JPH11138823A - ワークの位置決め装置及び位置決め方法 - Google Patents

ワークの位置決め装置及び位置決め方法

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JPH11138823A
JPH11138823A JP30286997A JP30286997A JPH11138823A JP H11138823 A JPH11138823 A JP H11138823A JP 30286997 A JP30286997 A JP 30286997A JP 30286997 A JP30286997 A JP 30286997A JP H11138823 A JPH11138823 A JP H11138823A
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work
pressing
positioning
top plate
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JP30286997A
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Masatoshi Morita
昌寿 森田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークに反りが合った場合でも2つのワークを
確実に位置決めすることができるワークの位置決め装置
を提供する。 【解決手段】突き当て基準11cを有する第1のワーク
11を第2のワーク15と組み合わせ、第2のワーク1
5を第1のワーク11の突き当て基準11cに突き当て
て、互いの位置を位置決めするためのワークの位置決め
装置であって、突き当て基準11cに近い第1の位置と
突き当て基準11cから遠い第2の位置とにおいて、第
1のワーク11と第2のワーク15とを互いに接触する
ように押し付ける2つの押し付け部材と、第1のワーク
11と第2のワーク15が互いに接触した状態で、第1
のワーク11と第2のワーク15を互いにスライドさせ
る横押し部材と、2つの押し付け部材の押し付け力を互
いに異ならせる押し付け力変更機構とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つのワークを互
いに位置決めするためのワークの位置決め装置及び位置
決め方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2つのワークを位置決めする方法
としては、例えば特願平7−3026013号公報に開
示されているように、2つのワークを接触させ、ワーク
の位置決め方向と垂直方向から加圧し、2つのワークを
互いにスライドさせて、一方のワークに設けられた突き
当て基準に他方のワークを突き当てる方法が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では、ワークに反りがあり、この反りが突き当て
基準の高さより大きい場合、一方のワークの突き当て基
準に他方のワークが突き当たらず、所定の位置に位置決
め出来ない場合があった。
【0004】そこで、したがって、本発明は上述した課
題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワークに
反りが合った場合でも2つのワークを確実に位置決めす
ることができるワークの位置決め装置及び位置決め方法
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わるワークの位置決
め装置は、突き当て基準を有する第1のワークを第2の
ワークと組み合わせ、前記第2のワークを前記第1のワ
ークの突き当て基準に突き当てて、互いの位置を位置決
めするためのワークの位置決め装置であって、前記突き
当て基準に近い第1の位置と前記突き当て基準から遠い
第2の位置とにおいて、前記第1のワークと前記第2の
ワークとを互いに接触するように押し付ける2つの押し
付け部材と、前記第1のワークと前記第2のワークが互
いに接触した状態で、前記第1のワークと前記第2のワ
ークを互いにスライドさせる横押し部材と、前記2つの
押し付け部材の押し付け力を互いに異ならせる押し付け
力変更手段とを具備することを特徴としている。
【0006】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記押し付け部材は、回動軸を支点とし
て回動されるレバー部材であることを特徴としている。
【0007】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記押し付け力変更手段は、前記2つの
押し付け部材に取り付けられた重りであることを特徴と
している。
【0008】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記押し付け力変更手段は、前記2つの
押し付け部材を付勢するバネであることを特徴としてい
る。
【0009】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記2つの押し付け部材のうちの前記位
置決め基準に近い側の押し付け力を強くしたことを特徴
としている。
【0010】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記第1のワークは、インクジェットヘ
ッドの天板部材であり、前記第2のワークは、インクジ
ェットヘッドのヒータボードであることを特徴としてい
る。
【0011】また、この発明に係わるワークの位置決め
装置において、前記第1のワーク及び第2のワークを振
動させる加振手段を更に具備することを特徴としてい
る。
【0012】また、本発明に係わるワークの位置決め方
法は、突き当て基準を有する第1のワークを第2のワー
クと組み合わせ、前記第2のワークを前記第1のワーク
の突き当て基準に突き当てて、互いの位置を位置決めす
るためのワークの位置決め方法であって、前記突き当て
基準に近い第1の位置と前記突き当て基準から遠い第2
の位置とにおいて、2つの押し付け部材により前記第1
のワークと前記第2のワークとを互いに接触するように
押し付ける押し付け工程と、前記第1のワークと前記第
2のワークが互いに接触した状態で、前記第1のワーク
と前記第2のワークを互いにスライドさせる横押し工程
とを具備し、前記押し付け工程において、前記2つの押
し付け部材の押し付け力を互いに異ならせたことを特徴
としている。
【0013】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記押し付け部材は、回動軸を支点とし
て回動されるレバー部材であることを特徴としている。
【0014】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記2つの押し付け部材に取り付けられ
た重りにより前記2つの押し付け部材の押し付け力を異
ならせることを特徴としている。
【0015】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記2つの押し付け部材を付勢するバネ
により前記2つの押し付け部材の押し付け力を異ならせ
ることを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記2つの押し付け部材のうちの前記位
置決め基準に近いほうの押し付け力を強くしたことを特
徴としている。
【0017】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記第1のワークは、インクジェットヘ
ッドの天板部材であり、前記第2のワークは、インクジ
ェットヘッドのヒータボードであることを特徴としてい
る。
【0018】また、この発明に係わるワークの位置決め
方法において、前記第1のワーク及び第2のワークを振
動させることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0020】(第1の実施形態)まず、本実施形態によ
る組み立て対象物であるインクジェットプリンタのイン
クジェットカートリッジの構成について図1乃至図6を
参照して説明する。
【0021】図1はカートリッジの外観図で、インクジ
ェットカートリッジは、インクタンク2とヘッドノズル
3を備えている。
【0022】図3はヘッドノズルの構造を示した図であ
る。
【0023】図中、ヘッドノズル3は、図2に示すXY
Z座標空間内に位置しており、ベースプレート10と、
ベースプレート10上の所定の位置に予め固定されてい
るヒーターボード15と、ヒーターボード15上に後述
の位置決め装置により位置決めされる天板ワーク11
と、この前面に一体に取り付けられ、各インク流路にそ
れぞれ対応した吐出口13(13a〜13e)を複数有
するオリフィスプレート12とを備えている。天板ワー
ク11は、エンジニアリングプラスチックを主成分と
し、内部に不図示の複数のインク流路をそれぞれ区分す
るための隔壁や各インク流路へインクを分配するための
共通液室を備え、更にこの共通液室の上部にインクを供
給するための円筒状のインク受け口14を備えている。
また、ヒーターボード15には、エネルギー発生素子1
6(16a〜16e)が形成されている。
【0024】図4は、ヘッドノズルの側面図であり、図
5はヘッドノズルの背面図である。
【0025】図4に示すように、ベースプレート10上
に固定されたヒーターボード15が、天板ワーク11の
内側面にはまり込むことにより、接触部17でY、Z方
向の位置が決まる。一方、図5に示すように、天板ワー
ク11はX軸方向の両端部にリブ11a,11bを有し
ており、このリブ11aとリブ11bの間にヒーターボ
ード15を重ねることでX方向の位置がラフな状態で決
まる。
【0026】図6は、ヘッドノズルの背面の詳細構造を
示した図である。
【0027】図中、ヒーターボード15の−X方向の端
部からインク加熱用ヒーター16eまでの距離X1と、
天板ワーク11のリブ11aとインクの流路である溝及
びインクの吐出口13eの中心との距離X2は、ほぼ同
じ寸法(例えば、X1−X2=±5μm程度)にしてお
く。
【0028】インクジェットヘッドの製造の1工程であ
る位置決めは、ベースプレート10上に固定されたヒー
ターボード15が、天板ワーク11の内側面にはめ込ま
れた後に、ヒーターボード15と天板ワーク11とを所
定の位置で固定するための位置決めを行なうものであ
り、位置決めのために天板ワーク11の−X方向の端部
を位置決め装置により+X方向に押しながら移動させ
る。以下、この位置決めを行なう部分を位置決め装置と
して捉え、装置の構成と動作を図7乃至図13を参照し
て詳細に説明する。
【0029】先ず、位置決め装置の構成を図7乃至図1
0を参照して説明する。
【0030】図7は、位置決め装置の外観図である。
【0031】図中、ベースプレート10は、位置決め装
置上にアクチュエータ35によって架台31上に予め固
定するものとする。21はステッピングモータ、22は
ステッピングモータ21の回転を伝達する回転シャフト
であり、ステージ30上の横押しユニット23は回転シ
ャフト22の回転により±X方向に0.1μm程度の分
解能で移動できる。架台31上で±X軸方向に摺動可能
に固定されたステージ29には部材27が固定されてお
り、圧力センサー26を有する。横押しユニット23
は、端部に駆動棒24を有しており、その移動により圧
力センサー26に当接する。従って横押しユニット23
の移動によりステージ29及び部材27も同方向に移動
する。ステージ29は、天板ワーク11と当接させ、+
X方向に移動させるための突き当て棒28を有する。戻
し棒25は、天板ワーク11を所定の位置に移動させた
後、横押しユニット23の−X方向への移動に伴って、
ステージ29及びそれに固定された部材を移動させるた
めのものである。この戻し棒28の固定位置は、−X方
向への移動の際、0.1mm程度の微小な隙間を持ち、
突き当て棒28と天板ワーク11とが当接しない時は、
圧力センサー26には圧力がかからないように固定す
る。または、部材27と横押しユニット23とを図8に
示すようにバネ32で接続し、突き当て棒と天板ワーク
とが当接せず、かつ、横押しユニット23がステージ2
9及びそれに固定された部材を押していない間は圧力セ
ンサー26にはバネ32の力による一定の圧力がかかる
ようにしてもよい。また、天板ワーク11をヒーターボ
ード15の上に乗せる時は突き当て棒28は天板ワーク
11から離れた位置で待機しているものとする。
【0032】上述の構成により発生した圧力は、圧力セ
ンサー26の電気信号として位置決めに利用される。
【0033】図9は、位置決め装置の押さえ機構の構造
を示す側面図である。
【0034】図中、33は天板ワーク11を上から+Z
方向へ押し付けるバネ性、または、自重方式の上押さえ
機構、34は天板ワーク11を前から+Y方向へ押し付
けるバネ性、または、自重方式の前押さえ機構である。
上押さえ機構33及び前押さえ機構34は、天板ワーク
11の正面の両端部及び上面の両端部に対称にそれぞれ
配置され、それぞれ独立して動作する。上押さえ機構3
3及び前押さえ機構34は、上述の横押しユニット23
の動作に追従するので、天板ワーク11は常に一定の力
で押し付けられる。
【0035】図10は、図9に示した天板ワーク及び上
押さえ機構の斜視図である。
【0036】シャフト33cの中心のまわりに揺動され
る上押さえ機構33は、上押さえ上下機構102が上下
動することにより、上下に揺動する。
【0037】上押さえ上下機構102が上に上がること
により、上押さえ機構33が下がり、先端が天板ワーク
11に当接し、天板ワーク11に上からの力(+Z方向
の力)を与える。このとき、上押え機構33に取り付け
られている重り104の重さを変更することにより、天
板ワーク11にかかる力を変えることができる。特に、
本実施形態においては、左側の上押さえ機構33aに取
り付ける重りと、右側の上押さえ機構33bに取り付け
る重りとを異なる重さとすることにより、天板部材11
の左右の押し付け力を異ならせることができる。なお、
ここでは、左右の上押さえ機構33a,33bの押し付
け力を異ならせる手段として重りを用いているが、これ
以外にも付勢力の異なるバネ等を使用してもよい。
【0038】図11はワークに振動を加える機構の構造
を示す側面図である。
【0039】ピエゾ駆動装置110は、ピエゾ筐体11
2とピエゾ駆動軸114とからなり、ピエゾ駆動装置1
10に電気信号を加えることで、ピエゾ駆動軸114を
+Z軸方向に移動することのできるものである。
【0040】リニアガイド116はリニアシャフト11
8とリニアハウジング120からなり、リニアハウジン
グ120はリニアシャフト118上を図中で+Z方向に
移動することができる。
【0041】架台122に固定されているピエゾ固定板
124にピエゾ筐体112とリニアシャフト118が固
定されており、ベースプレート固定板126にピエゾ駆
動軸114とリニアハウジング120が固定されてい
る。
【0042】ピエゾ駆動装置110にON・OFFする
電気信号を入力することでピエゾ駆動軸114が+Z方
向に振動し、ベースプレート固定板126が+Z方向に
振動し、そしてベースプレート固定板126に固定され
ているベースプレート10が振動する。
【0043】以上の構成においては、上押さえ機構33
及び前押さえ機構34により天板ワーク11がヒータボ
ード15に対して+Z方向及び+Y方向に押し付けられ
た状態で、ピエゾ駆動装置110が駆動され、ベースプ
レート10が振動される。これにより、天板ワーク11
のオリフィスプレート12の背面がベースプレート10
の端面に確実に突き当てられ、天板ワーク11がベース
プレート10に対してY方向及びZ方向に正確に位置決
めされる。
【0044】したがって、天板ワーク11は、横押しユ
ニット23による横方向(+X方向)への移動のみが可
能となる。
【0045】次に、位置決め装置の電気的な構成につい
て図12を参照して説明する。
【0046】図12は、位置決め装置のブロック構成図
である。
【0047】図中、41は装置全体を制御するためのコ
ンピュータ、またはシーケンサである。42は、装置の
状態や制御状況を表示するためのモニターである。43
は、アナログの電気信号をデジタル信号に変換し、コン
ピュータ41にこのデジタル信号を送るAD変換ボード
である。44は、ステッピングモータ21を動作させる
ためのステッピングモータドライバである。45は、電
磁弁48を制御し、センサー群46の情報を受け取るI
/Oボードである。圧力センサー26の出力信号は、圧
力検出装置47により増幅され、AD変換ボード43に
送られる。電磁弁48は、I/Oボード45により制御
され、不図示のアクチュエータ(シリンダ等)を駆動
し、ベースプレート10の架台31への固定を行った
り、天板ワーク11をヒータボード15に密着させたり
する。
【0048】パルス発振器50はパルス(例えばサイン
波や矩形波)を発生させる装置であり、これをI/Oボ
ード45から送られて来る信号に基づきピエゾ駆動装置
110に送るか(ON)送らないか(OFF)を決定
し、送る状態の時、ピエゾ駆動装置110はパルス発振
器50により振動駆動される。
【0049】次に、位置決め装置の位置決め処理の流れ
を図13乃至図18を参照して説明する。
【0050】図13は、位置決め動作の様子を示す図で
ある。
【0051】図14は反っている天板の突き当てに対す
る図である。これは天板ワーク11及びヒータボード1
5を+Y方向から見た図である。
【0052】図14(a)は、天板11が反っており、
突き当て側と反突き当て側とに同等に力がかかっている
ときの状態である。
【0053】この場合、位置決めすべき突き当て部11
cの高さが反りよりも低いため(突き当て部11cの高
さより反りが大きいため)、突き当て棒28(図7参
照)を移動させると図14(b)のように突き当て部1
1cにヒータボード15の端部が当たらず、リブ11a
に当たって停止する。このため、天板11は所定の位置
に位置決めされない。
【0054】図14(c)は天板が反っており、突き当
て側の上押さえの力が反突き当て側よりも大きい値にな
っている場合である。この時天板ワーク11は突き当て
側においてヒータボード15との密着性がよくなり、こ
の状態で突き当て棒28を移動させると、天板ワーク1
1が突き当て部11cで確実に停止し、天板11は図1
4(d)に示すように、所定の位置に停止する。
【0055】この時、反突き当て側の力は0gとしても
よい(上押さえ機構を天板から離すことによって行え
る)。
【0056】図15は、位置決め処理のフローチャート
である。
【0057】ステップS1において、ヒーターボード1
5が固定されているベースプレート10をベースプレー
ト固定板126に固定し、ヒーターボード10上に天板
11を置く。その後、前押さえ機構34と上押さえ機構
33により天板11をヒーターボード15にならわせ
る。
【0058】ステップS2において、パルス発振器50
から信号を発し、パルスON/OFFをI/Oボードか
らの信号でONにする。これにより、ピエゾ駆動装置1
10は振動を開始し、ヒーターボード15が振動する。
【0059】この信号によりヒーターボード15上に天
板11をならわせた際、図16の状態になっていたもの
も、振動が加わることで図17の状態に確実にならう。
【0060】ステップS3において、横押しユニット2
3を動作させる前に、圧力センサー26に力が働いてい
ない状態で圧力検出装置47をリセットする。ステップ
S4において、横押しユニット23上のステッピングモ
ータ21を回転させることで突き当て棒28を所定の位
置に移動させる。
【0061】この所定の位置は、図13のX3の距離を
0にするものではなく、ヒーターボード15の端部と天
板ワーク11の端部に隙間があり(X3>0)突き当っ
ていない距離とする。ステップS5において、横押しユ
ニット23上のステッピングモータ21を回転させるこ
とで、突き当て棒28を所定の距離移動させる(例え
ば、2μm程度)。ステップS6において、突き当て棒
28が圧力センサー26に当接した直後の圧力データを
圧力検出装置47で取り込むと、正確なデータを得られ
ないことがあるので、これを避けるために待ち時間を入
れる。ステップS7において、圧力センサー26に働い
た力を測定し、制御コンピュータ41にそのデータを送
信する。ステップS8において、制御コンピュータ41
内でステップS7で得られた押し圧力値と予め入力した
所定の圧力値を比較し、押し圧力値が所定の圧力値より
も大きい場合は次のステップS9に進み、そうでない場
合はステップS5に戻る。ステップS9において、ステ
ッピングモータを逆回転させ、突き当て棒28を所定の
位置に戻し、突き当て棒28と天板ワーク11とが完全
に離れた状態とする。そして、ステップS10におい
て、パルスON/OFFをOFFにして位置決めが完了
する。
【0062】ここで、所定の圧力値について説明する。
【0063】通常、ヒーターボード15上で天板ワーク
11を移動させていくと、図18のような圧力分布とな
る。
【0064】図18のは、突き当て棒28の移動距離
と圧力センサー26の出力値の関係を示す図である。
【0065】図中、横軸は突き当て棒28の移動距離、
縦軸は圧力センサー26からの出力値である。突き当て
棒28を移動させ、天板ワーク11に当接すると、天板
ワーク11は+X方向に移動を開始する。この時、天板
ワーク11とヒーターボード15との間には摩擦力が発
生するため、圧力センサー26には摩擦力による力が働
く(図18A〜B間)。更に天板ワーク11を押してい
くと、図13のX3の値が0になる(天板ワーク11の
リブ部分とヒーターボード15が接触した地点)と圧力
センサー26には、前記の摩擦力に加えて天板ワーク1
1とヒーターボード15とが突き当たることによる力が
発生し、それぞれがわずかにたわむことにより圧力セン
サー26の出力値が急上昇する(図18Bより右の部
分)。この突き当たり後の出力値の急上昇は、摩擦力の
みの場合に比べて極端に大きいため、この部分を検出す
ることで天板ワーク11のリブとヒーターボード15と
が突き当ったかどうかを確認することが可能となる。し
かし、圧力センサー26の出力値が急激に変化する点の
値は、天板ワーク11により若干バラつきがある。そこ
で複数個の天板ワーク11について圧力センサーの値が
急変する値の平均及び標準偏差値を算出し、この平均値
に標準偏差の値を3倍したものを加算した値以上の値を
前述の所定の圧力値とする。
【0066】図18のは振動を加えない場合、図18
のは振動を加えた場合である。
【0067】この様に振動を加えると摩擦力は減少し、
に比べ突き当ったかどうかを確実に判定できる。
【0068】以上の動作及び構成により、天板ワーク1
1とヒーターボード15との高精度な位置決めが可能と
なった。
【0069】尚、天板ワーク11の内側面、ヒーターボ
ード15の端部の角度は、本実施形態のように重ね合わ
せることにより位置決めができるのであれば任意の角度
にできることは言うまでもない。
【0070】<実施形態の効果> (1)天板にかかる力を左右で変化させることで確実に
天板ワークを所定の位置に位置決めすることができる。
【0071】(2)上押さえ機構33及び前押さえ機構
34により、天板ワーク11の内側面をヒーターボード
15へ常に一定の力でYZ方向に押し付けることができ
たことにより、残るX方向のみ高精度の位置決めをすれ
ばよくなった。これにより天板ワーク11とヒーターボ
ード15の部材としての公差を多少大きくとったとして
も、目的とする固定位置に位置決めすることが可能とな
った。すなわち、低コスト化を実現できる。
【0072】(3)天板ワーク11とヒーターボード1
5の目的とする固定位置を、圧力センサー26の出力値
である所定の値として設定し、その値を横押しユニット
23による横移動の動作のしきい値としたことにより、
単純な構造で迅速に高精度な位置決めすることが可能と
なった。これにより位置決め装置の小型化、低コスト化
も実現できる。
【0073】(4)天板ワーク11とヒーターボード1
5を突き当てた後、横押しユニット23を−X方向に戻
すことにより、天板ワーク11とヒーターボード15間
のひずみを取り除き高精度の位置決めができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
天板ワークがそっていたとしても、天板にかかる力を左
右で変化させることで確実に天板ワークを所定の位置に
位置決めすることができる。
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットカートリッジの外観図である。
【図2】ヘッドノズルの外観図である。
【図3】ヘッドノズルの構造を示した図である。
【図4】ヘッドノズルの側面図である。
【図5】ヘッドノズルの背面図である。
【図6】ヘッドノズルの背面の詳細構造を示した図であ
る。
【図7】天板ワークの位置決め装置の構成を示した図で
ある。
【図8】位置決め装置の変形例を示した図である。
【図9】前押さえ機構と上押さえ機構を示す図である。
【図10】上押さえ機構の詳細構造を示す斜視図であ
る。
【図11】ピエゾ駆動装置の構成を示す図である。
【図12】位置決め装置の制御系の構成を示すブロック
図である。
【図13】位置決め動作の様子を示す図である。
【図14】天板部材が反っていた場合の位置決め動作の
様子を示す図である。
【図15】位置決め動作を示すフローチャートである。
【図16】天板部材がヒータボード上に正しく載置され
ていない状態を示した図である。
【図17】天板部材がヒータボード上に正しく載置され
た状態を示した図である。
【図18】突き当て棒の移動距離と圧力センサーの出力
値の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェットカートリッジ 2 インクタンク 3 ヘッドノズル 10 ベースプレート 11 天板ワーク 12 オリフィスプレート 13 吐出口 14 インク受け口

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突き当て基準を有する第1のワークを第
    2のワークと組み合わせ、前記第2のワークを前記第1
    のワークの突き当て基準に突き当てて、互いの位置を位
    置決めするためのワークの位置決め装置であって、 前記突き当て基準に近い第1の位置と前記突き当て基準
    から遠い第2の位置とにおいて、前記第1のワークと前
    記第2のワークとを互いに接触するように押し付ける2
    つの押し付け部材と、 前記第1のワークと前記第2のワークが互いに接触した
    状態で、前記第1のワークと前記第2のワークを互いに
    スライドさせる横押し部材と、 前記2つの押し付け部材の押し付け力を互いに異ならせ
    る押し付け力変更手段とを具備することを特徴とするワ
    ークの位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記押し付け部材は、回動軸を支点とし
    て回動されるレバー部材であることを特徴とする請求項
    1に記載のワークの位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記押し付け力変更手段は、前記2つの
    押し付け部材に取り付けられた重りであることを特徴と
    する請求項1に記載のワークの位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記押し付け力変更手段は、前記2つの
    押し付け部材を付勢するバネであることを特徴とする請
    求項1に記載のワークの位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記2つの押し付け部材のうちの前記位
    置決め基準に近いほうの押し付け力を強くしたことを特
    徴とする請求項1に記載のワークの位置決め装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のワークは、インクジェットヘ
    ッドの天板部材であり、前記第2のワークは、インクジ
    ェットヘッドのヒータボードであることを特徴とする請
    求項1に記載のワークの位置決め装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のワーク及び第2のワークを振
    動させる加振手段を更に具備することを特徴とする請求
    項1に記載のワークの位置決め装置。
  8. 【請求項8】 突き当て基準を有する第1のワークを第
    2のワークと組み合わせ、前記第2のワークを前記第1
    のワークの突き当て基準に突き当てて、互いの位置を位
    置決めするためのワークの位置決め方法であって、 前記突き当て基準に近い第1の位置と前記突き当て基準
    から遠い第2の位置とにおいて、2つの押し付け部材に
    より前記第1のワークと前記第2のワークとを互いに接
    触するように押し付ける押し付け工程と、 前記第1のワークと前記第2のワークが互いに接触した
    状態で、前記第1のワークと前記第2のワークを互いに
    スライドさせる横押し工程とを具備し、 前記押し付け工程において、前記2つの押し付け部材の
    押し付け力を互いに異ならせたことを特徴とするワーク
    の位置決め方法。
  9. 【請求項9】 前記押し付け部材は、回動軸を支点とし
    て回動されるレバー部材であることを特徴とする請求項
    8に記載のワークの位置決め方法。
  10. 【請求項10】 前記2つの押し付け部材に取り付けら
    れた重りにより前記2つの押し付け部材の押し付け力を
    異ならせることを特徴とする請求項8に記載のワークの
    位置決め方法。
  11. 【請求項11】 前記2つの押し付け部材を付勢するバ
    ネにより前記2つの押し付け部材の押し付け力を異なら
    せることを特徴とする請求項8に記載のワークの位置決
    め方法。
  12. 【請求項12】 前記2つの押し付け部材のうちの前記
    位置決め基準に近い側の押し付け力を強くしたことを特
    徴とする請求項8に記載のワークの位置決め方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のワークは、インクジェット
    ヘッドの天板部材であり、前記第2のワークは、インク
    ジェットヘッドのヒータボードであることを特徴とする
    請求項8に記載のワークの位置決め方法。
  14. 【請求項14】 前記第1のワーク及び第2のワークを
    振動させることを特徴とする請求項8に記載のワークの
    位置決め方法。
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