JPH10174899A - 除塵装置 - Google Patents

除塵装置

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JPH10174899A
JPH10174899A JP9236797A JP9236797A JPH10174899A JP H10174899 A JPH10174899 A JP H10174899A JP 9236797 A JP9236797 A JP 9236797A JP 9236797 A JP9236797 A JP 9236797A JP H10174899 A JPH10174899 A JP H10174899A
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一隆 富松
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泰稔 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダスト、特に微細なダスト(サブミクロン粒
子)を効率よく捕集することが可能な除塵装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 気体中に含まれるダスト、もしくはミス
ト、あるいは両者を除去するための除塵装置であって、
気体中に含まれるダスト、もしくはミスト、あるいは両
者を帯電させるための荷電手段1と、帯電したダスト、
もしくは帯電したミスト、あるいは帯電したダスト及び
ミスト中に誘電体を散布するための散布手段7と、前記
誘電体を誘電分極させるための電界を形成する電界形成
手段10と、前記帯電したダスト及び前記帯電したミス
トの少なくともいずれか一方を捕捉した前記誘電体を捕
集するための捕集手段14とを具備することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は除塵装置に関し、特
に微細なダストを高効率で捕集する除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工業用電気集塵装置は、コロナ放
電により生成されたイオンによってガス中のダストを帯
電させ、クーロン力によって集塵極に捕集する構造にな
っている。上記集塵装置の主な構成要素は直流高圧電
源、放電極及び集塵極で、放電極に数10KV程度の高
電圧を印加することによりコロナ放電が発生する。ま
た、ダストを捕集するまでには、ダストを集塵極までの
距離だけ移動させる必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気集塵装置における
ダストの捕集は、電荷を有したダストが電界によりクー
ロン力を受けて移動することにより行なわれるが、その
速度はダストの帯電量、電界強度、空気抵抗等によって
決まり、結果的に微細なダスト、特にサブミクロン領域
では粒子の移動速度が最も遅くなる。
【0004】電気集塵装置におけるダストの捕集効率η
は、概略η=1−e-WA/Q (但し、W:ダストの移動速
度、A:集塵極面積、Q:ガス量)で表わされるため、
移動速度の遅いサブミクロン粒子を高効率で捕集するに
は、集塵極面積を大きくするしかなく、装置の大型化が
必要となり、コスト高となる。
【0005】これは、移動速度の遅いダストを長距離
(電極間隔に相当する距離:平均で数cm)移動させな
くてはならないところに問題があった。一方、移動距離
が短くても捕集できる手法を開発すれば、コンパクトな
装置でサブミクロン粒子の高効率捕集が可能となる。
【0006】その手段として放電極と集塵極の間隔を狭
めるナロースペーシング化も考えられるが、この場合電
極が汚れると荷電特性へ大きな影響を与え性能が逆に低
下したり、また電極の数を多く挿入せざるを得ないた
め、コスト的には安くならないといった課題があった。
本発明は、従来の電気集塵装置では捕集が困難であった
サブミクロン粒子を効率よく捕集することが可能な除塵
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、気体中
に含まれるダスト、もしくはミスト、あるいは両者を除
去するための除塵装置であって、気体中に含まれるダス
ト、もしくはミスト、あるいは両者を帯電させるための
荷電手段と、帯電したダスト、もしくは帯電したミス
ト、あるいは帯電したダスト及びミスト中に誘電体を散
布するための散布手段と、前記誘電体を誘電分極させる
ための電界を形成する電界形成手段と、前記帯電したダ
スト及び前記帯電したミストの少なくともいずれか一方
を捕捉した前記誘電体を捕集するための捕集手段とを具
備することを特徴とする除塵装置が提供される。
【0008】また、本発明によれば、気体を冷却し、前
記気体のうち除去しようとするものをミスト化するため
の冷却手段と、前記ミストを帯電させるための荷電手段
と、帯電したミスト中に誘電体を散布するための散布手
段と、前記誘電体を誘電分極させるための電界を形成す
る電界形成手段と、前記帯電したミストを捕捉した前記
誘電体を捕集するための捕集手段とを具備することを特
徴とする除塵装置が提供される。
【0009】さらに、本発明によれば、気体中に含まれ
るダスト、もしくはミスト、あるいは両者を除去するた
めの除塵装置であって、気体中に含まれるダスト、もし
くはミスト、あるいは両者を帯電させるための荷電手段
と、帯電したダスト、もしくは帯電したミスト、あるい
は帯電したダスト及びミスト中に誘電体を散布するため
の散布手段と、前記誘電体を誘電分極させるための電界
を形成する電界形成手段と、前記電界に前記誘電体の移
動経路を遮るように配置され、ポーラス、またはメッシ
ュ状で、非導電性の誘電体保持部材とを具備することを
特徴とする除塵装置が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る除塵装置を図
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施例1
に係る除塵装置を示す概略上面図、図2は図1のA部拡
大図、図3は本発明の実施例2に係る除塵装置を示す概
略上面図、図4は本発明の実施例3に係る除塵装置の電
界形成手段のアース極及び高電圧印加電極を示す側面
図、図5は図4のアース極及び高電圧印加電極を示す上
面図、図6は図4のアース極の下部を示す拡大図、図7
は本発明の実施例3に係る除塵装置における電界形成手
段へ誘電体及びダストを垂直流として移動させた場合を
説明するための側面図、図8は本発明の実施例4に係る
除塵装置を示す概略断面図、図9は本発明の実施例5に
係る除塵装置を示す概略断面図、図10は本発明の実施
例6に係る除塵装置を示す概略上面図、図11は本発明
の実施例6に係る除塵装置における作用を説明するため
の模式図、図12は本発明の実施例7に係る除塵装置を
示す概略上面図、図13は図12の電界形成手段を示す
(出口側のダクトから見た)正面図である。
【0011】(実施例1)図1に示すように、荷電手段
1は、等間隔ずつ距離をおいて配置された複数の(例え
ば5個の)対向電極2と、前記対向電極2の間に配置さ
れた複数の(例えば4個の)放電極3と、前記放電極3
に接続された高電圧発生装置4を備える。なお、前記対
向電極2は、接地されている。このような荷電手段1に
処理ガス5(例えば、石炭、重油等を燃焼させた際に発
生する排ガス)を搬送し、前記放電極3に前記高電圧発
生装置4によって例えば−(マイナス)の高電圧を印加
すると、コロナ放電が生じ、マイナスの単極性イオンが
発生する。このイオンによって前記処理ガス5中のダス
ト6をマイナスに帯電させることができる。
【0012】マイナスに帯電したダスト6は、散布手段
7(スプレー部)に搬送される。前記散布手段7は、前
記ダスト6中に誘電体8を散布するためのノズル9を有
する。このような散布手段7のノズル9から前記誘電体
8として例えば水を前記ダスト6中にミスト状に散布す
る。前記ノズル9の粒径は、数十ミクロン〜数mmにす
ると良い。また、前記誘電体8の散布量は、前記ダスト
7の濃度に応じて変化させると良い。さらに、前記誘電
体8は、前記ダスト6中に均一に散布した方が良い。
【0013】前記誘電体8及びダスト6は、電界形成手
段10へ搬送される。前記電界形成手段10には、平行
平板電極を用いる。すなわち、前記電界形成手段10
は、互いに所望の距離を隔てて配置された2つのアース
電極11a,11bと、前記アース電極11a,11b
のうち上流側の一部の電極間に配置された電圧印加電極
12と、マイナス側が前記電圧印加電極12に接続さ
れ、かつプラス側が接地された直流電源13とを備え
る。なお、前記2つのアース電極11a,11bは、接
地されている。このような電界形成手段10において、
前記電圧印加電極12に前記直流電源13によって直流
電圧を印加すると、前記アース極11aと前記電圧印加
電極12とで囲まれた空間及び前記アース極11bと前
記電圧印加電極12とで囲まれた空間内に直流電界を形
成することができ、この空間内に存在する前記誘電体8
を誘電分極させることができる。前記電界の強度(平均
電界強度)は、例えば、5kV/cmに設定した。な
お、このように平行平板電極によって電界を形成する
と、平等電界が得られるため、好ましい。誘電分極され
た誘電体8は、例えば図2に示すように、前述したマイ
ナスに帯電したダスト6をクーロン力によって捕捉する
ことができる。
【0014】平等電界中では、前記誘電体8は誘電分極
するだけなので、電極板近傍に存在する誘電体8を除く
大部分の誘電体8は電極上に捕集されずに前記ダスト6
中を漂う。このような電界中における前記誘電体8の存
在量が多くなればなる程、誘電体8と誘電体8の間隔は
短くなり、かつそれらの誘電体8は互いに分極しあって
複雑な電界が形成される。このため、非常に近い距離の
範囲で誘電体8の分極電荷とダスト6の電荷を引き合わ
せることができ、かつまた電界内における帯電ダスト6
に作用するクーロン力によって前記ダスト6を前記誘電
体8上に容易に付着させることができる。なお、前記ダ
スト6と前記誘電体8が衝突するための平均自由行程が
数mm以下であれば、前記ダスト6を極めて効率よく前
記誘電体8上に付着させることができる。
【0015】このようにしてダスト6を捕捉した誘電体
8は、捕集手段14に搬送される。この捕集手段14
は、前記電圧印加電極12と前記直流電源13の間に形
成された電流経路より分岐された経路に接続された放電
極15を備える。このような構成にすることによって前
記2つのアース極11a,11bのうち前記放電極17
と対向する部分を電気集塵装置として使用する。このよ
うな捕集手段14によれば、前記放電極15に前記直流
電源13によって直流電圧を印加すると、前記アース電
極11aと前記放電極15の間及び前記アース電極11
bと前記放電極15の間にコロナ放電を生じさせること
ができる。前記誘電体8は、前述したように例えば水ミ
ストであり、ダスト6に比べて粒径が大きいため、ダス
ト6を捕捉した誘電体8を前記2つのアース極11a,
11bのうち電圧印加電極12の後流部分に容易に捕集
することができる。また、ダストが水ミストに取り込ま
れる距離、この距離は水ミストの量,径により決定され
るが、例えば数mm以下、移動させればよいため、従来
のように数cm〜数十cmも移動させる場合に比べて、
除塵効率、特に粒径がサブミクロン領域に属するダスト
の除塵効率を大幅に改善することができる。さらに、電
気集塵装置単独でダストを捕集する場合に比べて集塵に
必要なアース電極の大きさを著しく小さくすることがで
き、除塵装置の小型化を図ることができる。また、電荷
手段はダストに電荷を与えるだけなので、高流速化が可
能である。さらに、電界形成手段は平等電界を与えれば
よいため、電極間隔を広くとることが可能となる。 (実施例2)図3に示すような除塵装置を用いて前述し
た実施例1で説明したのと同様な種類の処理ガス中のダ
ストの除去を行った。
【0016】図3に示すように、荷電手段21は、等間
隔ずつ距離をおいて配置された複数の(例えば6つの)
対向電極22と、前記対向電極22の間に配置された複
数の(例えば5つの)放電極23と、マイナス側が前記
放電極23に接続され、かつプラス側が接地された高電
圧発生装置24を備える。前記高電圧発生装置24をア
ースするための電流経路は分岐されて前記対向電極22
に接続されている。このような荷電手段21に前述した
処理ガスを搬送し、前記放電極23に前記高電圧発生装
置24によって例えば−(マイナス)の高電圧を印加す
ると、コロナ放電が生じ、マイナスの単極性イオンが発
生する。このイオンによって前記処理ガス中のダストを
マイナスに帯電させることができる。
【0017】マイナスに帯電したダストは、散布手段2
5(スプレー部)に搬送される。前記散布手段25は、
前述した実施例1で用いたのと同様な構成のノズル10
を複数個(例えば4個)有する。このような散布手段2
5の複数のノズル10から誘電体として例えば水ミスト
を前記ダスト中に散布する。
【0018】前記誘電体及びダストは、電界形成手段2
6へ搬送される。前記電界形成手段26には、平行平板
電極を用いる。すなわち、前記電界形成手段26は、等
間隔の距離を開けて配置された3つのアース電極27
a,27b,27cと、前記アース電極27aと前記ア
ース電極27bの間にこれらアース極の上流側の一部と
対向するように配置された第1の電圧印加電極28a
と、前記アース電極27bと前記アース電極27cの間
にこれらアース極の上流側の一部と対向するように配置
された第2の電圧印加電極28bと、前記第1の電圧印
加電極28a及び第2の電圧印加電極28bに接続され
た電源装置29と、電源周波数を選定するためのインバ
ータ30を備える。このような電界形成手段26におい
て、前記電源装置29をオンにし、前記インバータ30
により電源周波数を選定し、前記第1、第2の電圧印加
電極28a、28bに所望の周波数の交流電圧を印加す
ると、前記3つのアース極27a〜27c及び前記第
1、第2の電圧印加電極28a、28bにより囲まれた
空間内に交番電界を形成することができ、この空間内に
存在する誘電体を誘電分極させることができる。前記電
界の強度(平均電界強度)は、例えば5kV/cmに設
定した。誘電分極された誘電体は、マイナスに帯電され
たダストをクローン力によって捕捉することができる。
また、前記誘電体として例えば水ミストを使用している
ため、前記誘電体の粒径を前記ダストに比べて数桁大き
なものにすることができる。このため、電圧印加電極に
印加する交流電圧の周波数を選定することによって、前
記誘電体を移動させずに帯電されたダストのみを移動さ
せることができ、誘電体のダスト捕捉率を向上すること
ができる。なお、このように平行平板電極によって交番
電界を形成すると、平等電界が得られるため、好まし
い。
【0019】このようにしてダストを捕捉した誘電体
は、捕集手段31に搬送される。この捕集手段31は、
前記アース極27aと前記アース極27bのうち電圧印
加電極28aの後流部分の電極間に配置された第1の放
電極32aと、前記アース極27bと前記アース極27
cのうち電圧印加電極28bの後流部分の電極間に配置
された第2の放電極32bと、前記第1の放電極32a
と前記第2の放電極32bに直流高電圧を印加するため
の直流高電圧発生装置33を備える。このような構成に
することによって前記アース極27a,27bのうち前
記放電極34aと対向する部分及び前記アース極27
b,27cのうち前記放電極34bと対向する部分を電
気集塵装置として使用する。このような捕集手段33に
よれば、前記放電極32a、32bに前記直流高電圧発
生装置33によって直流電圧を印加することにより前記
アース電極27a,27bと前記放電極32aの間及び
前記アース電極27b,27cと前記放電極32bの間
にコロナ放電を生じさせることができるため、ダストを
捕捉した誘電体を前記3つのアース極27a〜27cの
右側部分に容易に捕集することができ、除塵効率を向上
することができる。
【0020】なお、実施例1,2においては、捕集手段
として電気集塵装置を適用した例を説明したが、捕集手
段としてデミスタを用いたところ、ダストを捕捉した誘
電体をデミスタによって容易に捕集することができ、捕
集手段としてデミスタを用いても微細なダストを高効率
で捕集できることを確認できた。 (実施例3)電界形成手段及び捕集手段を以下に説明す
る構成のものにすること以外は、実施例1と同様な除塵
装置によって処理ガス(例えば、石炭、重油等を燃焼さ
せた際に発生する排ガス)中のダストの除去を行った。
【0021】すなわち、捕集手段を兼ねる電界形成手段
は、図4及び図5に示すように、複数(例えば9つ)の
円筒状のアース極40と、複数の(例えば4つの)円筒
状電圧印加電極41を備える。前記4つの電圧印加電極
41は、これらを頂点とした図形が正方形になるように
配置されている。前記9つのアース極40は、前記各電
圧印加電極41の四方を囲むように配置されている。つ
まり、前記アース極40及び前記電圧印加電極41は、
千鳥格子状に配置されている。直流電源42は、マイナ
ス側が前記電圧印加電極41に接続され、かつプラス側
が接地されている。前記各アース極40は、図6に示す
ように、下端がテーパ状に細くなり、絞り部43が形成
されている。前記各アース極40は、円筒形状で、かつ
内面に2枚の支持板44a、44bが形成され、導電性
材料からなるカバー45を有する。前記2枚の支持板4
4a、44bは、前記電極40の絞り部43の上方に例
えば溶接によって固定されている。このような構成にす
ることによって前記アース極40の下端をこの電極と同
電位の前記カバー45で被覆することができる。前記各
アース極40及び前記各カバー45は、例えば、導電性
を有するガラス繊維強化プラスチック、ステンレスなど
の導電性及び耐酸性を有する材料から形成すると良い。
また、前記各電圧印加電極41は、前述したアース電極
40と同様に下端がテーパ状に細くなり、絞り部が形成
されている。前記各電圧印加電極41は、前述したアー
ス電極40で説明したのと同様な構成のカバー、つまり
円筒形状で、かつ内面に複数(例えば2枚)の支持板が
形成され、導電性材料からなるカバーを有する。前記2
枚の支持板は、前記電極41の絞り部の上方に例えば溶
接によって固定されている。このような構成にすること
によって前記電圧印加電極41の下端をこの電極と同電
位のカバーで被覆することができる。前記各電圧印加電
極41及び前記各カバーは、前述したアース電極40で
説明したのと同様な材料から形成すると良い。また、前
記各アース極40及び前記各電圧印加電極41の直下に
は、例えば、タンク、ホッパなどの誘電体回収容器(図
示しない)が配置されている。このような捕集手段を兼
ねる電界形成手段において、前記直流電源42によって
前記4つの電圧印加電極41に直流電圧をそれぞれ印加
すると、図5に示すように前記各アース極40と前記各
電圧印加電極41の間に電気力線Eを発生させることが
でき、これら電極間に不平等電界を形成することができ
る。前記電界の強度(平均電界強度)は、例えば5kV
/cmに設定した。
【0022】このような構成の除塵装置によれば、前述
した荷電手段により前記処理ガス中のダストを例えばマ
イナスに帯電させ、これを前記散布手段に搬送し、前記
散布手段によって前記ダスト中に誘電体として例えば水
ミストを散布する。前記誘電体及び前記ダストを前記捕
集手段を兼ねる電界形成手段に搬送し、前記各アース極
40と前記各電圧印加電極41とで囲まれた空間内を水
平流として移動させる。つまり、前記誘電体及び前記ダ
ストは、前記各アース極40と前記各電圧印加電極41
との間に生じた電気力線Eを横切るように移動し、前記
各アース極40と前記各電圧印加電極41との間に形成
された不平等電界によって前記誘電体が誘電分極される
と共に、誘電分極された誘電体に前記ダストが捕捉され
る。形成される電界が不平等電界であるため、前記アー
ス極40や、前記電圧印加電極41近傍における電界が
高くなる。その結果、ダストを捕捉した誘電体をグラー
ディエント力によって前記各アース極40に捕集するこ
とができると共に、余剰の誘電体が前記アース極40
や、前記電圧印加電極41に捕集される。前述したよう
に誘電体は例えば液体であるため、これら電極に捕集さ
れると電極を伝って下方に流れ、前述した回収容器内に
回収される。ところで、前記誘電体が水ミストのような
導電性であるか、あるいは低抵抗である場合、これら電
極に捕集された誘電体は誘電分極されて逆帯電し、対抗
電極に引き寄せられることがある。このような現象が生
じると、前記電圧印加電極41に十分な大きさの電圧を
印加することが困難になる恐れがある。この逆帯電現象
は、エッジ効果により電界が強くなる電極下端部で顕著
に生じる。前記各アース極40の絞り部がこの電極と同
電位のカバーで被覆されていると共に、前記各電圧印加
電極41の絞り部がこの電極と同電位のカバーで被覆さ
れているため、これら電極の下部に形成される電界がエ
ッジ効果によって強くなるのを抑制することができる。
このため、前記アース極40や、前記電圧印加電極41
に捕集された誘電体がこれら電極を伝って落下する際に
前記誘電体が逆帯電するのを防止することができ、火花
の発生を抑制することができる。したがって、形成され
る電界自身は不平等電界であって平等電界に比べて除塵
効率がやや劣るものの、前記平等電界に比べて高い電圧
を印加することができ、かつ誘電体の散布量を多くする
ことができるため、結果として除塵効率を向上すること
ができる。
【0023】すなわち、除塵効率は、誘電体の散布量が
多くなるほど誘電体とダストとの距離が近くなるため、
高くなる。前記誘電体として水ミストなどの液体を使用
し、前記電界形成手段を平行平板の電極構成とした場
合、誘電体の散布量が多くなり過ぎると、電極の端面よ
り落下する液体のエッジ効果によって前記電極に十分な
電圧を印加することが困難になる場合がある。本発明の
実施例3の除塵装置によれば、多量の誘電体を散布する
ことができ、かつアース極と電圧印加電極の間に十分な
大きさの電圧を印加することができるため、除塵効率を
向上することができる。
【0024】また、図7に示すように、前述した電界形
成手段のアース極40及び電圧印加電極41に帯電した
ダスト及び誘電体をこれらの電極の下方から挿入し、前
記ダスト及び誘電体を前述した図6に示す電気力線Eに
対して垂直に移動させると、重力の影響により前記誘電
体の上昇速度と前記ダストの上昇速度に差ができるた
め、電界における誘電体の滞留時間を長くすることがで
きる。その結果、誘電体の散布量を少なくすることがで
きるため、アース極40及び電圧印加電極41に捕集さ
れた誘電体が落下する際に生じる火花放電をさらに低減
することができ、除塵効率を高めることができる。
【0025】なお、前述した実施例3においては、電界
形成手段の電圧印加電極に直流電圧を印加して電界を形
成する例を説明したが、直流電圧の代わりに交流電圧を
用いても同様な効果が期待できる。
【0026】また、前記アース極および前記電圧印加電
極の形状を円筒形にした例を説明したが、形状はこれに
限らず、例えば、角筒形、角柱形、円柱形などの細長形
状にすることができる。 (実施例4)石炭、重油等を燃焼させた際に発生する排
ガスに含まれるSO3 ガスの除去を図8に示すような除
塵装置を用いて行った。
【0027】図8に示すように、実施例4の除塵装置
は、装置本体50の左側に荷電手段51が設置されてい
る。この荷電手段51は、前述した実施例1で説明した
のと同様な構成を有する。散布手段としての複数個の
(例えば5つの)ノズル52は、前記装置本体50内の
入り口側に配置されている。捕集手段としてのデミスタ
53は、前記装置本体50内の出口側に配置されてい
る。複数個の(例えば8つの)デミスタ洗浄ノズル54
は、デミスタ53の前方に配置されている。前記電界形
成手段55は、前記装置本体50内の前記ノズル52と
前記デミスタ洗浄ノズル54の間に配置されている。こ
の電界形成手段55は、前述した実施例1で説明したの
と同様な構成を有する。このような装置本体50の下部
にはホッパ部56が形成されている。第1の仕切板57
は、前記ホッパ部56内に、前記ノズル52と前記電界
形成手段55により囲まれた空間の直下に位置するよう
に配置されている。このようにホッパ部56内に第1の
仕切板57を形成することによって、前記ノズル52か
ら噴射された誘電体や処理ガスが前記電界形成手段55
に搬送されずに前記ホッパ部56の内面を伝って後述す
る循環液貯蔵タンク内に回収されるのを防止することが
できる。前記第2の仕切板58は、前記ホッパー部56
内に前記デミスタ53の直下に位置するように配置され
ている。このように第2の仕切板58を形成することに
よって、誘電体が必ずデミスタ53を通過するようにな
ると共に、前記デミスタ53の洗浄液を前記第2の仕切
板58及び前記ホッパ部56の内面を伝わせて前記循環
液貯蔵タンク内に回収することが可能になる。なお、本
実施例は2枚の仕切板を設けているが、ホッパ部を通じ
てガスのすり抜けが生じないよう複数の仕切りを設ける
ことも可能である。前記ホッパ部56の下端には、誘電
体を含む循環液を貯蔵するためのタンク59が設置され
ている。例えば水酸化ナトリウムなどのアルカリ供給源
60は、第1電磁弁61を介して前記タンク59に接続
されている。pH指示調節器62は、一端が前記電磁弁
61に接続され、かつ他端が前記貯蔵タンク59に接続
されている。このようなpH指示調節器62によって、
前記タンク59内の循環液のpHを検出し、前記循環液
のpHが目的とする値よりも低くなった場合に前記電磁
弁61を開放して前記タンク59内に水酸化ナトリウム
を供給し、前記循環液のpHを目的とする値に維持して
いる。前記循環液のpHは、処理ガス中に含まれる酸性
ガス(例えばSO3 ガス)による装置の腐食を防止する
観点から、4以上にすることが好ましい。また、誘電体
によって酸性有毒ガス(例えば、SO3 ガス)の吸収を
行うことを考慮すると、前記循環液のpHは6以上が好
ましい。工業用水供給源63は、第2電磁弁64を介し
て前記デミスタ洗浄ノズル54に接続されている。ss
(固体浮遊物)濃度指示調節器65は、一端が前記電磁
弁64に接続され、かつ他端が前記貯蔵タンク59に接
続されている。このようなss濃度指示調節器65によ
って、前記タンク59内の固体浮遊物濃度を検出し、前
記濃度が目的とする値よりも高くなったら前記デミスタ
洗浄ノズル54から散布する洗浄水の量を多くし、それ
により前記タンク59内の循環液を希釈し、前記固体浮
遊物濃度を目的とする値に維持している。ポンプ66
は、一端が前記ノズル52に接続され、かつ他端が前記
タンク59に接続されている。固液分離装置67は、前
記ポンプ66と前記タンク59を接続する配管に設置さ
れている。この固液分離装置67は、排水量が抑制され
ている際に循環系のss濃度が高くなり過ぎないように
設置する場合がある。前記循環液の固体浮遊物濃度が高
くなると、前記循環液の粘性が高くなるため、ノズルの
磨耗等の不具合が生じる恐れがある。排水管68は、前
記ポンプ66に接続されている。
【0028】このような除塵装置において、前述した処
理ガス69を前記荷電手段51に搬送し、前記SO3
スのうちミスト化しているものを例えばマイナスに帯電
させる。この処理ガスを前記散布手段のノズル52に搬
送し、前記ノズル52から誘電体である水酸化ナトリウ
ム水溶液を含む循環液を前記ガスにミスト状、もしくは
液滴状に噴霧する。この噴霧によって前記処理ガス中の
SO3 ガスを前記誘電体に吸収させることができる。な
お、誘電体による有毒ガスの吸収効率を高める観点か
ら、前記誘電体に吸収させるガスの負荷に応じて前記誘
電体の噴霧量及びpHを調整すると良い。前記誘電体及
び前記SO3 ミストを前記電界形成手段55に搬送し、
前記誘電体を誘電分極させ、前記誘電体に前記SO3
ストを付着させる。このような誘電体を前記捕集手段の
デミスタ53によって捕集することによって、排気ガス
中のSO3 ガスの除去を行うことができた。なお、前記
電界形成手段55により形成された電界の強度(平均電
界強度)は、例えば5kV/cmに設定した。
【0029】前記SO3 ミストを捕捉した誘電体を捕集
したデミスタ53は、前記洗浄ノズル54から噴霧され
る工業用水によって洗浄される。洗浄液は、前記仕切板
58及び前記ホッパ部56内面を伝って前記貯蔵タンク
59内に回収される。前記貯蔵タンク59内の循環液
は、前記pH指示調節器62及び前記ss濃度指示調節
器65によって目的とするpH及び固体浮遊物濃度に調
節された後、前記ポンプ66に送られ、誘電体として前
記散布手段のノズル52から噴霧される。 (実施例5)図9に示すように、実施例5の除塵装置
は、処理ガス冷却手段を有すること以外は、実施例4の
除塵装置と同様な構造を有する。すなわち、処理ガス冷
却手段としてのノズル70は、前記荷電手段51への入
り口に配置されている。前記ノズル70は、前記ポンプ
66に接続されている。このような構成にすることによ
って、処理ガスの冷却水として前記貯蔵タンク59内の
循環液を使用する。
【0030】このような除塵装置において、処理ガス
(例えば、石炭、重油等を燃焼させた際に発生する排ガ
スのうちSO3 ガスを含むもの)69に前記冷却手段の
ノズル70から前記循環液を噴霧し、前記ガスを冷却
し、SO3 ガスをミスト化する。SO3 ガスは、露点が
高い。このため、処理ガスを冷却せずに前記荷電手段5
1に搬送すると、温度の下がる荷電手段51の下流側で
ミスト化する。従って、前記冷却手段によって予めミス
ト化してから前記荷電手段51に搬送し、前述した実施
例4と同様にしてミストの帯電、誘電体である水酸化ナ
トリウム水溶液を含む循環液の噴霧、前記誘電体の誘電
分極を行って前記誘電体に前記SO3 ミストを付着さ
せ、このような誘電体を前記捕集手段のデミスタ53で
捕集することによって、SO3 ガスの除去率を大幅に向
上することができる。
【0031】なお、前述した実施例4、5においては、
デミスタ洗浄用の工業用水供給源と循環液希釈用の工業
用水供給源を共通にしたが、デミスタ洗浄用と循環液希
釈用とで別々の工業用水供給源を使用しても良い。ま
た、前記実施例4、5においては、固液分離装置を備え
る例を説明したが、固液分離装置はなくても良い。
【0032】前記実施例4、5においては、誘電体とし
て水酸化ナトリウム水溶液を使用したが、前記誘電体は
これに限らず、例えば、水酸化マグネシウム(Mg(O
H)2 )のスラリー、水酸化カルシウム(Ca(OH)
2 )水溶液を使用することができる。
【0033】前記実施例4、5においては、処理ガスを
水平流として移動させる例を説明したが、処理ガスは垂
直流として移動させても良い。 (実施例6)図10に示すような構成の除塵装置を使用
して処理ガス、例えば、石炭、重油等を燃焼させた際に
発生する排ガス中のダストの除去を行った。なお、この
除塵装置の荷電手段及び散布手段は、前述した実施例1
で説明したのと同様な構成のものを使用した。
【0034】すなわち、図10に示すように、電界形成
手段80は、互いに所望の距離を隔てて配置された2つ
のアース電極81a,81bと、前記アース電極81
a,81bの間に前記アース電極81a,81bの左側
部分と対向するように配置された電圧印加電極82と、
マイナス側が前記電圧印加電極82に接続され、かつプ
ラス側が接地された直流電源83を備える。前記2つの
アース電極81a,81bは、接地されている。
【0035】例えばV字形状をなし、メッシュ状で、非
導電性の誘電体保持部材84は、前記アース電極81a
と前記電圧印加電極82の間及び前記アース電極81b
と前記電圧印加電極82の間を塞ぐように配置され、処
理ガスが必ず誘電体中を通過するようにしている。前記
誘電体保持部材84は、例えば、ポリプロピレン製のワ
イヤメッシュを例えばV字形のポリプロピレン製ケージ
に収納したものからなる。
【0036】再飛散した誘電体を捕集するための捕集手
段85は、前記電圧印加電極82と前記直流電源83の
間に形成された電流経路より分岐された経路に接続され
た放電極86を備える。このような構成にすることによ
って前記2つのアース極81a、81bのうち前記放電
極86と対向する部分を電気集塵装置として使用する。
【0037】このような除塵装置において、まず、前記
処理ガス5中のダスト6を前記荷電手段1により例えば
マイナスに帯電させ、前記ダスト中に前記散布手段7に
よって誘電体8として例えば水をミスト状に噴霧する。
前記誘電体8及び前記ダスト6を前記電界形成手段80
に搬送する。前記電界形成手段80により形成される直
流電界(平均電界強度は例えば5kV/cm)への入り
口には前記誘電体保持部材84がそのV字の開いた部分
が出口側を向くように配置されている、つまり、前記入
り口は前記誘電体保持部材84によって塞がれている。
前記誘電体8及び前記ダスト6は、前述した図10に示
す矢印の方向から前記誘電体保持部材84へ侵入するた
め、誘電体及びダストの通過断面積を大きくとることが
でき、前記誘電体保持部材84内部を通過する際の移動
速度を十分に遅くすることができる。また、前記誘電体
保持部材84へ侵入するまでの電界領域において前述し
た誘電分極された誘電体による帯電ダストの捕捉を行う
ことができるばかりか、前記保持部材84は前記ダスト
6に比べて粒径の大きな誘電体8を物理的な衝突、ある
いは静電気力によって取り込むことができるため、前記
誘電体保持部材84が保持した例えば液滴状の誘電体8
と前記誘電体保持部材84を形成する物質(ここではポ
リプロピレン)との間に形成される電界によって、帯電
したダスト6を図11に示すように前記液滴状の誘電体
8に取り込んだり、あるいは前記誘電体保持部材84に
捕集することができる。このため、除塵効率を大幅に改
善することができる。
【0038】なお、前記保持部材84は、大部分の誘電
体8を捕集することができ、デミスタのような機械的捕
集手段としての機能も備える。但し、肥大凝集した誘電
体8は、前記保持部材84から再飛散する場合がある。
このような誘電体8は、前記再飛散誘電体捕集手段85
によって容易に捕集することができる。
【0039】また、このような装置において、前記誘電
体8として水、水溶液などの液体を使用すると、前記保
持部材84に保持された液滴は新に前記保持部材84に
供給される液滴と合体して肥大成長し、自重にて前記保
持部材84内を流れ落ち、系外へ排出させることが可能
である。このため、前記液体としてアルカリ水溶液を使
用すると、前述したような有毒ガス(例えばSO3 ガス
など)を前記誘電体によって吸収することができ、かつ
前記誘電体の再利用を行うことが可能になる。
【0040】前述した実施例6においては、誘電体保持
部材84としてV字形のポリプロピレン製ケージにポリ
プロピレン製のワイヤメッシュを収納したものを用いた
例を説明したが、前記誘電体保持部材はこれに限らず、
開口率が大きく、通風損失が小さく、かつ保持した誘電
体がその液滴状を保持できるように揆水性を有する材料
から形成されていれば良い。このような材料からなる誘
電体保持部材としては、例えば、板状のセラミックフォ
ームをV字形に配置したものを挙げることができる。
【0041】また、前記誘電体保持部材84の開口率
は、50%以上にすると良い。 (実施例7)図12に示すような構成の除塵装置を使用
して処理ガス、例えば、石炭、重油等を燃焼させた際に
発生する排ガス中のダストの除去を行った。なお、この
除塵装置の荷電手段及び散布手段は、前述した実施例1
で説明したのと同様な構成のものを使用した。
【0042】すなわち、電界部の出口と通ずるダクトの
形状を角形にし、このダクトに図12及び図13に示す
ような矩形状隔離壁90を配置した。前記隔離壁90に
は、例えば2つの円形穴90a、90bが開口されてい
る。電界形成手段は、前記円形穴90a、90bの中心
にそれぞれ配置された複数の(例えば、2つの)円筒状
電圧印加電極91a、91bと、前記隔離壁90の電界
部側の面における前記円形穴90a、90bの周縁にそ
れぞれ配置された円筒状で、かつ多孔質の2つのアース
極92a、92bと、直流電源93を備える。前記2つ
のアース極92a、92bは、例えばステンレスからな
り、また接地されている。一方、前記直流電源93は、
マイナス側に前記2つの電圧印加電極91a、91bが
接続され、かつプラス側が接地されている。このような
電界形成手段によれば、前記2つの電圧印加電極91
a、91bに前記直流電源93で直流電圧を印加するこ
とにより前記電圧印加電極91aと前記アース極92a
で囲まれた空間及び前記電圧印加電極91bと前記アー
ス極92bで囲まれた空間に直流電界を形成することが
できる。なお、ここで形成される電界は、不平等電界に
なる。
【0043】円筒形状をなし、メッシュ状で、非導電性
の第1誘電体保持部材94aは、前記隔離壁90の電界
部側の面に前記アース極92aと同心円になるように配
置されている。一方、円筒形状をなし、メッシュ状で、
非導電性の第2誘電体保持部材94bは、前記隔離壁9
0の電界部側の面に前記アース極92bと同心円になる
ように配置されている。前記第1誘電体保持部材94a
及び前記第2誘電体保持部材94bは、それぞれ、例え
ば円筒形のポリプロピレン製ケージにポリプロピレン製
のワイヤメッシュを収納したものからなる。また、前記
第1誘電体保持部材94a及び前記第2誘電体保持部材
94bは、それぞれ、内面に円筒状の補強部材95a、
95bが形成されている。この補強部材95a、95b
は、多孔質で、例えばセラミックスなどの非導電性の材
料から形成され、前記保持部材94a、94bの形状を
保持する役割をなす。このように電圧印加電極、アース
極及び誘電体保持部材を配置することによって、電圧印
加電極に対してアース極及び誘電体保持部材を同心円状
に配置することができる。円形隔離板96a、96b
は、それぞれ、前記誘電体保持部材94a、94bの電
界部側の開口部を塞ぐように配置されている。
【0044】再飛散した誘電体を捕集するための捕集手
段は、前記隔離壁90のダクト側の面に前記電圧印加電
極91a、91bそれぞれと同心円になるように配置さ
れた2つの円筒状アース極97a、97bと、前記電圧
印加電極91a、91bのダクト側にそれぞれ形成され
た2組のトゲ98a、98bを備える。このような捕集
手段によれば、前記電圧印加電極91a、91bに前記
直流電源93で直流電圧を印加することにより前記トゲ
98aと前記アース極97aの間及び前記トゲ98bと
前記アース極97bの間にコロナ放電を生じさせること
ができるため、前記保持部材94a、94bから再飛散
した誘電体を電気集塵装置の原理で捕集することができ
る。
【0045】このような除塵装置において、まず、前記
処理ガス5中のダスト6を前記荷電手段1により例えば
マイナスに帯電させ、前記ダスト中に前記散布手段7に
よって誘電体8として例えば水をミスト状に噴霧する。
前記誘電体8及び前記ダスト6を前記電界形成手段に搬
送する。前記隔離板96a、96bが形成されているた
め、前記誘電体8及び前記ダスト6は、図12に示す矢
印に沿う方向から前述した電界形成手段によって形成さ
れた直流電界内(平均電界強度は例えば5kV/cm)
に侵入し、前記アース極92a、92bを通過し、前記
保持部材94a、94b内を比較的遅い速度で移動す
る。また、前記隔離板96a、96bの前述したような
配置によって、前記保持部材94a、94bは直流電界
への入り口を塞ぐように配置されていることとなる。こ
のため、前記保持部材94a、94bは、誘電体の通過
断面積を大きくすることができる。従って、前記直流電
界内における前記誘電体8及び前記ダスト6の滞留時間
を長くすることができるため、除塵効率を向上すること
ができる。
【0046】なお、前記保持部材94a、94bは、大
部分の誘電体8を捕集することができ、デミスタのよう
な機械的捕集手段としての機能も備える。但し、肥大凝
集した誘電体8は、前記保持部材94a、94bから再
飛散する場合がある。このような誘電体8は、前記再飛
散誘電体捕集手段によって容易に捕集することができ
る。
【0047】前述した実施例7においては、誘電体保持
部材94a、94bとして円筒形のポリプロピレン製ケ
ージにポリプロピレン製のワイヤメッシュを収納したも
のを用いた例を説明したが、前記誘電体保持部材はこれ
に限らず、開口率が大きく、通風損失が小さく、かつ保
持した誘電体がその形状を保持できるように揆水性を有
する材料から形成されていれば良い。このような材料か
らなる誘電体保持部材としては、例えば、円筒形のセラ
ミックフォームを挙げることができる。
【0048】また、前記誘電体保持部材の開口率94
a、94bは、50%以上にすると良い。なお、前述し
た実施例1〜7においては、処理ガス中のダストないし
ミストを荷電手段によってマイナスに帯電させた例を説
明したが、前記ダストないしミストはプラスに帯電させ
ても良い。
【0049】また、前記誘電体としては、前述した水、
あるいは水溶液、もしくは水を含むスラリーを用いるこ
とができる。排気ガスに例えばSO3 ガスなどの酸性ガ
スが含まれている場合、前述したように前記誘電体とし
ては、例えば水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カルシウ
ム水溶液などのアルカリ水溶液、水酸化マグネシウムを
含むスラリーなどのアルカリ性スラリーを用いると良
い。
【0050】前記誘電体は、帯電したダスト中にミス
ト、もしくは液滴状に散布することが好ましい。このよ
うなミスト状、もしくは液滴状の誘電体の平均粒径は、
50μm〜5mmの範囲にすることが好ましい。これは
次のような理由によるものである。前記平均粒径を50
μm未満にすると、デミスタなどの機械的捕集手段によ
ってダストを捕捉した誘電体を捕集することが困難にな
る恐れがある。一方、前記平均粒径が5mmを越える
と、誘電体の供給量を多くする必要が生じ、電界形成手
段として平行平板電極を使用した場合に前述した火花放
電を招く等の不都合が生じる恐れがある。
【0051】さらに、電界形成手段によって形成される
電界の強度が高い程、誘電分極による誘電体表面の電荷
量が増加するため、好ましい。本発明に係る除塵装置に
よれば、気体中に含まれるダスト、ないしミスト、ある
いは両者を荷電手段でプラス(+)あるいはマイナス
(−)に帯電させる。帯電したダスト、ないしミスト、
あるいはダスト及びミスト中に散布手段により誘電体を
散布する。前記誘電体を電界形成手段により誘電分極さ
せる。このようにして誘電体を誘電分極させると、誘電
体の分極電荷と電荷手段で帯電されたダストないしミス
トの電荷とが引き合い、あるいは誘電体と誘電体の間に
形成される電界によるクーロン力でもって前記ダストな
いしミストを前記誘電体に捕捉することができる。ダス
ト及びミストのうち少なくともいずれか一方を捕捉した
誘電体は、粒径が大きいため、捕集手段として電気集塵
装置を用いた場合に小さい電極面積で捕集することがで
き、また、衝突集塵(慣性集塵)を利用したデミスタの
ような機械的捕集装置を用いても容易に捕集することが
できる。従って、誘電体に取り込むために必要な距離だ
けダストや、ミストを移動させれば良いため、ダスト
や、ミストの移動距離を短縮することができ、従来の電
気集塵装置では捕集の困難な微細なダストやミスト、特
に粒径がサブミクロン領域に属する粒子の捕集効率を大
幅に改善することができる。
【0052】本発明に係る別の除塵装置は、気体を冷却
し、前記気体のうち除去しようとするものをミスト化す
るための冷却手段と、前記ミストを帯電させるための荷
電手段と、帯電したミスト中に誘電体を散布するための
散布手段と、前記誘電体を誘電分極させるための電界を
形成する電界形成手段と、前記帯電したミストを捕捉し
た前記誘電体を捕集するための捕集手段とを具備するこ
とを特徴とするものである。このような装置によれば、
除去しようとする気体を荷電させる前にミスト化させて
おくことができるため、気体中に含まれる露点の高い、
つまりミスト化し難いガスの除去率を高めることができ
る。従って、例えば脱硫装置の排気ガスに含まれる有毒
ガスの一つであるSO3 ガスは露点が高いため、このS
3 ガスの除去を本発明に係る除塵装置によって行うこ
とにより前記排気ガス中のSO3ガスの除去率を高める
ことができる。
【0053】また、前述した2つの装置における電界形
成手段として直流電界、または交番電界を形成するため
の平行平板電極を有するものを用いることによって、平
等電界を形成することができるため、誘電体は誘電分極
するだけで静電気力によって捕集されることがなく、空
間における誘電体の比率を均一に保つことができる。そ
の結果、除塵効率を向上することができる。
【0054】さらに、前述した2つの装置における電界
形成手段として、直流電界、または交番電界を形成する
ためのアース極及び電圧印加電極をそれぞれ複数有し、
前記アース極及び前記電圧印加電極は互いに隣接するよ
うに立設され、前記アース極は下部がこの極と同電位の
カバーで被覆され、前記電圧印加電極は下部がこの極と
同電位のカバーで被覆されているものにすることによっ
て、この電界形成手段により形成された電界において帯
電したダストや、ミストを捕捉した誘電体は前記アース
極や、前記電圧印加電極に捕集され、自重によりこれら
を伝って落下する。前記アース極及び前記電圧印加電極
の下部に形成される電界の強度は、前記カバーによって
弱められているため、落下した誘電体が逆帯電して対向
電極に向かう現象を防止することができ、前記電圧印加
電極に印加される電圧が低下するのを抑制することがで
きる。その結果、前記誘電体の散布量を多くすることが
でき、帯電したダストや、ミストと前記誘電体の距離を
近付けることができるため、除塵効率を向上することが
できる。
【0055】なお、ここでいう立設には、直立や、ほぼ
直立の他に、傾斜した状態で配置することも包含され
る。また、前記アース極及び前記電圧印加電極を互いに
隣接するように立設する配置には、前述したような電圧
印加電極の四方にアース極を配置するものの他に、例え
ば、アース極の四方に電圧印加電極を配置するもの、電
圧印加電極の四方にアース極を配置すると共に、前記ア
ース極の四方に前記電圧印加電極を配置するものを挙げ
ることができる。
【0056】本発明に係るさらに別の除塵装置は、気体
中に含まれるダスト、もしくはミスト、あるいは両者を
除去するための除塵装置であって、気体中に含まれるダ
スト、もしくはミスト、あるいは両者を帯電させるため
の荷電手段と、帯電したダスト、もしくは帯電したミス
ト、あるいは帯電したダスト及びミスト中に誘電体を散
布するための散布手段と、前記誘電体を誘電分極させる
ための電界を形成する電界形成手段と、前記電界に前記
誘電体の移動経路を遮るように配置され、ポーラス、ま
たはメッシュ状で、非導電性の誘電体保持部材とを具備
することを特徴とするものである。このような装置によ
れば、誘電体が前記電界及び前記誘電体保持部材中を移
動する速度を遅くすることができるため、前記誘電体の
電界滞留時間を長くすることができる。また、前記保持
部材はそこに前記誘電体を取り込むことができるため、
この誘電体と前記保持部材との間に形成される電界によ
って帯電したダストや、ミストを前記保持部材に捕捉す
ることができる。従って、帯電したダスト、ミストを前
記保持部材の外に存在する誘電分極された誘電体により
捕捉することができると共に、前記保持部材内に捕集す
ることができるため、除塵効率を大幅に改善することが
できる。
【0057】特に、前記保持部材を前記電界への入り口
を塞ぐように配置することによって、前記誘電体が前記
電界を移動する速度をさらに遅くすることができ、かつ
前記保持部材の誘電体通過断面積を高めることができる
ため、除塵効率を飛躍的にに改善することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ダ
スト及びミスト、特に従来の電気集塵装置では捕集が困
難であった微細なダスト及びミスト(サブミクロン粒
子)を効率よく捕集できる除塵装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る除塵装置を示す概略上
面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】本発明の実施例2に係る除塵装置を示す概略上
面図。
【図4】本発明の実施例3に係る除塵装置の電界形成手
段のアース極及び高電圧印加電極を示す側面図。
【図5】図4のアース極及び高電圧印加電極を示す上面
図。
【図6】図4のアース極の下部を示す拡大図。
【図7】本発明の実施例3に係る除塵装置における電界
形成手段へ誘電体及びダストを垂直流として移動させた
場合を説明するための側面図。
【図8】本発明の実施例4に係る除塵装置を示す概略断
面図。
【図9】本発明の実施例5に係る除塵装置を示す概略断
面図。
【図10】本発明の実施例6に係る除塵装置を示す概略
上面図。
【図11】本発明の実施例6に係る除塵装置における作
用を説明するための模式図。
【図12】本発明の実施例7に係る除塵装置を示す概略
上面図。
【図13】図12の電界形成手段を示す正面図。
【符号の説明】
1…荷電手段、 2…対向電極、 3,15…放電極、 4…高電圧発生装置、 6…ダスト、 8…誘電体、 7…散布手段、 9…ノズル、 10…電界形成手段、 11a、11b…アース電極、 12…電圧印加電極、 13…直流電源、 14…捕集手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体中に含まれるダスト、もしくはミス
    ト、あるいは両者を除去するための除塵装置であって、 気体中に含まれるダスト、もしくはミスト、あるいは両
    者を帯電させるための荷電手段と、 帯電したダスト、もしくは帯電したミスト、あるいは帯
    電したダスト及びミスト中に誘電体を散布するための散
    布手段と、 前記誘電体を誘電分極させるための電界を形成する電界
    形成手段と、 前記帯電したダスト及び前記帯電したミストの少なくと
    もいずれか一方を捕捉した前記誘電体を捕集するための
    捕集手段とを具備することを特徴とする除塵装置。
  2. 【請求項2】 気体を冷却し、前記気体のうち除去しよ
    うとするものをミスト化するための冷却手段と、 前記ミストを帯電させるための荷電手段と、 帯電したミスト中に誘電体を散布するための散布手段
    と、 前記誘電体を誘電分極させるための電界を形成する電界
    形成手段と、 前記帯電したミストを捕捉した前記誘電体を捕集するた
    めの捕集手段とを具備することを特徴とする除塵装置。
  3. 【請求項3】 前記電界形成手段は、直流電界、または
    交番電界を形成するための平行平板電極を有することを
    特徴とする請求項1ないし2いずれか1項記載の除塵装
    置。
  4. 【請求項4】 前記捕集手段は、電気集塵装置か、また
    は機械的捕集装置であることを特徴とする請求項1ない
    し2いずれか1項記載の除塵装置。
  5. 【請求項5】 前記電界形成手段は、直流電界、または
    交番電界を形成するためのアース極及び電圧印加電極を
    それぞれ複数有し、前記アース極及び前記電圧印加電極
    は互いに隣接するように立設され、前記アース極は下部
    がこの極と同電位のカバーで被覆され、前記電圧印加電
    極は下部がこの極と同電位のカバーで被覆されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし2いずれか1項記載の除
    塵装置。
  6. 【請求項6】 気体中に含まれるダスト、もしくはミス
    ト、あるいは両者を除去するための除塵装置であって、 気体中に含まれるダスト、もしくはミスト、あるいは両
    者を帯電させるための荷電手段と、 帯電したダスト、もしくは帯電したミスト、あるいは帯
    電したダスト及びミスト中に誘電体を散布するための散
    布手段と、 前記誘電体を誘電分極させるための電界を形成する電界
    形成手段と、 前記電界に前記誘電体の移動経路を遮るように配置さ
    れ、ポーラス、またはメッシュ状で、非導電性の誘電体
    保持部材とを具備することを特徴とする除塵装置。
  7. 【請求項7】 前記誘電体保持部材は、前記電界にその
    入り口を塞ぐように配置されていることを特徴とする請
    求項6記載の除塵装置。
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