JPH10176951A - 赤外線撮像装置 - Google Patents

赤外線撮像装置

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JPH10176951A
JPH10176951A JP8339585A JP33958596A JPH10176951A JP H10176951 A JPH10176951 A JP H10176951A JP 8339585 A JP8339585 A JP 8339585A JP 33958596 A JP33958596 A JP 33958596A JP H10176951 A JPH10176951 A JP H10176951A
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JP
Japan
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dewar
compressor
fan
infrared imaging
heat
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JP8339585A
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English (en)
Inventor
Jiro Miyatake
次郎 宮武
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンプレッサ放熱の影響によるデュワの周囲
温度上昇を抑えると共に、コンプレッサの冷却能力を向
上させ、赤外線検出素子を極低温状態に維持するための
消費電力を減少させ、さらに装置全体の小型軽量化に優
れた赤外線撮像装置を得る。 【解決手段】 デュワとコンプレッサを、デュワは密閉
構造をなす光学検出部に、コンプレッサを外気吸入型の
開口構造をなす冷却制御部に別々に実装し、コンプレッ
サには直接外気を吹き付け放熱させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば、物体から
発せられる赤外線を、極低温に冷却した赤外線検出器で
とらえることにより、熱画像を生成する赤外線撮像装置
に関するものであり、この発明による赤外線装置は携帯
用としても有効である。
【0002】
【従来の技術】近年、赤外線撮像装置の小型化が進み、
比較的環境条件の悪い野外でも使用したいという気運が
高まっている。すなわち、赤外線撮像装置は従来のよう
に、温度、湿度、塵等が制御されている場所で使用され
るとは限らないのである。このような場合、従来の赤外
線撮像装置の冷却方式として用いられてきた外気を直接
発熱回路部品に吹き付ける直接冷却方式は信頼性上好ま
しい方法ではない。何故なら、外気中に浮遊しているほ
こり、塵、水分等が回路部品等に付着し、その付着した
部品が腐食したり、絶縁破壊する恐れがあるからであ
る。
【0003】このように、赤外線撮像装置に要求される
信頼性が高く、さらに野外等の環境条件が厳しい場所に
は、上記のようなほこり、塵、水分等による信頼性の低
下を防ぐものとして、装置内部は密閉構造とし、シャシ
に多数のフィンを設けた自然空冷方式が多数採用されて
いる。
【0004】以下に従来の赤外線撮像装置について説明
する。図9及び図10は従来の赤外線撮像装置を示す図
であり、図9は外観斜視図、図10は図9の断面AAを
示す断面図である。図において、1は物体から放射され
る赤外線を外部空間から取り込むレンズユニット、2は
上記レンズユニット1と同一光軸上に配置されると共に
その中心に赤外線検出素子3を内蔵した円筒状のデュ
ワ、4はその前面にレンズユニット1の係合面を有し、
その対面には上記レンズユニット1と上記デュワ2が同
一軸線上に配するための係合面を有したデュワホルダ、
5は上記デュワホルダを固定し、側面の外壁には外部へ
熱を放熱するための放熱フィンを有したシャシ、6はデ
ュワ2を冷却するコンプレッサ、7はデュワ2にコンプ
レッサ5から冷媒を供給するコネクティングパイプ、8
はデュワ2の赤外線検出素子3の反対面に配されたコー
ルドフィンガー、9はその一方をコールドフィンガー8
の円筒面に嵌合し、他方をシャシ4底面に係合する熱伝
導ブロック、10は装置内部の空気を直接上記コンプレ
ッサ6に吹き付けるためのファン、11は上記シャシ5
に係合され上記レンズユニット1によって取り込まれた
赤外線を映像化する接眼レンズユニット、12はコール
ドフィンガー8と熱伝導ブロック9の嵌合部、及び熱伝
導ブロック9とシャシ4の係合部に塗布したサーマルグ
リースを示す。尚、レンズユニット1とシャシ4の内部
は防塵対策として密閉された部屋になっている。
【0005】次に動作について説明する。上記コンプレ
ッサ6と上記コールドフィンガー8はコネクティングパ
イプ7で連結されており、この内部には、例えばヘリウ
ム、アルゴンなどの高圧ガスが封入されている。上記コ
ンプレッサ6の内部でピストンが動いて高圧ガスの圧縮
を繰り返すと、コネクティングパイプ7を通って高圧ガ
スが移動し、その圧力変動でコールドフィンガー8に内
蔵されているディスプレーサを動かし、コールドフィン
ガー8の先端をディスプレーサの断熱膨張による吸熱作
用で極低温に冷却する。内部を真空にした上記デュワ2
の内部に取り付けられた赤外線検出素子3も極低温に冷
却される。一方、物体から放射された赤外線は、上記赤
外線検出素子3上で焦点を結ぶようになっている。そし
て、赤外線検出素子3で光電変換され画像信号として信
号処理回路に送られ赤外線画像が形成される。また、上
記コールドフィンガー8部分の熱は上記熱伝導ブロック
9とサーマルグリス12を経由して上記放熱フィンを有
するシャシ5まで運ばれ外部へ放熱される。さらに、上
記コンプレッサ7の熱は上記ファン10によって内部空
気を上記コンプレッサ7に直接吹き付け、内部空気の対
流で上記シャシ5に熱輸送し、上記シャシ5のフィンに
よって外部へ放熱されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の赤外線撮像装置
は以上のように構成されている。すなわち、ほこり、
塵、水滴等に弱いが発熱量が低い赤外線検出素子3、デ
ュワ4、信号回路部品等と、ほこり、塵、水滴等の影響
を受けないが発熱量が高いコンプレッサ6、コールドフ
ィンガー8等を同じ密閉されたシャシ5内に実装してい
た。また、コンプレッサ6、コールドフィンガー8等の
冷却には、シャシ5内部に配されたファン10によって
内部空気を直接吹き付け、内部空気の対流によってシャ
シ5へ熱を輸送し、シャシ5外壁に設けられたフィンを
通して外部へ放熱していた。そのためファン10によっ
て攪拌された内部空気はデュワ4の周囲温度を上昇さ
せ、デュワ4に内蔵された赤外線検出素子3を極低温状
態に維持するためには、コンプレッサ6を必要以上に動
かさなければならず、多くの消費電力を必要とする課題
があった。
【0007】また、コンプレッサ6を必要以上に動かす
ことにより、コンプレッサ6からの発熱量が増加し、シ
ャシ5に対流によって伝達される内部空気の温度が上昇
する。シャシ5から外部への放熱には自然空冷を行うた
めに、シャシ5外壁に多数の放熱フィンが必要となる。
そのため質量の増加を招きかつ装置全体の大型化を招く
という課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、デュワ4の周囲温度上昇を抑える
と共に、コンプレッサ6及びコールドフィンガー8の冷
却能力を向上させ、赤外線検出素子を極低温状態に維持
するための消費電力を減少させ、さらに装置全体の小型
軽量化に優れた赤外線撮像装置を得ることを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明による赤外線
撮像装置は、赤外線検出素子、デュワ、信号回路部品等
の、ほこり、塵、水滴等に弱いが発熱量が低い部品類を
実装した光学検出部と、コンプレッサ、コールドフィン
ガー等の、ほこり、塵、水滴等の影響を受けないが発熱
量が高い部品類を実装した冷却制御部とを分離配置した
ものである。光学検出部は、ほこり、塵、水分等の影響
を避けるために密閉構造とし、冷却制御部は、コンプレ
ッサ及びコールドフィンガーの放熱率を向上させるため
に外気を直接吹き付ける開口型の構造としたものであ
る。
【0010】また、第2の発明による赤外線撮像装置
は、上記第1の発明における構造を施した赤外線撮像装
置の、上記コンプレッサに上記ファンによって吸入され
る外気の流れに平行に配されたフィンを有するヒートシ
ンクを上記コンプレッサに係合させたものである。
【0011】また、第3の発明による赤外線撮像装置
は、上記第1または第2の発明における構造を施した赤
外線撮像装置に、上記コンプレッサ表面あるいは上記ヒ
ートシンクの表面に温度センサを設け、上記温度センサ
によって検知した温度がある温度以上の値ならば上記フ
ァンを動作させる比較演算制御装置を有したものであ
る。
【0012】また、第4の発明による赤外線撮像装置
は、第2の発明または第3の発明における構造を施した
赤外線撮像装置の上記ヒートシンクのフィン部分の温度
を均一にし、上記ファンによる放熱効率を向上させるた
めに、上記フィン内部に矩形状のヒートパイプを埋め込
んだものである。
【0013】また、第5の発明による赤外線撮像装置
は、上記第1〜第4の発明におけるいずれかの構造を施
した赤外線撮像装置の上記フロントカバーの外面を上記
リアカバーの外面より一段小さくし、また上記フロント
カバー及び上記リアカバーの周縁部を曲面形状に仕上げ
たものである。
【0014】また、第6の発明による赤外線撮像装置
は、上記第1〜第5の発明におけるいずれかの構造を施
した赤外線撮像装置の上記フロントカバー及び上記リア
カバーに、電気的導通性をもたせるメッキを施した樹脂
成形品を使用したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1、図2、図3はこの発明の実施の形
態1を示す図であり、図1は外観斜視図、図2は図1に
おける断面AAを示す図、図3は図1における断面BB
を示す図であり、1〜4、6〜8及び10〜12は上記
従来装置と全く同じである。図1〜図3において、13
は一面に上記デュワホルダ4をいれるための開口部を設
け、その対面には上記デュワホルダ4との嵌合面を有す
るフロントカバー、14はフロントカバー13の開口部
を塞ぎ、かつ降雨による滴の侵入を防ぐためのOリング
15を有し、上記デュワホルダ4を嵌合させるためのは
めあい部を有するプレート、16は筐体内部に降雨によ
る滴が直接侵入するのを防ぐための鎧戸状の開口部を有
した凹状のブラケット、17は上記ブラケット16の凹
部に備え付けられ、ほこり、塵等が筐体内部に入ること
を防ぐためのエアフィルタ(例えばブリジストン製HR
−13)、18は上記ファン10と上記ブラケット16
を取り付け、かつ上記プレート14に係合するリアカバ
ー、19は上記プレート14に係合し、上記ファン10
によって吸入された外気を排気する排気口を設けたベー
スである。また熱伝導ブロック9はその一方をコールド
フィンガー8の円筒面に嵌合し、他方をプレート14に
取り付けたものであり、20は図2及び図3に示される
1〜4、13〜15から構成される密閉構造の光学検出
部、21は6〜12、16〜19で構成される冷却制御
部である。
【0016】以上のように構成される赤外線撮像装置に
おいては、まずデュワ2を密閉構造の光学検出部20内
に、またコンプレッサ6を開口型構造の冷却制御部21
内に配したため、デュワ2の周囲温度がコンプレッサ6
の放熱に影響されなくなり、デュワ2に内蔵された赤外
線素子3を極低温状態に保ちやすくなり、消費電力を少
なくすることができる。また、ブラケット16の開口部
を吸入口、ベース19の開口部を排気口として、ファン
10によって吸入された外気を直接コンプレッサ6に吹
き付け放熱するため、図9に示すシャシ5のフィンが不
要となり、軽量化することができる。さらに、上記フィ
ンが削除されることにより、装置全体を小型化すること
ができる。
【0017】実施の形態2.図4、図5は上記実施形態
1をさらに改善した、この発明の実施形態2を示し、図
4は図1における断面AAを示す図であり、図5は図1
における断面BBを示す図である。図において一方を上
記コンプレッサ6の円筒面に嵌合し、他方を上記ベース
19に係合し、上記ファン10によって吸入された外気
の流れに平行に配されたフィンを有するヒートシンク2
2を設けたものである。
【0018】以上のように構成される赤外線撮像装置に
おいては、まずデュワ2を密閉構造の光学検出部20内
に、またコンプレッサ6を冷却制御部21内に配したた
め、デュワ3の周囲温度がコンプレッサ6の放熱に影響
されなくなり、デュワ2に内蔵された赤外線素子3を極
低温状態に保ちやすくなり、消費電力を少なくすること
ができる。また、コンプレッサ6の円筒面に上記フィン
を有するヒートシンク22を嵌合することにより、コン
プレッサ6から発する熱の放熱面積が増加し、少ない風
量でコンプレッサ6の放熱率を上げることができる。そ
のため、ファン10の回転数を少なくし、消費電力を少
なくすることもできる。さらに、ブラケット16の開口
部を吸入口、ベース19の開口部を排気口として、ファ
ン10によって吸入された外気を直接コンプレッサ6に
吹き付け放熱するため、図9に示すシャシ5のフィンが
不要となり、軽量化することができる。またさらに、上
記フィンが削除されることにより、装置全体を小型化す
ることができる。
【0019】実施の形態3.図6は上記実施形態1及び
2をさらに改善した、この発明の実施形態3を示す、図
1における断面BBを示す図であり、上記コンプレッサ
6の表面あるいは上記ヒートシンク22の表面に密着さ
せた温度センサ23と、上記温度センサ23によって検
知した温度がある温度(例えば30℃)以上の値ならば
上記ファン10を動作させる比較演算制御装置24を設
けたものである。
【0020】以上のように構成される赤外線撮像装置に
おいては、まずデュワ2を密閉構造の光学検出部20内
に、またコンプレッサ6を冷却制御部21内に配したた
め、デュワ3の周囲温度がコンプレッサ6の放熱に影響
されなくなり、デュワ2に内蔵された赤外線素子3を極
低温状態に保ちやすくし、消費電力を少なくすることが
できる。また、上記温度センサ23で検知した、上記コ
ンプレッサ6の表面温度、あるいは、上記ヒートシンク
22の表面温度から上記比較演算制御装置24によって
上記ファン10の動作を制御することにより、上記ファ
ン10に対する消費電力を少なくすることができる。さ
らに、ブラケット16の開口部を吸入口、ベース19の
開口部を排気口として、ファン10によって吸入された
外気を直接コンプレッサ6に吹き付け放熱するため、図
9に示すシャシ5のフィンが不要となり、軽量化するこ
とができる。またさらに、上記フィンが削除されること
により、装置全体を小型化することができる。
【0021】実施の形態4.図7は上記実施形態2及び
3をさらに改善した、この発明の実施形態4を示す、図
1における断面BBを示す図であり、上記ヒートシンク
22のフィン部分の温度を均一にし、上記ファン10に
よる放熱効率を向上させるために、上記フィン内部に矩
形状のヒートパイプ25を埋め込んだものである。
【0022】以上のように構成される赤外線撮像装置に
おいては、まずデュワ2を密閉構造の光学検出部20内
に、またコンプレッサ6を冷却制御部21内に配したた
め、デュワ3の周囲温度がコンプレッサ6の放熱に影響
されなくなり、デュワ2に内蔵された赤外線素子3を極
低温状態に保ちやすくなり、消費電力を少なくすること
ができる。また、上記ヒートシンク22内部に矩形状の
ヒートパイプ25を埋め込むことにより、上記フィンの
先端部分と上記コンプレッサ6側付け根部分との温度勾
配は非常に小さくなり、上記フィンの温度を一様にする
ことができ、上記フィンと周囲空気との温度差が大きく
なるため、上記コンプレッサ6の放熱効率が上げられ
る。さらに、ブラケット16の開口部を吸入口、ベース
19の開口部を排気口として、ファン10によって吸入
された外気を直接コンプレッサ6に吹き付け放熱するた
め、図9に示すシャシ5のフィンが不要となり、軽量化
することができる。またさらに、上記フィンが削除され
ることにより、装置全体を小型化することができる。
【0023】実施の形態5.図8は上記実施形態1〜上
記実施形態4をさらに改善した、この発明の実施形態5
を示す外観斜視図であり、上記フロントカバー13の外
面を上記リアカバー18の外面より一段小さくし、上記
フロントカバー13及び上記リアカバー18の周縁部を
曲面形状に仕上げたものである。
【0024】以上のように構成される赤外線撮像装置に
おいては、まずデュワ2を密閉構造の光学検出部20内
に、またコンプレッサ6を冷却制御部21内に配したた
め、デュワ3の周囲温度がコンプレッサ6の放熱に影響
されなくなり、デュワ2に内蔵された赤外線素子3を極
低温状態に保ちやすくなり、消費電力を少なくすること
ができる。また、ブラケット16の開口部を吸入口、ベ
ース19の開口部を排気口として、ファン10によって
吸入された外気を直接コンプレッサ6に吹き付け放熱す
るため、図9に示すシャシ5のフィンが不要となり、軽
量化することができる。さらに、上記フィンが削除され
ることにより、装置全体を小型化することができる。ま
たさらに、上記フロントカバー13の外面を上記リアカ
バー18の外面より一段小さくすることで、装置全体を
軽量化することができ、また視覚的に装置全体をより小
さく見せることができる。
【0025】実施の形態6.この発明の実施形態6は上
記実施形態1〜上記実施形態5をさらに改善したもので
あり、上記フロントカバー13及びリアカバー18に電
気的導通性をもたせるためのメッキ(例えば銅メッキと
亜鉛メッキ)を施した樹脂成形品(例えばABS樹脂)
を使用したものである。
【0026】近年の赤外線撮像装置はとして用いられる
様になり、赤外線撮像装置そのものを比較的環境条件の
悪い場所で使用されることが多くなっている。すなわち
使用される場所によっては、装置外部から強力な電磁ノ
イズを受ける場合があり、この場合、上記レンズユニッ
トから取り込まれた赤外線の画像が歪む等の問題が発生
する。そのため従来の赤外線撮像装置は、装置外部から
強力な電磁ノイズを遮断するために金属筐体(例えばア
ルミ金属)を使用してきた。しかしながら赤外線撮像装
置はとして用いることから、装置全体の軽量化及び小型
化が求められている。
【0027】この発明の実施の形態6に示す様な実施形
態によれば、上記フロントカバー13と上記リアカバー
18の材質を金属(例えば比重:2.7g/cm3 のア
ルミ金属)から樹脂(例えば比重:1.05g/cm3
のABS樹脂)とすることで装置全体の軽量化が可能と
なり、また、樹脂成形品である上記フロントカバー13
と上記リアカバー18に金属メッキ(例えば銅と亜鉛)
を施し電気的導通性をもたせ、装置外部からの電磁ノイ
ズを遮断することができる。
【0028】
【発明の効果】この発明による赤外線撮像装置は、以上
説明したように構成されているので、以下に記載される
ような効果がある。
【0029】第1の発明によれば、赤外線素子、デュワ
を密閉構造をなす光学検出部に、またコンプレッサ、コ
ールドフィンガーを外気吸入型の冷却制御部に別々に配
することで、コンプレッサから放熱された熱によるデュ
ワの周囲温度の上昇がなくなり、少ない消費電力でデュ
ワに内蔵された赤外線検出素子を極低温状態に維持する
ことができる。またコンプレッサ、コールドフィンガー
は冷却制御部内に配されたファンによって外気を直接吹
き付ける直接冷却を行うため、シャシ外壁の多数の放熱
フィンが不要になり、装置全体を軽量化することがで
き、かつ装置全体を小型化することができる。したがっ
て、小型軽量で低消費電力の赤外線撮像装置を得ること
ができる。
【0030】また、第2の発明によれば、上記第1の発
明と同様の効果を得ることができるだけでなく、コンプ
レッサの円筒面に放熱フィンを有するヒートシンクを嵌
合することにより、コンプレッサからの放熱面積が増加
し、少ない風量でコンプレッサの放熱率を上げることが
でき、ファンの回転数を少なく抑え、消費電力を少なく
することができる。したがって、小型軽量で低消費電力
の赤外線撮像装置を得ることができる。
【0031】また、第3の発明によれば、上記第1の発
明と同様の効果を得ることができるだけでなく、コンプ
レッサの表面もしくはヒートシンクの表面に設けた温度
センサと比較演算制御装置によりファンの動作の有無、
回転数を制御することができるため、ファンを動作させ
るための消費電力を少なくすることができる。したがっ
て、小型軽量で低消費電力の赤外線撮像装置を得ること
ができる。
【0032】また、第4の発明によれば、上記第1の発
明と同様の効果を得ることができるだけでなく、コンプ
レッサに嵌合されたヒートシンクの放熱フィンに埋め込
んだヒートパイプによって、フィンの先端部分とコンプ
レッサ側付け根部分との温度勾配が非常に小さくなり、
上記フィンの温度を一様にすることができ、上記フィン
と周囲空気との温度差が大きくなるため、上記コンプレ
ッサの放熱効率が上げられる。そのためファンによって
直接吹き付けられる外気の風量が少なくてすみ、ファン
の回転数を抑えることができるため、ファンを動作させ
る消費電力を少なくすることができる。したがって、小
型軽量で低消費電力の赤外線撮像装置を得ることができ
る。
【0033】また、第5の発明によれば、上記第1の発
明と同様の効果を得ることができるだけでなく、フロン
トカバーをリアカバーより一段小さくすることで、第1
〜第4の実施例以上の軽量化ができ、視覚的にも小型化
された赤外線撮像装置を得ることができる。
【0034】また、第6の発明によれば、上記第1〜第
5の発明と同様の効果を得ることができるだけでなく、
フロントカバーとリアカバーを比重の大きい金属材料か
ら比重の小さい樹脂成形品に変えかつ、電気的導通性を
もたせるための表面処理(金属メッキ)を施すことで、
EMI性能を低下させることなく第1〜第5の実施例以
上の軽量化された赤外線撮像装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
1を示す外観斜視図である。
【図2】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
1を示す図1の断面AAを示す図である。
【図3】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
1を示す図1の断面BBを示す図である。
【図4】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
2を示す図1の断面AAを示す図である。
【図5】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
2を示す図1の断面BBを示す図である。
【図6】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
3を示す図1の断面BBを示す図である。
【図7】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
4を示す図1の断面BBを示す図である。
【図8】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
5を示す外観斜視図である。
【図9】 従来の赤外線撮像装置の外観斜視図である。
【図10】 従来の赤外線撮像装置の断面AAを示す図
である。
【符号の説明】
1 レンズユニット、2 デュワ、3 赤外線検出素
子、4 デュワホルダ、5 シャシ、6 コンプレッ
サ、7 コネクティングパイプ、8 コールドフィンガ
ー、9 熱伝導ブロック、10 ファン、11 接眼レ
ンズユニット、12サーマルグリース、13 フロント
カバー、14 プレート、15 Oリング、16 ブラ
ケット、17 エアフィルタ、18 リアカバー、19
ベース、20 光学検出部、21 冷却制御部、22
ヒートシンク、23 温度センサ、24 比較演算制
御装置、25 矩形状のヒートパイプ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体から放射される赤外線を外部空間か
    ら取り込むレンズユニットと、内部に赤外線検出素子を
    有する円筒状のデュワと、前面に上記レンズユニットと
    の係合部を有し、その対面には上記レンズユニットと上
    記デュワが同一軸線上に配するための係合面を有するデ
    ュワホルダと、一面に上記デュワホルダをいれるための
    開口部を設け、その対面には上記デュワホルダとの嵌合
    面を有するフロントカバーと、上記フロントカバーの開
    口面を塞ぎ、かつ降雨による滴の侵入を防ぐためのOリ
    ングを有し、上記デュワホルダを係合するためのはめあ
    い部を有するプレートとで構成される光学検出部と、上
    記デュワを冷却するコンプレッサと、上記デュワに上記
    コンプレッサから冷媒を供給するコネクティングパイプ
    と、上記デュワに内蔵されている赤外線検出素子の反対
    面に配置されたコールドフィンガーと、上記コールドフ
    ィンガーを覆い上記プレートに係合する熱伝導ブロック
    と、一面に鎧戸状の開口部を有した凹状のブラケット
    と、上記ブラケットの凹部に備え付けられ、ほこり、塵
    等が内部に入ることを防ぐためのエアフィルタと、上記
    コンプレッサと上記コールドフィンガーを放熱するため
    に、上記ブラケットの開口部より吸入した外気を直接上
    記コンプレッサと上記コールドフィンガーに吹き付ける
    ためのファンと、上記ファンと上記ブラケットが取り付
    けられ、かつ上記プレートに係合するリアカバーと、上
    記プレートに係合し、上記ファンによって吸入された外
    気を排気する排気口を設けたベースと、上記リアカバー
    に係合し、上記レンズユニットから取り込まれた映像を
    表示する接眼レンズユニットとで構成される冷却制御部
    を分離配置したことを特徴とする赤外線撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記コンプレッサの円筒面を挟み込み、
    かつ前記ベース面に取り付けられ、前記ファンによって
    吸入された外気の流れに平行に配されたフィンを有する
    ヒートシンクを具備したことを特徴とする請求項1記載
    の赤外線撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記コンプレッサの表面あるいは前記ヒ
    ートシンクの表面に設けた温度センサと、上記温度セン
    サによって検知した温度がある温度以上の値ならば前記
    ファンを動作させる比較演算制御装置を具備したことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の赤外線撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ヒートシンクのフィン部分の温度を
    均一にし、前記ファンによる放熱効率を向上させるため
    に、上記フィン内部に矩形状のヒートパイプを埋め込ん
    だことを特徴とする請求項2または請求項3記載の赤外
    線撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記フロントカバーの外面を前記リアカ
    バーの外面より一段小さくし、上記フロントカバー及び
    上記リアカバーの周縁部を曲面形状に仕上げたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の赤外線撮像装
    置。
  6. 【請求項6】 前記フロントカバー及びリアカバーを軽
    量化のため樹脂成形品とし、上記樹脂成形品であるフロ
    ントカバー及びリアカバーに電気的導通性をもたせるた
    めのメッキを施したことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の赤外線撮像装置。
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