さえユニット250と上押さ
えユニット252によりY軸方向及びZ軸方向に付勢さ
れる。
【0033】図8は、この前押さえユニット250と上
押さえユニット252の側面図である。
【0034】図8において、前押さえユニット250
は、バネ力又は自重により天板ワーク140のオリフィ
スプレート108をヒーターボード102の前端部に押
し付ける。また、上押さえユニット252は、バネ力又
は自重により天板ワーク140の天板部分104をヒー
ターボード102の上面に押し付ける。
【0035】これらの前押えユニット250及び上押え
ユニット252は各2つずつあり、それぞれ独立して動
作する。この前押えユニット250及び上押えユニット
252により天板104は一定の力でヒーターボード1
02上に押し付けられることになる。これにより、天板
104とヒーターボード102との密着性がよくなり、
製品自体の品質が向上する。
【0036】なお、前押えユニット250は、2点間を
移動するアクチュエータにより天板ワーク140のオリ
フィスプレート108を押さえつけたり、離したりする
ことができる。また、上押えユニット252も同様に2
点間を移動するアクチュエータにより天板104を上か
ら押さえつけたり、離したりできる。
【0037】ベースプレート101を固定装置200に
固定し、その上に天板ワーク140を載せ、前押えユニ
ット250、上押えユニット252を用いて、前方向
(+Y方向)と上方向(+Z方向)から天板ワーク14
0を押さえつける。
【0038】これにより天板ワーク140は、前、上方
向は付勢され、横方向(X方向)のみ移動が可能とな
る。
【0039】図9は、天板104を、上記の前押さえユ
ニット250と上押さえユニット252によりヒーター
ボード102に付勢された状態で、ヒーターボード10
2に対して図3のX軸方向にスライドさせ、位置決めす
るための横押しユニットの構成を示す側面図である。
【0040】図9において、横押しユニット260は、
ステッピングモータ262により微小な動き(例えば、
分解能0.1μm)をするステージ264と、このステ
ージ264の上に固定され、圧力センサ266に当接す
る駆動棒268と、ステージ264とは独立したステー
ジ268上にL字型の部材270を介して固定されてい
る圧力センサ266と、同じくステージ268上に固定
され、天板ワーク140と当接し、この天板ワーク14
0をX軸方向に移動させるための突き当て棒272と、
この突き当て棒272を後退する方向に戻すための戻し
棒274とを備えている。この戻し棒274とステージ
268上に配置された圧力センサ266とは、通常微小
な隙間(例えば、0.1μm)を持ち、突き当て棒27
2と天板ワーク140とが当接せず、かつステージ26
4が動いていない間は、圧力センサ266には圧力がか
からないようにされている。
【0041】あるいは、図10に示すように戻し棒27
4とL字型の部材270とをバネ276で接続し、突き
当て棒272と天板ワーク140とが当接せず、且つス
テージ264が動いていない間は圧力センサ266には
バネ276の力による一定の圧力がかかるようにしても
よい。
【0042】上記の構成により、突き当て棒272が天
板ワーク140の外形部と当接したとき、この当接によ
り発生した圧力は圧力センサ266により検出され、圧
力が電気信号として外部に出力される。
【0043】次に、図11は、位置決め装置の電気構成
を示したブロック図である。
【0044】300は位置決め装置全体を制御するため
のコンピュータ又はシーケンサ、302は位置決め装置
の状態や制御状況を表示するための出力モニタ、304
はアナログの電気信号をデジタル信号に変換し、コンピ
ュータ300にこのデジタル信号を送るAD変換ボー
ド、306はステッピングモータ262を動作させるた
めのステッピングモータドライバ、308は電磁弁31
2を制御し、センサ314の情報を受け取るI/Oボー
ドである。
【0045】圧力センサ266の信号は、圧力検出装置
310により増幅され、AD変換ボード304に送られ
る。
【0046】電磁弁312は、I/Oボード308によ
り制御され、電磁弁312はアクチュエータ(エアシリ
ンダ214,216,222,224,226等)を駆動
し、ベースプレート101の固定や天板ワーク140を
ヒータボード102に密着させる動作を行なわせる。
【0047】I/Oボード308から出力される信号の
1本を利用し、デジタルロード(圧力センサ266から
の圧力信号)のインジケータをリセットさせることがで
きる。
【0048】次に、位置決め装置の動作について説明す
る。
【0049】まず、ヒータボード102が取り付けられ
たベースプレート101を固定装置200の支持台20
2の上に載置し、エアシリンダ214,216,222,
224,226を駆動して固定する。
【0050】ヒータボード102上に天板ワーク140
を載置し、前押えユニット250及び上押えユニット2
52を駆動して、前方向(+Y方向)、上方向(+Z方
向)から天板ワーク140を押さえ付ける。
【0051】このとき、図12及び図13に示すよう
に、天板ワーク140のリブ140a,140bの間に
ヒータボード102がはまり込むように載せ、天板ワー
ク140を確実に押さえつける。
【0052】なお、図14に示すように、ヒータボード
102のX方向の長さx1と、天板ワーク140のリブ
間のX方向の間隔x2との関係は、x2>x1である。
【0053】天板ワーク140をヒータボード102の
上に載せる時には、突き当て棒272は天板ワーク14
0から離れた位置で待機しているものとする。
【0054】次に、天板ワークの位置決め動作につい
て、図15を参照して説明する。
【0055】横押しユニット260を動作させる前に、
圧力センサ266に力が働いていない状態で圧力検出装
置310をリセットする(ステップS1)。
【0056】横押しユニット260上のステッピングモ
ータ262を回転させることで、突き当て棒272を所
定の位置に持ってくる(ステップS2)。この所定の位
置は、図16のxの距離を0にするものではなく、隙間
を空けておき、天板ワーク140がヒーターボード10
2に突き当たっていない距離とする。
【0057】次に、横押しユニット260上のステッピ
ングモータ262をステップS2のときとは逆方向に回
転させることにより突き当て棒272を所定の量(例え
ば10μm)だけ戻す(ステップS3)。
【0058】横押しユニット260上のステッピングモ
ータ262を再びステップS3のときとは逆方向に回転
させることで突き当て棒272を所定の距離(例えば2
μm)前進させる(ステップS4)。
【0059】ここで、ステップS2では、通常突き当て
棒272は上記の所定の位置まで高速に移動する。この
ため、所定の位置が天板ワーク140と当接しない位置
の場合は、その後の突き当て棒272の押し動作により
圧力センサ266の検出波形は、図17(a)のように
変化する。
【0060】しかし、上記の所定の位置が天板ワーク1
40と当接する位置の場合、スピードが高速なために、
突き当て棒272が天板ワーク140と当接した瞬間、
図17(b)に示すように衝突の衝撃で圧力センサ26
6から大きな圧力値が出力される。このため、この衝撃
による圧力値の急激な増加が天板ワーク140とヒータ
ーボード102が突き当たったことを意味しているとコ
ンピュータ300が誤認してしまい、位置決め動作を終
了させてしまうことがある。そのため、突き当て棒27
2が所定の位置に移動した後、一旦10μm程度戻し、
それにより衝突の衝撃による圧力を図17(c)に示す
ようにキャンセルさせる。これにより、突き当たったか
どうかは確実に認識される。
【0061】また、この方法を用いれば突き当て棒27
2が天板ワーク140に突き当たる位置の付近まで突き
当て棒272を高速に移動することが可能なため図17
(a)の方法に比べ、タクトタイムの短縮を図ることが
できる。
【0062】圧力センサ266及び圧力検出装置310
では、実際に圧力センサ266に力がかかった時点か
ら、電気信号となって出力されてくるまでにある一定の
時間がかかるため、突き当て棒272を動作した直後に
圧力のデータを採ると正常な値を採ることができないこ
とがある。これを避けるため待ち時間を入れる(ステッ
プS5)。
【0063】圧力センサ266に働いた力を測定し、制
御コンピュータ300にそのデータを送る(ステップS
6)。
【0064】制御コンピュータ300内でステップS6
で得られた押し圧力値と予め決められた圧力値を比較し
(ステップS7)、押し圧力値が予め決められた圧力値
よりも低い、もしくは同じ場合はステップS4ヘ戻りス
テップS4からステップS7を繰り返す。また、押し圧
力値が予め決められた圧力値よりも大きい場合は次のス
テップS8に進む。
【0065】ここで、予め決めておく圧力値について説
明する。
【0066】通常、ヒータボード102上に天板ワーク
140を置き、横から突き当て棒272で天板ワーク1
40を送って行くと、図17のような圧力変化となる。
【0067】ここで、横軸は突き当て棒272の移動距
離を示し、縦軸は圧力センサ266からの出力値を示し
ている。
【0068】突き当て棒272が移動し、天板ワーク1
40に当接すると、天板ワーク140が移動を開始す
る。このとき、天板ワーク140とヒータボード102
との間には摩擦力が発生するため、圧力センサ266に
はこの摩擦による力が働く(図17A〜B間)。
【0069】その後、天板ワーク140をさらに押して
いくと、図16のxの値が0となる時(天板ワーク14
0のリブ部分とヒータボード102が接触した地点)か
ら、圧力センサ266には上記の摩擦力に天板140と
ヒータボード102が突き当たることによる抵抗力が加
わり、その後、天板ワーク140又はヒータボード10
2がたわむことにより、圧力センサの値は上昇する(図
17B〜)。
【0070】この突き当たり後の上昇角度は、摩擦力に
よる力の変化角度に比べ極端に大きいため、この角度を
検出することで天板ワーク140のリブとヒータボード
102とが突き当たったかどうかを確認することができ
る。
【0071】そして、前述の角度が急激にかわる地点の
圧力センサ266の値(図17C)よりも大きい圧力値
で突き当て棒を停止すると、確実に天板ワーク140の
リブとヒータボード102とを突き当てることができ
る。
【0072】しかし、前述の角度が急激にかわる地点の
圧力センサの値は天板ワークにより若干ばらつく。
【0073】そこで、複数個の天板ワークについて、圧
力センサの値の角度が急激に上昇する値(図17C)の
平均及び標準偏差を算出し、この平均値に標準偏差の値
を3倍したものを加算した値を前述した予め決められた
圧力値とする。
【0074】次に、横押しユニット260上のステッピ
ングモータ262を回転させ、突き当て棒272を、突
き当て棒272と天板ワーク140とが完全に離れた場
所に移動する(ステップS8)。
【0075】以上で、天板ワーク140の位置決めを終
了する。
【0076】以上説明したように、上記の実施形態によ
れば、天板ワークの位置決めを高速に、且つ確実に行な
うことができる。
【0077】なお、本発明は、その主旨を逸脱しない範
囲で、上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能
である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワークの押し部材を所定の位置に高速で移動させた後、
一旦押し部材を戻し、再び低速でワークに突き当てるこ
とにより、圧力検出の誤認が無くなり、ワーク同士を確
実に突き当てることができる。また、押し部材がワーク
に突き当たる付近まで押し部材を高速で移動させること
ができるので、ワークの位置決めの高速化を図ることが
できる。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットカートリッジを示す斜視図であ
る。
【図2】ヘッドノズルの構成を示す斜視図である。
【図3】ヘッドノズルを分解した状態を示す斜視図であ
る。
【図4】天板ワークとヒーターボードを側面から見た図
である。
【図5】天板ワークを背面から見た図である。
【図6】天板ワークのリブとヒーターボードの端部の関
係を示す図である。
【図7】ベースプレートの固定装置の構成を示す平面図
である。
【図8】前押さえユニットと上押さえユニットの構成を
示す図である。
【図9】横押しユニットの構成を示す側面図である。
【図10】横押しユニットの変形例を示す図である。
【図11】位置決め装置の電気構成を示すブロック図で
ある。
【図12】天板ワークのリブの幅とヒーターボードの幅
の関係を示す図である。
【図13】天板ワークのリブの幅とヒーターボードの幅
の関係を示す図である。
【図14】天板ワークのリブの幅とヒーターボードの幅
の関係を示す図である。
【図15】位置決め装置による天板ワークの位置決め動
作を示すフローチャートである。
【図16】天板ワークとヒーターボードの位置関係を示
す図である。
【図17】圧力センサからの出力値の変化を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 ベースプレート 102 ヒーターボード 104 天板 108 オリフィスプレート 140 天板ワーク

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のワークの上に第2のワークを載置
    し、押し部材により前記第2のワークを押して該第2の
    ワークを前記第1のワーク上でスライドさせることによ
    り、前記第1のワークの第1の基準面に前記第2のワー
    クの第2の基準面を当接させて、前記第1のワークと前
    記第2のワークとを位置決めするワークの位置決め方法
    であって、 前記押し部材を、前記第2のワークの前記第2の基準面
    が前記第1のワークの前記第1の基準面に当接する僅か
    に手前の所定位置まで正方向に高速で移動させる高速移
    動工程と、 前記押し部材を前記所定位置から負方向に僅かに戻す戻
    し工程と、 前記押し部材を、前記戻し肯定で僅かに戻された位置か
    ら、再び正方向に低速で移動させる低速移動工程とを具
    備することを特徴とするワークの位置決め方法。
  2. 【請求項2】 前記押し部材による前記第2のワークの
    前記正方向への押し圧力を検出することにより前記低速
    移動工程を終了させるタイミングを決定することを特徴
    とする請求項1に記載のワークの位置決め方法。
  3. 【請求項3】 前記押し圧力が所定の閾値を越えたとき
    に、前記第2のワークの前記第2の基準面が前記第1の
    ワークの前記第1の基準面に当接したと判断し、前記低
    速移動工程を終了させることを特徴とする請求項2に記
    載のワークの位置決め方法。
  4. 【請求項4】 前記閾値は、前記第2のワークの前記第
    2の基準面が前記第1のワークの前記第1の基準面に当
    接したときの前記押し圧力の変化を複数個の前記第1及
    び第2のワークについて統計を取り、その結果に基づい
    て決定されることを特徴とする請求項3に記載のワーク
    の位置決め方法。
  5. 【請求項5】 前記閾値は、前記第2のワークを前記第
    1のワーク上でスライドさせるときの摩擦力を複数個の
    前記第1及び第2のワークについて測定し、前記摩擦力
    の平均値に標準偏差の3倍を加えた値に設定されること
    を特徴とする請求項4に記載のワークの位置決め方法。
  6. 【請求項6】 前記低速移動工程の終了後に、前記押し
    部材を所定の待機位置に退避させる退避工程を更に具備
    することを特徴とする請求項1に記載のワークの位置決
    め方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のワークは、インクジェットヘ
    ッドのインク加熱用ヒータが複数形成されたヒーターボ
    ードであり、前記第2のワークは、前記インク加熱用ヒ
    ータに対応する複数のインク吐出穴が形成された天板部
    材であることを特徴とする請求項1に記載のワークの位
    置決め方法。
  8. 【請求項8】 第1のワークの上に第2のワークを載置
    し、該第2のワークを前記第1のワーク上でスライドさ
    せることにより、前記第1のワークの第1の基準面に前
    記第2のワークの第2の基準面を当接させて、前記第1
    のワークと前記第2のワークとを位置決めするワークの
    位置決め装置であって、 前記第2のワークを押して該第2のワークを前記第1の
    ワーク上でスライドさせるための押し部材と、 該押し部材を進退させるための駆動手段と、 前記押し部材による前記第2のワークの押し圧力を検出
    するための圧力検出手段と、 前記押し部材を、前記第2のワークの前記第2の基準面
    が前記第1のワークの前記第1の基準面に当接する僅か
    に手前の所定位置まで正方向に高速で移動させた後、前
    記押し部材を前記所定位置から負方向に僅かに戻し、該
    僅かに戻された位置から、再び正方向に低速で移動さる
    ように前記駆動手段を制御する制御手段とを具備するこ
    とを特徴とするワークの位置決め装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記押し部材による前
    記第2のワークの前記正方向への押し圧力の検出値に基
    づいて前記押し部材の低速移動を終了させるタイミング
    を決定することを特徴とする請求項8に記載のワークの
    位置決め装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記押し圧力が所定
    の閾値を越えたときに、前記第2のワークの前記第2の
    基準面が前記第1のワークの前記第1の基準面に当接し
    たと判断し、前記押し部材の低速移動を終了させること
    を特徴とする請求項9に記載のワークの位置決め装置。
  11. 【請求項11】 前記閾値は、前記第2のワークの前記
    第2の基準面が前記第1のワークの前記第1の基準面に
    当接したときの前記押し圧力の変化を複数個の前記第1
    及び第2のワークについて統計を取り、その結果に基づ
    いて決定されることを特徴とする請求項10に記載のワ
    ークの位置決め装置。
  12. 【請求項12】 前記閾値は、前記第2のワークを前記
    第1のワーク上でスライドさせるときの摩擦力を複数個
    の前記第1及び第2のワークについて測定し、前記摩擦
    力の平均値に標準偏差の3倍を加えた値に設定されるこ
    とを特徴とする請求項11に記載のワークの位置決め装
    置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記押し部材の低速
    移動の終了後に、前記押し部材を所定の待機位置に退避
    させることを特徴とする請求項8に記載のワークの位置
    決め装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のワークは、インクジェット
    ヘッドのインク加熱用ヒータが複数形成されたヒーター
    ボードであり、前記第2のワークは、前記インク加熱用
    ヒータに対応する複数のインク吐出穴が形成された天板
    部材であることを特徴とする請求項8に記載のワークの
    位置決め装置。
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