JPH10177113A - アレイ導波路格子型バンドパスフィルター - Google Patents
アレイ導波路格子型バンドパスフィルターInfo
- Publication number
- JPH10177113A JPH10177113A JP33790996A JP33790996A JPH10177113A JP H10177113 A JPH10177113 A JP H10177113A JP 33790996 A JP33790996 A JP 33790996A JP 33790996 A JP33790996 A JP 33790996A JP H10177113 A JPH10177113 A JP H10177113A
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- JP
- Japan
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- waveguide
- wavelength
- filter
- waveguide grating
- slab
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アレイ導波路格子型バンドパスフィルターの
優れた特性を生かしつつ、その特性の問題点であったフ
ィルター特性、即ち、バンド幅が狭いこと、および任意
の形状の波長特性を有するフィルターを設計することが
出来ないという問題点を解決することを目的とする。 【解決手段】 光路長の異なる複数の光路を規則的に配
置したアレイ導波路格子３の両端に、円弧状の端部を持
つスラブ導波路２，４をそれぞれ接続してなる光導波路
回路において、少なくとも一方の前記スラブ導波路４の
終端部に１又は２以上の反射ミラー７を配置し、該反射
ミラー７は、該終端部の円弧の中心に向かう方向に対し
て傾くことを特徴とする。
優れた特性を生かしつつ、その特性の問題点であったフ
ィルター特性、即ち、バンド幅が狭いこと、および任意
の形状の波長特性を有するフィルターを設計することが
出来ないという問題点を解決することを目的とする。 【解決手段】 光路長の異なる複数の光路を規則的に配
置したアレイ導波路格子３の両端に、円弧状の端部を持
つスラブ導波路２，４をそれぞれ接続してなる光導波路
回路において、少なくとも一方の前記スラブ導波路４の
終端部に１又は２以上の反射ミラー７を配置し、該反射
ミラー７は、該終端部の円弧の中心に向かう方向に対し
て傾くことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信、光交換、
光情報処理等に用いるアレイ導波路格子型バンドパスフ
ィルターに関するものである。
光情報処理等に用いるアレイ導波路格子型バンドパスフ
ィルターに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】光通信技術の高度化に伴い、大容量の通
信を実現するために、波長多重（ＷＤＭ）化された信号
を用いることが重要となってきている。こうした中、図
５（ａ）に示すように、多重化された光λ1…λnの中か
ら、必要とする波長の光λaを任意に抽出したり、図５
（ｂ）に示すように複数の波長の光λa，λb，λcを分
離したり、また逆に、図５（ｃ）に示すように必要な波
長の光λa，λbを追加することが求められている。
信を実現するために、波長多重（ＷＤＭ）化された信号
を用いることが重要となってきている。こうした中、図
５（ａ）に示すように、多重化された光λ1…λnの中か
ら、必要とする波長の光λaを任意に抽出したり、図５
（ｂ）に示すように複数の波長の光λa，λb，λcを分
離したり、また逆に、図５（ｃ）に示すように必要な波
長の光λa，λbを追加することが求められている。
【０００３】このような機能を実現するためには、急峻
な波長特性を有するバンドパスフィルターを用いて、ル
ーター（波長に応じて出射経路を変更することが出来る
機能を持つ素子）を構成することが必要不可欠である。
な波長特性を有するバンドパスフィルターを用いて、ル
ーター（波長に応じて出射経路を変更することが出来る
機能を持つ素子）を構成することが必要不可欠である。
【０００４】これらのバンドパスフィルターに受光器、
空間切り替えスイッチ或いは光ゲートを組み合わせるこ
とによって、ＷＤＭシステムで必要とされる種々の機能
を実現することが出来る(B.Glance,I.P.Kaminow and R.
W.Wilson, "Applications ofthe Integrated Waveguide
Grating Router", IEEE J.of Lightwave Technol.vol.
12, pp957-961,1994) 。
空間切り替えスイッチ或いは光ゲートを組み合わせるこ
とによって、ＷＤＭシステムで必要とされる種々の機能
を実現することが出来る(B.Glance,I.P.Kaminow and R.
W.Wilson, "Applications ofthe Integrated Waveguide
Grating Router", IEEE J.of Lightwave Technol.vol.
12, pp957-961,1994) 。
【０００５】これらのバンドパスフィルターよりルータ
ーを構成する例として、図６（ａ）に示す周期的回折格
子（グレーティング）、図７（ａ）に示すマッハ・ツェ
ンダー干渉系フィルター(M. Kuznetsov."Cascaded Coup
ler Mach-Zehnder Channel Dropping Filters for Wave
length-Division Multiplexed Optical Systems", IEEE
J. of Lightwave Technol. vol.12, pp226-230,199
4）、図８（ａ）に示すアレイ導波路格子型フィルター
(C.Dragone,"An N x N Optical Multiplexer Usinga Pl
anar Arrangement of Two Star Couplers", IEEE Photo
n Technol. Lett.,vol.3,pp.812-815,1991）などが報告
されている。これらのバンドパスフィルターの波長特性
は、それぞれ図６（ｂ）、図７（ｂ）、図８（ｂ）に示
す。
ーを構成する例として、図６（ａ）に示す周期的回折格
子（グレーティング）、図７（ａ）に示すマッハ・ツェ
ンダー干渉系フィルター(M. Kuznetsov."Cascaded Coup
ler Mach-Zehnder Channel Dropping Filters for Wave
length-Division Multiplexed Optical Systems", IEEE
J. of Lightwave Technol. vol.12, pp226-230,199
4）、図８（ａ）に示すアレイ導波路格子型フィルター
(C.Dragone,"An N x N Optical Multiplexer Usinga Pl
anar Arrangement of Two Star Couplers", IEEE Photo
n Technol. Lett.,vol.3,pp.812-815,1991）などが報告
されている。これらのバンドパスフィルターの波長特性
は、それぞれ図６（ｂ）、図７（ｂ）、図８（ｂ）に示
す。
【０００６】図６〜図８に示すように、アレイ導波路格
子型バンドパスフィルターは、フィルター特性が急峻で
高い消光比を有し、規則的な周期性を持つ、また、多入
力・多出力ポートの構成であるので、他のフィルタと比
較して容易にルーターを構成できるなど、優れた特性を
有している。
子型バンドパスフィルターは、フィルター特性が急峻で
高い消光比を有し、規則的な周期性を持つ、また、多入
力・多出力ポートの構成であるので、他のフィルタと比
較して容易にルーターを構成できるなど、優れた特性を
有している。
【０００７】アレイ導波路格子型バンドパスフィルター
の動作原理を図９に示す。同図に示すように、入力導波
路１から入射した光λ1…λnは円弧状の端部を持つ第１
のスラブ導波路２で回折し、アレイ導波路格子３に分波
され、更に、円弧状の端部を持つ第２のスラブ導波路４
を伝搬し、それぞれの波長に応じて、第２のスラブ導波
路４の終端部の異なる位置に焦点を結ぶ。
の動作原理を図９に示す。同図に示すように、入力導波
路１から入射した光λ1…λnは円弧状の端部を持つ第１
のスラブ導波路２で回折し、アレイ導波路格子３に分波
され、更に、円弧状の端部を持つ第２のスラブ導波路４
を伝搬し、それぞれの波長に応じて、第２のスラブ導波
路４の終端部の異なる位置に焦点を結ぶ。
【０００８】ここで、アレイ導波路格子３の光路長を規
則的に変化させておけば光路に応じて伝搬する光の位相
がわずかずつ変化するので、第２のスラブ導波路４の終
端部で干渉した光は光学プリズムの様に波長に応じて出
力する位置を変える(C.Dragone,"An N x N Optical Mul
tiplexer Using a Planar Arrangement of Two StarCou
plers", IEEE Photon Technol. Lett., vol.3,pp.812-8
15,1991）。
則的に変化させておけば光路に応じて伝搬する光の位相
がわずかずつ変化するので、第２のスラブ導波路４の終
端部で干渉した光は光学プリズムの様に波長に応じて出
力する位置を変える(C.Dragone,"An N x N Optical Mul
tiplexer Using a Planar Arrangement of Two StarCou
plers", IEEE Photon Technol. Lett., vol.3,pp.812-8
15,1991）。
【０００９】ここで、第２のスラブ導波路４における光
の焦点位置の波長分散は次式で与えられる。 ｄｘ／ｄλ＝ｆｍ／ｎｄ ・・・（１） 但し、ｘは第２のスラブ導波路４の終端部における距
離、ｆはスラブ導波路の円弧の曲率半径、ｍは回折次
数、ｎはスラブ導波路の等価屈折率、ｄはアレイ導波路
のスラブ導波路との接続面における導波路間隔である。
の焦点位置の波長分散は次式で与えられる。 ｄｘ／ｄλ＝ｆｍ／ｎｄ ・・・（１） 但し、ｘは第２のスラブ導波路４の終端部における距
離、ｆはスラブ導波路の円弧の曲率半径、ｍは回折次
数、ｎはスラブ導波路の等価屈折率、ｄはアレイ導波路
のスラブ導波路との接続面における導波路間隔である。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにアレイ導
波路格子型バンドパスフィルターは優れた特性を有して
いるものの、従来の構成においては、この第２のスラブ
導波路４の終端部に導波路（図示省略）を接続していた
ため、（１）式により定まる波長特性のフィルターしか
構成することができず、フィルターのバンド幅や波長特
性などを任意に設定することは非常に困難であった。
波路格子型バンドパスフィルターは優れた特性を有して
いるものの、従来の構成においては、この第２のスラブ
導波路４の終端部に導波路（図示省略）を接続していた
ため、（１）式により定まる波長特性のフィルターしか
構成することができず、フィルターのバンド幅や波長特
性などを任意に設定することは非常に困難であった。
【００１１】また、この従来の構造のフィルターにおい
ては、波長特性が丸みを持つため、波長特性を平坦化す
るために種々の方法が用いられているが、挿入損失の増
加を招くなどの問題点を有していた。
ては、波長特性が丸みを持つため、波長特性を平坦化す
るために種々の方法が用いられているが、挿入損失の増
加を招くなどの問題点を有していた。
【００１２】本発明は、上述したアレイ導波路格子型バ
ンドパスフィルターの優れた特性を生かしつつ、その特
性の問題点であったフィルター特性、即ち、バンド幅が
狭いこと、および任意の形状の波長特性を有するフィル
ターを設計することが出来ないという問題点を解決する
ことを目的とする。
ンドパスフィルターの優れた特性を生かしつつ、その特
性の問題点であったフィルター特性、即ち、バンド幅が
狭いこと、および任意の形状の波長特性を有するフィル
ターを設計することが出来ないという問題点を解決する
ことを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために、本発明によるアレイ導波路格子型バンドパス
フィルターでは、第２のスラブ導波路の終端部に、当該
終端部の円弧の中心に向かう方向に対して傾いた角度を
有する反射ミラーを配置することを最も大きな特徴とす
る。
るために、本発明によるアレイ導波路格子型バンドパス
フィルターでは、第２のスラブ導波路の終端部に、当該
終端部の円弧の中心に向かう方向に対して傾いた角度を
有する反射ミラーを配置することを最も大きな特徴とす
る。
【００１４】〔作用〕本発明では、アレイ導波路格子型
バンドパスフィルターにおいて、第２のスラブ導波路の
終端部に、当該終端部の円弧の中心に対して傾いた角度
を有する反射ミラーを配置することにより、任意の波長
の光を必要とされるポートに出射することを可能とし
た。このため、極めて自由度の高いバンドパスフィルタ
ーを実現することができ、容易に平坦な波長特性を有す
るフィルタ特性を得ることができる。
バンドパスフィルターにおいて、第２のスラブ導波路の
終端部に、当該終端部の円弧の中心に対して傾いた角度
を有する反射ミラーを配置することにより、任意の波長
の光を必要とされるポートに出射することを可能とし
た。このため、極めて自由度の高いバンドパスフィルタ
ーを実現することができ、容易に平坦な波長特性を有す
るフィルタ特性を得ることができる。
【００１５】
〔実施例１〕本発明の第１の実施例に係るアレイ導波路
格子型バンドパスフィルターを図１に示す。本実施例
は、波長多重化された光から波長に応じて出射経路を変
更できるルーターとして機能するものである。
格子型バンドパスフィルターを図１に示す。本実施例
は、波長多重化された光から波長に応じて出射経路を変
更できるルーターとして機能するものである。
【００１６】即ち、光路長の異なる複数の光路を規則的
に配置したアレイ導波路３の両端に、円弧状の端部を持
つ第１、第２のスラブ導波路２，４をぞれぞれ接続する
と共に第１のスラブ導波路２の一端部に少なくとも１本
の入射導波路１及び２本の出射導波路５，６を接続し、
更に、第２のスラブ導波路４の終端部に複数の反射ミラ
ー７を配置したものである。
に配置したアレイ導波路３の両端に、円弧状の端部を持
つ第１、第２のスラブ導波路２，４をぞれぞれ接続する
と共に第１のスラブ導波路２の一端部に少なくとも１本
の入射導波路１及び２本の出射導波路５，６を接続し、
更に、第２のスラブ導波路４の終端部に複数の反射ミラ
ー７を配置したものである。
【００１７】ここで、反射ミラー７は、第２のスラブ導
波路４の終端部の円弧の中心に向かう方向に対して僅か
に傾いた角度を有している。「傾いた角度」とは、第２
のスラブ導波路４の終端部の形状である円弧の接線方向
と異なる方向となっていること、言い換えると、終端部
の円弧の中心に対する角度が垂直でない方向に傾いてい
ることを意味する。
波路４の終端部の円弧の中心に向かう方向に対して僅か
に傾いた角度を有している。「傾いた角度」とは、第２
のスラブ導波路４の終端部の形状である円弧の接線方向
と異なる方向となっていること、言い換えると、終端部
の円弧の中心に対する角度が垂直でない方向に傾いてい
ることを意味する。
【００１８】従って、図３に示すように、第２のスラブ
導波路４の終端部が鏡面であり、しかも、矢印で示す向
きに傾いたとすると、この終端部に焦点を結んだ光は入
射方向と異なる方向（図中破線で示す）に向かって反射
し、アレイ導波路格子３を伝搬し、更に、第１のスラブ
導波路２を伝搬し（図中破線で示す）、入射導波路１と
異なる出射導波路６へ出射することになる。
導波路４の終端部が鏡面であり、しかも、矢印で示す向
きに傾いたとすると、この終端部に焦点を結んだ光は入
射方向と異なる方向（図中破線で示す）に向かって反射
し、アレイ導波路格子３を伝搬し、更に、第１のスラブ
導波路２を伝搬し（図中破線で示す）、入射導波路１と
異なる出射導波路６へ出射することになる。
【００１９】尚、各反射ミラー７の傾斜角度は、一様で
はなく、それぞれの位置に応じて異なる。その為、各位
置において反射した光のうち二つだけが、第１のスラブ
導波路２の二つの出射導波路５，６へ選択的に出射する
こととなる。
はなく、それぞれの位置に応じて異なる。その為、各位
置において反射した光のうち二つだけが、第１のスラブ
導波路２の二つの出射導波路５，６へ選択的に出射する
こととなる。
【００２０】上記構成を有する本実施例のアレイ導波路
格子型バンドパスフィルターは、次の作用・効果を奏す
る。即ち、図２に示すように、波長多重化された光λ1
…λnを入射導波路１へ入射すると、波長多重化された
光λ1…λnは、第１のスラブ導波路２、アレイ導波路格
子３、第２のスラブ導波路４を伝搬し、それぞれの波長
に応じて、第２のスラブ導波路４の終端部の違う位置に
焦点を結ぶ。
格子型バンドパスフィルターは、次の作用・効果を奏す
る。即ち、図２に示すように、波長多重化された光λ1
…λnを入射導波路１へ入射すると、波長多重化された
光λ1…λnは、第１のスラブ導波路２、アレイ導波路格
子３、第２のスラブ導波路４を伝搬し、それぞれの波長
に応じて、第２のスラブ導波路４の終端部の違う位置に
焦点を結ぶ。
【００２１】第２のスラブ導波路４の終端部には反射ミ
ラー７が、スラブ導波路４の円弧の中心に対してわずか
に傾いた角度を有するように設置されているため、この
反射ミラー７で反射した光は、第２のスラブ導波路４に
おいて、その傾斜角度に応じて、第２のスラブ導波路
４、アレイ導波路格子３、第１のスラブ導波路２を順に
伝搬し、二つの出射導波路５，６へ選択的に出射する。
ラー７が、スラブ導波路４の円弧の中心に対してわずか
に傾いた角度を有するように設置されているため、この
反射ミラー７で反射した光は、第２のスラブ導波路４に
おいて、その傾斜角度に応じて、第２のスラブ導波路
４、アレイ導波路格子３、第１のスラブ導波路２を順に
伝搬し、二つの出射導波路５，６へ選択的に出射する。
【００２２】このように、入射導波路１から入射した波
長多重化された光λ1…λnは、図２に示すように、それ
ぞれ波長に応じて分離・抽出されて２つの出射導波路
５，６から出力するのである。これは、図１中の第２の
スラブ導波路４の終端部の反射ミラー７の角度及び長さ
等を調整することによって図２中の波長特性は自由に設
計を行うことが出来ることを意味する。
長多重化された光λ1…λnは、図２に示すように、それ
ぞれ波長に応じて分離・抽出されて２つの出射導波路
５，６から出力するのである。これは、図１中の第２の
スラブ導波路４の終端部の反射ミラー７の角度及び長さ
等を調整することによって図２中の波長特性は自由に設
計を行うことが出来ることを意味する。
【００２３】つまり、反射ミラー７を設置位置に応じて
傾斜角度を適宜変化させることによって、図２に示すよ
うに、その位置に対応する任意の波長の光を必要とする
出力ポートである何れかの出射導波路５，６へ出射する
事ができ、且つ、任意に出射位置を変化させることが出
来るのである。
傾斜角度を適宜変化させることによって、図２に示すよ
うに、その位置に対応する任意の波長の光を必要とする
出力ポートである何れかの出射導波路５，６へ出射する
事ができ、且つ、任意に出射位置を変化させることが出
来るのである。
【００２４】このように説明したように、本実施例のア
レイ導波路格子型バンドパスフィルターは、必要とする
任意の波長の抽出・分離を行う機能を実現することがで
きる。また、波長を追加する機能を実現するためには、
２つの出射導波路５，６へ波長の異なる光を逆に入射し
てやれば、入射導波路１ヘ波長多重化された光を得るこ
とができる。
レイ導波路格子型バンドパスフィルターは、必要とする
任意の波長の抽出・分離を行う機能を実現することがで
きる。また、波長を追加する機能を実現するためには、
２つの出射導波路５，６へ波長の異なる光を逆に入射し
てやれば、入射導波路１ヘ波長多重化された光を得るこ
とができる。
【００２５】〔実施例２〕本発明の第２の実施例を図４
に示す。本実施例では、図１に示した第１の実施例の反
射ミラー７の一部を補助出射導波路８に置き換えたもの
である。その他の構成は、前述した実施例と同様であ
る。本実施例では、第２のスラブ導波路４の終端部に補
助出射導波路８を配置することにより、終端部の位置に
対応する一部の波長の光λ1を補助出射導波路８から抜
き出すことが出来る。
に示す。本実施例では、図１に示した第１の実施例の反
射ミラー７の一部を補助出射導波路８に置き換えたもの
である。その他の構成は、前述した実施例と同様であ
る。本実施例では、第２のスラブ導波路４の終端部に補
助出射導波路８を配置することにより、終端部の位置に
対応する一部の波長の光λ1を補助出射導波路８から抜
き出すことが出来る。
【００２６】上述した二つの実施例においては、簡単の
ため出力導波路の本数を２本としているが、少なくとも
１本以上の任意の本数として良く、また、入射導波路は
同時に出射導波路を兼ねることも出来る。また、本実施
例においては、材料系に依存しないため、特に言及しな
かったが、ＩnＰ系、ＳiＯ2系をはじめとする光導波路
とすることの出来る全ての材料系に適用することが可能
である。
ため出力導波路の本数を２本としているが、少なくとも
１本以上の任意の本数として良く、また、入射導波路は
同時に出射導波路を兼ねることも出来る。また、本実施
例においては、材料系に依存しないため、特に言及しな
かったが、ＩnＰ系、ＳiＯ2系をはじめとする光導波路
とすることの出来る全ての材料系に適用することが可能
である。
【００２７】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明のアレイ導波路格子型バンドパスフィ
ルターにおいては、必要とする波長の光を任意のポート
に出射することができるため、低損失で設計自由度の極
めて高いバンドパスフィルターを簡単な方法で構成する
ことが出来る。さらに、受光器や空間切り替えスイッチ
や光ゲートなどと組み合わせることによって、ＷＤＭシ
ステム等で必要とされる様々な機能を果たすことがで
き、波長依存性を利用する様々なアプリケーションにお
ける基本素子として非常に重要な働きを有する。
たように、本発明のアレイ導波路格子型バンドパスフィ
ルターにおいては、必要とする波長の光を任意のポート
に出射することができるため、低損失で設計自由度の極
めて高いバンドパスフィルターを簡単な方法で構成する
ことが出来る。さらに、受光器や空間切り替えスイッチ
や光ゲートなどと組み合わせることによって、ＷＤＭシ
ステム等で必要とされる様々な機能を果たすことがで
き、波長依存性を利用する様々なアプリケーションにお
ける基本素子として非常に重要な働きを有する。
【図１】本発明の第１の実施例に係るアレイ導波路格子
型バンドパスフィルターの構成図である。
型バンドパスフィルターの構成図である。
【図２】本発明の第１の実施例に係るアレイ導波路格子
型バンドパスフィルターの波長特性の一例を示す説明図
である。
型バンドパスフィルターの波長特性の一例を示す説明図
である。
【図３】本発明の動作原理図である。
【図４】本発明の第２の実施例のアレイ導波路格子型バ
ンドパスフィルターの構成図である。
ンドパスフィルターの構成図である。
【図５】素子機能の説明図である。
【図６】従来のバンドパスフィルターを用いてルーター
を構成する方法に係り、周期的回折格子（グレーティン
グ）フィルターとその波長特性を示す説明図である。
を構成する方法に係り、周期的回折格子（グレーティン
グ）フィルターとその波長特性を示す説明図である。
【図７】従来のバンドパスフィルターを用いてルーター
を構成する方法に係り、マッハ・ツェンダー型干渉系フ
ィルタとその波長特性を示す説明図である。
を構成する方法に係り、マッハ・ツェンダー型干渉系フ
ィルタとその波長特性を示す説明図である。
【図８】従来のバンドパスフィルターを用いてルーター
を構成する方法に係り、アレイ導波路格子型バンドパス
フィルターとその波長特性を示す説明図である。
を構成する方法に係り、アレイ導波路格子型バンドパス
フィルターとその波長特性を示す説明図である。
【図９】従来型のアレイ導波路格子型バンドパスフィル
ターの動作原理図である。
ターの動作原理図である。
１ 入射導波路 ２ 第１のスラブ導波路 ３ アレイ導波路格子 ４ 第２のスラブ導波路 ５，６ 出射導波路 ７ 反射ミラー ８ 補助出射導波路
Claims (1)
- 【請求項１】 光路長の異なる複数の光路を規則的に配
置したアレイ導波路格子の両端に、円弧状の端部を持つ
スラブ導波路をそれぞれ接続してなる光導波路回路にお
いて、少なくとも一方の前記スラブ導波路の終端部に１
又は２以上の反射ミラーを配置し、該反射ミラーは、該
終端部の円弧の中心に向かう方向に対して傾くことを特
徴とするアレイ導波路格子型バンドパスフィルター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33790996A JPH10177113A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | アレイ導波路格子型バンドパスフィルター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33790996A JPH10177113A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | アレイ導波路格子型バンドパスフィルター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10177113A true JPH10177113A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18313141
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33790996A Withdrawn JPH10177113A (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | アレイ導波路格子型バンドパスフィルター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10177113A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009511955A (ja) * | 2005-10-06 | 2009-03-19 | ルーセント テクノロジーズ インコーポレーテッド | 波長選択スイッチ及び変調器のための方法及び装置 |
| JP2014215317A (ja) * | 2013-04-22 | 2014-11-17 | 日本電信電話株式会社 | 光信号処理回路 |
-
1996
- 1996-12-18 JP JP33790996A patent/JPH10177113A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009511955A (ja) * | 2005-10-06 | 2009-03-19 | ルーセント テクノロジーズ インコーポレーテッド | 波長選択スイッチ及び変調器のための方法及び装置 |
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