JPH10180404A - 塗型剤の攪拌方法 - Google Patents

塗型剤の攪拌方法

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JPH10180404A
JPH10180404A JP8356322A JP35632296A JPH10180404A JP H10180404 A JPH10180404 A JP H10180404A JP 8356322 A JP8356322 A JP 8356322A JP 35632296 A JP35632296 A JP 35632296A JP H10180404 A JPH10180404 A JP H10180404A
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JP
Japan
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drum
solid phase
bar
coating agent
phase portion
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Pending
Application number
JP8356322A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Okamoto
正勝 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一般的なドラム缶内において長期保存により液
相部と固相部とに分層している塗型剤を、短時間で固相
部を液相部中に均一に分散させ、しかも、そのドラム缶
の回収作業や回収後の洗浄等の維持、管理が煩雑になる
のを防止できる塗型剤の攪拌方法を提供する。 【解決手段】固相部と液相部とを有する鋳造用塗型剤が
充填される円筒状容器1内に、その容器1の軸方向内法
寸法の1/2以上の長手方向寸法を有し、その固相部よ
りも比重の大きな複数の棒状部材2を、その容器1内で
動き得るように装填する。しかる後に、その容器1を軸
方向回りに回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に充填され
る塗型剤、すなわち、溶融金属が接する鋳型表面に塗布
又は噴霧することにより、鋳型の表面を溶融金属の熱か
ら保護し、鋳物の焼着欠陥を防止するための被覆剤を、
その容器内において攪拌するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】耐火骨
材、粘結剤、溶剤等から構成されるスラリー状の塗型剤
における溶剤の含有率は、一般に30〜60重量%であ
り、溶剤より耐火骨材の方が比重が大きいため、容器内
に貯留して長期に亘り保管すると、骨材の沈降や凝集が
生じ、液相部と固相部とに分離される。
【0003】そのような鋳造用塗型剤を充填するため、
例えばドラム缶等の円筒状容器が用いられている。その
容器に充填されたスラリー状の塗型剤は、長期の放置に
より上記のように液相部と固相部とに分離することか
ら、使用に際しては固相部を液相部中に均一に分散させ
る必要がある。
【0004】実公昭58‐2752号公報は、内部に衝
突部材を設けたドラム缶を回転させ、その衝突部材と塗
型剤とを衝突させて塗型剤を攪拌することで、その固相
部の均一分散を促進する方法を開示する。この方法によ
れば、短時間で固相部の均一分散を達成することができ
るが、ドラム缶として衝突部材が一体化された特殊な構
造のものが必要であるため、コストが増大し、ドラム缶
の回収作業や回収後の洗浄等の維持、管理が煩雑になっ
てしまう。
【0005】また、上記公報は、ドラム缶にボール等の
衝突部材を自由状態に入れることを開示するが、単にド
ラム缶にボール等を入れても、固相部の均一分散効果を
充分確実に奏することはできない。
【0006】実公平5‐70624公報は、特殊なドラ
ム缶を必要とすることなく、固相部を均一分散すること
ができる攪拌装置を開示するが、均一分散に長時間を要
するという短所がある。
【0007】本発明は、上記問題を解決することのでき
る塗型剤の攪拌方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の塗型剤の攪拌方
法は、固相部と液相部とを有する鋳造用塗型剤が充填さ
れる円筒状容器内に、その容器の軸方向内法寸法の1/
2以上の長手方向寸法を有し、その固相部よりも比重の
大きな複数の棒状部材を、その容器内で動き得るように
装填し、しかる後に、その容器を軸方向回りに回転させ
ることを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、塗型剤と複数の棒状部材
とが収容されている容器を回転機等により回転させる
と、それら棒状部材は互いに衝突すると共に容器の内面
に衝突する。これにより、塗型剤の固相部を複数の棒状
部材により効果的に攪拌し、その固相部の微粒化効果を
顕著に発揮し、短時間で固相部を液相部中に均一に分散
させることができる。なお、棒状部材が単一でも固相部
を攪拌できるが、棒状部材相互の衝突による動きによる
攪拌効果がなく、固相部を短時間で均一に分散させるこ
とができない。また、各棒状部材の長さが容器の軸方向
内法寸法の1/2未満であると、衝突により動いても固
相部に埋没したままになることが多く、また、各棒状部
材相互が衝突する機会が減少するため、攪拌効果が小さ
く、固相部を均一に分散させるのに要する時間が長くな
る。なお、容器に装填される棒状部材の数は、4本以上
にしても固相部の均一分散に要する時間が僅かに短縮さ
れる程度で、コストアップに繋がることから、2本また
は3本が好ましい。
【0010】その棒状部材は消耗品として使用されるた
め、コストパーフォマンスを考えた場合、丸鋼が最も適
している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0012】図1、図2に示すドラム缶(円筒状容器)
1内に、固相部と液相部とを有する鋳造用塗型剤を充填
すると共に、複数の棒状部材2をそのドラム缶1内で自
由に動き得るように装填した。その棒状部材2の装填
は、塗型剤の充填前でもよいし充填後でもよく、また、
ドラム缶1を回転させる直前に装填してもよい。その棒
状部材2は、ドラム缶1の軸方向内法寸法の1/2以上
の長手方向寸法を有し、その固相部よりも比重の大きな
ものとされている。
【0013】その塗型剤は、耐火骨材、粘結剤、溶剤等
から構成されるスラリーであって、使用に際しては、そ
の溶剤により希釈されることで適度なボーメ値度(濃
度)に調整され、鋳型表面に被覆される。その耐火骨材
としてはジルコン、シリカ、マグネシア、黒鉛等の微粉
末を用い、粘結剤としては、ベントナイト、粘土、フェ
ノールレジン等を用いることができる。その溶剤は、塗
型剤を鋳型の表面に被覆する際の流動化剤として機能す
るものであればよく、水が用いられることで水性塗型剤
となり、アルコール(メタノール、エタノールが一般に
使用される)が用いられることで油性塗型剤となる。
【0014】その棒状部材2の材質は、その固相部より
も比重が大きく、分散処理中に破壊されることのない強
度を有するものであれば特に限定されず、鉄鋼や非鉄金
属を用いることが考えられるが、汎用部材としての鉄鋼
が最適である。また、棒状部材2の形状も特に制限され
ないが、規格に合致した棒鋼や形鋼がコスト的に適して
いる。
【0015】その棒状部材2を鉄鋼材とする場合、例え
ば棒鋼や形鋼、すなわち、断面形状が図3の(1)に示
す丸鋼、(2)に示す角鋼、(3)に示す等辺山形鋼、
(4)に示す不等辺山形鋼、(5)に示すH型鋼、
(6)に示す工形鋼、(7)に示すT形鋼等の各種形状
のものを用いることができる。それら形鋼のサイズは日
本工業規格等に種々定められており、容器の開口部より
投入出来るサイズであれば良い。充分に均一分散させる
上では、丸鋼を用いる場合は直径が10mm以上である
のが好ましく、角鋼を用いる場合は一辺が10mm以上
であるのが好ましい。この棒状部材は消耗品として使用
されるため、コストパーフォマンスを考えた場合、直径
15〜20mmの丸鋼が最も適している。
【0016】その塗型剤を充填したドラム缶1を、図2
に示すように塗型剤が固相部Sと液相部Lとに分離する
まで静置し、しかる後に、そのドラム缶1を回転機3に
より軸方向回りに回転させた。その回転機3は公知のも
のであり、ベース3aにより支持される一対の回転ロー
ラー3b、3cが、モータ3dにより減速機3eを介し
て回転駆動されるものである。図2において矢印で示す
ように、両回転ローラー3b、3cの回転により、その
上に載置されるドラム缶1が軸方向回りに回転される。
【0017】そのドラム缶1の回転により、複数の棒状
部材2は互いに衝突すると共にドラム缶1の内面に衝突
する。これにより、塗型剤の固相部を複数の棒状部材2
により効果的に攪拌し、その固相部の微粒化効果を顕著
に発揮し、短時間で固相部を液相部中に均一に分散させ
ることができる。また、各棒状部材2の長さがドラム缶
1の軸方向内法寸法の1/2以上であるので、各棒状部
材2相互の衝突機会が確保され、また、衝突により固相
部と液相部とに亘る動きが促進される。これにより、攪
拌効果が大きく、固相部を均一に分散させるのに要する
時間を短縮できる。
【0018】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、塗型剤を充填する容器は円筒状であればド
ラム缶に限定されない。
【0019】
【実施例および比較例】上記実施形態において、塗型剤
として花王クエーカー社製塗型剤(フランクリーンOS
K‐540D)をドラム缶に充填し、その際、丸鋼、角
鋼、T形鋼、鉄球、チェーンを装填した。その後、2ヵ
月静置することで塗型剤を固相部と液相部とに分離させ
た。しかる後に、上記回転機で固相部が液相部中に均一
に分散される迄の時間を測定した。その測定結果を以下
の表1に実施例1〜5と比較例1〜6として示す。ま
た、回転機でドラム缶を回転させる直前に丸鋼、角鋼を
装填し、固相部が液相部中に均一に分散される迄の時間
を測定した。その測定結果を以下の表1に実施例6、7
として示す。その固相部が液相部中に均一分散されてい
るか否かの判断は、経時的にドラムより塗型剤を抜きだ
し、ボーメ計でボーメ度を測定することで行ない、その
ボーメ度の値が一定になった時点を均一分散された時点
とした。その塗型剤の充填量は230kgであり、充填
時のボーメ度は23Beであった。そのドラム缶は、内
法高さが843mmで、内径が567mmであり、その
回転数は23rpmとした。その実施例1、2、6と比
較例1の装填部材である丸鋼は直径16mm、長さ80
0mm、実施例3の装填部材である丸鋼は直径16m
m、長さ600mm、比較例2の装填部材である丸鋼は
直径16mm、長さ400mmである。実施例4、7お
よび比較例3の装填部材である角鋼は断面15mm角、
長さ800mmである。実施例5と比較例4の装填部材
であるT形鋼は長さ800mmで、断面寸法は図3の
(7)に示す通りである。比較例5の装填部材である鉄
球は直径50mmである。比較例6の装填部材であるチ
ェーンは長さ500mmの鉄製である。
【0020】
【表1】
【0021】上記表1より、本発明の実施例によれば短
時間で固相部を液相部中に均一に分散できることを確認
できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、一般的なドラム缶内に
おいて長期保存により液相部と固相部とに分層している
塗型剤を、短時間で固相部を液相部中に均一に分散さ
せ、しかも、そのドラム缶の回収作業や回収後の洗浄等
の維持、管理が煩雑になるのを防止できる塗型剤の攪拌
方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のドラム缶と回転機の平面図
【図2】本発明の実施形態のドラム缶と回転機の正面図
【図3】(1)〜(7)は本発明の実施形態の棒状部材
の断面形状図
【符号の説明】
1 ドラム缶 2 棒状部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固相部と液相部とを有する鋳造用塗型剤
    が充填される円筒状容器内に、その容器の軸方向内法寸
    法の1/2以上の長手方向寸法を有し、その固相部より
    も比重の大きな複数の棒状部材を、その容器内で動き得
    るように装填し、しかる後に、その容器を軸方向回りに
    回転させることを特徴とする塗型剤の攪拌方法。
  2. 【請求項2】 その棒状部材が丸鋼である請求項1に記
    載の塗型剤の攪拌方法。
JP8356322A 1996-12-24 1996-12-24 塗型剤の攪拌方法 Pending JPH10180404A (ja)

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JP8356322A JPH10180404A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 塗型剤の攪拌方法

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JPH10180404A true JPH10180404A (ja) 1998-07-07

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006150209A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Kiyoumachi Sangyo Sharyo Kk 撹拌混合装置
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