JPH10179823A - ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法Info
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- JPH10179823A JPH10179823A JP8340151A JP34015196A JPH10179823A JP H10179823 A JPH10179823 A JP H10179823A JP 8340151 A JP8340151 A JP 8340151A JP 34015196 A JP34015196 A JP 34015196A JP H10179823 A JPH10179823 A JP H10179823A
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- metal material
- brazing material
- golf club
- club head
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長期間に渡る使用に対しても耐久性をもっ
た、高強度の表示部を実現するようなゴルフクラブヘッ
ドとその製造方法とを提供する。 【解決手段】 ヘッド本体の外面に凹部１０を形成し、
凹部１０内に金属材料と異なる第一の金属材料からなる
ろう材１２を装填して固定し、ろう材１２に前記金属材
料および前記第一の金属材料の双方と異なる第二の金属
材料からなる粉末部材１３を分散状態に埋設し、ろう材
１２の表面を平坦に研磨して、粉末部材１３の一部がろ
う材１２の表面から外部に露出した状態とした。
た、高強度の表示部を実現するようなゴルフクラブヘッ
ドとその製造方法とを提供する。 【解決手段】 ヘッド本体の外面に凹部１０を形成し、
凹部１０内に金属材料と異なる第一の金属材料からなる
ろう材１２を装填して固定し、ろう材１２に前記金属材
料および前記第一の金属材料の双方と異なる第二の金属
材料からなる粉末部材１３を分散状態に埋設し、ろう材
１２の表面を平坦に研磨して、粉末部材１３の一部がろ
う材１２の表面から外部に露出した状態とした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料により形
成され、その表面に表示部が設けられたゴルフクラブヘ
ッドおよびその製造方法に関するものである。
成され、その表面に表示部が設けられたゴルフクラブヘ
ッドおよびその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、ゴルフクラブヘッドは、
ウッドとアイアンが複数本ずつ組み合わせてプレイに供
されるものである。これらのうちアイアンは、従来より
金属によって構成されているが、ウッドについても、近
年、メタルウッドと呼ばれる金属製のものが広く普及す
るようになってきている。メタルウッドは、ステンレ
ス、アルミニウム合金、チタン等の金属材料によって構
成され、その内部が中空に形成されている。
ウッドとアイアンが複数本ずつ組み合わせてプレイに供
されるものである。これらのうちアイアンは、従来より
金属によって構成されているが、ウッドについても、近
年、メタルウッドと呼ばれる金属製のものが広く普及す
るようになってきている。メタルウッドは、ステンレ
ス、アルミニウム合金、チタン等の金属材料によって構
成され、その内部が中空に形成されている。
【０００３】ところで、これら金属製のウッドやアイア
ンの外表面には、フェイス部を除く部分に、製造者の名
称やヘッドの規格表示等、各種の表示がされるのが一般
的である。ゴルフクラブヘッドにこのような表示を設け
る場合、ヘッド本体表面に適宜、文字、記号などを表す
凹部を形成して、その内部を塗料によって塗装し、さら
にその上側からクリア塗装を施すことが行われる。
ンの外表面には、フェイス部を除く部分に、製造者の名
称やヘッドの規格表示等、各種の表示がされるのが一般
的である。ゴルフクラブヘッドにこのような表示を設け
る場合、ヘッド本体表面に適宜、文字、記号などを表す
凹部を形成して、その内部を塗料によって塗装し、さら
にその上側からクリア塗装を施すことが行われる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、凹部内
を塗装して表示部を形成した場合には、ゴルフクラブヘ
ッドの長期間に渡る使用の結果、または、接地による衝
撃などが原因となって、表面のクリア塗装が剥離し、こ
のとき内部の塗装も表面のクリア塗装と一体となって凹
部から離脱してしまうという問題点があった。また、こ
の場合には、その外観意匠もまた劣化するという問題点
があった。
を塗装して表示部を形成した場合には、ゴルフクラブヘ
ッドの長期間に渡る使用の結果、または、接地による衝
撃などが原因となって、表面のクリア塗装が剥離し、こ
のとき内部の塗装も表面のクリア塗装と一体となって凹
部から離脱してしまうという問題点があった。また、こ
の場合には、その外観意匠もまた劣化するという問題点
があった。
【０００５】このような事情に鑑み、本発明において
は、長期間に渡る使用に対しても耐久性をもった、高強
度の表示部を実現するようなゴルフクラブヘッドとその
製造方法とを提供することを目的とする。
は、長期間に渡る使用に対しても耐久性をもった、高強
度の表示部を実現するようなゴルフクラブヘッドとその
製造方法とを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の手段を採用した。すなわち、請求項
１記載のゴルフクラブヘッドは、金属材料からなるヘッ
ド本体の表面に表示部が設けられたゴルフクラブヘッド
であって、前記ヘッド本体の外面に凹部が形成され、該
凹部内に前記金属材料と異なる第一の金属材料からなる
ろう材が装填されて固定され、該ろう材に前記金属材料
および前記第一の金属材料の双方と異なる第二の金属材
料からなる粉末部材が分散状態に埋設され、該ろう材の
表面が平坦に研磨されて、該粉末部材の一部が該ろう材
の表面から外部に露出状態とされていることを特徴とす
る。
決するために以下の手段を採用した。すなわち、請求項
１記載のゴルフクラブヘッドは、金属材料からなるヘッ
ド本体の表面に表示部が設けられたゴルフクラブヘッド
であって、前記ヘッド本体の外面に凹部が形成され、該
凹部内に前記金属材料と異なる第一の金属材料からなる
ろう材が装填されて固定され、該ろう材に前記金属材料
および前記第一の金属材料の双方と異なる第二の金属材
料からなる粉末部材が分散状態に埋設され、該ろう材の
表面が平坦に研磨されて、該粉末部材の一部が該ろう材
の表面から外部に露出状態とされていることを特徴とす
る。
【０００７】このゴルフクラブヘッドは、上記のような
構成とされているため、単に塗装などにより表示部を形
成した場合に比べて、表示部を高強度のものとすること
ができる。さらに、ろう材の表面が平坦に研磨され、粉
末部材の一部がろう材の表面から外部に露出状態とされ
ることから、粉末部材が模様となってろう材表面に現れ
る。
構成とされているため、単に塗装などにより表示部を形
成した場合に比べて、表示部を高強度のものとすること
ができる。さらに、ろう材の表面が平坦に研磨され、粉
末部材の一部がろう材の表面から外部に露出状態とされ
ることから、粉末部材が模様となってろう材表面に現れ
る。
【０００８】請求項２記載のゴルフクラブヘッドは、請
求項１記載のゴルフクラブヘッドにおいて、前記ヘッド
本体は、チタンまたはチタン合金からなり、前記第一の
金属材料は、銀に対して、銅、インジウム、およびチタ
ンを添加した活性銀ろう、銀に対して銅およびチタンを
添加した活性銀ろう、銀に対して銅およびインジウムを
添加した銀ろうの中から選択される一種以上からなり、
前記第二の金属材料は、銅、銅合金、金、金合金の中か
ら選択される一種以上からなることを特徴とする。
求項１記載のゴルフクラブヘッドにおいて、前記ヘッド
本体は、チタンまたはチタン合金からなり、前記第一の
金属材料は、銀に対して、銅、インジウム、およびチタ
ンを添加した活性銀ろう、銀に対して銅およびチタンを
添加した活性銀ろう、銀に対して銅およびインジウムを
添加した銀ろうの中から選択される一種以上からなり、
前記第二の金属材料は、銅、銅合金、金、金合金の中か
ら選択される一種以上からなることを特徴とする。
【０００９】このゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体に
チタンまたはチタン合金が使用され、第一、第二の金属
材料として、上記のようなものが使用されているため
に、表示部として、色彩感の良好なものが実現可能であ
る。
チタンまたはチタン合金が使用され、第一、第二の金属
材料として、上記のようなものが使用されているため
に、表示部として、色彩感の良好なものが実現可能であ
る。
【００１０】請求項３記載のゴルフクラブヘッドの製造
方法は、金属材料からなるヘッド本体の表面に表示部が
設けられたゴルフクラブヘッドの製造方法であって表面
に凹部の形成された前記ヘッド本体を製造する工程と、
前記凹部内に、前記金属材料と異なる第一の金属材料か
らなるろう材の粉末と、前記金属材料および前記第一の
金属材料の双方と異なる第二の金属材料からなる粉末部
材とを混合したものを配置する工程と前記凹部内に前記
ろう材の粉末および粉末部材の配置されたヘッド本体を
加熱して、前記ろう材の粉末を融解させ、該ろう材内に
粉末部材が分散状態に埋設する工程と、前記ろう材を上
方から押圧する工程と、該ろう材の表面を研削して表面
仕上げする工程とを有することを特徴とする。
方法は、金属材料からなるヘッド本体の表面に表示部が
設けられたゴルフクラブヘッドの製造方法であって表面
に凹部の形成された前記ヘッド本体を製造する工程と、
前記凹部内に、前記金属材料と異なる第一の金属材料か
らなるろう材の粉末と、前記金属材料および前記第一の
金属材料の双方と異なる第二の金属材料からなる粉末部
材とを混合したものを配置する工程と前記凹部内に前記
ろう材の粉末および粉末部材の配置されたヘッド本体を
加熱して、前記ろう材の粉末を融解させ、該ろう材内に
粉末部材が分散状態に埋設する工程と、前記ろう材を上
方から押圧する工程と、該ろう材の表面を研削して表面
仕上げする工程とを有することを特徴とする。
【００１１】このゴルフクラブヘッドの製造方法は、上
記のような工程を有するため、凹部にたいしてろう材お
よび粉末部材が高強度に固定されるとともに、ろう材の
表面に粉末部材が模様となって現れた表示部をもつゴル
フクラブヘッドに製造することが可能である。
記のような工程を有するため、凹部にたいしてろう材お
よび粉末部材が高強度に固定されるとともに、ろう材の
表面に粉末部材が模様となって現れた表示部をもつゴル
フクラブヘッドに製造することが可能である。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実
施の形態は、本発明をメタルウッドに適用した場合の例
である。図２は、本発明のゴルフクラブヘッドのヘッド
本体１を示す図である。ヘッド本体１は、通常のゴルフ
クラブヘッドと同様に、フェイス部２、クラウン部３、
ソール部４およびシャフト取付部５から構成されてい
る。フェイス部２、クラウン部３およびシャフト取付部
５は、チタン合金からなり、これらは、精密鋳造により
一体的に形成されている。また、ソール部４は、純チタ
ンからなり、プレス法または鍛造法により形成されたも
のである。さらに、フェイス部２、クラウン部３、およ
びシャフト取付部５とソール部４とは、溶接され一体的
に結合されている。
を、図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実
施の形態は、本発明をメタルウッドに適用した場合の例
である。図２は、本発明のゴルフクラブヘッドのヘッド
本体１を示す図である。ヘッド本体１は、通常のゴルフ
クラブヘッドと同様に、フェイス部２、クラウン部３、
ソール部４およびシャフト取付部５から構成されてい
る。フェイス部２、クラウン部３およびシャフト取付部
５は、チタン合金からなり、これらは、精密鋳造により
一体的に形成されている。また、ソール部４は、純チタ
ンからなり、プレス法または鍛造法により形成されたも
のである。さらに、フェイス部２、クラウン部３、およ
びシャフト取付部５とソール部４とは、溶接され一体的
に結合されている。
【００１３】図３は、ヘッド本体１をソール部４側から
見た場合の図である。図中に示すように、ソール部４の
外表面には、ヘッド本体の規格表示等が記号により表示
された表示部６が形成されている。また、クラウン部３
の下端部３ａには、カウンターウェイトおよびヘッド本
体１の外観意匠の向上の機能を兼ねた純銅製の板体７、
７、…が埋設されている。さらにソール部４には、板体
７、７、…からなるカウンターウェイトの重量の微調整
をおこなうための重量調整部８が設けられている。ま
た、この場合の、ソール部４およびその近傍の状態を正
面図により示したのが図４である。
見た場合の図である。図中に示すように、ソール部４の
外表面には、ヘッド本体の規格表示等が記号により表示
された表示部６が形成されている。また、クラウン部３
の下端部３ａには、カウンターウェイトおよびヘッド本
体１の外観意匠の向上の機能を兼ねた純銅製の板体７、
７、…が埋設されている。さらにソール部４には、板体
７、７、…からなるカウンターウェイトの重量の微調整
をおこなうための重量調整部８が設けられている。ま
た、この場合の、ソール部４およびその近傍の状態を正
面図により示したのが図４である。
【００１４】表示部６は、図１（ｃ）に示すように、ソ
ール部４の表面に形成された凹部１０内に付加部材１１
を配設、固定したものである。付加部材１１は、ろう材
１２中に純銅からなる粉末部材１３を分散状態に埋設し
たものである。
ール部４の表面に形成された凹部１０内に付加部材１１
を配設、固定したものである。付加部材１１は、ろう材
１２中に純銅からなる粉末部材１３を分散状態に埋設し
たものである。
【００１５】次に、本実施の形態におけるゴルフクラブ
ヘッドの製造方法について説明する。まず、精密鋳造に
よりフェイス部２、クラウン部３、およびシャフト取付
部５を一体的に形成するとともに、表面に凹部の形成さ
れたソール部４を鍛造法またはプレス法により製作す
る。次に、ソール部４に形成された凹部に対して、付加
部材１１を構成するろう材１２および粉末部材１３を装
填する。ここで、ろう材１２としては、銀６０％、銅２
４％、インジウム１４％およびチタン２％の成分からな
る活性銀ろうが用いられる。さらに、粉末部材１３とし
ては、純銅が用いられる。
ヘッドの製造方法について説明する。まず、精密鋳造に
よりフェイス部２、クラウン部３、およびシャフト取付
部５を一体的に形成するとともに、表面に凹部の形成さ
れたソール部４を鍛造法またはプレス法により製作す
る。次に、ソール部４に形成された凹部に対して、付加
部材１１を構成するろう材１２および粉末部材１３を装
填する。ここで、ろう材１２としては、銀６０％、銅２
４％、インジウム１４％およびチタン２％の成分からな
る活性銀ろうが用いられる。さらに、粉末部材１３とし
ては、純銅が用いられる。
【００１６】図１は、ソール部４に形成された凹部１０
に対してろう材１２および粉末部材１３を接合する際の
手順を示した図である。まず、図１（ａ）に示すよう
に、凹部１０に対して、ろう材１２の粉末と粉末部材１
３とを混合した混合物１５を盛り上げた状態で配置す
る。この場合、混合物１５の混合比率としては、重量比
率に換算して、ろう材１２が２０〜３０％、粉末部材１
３が８０〜７０％程度とするのが好適である。また、こ
れらの粒度としては、ろう材１２が３００メッシュ程
度、粉末部材１３が８０〜１２５メッシュまたは３２５
メッシュ程度が好適である。
に対してろう材１２および粉末部材１３を接合する際の
手順を示した図である。まず、図１（ａ）に示すよう
に、凹部１０に対して、ろう材１２の粉末と粉末部材１
３とを混合した混合物１５を盛り上げた状態で配置す
る。この場合、混合物１５の混合比率としては、重量比
率に換算して、ろう材１２が２０〜３０％、粉末部材１
３が８０〜７０％程度とするのが好適である。また、こ
れらの粒度としては、ろう材１２が３００メッシュ程
度、粉末部材１３が８０〜１２５メッシュまたは３２５
メッシュ程度が好適である。
【００１７】ついで、凹部１０内に混合物１５が配置さ
れた状態で、これらを加熱炉の中で加熱する。このと
き、混合物１５中のろう材１２が融解し、その後、これ
らを加熱炉から取り出せば、図１（ｂ）に示すように、
混合物１５中のろう材１２が焼結し、ろう材１２中に
は、粉末部材１３が分散状態に埋設した状態となる。次
に、焼結したろう材１２と粉末部材１３とからなる付加
部材１１を、その上面１１ａから押圧して、内部に生じ
た空隙などを押しつぶし、さらに、この付加部材１１の
表面１１ａをグラインダー等により平坦になるように研
磨することによって、凹部１０に対してろう材１２およ
び粉末部材１３が装填された図１（ｃ）のような状態が
実現される。以上のようにして、ソール部４を形成した
後、このソール部４と、フェイス部２、クラウン部３、
およびシャフト取付部５とを溶接により結合し一体化す
ることによって図２、３に示したようなヘッド本体１が
完成される。
れた状態で、これらを加熱炉の中で加熱する。このと
き、混合物１５中のろう材１２が融解し、その後、これ
らを加熱炉から取り出せば、図１（ｂ）に示すように、
混合物１５中のろう材１２が焼結し、ろう材１２中に
は、粉末部材１３が分散状態に埋設した状態となる。次
に、焼結したろう材１２と粉末部材１３とからなる付加
部材１１を、その上面１１ａから押圧して、内部に生じ
た空隙などを押しつぶし、さらに、この付加部材１１の
表面１１ａをグラインダー等により平坦になるように研
磨することによって、凹部１０に対してろう材１２およ
び粉末部材１３が装填された図１（ｃ）のような状態が
実現される。以上のようにして、ソール部４を形成した
後、このソール部４と、フェイス部２、クラウン部３、
およびシャフト取付部５とを溶接により結合し一体化す
ることによって図２、３に示したようなヘッド本体１が
完成される。
【００１８】上記のようにして形成された本実施の形態
のゴルフクラブヘッドにおいては、ろう材１２が凹部１
０に焼結した状態で装填されているため、これらの接合
強度が極めて高く、高強度であり耐久性をもった表示部
６が実現される。また、表示部６においては、ろう材１
２の表面が研磨されて、その表面から粉末部材１３が露
出する構成とされていることから、粉末部材１３が模様
となってろう材１２の表面に現れることとなる。特に、
混合物１５の配合を調整してマーブル模様、もしくはま
だら模様を、ろう材１２の表面に露出させることも可能
であり、外観美麗であり意匠的に優れた表示部６を実現
させることが可能である。
のゴルフクラブヘッドにおいては、ろう材１２が凹部１
０に焼結した状態で装填されているため、これらの接合
強度が極めて高く、高強度であり耐久性をもった表示部
６が実現される。また、表示部６においては、ろう材１
２の表面が研磨されて、その表面から粉末部材１３が露
出する構成とされていることから、粉末部材１３が模様
となってろう材１２の表面に現れることとなる。特に、
混合物１５の配合を調整してマーブル模様、もしくはま
だら模様を、ろう材１２の表面に露出させることも可能
であり、外観美麗であり意匠的に優れた表示部６を実現
させることが可能である。
【００１９】以上が、本発明の一実施の形態であるが、
もちろん、本発明は上記実施の形態に限定されるもので
なく、機能的、意匠的要求等に応じて、形態や材質を変
更することが可能である。
もちろん、本発明は上記実施の形態に限定されるもので
なく、機能的、意匠的要求等に応じて、形態や材質を変
更することが可能である。
【００２０】例えば、上記実施の形態においては、粉末
部材１３の材質は純銅とされている。このような材質の
ものを使用することによって、ヘッド本体１を目視した
場合に、チタンまたはチタン合金により製作されたヘッ
ド本体１と、ろう材１２および粉末部材１３との色彩的
な違いが明確になり、良好な意匠効果を得ることが可能
であるが、このような意匠効果を得るためには、粉末部
材１３の材質として、純銅の他に、しんちゅうなどの銅
合金や、金、金合金を用いるようにしてもよい。また、
ろう材１２としても、銀７０％、銅２８％、およびチタ
ン２％の成分からなる活性銀ろうや、銀６１．５％、銅
２４％、インジウム１４．５％の成分からなる銀ろうを
使用するようにしてもよい。さらにろう材１２を、図３
に示したソール部４以外にもクラウン部３の上面などに
接合して、意匠効果のみを生じさせるようにしてもよ
い。このように、本発明は、ゴルフクラブヘッドのさま
ざまな意匠的要求にも対処し得るものである。
部材１３の材質は純銅とされている。このような材質の
ものを使用することによって、ヘッド本体１を目視した
場合に、チタンまたはチタン合金により製作されたヘッ
ド本体１と、ろう材１２および粉末部材１３との色彩的
な違いが明確になり、良好な意匠効果を得ることが可能
であるが、このような意匠効果を得るためには、粉末部
材１３の材質として、純銅の他に、しんちゅうなどの銅
合金や、金、金合金を用いるようにしてもよい。また、
ろう材１２としても、銀７０％、銅２８％、およびチタ
ン２％の成分からなる活性銀ろうや、銀６１．５％、銅
２４％、インジウム１４．５％の成分からなる銀ろうを
使用するようにしてもよい。さらにろう材１２を、図３
に示したソール部４以外にもクラウン部３の上面などに
接合して、意匠効果のみを生じさせるようにしてもよ
い。このように、本発明は、ゴルフクラブヘッドのさま
ざまな意匠的要求にも対処し得るものである。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１に係るゴ
ルフクラブヘッドによれば、ヘッド本体に形成された凹
部に対してろう材および粉末部材が装填され、粉末部材
はろう材中に分散状態に埋設されるとともに、平坦に研
磨されたろう材の表面から外部に露出状態とされた構成
とされていることから、この凹部と、ろう材および粉末
部材とによって、ヘッド本体における表示部を形成した
場合には、高強度な表示部が実現される。さらに粉末部
材はろう材の表面において、模様を形成することになる
ため、外観美麗で意匠的に優れた表示部が実現される。
ルフクラブヘッドによれば、ヘッド本体に形成された凹
部に対してろう材および粉末部材が装填され、粉末部材
はろう材中に分散状態に埋設されるとともに、平坦に研
磨されたろう材の表面から外部に露出状態とされた構成
とされていることから、この凹部と、ろう材および粉末
部材とによって、ヘッド本体における表示部を形成した
場合には、高強度な表示部が実現される。さらに粉末部
材はろう材の表面において、模様を形成することになる
ため、外観美麗で意匠的に優れた表示部が実現される。
【００２２】請求項２に係るゴルフクラブヘッドによれ
ば、ヘッド本体が、チタンまたはチタン合金により形成
され、ろう材が銀に対して、銅、インジウム、およびチ
タンを添加した活性銀ろう、銀に対して銅およびチタン
を添加した活性銀ろう、銀に対して銅およびインジウム
を添加した銀ろうの中から選択された一種類以上からな
り、銅、銅合金、金、金合金の中から選択される一種以
上からなるため、高強度のヘッド本体が実現されるだけ
でなく、ヘッド本体を目視した際に、ろう材および粉末
部材の部分を色彩的に明確に認識することが可能とな
り、ろう材および粉末部材によって、ヘッド本体表面に
表示を形成した場合には、明確であり意匠的に優れた表
示部を形成することができる。さらにろう材および粉末
部材によって形成される模様も意匠的に優れたものとす
ることができる。
ば、ヘッド本体が、チタンまたはチタン合金により形成
され、ろう材が銀に対して、銅、インジウム、およびチ
タンを添加した活性銀ろう、銀に対して銅およびチタン
を添加した活性銀ろう、銀に対して銅およびインジウム
を添加した銀ろうの中から選択された一種類以上からな
り、銅、銅合金、金、金合金の中から選択される一種以
上からなるため、高強度のヘッド本体が実現されるだけ
でなく、ヘッド本体を目視した際に、ろう材および粉末
部材の部分を色彩的に明確に認識することが可能とな
り、ろう材および粉末部材によって、ヘッド本体表面に
表示を形成した場合には、明確であり意匠的に優れた表
示部を形成することができる。さらにろう材および粉末
部材によって形成される模様も意匠的に優れたものとす
ることができる。
【００２３】請求項３に係るゴルフクラブヘッドの製造
方法によれば、ヘッド本体が凹部が形成された状態で製
造され、凹部にろう材および粉末部材との混合物が配置
されて、これらが加熱されることによって、ろう材が融
解されるとともに、その内部に粉末部材が分散した状態
で埋設され、さらにこのろう材を上方から押圧した後、
ろう材の表面が研磨されて表面仕上げされるため、凹部
に対してろう材および粉末部材が装填され、しかもこれ
らが高強度に接合したゴルフクラブヘッドが実現され
る。また、ろう材の表面から粉末部材が外部に露出状態
とされ、これらが模様を形成することによって、意匠的
に優れたゴルフクラブヘッドが実現される。
方法によれば、ヘッド本体が凹部が形成された状態で製
造され、凹部にろう材および粉末部材との混合物が配置
されて、これらが加熱されることによって、ろう材が融
解されるとともに、その内部に粉末部材が分散した状態
で埋設され、さらにこのろう材を上方から押圧した後、
ろう材の表面が研磨されて表面仕上げされるため、凹部
に対してろう材および粉末部材が装填され、しかもこれ
らが高強度に接合したゴルフクラブヘッドが実現され
る。また、ろう材の表面から粉末部材が外部に露出状態
とされ、これらが模様を形成することによって、意匠的
に優れたゴルフクラブヘッドが実現される。
【図１】 本発明の一実施の形態を示す、ヘッド本体に
形成された凹部の断面図であって、（ａ）は、凹部に対
して、ろう材粉末および粉末部材を混合して凹部に盛り
上げた際の状態を示す図、（ｂ）は、ろう材を焼結させ
た際の状態を示す図、（ｃ）は、ろう材表面を研磨し、
凹部に対してろう材および粉末部材を表面が平坦となる
ように装填して、表示部６を形成した後の状態を示す図
である。
形成された凹部の断面図であって、（ａ）は、凹部に対
して、ろう材粉末および粉末部材を混合して凹部に盛り
上げた際の状態を示す図、（ｂ）は、ろう材を焼結させ
た際の状態を示す図、（ｃ）は、ろう材表面を研磨し、
凹部に対してろう材および粉末部材を表面が平坦となる
ように装填して、表示部６を形成した後の状態を示す図
である。
【図２】 本発明のゴルフクラブヘッドにおけるヘッド
本体を示す斜視図である。
本体を示す斜視図である。
【図３】 本発明のゴルフクラブヘッドにおけるヘッド
本体を示す斜視図であって、ヘッド本体をソール部側か
ら目視した場合の状態を示す図である。
本体を示す斜視図であって、ヘッド本体をソール部側か
ら目視した場合の状態を示す図である。
【図４】 本発明のゴルフクラブヘッドにおけるソール
部を示す正面図である。
部を示す正面図である。
１ ヘッド本体 ６ 表示部 １０ 凹部 １２ ろう材 １３ 粉末部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 茂樹 埼玉県桶川市上日出谷1230番地 三菱マテ リアル株式会社桶川製作所内
Claims (3)
- 【請求項１】 金属材料からなるヘッド本体の表面に表
示部が設けられたゴルフクラブヘッドであって、 前記ヘッド本体の外面に凹部が形成され、 該凹部内に前記金属材料と異なる第一の金属材料からな
るろう材が装填されて固定され、 該ろう材に前記金属材料および前記第一の金属材料の双
方と異なる第二の金属材料からなる粉末部材が分散状態
に埋設され、 該ろう材の表面が平坦に研磨されて、該粉末部材の一部
が該ろう材の表面から外部に露出状態とされているゴル
フクラブヘッド。 - 【請求項２】 請求項１記載のゴルフクラブヘッドにお
いて、 前記ヘッド本体は、チタンまたはチタン合金からなり、 前記第一の金属材料は、 銀に対して、銅、インジウム、およびチタンを添加した
活性銀ろう、 銀に対して銅およびチタンを添加した活性銀ろう、 銀に対して銅およびインジウムを添加した銀ろうの中か
ら選択される一種以上からなり、 前記第二の金属材料は、銅、銅合金、金、金合金の中か
ら選択される一種以上からなることを特徴とするゴルフ
クラブヘッド。 - 【請求項３】 金属材料からなるヘッド本体の表面に表
示部が設けられたゴルフクラブヘッドの製造方法であっ
て表面に凹部の形成された前記ヘッド本体を製造する工
程と、 前記凹部内に、前記金属材料と異なる第一の金属材料か
らなるろう材の粉末と、前記金属材料および前記第一の
金属材料の双方と異なる第二の金属材料からなる粉末部
材とを混合したものを配置する工程と前記凹部内に前記
ろう材の粉末および粉末部材の配置されたヘッド本体を
加熱して、前記ろう材の粉末を融解させ、該ろう材内に
粉末部材が分散状態に埋設する工程と、 前記ろう材を上方から押圧する工程と、 該ろう材の表面を研削して表面仕上げする工程とを有す
るゴルフクラブヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8340151A JPH10179823A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8340151A JPH10179823A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10179823A true JPH10179823A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18334224
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8340151A Withdrawn JPH10179823A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10179823A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002017916A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-01-22 | Callaway Golf Co | ウエイト部材を備えたゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
| JP2002017915A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-01-22 | Callaway Golf Co | 複数材料ウエイト調整部材を持つゴルフクラブ |
| US7140976B2 (en) * | 2003-09-02 | 2006-11-28 | Fu Sheng Industrial Co., Ltd. | Weight member for a golf club head |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP8340151A patent/JPH10179823A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002017916A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-01-22 | Callaway Golf Co | ウエイト部材を備えたゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
| JP2002017915A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-01-22 | Callaway Golf Co | 複数材料ウエイト調整部材を持つゴルフクラブ |
| US7140976B2 (en) * | 2003-09-02 | 2006-11-28 | Fu Sheng Industrial Co., Ltd. | Weight member for a golf club head |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |