JPH10172534A - 電 池 - Google Patents

電 池

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JPH10172534A
JPH10172534A JP8336619A JP33661996A JPH10172534A JP H10172534 A JPH10172534 A JP H10172534A JP 8336619 A JP8336619 A JP 8336619A JP 33661996 A JP33661996 A JP 33661996A JP H10172534 A JPH10172534 A JP H10172534A
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Hisakazu Higuchi
久和 樋口
Takefumi Inoue
剛文 井上
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Japan Storage Battery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部短絡が発生した場合に、負極リード5の
みが溶断し、正極リード4は溶断させないようにして、
これら正負極リード4,5の双方の溶断による内部短絡
の発生を防止できる電池を提供する。 【解決手段】 負極リード5は、外部短絡電流によって
必ず溶断するような狭い幅の銅の箔で構成し、正極リー
ド4は、外部短絡電流によって溶断しないような広い幅
のアルミニウムの箔で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正負電極をセパレ
ータを介して巻回又は積層し、これらの正負電極をリー
ドを介して正負極端子に接続した電池に関する。
【0002】
【従来の技術】巻回型のリチウムイオン2次電池は、図
3に示すように、帯状の正極1と負極2と2枚のセパレ
ータ3,3を重ね合わせて巻回する。正極1は、帯状の
アルミニウム箔1aの表裏面に正極活物質1bを塗布し
たものであり、負極2は、帯状の銅箔2aの表裏面に負
極活物質2bを塗布したものである。そして、正極1上
辺部の適宜箇所には、複数本の正極リード4が下端部を
接続固定され、負極2の適宜箇所には、複数本の負極リ
ード5が下端部を接続固定されている。正極リード4
は、縦に細長いアルミニウムの箔からなり、負極リード
5は、縦に細長い銅の箔からなる。セパレータ3,3
は、これら正負電極1,2よりも少し幅広の帯状の薄い
絶縁性の不織布等を用いる。
【0003】上記正負電極1,2と2枚のセパレータ
3,3は、互い違いに重ね合わせて巻回することによ
り、図4に示すような電池エレメント6を構成する。こ
の際、複数本の正負極リード4,5は、この電池エレメ
ント6の上端からランダムに突出する。そこで、図5に
示すように、正極リード4は、これらの上端部をまとめ
て、図示しない電池ケースに取り付けられた正極端子7
に接続固定する。また、複数本の負極リード5も、これ
らの上端部をまとめて、負極端子8に接続固定する。た
だし、これらの正極リード4と負極リード5は、ランダ
ムな位置から突出するので、正負極端子7,8に接続す
る際に互いに接触する場合がある。このため、これらの
正負極リード4,5は、予めポリプロピレン等の絶縁テ
ープを両面に貼って、接触による短絡を防止するように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記リチウムイオン2
次電池は、正負極端子7,8が外部で短絡すると、電池
内部の正負極リード4,5に大きな外部短絡電流が流れ
ることになる。ところが、従来は、正負極リード4,5
がこの外部短絡電流に耐え得るような設計になっていな
かった。従って、外部短絡が発生し正負極リード4,5
に外部短絡電流が流れると、発熱によってアルミニウム
や銅の箔が溶融して切断されることにより溶断し、この
際に絶縁テープも溶融飛散するので、切断部分がむき出
しとなる。しかも、正負極リード4,5のいずれか一方
のみが溶断するとは限らず、双方が共に溶断する場合も
あるので、これら正極リード4と負極リード5の露出し
た切断部分が互いに接触して内部短絡を起こすおそれが
ある。
【0005】このため、従来のリチウムイオン2次電池
では、外部短絡が発生した場合に、電池内部の正負極リ
ード4,5が共に溶断することがあり、このために内部
短絡を起こすおそれがあるという問題があった。
【0006】なお、この問題は、上記巻回型のリチウム
イオン2次電池に限らず、正負極リード4,5が電池エ
レメント6の一端からランダムに突出する構造の電池一
般に共通するものであり、この電池エレメント6を楕円
状に巻回した楕円型の電池にも共通する。
【0007】ただし、正負電極1,2とセパレータ3,
3を巻回する際に、正極リード4と負極リード5をそれ
ぞれ電池エレメント6の上端の左右に振り分けて突出さ
せた場合や、正極リード4と負極リード5をそれぞれ電
池エレメント6の上下端に分けて突出させた場合には、
上記のように正負極リード4,5が共に溶断しても、こ
れらが直接接触することはない。また、正負電極1,2
をセパレータ3,3を介して積層する積層型の電池の場
合にも、正極リード4と負極リード5の突出位置を容易
に分離できるので、これらが直接接触するのを簡単に防
止できる。しかし、このような電池であっても、正負極
リード4,5が共に溶断すると、これらの露出した切断
部分がそれぞれ異なる箇所で導電性の電池ケース等に接
触する可能性があるので、この電池ケース等を介して内
部短絡を起こすおそれがあるという問題は生じる。
【0008】また、上記従来の電池は、外部短絡が発生
した場合に、正負極リード4,5がいずれも溶断しない
場合があり、この場合には外部短絡電流が流れ続けるこ
とになる。外部短絡のみが発生した場合には、外部短絡
電流がそれぞれ複数本ずつの正負極リード4,5に分割
されて流れるが、さらに内部短絡が発生すると、内部短
絡電流が実際に接触した1本ずつの正負極リード4,5
に集中的に流れるので、発熱量が増大し安全弁作動や電
池破裂のおそれが高くなる。従って、このような内部短
絡の発生を防止するために、従来から上記問題の解消が
強く望まれていた。しかし、外部短絡のみが発生した場
合にも、電池内部に大きな外部短絡電流が流れるので、
これによる発熱によって安全弁作動や電池破裂のおそれ
を完全に回避することはできず、このために外部短絡電
流も確実に遮断したいという要請が従来からある。そし
て、このような外部短絡電流を遮断するためにはCID
と称される電流回路遮断装置を設ければよいが、電池内
部に別途CIDと称される電流回路遮断装置を取り付け
ると、電池スペースが圧迫されると共に、製造コストも
上昇するという問題が発生する。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、外部短絡が発生した場合に正負いずれか一方
のリードのみを積極的に溶断させることにより、双方の
リードの溶断による内部短絡の発生を防止できる電池を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上記課
題を解決するために、正負電極がセパレータを介して
近接配置され、かつ、これらの正負電極がそれぞれ1本
又は2本以上のリードを介して正負極端子に接続された
電池において、正負いずれか一方の電極に接続されるリ
ードを、その材質と総断面積に基づく溶断限界電流が外
部短絡電流未満の値となるように設定し、他方の電極に
接続されるリードを、その材質と総断面積に基づく溶断
限界電流が外部短絡電流を超える値となるように設定し
たことを特徴とする。
【0011】の手段によれば、電池の外部で正負極端
子間が短絡し、正負電極に接続されるリードにそれぞれ
外部短絡電流が流れると、一方の電極に接続されるリー
ドは、このリードの溶断限界電流を超える電流が流れる
ことになるので、全て溶断して電極と端子間が遮断され
る。しかし、他方の電極に接続されるリードは、外部短
絡電流が流れてもこのリードの溶断限界電流を超えるこ
とがないので、いずれも溶断することはない。従って、
外部短絡が発生すると、確実に一方の電極に接続される
リードが溶断して外部短絡電流を遮断するので、これら
のリードをヒューズとして機能させることができる。し
かも、外部短絡が発生しても、他方の電極に接続される
リードが溶断することはないので、正負電極に接続され
るリードが共に溶断して互いに直接又は電池ケース等を
介して短絡することにより内部短絡を発生するおそれも
なくすことができる。
【0012】なお、溶断限界電流は、一方又は他方の電
極に接続される1本又は2本以上のリードが溶断に至る
限界の電流値であり、これらのリードの材質と総断面積
に基づいて定まる値である。また、外部短絡電流は、そ
の電池の端子電圧や内部抵抗によって定まる値である。
【0013】また、正負電極がセパレータを介して近
接配置され、かつ、これらの正負電極がそれぞれ1本又
は2本以上のリードを介して正負極端子に接続された電
池において、正負いずれか一方の電極に接続されるリー
ドの材質と総断面積に基づく許容電流を、他方の電極に
接続されるリードの材質と総断面積に基づく許容電流の
半値以下となるように設定したことを特徴とする。
【0014】の手段によれば、外部短絡の発生により
正負電極に接続されるリードにそれぞれ外部短絡電流が
流れた場合に、この外部短絡電流が一方の電極に接続さ
れるリードの許容電流を大きく超えると、これらのリー
ドが溶断して電極と端子間を遮断する。しかし、他方の
電極に接続されるリードの許容電流は一方の電極に接続
されるリードの許容電流の2倍以上あるため、この場合
にも、外部短絡電流は、他方の電極に接続されるリード
の許容電流を超えていなかったり、許容電流を超えてい
たとしても一方の電極に接続されるリードほど大幅には
超えない。従って、この他方の電極に接続されるリード
は、外部短絡電流による溶断のおそれが全くないか、又
は、これが溶断する前に一方の電極に接続されるリード
の方が先に溶断して電流を遮断するので、他方の電極に
接続されるリードの溶断を確実に回避することができ
る。このため、外部短絡が発生して一方の電極に接続さ
れるリードが溶断したとしても、他方の電極に接続され
るリードまで溶断することはないので、正負電極に接続
されるリードが共に溶断して互いに直接又は電池ケース
等を介して間接的に短絡することにより内部短絡を発生
するというおそれをなくすことができる。
【0015】なお、許容電流は、リードに安全に電流を
流し得る最大の電流値であり、リードの材質と総断面積
に基づき定義される電流値である。
【0016】さらに、正負電極がセパレータを介して
近接配置され、かつ、これらの正負電極がそれぞれ1本
又は2本以上のリードを介して正負極端子に接続された
電池において、少なくとも正負いずれか一方の電極に接
続されるリードの周囲を隙間を開けて絶縁部材で覆った
ことを特徴とする。
【0017】の手段によれば、外部短絡の発生により
正負電極に接続されるリードにそれぞれ外部短絡電流が
流れて双方のリードが溶断したとしても、少なくとも一
方の電極に接続されるリードは絶縁部材内でのみ溶融し
て切断される。即ち、このリードの周囲を隙間を開けて
覆った絶縁部材は、リードとの接触部分に多少の熱損傷
を受けることはあっても、隙間によって大半は溶断の影
響をほとんど受けないので、溶断部分の絶縁を保持でき
る。従って、溶断した双方のリードが互いに直接又は電
池ケース等を介して間接的に短絡するようなおそれがな
くなり、内部短絡の発生を確実に防止することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0019】図1〜図2は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1は巻回型のリチウムイオン2次電池に
おける電池エレメントの斜視図、図2は正負極リードを
接続固定した正負電極とセパレータの展開斜視図であ
る。なお、図3〜図5に示した従来例と同様の機能を有
する構成部材には同じ番号を付記する。
【0020】本実施形態は、巻回型のリチウムイオン2
次電池について説明する。図2に示すように、本実施形
態のリチウムイオン2次電池も、図3に示した従来例と
同じ構成の正極1と負極2と2枚のセパレータ3,3を
用いる。また、正極1と負極2の上辺部に、それぞれ従
来例と同様の複数本の正極リード4と負極リード5が接
続固定されている。
【0021】ただし、負極リード5は、正極リード4に
比べて箔の幅が半分以下に狭く形成されている。負極リ
ード5は、厚さ70μm程度の銅の箔からなり、正極リ
ード4は、厚さ100μm程度であるが、導電率が銅の
7割程度のアルミニウムの箔からなるので、箔の幅が同
じであれば、これらの許容電流もほぼ同一になる。従っ
て、実際の負極リード5の許容電流は、正極リード4の
許容電流の半分以下となる。また、正負極リード4,5
が溶断に至る限界の溶断限界電流は、それぞれの許容電
流に応じてこれよりも大きな値となるので、負極リード
5の溶断限界電流は、正極リード4の溶断限界電流より
も十分に小さくなる。そして、負極リード5の溶断限界
電流は、本実施形態のリチウムイオン2次電池が外部短
絡を発生した場合に流れる外部短絡電流よりも小さく、
かつ、正極リード4の溶断限界電流は、この外部短絡電
流よりも大きくなるように設定されている。なお、これ
ら正負極リード4,5の溶断限界電流や許容電流は、そ
れぞれ複数本ずつの各正負極リード4,5における個々
の溶断限界電流や許容電流を合計したものである。
【0022】上記正負極リード4,5をそれぞれ接続固
定した正負電極1,2は、2枚のセパレータ3,3を介
して互い違いに重ね合わせて巻回し、図1に示すような
電池エレメント6を構成させる。そして、この電池エレ
メント6の上端からランダムに突出した正極リード4の
上端部をまとめて、正極端子7に接続固定すると共に、
同じ上端からランダムに突出した負極リード5の上端部
をまとめて、負極端子8に接続固定する。この際、各正
負極リード4,5は、従来と同様に予めポリプロピレン
等の絶縁テープを両面に貼っているので、互いに接触し
ても短絡するようなことはない。そして、これらの正負
極端子7,8の上端部のみを外部に突出させてこの電池
エレメント6を図示しない電池ケース内に収納し電解液
を充填して密封することによりリチウムイオン2次電池
を完成する。
【0023】上記構成のリチウムイオン2次電池は、外
部で正負極端子7,8の間が短絡し外部短絡電流が流れ
ると、負極リード5に溶断限界電流を超える電流が流れ
ることになるので、これらの負極リード5が全て溶断し
て負極2と負極端子8との間が遮断される。従って、外
部短絡が発生した場合には、確実に負極リード5が溶断
して外部短絡電流を遮断するので、これらの負極リード
5を電流遮断手段として機能させることができる。ま
た、正極リード4は、溶断限界電流が外部短絡電流より
も大きいので、外部短絡が発生しても溶断することはな
い。従って、負極リード5が溶断し絶縁テープが溶融飛
散して露出した切断部分が正極リード4に接触するよう
なことがあったとしても、この正極リード4は絶縁テー
プによって被覆されているので、内部短絡が発生するお
それはない。
【0024】なお、本実施形態では、外部短絡電流が負
極リード5の溶断限界電流と正極リード4の溶断限界電
流との間になるように設定したが、外部短絡電流とは無
関係に負極リード5の許容電流が正極リード4の許容電
流の半分以下となるように設定してもよい。この場合、
外部短絡の発生により流れる外部短絡電流が負極リード
5の許容電流を大きく超えた場合にのみ、これらの負極
リード5が溶断して負極2と負極端子8との間を遮断す
る。しかし、正極リード4の許容電流は負極リード5の
許容電流の2倍以上あるため、外部短絡電流がこの正極
リード4の許容電流を超えていたとしても、負極リード
5の方が先に溶断して外部短絡電流を遮断するので、正
極リード4の溶断は回避される。従って、この場合に
は、外部短絡が発生した場合に必ず外部短絡電流を遮断
できるとは限らないが、正負極リード4,5が共に溶断
するおそれはないので、内部短絡の発生を確実に防止す
ることができる。
【0025】また、上記実施形態では、負極リード5側
の溶断限界電流や許容電流を小さくしたが、正極リード
4側を小さくしても同様の効果を得ることができる。正
負極リード4,5の溶断限界電流や許容電流は、本実施
例のような箔の幅だけでなく、箔の厚さや箔の材質又は
正負極リード4,5の本数によって調整することができ
る。さらに、上記実施形態では、各正負極リード4,5
をそれぞれ1枚ものの均質なアルミニウムや銅の箔で構
成したが、これらの材質は任意であり、この材質や断面
積が途中で変更されるものであってもよい。この場合、
正負極リード4,5の溶断限界電流や許容電流は、各正
負極リード4,5における個々の溶断限界電流や許容電
流が最も小さい部分に基づいて定まる。また、正極リー
ド4と負極リード5は、本実施形態のように複数本ずつ
に限らず、1本ずつのみの場合であってもよい。
【0026】さらに、上記実施形態では、リチウムイオ
ン2次電池について説明したが、正負電極1,2を正負
極リード4,5を介して正負極端子7,8に接続する電
池であれば、他の種類の2次電池や1次電池にも同様に
実施可能である。また、巻回型に限らず楕円型の電池に
も同様に実施可能である。ただし、正負極リード4,5
をそれぞれ電池エレメント6の上端の左右に振り分けて
突出させた電池の場合や、正負極リード4,5をそれぞ
れ電池エレメント6の上下端に分けて突出させた電池の
場合、又は、正負電極1,2をセパレータ3,3を介し
て積層した積層型の電池であって正負極リード4,5を
それぞれ分離して突出させたものの場合には、もともと
正負極リード4,5の双方が溶断したとしても、これら
が直接接触して内部短絡が生じることはない。しかし、
このような電池であっても、正負極リード4,5が共に
溶断した場合には、これらの露出した切断部分がそれぞ
れ異なる箇所で導電性の電池ケース等に接触する可能性
はあるので、本発明により正負極リード4,5双方の溶
断を防止すれば、電池ケース等を介した間接的な内部短
絡を防止することができるようになる。
【0027】さらに、上記実施形態では、正負極リード
4,5の両面に従来と同様の絶縁テープを貼り付けてい
るが、いずれか一方又は両方の正負極リード4,5の周
囲を隙間を開けて絶縁部材で覆うようにしてもよい。絶
縁部材は、正負極リード4,5の箔の幅と同じかこれよ
り大きい内径のものを用いれば、少なくともこの箔の表
裏面側に隙間を開けることができる。絶縁材としてこの
ような絶縁部材を用いると、正負極リード4,5が溶断
した場合に、箔の縁が接触する内径部分には多少の熱損
傷を受けることがあっても、隙間部分によって絶縁部材
全体が溶融するようなことはなくなるので、これら正負
極リード4,5の絶縁は保持される。従って、この場合
には、外部短絡電流により正負極リード4,5の双方が
溶断したとしても、少なくとも正負極リード4,5のい
ずれか一方の切断部分は絶縁部材で絶縁されて露出する
ことはないので、内部短絡の発生を確実に防止すること
ができる。また、この場合には、正負極リード4,5の
双方が溶断しても内部短絡を防止できるので、上記実施
形態のように正負極リード4,5のいずれか一方の溶断
限界電流や許容電流を小さくする必要もなくなる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電池によれば、外部短絡が発生した場合に、いずれか
一方のリードの電流遮断機能により外部短絡電流を確実
に遮断できるので、別途電池内に電流遮断装置を設ける
必要がなくなる。
【0029】また、外部短絡が発生してリードが溶断す
る場合に、正負電極に接続されるリードのいずれか一方
のみが溶断するようにして、双方のリードが溶断するこ
とにより内部短絡が発生するおそれをなくし、安全弁作
動や電池破裂を確実に防止することができる。
【0030】さらに、外部短絡が発生してリードが溶断
した場合に、少なくとも正負電極に接続されるリードの
いずれか一方の周囲が隙間を開けて絶縁部材で覆われる
ので、このリードが溶断しても切断部分が露出するよう
なことがなくなり、内部短絡が発生するおそれをなくす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、巻回
型のリチウムイオン2次電池における電池エレメントの
斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、正負
極リードを接続固定した正負電極とセパレータの展開斜
視図である。
【図3】従来例を示すものであって、正負極リードを接
続固定した正負電極とセパレータの展開斜視図である。
【図4】従来例を示すものであって、正負電極とセパレ
ータを巻回して構成した電池エレメントの斜視図であ
る。
【図5】従来例を示すものであって、巻回型のリチウム
イオン2次電池における電池エレメントの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 セパレータ 4 正極リード 5 負極リード 7 正極端子 8 負極端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正負電極がセパレータを介して近接配置
    され、かつ、これらの正負電極がそれぞれ1本又は2本
    以上のリードを介して正負極端子に接続された電池にお
    いて、 正負いずれか一方の電極に接続されるリードを、その材
    質と総断面積に基づく溶断限界電流が外部短絡電流未満
    の値となるように設定し、 他方の電極に接続されるリードを、その材質と総断面積
    に基づく溶断限界電流が外部短絡電流を超える値となる
    ように設定したことを特徴とする電池。
  2. 【請求項2】 正負電極がセパレータを介して近接配置
    され、かつ、これらの正負電極がそれぞれ1本又は2本
    以上のリードを介して正負極端子に接続された電池にお
    いて、 正負いずれか一方の電極に接続されるリードの材質と総
    断面積に基づく許容電流を、他方の電極に接続されるリ
    ードの材質と総断面積に基づく許容電流の半値以下とな
    るように設定したことを特徴とする電池。
  3. 【請求項3】 正負電極がセパレータを介して近接配置
    され、かつ、これらの正負電極がそれぞれ1本又は2本
    以上のリードを介して正負極端子に接続された電池にお
    いて、 少なくとも正負いずれか一方の電極に接続されるリード
    の周囲を隙間を開けて絶縁部材で覆ったことを特徴とす
    る電池。
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