JPH10176623A - 模型用エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

模型用エンジンの燃料噴射装置

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JPH10176623A
JPH10176623A JP33972596A JP33972596A JPH10176623A JP H10176623 A JPH10176623 A JP H10176623A JP 33972596 A JP33972596 A JP 33972596A JP 33972596 A JP33972596 A JP 33972596A JP H10176623 A JPH10176623 A JP H10176623A
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JP
Japan
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fuel injection
fuel
engine
valve
injection means
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JP33972596A
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Norio Matsuda
紀男 松田
Kazuyuki Tanaka
一行 田中
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Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/34Ultra-small engines, e.g. for driving models
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】模型用エンジンの回転数が安定し、低速から高
速へのレスポンスが良好になる模型用エンジンの燃料噴
射装置を提供する。 【解決手段】4サイクルのエンジン5の給気マニホール
ド9にはスロットルバルブ10がある。給気マニホール
ド9の吸気バルブ11の近くには燃料噴射装置1aがあ
る。燃料噴射装置1aには加圧された燃料が供給され
る。燃料噴射装置1aは電子燃料噴射手段2と噴射ノズ
ル3aからなる。噴射ノズル3aの先端は吸気バルブ1
1の近傍に達する。エンジン5の運転に同期し、噴射ノ
ズル3aの先端から吸気バルブ11の近傍に向けて燃料
が噴射される。噴射された燃料は微細な粒子状になるの
で給気マニホールド9の壁等に付着する量が少なく、空
気と効率的に混合してむだなく燃焼室6内に供給され
る。燃費及びエンジンの性能が向上する。模型の操縦に
敏感なエンジン反応が得られ、燃料不足・燃料過多によ
るエンストを起こしにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、模型用エンジンに
設けられる電子制御方式の燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、模型用エンジンとして知られてい
る2サイクル又は4サイクルのグローエンジンにおいて
は、エンジンの燃焼室に供給される燃料の量を制御する
手段として、図6に示すような構造のキャブレター10
0が使用されていた。
【0003】このキャブレター100のハウジング10
1の内部には、略円筒形の弁体102が自身の軸線を中
心に回転可能となるように設けられている。ハウジング
101には上下に管路101a,101bが貫通してお
り、上の管路101aから空気が供給される。弁体10
2には流路102aが貫通しており、弁体102の回転
角度に応じた開度でハウジング101の管路101a,
101bに連通する。ハウジング101の一端部から外
に突出した弁体102の一部には、操作アーム103が
連結されている。操作アーム103には、図示しないサ
ーボ機構の操作部が連結されており、サーボ機構が弁体
102をハウジング101内で回動させる。弁体102
には、ニードル104がねじで設けられており、ニード
ル104を回転させれば弁体102内への突出量を調整
できる。
【0004】ハウジング101の他端部には燃料調節用
のニードルバルブ105が内蔵されている。ニードルバ
ルブ105は、管部106と、該管部106の内部に設
けられたニードル107とを有している。ニードル10
7は管部106に対してねじで取り付けられており、ニ
ードル107の基部に設けられたつまみ108を回動す
ることによって管部106内でニードル107を進退さ
せ、管部106の先端の開度を調整することができる。
また、弁体102に設けられた前記ニードル104の先
端は、ニードルバルブ105の管部106の先端の開口
部に臨んでいる。
【0005】ニードルバルブ105に供給された燃料
は、管部106の先端とニードル107との隙間から弁
体102の内部に噴出し、弁体102内に供給される空
気と混合されてエンジンに供給される。ニードルバルブ
107のつまみを回転させることによって燃料の流量を
調整できるので、エンジンが最高回転数を得られるよう
な燃料の流量(乃至空燃費)を運転前に予め設定するこ
とができる。サーボ機構が弁体102を回動させれば、
弁体102内に流入する空気の量が調整され、エンジン
に供給される燃料の量が加減される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したキャブレター
100によれば、アイドリング等の低速回転から急に回
転数を上げようとすると、大量の空気が弁体内に吸入さ
れるのに対し、燃料の供給が追い付かず、空燃比のバラ
ンスがくずれてしまう。そうしてエンジンの回転がスム
ースに上昇せず、上昇するのにもたついたり、最悪の場
合、エンジンの回転が停止してしまうことがあった。ま
た、全体として応答性が良好とはいえず、低速回転から
高速回転あるいは高速回転から低速回転に移行するのに
時間がかかるという問題があった。さらに、模型用エン
ジンがラジコンの模型飛行機に搭載されて使用される場
合等には前記キャブレターに供給される燃料が模型飛行
機の飛行による遠心力等の影響を受けて前記キャブレタ
ーに適正に供給されず、エンジンの運転に不調を来すこ
とがあった。
【0007】本発明は、模型用エンジンの回転数が安定
するとともに低速から高速へのレスポンスが良好にな
り、模型の運動によって燃料供給が悪影響を受けにくい
模型用エンジンの燃料噴射装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された模
型用エンジンの燃料噴射装置は、出口から燃料を噴射す
る電子燃料噴射手段と、前記電子燃料噴射手段の出口に
接続されて前記電子燃料噴射手段から供給された燃料を
模型用エンジンの燃焼室に向けて噴射させる噴射ノズル
とを有している。
【0009】請求項2に記載された模型用エンジンの燃
料噴射装置は、4サイクル機関である模型用エンジンの
給気マニホールドに設けられて出口から燃料を噴射する
電子燃料噴射手段と、前記電子燃料噴射手段の出口に接
続されて前記電子燃料噴射手段から供給された燃料を前
記模型用エンジンの給気弁の近傍に噴射させる噴射ノズ
ルとを有している。
【0010】請求項3に記載された模型用エンジンの燃
料噴射装置は、2サイクル機関の空気吸入管に設けられ
て出口から燃料を噴射する電子燃料噴射手段と、前記電
子燃料噴射手段の出口に接続されて前記電子燃料噴射手
段から供給された燃料を前記空気吸入管の中心から空気
の吸入方向に向けて噴射させる噴射ノズルとを有してい
る。
【0011】請求項4に記載された模型用エンジンの燃
料噴射装置は、電子燃料噴射手段と前記電子燃料噴射手
段の前記噴射路に接続された噴射ノズルとを有してい
る。そして、前記電子燃料噴射手段は、弁箱と、前記弁
箱に設けられた燃料の供給路と、前記弁箱に設けられた
燃料の噴射路と、前記弁箱に設けられて前記供給路と前
記噴射路を連通する連通空間と、前記弁箱に固定されて
前記連通空間に配置された可撓性の開閉部材と、前記開
閉部材を隔て前記弁箱に隣接して設けられたソレノイド
コイルと、前記ソレノイドコイルの内部に設けられた磁
芯と、前記開閉部材の前記ソレノイドコイル側に固定さ
れ、前記ソレノイドコイルへの通電により前記磁芯に磁
着して前記開閉部材を変形させることにより前記供給路
と前記噴射路を連通させる弁体と、前記開閉部材により
前記供給路と前記噴射路を遮断する方向に前記弁体を付
勢する付勢手段とを有している。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の第1の例を
図1〜図3を参照して説明する。本例は、図1に示す電
子制御の燃料噴射装置1aを備えた模型用エンジン5に
関する。図2に示す本例の模型用エンジン5(以下エン
ジン1と略称する)はラジコンの模型飛行機に搭載され
る。このエンジン5は4サイクルであり、潤滑油やニト
ロメタン等の添加促進剤を含有するメチルアルコール系
の燃料を使用する。燃焼室6の容積は1〜30cc程度
であり、運転時にクランク室7内に発生する圧力は、エ
ンジン1のピストン8の動きに応じて脈動し、概ね、正
圧のピーク値が20kPa〜100kPa、負圧のピー
ク値が−20kPa〜−100kPaの範囲である。こ
こで正圧と負圧は、クランク室7内の平均圧力を基準と
する。
【0013】エンジン5の給気マニホールド9には、吸
入空気量を加減するスロットルバルブ10がある。スロ
ットルバルブ10の開度は駆動手段によって制御され
る。
【0014】給気マニホールド9の吸気バルブ11の近
くには、燃料噴射装置1aが設けられている。燃料噴射
装置1aには燃料タンクから加圧された燃料が供給され
ている。燃料噴射装置1aは、燃料噴射手段2と噴射ノ
ズル3aから構成される。燃料噴射手段2は、略円柱形
の弁箱51を有している。弁箱51の後端面には接続口
52が形成されており、略円柱形の筐体53の開口側が
連結されている。接続口52の内部において、前記弁箱
51の後端面の略中心には、環状の段溝である連通空間
54が形成されている。弁箱51の内部には、燃料の供
給路55と、燃料の噴射路56がそれぞれ形成されてい
る。燃料の供給路55は、弁箱51の周面に入口57が
開口し、出口58は前記連通空間54の中央部に開口し
ている。燃料の噴射路56は、前記連通空間54の側部
に入口59が開口し、弁箱51の側周面に出口60が開
口している。即ち、供給路55と噴射路56は前記連通
空間54を介して連通している。供給路55には逆止弁
61が設けられている。
【0015】前記弁箱51の後端面にはダイヤフラム6
2が固定されている。ダイヤフラム62は可撓性の材料
からなる円板形の部材である。ダイヤフラム62は、弁
箱51と筐体53の間において、環状のホルダ63によ
って外周を固定されており、弁箱51の連通空間54と
筐体53の内部とを区画している。即ち、筐体53の内
部に対し、連通空間54は密封されている。また、ダイ
ヤフラム62の弁箱51側の面の中央には環状に連続し
た凸条64が形成されている。凸条64は、供給路55
の出口58の周囲において弁箱51の後端面に接触し、
前記供給路55と前記噴射路56を区画する。即ち、ダ
イヤフラム62は連通空間54の内部において前記噴射
路56の入口59を開閉する開閉部材であり、弾性的に
変形することによって供給路55と噴射路56を連通さ
せ、又は遮断する。
【0016】前記筐体53の内部にはソレノイドコイル
65が収納されている。ソレノイドコイル65の内部の
後端部には磁芯66が固定ねじ67によって固定されて
いる。ソレノイドコイル65の給電線68は、筐体53
の後端面に形成された孔69から外に導出されている。
【0017】前記ダイヤフラム62の後面、即ちダイヤ
フラム62の前記ソレノイドコイル65に面する側の面
の中央には、弁体70の先端が固定されている。弁体7
0は先端にフランジ70aを有する円柱形の部材であ
り、その後ろ側は前記ソレノイドコイル65に挿入され
ている。また、ソレノイドコイル65の前端面と前記ホ
ルダ63の間には、付勢手段としての板ばね71がスペ
ーサ72を介して挟持固定されている。板ばね71の外
側はスペーサ72とホルダ63の間に固定され、内側は
弁体70のフランジ70aに係合している。板ばね71
は弁体70を弁箱51の側に付勢している。
【0018】図1に示すように、前記燃料噴射手段2の
噴射路56の出口60には、噴射ノズル3aが接続され
ている。本例の噴射ノズル3aは細長い直管であり、燃
料噴射手段2が噴射する燃料の圧力に耐えられるように
パッキン80を介して出口60の内周面に確実に固定さ
れている。
【0019】図2に示すように、燃料噴射手段2と噴射
ノズル3aからなる燃料噴射装置1aは、エンジン5の
給気マニホールド9に取り付けられており、その噴射ノ
ズル3aの先端は吸気バルブ11の近傍に達している。
【0020】次に、本例における作用を説明する。エン
ジン5は4サイクルのエンジンであり、吸入、圧縮、爆
発、排気の各行程を繰り返して運転を継続する。エンジ
ン5の運転に伴ってクランク室7内には脈動が発生す
る。この脈動を利用して燃料を加圧し、これを燃料噴射
手段2に供給する。エンジン5の運転行程に同期して燃
料噴射装置1aのソレノイドコイル65に駆動信号が与
えられる。ソレノイドコイル65に通電しない場合に
は、板ばね71が弁体70を弁箱51の側に向けて付勢
する。弁体70と一体になったダイヤフラム62の凸条
64は、弁箱51の前端面に当接し、供給路55の出口
58を閉止する。従って、加圧された燃料は弁箱51の
内部で停止し、噴射されない。
【0021】ソレノイドコイル65に通電した場合に
は、弁体70は磁芯66に磁着する。弁体70と一体に
なったダイヤフラム62は、中央部分が筐体53の側に
向けて弾性的に変形する。ダイヤフラム62の凸条64
は弁箱51の前端面から離れ、供給路55の出口58と
噴射路56の入口59は連通空間54で連通する。従っ
て、加圧された燃料は弁箱51の内部を通過して噴射路
56から噴射ノズル3a内に供給される。そして、エン
ジン5の運転に同期した吸気バルブ11の駆動に合わせ
て、燃料が噴射ノズル3aの先端から吸気バルブ11の
近傍に向けて噴射される。噴射ノズルを使用しないと噴
射された燃料が大粒で給気マニホールド9の壁等に付着
しやすいが、本例では噴射ノズル3aを使用しているの
で噴射された燃料は微細な粒子状になって空気と効率的
に混合され、給気マニホールド9の壁等に付着する量が
少なくなる。しかも吸気バルブ11の近傍に噴射される
ので、燃料をむだなく燃焼室6内に供給できる。
【0022】本例の燃料噴射装置1aによれば、噴射ノ
ズル3aを有しているので、燃料を微細な粒状にして噴
射でき、しかも噴射位置を燃焼室等に近い位置に設定す
ることができる。このため、燃費とともにエンジンの性
能も向上する。即ち、模型の操縦に敏感なエンジンレス
ポンスが得られ、燃料不足・燃料過多によるエンストを
起こす心配が少なくなる。
【0023】図3(a)は第1の例の燃料噴射装置1a
であるが、同図(b)(c)に示すように噴射ノズルの
形状を変えてもよい。(b)は上向きの噴射ノズル3b
を有する燃料噴射装置1bであり、(c)は下向きの噴
射ノズル3cを有する燃料噴射装置1cである。噴射ノ
ズルの噴射口の向きは、給気マニホールド9内の空気の
流れ、特に吸気バルブ11付近における空気の流れの状
態を考慮して選択すればよい。又は、吸気バルブ11で
開閉される燃焼室6の入口に対して、最も効率がよいと
考えられる角度で燃料を噴射できるように、噴射ノズル
の噴射口の向きを選択すればよい。
【0024】本発明の実施の形態の第2の例を図4及び
図5を参照して説明する。本例は、電子制御の燃料噴射
装置を備えた2サイクルの模型用エンジンに関する。2
サイクルのエンジン15は、4サイクル機関のように吸
入弁や排気弁を持たず、図4に示すように、シリンダに
は排気孔16、吸入孔17、掃気孔18が直接形成さ
れ、ピストン19自体がこれらを開閉する。
【0025】スロットルバルブが設けられている空気吸
入管20に、燃料噴射装置1dが取り付けられている。
本例の燃料噴射装置1dは、第1の例と同一の燃料噴射
手段2と、第1の例とは構造が異なる噴射ノズル3dか
ら構成されている。図5(a)に示すように、噴射ノズ
ル3dは、細長い円管の先端を斜めに切り落とし、刃状
に尖った部分を穴の側に略直角に曲げたものである。図
5(a)に示すように、噴射ノズル3dの先端は、空気
吸入管20の中心に配置されるとともに、その出口は空
気吸入管20の内部における空気の吸入方向に向けられ
ている。
【0026】次に、本例における作用を説明する。燃焼
ガスの爆発によってピストン19が下降すると、排気孔
16が先に開いて燃焼ガスの排出が始まり、次に掃気孔
18が開く。シリンダ内の圧力は下降し、クランク室7
内の圧力は上昇する。クランク室7内の空気が開いた掃
気孔18からシリンダ内に流入し、シリンダ内の燃焼ガ
スを排気孔16から押し出す。ピストン19が上昇に転
じると、クランク室7は負圧となり、空気が吸入孔17
からクランク室7内に流入し始める。ピストン19が上
昇して上死点に近づくと、ピストン19は排気孔16、
掃気孔18を閉じ、シリンダ内は気密になり、シリンダ
内の混合ガスが圧縮される。ピストン19が上死点に来
ると、グロープラグ81が混合ガスに着火して燃焼が始
まる。この爆発力によってピストン19は下降に転じ、
排気行程に移る。本例では、燃料噴射装置1aはスロッ
トルバルブが設けられた空気吸入管20に取り付けられ
ているので、吸入行程の終期から作動し、圧縮行程の間
に霧化された燃料をクランク室内に噴射する。
【0027】本例の燃料噴射装置1dによれば、噴射ノ
ズル3dの出口が空気吸入管20の中心において空気の
吸入方向に向けられているので、噴射ノズル3dによっ
て微細な粒状になった燃料は周辺の壁等に付着すること
なく効率的にクランク室7内に噴射される。このため、
燃費とともにエンジンの性能も向上する。即ち、模型の
操縦に敏感なエンジンレスポンスが得られ、燃料不足・
燃料過多によるエンストを起こす心配が少なくなる。
【0028】図5(a)は第2の例の燃料噴射装置1d
であるが、同図(b)(c)に示すように噴射ノズルの
形状を変えてもよい。(b)は先端が閉止された円管の
周壁に複数の小さな穴を形成した噴射ノズル3eを有す
る燃料噴射装置1eであり、(c)は開口した円管の先
端部を略直角に曲げた噴射ノズル3fを有する燃料噴射
装置1fでありる。各噴射ノズル3e、3fの噴射口
は、いずれも空気吸入管20の中心において空気の吸入
方向に向けられている。
【0029】以上説明した各例の燃料噴射装置1a〜1
fは、ラジコン操縦の模型に搭載する模型用エンジンに
設けることができる、この模型とは、ホビー用のラジコ
ン操縦の模型飛行機に限らず、広く産業用一般に利用さ
れるエンジンを搭載した移動体を意味し、模型自動車・
模型船舶等も含む。
【0030】
【発明の効果】本発明の模型用エンジンの燃料噴射装置
によれば、電子燃料噴射手段が噴射した燃料を噴射ノズ
ルを介して模型用エンジンの燃焼室に向けて噴射させる
ようにしたので、燃料を微細な粒子にして燃焼室にむだ
なく供給でき、これによって使用条件の過酷な模型用の
エンジンにおいても、燃料を安定的に供給して空燃比の
バランスを保ち、良好な応答性を達成してラジコン操縦
移動体の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の例である燃料噴射
装置の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の第1の例である燃料噴射
装置が取り付けられた4サイクルエンジンの概略構成図
である。
【図3】本発明の実施の形態の第1の例と、その変形例
を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の第2の例である燃料噴射
装置を用いた2サイクルエンジンの概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態の第2の例と、その変形例
を示す図である。
【図6】従来のスロットルバルブの断面図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f 燃料噴射装置 2 電子燃料噴射手段 3a,3b,3c,3d,3e,3f 噴射ノズル 5,15 模型用エンジン 6 燃焼室 51 弁箱 54 連通空間 55供給路 56 噴射路 60 出口 62 開閉部材としてのダイヤフラム 65 ソレノイドコイル 66 磁芯 70 弁体 71 付勢手段としての板ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出口から燃料を噴射する電子燃料噴射手
    段と、前記電子燃料噴射手段の出口に接続されて前記電
    子燃料噴射手段から供給された燃料を模型用エンジンの
    燃焼室に向けて噴射させる噴射ノズルとを有する模型用
    エンジンの燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 4サイクル機関である模型用エンジンの
    給気マニホールドに設けられて出口から燃料を噴射する
    電子燃料噴射手段と、前記電子燃料噴射手段の出口に接
    続されて前記電子燃料噴射手段から供給された燃料を前
    記模型用エンジンの給気弁の近傍に噴射させる噴射ノズ
    ルとを有する模型用エンジンの燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 2サイクル機関の空気吸入管に設けられ
    て出口から燃料を噴射する電子燃料噴射手段と、前記電
    子燃料噴射手段の出口に接続されて前記電子燃料噴射手
    段から供給された燃料を前記空気吸入管の中心から空気
    の吸入方向に向けて噴射させる噴射ノズルとを有する模
    型用エンジンの燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 弁箱と、前記弁箱に設けられた燃料の供
    給路と、前記弁箱に設けられた燃料の噴射路と、前記弁
    箱に設けられて前記供給路と前記噴射路を連通する連通
    空間と、前記弁箱に固定されて前記連通空間に配置され
    た可撓性の開閉部材と、前記開閉部材を隔て前記弁箱に
    隣接して設けられたソレノイドコイルと、前記ソレノイ
    ドコイルの内部に設けられた磁芯と、前記開閉部材の前
    記ソレノイドコイル側に固定され、前記ソレノイドコイ
    ルへの通電により前記磁芯に磁着して前記開閉部材を変
    形させることにより前記供給路と前記噴射路を連通させ
    る弁体と、前記開閉部材により前記供給路と前記噴射路
    を遮断する方向に前記弁体を付勢する付勢手段とを有す
    る電子燃料噴射手段と、 前記電子燃料噴射手段の前記噴射路に接続された噴射ノ
    ズルと、 を有する模型用エンジンの燃料噴射装置。
JP33972596A 1996-12-19 1996-12-19 模型用エンジンの燃料噴射装置 Pending JPH10176623A (ja)

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