JPH10174348A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JPH10174348A
JPH10174348A JP8335810A JP33581096A JPH10174348A JP H10174348 A JPH10174348 A JP H10174348A JP 8335810 A JP8335810 A JP 8335810A JP 33581096 A JP33581096 A JP 33581096A JP H10174348 A JPH10174348 A JP H10174348A
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Tomoyuki Tashiro
知行 田代
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ベース部材11に固定した軸部材12
と、この軸部材12に一対のベアリング13,14を介
して回転自在に装着したハブ21と、このハブ21に装
着したマグネット23と、このマグネット23に対向し
て配設した固定子15とを具備するスピンドルモータ1
において、軸部材12に基準段部12bを形成し、この
基準段部12bに一対のベアリング13,14の一方の
内輪13aの外端面を当接する構造とした。 【効果】 軸部材の基準段部に予め一対のベアリング及
びマグネットを装着したハブを組立てることができ、こ
の組立済の軸部材をベース部材に軸方向の高さ調整をし
つつ固定することできるので、組立後の加工は不要とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク型記憶
装置などに用いられるスピンドルモータの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の磁気ディスク型記憶装置の
スピンドルモータの側面図である。従来の磁気ディスク
型記憶装置に用いられるスピンドルモータ100は、例
えば、ベース部110と、このベース部110に回転自
在に取付けたロータ部120とからなる。ベース部11
0は、矩形のベース部材111と、このベース部材11
1に固定した軸部材112と、この軸部材112に取付
けた一対のベアリング113,114と、ベース部材1
11に取付けた複数の固定子115…(…は複数を示
す。以下同じ。)とからなる。
【0003】ベース部材111は、ロータ部120の高
さの基準となる基準面111aと、軸部材112を挿入
固定する嵌合孔111bと、この嵌合孔111bの上部
端面に設けた凸部111cと、固定子115を収納する
凹部111dとからなる。軸部材112は、ベース部材
111に挿入固定する固定部112aと、この固定部1
12aから延ばしたベアリング113の内輪113a及
びベアリング114の内輪114aを嵌合する嵌合部1
12cとからなる。固定子115は、ベース部材111
の凹部111dに取付けたコア115aと、このコア1
15aに巻いた駆動コイル115bとからなる。なお、
117は駆動コイル115bの引出し線、118,11
8は駆動コイル115bのコネクタを示す。
【0004】ロータ部120は、軸部材112に対して
一対のベアリング113,114の外輪113b,11
4bで回転自在に支持されたハブ121と、このハブ1
21の外周下面に取付けたロータヨーク122と、この
ロータヨーク122の内周に取付けた磁極マグネット1
23…と、図面上部のハブ121の上端内周に取付けた
カバー125とからなる。
【0005】ハブ121は、軸部材112の軸方向の高
さ基準となるフランジ面121aと、このフランジ面1
21aから延ばした円筒部121bと、この円筒部12
1bの内周下部に設けたベアリング113の当接面12
1cと、この当接面121cの上部に設けたベアリング
受け面121dと、このベアリング受け面121dの上
部に設けた段差部121eと、フランジ面121aの下
面に設けたロータヨーク122の取付け部121fとか
らなる。128は、ハブ121とカバー125とに付け
た接着剤である。
【0006】図8(a)〜(e)は、従来の磁気ディス
ク型記憶装置のスピンドルモータの組立手順の一例を示
す説明図である。(a)は、ベース部110を示し、ベ
ース部材111に固定子115…及びコネクタ118,
118を取付け済みの姿を示す。(b)において、ベー
ス部材111の嵌合孔111bに軸部材112の固定部
112aを挿入固定する。
【0007】(c)において、ロータヨーク122及び
マグネット123…を取付け済のハブ121にベアリン
グ113の外輪113b及びベアリング114の外輪1
14bを嵌合させる。(d)において、(b)の工程に
て組立たベース部材111の凸部111cにベアリング
113の内輪113aの外端面を当接させてベアリング
113を軸部材112の嵌合部112cに挿入固定する
とともにベアリング114を軸部材112の嵌合部11
2cに挿入固定する。(e)において、ハブ121の段
差部121eにカバー125下面を当てハブ121の上
面とカバー125の上面とに接着剤128を塗布して組
立を完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベース部材1
11の基準面111aとハブ121のフランジ面121
aとの寸法H1は、ベース部111、ベアリング113
及びハブ121の各部品の加工誤差や組立誤差の累積と
なり、完成したスピンドルモータ100が所定の寸法精
度が得られない場合に、組立後、ハブ121のフランジ
面121aを特別の加工機械で仕上げることで、所定の
寸法H1にする必要があった。組立後の加工でスピンド
ルモータ100の内部に切り粉が入り込み、これをクリ
ーンエアブロー等で洗浄するために多くの工数が必要で
あり、コスト高の原因でもあった。また、組立後の加工
でフランジ面121aの平面度を悪化させてしまうとい
う問題もあった。
【0009】そこで、本発明の目的は、組立後の加工を
必要としないスピンドルモータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、ベース部材に固定した軸部材と、この軸
部材に一対のベアリングを介して回転自在に装着したハ
ブと、このハブに装着したマグネットと、このマグネッ
トに対向して配設した固定子とを具備するスピンドルモ
ータにおいて、軸部材に基準段部を形成し、この基準段
部に一対のベアリングの一方の内輪の外端面を当接する
構造とした。
【0011】軸部材に形成した基準段部に予め一対のベ
アリング及びマグネットを装着したハブを組立て、この
組立済の軸部材をベース部材に軸方向の高さ調整をしつ
つ固定することができる。軸部材の基準段部に予め一対
のベアリング及びマグネットを装着したハブを組立てる
ことができ、この組立済の軸部材をベース部材に軸方向
の高さ調整をしつつ固定することができるので、組立後
の加工は不要となる。従って、組立工数を大幅に低減す
ることができ、精度のよいスピンドルモータを提供する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図1は本発明に係る磁気ディス
ク型記憶装置のスピンドルモータ(第1実施例)の平面
図である。磁気ディスク型記憶装置のスピンドルモータ
1は、ベース部10と、このベース部10に回転自在に
取付けたロータ部20とからなる。
【0013】図2は図1の2−2線断面図であり、本発
明に係る磁気ディスク型記憶装置のスピンドルモータ1
(第1実施例)の側面図を示す。ベース部10は、矩形
のベース部材11と、このベース部材11に固定した軸
部材12と、この軸部材12に取付けた一対のベアリン
グ13,14と、ベース部材11に取付けた複数の固定
子15…とからなる。
【0014】ベース部材11は、ロータ部20の軸方向
の高さの基準面11aと、軸部材12を挿入固定する嵌
合孔11bと、固定子15…を収納する凹部11dとか
らなる。軸部材12は、ベース部材11に挿入固定する
固定部12aと、この固定部12aの上部に設けたベア
リング13の内輪13aの外端面が当接する基準段部1
2bと、この基準段部12bから延ばしたベアリング1
4の内輪14aを嵌合する嵌合部12cとからなる。ま
た、軸部材12は磁性体にて構成したものである。固定
子15は、ベース部材11の凹部11dに取付けたコア
15aと、このコア15aに巻いた駆動コイル15bと
からなる。なお、17は駆動コイル15bの引出し線、
18,18は駆動コイル15bのコネクタを示す。
【0015】ロータ部20は、軸部材12に対して一対
のベアリング13,14の外輪13b,14bで回転自
在に支持されたハブ21と、このハブ21の外周下面に
取付けたロータヨーク22と、このロータヨーク22の
内周に取付けた磁極マグネット23…と、図面上部のハ
ブ21の上端内周に取付けた磁性シール部材24と、こ
の磁性シール部材24を覆うカバー25とからなる。
【0016】ハブ21は、軸部材12の軸方向の高さ基
準となるフランジ面21aと、このフランジ面21aか
ら延ばした円筒部21bと、この円筒部21bの内周下
部に設けたベアリング13の当接面21cと、この当接
面21cの上部に設けたベアリング14の受け面21d
と、この受け面21dの上部に設けた段差部21eと、
フランジ面21aの下面に設けたロータヨーク22の取
付け部21fとからなる。磁性シール部材24は、リン
グ状のマグネット24aと、このマグネット24aの両
面を覆う一対の磁性体のプレート24b,24cとから
なる。27は、軸部材12と磁性シール部材24との間
に付けた磁性流体を示し、28は、ハブ21とカバー2
5とに付けた接着剤である。
【0017】以上述べた磁気ディスク型記憶装置のスピ
ンドルモータ1の作用を次に説明する。図3(a)〜
(c)は本発明に係る磁気ディスク型記憶装置のスピン
ドルモータ(第1実施例)の第1作用説明図である。
(a)において、軸部材12にベアリング13、ロータ
ヨーク22及びマグネット23付きのハブ21、ベアリ
ング14、磁性シール部材24、カバー25の順で各部
品を予め組込み、ハブ21とカバー25とを接着剤28
で固定したものを用意する。軸部材12にベアリング1
3を挿入する際、軸部材12の基準段部12bにベアリ
ング13の内輪13aの外端面を当接させ固定する。一
方、ベース部材11に固定子15…及びコネクタ18,
18を予め組込んだものを用意する。
【0018】(b)において、組込み済のベース部材1
1の嵌合孔11bに、組込み済の軸部材12の固定部1
2aを矢印の如く挿入する。(c)において、位置合
せ治具Aをベース部材11の基準面11aとハブ21の
フランジ面21aとの間に掛け渡し、昇降治具Bで軸部
材12の下部を保持し、基準面11aからフランジ面2
1aまでの寸法を規定寸法H2にしてベース部材11に
軸部材12を接着固定する。すなわち、軸部材12の基
準段部12bに予めハブ21を組立て、この組立済の軸
部材12をベース部材11に軸方向の高さ調整をしつつ
固定するので、組立後の加工をする必要がない。
【0019】図4は本発明に係る磁気ディスク型記憶装
置のスピンドルモータ(第1実施例)の第2作用説明図
であり、磁性流体シールの作用を示す。軸部材12を磁
性体で構成し、磁性シール部材24をリング状のマグネ
ット24aと、このマグネット24aの両面を覆う一対
の磁性体のプレート24b,24cとから構成したの
で、矢印の如く磁気回路を構成する。従って、磁性流
体27は、磁気シール部材24の内周と軸部材12の外
周とから流れ出すことはなく、磁気シール部材24の内
周と軸部材12の外周との間を確実にシールすることが
できる。
【0020】図5は本発明に係る磁気ディスク型記憶装
置のスピンドルモータ(第2実施例)の断面図を示す。
磁気ディスク型記憶装置のスピンドルモータ30は、ベ
ース部10と、このベース部10に回転自在に取付けた
ロータ部40とからなる。ベース部10は、第1実施例
で示した磁気ディスク型記憶装置のスピンドルモータ1
と同一部品であり、すなわち、11は矩形のベース部
材、11aは基準面、11bは嵌合孔、11dは凹部、
12は軸部材、12aは固定部、12bは基準段部、1
2cは嵌合部、13,14はベアリング、13a,14
aは内輪、15は固定子、15aはコア、15bは駆動
コイル、17は引出し線、18,18はコネクタであ
る。
【0021】ロータ部40は、軸部材12に対して一対
のベアリング13,14の外輪13b,14bで回転自
在に支持されたハブ41と、このハブ41の外周下面に
取付けたロータヨーク42と、このロータヨーク42の
内周に取付けた磁極マグネット43…と、図面上部のハ
ブ41の上端内周に取付けたカバー45とからなる。な
お、41aはハブ41のフランジ面、41bは円筒部、
41cは当接面、41dは受け面、41eは段差部、4
1fは取付け部、48はハブ41とカバー45とに付け
た接着剤である。すなわち、第2実施例は、第1実施例
に示した磁性シール部材24及びカバー25をシールカ
バー45に置き換えたもので、磁気シールからダストシ
ールに変更した例を示す。
【0022】図6は本発明に係る磁気ディスク型記憶装
置のスピンドルモータ(第3実施例)の断面図を示す。
磁気ディスク型記憶装置のスピンドルモータ50は、ベ
ース部60と、このベース部60に回転自在に取付けた
ロータ部20とからなる。ベース部60は、矩形のベー
ス部材61と、このベース部材61に固定した軸部材6
2と、この軸部材62に取付けた一対のベアリング6
3,64と、ベース部材11に取付けた複数の固定子6
5…とからなる。
【0023】ベース部材61は、ロータ部20の軸方向
の高さの基準面61aと、軸部材62を挿入固定する嵌
合孔61bと、固定子65…を収納する凹部61dとか
らなる。軸部材62は、ベース部材61に挿入固定する
固定部62aと、この固定部62aの上部に設けたベア
リング63の内輪63aの外端面が当接する基準段部6
2bと、固定部62aに連続しベアリング64の内輪6
4aを嵌合する嵌合部62cとからなる。また、軸部材
62は磁性体にて構成したものである。
【0024】固定子65は、ベース部材61の凹部61
dに取付けたコア65aと、このコア65aに巻いた駆
動コイル65bとからなる。なお、63bはベアルング
63の外輪、64bはベアルング64の外輪、67は駆
動コイル65bの引出し線、68,68は駆動コイル6
5bのコネクタを示す。なお、第1実施例で示したロー
タ部20と同一部品については符号を流用し詳細な説明
は省略する。すなわち、第3実施例は、第1実施例に示
した軸部材12(図2参照)を変更したもので、軸部材
62の基準段部62bを上部に変更した例を示す。従っ
て、第1実施例のベアリング13,14(図2参照)を
使用する場合は、軸部材62の外径に嵌合する磁気シー
ル部材24及びカバー25(図2参照)の内径は第1実
施例で示した磁気シール部材24及びカバー25よりも
大きいものとする。
【0025】尚、本発明のスピンドルモータの用途は、
実施例では磁気ディスク型記憶装置用としたが、これに
限るものではなく、例えば、一般の回転機器に適用して
もよい。
【0026】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、ベース部材に固定した軸部材と、こ
の軸部材に一対のベアリングを介して回転自在に装着し
たハブと、このハブに装着したマグネットと、このマグ
ネットに対向して配設した固定子とを具備するスピンド
ルモータにおいて、軸部材に基準段部を形成し、この基
準段部に一対のベアリングの一方の内輪の外端面を当接
する構造とした。軸部材の基準段部に予め一対のベアリ
ング及びマグネットを装着したハブを組立てることがで
き、この組立済の軸部材をベース部材に軸方向の高さ調
整をしつつ固定することができるので、組立後の加工は
不要となる。従って、組立工数を大幅に低減することが
でき、精度のよいスピンドルモータを提供することがで
きる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ディスク型記憶装置のスピン
ドルモータ(第1実施例)の平面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明に係る磁気ディスク型記憶装置のスピン
ドルモータ(第1実施例)の第1作用説明図
【図4】本発明に係る磁気ディスク型記憶装置のスピン
ドルモータ(第1実施例)の第2作用説明図
【図5】本発明に係る磁気ディスク型記憶装置のスピン
ドルモータ(第2実施例)の断面図
【図6】本発明に係る磁気ディスク型記憶装置のスピン
ドルモータ(第3実施例)の断面図
【図7】従来の磁気ディスク型記憶装置のスピンドルモ
ータの側面図
【図8】従来の磁気ディスク型記憶装置のスピンドルモ
ータの組立手順の一例を示す説明図
【符号の説明】
1,30,50…スピンドルモータ、11,61…ベー
ス部材、12,62…軸部材、12b,62b…基準段
部、13,14,63,64…ベアリング、13a,1
4a,63a,64a…内輪、15,65…固定子、2
1,41…ハブ、23,43…マグネット(磁極マグネ
ット)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材に固定した軸部材と、この軸
    部材に一対のベアリングを介して回転自在に装着したハ
    ブと、このハブに装着したマグネットと、このマグネッ
    トに対向して配設した固定子とを具備するスピンドルモ
    ータにおいて、 前記軸部材に基準段部を形成し、この基準段部に前記一
    対のベアリングの一方の内輪の外端面を当接する構造と
    したことを特徴とするスピンドルモータ。
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