JPH10180049A - 膜モジュール濾過装置 - Google Patents
膜モジュール濾過装置Info
- Publication number
- JPH10180049A JPH10180049A JP34703696A JP34703696A JPH10180049A JP H10180049 A JPH10180049 A JP H10180049A JP 34703696 A JP34703696 A JP 34703696A JP 34703696 A JP34703696 A JP 34703696A JP H10180049 A JPH10180049 A JP H10180049A
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- Japan
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- plate
- membrane
- casing
- membrane element
- chamber
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 膜エレメントの交換作業が容易かつ短時間に
実施できる膜モジュール濾過装置。 【解決手段】ケーシング1を上部プレート31と下部プ
レート33によって、上部室22、中間室21および下
部室23に区画し、そのプレート31、33との間に
は、多数の筒状の膜エレメント4を、その上端部および
下端部をそれぞれ前記各プレート31、33の取付孔に
嵌合させて整列させた膜モジュール濾過装置であって、
前記膜エレメント4と、前記各プレート31、33と、
そのプレート31、33間にかけわたされてその間隔を
規制しているタイロッド51、52とを備えた一体とさ
れた膜エレメント組立構造体をケーシング1内に着脱可
能に配設した。
実施できる膜モジュール濾過装置。 【解決手段】ケーシング1を上部プレート31と下部プ
レート33によって、上部室22、中間室21および下
部室23に区画し、そのプレート31、33との間に
は、多数の筒状の膜エレメント4を、その上端部および
下端部をそれぞれ前記各プレート31、33の取付孔に
嵌合させて整列させた膜モジュール濾過装置であって、
前記膜エレメント4と、前記各プレート31、33と、
そのプレート31、33間にかけわたされてその間隔を
規制しているタイロッド51、52とを備えた一体とさ
れた膜エレメント組立構造体をケーシング1内に着脱可
能に配設した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜モジュール濾過
装置の改良に関するものであって、特に、複数の連通孔
を有し、その内面に濾過膜を備えたセラミックス製筒体
からなる膜エレメントを濾過体とした膜モジュール濾過
装置に関する。
装置の改良に関するものであって、特に、複数の連通孔
を有し、その内面に濾過膜を備えたセラミックス製筒体
からなる膜エレメントを濾過体とした膜モジュール濾過
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなセラミックス製筒体か
らなる膜エレメントを濾過体とした膜モジュール濾過装
置としては、例えば、図4に示すものが用いられてい
る。この膜モジュール濾過装置の構造を概説すると、ケ
ーシング1は、ケーシング本体11、本体上部12およ
び本体下部13からなり、上部フランジ14と下部フラ
ンジ15の位置において、上部プレート31と下部プレ
ート33とが設けられ、ケーシング1内を上部室22、
中間室21、および下部室23の3室に密閉して区画し
ている。そして、この上部プレート31と下部プレート
33との間には、多数の膜エレメント4が、その上端部
および下端部をそれぞれ前記の上部プレート31と下部
プレート33の取付孔に嵌合されて、適宜な間隔を隔て
て整列している。
らなる膜エレメントを濾過体とした膜モジュール濾過装
置としては、例えば、図4に示すものが用いられてい
る。この膜モジュール濾過装置の構造を概説すると、ケ
ーシング1は、ケーシング本体11、本体上部12およ
び本体下部13からなり、上部フランジ14と下部フラ
ンジ15の位置において、上部プレート31と下部プレ
ート33とが設けられ、ケーシング1内を上部室22、
中間室21、および下部室23の3室に密閉して区画し
ている。そして、この上部プレート31と下部プレート
33との間には、多数の膜エレメント4が、その上端部
および下端部をそれぞれ前記の上部プレート31と下部
プレート33の取付孔に嵌合されて、適宜な間隔を隔て
て整列している。
【0003】ここで用いられる膜エレメント4として
は、例えば、外径×長さ=30×1000mmの微細多
孔質セラミックス製ロッドであって、その長手方向には
内径1〜3mm程度のの連通孔が1ないし複数本透設さ
れているものであり、図4では総計100本以上の膜エ
レメント4が配置されている。また、この事例では、上
部プレート31と下部プレート33の外側には、膜エレ
メント4の抜け出し防止、プレート31、33の補強、
原水通路の確保など目的で、カバープレート32、34
が添着されている。
は、例えば、外径×長さ=30×1000mmの微細多
孔質セラミックス製ロッドであって、その長手方向には
内径1〜3mm程度のの連通孔が1ないし複数本透設さ
れているものであり、図4では総計100本以上の膜エ
レメント4が配置されている。また、この事例では、上
部プレート31と下部プレート33の外側には、膜エレ
メント4の抜け出し防止、プレート31、33の補強、
原水通路の確保など目的で、カバープレート32、34
が添着されている。
【0004】このように構成された、膜モジュール濾過
装置において、濾過対象である原水、例えば、河川水を
下方の下部室23に送入し、下部室23から膜エレメン
ト4の連通孔を通じて上部室22へ適宜な加圧下で流通
させれば、この連通孔の内壁が所定な孔径の濾過膜、例
えば公称孔径0.1μmの濾過膜として機能し、原水に
含まれる汚濁質、雑菌類などが除去され、膜エレメント
4の微細多孔質セラミックス壁を透過して得られた清浄
水が中間室21に貯溜するから、そこから清浄水を適宜
に外部に取り出すことができるものである。
装置において、濾過対象である原水、例えば、河川水を
下方の下部室23に送入し、下部室23から膜エレメン
ト4の連通孔を通じて上部室22へ適宜な加圧下で流通
させれば、この連通孔の内壁が所定な孔径の濾過膜、例
えば公称孔径0.1μmの濾過膜として機能し、原水に
含まれる汚濁質、雑菌類などが除去され、膜エレメント
4の微細多孔質セラミックス壁を透過して得られた清浄
水が中間室21に貯溜するから、そこから清浄水を適宜
に外部に取り出すことができるものである。
【0005】ところで、このような膜モジュール濾過装
置は、使用後の古い膜エレメント4を新品に交換するよ
うな場合に、下記の通り交換作業がきわめて煩雑で、長
時間を要する、例えば、前記程度の膜モジュール濾過装
置であっても、1基あたり少なくとも6人×日の工数が
必要となるという問題があった。
置は、使用後の古い膜エレメント4を新品に交換するよ
うな場合に、下記の通り交換作業がきわめて煩雑で、長
時間を要する、例えば、前記程度の膜モジュール濾過装
置であっても、1基あたり少なくとも6人×日の工数が
必要となるという問題があった。
【0006】その交換作業の手順は以下の通りである。
1)配管a 〜配管d を取り外す。2)上部フランジ14
の取り付けボルトを取り外して、本体上部12を取り外
す。3)架台との取り付けボルト16および下部フラン
ジ15の取り付けボルトを外し、膜エレメント4を組付
けたままのケーシング本体11を吊り上げて、作業場所
に降ろす。4)上部側のカバープレート32を取り外
し、Oリングを取り出してから全ての古い膜エレメント
4を順次抜き取る。5)ケーシング本体11を上下に転
回させる。6)下部側のカバープレート34を取り外
し、Oリングを交換する。7)外したガイドプレート3
4を取り付け、仮締めしておく。
1)配管a 〜配管d を取り外す。2)上部フランジ14
の取り付けボルトを取り外して、本体上部12を取り外
す。3)架台との取り付けボルト16および下部フラン
ジ15の取り付けボルトを外し、膜エレメント4を組付
けたままのケーシング本体11を吊り上げて、作業場所
に降ろす。4)上部側のカバープレート32を取り外
し、Oリングを取り出してから全ての古い膜エレメント
4を順次抜き取る。5)ケーシング本体11を上下に転
回させる。6)下部側のカバープレート34を取り外
し、Oリングを交換する。7)外したガイドプレート3
4を取り付け、仮締めしておく。
【0007】8)再度、ケーシング本体11を上下に転
回させ、元の上下位置に戻す。9)新しいエレメント4
を上部プレート31の取付孔から挿入してセットする。
10)0リングを取付け、上部カバープレート32を取
付け固定する。11)仮締めしておいた下部カバープレ
ート34を確実に固定する。12)ケーシング本体11
を架台に戻し、本体上部12、配管a 〜配管d を復旧さ
せる。ここで、前記9)の挿入作業において、ケーシン
グ本体11およびプレート31が作業時の視野を妨げて
見にくいことと、膜エレメント4がセラミックス製のた
め、強い衝撃を当たらないように慎重に作業するため最
も時間がかかるのである。
回させ、元の上下位置に戻す。9)新しいエレメント4
を上部プレート31の取付孔から挿入してセットする。
10)0リングを取付け、上部カバープレート32を取
付け固定する。11)仮締めしておいた下部カバープレ
ート34を確実に固定する。12)ケーシング本体11
を架台に戻し、本体上部12、配管a 〜配管d を復旧さ
せる。ここで、前記9)の挿入作業において、ケーシン
グ本体11およびプレート31が作業時の視野を妨げて
見にくいことと、膜エレメント4がセラミックス製のた
め、強い衝撃を当たらないように慎重に作業するため最
も時間がかかるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものであり、ケーシング内
に多数の筒状の膜エレメントを収容した膜モジュール濾
過装置において、その膜エレメントの交換作業が容易か
つ短時間に実施できる構造を提供する。
点を解決するためになされたものであり、ケーシング内
に多数の筒状の膜エレメントを収容した膜モジュール濾
過装置において、その膜エレメントの交換作業が容易か
つ短時間に実施できる構造を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題は、ケーシン
グ内を上部プレートと下部プレートによって、上部室、
中間室および下部室に区画し、その上部プレートと下部
プレートとの間には、多数の筒状の膜エレメントを、そ
の上端部および下端部をそれぞれ前記各プレートに透設
した取付孔に嵌合させて前記上部室と下部室とを連通さ
せ、整列させた膜モジュール濾過装置であって、前記膜
エレメントと、その上下に位置する前記各プレートと、
その各プレート間にかけわたされてその間隔を規制して
いる少なくとも1本のタイロッドとを備え、一体とされ
た膜エレメント組立構造体をケーシング内に着脱可能に
配設したことを特徴とする膜モジュール濾過装置により
解決することができる。
グ内を上部プレートと下部プレートによって、上部室、
中間室および下部室に区画し、その上部プレートと下部
プレートとの間には、多数の筒状の膜エレメントを、そ
の上端部および下端部をそれぞれ前記各プレートに透設
した取付孔に嵌合させて前記上部室と下部室とを連通さ
せ、整列させた膜モジュール濾過装置であって、前記膜
エレメントと、その上下に位置する前記各プレートと、
その各プレート間にかけわたされてその間隔を規制して
いる少なくとも1本のタイロッドとを備え、一体とされ
た膜エレメント組立構造体をケーシング内に着脱可能に
配設したことを特徴とする膜モジュール濾過装置により
解決することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の1実施形態につい
て、図1〜3を参照しながら説明する。先ず、図1に示
す濾過装置において、ケーシング1は、本体上部12、
ケーシング本体11および本体下部13にフランジ1
4、下部フランジ15を境界として分割され、ケーシン
グ1の内部は、上部プレート31と下部プレート33に
よって、上部室22、中間室21および下部室23に区
画されている。そして、その上部プレート31と下部プ
レート33との間には、多数の長さの長い筒状の膜エレ
メント4が、その上端部および下端部をそれぞれ前記の
上部プレート31と下部プレート33の取付孔に嵌合さ
せて、上部室22と下部室23とを連通させて整列して
いる。これらの構造は基本的には従来の装置に類似して
いる。
て、図1〜3を参照しながら説明する。先ず、図1に示
す濾過装置において、ケーシング1は、本体上部12、
ケーシング本体11および本体下部13にフランジ1
4、下部フランジ15を境界として分割され、ケーシン
グ1の内部は、上部プレート31と下部プレート33に
よって、上部室22、中間室21および下部室23に区
画されている。そして、その上部プレート31と下部プ
レート33との間には、多数の長さの長い筒状の膜エレ
メント4が、その上端部および下端部をそれぞれ前記の
上部プレート31と下部プレート33の取付孔に嵌合さ
せて、上部室22と下部室23とを連通させて整列して
いる。これらの構造は基本的には従来の装置に類似して
いる。
【0011】本発明の第1の特長は、先ず、前記の多数
の整列した膜エレメント4と、その上下に位置する前記
上部プレート31および下部プレート33とが一体化さ
れ、膜エレメント組立構造体を形成している点にある。
すなわち、多数の膜エレメント4と、その上端部と下端
部を嵌合して挟持している前記上部プレート31および
下部プレート33とが、その上部と下部のプレート3
1、33の間にかけわたされてその間隔を規制している
タイロッド51によって一体化され、前記膜エレメント
組立構造体が形成されている。
の整列した膜エレメント4と、その上下に位置する前記
上部プレート31および下部プレート33とが一体化さ
れ、膜エレメント組立構造体を形成している点にある。
すなわち、多数の膜エレメント4と、その上端部と下端
部を嵌合して挟持している前記上部プレート31および
下部プレート33とが、その上部と下部のプレート3
1、33の間にかけわたされてその間隔を規制している
タイロッド51によって一体化され、前記膜エレメント
組立構造体が形成されている。
【0012】この場合、膜エレメントとタイロッドの配
置を図2に例示すると、ここでは、膜エレメント4は所
定の間隔を保って150本以上の多数本が配置され、そ
の中心部に1本のタイロッド51と周辺部の均等な位置
に6本のタイロッド52が配置されている。
置を図2に例示すると、ここでは、膜エレメント4は所
定の間隔を保って150本以上の多数本が配置され、そ
の中心部に1本のタイロッド51と周辺部の均等な位置
に6本のタイロッド52が配置されている。
【0013】なお、この実施形態における、膜エレメン
ト4の上端部と前記上部プレート31との係合状態は、
図1に例示するように、上部プレート31に透設された
取付孔にシールリング(図示せず)を挟んで膜エレメン
トの上端部が挿入され、孔あきカバープレート32によ
って上方に抜け出さないよう押さえられている構造とな
っている。また、膜エレメント4の下端部と前記下部プ
レート33との係合状態は、図3に例示するように、下
部プレート33に透設された2段付取付孔35にシール
リング41を挟んで膜エレメント4の下端部が挿入され
て挟持された構造となっている。なお、図3において、
周辺部に配置されたタイロッド52の下端部が下部プレ
ート33にネジ止め固定されている状態が示されている
が、タイロッド52の上端部の固定、あるいは中心部の
タイロッド51の上端部および下端部の固定についても
これと同様に行われている。
ト4の上端部と前記上部プレート31との係合状態は、
図1に例示するように、上部プレート31に透設された
取付孔にシールリング(図示せず)を挟んで膜エレメン
トの上端部が挿入され、孔あきカバープレート32によ
って上方に抜け出さないよう押さえられている構造とな
っている。また、膜エレメント4の下端部と前記下部プ
レート33との係合状態は、図3に例示するように、下
部プレート33に透設された2段付取付孔35にシール
リング41を挟んで膜エレメント4の下端部が挿入され
て挟持された構造となっている。なお、図3において、
周辺部に配置されたタイロッド52の下端部が下部プレ
ート33にネジ止め固定されている状態が示されている
が、タイロッド52の上端部の固定、あるいは中心部の
タイロッド51の上端部および下端部の固定についても
これと同様に行われている。
【0014】さらに、本発明の特長の第2は、前記の膜
エレメント組立構造体をケーシング内に着脱可能に配設
した点にある。すなわち、この膜エレメント組立構造体
の上部では、図1に示すように、上部プレート31の周
辺部が上部フランジ14に挟持されて、中間室21と上
部室22をシールしている。また、膜エレメント組立構
造体の下部では、図3に示すように、下部プレート33
の外周面は、ケーシング本体11の下部フランジ部15
2の内側に突出させた内周面152bに、シールリング
34を介在させて、摺動可能に対向、位置するように、
その位置関係が設定されていて、中間室21と下部室2
3をシールしているのである。
エレメント組立構造体をケーシング内に着脱可能に配設
した点にある。すなわち、この膜エレメント組立構造体
の上部では、図1に示すように、上部プレート31の周
辺部が上部フランジ14に挟持されて、中間室21と上
部室22をシールしている。また、膜エレメント組立構
造体の下部では、図3に示すように、下部プレート33
の外周面は、ケーシング本体11の下部フランジ部15
2の内側に突出させた内周面152bに、シールリング
34を介在させて、摺動可能に対向、位置するように、
その位置関係が設定されていて、中間室21と下部室2
3をシールしているのである。
【0015】かくして、この膜エレメント組立構造体が
ケーシング内に所定位置に収容されれば、上部室22、
中間室21および下部室23が液密に区画されるととも
に、本体上部12を取り外せば、この膜エレメント組立
構造体を上方に抜き出し、または上方から挿入可能とな
るのである。
ケーシング内に所定位置に収容されれば、上部室22、
中間室21および下部室23が液密に区画されるととも
に、本体上部12を取り外せば、この膜エレメント組立
構造体を上方に抜き出し、または上方から挿入可能とな
るのである。
【0016】なお、図3において、下部プレート33に
対面するよう配置されている前記下部フランジ部152
の内周面152bは、その内径がケーシング本体11の
内径より若干小径になるよう、精密に内面加工されてい
て、前記下部プレート33が確実に移動可能でありなが
ら確実にシールできるよう形成されている。この実施形
態では、前記下部フランジ部152の内周面152bが
下部プレート33に対面するよう配置されているが、ケ
ーシング本体11の下方内周部分に環状突起を形成し
て、それを下部プレート33に対面するようにしてもよ
い。また、膜エレメント組立構造体を上方から容易に挿
入できるよう、図3のように前記下部プレート33の外
周下部にはテーパ面取り35の加工が行われているのが
好ましい。
対面するよう配置されている前記下部フランジ部152
の内周面152bは、その内径がケーシング本体11の
内径より若干小径になるよう、精密に内面加工されてい
て、前記下部プレート33が確実に移動可能でありなが
ら確実にシールできるよう形成されている。この実施形
態では、前記下部フランジ部152の内周面152bが
下部プレート33に対面するよう配置されているが、ケ
ーシング本体11の下方内周部分に環状突起を形成し
て、それを下部プレート33に対面するようにしてもよ
い。また、膜エレメント組立構造体を上方から容易に挿
入できるよう、図3のように前記下部プレート33の外
周下部にはテーパ面取り35の加工が行われているのが
好ましい。
【0017】次に、膜エレメントの交換作業の手順を示
す。1)配管a 、b を取り外す。2)上部フランジ14
の固定ボルトを外し、本体上部12を取り除く。3)タ
イロッド51上端にアイボルトを取付け、膜エレメント
組立構造体を吊り上げて取り出す。4)カバープレート
32を取り外し、シールリング(図示せず)をケーシン
グ本体11から取り出す。5)膜エレメント4を抜き出
す。6)新しい膜エレメント4を上から挿入してセット
する。7)シールリング(図示せず)をはめ込み、カバ
ープレート32を取り付ける。8)新しくなった膜エレ
メント組立構造体を吊り上げてケーシング11に収容す
る。9)フランジ14と配管a 、b などを復旧する。
す。1)配管a 、b を取り外す。2)上部フランジ14
の固定ボルトを外し、本体上部12を取り除く。3)タ
イロッド51上端にアイボルトを取付け、膜エレメント
組立構造体を吊り上げて取り出す。4)カバープレート
32を取り外し、シールリング(図示せず)をケーシン
グ本体11から取り出す。5)膜エレメント4を抜き出
す。6)新しい膜エレメント4を上から挿入してセット
する。7)シールリング(図示せず)をはめ込み、カバ
ープレート32を取り付ける。8)新しくなった膜エレ
メント組立構造体を吊り上げてケーシング11に収容す
る。9)フランジ14と配管a 、b などを復旧する。
【0018】本発明では、このようにして膜エレメント
組立構造体を1体として取り扱うことができ、膜エレメ
ント4の交換に際して、ケーシング本体11が作業の障
害とならないので、作業が容易、かつ短時間に行える利
点が得られるのである。かくして、前記程度の膜モジュ
ール濾過装置では、1基あたりせいぜい作業者2名×半
日程度の工数で交換作業が実施できるようになった。
組立構造体を1体として取り扱うことができ、膜エレメ
ント4の交換に際して、ケーシング本体11が作業の障
害とならないので、作業が容易、かつ短時間に行える利
点が得られるのである。かくして、前記程度の膜モジュ
ール濾過装置では、1基あたりせいぜい作業者2名×半
日程度の工数で交換作業が実施できるようになった。
【0019】なお、前記タイロッドの配置としては、少
なくとも中心部の1本を必要とするが、上記の実施形態
のように、前記の各プレートの中心部に1本、周辺部に
複数本、図2の実施形態では6本が配設されて、一体の
膜エレメント組立構造体を形成するのが好適である。ま
た、本発明のタイロッドは、前記膜エレメント組立構造
体の補強材として機能するので、処理液の内圧が高まっ
ても構成部材が変形したり、処理液が漏洩することを抑
止する利点が得られる。
なくとも中心部の1本を必要とするが、上記の実施形態
のように、前記の各プレートの中心部に1本、周辺部に
複数本、図2の実施形態では6本が配設されて、一体の
膜エレメント組立構造体を形成するのが好適である。ま
た、本発明のタイロッドは、前記膜エレメント組立構造
体の補強材として機能するので、処理液の内圧が高まっ
ても構成部材が変形したり、処理液が漏洩することを抑
止する利点が得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明の膜モジュール濾過装置は、以上
に説明したように構成されているので、膜エレメントを
一体の組立構造体として着脱することが可能となり、膜
エレメントの交換作業を容易かつ短時間に行うことがで
きる。また、タイロッドによって内圧による構成部材の
変形なども防止できるという優れた効果がある。よって
本発明は従来の問題点を解消した膜モジュール濾過装置
として、その工業的価値は極めて大なるものがある。
に説明したように構成されているので、膜エレメントを
一体の組立構造体として着脱することが可能となり、膜
エレメントの交換作業を容易かつ短時間に行うことがで
きる。また、タイロッドによって内圧による構成部材の
変形なども防止できるという優れた効果がある。よって
本発明は従来の問題点を解消した膜モジュール濾過装置
として、その工業的価値は極めて大なるものがある。
【図1】本発明の1実施形態を示す側面−断面略図。
【図2】実施形態の膜エレメントとタイロッドの配置を
示す水平断面略図。
示す水平断面略図。
【図3】実施形態の下部プレートと下部フランジの近傍
を示す要部断面図。
を示す要部断面図。
【図4】従来の膜モジュール濾過装置例を示す側面−断
面略図。
面略図。
1 ケーシング、11 ケーシング本体、12 本体上
部、13 本体下部、21 中間室、22 上部室、2
3 下部室、31 上部プレート、33 下部プレー
ト、34 シールリング、4 膜エレメント、51、5
2 タイロッド。
部、13 本体下部、21 中間室、22 上部室、2
3 下部室、31 上部プレート、33 下部プレー
ト、34 シールリング、4 膜エレメント、51、5
2 タイロッド。
Claims (2)
- 【請求項1】 ケーシング内を上部プレートと下部プレ
ートによって、上部室、中間室および下部室に区画し、
その上部プレートと下部プレートとの間には、多数の筒
状の膜エレメントを、その上端部および下端部をそれぞ
れ前記各プレートに透設した取付孔に嵌合させて前記上
部室と下部室とを連通させ、整列させた膜モジュール濾
過装置であって、前記膜エレメントと、その上下に位置
する前記各プレートと、その各プレート間にかけわたさ
れてその間隔を規制している少なくとも1本のタイロッ
ドとを備え、一体とされた膜エレメント組立構造体をケ
ーシング内に着脱可能に配設したことを特徴とする膜モ
ジュール濾過装置。 - 【請求項2】 前記下部プレートの外周面と前記ケーシ
ング内下部の内側に突出して設けられた内周面とがシー
ルリングを介して摺動状態に配置されて、前記ケーシン
グ内の中間室と下部室がシールされている請求項1に記
載の膜モジュール濾過装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34703696A JPH10180049A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 膜モジュール濾過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34703696A JPH10180049A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 膜モジュール濾過装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10180049A true JPH10180049A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18387493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34703696A Pending JPH10180049A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 膜モジュール濾過装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10180049A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001037966A1 (de) * | 1999-11-23 | 2001-05-31 | Membraflow Gmbh & Co. Kg Filtersysteme | Kerzenfilter mit reinigungsöffnung |
WO2003090911A1 (en) * | 2002-04-08 | 2003-11-06 | Nanyang Technological University | Ceramic membrane module |
US7449110B2 (en) | 2003-02-21 | 2008-11-11 | Ngk Insulators, Ltd. | Filter and filter module |
JP2016155097A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 三菱化学株式会社 | 分離膜モジュール及び膜分離システム |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP34703696A patent/JPH10180049A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001037966A1 (de) * | 1999-11-23 | 2001-05-31 | Membraflow Gmbh & Co. Kg Filtersysteme | Kerzenfilter mit reinigungsöffnung |
WO2003090911A1 (en) * | 2002-04-08 | 2003-11-06 | Nanyang Technological University | Ceramic membrane module |
US7449110B2 (en) | 2003-02-21 | 2008-11-11 | Ngk Insulators, Ltd. | Filter and filter module |
JP2016155097A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 三菱化学株式会社 | 分離膜モジュール及び膜分離システム |
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A02 | Decision of refusal |
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