JPH10175191A - ベール裁断機 - Google Patents

ベール裁断機

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JPH10175191A
JPH10175191A JP33811096A JP33811096A JPH10175191A JP H10175191 A JPH10175191 A JP H10175191A JP 33811096 A JP33811096 A JP 33811096A JP 33811096 A JP33811096 A JP 33811096A JP H10175191 A JPH10175191 A JP H10175191A
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JP
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cutter
bale
cutter blade
holding plate
cutting edge
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JP33811096A
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Teruo Mano
照夫 真野
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DANBERU KK
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DANBERU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 裁断時に必要な押圧力を低減させることがで
きるとともに、切断面がきれいで、且つ、安価なベール
裁断機を得る。 【解決手段】 カッタユニット10は、カッタ刃保持板
12とカッタ刃13とから構成され、カッタ刃保持板1
2の下端部には切り欠き12aが形成され、この切り欠
き12aと固定用板14とでカッタ刃13をカッタ保持
板12における幅方向のほぼ中心に着脱自在に保持して
いる。カッタ保持板12は、カッタ刃13が取り付けら
れている部分に向かうにつれて幅が狭くなるように下端
部近傍の両側面に斜面12b,14bが形成されてい
る。これにより、裁断時にはベールBにおける切口を左
右に引き裂くような力が作用するため、小さい押圧力で
ベールBの裁断を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ゴムや合成ゴ
ムの塊であるいわゆるベールを、各種ゴム製品を製作す
る際の素材として用いるために所望の大きさに裁断する
ベール裁断機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、天然ゴムや合成ゴムによって薄
いダンベル状の試験片を製作する場合には、ゴムを所望
の厚さの板状に形成した後に打ち抜きカッターを用いて
ダンベル状に打ち抜く。このようなゴム製品を製作する
場合の素材としては、ベールと称されるゴム塊が用いら
れる。このようなゴム製品を製作するためのベールとし
ては、例えば、幅600〜700mm、奥行500m
m、高さ250mm程度の直方体で、重量が20〜35
kg程度に形成されたものがある。
【0003】このように形成されたベールは、所望の厚
さの板材に形成しやすい寸法に予め切断(一次加工)し
ておく。ベールの裁断は、図6に示すようにカッターC
を上方から押し下げることによってなされるが、ベール
Bは弾性を有しているために大変切り難く、天然ゴムの
場合には低温度で特に切り難い。また、一次加工に際し
ては平面視において少なくとも短い方の辺(上記のベー
ルにおいては500mmの辺)を一度に切断する必要が
あることから、カッタCも長尺のものが必要となる。
【0004】このため、従来のカッタCは、カッタ本体
Caの幅t′を100mm程度に形成し、その下端部を
鋭角に形成することにより刃先Cbを形成していた。こ
こで、小さい押圧力で切断を行うためには刃先Cbをな
るべく鋭角(鋭利)にすることが望ましいが、切断時の
刃こぼれを防止するためにはあまり鋭角にすることがで
きない。このため、刃先Cbの角度が大きいカッタCで
ベールBの切断を行う場合には10〜20tの押圧力を
加える必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、上記のよう
なカッターCを用いた場合には、ベールBの切断に大き
な油圧プレス機が必要となるため、ベール裁断機が大型
化するとともに高価になるという問題があった。また、
カッターCを繰り返し用いて切断を行うと、刃先Cbに
刃こぼれを生じることがあるが、刃先Cbの一部にでも
刃こぼれを生じると刃先Cb全体を研磨し直す必要があ
るため、ベール裁断機における保守費用が増大するとい
う問題もあった。
【0006】さらに、刃先Cbの角度が大きいカッタC
を用いて大きな押圧力で裁断を行うと切断面が荒れると
いう問題もある。すなわち、大きな押圧力を加えても刃
先のCbの角度が大きいと、ベールBは軟らかいため、
ベールBが切れずに刃先CbがベールB内に食い込んだ
状態となり、さらにこの状態から押圧力を加えるとベー
ルBは引きちぎられるようにして切断される。このた
め、切断面がむしられたように荒れ、最終的なゴム製品
を成形する際に材料の無駄も多くなる。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、裁断時に必要な押圧力を低減させること
ができるとともに、切断面がきれいで、且つ、安価なベ
ール裁断機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明のベール裁断機は、基台と、この基台に対し
て昇降自在に配設されたカッタと、このカッタの基台に
対する昇降作動を行わせるカッタ昇降手段とから構成さ
れ、カッタを下降させて上方から押圧することにより基
台に載置されたベールを前後方向に裁断するようにして
いる。
【0009】カッタは、カッタ刃保持板とカッタ刃とか
ら構成されている。カッタ刃保持板は、上下に伸びると
ともに前後に伸びた板状に形成され、下端部における幅
方向のほぼ中心にカッタ刃取付部を有しており、このカ
ッタ刃取付部に向かうにつれて幅が狭くなるように下端
部近傍の両側面が傾斜して形成されている。また、カッ
タ刃は薄板状に形成され、下端部に刃先が形成されて上
部がカッタ刃取付部に着脱自在に構成されている。
【0010】このように構成されたベール裁断機によれ
ば、カッタを上方から押圧することにより、まずカッタ
刃によってベールの上面が切り開かれる。ここで、カッ
タ刃は薄板状に形成されているため、押圧力が小さくて
もベールの切断を容易に行うことができる。そして、さ
らにカッタの押圧を行うとカッタ刃によって切り開かれ
た切口にカッタ刃保持板が位置する。カッタ刃保持板の
下端部はカッタ刃に向かって幅が狭くなるように、すな
わちカッタ刃の付け根から上方に広がるように形成され
ているため、ベールの切口はカッタ保持板によって左右
に押し広げられる。
【0011】このように切口を左右に押し広げる力は、
切口を引き裂こうとする力となってベールに作用する。
このため、切口の下端部にカッタ刃の刃先を当接させて
押圧すれば、切口を引き裂こうとする力と相俟って小さ
い押圧力でもベールの裁断を行うことができ、且つ、切
り割かれるように裁断されるため切断面が荒れることも
ない。また、カッタ刃は着脱自在に構成されているた
め、カッタ刃の摩耗や刃こぼれが生じた場合でも簡単に
カッタ刃のみの交換を行うことができる。
【0012】なお、上記のように構成したベール裁断機
においては、カッタ刃の刃先と下端部とがほぼ同一平面
上に位置するストッパをカッタ刃保持板の前後端面の少
なくとも一方に設けることが好ましい。このようなスト
ッパを設けることにより、ベールの裁断後にこのベール
が載置された基台にカッタ刃が当接しないようにした
り、当接するようにした場合でもカッタ刃に大きな力が
作用しないようにすることができる。なお、カッタ刃の
刃先をストッパより下方に伸ばすようにするか否かは、
ベールの材質、形状さらには基台の材質、形状等によっ
て適宜変更される。
【0013】さらに、上記のベール裁断機においては、
上下方向の移動位置に応じてカッタ昇降手段の上昇作動
を規制してカッタを上動位置で保持させる上昇作動規制
手段および、この上昇作動規制手段によってカッタが上
動位置で保持されている状態においてカッタ刃の刃先を
覆う刃先ガード手段を設け、さらに上昇作動規制手段を
基台に対して上下移動自在に配設することが好ましい。
【0014】これにより、カッタの昇降ストロークより
高さの低いベールを連続して裁断する場合、上動位置が
ベールの上方近傍となるようにセットすれば、裁断時に
おけるカッタの無駄な昇降作動を無くすことができるた
め、裁断時間の短縮を図ることができる。さらに、カッ
タが上動位置にあるときには、カッタ刃は露出すること
がないため、カッタの下方における作業時の安全を確保
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図2および図3に
は、本発明に係るベール裁断機1の全体構成を示してい
る。このベール裁断機1は、ベールBの裁断を行うカッ
ターユニット10と、このカッターユニット10の昇降
作動を行わせる昇降装置20と、この昇降装置20を支
持するとともに裁断するベールBを載置する本体ケース
30と、裁断作動制御装置40とからなる。
【0016】本体ケース30は、基台31と、この基台
31の四隅から上方に伸びて配設された四本の支柱3
2,32…と、これらの支柱32に支持された上板33
を有して構成されている。基台31上には裁断するベー
ルを載置するためのポリエチレン板34が取り付けられ
ている。このように構成された本体ケース30の左右側
面および後面には透明塩ビ板によって形成されたカバー
35が取り付けられている。なお、上板33の下面には
本体ケース30内の照明用の蛍光灯Sが設けられてい
る。
【0017】本体ケース30における上板33には、昇
降装置20が取り付けられている。昇降装置20は、上
板33の上面に取り付けられるシリンダ支持板21と、
チューブ側が上方に伸びてシリンダ支持板21に取り付
けられたエアシリンダ22と、エアシリンダ22のロッ
ド22aの先端部に取り付けられたカッタユニット取付
板23と、このカッタユニット取付板23の左右に取り
付けられたガイドベアリング24,24(図5参照)
と、上板33を貫通してシリンダ支持板21の下方に伸
びて取り付けられた二本のガイドロッド25,25とか
ら構成されている。
【0018】ガイドロッド25,25の外周にはガイド
ベアリング24,24が昇降自在に配設されている。こ
れにより、カッタユニット取付板23は、水平面内にお
いて回転することなく上板33に対して昇降自在に構成
される。なお、このカッタユニット取付板23には前記
のようにエアシリンダ22のロッド22aの先端部が繋
がれているため、エアシリンダ22の伸縮作動を行わせ
ることによってカッタユニット取付板23の昇降作動を
行うことができる。
【0019】エアシリンダ22は、図示しない圧縮空気
供給手段(コンプレッサー)から供給される圧縮空気の
給排制御を行うことによって伸縮作動制御がなされる。
コンプレッサーから供給された圧縮空気は、エアフィル
タ26を通った後にレギュレータ27によって調圧され
る。そして、電磁弁28によってエアシリンダ22への
給排を行うことによりエアシリンダ22の伸縮作動制御
を行うようになっている。なお、エアシリンダ22には
供給もしくは排出される空気の流量を調節することによ
ってエアシリンダ22の作動速度(ロッド22aの伸縮
速度)の調整が可能なスピードコントローラ29が設け
られている。なお、エアシリンダ22の伸縮作動制御を
行わせるための電磁弁28の開閉作動制御は、詳細を後
述するコントローラ49からの作動制御信号に基づいて
なされる。
【0020】このように昇降自在に構成されたカッタユ
ニット取付板23には、下方に伸びてカッタユニット1
0が取り付けられる。カッタユニット10は、図1およ
び図4にも示すようにカッタユニット取付板23が伸び
る方向と直交する方向である前後方向に伸びる基板11
と、この基板11から垂直方向下方に伸びるカッタ保持
板12と、このカッタ保持板12の下端部に取り付けら
れるカッタ刃13と、カッタ保持板12へのカッタ刃1
3の保持を行わせる固定用板14と、カッタ保持板12
の前後端面にそれぞれ取り付けられるストッパーブロッ
ク(ストッパ)15,15とから構成されている。
【0021】カッタ保持板12は矩形板状に形成されて
おり、その下端部における前側端面には切り欠き12a
が形成されている。この切り欠き12aは、カッタ保持
板12の厚さの半分の深さで形成されている。カッタ保
持板12における切り欠き12の反対側(後側)は、下
方に向かうにつれて幅寸法が小さくなるように(下方に
向かって鋭利になるように)斜めにカットされた斜面1
2bになっている。また、この切り欠き12aの残りの
部分12cには雌ネジ12dが形成されている。
【0022】このように形成されたカッタ保持板12の
切り欠き12aにはカッタ刃13が取り付けられる。カ
ッタ刃13は、厚さtが0.6mm程度の薄い板材によ
って形成され、その下端部13bは鋭利な刃が形成され
ている。すなわち、一般的に用いられているカッターナ
イフの刃のような形状に構成されている。カッタ刃13
には、その上端面13cを切り欠き12aの内側面12
eに当接させた状態において、雌ネジ12dに対応する
位置に貫通孔13aが形成されている。
【0023】このように形成されたカッタ刃13は、固
定用板14を用いてカッタ保持板12に取り付けられ
る。固定用板14の前面にはカッタ保持板12の斜面1
2bと同じ角度で斜面14bが形成されている。そし
て、固定用ネジ16を貫通孔13aおよび貫通孔14a
挿入し、固定用板14によって挟持するようにして、カ
ッタ刃13のカッタ保持板12への取り付けを行う。ま
た、カッタ保持板12の左右端面にはストッパーブロッ
ク15,15がネジによって固定されている。
【0024】ここで、カッタ保持板12、カッタ刃1
3、固定用板14およびストッパーブロック15の寸法
および配設位置関係について説明する。カッタ刃13は
上下方向の長さが、切り欠き12aの上下方向の長さL
1よりもL2だけ長く形成されており、固定用板14の
上下方向の長さは切り欠き12aの長さL1と等しく形
成されている。なお、L1とL2とを合わせた長さであ
るカッタ刃13の長さは45mm程度である。
【0025】また、ストッパーブロック15は、カッタ
保持板12の下端部から下端面15aまでの距離がL2
よりも短いL3となるように形成され、カッタ保持板1
2に取り付けられる。なお、図1(A)においては誇張
して示しているが、L2とL3との差L4、すなわち下
端面15aからのカッタ刃13の先端部(下端部)の突
出量は0.1mm程度に設定されている。
【0026】このように構成されたカッタユニット10
は、昇降装置20によって昇降作動すなわち、ベールB
の裁断作動がなされるわけであるが、この裁断作動を行
うに際しては、裁断作動制御装置40による作動制御が
なされる。裁断作動規制装置40は、上板33の下面か
ら下方に伸びてカッタ保持板12を中心として左右に位
置し、前後に並んで配設された一対の(計四本の)支持
軸41,41…と、この一対の支持軸41,41の下端
部に取り付けられた案内板42,42と、この案内板4
2に対する昇降作動が自在に配設された一対の昇降軸4
3,43と、この昇降軸43,43の下端部に取り付け
られた刃先ガード板44とを有している。
【0027】案内板42の上面には、昇降軸43,43
の昇降作動を円滑に行うためのベアリング45,45が
配設されている。これにより、刃先ガード板44は昇降
軸43,43に対して昇降自在に配設される。ここで、
刃先ガード板44の側面には昇降軸43,43が上下に
貫通する貫通孔に開口する雌ネジが形成され、この雌ネ
ジには固定用蝶ネジ46,46が螺合される。従って、
昇降軸43,43に当接するまで固定用蝶ネジ46,4
6の締め付けを行うことにより、刃先ガード板44を昇
降軸43,43に対する所望の位置で固定することがで
きる。
【0028】また、左右の刃先ガード板42,42の上
面には、一対の透過型光センサー47が配設されてい
る。この透過型光センサー47は、センサー間を光が透
過した状態でオン信号をコントローラ49へ送信し、セ
ンサー間に障害物が位置してセンサー間の光が遮蔽され
た状態でオフ状態となる。さらに、本体ケース30にお
ける前面開口部30aの左右には、10光軸センサ39
が配設されている。この10光軸センサ39は、上下方
向に並んだ10個の光軸を有する光センサであり、少な
くとも一つの光軸間の光が遮断されたときにオフ信号を
コントローラ49へ送信する。
【0029】コントローラ49は、本体ケース30の後
面に配設され、電装パネル37に配設された作動制御ス
イッチ38の操作や透過型光センサー47からのオン・
オフ信号に基づいて電磁弁28の開閉作動制御を行っ
て、カッタユニット10の昇降作動制御を行わせる。さ
らに、10光軸センサ32からオフ信号が送信されたと
き、すなわち開口部30aに作業者の手等が位置したと
きは、スイッチ38等の操作の如何に拘らずカッタユニ
ット10の昇降作動を停止させる。
【0030】このように構成されたベール裁断機1によ
ってベールBの裁断を行う場合について説明する。ま
ず、図2および図3に示すようにポリエチレン板34上
に裁断させるベールBを載置した後、固定用蝶ネジ4
6,46を緩めて刃先ガード板44,44を下方にスラ
イドさせてベールBの上面Baに当接させるか、上面B
aの上方の近傍に位置させた状態で固定用蝶ネジ46,
46を締めて保持させる。
【0031】そして、作動制御スイッチ38の操作を行
いカッタユニット10を下降させる。カッタユニット1
0を下降させると、まず、カッタ刃13の刃先がベール
Bに食い込み、その後、図1(B)に示すように両斜面
12b,14bがベールBの切口を左右に押し広げる。
この押し広げる力は、切口を引き裂こうとする力となっ
てベールBに作用するため、さらにカッタユニット10
の下降を行うことにより、図5に示すようにベールBの
裁断を行うことができる。
【0032】ここで、カッタ刃13の刃先はストッパー
ブロック15,15ベールBの下端面よりも0.1mm
程突出しているため、ベールBの裁断を確実に行うこと
ができる。また、ベールBが載置されているのはポリエ
チレン板34であるとともに、ストッパーブロック1
5,15からの突出量も0.1mmとわずかであるた
め、裁断後にカッタ刃13の刃先がポリエチレン板34
に当接しても刃先を傷めることがない。なお、図5に示
すように、ポリエチレン板34の上面にさらに金属板3
6を載置し、その金属板36上にベールBを載置して裁
断を行うようにしてもよい。なお、この場合にはカッタ
刃13の刃先が下降してくる位置に刃先の「にげ」用の
孔36aを形成しておくことが好ましい。
【0033】そして、裁断終了後は、カッタユニット1
0を自動もしくは手動(スイッチ操作)によって上昇さ
せるわけであるが、この上昇作動は裁断作動規制装置4
0によって規制される。すなわち、カッタユニット10
によって裁断作動がなされている状態においては、カッ
タ保持板12によって透過型光センサー47はオフ状態
となっている。
【0034】コントローラ49は、カッタユニット10
が上昇することにより透過型光センサー47がオン信号
を送信した時点で、カッタユニット10の上昇作動(エ
アシリンダ22の縮小作動)を規制し、上動位置で保持
させる(図2および図3に示す状態とする)。このた
め、裁断終了からエアシリンダ22を全縮させるまでの
時間と、エアシリンダ22の全縮状態から裁断開始まで
の時間を省略することができるため、裁断時間の短縮を
図ることができる。
【0035】このように、カッタユニット10が上動位
置で保持された状態においては、カッタ刃13の刃先は
刃先ガード板44,44の上方に位置しているため、作
業者が裁断したベールBを取り出したり、移動させたり
するために開口部30aから手を入れても、手と刃先と
が接触することがない。また、このように手を入れた状
態においては、10光軸センサ39の光が遮断された状
態となっているため、カッタユニット10の裁断作動が
なされることがない。
【0036】なお、上記の実施形態においては、カッタ
保持板12に形成された切り欠き12aと固定用板14
とで請求の範囲に記載のカッタ取付部を構成することと
したが、カッタ刃13が着脱自在であればこのような構
成に限られるものではなく、カッタ刃13が挿抜自在な
溝を形成するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カッタ
刃取付部に向かうにつれて幅が狭くなるように下端部近
傍の両側面が傾斜して形成されたカッタ刃保持板のカッ
タ刃取付部に、薄板状に形成されたカッタ刃を着脱自在
に構成している。そして、上方から押圧することによ
り、まずカッタ刃によってベールの上面が切り開かれ、
この切り開かれた切口はカッタ保持板によって左右に押
し広げられる。
【0038】このため、切口を引き裂こうとする力が加
わることにより、従来のカッタを用いた場合に比べて約
1/3程度の小さい押圧力でもベールの裁断を行うこと
ができる。従って、押圧力を加えるための手段として油
圧シリンダでなく、空気シリンダを用いることができる
ため、裁断機をコンパクトに、且つ、安価に製作するこ
とができる。また、切口を切り割くように切断するた
め、滑らかできれいな切断面を得ることができる。さら
に、カッタ刃は着脱自在に構成されているため、カッタ
刃の摩耗や刃こぼれが生じた場合でも簡単にカッタ刃の
みの交換を行うことができる。
【0039】また、上記のベール裁断機において、カッ
タ刃の刃先と下端部とがほぼ同一平面上に位置するスト
ッパをカッタ刃保持板の前後端面の少なくとも一方に設
けることが好ましく、このようなストッパを設けること
により、ベールの裁断後にこのベールが載置された基台
にカッタ刃が当接しないようにしたり、当接するように
した場合でもカッタ刃に大きな力が作用しないようにす
ることができるため、カッタ刃の寿命を伸ばすことがで
きる。
【0040】さらに、上記のベール裁断機において、カ
ッタを上動位置で保持させる上昇作動規制手段および、
この上昇作動規制手段によってカッタが上動位置で保持
されている状態においてカッタ刃の刃先を覆う刃先ガー
ド手段を設けることが好ましく、このような構成とする
ことにより、裁断時におけるカッタの無駄な昇降作動を
無くすことができるため、裁断時間の短縮を図ることが
できる。さらに、カッタが上動位置にあるときには、カ
ッタ刃は露出することがないため、カッタの下方におけ
る作業時の安全を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベール裁断機に用いられるカッタ
ユニットの部分拡大図を(A)に示し、このカッタユニ
ットによるベール裁断状態を(B)に示す。
【図2】上記ベール裁断機の正面図である。
【図3】上記ベール裁断機の図2におけるIII−II
I断面図である。
【図4】上記ベール裁断機に用いられるカッタユニット
の側面図を(A)に示し、(A)におけるB矢視図を
(B)に示す。
【図5】ベールの裁断後の状態を示す上記ベール裁断機
の正面図である。
【図6】従来のベール裁断機におけるカッタの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ベール裁断機 10 カッターユニット 12 カッタ保持板 13 カッタ刃 20 昇降装置 30 本体ケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、この基台に対して昇降自在に配
    設されたカッタと、このカッタの前記基台に対する昇降
    作動を行わせるカッタ昇降手段とからなり、前記カッタ
    を上方から押圧することにより前記基台に載置されたベ
    ールを前後方向に裁断するベール裁断機であって、 前記カッタが、 上下に伸びるとともに前後に伸びた板状に形成され、下
    端部における幅方向のほぼ中心にカッタ刃取付部を有
    し、このカッタ刃取付部に向かうにつれて幅が狭くなる
    ように下端部近傍の両側面が傾斜しているカッタ刃保持
    板と、 下端部に刃先が形成されて上部が前記カッタ刃取付部に
    着脱自在な薄板状のカッタ刃とからなることを特徴とす
    るベール裁断機。
  2. 【請求項2】 前記カッタ刃の刃先と下端部とがほぼ同
    一平面上に位置するストッパを前記カッタ刃保持板の前
    後端面の少なくとも一方に有していることを特徴とする
    請求項1に記載のベール裁断機。
  3. 【請求項3】 前記基台に対して上下移動自在に配設さ
    れ、移動位置に応じて前記カッタ昇降手段の上昇作動を
    規制して前記カッタを上動位置で保持させる上昇作動規
    制手段と、 この上昇作動規制手段によって前記カッタが前記上動位
    置で保持されている状態において前記カッタ刃の刃先を
    覆う刃先ガード手段とを有していることを特徴とする請
    求項1もしくは請求項2に記載のベール裁断機。
JP33811096A 1996-12-18 1996-12-18 ベール裁断機 Pending JPH10175191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33811096A JPH10175191A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 ベール裁断機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160051552A (ko) * 2014-10-31 2016-05-11 미쓰보시 다이야몬도 고교 가부시키가이샤 브레이크 장치, 브레이크 장치로의 브레이크날의 부착 방법 및, 브레이크날용 카트리지

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JP2016087886A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 三星ダイヤモンド工業株式会社 ブレーク装置、ブレーク装置へのブレーク刃の取り付け方法、および、ブレーク刃用カートリッジ

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