JPH10176764A - 弁肉盛部の補修方法 - Google Patents
弁肉盛部の補修方法Info
- Publication number
- JPH10176764A JPH10176764A JP33701496A JP33701496A JPH10176764A JP H10176764 A JPH10176764 A JP H10176764A JP 33701496 A JP33701496 A JP 33701496A JP 33701496 A JP33701496 A JP 33701496A JP H10176764 A JPH10176764 A JP H10176764A
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- Japan
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- valve
- stellite
- ceramic coating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 弁のステライト肉盛部のより一層の信頼性と
長期安定性の向上を可能とする保修方法を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 弁の肉盛部にセラミックコ−ティングを
施すことを特徴とするものである。
長期安定性の向上を可能とする保修方法を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 弁の肉盛部にセラミックコ−ティングを
施すことを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩耗性、耐エロ
−ジョン性等に優れたセラミックを弁肉盛部にコ−ティ
ングする保修方法に関する。
−ジョン性等に優れたセラミックを弁肉盛部にコ−ティ
ングする保修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化学あるいは原子力プラントなどのプラ
ントで用いられる各種の弁は、その摺動部に、耐焼付性
や耐摩耗性を付与するために、ステライトと呼ばれるC
o合金が肉盛溶接されている。
ントで用いられる各種の弁は、その摺動部に、耐焼付性
や耐摩耗性を付与するために、ステライトと呼ばれるC
o合金が肉盛溶接されている。
【0003】図2は、このステライト肉盛を施された弁
の要部を示すもので、弁体1と弁箱2の摺動部には、そ
れぞれステライト肉盛部3a,3b,4a,4bが施さ
れている。5は弁棒を示す。なお、説明の便宜上、弁体
1と弁箱2は若干ずらして図示されている。従来、これ
らのステライト肉盛部の保修には際しては、バフやペ−
パ−による表面仕上げの後、摺り合わせを実施してい
た。
の要部を示すもので、弁体1と弁箱2の摺動部には、そ
れぞれステライト肉盛部3a,3b,4a,4bが施さ
れている。5は弁棒を示す。なお、説明の便宜上、弁体
1と弁箱2は若干ずらして図示されている。従来、これ
らのステライト肉盛部の保修には際しては、バフやペ−
パ−による表面仕上げの後、摺り合わせを実施してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ステライトは耐焼付性
や耐摩耗性に優れた肉盛合金であるが、それでも弁の摺
動時の摩耗や内部流体によるエロ−ジョン等が生じる場
合がある。したがって、定期的な点検や保守作業をさけ
ることはできない。
や耐摩耗性に優れた肉盛合金であるが、それでも弁の摺
動時の摩耗や内部流体によるエロ−ジョン等が生じる場
合がある。したがって、定期的な点検や保守作業をさけ
ることはできない。
【0005】本発明はメンテナンスフリ−の観点から、
弁のステライト肉盛部のより一層の信頼性と長期安定性
の向上を可能とする保修方法を提供することを課題とす
るものである。
弁のステライト肉盛部のより一層の信頼性と長期安定性
の向上を可能とする保修方法を提供することを課題とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の弁肉盛部の保修
方法は、弁の肉盛部にセラミックコ−ティングを施すこ
とを特徴とするするものである。
方法は、弁の肉盛部にセラミックコ−ティングを施すこ
とを特徴とするするものである。
【0007】弁の肉盛部としては、弁体肉盛部、弁箱肉
盛部があるが、いずれにも適用可能である。
盛部があるが、いずれにも適用可能である。
【0008】また、弁摺動部に肉盛溶接されたステライ
トが損傷した場合にも、適用可能であり、損傷していな
い場合でも、信頼性向上のためセラミックコ−ティング
を施すようにしてもよい。
トが損傷した場合にも、適用可能であり、損傷していな
い場合でも、信頼性向上のためセラミックコ−ティング
を施すようにしてもよい。
【0009】なお、肉盛部へのセラミックコーティング
の方法としては、プラズマトーチ炎溶射、ガス爆発式溶
射、CVDなどの公知の方法が使用できる。
の方法としては、プラズマトーチ炎溶射、ガス爆発式溶
射、CVDなどの公知の方法が使用できる。
【0010】これらのセラミックスコーティング法のう
ち、ガス爆発式溶射は、セラミック粉末粒子の速度か非
常に大きく、肉盛部上へコーティング材を機械的にくい
込むような形(投錨効果)でコーティングされるので特
に優れた効果が得られる。
ち、ガス爆発式溶射は、セラミック粉末粒子の速度か非
常に大きく、肉盛部上へコーティング材を機械的にくい
込むような形(投錨効果)でコーティングされるので特
に優れた効果が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、弁の肉盛部とし
ては、弁体や弁箱の摺動部に形成されたステライト肉盛
部がある。セラミックコ−ティングの材料としては、C
rN等を用いることができる。
ては、弁体や弁箱の摺動部に形成されたステライト肉盛
部がある。セラミックコ−ティングの材料としては、C
rN等を用いることができる。
【0012】本発明において、弁摺動部に肉盛溶接され
たステライトが損傷した場合、ステライト肉盛部を保修
した後、保修箇所にだけセラミックコ−ティングを施す
こともできるが、弁摺動部に肉盛溶接されたステライト
が損傷していない場合でも、ステライト肉盛部の上にセ
ラミックコ−ティングを施すようにしてもよい。
たステライトが損傷した場合、ステライト肉盛部を保修
した後、保修箇所にだけセラミックコ−ティングを施す
こともできるが、弁摺動部に肉盛溶接されたステライト
が損傷していない場合でも、ステライト肉盛部の上にセ
ラミックコ−ティングを施すようにしてもよい。
【0013】
【実施例】以下、本発明の弁肉盛部の保修方法の実施例
を図面を参照して説明する。
を図面を参照して説明する。
【0014】図1は、ステライトからなる弁体1のステ
ライト肉盛部3a,3bおよび弁箱2のステライト肉盛
部4a,4bを保修する際、保修の最終工程として肉盛
金属上にそれぞれCrN等のセラミックコ−ティング層
6a,6b,7a,7bを施した状態を示している。セ
ラミックコ−ティング層は耐摩耗性、耐エロ−ジョン性
などに優れているため、弁肉盛部のさらなる信頼性向上
につながる。なお、セラミックコ−ティング層6a,6
b,7a,7bによる補修は、ステライト肉盛部3a,
3b,4a,4bの全部に対して同時に行うことは必ず
しも必要でなく、各部の劣化や損傷の程度により、以下
のように、ステライト肉盛部3a,3b,4a,4bの
いずれかについてのみ行うようにしてもよい。
ライト肉盛部3a,3bおよび弁箱2のステライト肉盛
部4a,4bを保修する際、保修の最終工程として肉盛
金属上にそれぞれCrN等のセラミックコ−ティング層
6a,6b,7a,7bを施した状態を示している。セ
ラミックコ−ティング層は耐摩耗性、耐エロ−ジョン性
などに優れているため、弁肉盛部のさらなる信頼性向上
につながる。なお、セラミックコ−ティング層6a,6
b,7a,7bによる補修は、ステライト肉盛部3a,
3b,4a,4bの全部に対して同時に行うことは必ず
しも必要でなく、各部の劣化や損傷の程度により、以下
のように、ステライト肉盛部3a,3b,4a,4bの
いずれかについてのみ行うようにしてもよい。
【0015】(弁体肉盛り金属の補修)ステライトから
なる弁体1のステライト肉盛部3a,3bを保修する
際、保修の最終工程として弁体肉盛金属上にそれぞれC
rN等のセラミックコ−ティング層6a,6bを施す。
なる弁体1のステライト肉盛部3a,3bを保修する
際、保修の最終工程として弁体肉盛金属上にそれぞれC
rN等のセラミックコ−ティング層6a,6bを施す。
【0016】(弁箱肉盛り金属の補修)ステライトから
なる弁箱2のステライト肉盛部4a,4bを保修する
際、保修の最終工程として弁箱肉盛金属上にそれぞれC
rN等のセラミックコ−ティング層7a,7bを施す。
なる弁箱2のステライト肉盛部4a,4bを保修する
際、保修の最終工程として弁箱肉盛金属上にそれぞれC
rN等のセラミックコ−ティング層7a,7bを施す。
【0017】(肉盛り部金属の損傷)ステライトからな
る弁体1のステライト肉盛部3a,3bまたは弁箱2の
ステライト肉盛部4a,4bが損傷した場合、損傷部を
保修した後、補修部上にそれぞれCrN等のセラミック
コ−ティング層を施す。
る弁体1のステライト肉盛部3a,3bまたは弁箱2の
ステライト肉盛部4a,4bが損傷した場合、損傷部を
保修した後、補修部上にそれぞれCrN等のセラミック
コ−ティング層を施す。
【0018】もっとも、ステライト肉盛部3a,3b,
4a,4bにまだ損傷が見られず、保修の必要がない場
合であっても、それらの上にCrN等のセラミックコ−
ティングを施すようにしてもよい。このようにすれば、
長期間にわたってメンテナンスフリーの状態を保つこと
ができる。
4a,4bにまだ損傷が見られず、保修の必要がない場
合であっても、それらの上にCrN等のセラミックコ−
ティングを施すようにしてもよい。このようにすれば、
長期間にわたってメンテナンスフリーの状態を保つこと
ができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の弁肉盛部
の保修方法によれば、セラミックコ−ティングを施した
弁肉盛部は耐摩耗性、耐エロ−ジョン性等が従来の肉盛
金属のみの場合よりも向上するので、長期間に渡って高
い信頼性、安定性を維持することができ、弁肉盛部のメ
ンテナンスフリ−につなげることができる。
の保修方法によれば、セラミックコ−ティングを施した
弁肉盛部は耐摩耗性、耐エロ−ジョン性等が従来の肉盛
金属のみの場合よりも向上するので、長期間に渡って高
い信頼性、安定性を維持することができ、弁肉盛部のメ
ンテナンスフリ−につなげることができる。
【図1】本発明方法を説明する弁の縦断面図。
【図2】本発明による補修前の弁の構造を示す縦断面
図。
図。
1……弁体 2……弁箱 3a,3b,4a,4b……肉盛金属 5……弁棒 6a,6b,7a,7b……セラミックコ−ティング
層。
層。
Claims (5)
- 【請求項1】 弁の肉盛部にセラミックコ−ティングを
施すことを特徴とする弁肉盛部の保修方法。 - 【請求項2】 弁体肉盛部にセラミックコ−ティングを
施すことを特徴とする請求項1に記載の弁肉盛部の保修
方法。 - 【請求項3】 弁箱肉盛部にセラミックコ−ティングを
施すことを特徴とする請求項1又は2記載の弁肉盛部の
保修方法。 - 【請求項4】 弁摺動部に肉盛溶接されたステライトが
損傷した場合、ステライト肉盛部を保修した後、セラミ
ックコ−ティングを施すことを特徴とする請求項1乃至
3のいずれか1記載の弁肉盛部の保修方法。 - 【請求項5】 弁摺動部に肉盛溶接されたステライトが
損傷していない場合、ステライト肉盛部の上にセラミッ
クコ−ティングを施すことを特徴とする請求項1乃至3
のいずれか1記載の弁肉盛部の保修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33701496A JPH10176764A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 弁肉盛部の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33701496A JPH10176764A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 弁肉盛部の補修方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10176764A true JPH10176764A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18304662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33701496A Withdrawn JPH10176764A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 弁肉盛部の補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10176764A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014065043A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Japan Steel Works Ltd:The | 耐Mg溶損特性に優れた被覆構造材 |
-
1996
- 1996-12-17 JP JP33701496A patent/JPH10176764A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014065043A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Japan Steel Works Ltd:The | 耐Mg溶損特性に優れた被覆構造材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |