JPH10179893A - 遊技機の電子基板監視システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技場における多数の遊技機のＲＯＭ等の電
子基板が不正に細工をされるのを防止する。どの遊技機
の電子基板が不正な状態にされたのかを簡易迅速に確認
する。 【解決手段】 機枠２と、機枠２に開閉可能に取付けら
れた遊技機本体３とを備え、遊技機本体３の入賞装置５
ａを駆動させる電子基板６が設けられた遊技機の電子基
板監視システムにおいて、機枠２または遊技機本体３の
何れか一方に検出スイッチ７を設け、遊技機本体３の開
状態を検出する。検出スイッチ７で遊技機本体３の開状
態が検出されたときに開状態検出信号を伝送回線に送出
する送信装置１１と、前記伝送回線を介して伝送されて
きた開状態検出信号をセンタ側で検出する受信装置１４
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機の電子基板
監視システムに関し、更に詳細に説明すると、機枠と、
該機枠に開閉可能に取付けられた遊技機本体とを備え、
遊技機本体の裏機構板に入賞装置を駆動させる電子基板
が設けられた遊技機の電子基板監視システムに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、パチンコ機またはスロット機
等の遊技機には種々の入賞球装置が設けられ、これらの
入賞球装置にはＲＯＭ等の電子基板により駆動され、種
々の入賞確率で遊技を楽しむことができるようになされ
ている。

【０００３】遊技場等では、パチンコ機またはスロット
機等の遊技機の前面枠のロック機構を合鍵であけ、遊技
機本体の入賞球装置のＲＯＭ等の電子基板を不正に細工
し、または不正に電子基板を交換し、多数の景品を不正
に得ることがないように警備をしている。この警備の中
で一般的なものは、営業中の警備、または営業終了後の
侵入者の有無の管理であり、ビデオ撮影等による監視シ
ステムである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、営業終了後
の侵入者を管理しても、多数の遊技機が並べられた遊技
場のどの遊技機の電子基板が不正に細工をされ、または
不正に交換されたのか不明であり、全部の遊技機を確認
しなければならず、確認作業が煩雑となる欠点を有する
ものであった。またビデオ撮影等による監視システムを
用いてもビデオを巻き戻して確認する作業が必要であ
り、確認作業に時間がかかり、またシステムが高価とな
る欠点を有していた。

【０００５】本発明の目的は、遊技場における多数のパ
チンコ機またはスロット機等の遊技機のＲＯＭ等の電子
基板が不正に細工をされ、または不正に電子基板を交換
されても直ちに、どの遊技機の電子基板が不正な状態に
されたのかを簡易迅速に確認することができ、遊技場等
が不正を知らずに営業を続ける虞れがなく、経済性に優
れた遊技機の電子基板監視システムを提供するものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述せる課題
に鑑みてなされたもので、本発明の請求項１に記載の遊
技機の電子基板監視システムは、機枠と、該機枠に開閉
可能に取付けられた遊技機本体とを備え、遊技機本体の
裏機構板に入賞装置を駆動させる電子基板が設けられた
遊技機の電子基板監視システムにおいて、前記機枠また
は遊技機本体の何れか一方に設けられた遊技機本体の開
状態を検出する検出スイッチと、前記検出スイッチで遊
技機本体の開状態が検出されたときに開状態検出信号を
伝送回線に送出する送信装置と、前記伝送回線を介して
伝送されてきた開状態検出信号をセンタ側で検出する受
信装置とを備えたことを特徴とする。

【０００７】また、本発明の請求項２に記載の遊技機の
電子基板監視システムは、検出スイッチが複数の遊技機
の機枠に夫々設けられ、該複数の検出スイッチのスイッ
チ片が通常時複数の遊技機本体に夫々当接し、機枠から
遊技機本体が離間した状態で対応する検出スイッチが作
動するようになされていることを特徴とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる遊技機の電
子基板監視システムを図面を参照して詳述する。図１
（ａ），（ｂ）乃至図３には本発明に係わる遊技機の電
子基板監視システムをパチンコ遊技機１に適用した場合
の実施の形態が夫々示されており、このパチンコ遊技機
１は機枠２と、この機枠２の一側部の上下位置に設けら
れたヒンジ２ａによりに開閉可能に取付けられた遊技機
本体３とを備えている。

【０００９】図２及び図３に夫々示す如く、遊技機本体
３はガラス枠４ａを備えた前面枠４、この前面枠４の後
方の遊技盤５、遊技盤５の略中央に設けられた入賞装置
５ａ、及び入賞装置５ａの裏面側に設けられた裏機構板
５ｂとを備えている。

【００１０】前記入賞装置５ａを駆動させる電子基板６
が裏機構板５ｂ等に設けられている。尚、図中符号４ｂ
は前面枠４に設けられたロック機構、４ｃは操作ハンド
ル、４ｄ，４ｅは景品球の受皿である。

【００１１】前記機枠２または遊技機本体３の相互に対
向する何れか一方に、本実施の形態では、ヒンジ２ａが
設けられた側とは反対側の機枠２の他側部に検出スイッ
チ７が設けられている。図１（ａ），（ｂ）に示す如
く、この検出スイッチ７は遊技機本体３の開状態を検出
するものである。

【００１２】前記検出スイッチ７は遊技機本体３が機枠
２にロック機構４ｂのロック状態によりロックされてい
る場合に、検出スイッチ７のスイッチ片７ａが押圧さ
れ、オン状態になるように構成されている。検出スイッ
チ７がヒンジ２ａが設けられた側とは反対側に設けられ
ているので、遊技機本体３の僅かな開状態をも検出する
ことができるものである。

【００１３】図４には、検出スイッチ７によって遊技機
本体３が機枠２より開状態とされた情報をセンタ側に伝
送するシステムの全体構成を示すブロック図が示されて
おり、検出スイッチ７はアダプタ１０を介して４線式の
接続線によって送信装置１１に接続されており、検出ス
イッチ７とアダプタ１０はパチンコ遊技機１の遊技機本
体３が機枠２より開状態とされた情報を検出する検出装
置１２を構成しており、この検出装置１２は例えばパチ
ンコ遊技場の複数のパチンコ遊技機１毎に設けられてい
る。

【００１４】送信装置１１は２系統の４線式線路が接続
できるようになっており、夫々の４線式線路は複数の検
出装置１２が並列に接続され、夫々の検出装置１２はポ
ーリングによって順番に選択されるようになっている。
また、送信装置１１は局線１３を介してセンタ側の受信
装置１４に接続されている。

【００１５】このように構成された装置において、各遊
技機に設けられた検出装置１２はパチンコ遊技機１の遊
技機本体３が開けられたことを検出スイッチ７によって
検出するとその検出結果をアダプタ１０に供給する。検
出装置１２は送信装置１１からポーリングによって順番
に選択されるようになっており、選択された検出装置１
２はアダプタ１０が能動状態に設定される。アダプタ１
０に接続されている検出スイッチ７は遊技機本体３の開
状態を監視しているので、検出スイッチ７が遊技機本体
３の開けられたことを検出した場合は、４線式の線路を
介して送信装置１１に検出信号を送出する。

【００１６】検出信号を供給された送信装置１１はその
検出信号を局線１３を介して伝送するのに適する形式の
検出信号に変換して受信装置１４に対して伝送するが、
この伝送は次のように行われる。

【００１７】送信装置１１は通報要因、即ち検出信号が
発生したこと及び検出信号が停止したときそのことを受
信装置１４に伝送するようになっており、通報要因が発
生したとき局線１３を自動補足してからダイヤル発信を
開始し、受信装置１４と接続された後にデータ通信を行
うようになっている。このようにしてデータ通信が行わ
れた後に、検出装置１２が次にポーリングによって選択
されたとき、前回と同じ状態であればそれ以後のデータ
通信は行われないが、状態変化が発生していれば再びダ
イヤル発信を行ってからデータ通信を行う。

【００１８】即ち、パチンコ遊技機１の遊技機本体３が
開けられたことを検出したら遊技機本体３が開かれたこ
とを示すデータを送信するが、次にその検出装置１２が
ポーリングによって選択されたとき、検出装置１２の検
出スイッチ７が遊技機本体３の開かれたことを検出して
いてもデータ通信は行わない。開かれていた遊技機本体
３が閉じられると状態変化が生じたのであるから、遊技
機本体３の閉じられたことを示すデータを送信する。

【００１９】また、何らかの原因によって通信が不成立
になったときは、所定の時間間隔の後、再送信を行う。
この再送信を所定回数繰り返しても通信が不成立の時
は、通信を断念する。

【００２０】図５は以上の動作をＣＰＵで制御するとき
の動作を示すフローチャートであり、ステップＳ１００
で検出装置１２がポーリングによって選択されたか否か
判断する。ある検出装置１２がポーリングによって選択
されたことがステップＳ１００で検出されたとき、ステ
ップＳ１０１でその検出装置１２の検出信号は前回のポ
ーリングの状態と同じか否かを判断する。

【００２１】ここで同じ場合は何も処理しないが、異な
ると判断されたときはステップＳ１０２で検出装置１２
の出力がオンであるか否かを判断する。ステップＳ１０
１で前回のポーリングと異なると判断されたので、本来
であればステップＳ１０２の判断は不要であるが、論理
判断の簡略化及び、誤動作を防止して確実性を期すため
ステップＳ１０２の判断を行っている。

【００２２】ステップＳ１０２で検出装置１２の出力が
オンであると判断されたときは、送信装置１１がステッ
プＳ１０３に示す遊技機本体３の開状態を表すデータを
送出し、ステップＳ１００の検出装置１２が新たに選択
されたか否かの判断に戻る。

【００２３】ステップＳ１０２で検出装置１２の出力が
オンでないと判断されたときはオンになっていた遊技機
本体３が閉められたときであるから、送信装置１１がス
テップＳ１０４に示す遊技機本体３の閉状態を表すデー
タを送出し、ステップＳ１００に戻る。

【００２４】以上の動作は、パチンコ遊技機１の遊技機
本体３が開状態であるか否かを判断したものであるが、
この方法であると、メンテナンスの場合も不正なものと
判断してしまうので、メンテナンス時には受信装置１４
側と十分に打ち合わせを行ってから作業を行う必要があ
る。

【００２５】

【発明の効果】以上が本発明に係わる遊技機の電子基板
監視システムの実施の形態であるが、本発明の請求項１
に記載の遊技機の電子基板監視システムによれば、機枠
と、該機枠に開閉可能に取付けられた遊技機本体とを備
え、遊技機本体の裏機構板に入賞装置を駆動させる電子
基板が設けられた遊技機の電子基板監視システムにおい
て、前記機枠または遊技機本体の何れか一方に設けられ
た遊技機本体の開状態を検出する検出スイッチと、前記
検出スイッチで遊技機本体の開状態が検出されたときに
開状態検出信号を伝送回線に送出する送信装置と、前記
伝送回線を介して伝送されてきた開状態検出信号をセン
タ側で検出する受信装置とを備えているので、遊技場に
おける多数のパチンコ機またはスロット機等の遊技機の
ＲＯＭ等の電子基板が不正に細工をされ、または不正に
電子基板を交換されても直ちに、どの遊技機の電子基板
が不正な状態にされたのかを簡易迅速に確認することが
でき、遊技場等が不正を知らずに営業を続ける虞れがな
く、経済性に優れた遊技機の電子基板監視システムを得
ることができる。

【００２６】また、本発明の請求項２に記載の遊技機の
電子基板監視システムによれば、前記検出スイッチが複
数の遊技機の機枠に夫々設けられ、該複数の検出スイッ
チのスイッチ片が通常時複数の遊技機本体に夫々当接
し、機枠から遊技機本体が離間した状態で対応する検出
スイッチが作動するようになされているので、複数の遊
技機のどの電子基板が不正な状態にされたのかを簡易迅
速に確認することができ、遊技場等が不正を知らずに営
業を続ける虞れがなく、経済性に優れた遊技機の電子基
板監視システムを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る遊技機の電子基板監視システムを
パチンコ遊技機に適用した状態を示すもので、（ａ）は
機枠の一部正面図、（ｂ）は検出スイッチの側面図。

【図２】本発明に係る遊技機の電子基板監視システムを
パチンコ遊技機に適用した状態の正面図。

【図３】本発明に係る遊技機の電子基板監視システムを
パチンコ遊技機に適用した状態の一部断面図。

【図４】本発明に係る遊技機の電子基板監視システムの
検出スイッチで検出した情報を伝送するシステムを示す
概略図。

【図５】図４のシステムの動作を示すフローチャート。

【符号の説明】

１ パチンコ遊技機 ２ 機枠 ２ａ ヒンジ ３ 遊技機本体 ４ 前面枠 ５ 遊技盤 ５ａ 入賞装置 ５ｂ 裏機構板 ６ 電子基板 ７ 検出スイッチ １０ アダプタ １１ 送信装置 １２ 検出装置 １３ 局線 １４ 受信装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機枠と、該機枠に開閉可能に取付けられ
   た遊技機本体とを備え、遊技機本体の裏機構板に入賞装
   置を駆動させる電子基板が設けられた遊技機の電子基板
   監視システムにおいて、 前記機枠または遊技機本体の何れか一方に設けられた遊
   技機本体の開状態を検出する検出スイッチと、 前記検出スイッチで遊技機本体の開状態が検出されたと
   きに開状態検出信号を伝送回線に送出する送信装置と、 前記伝送回線を介して伝送されてきた開状態検出信号を
   センタ側で検出する受信装置とを備えたことを特徴とす
   る遊技機の電子基板監視システム。
2. 【請求項２】 前記検出スイッチが複数の遊技機の機枠
   に夫々設けられ、該複数の検出スイッチのスイッチ片が
   通常時複数の遊技機本体に夫々当接し、機枠から遊技機
   本体が離間した状態で対応する検出スイッチが作動する
   ようになされていることを特徴とする請求項１に記載の
   遊技機の電子基板監視システム。