JPH10176025A - 軽量コールドウレタンの製造方法 - Google Patents

軽量コールドウレタンの製造方法

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JPH10176025A
JPH10176025A JP8338005A JP33800596A JPH10176025A JP H10176025 A JPH10176025 A JP H10176025A JP 8338005 A JP8338005 A JP 8338005A JP 33800596 A JP33800596 A JP 33800596A JP H10176025 A JPH10176025 A JP H10176025A
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JP
Japan
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urethane
air
mold
liquid
weight
Prior art date
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JP8338005A
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English (en)
Inventor
Masahiko Ando
真彦 安藤
Eiji Matsumoto
栄治 松本
Hirotoshi Fukuda
浩俊 福田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットウレタンと同等以上の特性を備え、か
つ難燃剤を使用することなく軽量コールドウレタンを得
ることを可能とする軽量コールドウレタンの製造方法を
提供する。 【解決手段】 原料素材をワンショットで金型に注入し
て軽量コールドウレタンの製造方法において、ポリオー
ル100重量部と、4.5重量部以上の水と、アミン触
媒及びシリコン整泡剤等の添加剤1.5〜3.5重量部
とから成るA液と、45〜65重量部のイソシアネート
から成るB液とで原料素材を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車・オートバ
イ等のシートのクッション材として使用されるクッショ
ン材の原料である軽量コールドウレタンの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウレタンフォームは、例えば図7
に示すような自動車80のシート81、82に用いられ
ている。自動車のシート81,82は、フロントシート
81とリアシート82とに分かれる。さらに、個々のシ
ート81,82は、図8に示すように、直接おしりが座
るクッション部83と背中が当たるバック部84から成
る。そして、図9に示すように、シートの構造は、大き
く次の4つに分けることができる。シートの骨格ともい
えるフレーム83a,84a、シートのクッション性を
保つバネ83b,84b、振動吸収を受け持つウレタン
83c,84c、ウレタンを保護し身体に直接触れる表
皮83d,84dである。このウレタン83c,84c
のうち、特にバック部のウレタン84dには柔らかさと
ホールド性が求められる。このようなバック部用のウレ
タン(バックウレタン)は、特に軽量コールドウレタン
が好適である。従来、自動車のフロント(リア)シート
バックで用いられたいた軽量コールドウレタンの配合例
は以下の表1のようなものであった。
【0003】
【表1】
【0004】また、従来、自動車のフロントクッション
で用いられたいた軽量コールドウレタンの配合例は以下
の表2のようなものであった。
【0005】
【表2】
【0006】しかし、従来の軽量コールドウレタンに
は、以下のような問題があった。 (1)従来の軽量コールドウレタン密度は40kg/m
3 前後であって、ホットウレタンの27〜35kg/m
3 より重く、型内への注入原料が多く、コスト高とな
る。さらに、それに加えて車重が増し、燃費が悪くな
る。 (2)従来の処方においても、水の量(水部数)を上げ
ると、密度をある程度(34kg/m3 )下げることは
できるが、問題があった。すなわち、非難燃性となって
しまう。難燃剤等の添加も考えられるが、コスト高とな
り、現実的でない。また、すぐへたるパットとなり、シ
ートとして要求される性能を満足できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、ホットウレタンと同等以上の特性を備え、かつ
難燃剤を使用することなく、特に自動車のシートバック
に秀れた軽量コールドウレタンを得ることを可能とする
軽量コールドウレタンの製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載された発明は、原料素材をワンショ
ットで金型に注入する軽量コールドウレタンの製造方法
において、ポリオール100重量部と、4.5重量部以
上の水と、アミン触媒及びシリコン整泡剤等の添加剤
1.5〜3.5重量部とから成るA液と、45〜65重
量部のイソシアネートから成るB液とで原料素材を構成
したことを特徴とする軽量コールドウレタンの製造方
法。
【0009】請求項2に記載された発明は、請求項1の
軽量コールドウレタンの製造方法において、ポリオール
のポリマー含有率が14〜25重量%であることを特徴
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明にかかる軽量コールドウレ
タンの製造方法においては、以下の表3に示すように、
ポリオール100重量部と、4.5重量部以上の水と、
アミン触媒及びシリコン整泡剤等の添加剤1.5〜5.
0重量部とから成るA液と、45〜65重量部のイソシ
アネートから成るB液とで構成される原料素材を用い
る。また、さらに好適には表4のような組成とする。
【0011】
【表3】
【表4】
【0012】本発明で用いられるポリオールとしては、
例えば、アルキレンオキサイド(例えばエチレノキサイ
ド、プロピレンオキサイド等)を低分子ポリオール(例
えばエチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン等)に付加した構造を
有するポリエーテルポリオール及びこれに適宜の割合で
エチレン性不飽和単量体(例えばアクリロニトリル、ス
チレン)をラジカル重合させて得られるポリマーポリオ
ールとの混合物を用いることができる。上記ポリエーテ
ルポリオールは、以下の一般式Iで表されるものを用い
ることが好適である。
【0013】
【化1】
【0014】上式Iで、PO及びEOは以下の構造を有
する。
【0015】
【化2】
【0016】また、x1 〜xn 及びy1 〜yn は独立に
0以上の整数である。また、nは2以上の整数である。
【0017】本発明で用いることができるポリオール
は、前記したものの1種単独又は複数のものを用いるこ
とができる。ただし、ポリオール全体のうち、ポリマー
ポリオールの含有率は、14〜25重量%の範囲とす
る。これによって難燃剤を使用することなく、難燃性を
保つためである。
【0018】本発明では、水をポリオール100重量部
に対し、4.5重量部以上配合する。水の配合比を高く
して、泡を多く発生させ、密度を低くするためである。
すなわち、製造されるポリウレタンの密度を27〜35
kg/m3 の範囲とするためである。好適にはポリオー
ル100重量部に対し、4.5〜5.5重量部の範囲が
良い。さらに、4.6〜5.0重量部の範囲が量産に適
する。
【0019】本発明では、さらにA液に添加剤としてア
ミン触媒を配合することができる。このアミン触媒は、
樹脂化及び泡化反応を促進するためのものである。使用
することのできるアミン触媒としては、トリエチレンジ
アミン、ビス(2―ジメチルアミノエチル)エーテル、
1,4―ジアザビシクロ(2,2,2,)オクタン、
N,N,N’,N’―テトラメチルヘキサメチレンジア
ミン、N,N,N―トリス(ジメチルアミノプロピル)
アミン等を挙げることができる。なお、本発明の目的と
するウレタン製品を得ることができる限り、他の系統の
触媒(例えば有機スズ化合物等)を用い、あるいは複数
の触媒を併せて用いることもできる。アミン触媒は、一
般的には適当な溶媒に溶かしたものを使用する。本発明
では、アミン触媒等の添加剤の混合割合を1.5〜5.
0重量部としているが、この割合からはそのような溶媒
が除かれる。
【0020】本発明では、さらに、添加剤としてシリコ
ン整泡剤を用いることができる。この添加剤は、ポリオ
ール、水、イソシアネートの混合乳化をはかり、発泡中
の泡を安定化するためのものである。具体的には、下式
IIで示されるジメチルシロキサン鎖にポリエーテル類
がペンダント状に結合したものが好適である。
【0021】
【化3】
【0022】式II中a,b,m,nは、各々独立に0
以上の整数であり、R’は、SiとO(酸素原子)との
間に介在する炭化水素鎖であって、飽和、不飽和、分岐
型等のものが含まれる。Rは、アルキル基であって、飽
和、不飽和、分岐型等のものが含まれる。
【0023】本発明で用いることができるイソシアネー
ト類としては、芳香族ポリイソシアネートが好適であ
る。さらに好適には、以下の式IIIで表されるTDI
(トリレンジイソシアネート)と以下の式IVで表され
るp―MDI(ポリメチレンポリフェニルポリイソシア
ネート)との混合物を用いる。
【0024】
【化4】
【化5】
【0025】本発明では、ポリオール100重量部に対
して、45〜65重量部のイソシアネートを混合する。
この範囲で本発明の目的とする特性を備えたウレタン製
品が得られるからである。TDIとp―MDIとの混合
物を用いる場合、p―MDIに対するTDIの割合(T
DI/p―MDI)は、重量比で80/20から100
/0の範囲が好適である。
【0026】本発明にかかる軽量コールドポリウレタン
の製造方法では、金型温度を20℃〜80℃に保って成
形する。ホットウレタンでは、金型を120℃〜160
℃に加熱して成形を行う。
【0027】次に、上記A液とB液とから成る原料素材
を用いて軽量コールドポリウレタンを製造する実施の形
態について説明する。図1〜図6は、本発明に係る軽量
コールドポリウレタンの製造方法に使用する発泡成形装
置の実施の形態を示している。図1において、1はエア
バッグ式型締め構造を有するウレタン発泡成形金型であ
り、この成形金型1は、図示しないサーキットコンベア
ラインに配置されるモールド台車2に取付けられ、注入
した発泡原料たるウレタン原料液3を内部で発泡硬化さ
せて、自動車用シートなどのウレタンフォーム(製品)
を作製するものである。このため、ウレタン原料液3
は、図示しない原料液供給源からA・B2種の液が各々
ホース4,5を介して注入ヘッド6に送給され、該注入
ヘッド6より後述の下型内に注入されるようになってい
る。このように、A・B両液は注入ヘッドで衝突混合
し、金型1内に注入される。
【0028】上記成形金型1は、図1〜図4に示す如
く、上下方向に配置される鋳造用アルミニウム製(例え
ば、AC4Cなど)の上型7および下型8によって構成
されており、これら上型7と下型8とを上下に重ね合わ
せることにより、その内部に製品成形用の空隙部(キャ
ビティ)9が設けられるようになっている。このため、
上型7の内部は製品の凸状部を作製すべく門形に形成さ
れ、一方、下型8の内部は製品のメイン部および両サイ
ド部に対応した凹形に形成されており、これら両型7,
8にはシール部となる傾斜面状の合わせ面7a,8a
(シール面)がそれぞれ設けられている。
【0029】また、下型8の底部には、空気圧により膨
らむ多数のエアバッグ10が配設されており、ドク11
を蹴ると、図外のエア供給源よりこれらエアバッグ10
に空気が入って膨らみ、これに伴って当該下型8が持ち
上がることにより上型7と合わせられ、型締めクランプ
シリンダ12にて上型7と下型8とがシールされた状態
で型締め(ロック)されるように構成されている。
【0030】一方、上型7の上部中央には、成形金型1
内の空隙部9へ連通するエア抜き孔13が穿設されてお
り、このエア抜き孔13は上面から下方へ向かって徐々
に小径のテーパ状に形成されている。また、上型7の上
部中央には、エア抜き孔13を開閉するエア抜きバルブ
14が設けられている。このバルブ14は、アクチュエ
ータであるエアシリンダ15により上下方向へ移動自在
に作動させられるように構成されており、該バルブ14
のエア抜き孔13に対する嵌入位置(上下位置)に応じ
て、空隙部9内のエアが両者の嵌合面隙間を通って成形
金型1の外側に抜け出るようになっている。しかして、
バルブ14は、ピストンロッド16およびピストン17
(図8参照)を介してエアシリンダ15と連結されてい
る。
【0031】上記エアシリンダ15は、ピストン17に
よって画成された2つの圧力室18,19を有し、開口
を下向きに配置した断面コ字状の支持フレーム20に取
付けられている。このエアシリンダ15は、ウレタン原
料液3の発泡速度(原料の発泡による膨らみ、上昇の割
合)に対応して動作するエアシーケンス回路により制御
され、当該エアシリンダ15にてバルブ14の作動のタ
イミングを合わせるように構成されている。このため、
エアシーケンス回路の内蔵されたエアシーケンスボック
ス21がモールド台車2の側面などに付設されており、
エアシーケンスボックス21は、図1および図4に示す
如く、メインエアチューブ22および2本のサブエアチ
ューブ23,24を有し、これらサブエアチューブ2
3,24等を介してエアシリンダ15とエアシーケンス
ボックス21とが互いに連結されている。したがって、
図外のエア供給源からのエアは、メインエアチューブ2
2を経てエアシーケンスボックス21に送られ、サブエ
アチューブ23,24のいずれか一方を経てエアシリン
ダ15の圧力室18,19のいずれか一方に送られ、ピ
ストン17およびピストンロッド16を介してバルブ1
4を上下動させるようになっている。
【0032】ここで、エアシリンダ15の制御に電気回
路ではなく、エアシーケンス回路を使用したのは、次の
理由からである。 ウレタン原料液3等は危険物であり、電気回路の場
合は火花による引火の可能性があるが、エア回路ではそ
のようなことが起きない。 エアバッグ10、型締めクランプシリンダ12など
は、エアシーケンス回路(一般的には)で作動するが、
この回路とエアを利用することが可能となり、発泡成形
装置が安価で簡便となる。 電気式に比べて小型軽量で外観が良く、動作も安定
している上、故障が少ない。
【0033】次に、本実施の形態のウレタン発泡成形金
型1を用いて自動車用シートのウレタンフォーム(製
品)を製造する方法を図5で示す生産工程(1)〜
(7)に基づいて説明する。
【0034】(1) ウレタン原料の注入 まず、注入ヘッド6によって所定量のウレタン原料液3
を図2に示す状態にある成形金型1の下型8内へ注入す
る。 (2) 型閉め ウレタン原料液3を注入した後、上型7を下型8側へ向
かって回動させることにより閉じる。 (3) 上型と下型のロック・エアシーケンスのタイマ
作動 図3に示すドク11を蹴ると、エアバッグ10に空気が
入って図1に示す状態の下型8が持ち上がり、クランプ
シリンダ12により上型7と下型8とが完全にシールさ
れてロックされる。また、ドク11を蹴ると、エアシー
ケンスボックス21のタイマが作動する。
【0035】(4) エア抜きバルブの閉塞 次いで、エアシーケンスボックス21のタイマ設定値
(ウレタン原料液3が発泡し、膨らんで上型7の頂部に
来る時点)が所定の時間(例えば3〜20秒)に達する
と、上型7に設けたエア抜きバルブ14がエアシリンダ
15のピストンロッド16によって下降し、エア抜き孔
13を閉じる。この間、成形金型1内のウレタン原料液
3に次の2つの反応が起こり、これによりスポンジ状の
ウレタンフォームが生成される。 重合反応(ウレタン結合) ポリオール+イソシア
ネート→ウレタンポリマー 発泡反応 水+イソシアネート→二酸化炭素+尿素
結合物 (5) 上型7と下型8のロック解除・エア抜きバルブ
の開放 そしてドク11を蹴ると、エアバッグ10中の空気が抜
けて下型8が下がり、クランプシリンダ12による上型
7と下型8とのロックが解除される。また、エア抜きバ
ルブ14がエアシリンダ15のピストンロッド16によ
って上昇し、エア抜き孔13が開放される。
【0036】(6) 製品の取出し この状態で、上型7を上方へ回動させて型開きを行い、
製品(ウレタンフォーム)を成形金型1から取出す。 (7) 離型剤の塗布 しかる後、次の生産工程に備え、成形金型1の上型7お
よび下型8に離型剤(ワックスを溶剤に溶かしたもの)
をスプレーで塗布する。そして、当該溶剤を乾燥させて
気化させ、成形金型1の表面を離型剤にてコーティング
する。
【0037】なお、ウレタン原料液3が発泡すると、成
形金型1の内部には内圧が掛かり、図5において示す
(5)工程で上型7と下型8のロックが解除された時、
エア抜きバルブ14が設けられていない場合は、内圧に
よって上型7が跳ね上がることがある。跳ね上がった上
型7は重力によって落ちることになる。その時、上型7
が製品のウレタンフォームに当たり、該ウレタンフォー
ムは傷つくことがある(これを二重写しという)。した
がって、本実施の形態のエア抜きバルブ14は、この二
重写しを防ぐのにも効果がある。すなわち、図5の
(5)工程においてエア抜きバルブ14が開放作動する
ので、内圧が解放されることになる。
【0038】図6に示すのは、自動車用軽量バックシー
ト84の製造設備の一実施の形態である。サーキットコ
ンベアライン72には、複数個のモールド台車73が一
定の間隔を開けて配置されており、これらモールド台車
73には、上記ウレタン発泡成形金型がそれぞれ取付け
られている。このウレタン発泡成形金型を用いて自動車
用シートのウレタンフォームなどを製造するには、図6
のA位置で開状態にある成形金型の下型内にウレタン原
料液を注入ロボット74によって注入し、B位置で成形
金型の上型を型閉装置75によって閉じる。サーキット
コンベアライン72上のモールド台車73は、図6の矢
印方向で示すように、時計回りに移動しており、移動中
に成形金型内のウレタン原料が発泡硬化するように設定
されている。そして、C位置で成形金型の上型を開き、
硬化したシートクッション等の製品を取り出すようにな
っている。なお、図6において、76はウレタン発泡成
形金型の内面に離型剤を塗布する塗布ロボットである。
【0039】
【実施例】実施例 以下の表5に示す原料素材を用いて軽量コールドウレタ
ンのバックシートを製造した。
【0040】
【表5】
【0041】ポリオールは、ポリマーポリオールの含有
率が20重量%のもの[HP―108(商標名、三洋化
成工業株式会社製)]を使用した。アミン触媒Aとして
は、トリエチレンジアミン33%のジプロピレングリコ
ール67%溶液を使用した。また、アミン触媒Bとして
は、ビス(2―ジメチルアミノエチル)エーテル70%
のジプロピレングリコール溶液30%を使用した。シリ
コン整泡剤としては、日本ユニカー製のSZ―1306
(商標名)を使用した。イソシアネートは、2,4―T
DIを64%、2,6―TDIを16%、p―MDIを
20%の配合としたものを用いた。得られたシートバッ
クは、ホットウレタンと同等以上の特性を備え、かつ難
燃性においても優れたいた。
【0042】
【発明の効果】上記したところから明かなように、本発
明によれば、ホットウレタンと同等以上の特性を備え、
かつ難燃剤を使用することなく軽量コールドウレタンを
得ることを可能とする軽量コールドウレタンの製造方法
が提供される。すなわち、本発明による軽量コールドウ
レタンは、密度が27〜35kg/m 3 と低く、原料使
用量が少なく、コストダウンとなる。この結果燃費向上
にも寄与する。なお、ホットウレタンでは、型が高温で
あり、離型剤が溶けてパットに付くため、表皮を接着に
より付けることはできなかった。しかし、本発明によれ
ば、これが可能となり、シート表皮の仕上がりが美しく
なる。本発明は、自動車のシートに限らず、椅子、ベッ
ト等の家具その他のウレタンクッションに汎用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において使用される発泡成
形装置のウレタン発泡成形金型を示す断面図である。
【図2】上記ウレタン発泡成形金型の上型を開けた状態
を示す斜視図である。
【図3】上記ウレタン発泡成形金型の上型と下型をロッ
クしている状態を示す側面図である。
【図4】上記ウレタン発泡成形金型に設けられたエアシ
ーケンスボックスを示す斜視図である。
【図5】上記ウレタン発泡成形金型を用いて自動車用シ
ートのウレタンフォームを製造する工程を示すフローチ
ャートである。
【図6】上記成形金型が取付けられているモールド台車
を配置したシートの製造設備を示す平面図である。
【図7】本発明によって製造したウレタン製品を適用す
る自動車の一実施の形態を示す斜視図である。
【図8】自動車のシートの構成を説明する斜視図であ
る。
【符号の説明】 1 ウレタン発泡成形金型 3 ウレタン原料液 7 上型 8 下型 9,39 空隙部 10 エアバッグ 11 ドク 12 型締めクランプシリンダ 13 エア抜き孔 14 エア抜きバルブ 15 エアシリンダ 20 支持フレーム 21 エアシーケンスボックス 71 ウレタン発泡成形金型 72 サーキットコンベアライン 73 モールド台車 74 注入ロボット 75 型閉装置 76 塗布ロボット 84 自動車用軽量バックシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:04 B29L 31:36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料素材をワンショットで金型に注入す
    る軽量コールドウレタンの製造方法において、ポリオー
    ル100重量部と、4.5重量部以上の水と、アミン触
    媒及びシリコン整泡剤等の添加剤1.5〜3.5重量部
    とから成るA液と、45〜65重量部のイソシアネート
    から成るB液とで原料素材を構成したことを特徴とする
    軽量コールドウレタンの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の軽量コールドウレタンの製造
    方法において、ポリオールのポリマー含有率が14〜2
    5重量%であることを特徴とする軽量コールドウレタン
    の製造方法。
JP8338005A 1996-12-18 1996-12-18 軽量コールドウレタンの製造方法 Pending JPH10176025A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6890966B2 (en) 2001-05-11 2005-05-10 Suzuki Motor Corporation Process for the production of a lightweight cold urethane

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US6890966B2 (en) 2001-05-11 2005-05-10 Suzuki Motor Corporation Process for the production of a lightweight cold urethane

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