JPH10179206A - 耐滑靴底 - Google Patents

耐滑靴底

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JPH10179206A
JPH10179206A JP35501396A JP35501396A JPH10179206A JP H10179206 A JPH10179206 A JP H10179206A JP 35501396 A JP35501396 A JP 35501396A JP 35501396 A JP35501396 A JP 35501396A JP H10179206 A JPH10179206 A JP H10179206A
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rubber
cleat
sole
woven fabric
shoe sole
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Yoshimasa Sakurai
祥雅 桜井
Atsushi Nakamura
淳 中村
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Midori Anzen Co Ltd
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Midori Anzen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 氷上での滑り、および、水でぬれた床面だけ
でなく乾いた床面対して耐滑性を発揮する靴底を提供す
る。 【解決手段】 ゴム靴底において、織布または不織布を
はめこんだクリート接地部分とゴムのクリート接地部分
とがそれぞれ存在するように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は,耐滑靴底に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】 氷上や水でぬれた床面での滑り、転倒
は多く、従来からいろいろな工夫がなされている。例え
ば、氷上での滑り対策としては、金属スパイクや硬質プ
ラスチックスパイクなどを靴底にはめこみ、スパイクの
先端部を氷の表面にくいこませることによって、滑りを
防止するものがあり、水でぬれた床面での滑り対策とし
ては、靴底材料に軟質のゴム、プラスチック、または、
これらの発泡材を使用して床面との摩擦抵抗を高くし、
滑りを防止するもの、または、織布、不織布を靴底全面
に貼り合わせたもの、あるいは、セラミック、グラスウ
ールのような繊維状物質などを靴底材料に混合したもの
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、これらは、
各々に対して効果はあるものの、両者に対しては効果は
なかった。特に、スパイクは、硬質であるため、くいこ
まないと効果はでないので、通常のPタイル床やコンク
リート床上では、逆に滑りやすくなったり、床を傷つけ
たりしていた。また、歩行もしずらかった。セラミック
やグラスウールも床を傷つけるという点では同様であっ
た。また、氷面にしろ、水でぬれた床面にしろ、靴底接
地面との間に水の膜ができ、これが摩擦抵抗を下げて滑
りの原因となっており、織布や不織布などは、介在する
水を吸収するということでは効果がみられるものの、乾
いた床面では、逆に滑りやすくなるという問題があっ
た。本発明は、氷上での滑り、および、水でぬれた床面
だけでなく乾いた床面に対して耐滑性を発揮する靴底を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は,ゴム靴底に
おいて、織布または不織布をはめこんだクリート接地部
分とゴムのクリート接地部分とがそれぞれ存在するよう
に配置することにより、上記の課題を解決するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】 ゴム靴底において、クリート接
地部分、すなわち、底意匠を形成すべく靴底面から一体
に突出した各突出部分に織布または不織布をはめこんだ
クリート接地部分とゴムのクリート接地部分とがそれぞ
れ存在するように配置する。織布または不織布はあらか
じめ接着剤を塗布し、靴底ゴムの成形と同時に一体接着
成形する。同時成形、すなわち、加圧成形により、ゴム
が繊維の間から部分的に通過して、あとから貼り合わせ
たものより接着強度が向上する。また、接着剤を使用す
ることにより、ゴムとの接着が強固になり、成形後の脱
型も容易になる。ゴムの硬さは、低いほどよいが、耐滑
性への効果と成形性の点から45〜65Hs(JIS
K 6301 スプリング式硬度計A形)のゴム材を使
用するのがよい。
【0006】 本発明は、クリート接地部にゴムのクリ
ート接地部分とがそれぞれ存在するように織布または不
織布を一層だけはめこむほか、多層にはめこんで一体化
することもある。多層にはめこむ場合には、使用中、織
布または不織布が摩耗等によって脱落、摩滅しても、織
布または不織布がクリート接地部に各々層になっている
ので、次の層によって永続的に耐滑の効果が持続され
る。なお、織布または不織布を積層させる場合には、一
層目と二層目の織布または不織布の色を変える。これに
より、使用者が織布または不織布の摩耗具合を適宜チェ
ックでき、寿命予想が可能となる。
【0007】
【実施例】 以下図面にもとづいて本発明の実施例を説
明すると、織布または不織布には、ナイロン、ポリエス
テル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレートのような化学繊維、綿、麻、スフのような植物
繊維、ウールのような動物繊維、レーヨンのような再生
繊維を単独で、または、適宜組み合わせて使用する。次
に、本発明の耐滑靴底の製造過程を説明すると、例え
ば、先ず、ナイロン織布に接着剤を塗布する。次いで、
図1および図2に示したゴム靴底1の各クリート接地部
分のうち斜線を付したクリート接地部分2に相当する形
状、面積に合わせて上記ナイロン織布を裁断してナイロ
ン織布片3を作る。次いで、靴底成形金型のクリート部
にナイロン織布片3を一層にしてはめこむ。この場合に
は、図3に示すようにクリート接地部分2の表面にナイ
ロン織布片3をはめこんでもよく、図4に示すようにク
リート接地部分のどちらか一方、例えば、クリート接地
部分2には、それらの表面にナイロン織布片3をはめこ
み、他方のクリート接地部分4には、それらの肉厚内に
ナイロン織布片3をはめこんでもよい。なお、ナイロン
織布片3を多層にはめこむ場合には、図5に示すように
ナイロン織布片3をはめこんだ後、ゴム5を配置し、さ
らにナイロン織布片3をはめ、またゴム5を配置する作
業を繰り返す。上記の作業が済んだら、靴底の容積に応
じて裁断、計量した未加硫ゴムを金型に配置する。次い
で、所定条件によってゴム靴底の加硫成形をする。これ
により、ナイロン織布片3とゴムとの接着とゴム靴底1
の成形を行う。図1および図2に示した各クリート接地
部分のうち斜線が付されていないクリート接地部分4
は、ゴムの接地部分を示す。
【0008】 上記の構成よりなる耐滑靴底の実験結果
を示すと、次の通りである。乾燥したPタイルの床およ
び氷面での滑りを体感で評価した。 乾燥したPタイル床: 傾斜角度を変えられる歩行路上
にPタイルを敷き、靴を履いて立ち、角度を変えてい
く。 氷面: −30℃の冷凍庫で24時間以上保管しておい
た平滑な氷を、約20℃の室温において、傾斜角度を変
えられる歩行路上におき、約1時間経過してから靴を履
いて氷の上に立ち、角度を変えて滑り感を評価する。 試料には、 A 本発明の実施例の図1に示すようなナイロン織布片
をはめこんだ靴底 B 上記図1と同じクリート(底意匠)のゴムのみの靴
底 C クリート接地部分全部にナイロン織布片をはめこん
だ靴底 を使用し、いずれもゴムの硬さは、Hs54〜56(J
IS K 6301 スプリング式硬度計A型による)
とした。 実験結果 乾燥Pタイル 傾斜角度 A B C 0 安定した歩行が可能 同左 歩行可能であるが 足元不安定 5 安定した歩行が可能 同左 なんとか静止できる が歩行しずらい 10 静止可能であるが 歩行可能であるが 静止できない 少し滑る 足元不安定 氷上 傾斜角度 A B C 0 安定した歩行が可能 歩行可能であるが 安定した歩行が可能 足元不安定 5 歩行可能 やっと静止が可能 歩行可能 10 静止可能 静止できない 静止可能 歩行可能であるが 歩行可能であるが 慎重さが必要 少し慎重さが必要 以上の実験結果からみて、乾燥Pタイル上、および、氷
上の両者に効果があるのは試料Aであることがわかる。
【0009】
【発明の効果】 本発明は、叙上のように構成したか
ら、氷上での滑り、および、水でぬれた床面だけでなく
乾いた床面に対して耐滑性を発揮し、しかも、歩行しや
すい靴底を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る靴底の底面図であ
る。
【図2】 本発明の別の実施例に係る靴底の底面図であ
る。
【図3】 図1の縦断面図である。
【図4】 図2の縦断面図である。
【図5】 ナイロン織布を多層にはめこんだ靴底の断面
図である。
【符号の説明】
1 ゴム靴底 2 ナイロン織布片をはめこんだクリート接地部分 3 ナイロン織布片 4 ゴムクリート接地部分 5 ゴム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム靴底において、織布または不織布を
    はめこんだクリート接地部分とゴムのクリート接地部分
    とがそれぞれ存在するように配置してなる耐滑靴底。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の耐滑靴底において、クリ
    ート部分には、織布または不織布を多層にはめこんでな
    る耐滑靴底。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の耐滑靴底において、多層
    の織布または不織布に色違いの織布または不織布を用い
    てなる耐滑靴底。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008088224A1 (en) * 2007-01-18 2008-07-24 Autosock As A friction enhancing device
JP2016137751A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ及びその製造方法
CN112956781A (zh) * 2021-02-03 2021-06-15 广州增威胶业有限公司 一种外露布止滑鞋底及其制备方法

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