JPH10174678A - 浴槽の湯温制御方法と湯温制御装置 - Google Patents

浴槽の湯温制御方法と湯温制御装置

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Publication number
JPH10174678A
JPH10174678A JP9229320A JP22932097A JPH10174678A JP H10174678 A JPH10174678 A JP H10174678A JP 9229320 A JP9229320 A JP 9229320A JP 22932097 A JP22932097 A JP 22932097A JP H10174678 A JPH10174678 A JP H10174678A
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JP
Japan
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hot water
water temperature
electrocardiogram
heart rate
blood pressure
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Pending
Application number
JP9229320A
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English (en)
Inventor
Shuichiro Matsumoto
修一郎 松本
Atsushi Uetake
篤志 植竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入浴時、体調に異常事態を防ぐことがで
きたり、移乗台に座っても、冷たくて不快感を感じず、
心臓への負担が少ない浴槽の湯温制御方法と湯温制御装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 入浴者の心電図と心拍数を測定し、心電
図と心拍数のいずれかが異常になると、自動的に湯温を
低下させることを特徴とする浴槽の湯温制御方法。又、
温水循環装置8と浴槽本体6内に設置された複数個の電
極11と電極11からの電気信号を処理して入浴者の心
電図と心拍数を求める計測部2と湯温低下装置21と計
測部2で求めた心電図と心拍数をチェックし、心電図と
心拍数のいずれかが異常になると湯温低下装置4を稼働
させる湯温制御部3とからなることを特徴とする浴槽の
湯温制御装置。又、移乗台5を暖める加温手段が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入浴時の人体の生
理的状態を望ましい状況に維持させる湯温制御方法と湯
温制御装置に関する。
【従来の技術】一般的に、日本人の入浴は摂氏41度前
後の湯温で行われるが、この湯温の41度前後は、健康
な人でも、心機能にかなり負担がかかる程の高い温度で
あり、かかる湯温で入浴すると、湯当たりやのぼせが起
こる場合がある。特に、心機能が弱っている入浴者の場
合、摂氏41度前後の湯温で入浴すると心筋梗塞等の症
状が起る場合がある。特に、高齢者は皮膚感覚が弱って
いるため、高めの湯温でないと、適度な温熱感が体感で
きない。そのため、高齢者では、比較的高い湯温で入浴
する場合が多く、高負担の中での入浴が行われている。
又、高齢者や身障者等を配慮して、移乗台を浴槽本体の
隣接する洗い場側に張り出して設けられており、高齢者
や身障者等はこれに一旦座って入浴できる。
【0002】このように、高い湯温での入浴は、心機能
にかなり負担がかかるので、入浴者の心機能を測定して
負担がかからない状態で入浴するようにしたり、又、高
齢者や身障者等が移乗台を利用しての入浴は、移乗台に
一旦座って浴槽本体に入るため、移乗台が暖めてられて
いないと、直に移乗台に触れて冷たく感じ、不快感が感
じられるので、移乗台が暖めた状態で入浴することが望
ましい。
【0003】入浴時の心機能をモニターする浴槽として
は、特開平5−95921号公報及び特開平7−316
54号公報に記載されている心電図測定付き浴槽が知ら
れている。前者のものは、浴槽本体内に心電図電極を設
置し、この電極が接続コードで接続される本体部の表示
部に心電波形と、心拍数を表示し、間接的に(何らかの
警報手段を用いて)入浴者や入浴者以外の人に異常値を
通報するものである。又、後者のものは、浴槽本体内に
心電図電極を設置し、この電極が接続コードで接続され
る本体部の表示部に心電波形と、心拍数を表示し、人為
的にジェットバスシステムや発香装置を制御することに
より、生理・心理状態に対応した快適感の得られる入浴
装置である。
【0004】この測定された心拍数や血圧の異常を表す
数値としては、主として心拍数と収縮期の血圧の積で表
すDP値が使われ、このDP値で入浴中の心臓への負担
による危険度をチェックする。このDP値の12000
を基準値とし、12000を超えると危険な状態として
いた。特に、心筋梗塞患者の場合、微温浴であればDP
値が12000を超えることは少ないが、高温浴ではD
P値が12000を超えることがあり、心臓に負担がか
かった状態となり危険な状態としていた。
【0005】又、移乗台付浴槽としては、実開平7−1
7187号公報に記載されている移乗台付浴槽が知られ
ている。この移乗台付浴槽は、移乗台が浴槽本体に隣接
してコ−ナ−部に設けられ、この移乗台を利用して浴槽
本体に入ることができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、入浴時の心
機能をモニターする浴槽は、心電図を測定して心機能を
チェックする機能は有しているが、危険な状態になる前
に、事前にチェックして、自動的に心機能への負担を下
げる等の対策ができないという問題がある。又、移乗台
付浴槽については、移乗台に一旦座って浴槽本体に入ろ
うとするとき、移乗台が暖めてられていないと、特に冬
場では、直に移乗台に触れて冷たく感じ、緊張を生じ、
不快感が感じられ、心機能への負担を増すという問題が
あった。そこで、本発明は、上記の問題を解決するため
になされたものであって、入浴時、体調に異常事態を防
ぐことができたり、移乗台に座っても、冷たくて不快感
を感じず、心臓への負担が少ない浴槽の湯温制御方法と
湯温制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するためになされたものであって、請求項1記載の
発明は、入浴者の心電図と心拍数を測定し、心電図と心
拍数のいずれかが異常になると、自動的に湯温を低下さ
せるものである。
【0008】ここでいう湯温は、浴槽内の湯であっても
よいし、かかり湯、打たせ湯等であるときは、その湯温
も含む。又、湯温低下の方法は、湯温低下装置(後述説
明)の電磁弁、と循環ポンプとが作動し、水道水を循環
水と合流させながら、微温水が循環水流入口より流入さ
せる等にて行う。
【0009】請求項2記載の発明は、浴槽本体内に設置
された複数個の電極と、電極からの電気信号を処理して
入浴者の心電図と心拍数を求める計測部と、湯温低下装
置と、計測部で求めた心電図と心拍数をチェックし、心
電図と心拍数のいずれかが異常になると湯温低下装置を
稼働させる湯温制御部とからなるものである。
【0010】湯温低下装置とは、循環水を浴槽本体内に
送り込む循環ポンプと電磁弁とからなっており、循環ポ
ンプが電磁弁より浴槽本体側に設けられ、電磁弁と繋が
れ、この電磁弁の他端は水道水配管と繋がれているもの
である。湯温制御部からの指示によって湯温低下装置の
電磁弁、と循環ポンプとが作動し、水道水を循環水と合
流させながら、微温水が循環水流入口より流入させて行
われる。
【0011】請求項3記載の発明は、入浴者の心電図と
心拍数と血圧値とを測定し、心電図、心拍数、血圧の少
なくともいずれか一つが異常になると、自動的に湯温を
低下させるものである。
【0012】請求項4記載の発明は、浴槽本体内に設置
された複数個の電極と、電極からの電気信号を処理して
入浴者の心電図と心拍数とを求める計測部と、血圧を計
る血圧測定部と、湯温低下装置と、計測部で求めた心電
図と心拍数と、血圧測定部で求めた血圧値をチェック
し、心電図、心拍数、血圧値の少なくとも一つが異常に
なると湯温低下装置を稼働させる湯温制御部とからなる
ものである。
【0013】請求項2及び請求項4記載の発明におい
て、電極の取付位置は、浴槽内に取り付けられていれば
よいが、例えば、浴槽の長手方向の両側面に電極を相対
して設け、アース電極を第2誘導の延長線上の短手方向
(入浴時の足先側)の一方の側面に設けておくと、心電
波形をより一層鮮明に収集することができるので好まし
い。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項2及び請求
項4記載の浴槽の湯温制御装置で、浴槽本体の上縁部と
ほぼ等しい高さで、浴槽本体の隣接する洗い場側に張り
出して設けられた移乗台と、この移乗台を暖める加温手
段とが設けられているものである。
【0015】請求項5記載の発明において、加温手段と
は、移乗台の上面を暖めるものがあれば、適宜な加温手
段でよく、例えば、表面近くに熱発熱体を貼りつけた
り、埋め込んでもよいが、移乗台の上面近くに折り曲げ
られたパイプをほぼ一面にわたって埋め込み、このパイ
プを浴槽本体と繋ぎ、このパイプ内に浴槽本体の温水を
循環させるような温水循環装置にすると、熱源として浴
槽本体の温水を利用することができるので、簡便で、好
ましい。
【0016】(作用)請求項1記載の発明では、入浴者
の心電図と心拍数を測定し、心電図と心拍数のいずれか
が異常になると、自動的に湯温を低下させるから、高湯
温で入浴しているとき、心電図と心拍数のいずれかが異
常になると、入浴者が心電図と心拍数の異常に気がつか
なくとも、自動的に湯温が低下して、入浴者の心機能に
負担がかかるような状態になることを防ぐことができ
る。特に、心機能が弱っている者、高齢者の場合、高湯
温での入浴は心機能にかなりの負担がかかるような状態
となるが、異常状態になる前に、自動的に湯温が低下す
るので、湯温による生体への負担が軽くなる。
【0017】請求項2記載の発明では、浴槽本体内に設
置された複数個の電極と、この電極からの電気信号を処
理して心電図と心拍数とを求める計測部が設けられてい
るから、計測部が電極からの電気信号を周波数解析等の
心電波形処理を行って、不整脈等の心電波形を検出した
心電図を作成し、この心電図より心拍数を算出する。そ
して、本発明では、計測部で求めた心電図と心拍数をチ
ェックし、心電図と心拍数のいずれかが異常になると湯
温低下装置を稼働させる湯温制御部が設けられているか
ら、湯温制御部で、心電図と心拍数の異常状態を絶えず
チェックしていて異常になると、湯温低下装置を稼働さ
せる。すると、湯温低下装置が作動して、湯温が低下す
る。従って、湯温による生体への負担を軽くすることが
できる。
【0018】請求項3記載の発明では、入浴者の心電図
と心拍数と血圧値とを測定し、心電図、心拍数、血圧値
の少なくともいずれか一つが異常になると、自動的に湯
温を低下させるから、高湯温で入浴しているとき、心電
図と心拍数と血圧値の少なくともいずれかが異常になる
と、入浴者が心電図、心拍数、血圧値の異常に気がつか
なくとも、自動的に湯温が低下して、入浴者の心機能に
負担がかかるような状態になることを防ぐことができ
る。特に、心機能が弱っている者、高齢者の場合、高湯
温での入浴は心機能にかなりの負担がかかるような状態
となるが、事前に、自動的に湯温が低下するので、湯温
による生体への負担が軽くなる。
【0019】請求項4記載の発明では、浴槽本体内に設
置された複数個の電極と、この電極からの電気信号を処
理して心電図と心拍数とを求める計測部が設けられてい
るから、計測部では電極からの電気信号を周波数解析等
の心電波形処理を行って、不整脈等の心電波形を検出し
た心電図を作成することができ、この心電図より心拍数
を算出する。又、血圧値を計る血圧測定部が設けられて
いるから、血圧値が測定できる。そして、本発明では、
計測部で求めた心電図と心拍数と、血圧測定部で求めた
血圧値をチェックし、心電図、心拍数、血圧値の少なく
ともいずれか一つが異常になると、湯温低下装置を稼働
させる湯温制御部が設けられているから、湯温制御部
で、心電図と心拍数と血圧値の異常状態を絶えずチェッ
クしていて異常になると、湯温低下装置を稼働させる。
すると、湯温低下装置が作動して、湯温が低下する。従
って、湯温による生体への負担を軽くすることができ
る。このように、異常状態になる前に湯温が下がるの
で、体調に異常事態が発生しない。
【0020】請求項5記載の発明では、浴槽本体の上縁
部とほぼ等しい高さで、浴槽本体の隣接する洗い場側に
張り出した移乗台と、この移乗台を暖める加温手段とが
設けられているから、高齢者や身障者等が洗い場から浴
槽本体に入るとき、移乗台に一旦座って浴槽本体に入る
際に、冬場では、移乗台の上面が加温手段で暖められて
いるので、移乗台に直に座っても、冷たくなく、冷たさ
から緊張を生じることがなく、緊張による心機能負担が
なく、より安全であり、不快感を感じることががない。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1及び図2を
用いて詳述する。図1は、本発明の一実施例であって、
移乗台付浴槽本体に電極と計測部と湯温低下装置と湯温
制御部とが取り付けられた状態を示す斜視説明図であ
る。図1において、1は浴槽であって、この浴槽1は、
浴槽本体6と、移乗台5と、浴槽本体6内に設置された
3個の電極11と、この3個の電極11からの電気信号
を処理して心電図と心拍数を求める計測部2と、この心
電図と心拍数の異常状態を検知し、湯温低下装置を稼働
させる湯温制御部3と、湯温低下装置4と、温水循環装
置8とからなっている。
【0022】移乗台5は、浴槽本体6の隣接する洗い場
側のコ−ナ−部に張り出して設けられて、ほぼ直交する
2つの側面と1つの円弧状の側面とで構成されるほぼ三
角形の筒状体で、浴槽本体6の上縁部とほぼ等しい高さ
にされている。電極11は、浴槽本体6の長手方向の両
側面と、入浴時の足先側の短手方向の浴槽辺内側、即
ち、第2誘導の延長線上の短手方向の一方の側面に設け
られている。これらの3個の電極11は計測部2に繋が
れている。計測部2は、電極11からの電気信号を処理
する処理装置21と表示盤22とからなり、この処理装
置21で電極11からの電気信号の周波数解析等の心電
波形処理を行って、心電波形を作り、心電図と心拍数を
湯温制御部3に連絡すると同時に表示盤22に表示する
ものである。
【0023】湯温制御部3は、心電図と心拍数の異常状
態を検知する機能と、湯温低下装置4を稼働させる機能
とを有しているものである。この湯温制御部3の異常状
態を検知する機能では、計測部2から連絡された心電図
と心拍数と、予め設定していた、入浴者にとって高負担
となる心電図と心拍数と絶えず比較し、チェックしてい
て、心電図と心拍数のいずれか一方が予め設定していた
数値を超えると(例えば、心拍数が平常時より約30%
上昇)、湯温低下装置4を稼働させる機能が働いて湯温
低下装置4を稼働させる指示を発する。尚、この機能で
は、心電波形のST、Q波、T波の変化から心筋虚血に
つながる冠不全や心筋梗塞等のチェックすることができ
る。又、R波が突発的に入る心室性期外収縮(Ron
T、ショートラン)等も確認することもできる。
【0024】湯温低下装置4は循環水を浴槽本体6内に
送り込む循環ポンプ44と電磁弁45とからなり、循環
ポンプ44は電磁弁45より浴槽本体6側に設けられ、
電磁弁45と繋がれている。この電磁弁45の他端は水
道水配管と繋がれている。浴槽本体6の短手方向の側面
の上端部(入浴して座ったとき、肩口に当たる部分)に
水平に2個の循環水流入口41と、相対する側面の下端
部に1個の排水口42が設けられ、循環水流入口41と
循環ポンプ44と繋がれ、循環水排水口42と循環ポン
プ44との間に電磁弁43が設けられ、それぞれが接続
されている。そして、湯温制御部3からの指示によって
湯温低下装置4の電磁弁42、と循環ポンプ44とが作
動し、水道水を循環水と合流させながら、微温水が循環
水流入口41より流入させて浴槽内の湯温を約38度に
下げるようになっている。
【0025】温水循環装置8は、温水パイプ81と、温
水流入口82と、温水流出口83と、循環ポンプ44
と、電磁弁46とからなり、温水パイプ81と温水流入
口82と温水流出口83とは移乗台5の上端部に取り付
けられ、温水流入口82と循環ポンプ44との間に電磁
弁46が設けられ、それぞれが接続されている。温水パ
イプ81は、移乗台5の上面近くにほぼ一面にわたっ
て、折り曲げられて埋め込んで設けられている。温水流
出口83は浴槽本体6の長手方向の側面の貫通孔47に
接続されている。
【0026】次に、上記の本発明の一実施例の浴槽1と
その制御方法について説明しながら、作用について説明
する。浴槽本体6内に湯を入れ、温水循環装置8の電磁
弁46と循環ポンプ44とを作動させて、浴槽本体6の
温水を温水循環装置8の温水流入口82より温水パイプ
81に送り込み、温水流出口83から流出させ、温水パ
イプ81内に温水を循環させて、移乗台5の上面を暖め
る。次に、入浴者は移乗台5の上面に一旦座って浴槽本
体6に入り、入浴する。
【0027】すると、移乗台5の上面が暖まっているの
で、直に移乗台5の上面に触れても、冷たくなく、不快
感が感じられず、浴槽本体6に入ることができる。更
に、入浴者が浴槽本体6に入ると、浴槽本体6内に第2
誘導の延長線上に設置された3個の電極11で、電極1
1からの電気信号を計測部2で処理して心電波形を作
り、心電図と心拍数を求めて、この結果を湯温制御部3
に連絡すると同時に表示盤22に表示する。
【0028】次に、湯温制御部3の異常状態を検知する
機能で、計測部2から連絡された心電図と心拍数とを、
予め入力された入浴者にとって心臓に高負担となる心電
図と心拍数とを絶えず比較している。心電図と心拍数が
予め入力された数値を超えると(例えば、心拍数が平常
時より約30%上昇)と、湯温低下装置を稼働させる機
能で湯温低下装置4に稼働するよう指示する。尚、この
機能では、心電波形のST、Q波、T波の変化から心筋
虚血につながる冠不全や心筋梗塞等のチェックすること
ができる。又、R波が突発的に入る心室性期外収縮(R
onT、ショートラン)等も確認することもできる。
【0029】すると、湯温低下装置4が稼働し、電磁弁
45と循環ポンプ44が作動し、水道水と循環水とを合
流させながら、微温水を循環水流入口41より流入し
て、湯温が約38度に下がる。従って、入浴者の心臓に
高負担とならない。
【0030】このようにすると、入浴者の心電図と心拍
数を測定し、心電図と心拍数のいずれかが異常になる
と、自動的に湯温が低下するから、高湯温で入浴して、
入浴者が心電図と心拍数の異常に気がつかなくとも、心
電図と心拍数のいずれかが、異常になると、自動的に湯
温が低下する。従って、入浴者の心機能に負担がかかる
ような状態になることを防ぐことができる。特に、心機
能が弱っている者、高齢者でも、異常状態になる前に、
自動的に湯温が低下して、湯温による生体への負担が軽
くなるので、安心して入浴できる。
【0031】次に、本発明の他の実施例を図2に基づい
て説明する。図2は、本発明の他の実施例であって、移
乗台付浴槽本体に電極と計測部と血圧測定部と湯温低下
装置と湯温制御部とが取り付けられた状態を示す斜視説
明図である。図1に示す浴槽1と異なるところは、心電
図と心拍数の測定の他に、血圧を計る血圧測定部7を設
けているところが異なり、その他の構造、使用方法と作
用は殆ど同じであるので、この異なるところのみを説明
し、その他の説明は省略する。
【0032】図2に示すごとく、1aは浴槽であって、
浴槽1aは、浴槽本体6aと、この浴槽本体6a内に設
置された3個の電極11aと、この3個の電極11aか
らの電気信号を処理して心電図と心拍数を求める計測部
2aと、血圧を計る血圧測定部7と、これらの心電図、
心拍数と血圧の異常状態を検知し、湯温低下装置4aを
稼働させる湯温制御部3aと、湯温低下装置4aとから
なっている。
【0033】浴槽本体6a内の縁に設置されている血圧
値を計る血圧測定部7は、カフ71と読取装置72と表
示盤22aとからなり、指先にカフ71を装着して、読
取装置72で血圧値を読み取り、表示盤22aに表示す
ると同時に湯温制御部3aに連絡する。湯温制御部3a
は、心電図と心拍数と血圧の異常状態を検知する機能
と、湯温低下装置4aを稼働させる機能とを有している
ものである。この湯温制御部3aの異常状態を検知する
機能では、計測部2aから連結された心電図と心拍数
と、血圧測定部7から連絡された血圧値と、予め設定し
ていた入浴者にとって高負担となる心電図と心拍数と血
圧値とを絶えず比較し、チェックしていて、心電図と心
拍数と血圧値のいずれか一方が予め設定していた数値を
超えると(例えば、DP値が12000を超えたり、心
拍数が平常時より約30%上昇)、湯温低下装置4aを
稼働させる機能が働いて湯温低下装置4aを稼働させる
指示を発する。尚、この機能では、心電波形のST、Q
波、T波の変化から心筋虚血につながる冠不全や心筋梗
塞等のチェックすることができる。又、R波が突発的に
入る心室性期外収縮(RonT、ショートラン)等も確
認することもできる。
【0034】次に、上記の本発明の他の実施例の浴槽1
aとその制御方法について説明する。浴槽本体6a内に
湯を入れ、入浴者が浴槽本体6に入り、浴槽本体6a内
の縁に設置されている血圧値を計る血圧測定部7のカフ
71に指先を入れる。この血圧測定部7では血圧値を読
取装置72で読み取り、表示盤22aに表示すると同時
に湯温制御部3aに連絡する。
【0035】次に、湯温制御部3aの異常状態を検知す
る機能で、計測部2aから連絡された心電図と心拍数
と、血圧測定部7から連絡された血圧値とを予め入力さ
れた入浴者にとって心臓に高負担となる心電図、心拍数
と血圧値とを絶えず比較している。入浴者にとって高湯
温で、心電図、心拍数と血圧値の少なくとも一つが予め
入力された数値を超えると(例えば、DP値が1200
0を超えたり、心拍数が平常時より約30%上昇)、湯
温低下装置4aを稼働させる機能で、湯温低下装置4a
を稼働させるよう指示する。尚、この機能では、心電波
形のST、Q波、T波の変化から心筋虚血につながる冠
不全や心筋梗塞等のチェックすることができる。又、R
波が突発的に入る心室性期外収縮(RonT、ショート
ラン)等も確認することもできる。
【0036】すると、湯温低下装置4aが稼働し、電磁
弁45a、と循環ポンプ44aが作動し、水道水が循環
水と合流しながら、微温水を循環水流入口41aより流
入して、湯温が約38度に下げる。従って、入浴者の心
臓に高負担とならないようにする。
【0037】このように、入浴者の心電図と心拍数と血
圧値とを測定し、心電図、心拍数、血圧値の少なくとも
いずれか一つが異常になると、自動的に湯温が低下する
から、高湯温で入浴して、入浴者が心電図と心拍数と血
圧値との異常に気がつかなくとも、心電図と心拍数と血
圧値の少なくともいずれも、異常になることがなく、自
動的に湯温が低下して、入浴者の心機能に負担がかかる
ような状態になることを防ぐことができる。特に、心機
能が弱っている者、高齢者の場合でも、異常状態になる
前に、自動的に湯温が低下して、湯温による生体への負
担が軽くなるので、安心して入浴できる。
【0038】又、心電波形を計測することにより、次の
作用もすることができる。心電波形のST、Q波、T波
の変化から心筋虚血につながる冠不全や心筋梗塞等のチ
ェックすることができる。又、R波が突発的に入る心室
性期外収縮(RonT、ショートラン)等も確認するこ
ともできる。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明では、入浴者の心電図と心拍数を測定し、心電図
と心拍数のいずれかが異常になると、自動的に湯温を低
下させるから、入浴者の心機能に負担がかかるような状
態になることを防ぐことができる。特に、心機能が弱っ
ている者や高齢者が異常状態になる前に、自動的に湯温
が低下するので、湯温による生体への負担が軽くなる。
従って、入浴時、体調の異常状態を防ぐことができる。
【0040】請求項2記載の発明では、浴槽本体内に設
置された複数個の電極と、この電極からの電気信号を処
理して心電図と心拍数とを求める計測部が設けられてい
るから、心電図より心拍数を算出する。そして、本発明
では、計測部で求めた心電図と心拍数をチェックし、心
電図と心拍数のいずれかが異常になると湯温低下装置を
稼働させる湯温制御部が設けられているから、湯温低下
装置で、心電図と心拍数の異常状態を絶えずチェックし
ていて異常になると、湯温低下装置を稼働させる。する
と、湯温低下装置が作動して、湯温が低下する。従っ
て、湯温による生体への負担を軽くすることができる。
従って、入浴時、体調の異常状態を防ぐことができる。
【0041】請求項3記載の発明では、入浴者の心電図
と心拍数と血圧値とを測定し、心電図、心拍数、血圧値
の少なくともいずれか一つが異常になると、自動的に湯
温を低下させるから、入浴者の心機能に負担がかかるよ
うな状態になることを防ぐことができる。特に、心機能
が弱っている者や高齢者が異常状態になる前に自動的に
湯温が下がるので、湯温による生体への負担が軽くな
る。従って、入浴時、体調の異常状態を防ぐことができ
る。
【0042】請求項4記載の発明では、浴槽本体内に設
置された複数個の電極と、この電極からの電気信号を処
理して心電図と心拍数とを求める計測部が設けられてい
るから、計測部が心電図より心拍数を算出する。又、血
圧値を計る血圧測定部が設けられているから、血圧値が
測定できる。そして、本発明では、計測部で求めた心電
図と心拍数と、血圧測定部で求めた血圧値をチェック
し、心電図、心拍数、血圧値の少なくともいずれか一つ
が異常になると、湯温低下装置を稼働させる湯温制御部
が設けられているから、湯温制御部で、心電図と心拍数
と血圧値の異常状態を絶えずチェックしていて異常にな
ると、湯温低下装置を稼働させる。すると、湯温低下装
置が作動して、湯温が低下する。従って、湯温による生
体への負担を軽くすることができる。このように、異常
状態になる前に湯温が下がるので、体調に異常事態を防
ぐことができる。
【0043】請求項5記載の発明では、高齢者や身障者
等が洗い場から浴槽本体に入るとき、移乗台に一旦座っ
て浴槽本体に入る際に、冬場では、移乗台の上面が加温
手段で暖められているから、移乗台に直に座っても、冷
たくなく、冷たさから緊張を生じることがなく、緊張に
よる心機能負担がなく、より安全であり、不快感を感じ
ることががない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、移乗台付浴槽本体
に電極と計測部と湯温低下装置と湯温制御部とが取り付
けられた状態を示す斜視説明図である。
【図2】本発明の他の実施例であって、移乗台付浴槽本
体に電極と計測部と血圧測定部と湯温低下装置と湯温制
御部とが取り付けられた状態を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1、1a 浴槽 11、11a 電極 2、2a 計測部 21、21a 処理装置 22、22a 表示盤 3、3a 湯温制御部 4、4a 湯温低下装置 41、41a 循環水流入口 42、42a 循環水排水口 43、43a 電磁弁 44、44a 循環ポンプ 45、45a 電磁弁 46、46a 電磁弁 47、47a 貫通孔 5、5a 移乗台 6、6a 浴槽本体 7 血圧測定部 71 カフ 72 読取装置 8 温水循環装置 81、81a 温水パイプ 82、82a 温水流入口 83、83a 温水流出口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入浴者の心電図と心拍数を測定し、心電
    図と心拍数のいずれかが異常になると、自動的に湯温を
    低下させることを特徴とする浴槽の湯温制御方法。
  2. 【請求項2】 浴槽本体内に設置された複数個の電極
    と、 電極からの電気信号を処理して入浴者の心電図と心拍数
    を求める計測部と、 湯温低下装置と、 計測部で求めた心電図と心拍数をチェックし、心電図と
    心拍数のいずれかが異常になると湯温低下装置を稼働さ
    せる湯温制御部と、 からなることを特徴とする浴槽の湯温制御装置。
  3. 【請求項3】 入浴者の心電図と心拍数と血圧値とを測
    定し、心電図、心拍数、血圧値の少なくともいずれか一
    つが異常になると自動的に湯温を低下させることを特徴
    とする浴槽の湯温制御方法。
  4. 【請求項4】 浴槽本体内に設置された複数個の電極
    と、 電極からの電気信号を処理して入浴者の心電図と心拍数
    とを求める計測部と、 血圧値を計る血圧測定部と、 湯温低下装置と、 計測部で求めた心電図と心拍数と、血圧測定部で求めた
    血圧値をチェックし、心電図、心拍数、血圧値の少なく
    とも一つが異常になると湯温低下装置を稼働させる湯温
    制御部と、からなることを特徴とする浴槽の湯温制御装
    置。
  5. 【請求項5】 浴槽本体の上縁部とほぼ等しい高さで、
    浴槽本体の隣接する洗い場側に張り出して設けられた移
    乗台と、この移乗台を暖める加温手段とが設けられてい
    ることを特徴とする請求項2及び請求項4記載の浴槽の
    湯温制御装置。
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