JPH10171910A - 診断支援装置及び方法 - Google Patents

診断支援装置及び方法

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Publication number
JPH10171910A
JPH10171910A JP30713097A JP30713097A JPH10171910A JP H10171910 A JPH10171910 A JP H10171910A JP 30713097 A JP30713097 A JP 30713097A JP 30713097 A JP30713097 A JP 30713097A JP H10171910 A JPH10171910 A JP H10171910A
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JP
Japan
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image data
interest
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Application number
JP30713097A
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Kunio Doi
邦雄 土井
Takayuki Ishida
隆行 石田
Shigehiko Katsuragawa
茂彦 桂川
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Original Assignee
Arch Development Corp
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Publication date
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    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H50/00ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
    • G16H50/20ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for computer-aided diagnosis, e.g. based on medical expert systems
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0012Biomedical image inspection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F18/00Pattern recognition
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V2201/00Indexing scheme relating to image or video recognition or understanding
    • G06V2201/03Recognition of patterns in medical or anatomical images
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S128/00Surgery
    • Y10S128/92Computer assisted medical diagnostics
    • Y10S128/925Neural network

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、ディジタル画像データによっ
て学習がなされた人工ニューラルネットワークを用いて
効率良く異常を検出することのできる診断支援装置及び
方法を提供することにある。 【解決手段】本発明による診断支援装置は、画像データ
から部分データを抽出し、この抽出された部分データに
基づいて第1信号データを第1のニューラルネットワー
クから出力し、この第1信号データに基づいて第2信号
データを第2のニューラルネットワークから出力し、こ
れら2つの第1、第2のニューラルネットワークを経て
出力されたデータに基づいて診断結果を出力するという
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工ニューラルネ
ットワークを応用して、例えばX線画像を解析し正常と
異常とを分類するための診断支援装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】間質性肺疾患は、H.MacMaho
n,KJM.Liu,S.M.Montner,K.D
oiによる“「胸部X線画像における異常所見の本質と
兆候」Med.Phys.18 206−210(19
91)”に述べられているように、異常な胸部X線画像
における最も一般的な所見の一つである。しかしなが
ら、間質性疾患の解釈が読影者の主観によるため、間質
性肺疾患の診断は読影者にとって困難な仕事であると考
えられている。なぜなら、胸部X線画像において正常な
パターンと異常な浸潤の微妙なパターンを区別するため
の定量的な評価基準が無いからである。
【0003】この所見は、“P.G.Herman,
D.E.Gerson,S.J.Hessel,B.
S.Mayer,M.Watnik,B.Blesse
r,D.Ozonoffによる「胸部レントゲン画像の
解釈における不一致」Chest68,278−282
(1975)”で報告されている。従って、診断の精度
と再現性を改善するために、間質性浸潤の定量的解析の
ためのコンピュータ支援診断装置(CAD)が開発され
てきた。間質性肺疾患の検出と特徴づけのための2つの
異なったCADが、“S.Katsuragawa,
K.Doi,H.MacMahonによる「ディジタル
X線画像における画像特徴解析とコンピュータ支援診
断:ディジタル胸部X線画像での間質性肺疾患の検出と
特徴づけ」”、“Med.Phys.15:311−3
19(1988)とS.Katsuragawa,K.
Doi,H.MacMahon による「ディジタルX
線画像における画像特徴解析とコンピュータ支援診断:
胸部画像における正常と間質性疾患を伴う異常肺の分
類」”、“Med.Phys.15:38−44(19
89) とX.Chen,K.Doi,S.Katsu
ragawa,H.MacMahon による「ディジ
タル胸部X線画像における肺組織の定量的解析のための
注目部位の自動選択」”、“Med.Phys.20:
975−982(1993) とJ.Morishit
a,K.Doi,S.Katsuragawa,L.M
onnier−Cholley,H.MacMahon
による「胸部X線画像における間質性浸潤のためのコン
ピュータ支援診断:組織指標の光学密度依存性」”、
“Med.Phys.22:1515−1522(19
95)とL.Monnier−Cholley,H.M
acMahon,S.Katsuragawa,J.M
orishita,K.Doi による「コンピュータ
化された胸部X線画像における間質性浸潤の解析:幾何
学パターン特徴とフーリエ解析に基づいた新しい方
法」”、“ACAD.Radiol.2,455−46
2(1995) とS.Katsuragawa,K.
Doi,H.MacMahon,L.Monnier−
Cholley,J.Morishita,T.Ish
ida による「ディジタル胸部X線画像における間質
性浸潤幾何学的パターン特徴の定量的解析:予備試験結
果」”、“Journal of Digital I
maging 9,137−144(1996)”に開
示されている。
【0004】これらの方法では、フーリエ変換と幾何学
的パターン解析を使用して、組織解析を行い、ディジタ
ル胸部X線画像からの間質性浸潤のパターンに関係した
画像特徴を抽出する。ここで、特徴というのは、浸潤の
大きさと粗さ(または細かさ)に対応した組織解析によ
って得られたRMS変数と、パワースペクトラムの第1
のモーメントとである。更に、幾何学的パターン解析に
よって、間質性浸潤パターンのうち、それぞれ結節状の
影の全面積と、線状の影の全長が得られる。これらの方
法によって間質性浸潤パターンに関するいくつかの有用
な情報を得ることができる。
【0005】一般にこれらの方法の成績は比較的良好で
はあるが、常に正常と異常を正しく分類できる訳ではな
い。そのような誤った分類の例は、“K.Abe,K.
Doi,H.MacMahon,M.L.Giger,
H.Mia,X.Chen,A.Kano,T.Yan
agisawa による「胸部X線画像におけるコンピ
ュータ支援診断:予備実験」Invest.Radi
o.28,987−993(1993)”に報告されて
いる。したがって、胸部X線画像の肺領域の画像データ
に基づいた新たなアプローチを開発することは有用なこ
とである。
【0006】人工ニューラルネットワーク(ANN)の
CADへの応用はこれまでも試行されてきた。“N.A
sada,K.Doi,HMacMahon,S.M.
Montner,M.L.Giger,C.Abe,
Y.Wuによる「間質性疾患の判別診断のための人工ニ
ューラルネットワークの有用性の可能性:実験的研究」
Radiology 177,857−860(199
0)”では、臨床的かつX線画像からの情報に基づいた
間質性肺疾患の判別診断について検討している。また、
X.W.Xuによる“「ディジタル胸部X線画像におけ
る肺結節の自動検出のためのコンピュータ化された解
析」シカゴ大学の博士論文(1996)”では、肺結節
の検出時の擬陽性の除去について検討している。これら
の方法で使用された人工ニューラルネットワークは、病
変または擬陽性に関連したいくつかの抽出された特徴に
よって学習がなされたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ディ
ジタル画像データによって学習がなされた人工ニューラ
ルネットワークを用いて効率良く異常を検出することの
できる診断支援装置及び方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば、医療
用画像(例えば、胸部X線画像、MRIによる画像、C
Tスキャンによる断層画像、超音波による断層画像)
を、学習済みの人工ニューラルネットワークにかけて、
疾患(例えば、間質性肺疾患)が認められるかどうかの
解析、分類を行う際に用いられる。
【0009】また、本発明は、診断を行うために一連の
人工ニューラルネットワークを有効に使用するものであ
り、ある人工ニューラルネットワークを用いて、n次元
の画像データを(n−i)次元まで落とし、最後の人工
ニューラルネットワークで細部まで診断する。一連のル
ールと、ネットワークの順番を最適化することにより、
解析精度を向上することができる。
【0010】本発明によれば、完全な診断を行うために
必要となる接続の数は、完全な2次元ニューラルネット
ワークを使用する場合に比べて非常に少なくなる。更
に、完全なネットワークにするために必要とされる学習
の時間も減少する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
好ましい実施形態により説明する。なお、ここでは、簡
単のために、32×32画素の2次元の関心領域(RO
I)で間質性肺疾患の自動診断を行うものと仮定する。
勿論これに限定されることはない。さらに、異常部の形
状も疾患のタイプによって変化するので、関心領域の形
状もまた異常部の形状に合うように、矩型、円形や楕円
形を含む形で変化させることができる。また、本発明で
は、様々な形状、タイプの3次元や4次元の画像を解析
するために、複数のニューラルネットワークを用いる。
【0012】ここで開示された方法では、他のスクリー
ンやフィルムも使用することができるが、ここでは特
に、ラテックスミディアムスクリーンとOCフィルム
(イーストマンコダック,NY)で撮影された100例
の正常および100例の異常な背腹(PA)の胸部X線
画像を用いている。正常例は4人の熟練した胸部X線画
像の読影者によって、臨床データと胸部X線画像によっ
て疑いなく正常と判断されたものである。異常例、ここ
では間質性肺疾患という異常例は、X線画像での所見、
CT、臨床データおよび追跡X線画像に基づいて、先程
と同じ読影者の合意の元で決定されたものである。
【0013】異常例は、両肺領域の面積の20パーセン
ト以上を間質性浸潤が占めている場合をいうものと定義
している。26例は、浸潤が肺面積の20から50パー
セントを占めている。他の異常例は、肺面積の50パー
セント以上に広がる拡散した間質性浸潤を有していた。
これらの異常例は、“L.Monnier−Choll
ey,H.MacMahon,S.L.Katsura
gawa,J.Morishita,K.Doi によ
る「胸部X線画像における間質性浸潤のコンピュータ化
された解析:幾何学パターン特徴とフーリエ変換解析に
基づいた新しい方法」ACAD.Radiol.2,4
55−462(1995)”に述べられている。
【0014】胸部X線画像は、レーザースキャナ(KF
DR−P Konika corp., 東京、日本)
を用いて0.175mmの画素サイズで1024階調で
デジタイズされ、IBM のRISC/6000 Po
wer station(Model 590)が発明
者らのCAD手法の開発に使用された。
【0015】ここでまた、例えば、スキャナやコンピュ
ータといった他の装置も、ここで取り上げた特定のスキ
ャナやコンピュータの以外のものに代用することができ
る。
【0016】図1には、数百という矩型の関心領域(R
OI)に、胸部X線画像が分割されている様子を示して
いる。この人工ニューラルネットワーク解析システムの
ブロックダイアグラムは、図2に示されている。学習済
みのこの人工ニューラルネットワークを診断支援として
使用する際には、まず最初に、医療画像、すなわち、正
常および異常な胸部X線画像の中の数百という関心領域
の中から特定の関心領域を自動的に選択する。この特定
の関心領域を自動的に選択する方法は、“X.Che
n,K.Doi,S.Katsuragawa,H.m
acMahonによる「ディジタル胸部X線画像におけ
る肺組織の定量的解析のための注目部位の自動選択」M
ed.Phys.20,975−982(1993)”
に詳しく述べられている。
【0017】関心領域のマトリクスサイズは、例えば、
32×32(実寸では、5.6×5.6平方mmに相当
する)である。一つの関心領域の中の画素値の2次元分
布は、水平方向に関する1次元プロファイルが32個集
まったものと考えることができ、各1次元プロファイル
は、水平方向に関する32個の画素値から構成される。
【0018】発明者らは、間質性浸潤の検出のために2
つの異なった人工ニューラルネットワークを使用した。
各関心領域の中の水平プロファイルは、表面フィッティ
ング技術に基づいてトレンド補正(階調補正)が行われ
た後に、正常と異常なプロファイルを区別するための第
1の人工ニューラルネットワークに入力される。なお、
このトレンド補正については、“S.Katsurag
awa,K.Doi,H.MacMahonによる「デ
ィジタルX線画像における画像特徴解析とコンピュータ
支援診断:ディジタル胸部X線画像における間質性肺疾
患の検出と特徴づけ」Med.Phys.15,311
−319(1988)”に述べられている。
【0019】各1次元の水平プロファイルは、第1の人
工ニューラルネットワークを介して、0から1の範囲内
の値に変換される。なお、1に近いほど、異常可能性が
高く、0に近いほど正常可能性が高いことを一般的に表
している。
【0020】各関心領域には、32個の水平プロファイ
ルがあるので、各関心領域ごとに32個の出力が第1の
人工ニューラルネットワークから得られる。これらの3
2個の出力は、それぞれの元となっている水平プロファ
イルの垂直位置に従って配列されたものを、垂直出力パ
ターンと以下称する。
【0021】この垂直出力パターンは、第2の人工ニュ
ーラルネットワークに供給される。この第2の人工ニュ
ーラルネットワークの出力値も、正常と異常を関心領域
ごとに区別するために使用される。出力値は、各関心領
域に対して正常または異常の程度(0:正常、1:異
常)を表わす。
【0022】第1、第2の人工ニューラルネットワーク
の後に、ルールベース分類法が供給されて、正常と異常
(間質性浸潤)とが最終的に分類(弁別)される。
【0023】図3には、コンピュータシステムで実現さ
れ得る本実施形態による診断支援装置の外観が示されて
いる。コンピュータ100には、簡単に概要を上述した
ような正常と異常(間質性浸潤)とを分類するために必
要なハード及びプログラムが組み込まれており、コンピ
ュータハウジング102の中には、CPU106と、メ
モリ108(DRAM,ROM,EPROM,EEPR
OM,SRAM,Flash RAM等)と、そのほか
の特定用途向け論理デバイス(ASIC等)やプログラ
マブル論理デバイス(GAL、再プログラム可能なFP
GA)を搭載したマザーボード104とが収容されてい
る。
【0024】コンピュータ100は、また、複数の入力
デバイス(キーボード122、マウス124等)と、モ
ニタ120を制御するためのディスプレイカード11
0)を有している。さらに、コンピュータシステム10
0は、適切なデバイスバス(SCSIバスまたはエンハ
ンストIDEバス等)に接続されたフロッピーディスク
ドライブ114と、そのほかのリムーバブル記憶媒体デ
バイス(コンパクトディスク119、図示されていない
リムーバブル光磁気記憶媒体等)と、ハードディスク1
12と、その他の固定高密度記憶媒体ドライブとを有し
ている。
【0025】コンピュータ100は、さらに、高密度記
憶媒体ドライブとして前述と同じデバイスバスまたは、
そのほかのデバイスバスに接続されたコンパクトディス
ク読み取り機118と、コンパクトディスク読み取り書
き込みユニット(不図示)と、コンパクトディスク連奏
装置(不図示)等を有していても良い。さらに、診断結
果を印刷するためのプリンタ(不図示)を持っていても
良い。
【0026】このシステムは、さらに、少なくとも一つ
のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を有してい
る。そのようなコンピュータで読み取り可能な記憶媒体
の例は、コンパクトディスク119、ハードディスク1
12、フロッピーディスク、テープ、光磁気ディスク、
PROM(EPROM,EEPROM,フラッシュEP
ROM)、DRAM、SRAM等である。ここでは、コ
ンピュータ100のハードウエアを制御し、かつ、人間
のユーザとコンピュータ100とをインタフェースする
ためのプログラムが、上記コンピュータで読み取り可能
な記憶媒体に保持されている。そのようなプログラム
は、オペレーティングシステムと開発ツールのようなユ
ーザアプリケーションを含んでいても良いが、これらに
制限されるものではない。コンピュータで読み取り可能
な記憶媒体は、さらに、疾病の状態にあるかどうかの評
価に際して、医療画像を解析するための本発明の方法を
実現するコンピュータプログラムを含んでいる。
【0027】第1の人工ニューラルネットワークには、
3層のフィードフォアードニューラルネットワークが用
いられている。この人工ニューラルネットワークは、3
2個の入力ユニット、16個の隠れユニットと、1個の
出力ユニットを有している。
【0028】第1の人工ニューラルネットワークを学習
させるために、組織解析から得られた単一組織指数に基
づいた正常および異常なケースについての「代表的な」
関心領域を最初に選択する。この組織解析法は、“S.
Katsuragawa,K.Doi,H.MacMa
honによる「ディジタルX線画像における画像特徴解
析とコンピュータ支援診断:胸部画像での正常と間質性
疾患を有する異常の分類」Med.Phys.16,3
8−44(1989)”に述べられている。
【0029】この研究に用いられた正常な関心領域は、
関心領域の組織指標が全データの中の平均的な30パー
セント(35パーセントから65パーセント)の範囲に
ある正常胸部画像の中の関心領域からランダムに選択さ
れる。異常な関心領域もまた、関心領域の組織指標が各
ケースについて全データの上側30パーセントの範囲に
ある異常胸部画像の中の関心領域からランダムに選択さ
れたものである。
【0030】代表的な関心領域は、組織指標を用いて選
択されたものであるが、「正常」な関心領域の中にも、
主に肋骨の縁やシャープなエッジの血管による「異常」
に見えてしまう水平プロファイルが含まれている可能性
があることに注意が必要である。更に、「異常」な関心
領域にも、非常に弱い間質性浸潤により「正常」に見え
てしまう水平プロファイルを含んでいるかも知れない。
【0031】従って、発明者らは、このような「汚
染」、つまり異常を含んでいる正常関心領域や、実際に
は正常と判断すべき微細な異常しかない異常関心領域の
ある学習データを、すなわち学習効果を阻害する学習デ
ータを、各プロファイルのRMS値を用いることによっ
て破棄して学習に用いないようにすることを試みたので
ある。
【0032】正常例の学習データを最終的に選択するた
めに、RMS値で比較して、この値が高い方から25パ
ーセントに入る水平プロファイルを取り除く。また、異
常例の学習のために、RMS値で比較して、この値が下
から25パーセントに入る水平プロファイルを取り除
く。
【0033】正常例と異常例の水平プロファイルは、図
4に示されている。図4から、異常例の水平プロファイ
ルのばらつきは、正常例のそれより大きいことがわか
る。第1の人工ニューラルネットワークへの各入力ユニ
ットの平均画素値とRMS値は、図5と図6にそれぞれ
示されている。トレンド補正は関心領域の全てにかける
ので、平均値は、全ての入力ユニットでゼロに近似す
る。一方で、異常例のRMS値は、全入力ユニットで正
常例のRMS値より大きいことが明らかである。なぜな
ら、間質性浸潤を有する水平プロファイルの変化は、正
常例のそれより通常は大きいからである。
【0034】このRMS値の頻度は、図7に示されてい
るように、左右でわずかに増加している。なぜなら、ト
レンド補正のためのフィッティングエラー(曲線近似誤
差)は、関心領域の辺縁近くで大きくなる傾向があるか
らである。図7は、第1の人工ニューラルネットワーク
への入力データ(正常および異常)を示すヒストグラム
である。異常例の分布は、正常例よりも分散している
が、どちらの分布も正規分布に非常に近いものであっ
た。
【0035】第2の人工ニューラルネットワークは、第
1の人工ニューラルネットワークと同じ構造を有してい
る。すなわち、32個の入力ユニットと16個の隠れユ
ニットと1個の出力ユニットを有する3層のフィードフ
ォアードニューラルネットワークである。第2の人工ニ
ューラルネットワークは、第1の人工ニューラルネット
ワークから出力される各関心領域の垂直出力パターンで
学習される。第2の人工ニューラルネットワークが学習
する際、正常と異常に対する「代表的な」関心領域が、
まず最初に第1の人工ニューラルネットワークに対する
それらと同様な方法で選択される。しかしながら、第2
の人工ニューラルネットワークの学習のために選択され
る関心領域は、第1の人工ニューラルネットワークの学
習のために使用された関心領域とは、同じではない。
【0036】学習データの「汚染」の影響を低減するた
めに、垂直出力パターンの平均値が活用される。正常な
関心領域の学習データについては、大きな平均値(高い
方から10パーセントに入る正常な関心領域)を有する
垂直出力パターンが取り除かれる。
【0037】一方、異常な関心領域の学習データについ
ては、小さな平均値(低い方から10パーセントに入る
正常な関心領域)を有する関心領域が取り除かれる。学
習の後、第2の人工ニューラルネットワークの出力は、
正常と間質性疾患を有する異常な関心領域を区別するた
めに使用される。
【0038】正常と異常な関心領域についての垂直出力
パターン、すなわち、32個の水平プロファイルを第1
の人工ニューラルネットワークを通した32個の出力値
列は、図8に示されている。異常な関心領域の第1の人
工ニューラルネットワークからの出力が一般に正常な関
心領域のそれよりも大きいことは明らかである。第2の
人工ニューラルネットワークに対する入力ユニット各々
の平均値とRMS値は、それぞれ図9と図10に示され
ている。異常な関心領域に対する第1の人工ニューラル
ネットワークからの出力は、大きくなる傾向にあるの
で、異常例に対する平均値は、正常例よりも大きくな
る。しかしながら、異常な関心領域の場合、第1の人工
ニューラルネットワークから出力されるRMS値は、正
常な関心領域と大差ないものとなっている。
【0039】胸部画像に対する正常例と異常例の最終的
な分類(判定)は、ルールベース法によってなされる。
第2の人工ニューラルネットワークの出力が予め決めら
れたしきい値よりも大きい場合、その関心領域は、異常
と判定される。胸部画像中の全関心領域の総数に対する
異常と判定された関心領域の数の比率が、所定のしきい
値よりも大きい場合、その胸部画像は、異常と分類され
る。
【0040】胸部画像の正常と異常を区別するために、
第1、第2の人工ニューラルネットワークに加えて、第
3の人工ニューラルネットワークを使用してもよい。
【0041】第1の人工ニューラルネットワークの学習
に用いられる入力データセットの総数の学習効果に対す
る影響を調べるために、まず、10の正常例と、顕著な
異常(間質性浸潤)を有する10の異常例とから、ラン
ダムに関心領域を選択する。320から32,000の
水平プロファイル(10から1,000の関心領域)が
使用され、その結果が比較された。入力データの半分
は、正常例から選択され、残りの半分は、異常例から選
択された。しかしながら、第1の人工ニューラルネット
ワークの正確性試験のためには、合計12,600の水
平プロファイル(200の正常と200の異常関心領
域)が、学習に用いられなかった20の正常例と間質性
浸潤を有する20の異常例からランダムに選択された。
【0042】第1の人工ニューラルネットワークのため
の学習データの総数の学習効果に対する影響は、図11
に示されている。第1の人工ニューラルネットワークへ
の入力データセットの数が、320から10,240へ
と増えるにしたがって、Az値(ROC曲線(receiver
operating characteristics)の下側の面積(ROC曲線
とベースラインとの間の面積))が徐々に増加してい
る。入力データセットの数が10,240を超えると分
類能力の増加は非常にわずかなものにしかならない。こ
の結果から、第1の人工ニューラルネットワークへの学
習データセットの数は、水平プロファイル10,000
個以上であるべきだということが分かる。
【0043】分類能力を評価するために、100の正常
例と、間質性浸潤を有する100の異常例とが、ランダ
ムに2つのグループに分けられた。1つは、学習のため
のデータセットであり、もうひとつは、テストのための
データセットである。各データセットには、50の正常
例と50の異常例とを半々に振り分けた。4つの異なっ
たデータセットが全体の能力の評価のために準備され
た。
【0044】正常例と異常例を区別する平均Az値は、
人工ニューラルネットワークの方法を使った場合、0.
906を中心にプラスマスナス0.021の範囲で与え
られる。この高い分類率は、人工ニューラルネットワー
ク法がディジタル胸部X線画像における間質性浸潤の検
出に有用であることを示している。
【0045】連続採点スケールを用いたROC解析(L
ABROC4プログラム)で得られる総合的全体的なな
分類能力と、第1と第2の人工ニューラルネットワーク
それぞれの分類能力とが、図12に示されている。LA
BROC4プログラムは、“C.E.Metzによる
「X線撮像におけるROC方法論」Invest.Ra
diol.21,720−733(1986)、C.
E.Metzによる「X線画像のROC研究における実
験計画とデータ解析についてのいくつかの考察」Inv
est.Radiol.24,234−245(198
9)、C.E.Metz,J−H Shen,B.A.
Hermanによる「連続分布試験の結果からのバイノ
ーマルROCの新しい評価法」米国統計学会ならびに生
物学会のジョイント統計ミーティングでの招待公演(1
990、アナハイム)”で述べられている。
【0046】この手法全体のROC曲線は、高かった
(Az=0.905)。しかしながら、第1の人工ニュ
ーラルネットワークによる正常と異常なプロファイルの
分類能力は、Az=0.669で決して高いとはいえな
い。このように能力が低い原因は、恐らく、正常な関心
領域の幾つかには、肋骨の縁やシャープなエッジの血管
によって「異常に見える」水平プロファイルが含まれて
おり、また異常な関心領域の幾つかには、極端に弱い間
質性浸潤のために「正常に見える」水平プロファイルが
含まれているためであると推察される。
【0047】図13は、正常と異常な水平プロファイル
について第1の人工ニューラルネットワークから得られ
た出力値の頻度を示すヒストグラムである。
【0048】正常例のヒストグラムには、両端に1つず
つの合計2つのピークが見られる。明らかに異常につい
ての出力値は、高値側に鋭いピークが見られるが、低値
側には、明らかなピークは見られない。これは、間質性
浸潤が原因と考えられる。
【0049】図14は、正常と異常な関心領域に対し
て、第2の人工ニューラルネットワークから得られた全
出力値のヒストグラムを示している。これらの第2の人
工ニューラルネットワークからのヒストグラムは、第1
の人工ニューラルネットワークからの出力のヒストグラ
ムと同様なものである。正常な関心領域の場合、第1の
人工ニューラルネットワークの出力値は、低い階層に集
中する傾向がある。第2の人工ニューラルネットワーク
の能力(Az=0.750)は、第1の人工ニューラル
ネットワークのそれよりも大きかった。
【0050】ここで、もし、正常な関心領域内の水平プ
ロファイルの大多数が「正常」なパターンであれば、第
2の人工ニューラルネットワークは、その関心領域が幾
つかの正常にも関わらず異常に見えてしまうという汚染
された水平プロファイル、すなわち、図8に示されてい
るように第1の人工ニューラルネットワークからの出力
が大きな値になる水平プロファイルを含んでいたとして
も、その関心領域を正常と認識できる。
【0051】同様にして、異常な関心領域の水平プロフ
ァイルの大多数が異常(間質性浸潤)のパターンである
とき、関心領域が幾つかの異常にも関わらず正常に見え
てしまうという汚染された水平プロファイルを含んでい
たとしても、第2の人工ニューラルネットワークは、そ
の関心領域を異常と認識できる。したがって、第2の人
工ニューラルネットワークの能力は、第1の人工ニュー
ラルネットワークのそれよりも良くなる。
【0052】本発明の手法を、正常な関心領域と、異常
(間質性浸潤)な関心領域とを区別するための3層フィ
ードフォアード人工ニューラルネットワークと比較す
る。この人工ニューラルネットワークは、1,024
(32×32)個の入力ユニットと128個の隠れユニ
ットと1個の出力ユニットから構成されていた。この人
工ニューラルネットワークに学習を施し、テストするた
めに10の正常例と顕著な間質性肺疾患を有する10の
異常例とから800個の関心領域をランダムに選択し、
400個の関心領域は、人工ニューラルネットワークの
学習に使用され、残りの400個の関心領域はテストに
使用された。
【0053】この人工ニューラルネットワークは、トレ
ンド補正済みの画素値によって学習がなされた。再現性
試験では、図15に示すように、関心領域のほとんど
は、人工ニューラルネットワークによって正しく判定さ
れた。しかしながら、正確性試験の結果によると、図1
6で低いAz値で示されているように、関心領域の正常
又は異常を、文字どおり正しく認識しているとは認めら
れない。このため、学習に用いたデータセットが間質性
浸潤のパターンを統計的に正しく習得するのに十分では
なかったように思われる。しかしながら、学習に用いる
関心領域の数が増加すると、多くの入力ユニットを有す
る人工ニューラルネットワークの学習に必要な計算時間
が非常に長くなり、その結果そのような人工ニューラル
ネットワークを使用することは、現実的ではなくなる。
【0054】一方、本実施形態では、1次元のデータ、
すなわち、人工ニューラルネットワークの学習に容易に
使用できる1次元の水平プロファイルを関心領域の全画
素値の代わりに使用する。
【0055】また、本実施形態では、最適化されていな
い汚染学習データを取り除く又は減らした後に、残りの
データで学習させることによって、分類の率を高めよう
とするものである。汚染された学習データを減らした効
果を調べるために、10の正常例と、間質性浸潤を有す
る10の異常例からランダムに3組の関心領域を選択す
る。
【0056】この2つのセットは第1の人工ニューラル
ネットワークの学習とテストに使用され、3番目のセッ
トは、正確性試験に使用された。第1の人工ニューラル
ネットワークは、最初に、第1の学習用データセットで
学習がなされた。次に、テストのために、学習済みの第
1の人工ニューラルネットワークに第2のセットが供給
され、続いて、第1の人工ニューラルネットワークから
の出力値が正常なプロファイルに対しては大きく、ま
た、異常なプロファイルに対しては、出力値が小さくな
る水平プロファイルを第2のデータセットから取り除
く。取り除かれたプロファイルの数の割合は、25パー
セントから75パーセントの間になる。
【0057】汚染されたプロファイルが取り除かれた
後、第1の人工ニューラルネットワークは、第2のデー
タセット中の「汚染されていない」プロファイルによっ
て再学習がなされる。正確性試験のためのデータは、幾
つかの汚染された水平プロファイルを含んでいるが、こ
の汚染された水平プロファイルは、正確性試験の最終試
験では取り除かれない。
【0058】汚染されたプロファイルをテスト用データ
から取り除くことによって、異常正常の分類能力は、飛
躍的に改善できる。しかしながら、「汚染されていな
い」テスト用データのみを使って得られた改善された能
力は、実際の胸部画像に供給するべきではない。なぜな
らば、一般に胸部画像は、「汚染された」データを含ん
でいるからである。
【0059】汚染された学習用データを除去した場合と
除去しなかった場合についての再現性試験と正確性試験
の結果は、図17と図18にそれぞれ示されている。図
17のグラフは、学習用データに含まれている汚染され
た成分が取り除かれていないと、再現性試験によってさ
え、多くの水平プロファイルは正しく特定できないこと
を示している。
【0060】明らかに、再現性試験の成績は、汚染され
た学習用データを取り除くことによって、良くなる。し
かしながら、正確性試験では、学習データの25パーセ
ントが取り除かれたときに最も良い成績が得られた。学
習用データの75パーセントが取り除かれた場合、成績
はわずかに低下した。これは、恐らく、75パーセント
が除去された後の学習データセットでは、明瞭なパター
ンのみが残っており、そのため、学習用データが一様な
ものになってしまったために人工ニューラルネットワー
クの学習が適切になされなかったためであろう。
【0061】さらに、本実施形態では、X線画像のスキ
ャニングプロセス(走査工程)によって生じる問題にも
対処している。人工ニューラルネットワーク法は、ディ
ジタルX線画像において、光学密度が高いと擬陽性の関
心領域を、光学密度が低いと擬陰性の関心領域を多く生
じる傾向がある。これらの結果は、光学密度がフィルム
の勾配に依存していることが原因である。したがって、
発明者らは、使用したOCフィルムの特性を用いること
によって光学密度を補正する技術を採用した。この技術
は、“J.Morishita,K.Doi,S.Ka
tsuragawa,L.Monnier−Choll
ey,H.macMahonによる「胸部X線画像にお
ける間質性浸潤のコンピュータ支援診断:組織指標の光
学密度依存性」Med.Phys.22.1515−1
522(1995)”に述べられている。
【0062】この補正技術によって、光学密度にほぼ比
例している画素値は、フィルムの勾配によって除算され
る。光学密度補正を行った場合と行わなかった場合のR
OC曲線は図19に示されている。光学密度補正のある
なしでのAz値は、それぞれ0.928と0.905で
あった。光学密度補正のある場合ない場合の全体の能力
は4組の独立したデータセットを用いて評価された。
【0063】光学密度補正の有無の平均Az値は、それ
ぞれ0.934プラスマイナス0.004と、0.90
6プラスマイナス0.021であった。したがって、本
実施形態の人工ニューラルネットワーク法の能力は、こ
の光学密度補正技術を用いることによってかなり改善す
る。
【0064】上述のように、異常なプロファイルのRM
S値は、正常なプロファイルのそれより明らかに相違
し、一般的には大きい。したがって、第1の人工ニュー
ラルネットワークは、正常と異常なパターンで水平プロ
ファイルのRMS値の違いのみを学習することができる
と考えることができる。しかしながら、第1の人工ニュ
ーラルネットワークがRMS値で正常と異常を判断する
以上のこと、すなわち、間質性浸潤のパターンに関連し
た統計量を学習することは可能なことである。
【0065】この仮説を確かめるために、正常例と異常
例を区別するための能力が、水平プロファイルのRMS
値のみを用いて決定された。図20は、正常および異常
な水平プロファイルに対するRMS値の出現頻度を示し
たヒストグラムである。これら2つのヒストグラムは、
広く分布し、大きく重なっているので、この値のみから
得られたROC曲線は、図22で点線で示されているよ
うに非常に低く、第1の人工ニューラルネットワークか
ら得られたROC曲線よりも低い。図21は、正常と異
常な関心領域に対するRMS値の出現頻度を示したヒス
トグラムであり、これは部分的に重なっている。関心領
域に対するRMS値から得られたROC曲線は、図22
で細い点線で示されているように、第2の人工ニューラ
ルネットワークから得られたそれよりも小さい。
【0066】全体の能力のために、人工ニューラルネッ
トワーク法によって得られたROC曲線は、RMS値を
使用したルールベース法によって得られたそれよりも明
らかに大きい。このことは、人工ニューラルネットワー
クは、正常および間質性浸潤によって生じた異常なパタ
ーンの何らかな統計量を習得することができることを示
唆しているように思われる。
【0067】背景の階調補正のために、ふたつの異なっ
た方法が検討された。そのうちの一つは、各水平プロフ
ァイルに対して1次元のフィッティング(1次元曲線近
似)を行うものであり、もう一つは、各関心領域ごとに
2次元フィッティング(2次元曲線近似)を行うもので
ある。これらの間の結果には大きな違いはなかったた
め、2次元背景階調補正を採用する。
【0068】第1の人工ニューラルネットワークの学習
とテストのために、水平プロファイルの代わりに、垂直
プロファイルを使用した影響が調べられた。第1と第2
の人工ニューラルネットワークは、オリジナルの方法で
使用されたものと同じ構造を有している。第2の人工ニ
ューラルネットワークは、各関心領域について第1の人
工ニューラルネットワークからの出力によって学習がな
された。
【0069】垂直プロファイルに基づいて、正常と異常
例の分類を行うこの方法全体でのAz値は、0.935
であった。さらに、水平や垂直プロファイルではなく
て、矩型領域(8×4マトリクス)が第1の人工ニュー
ラルネットワークの学習とテストに用いられた場合の影
響もまた検討された。各関心領域は、32個のセグメン
ト(矩形領域)を有しているため、第1の人工ニューラ
ルネットワークからの出力の数は、各関心領域につき、
やはり、32個である。
【0070】第2の人工ニューラルネットワークは、第
1の人工ニューラルネットワークの出力によって学習が
なされる。矩型領域に基づいたAz値は、0.925で
あった。水平プロファイルに基づいた先の方法でのAz
値が0.929であったことを考えると、水平プロファ
イル、垂直プロファイル、矩型領域に基づいたこれら3
つの方法の能力の間には大きな違いはなかったといえ
る。
【0071】第1の人工ニューラルネットワークと第2
の人工ニューラルネットワークについて隠れユニットの
数を12個から36個に変えたことによる影響を検討し
た。学習とテストの両方に用いる汚染データは、この検
討においては、除去した。第1の人工ニューラルネット
ワークについては、隠れユニットの数の増加に伴って、
Az値は、0.89から0.93へ高くなった。さら
に、この能力は、隠れユニットの数が24個以上で飽和
した。
【0072】第2の人工ニューラルネットワークに対す
る隠れユニットの数の影響を評価するために、学習用デ
ータとテスト用データは、16個の隠れユニットを有す
る第1の人工ニューラルネットワークによって生成され
た。第2の人工ニューラルネットワークについては、隠
れユニットの数が変化しても、その能力には大きな違い
はなかった。総合的な能力は、24個の隠れユニットを
持つ人工ニューラルネットワークによって評価された。
この時のAz値は、0.928であり、これは、16個
の隠れユニットを持つオリジナルの方法で得られたもの
と同じであった。
【0073】各胸部画像の結果についての総合的な分類
のために、ルールベース法に人工ニューラルネットワー
ク法を加えた方法が用いられた。このプロセスを表わし
たフローチャートは図23に示されている。まず、明ら
かに正常である、または明らかに異常である肺を識別す
るためにルールベース法を使用する。胸部画像における
関心領域の総数に対する異常な関心領域の数の比率が、
学習用データセット内の全ての異常例から得られた最小
「異常」比率よりも小さい場合、その胸部画像は、明ら
かに正常と分類される。反対に、その比率が、学習用デ
ータセット内の全ての正常例から得られた最大比率より
も大きい場合には、明らかに異常と分類する。
【0074】次に、第3の人工ニューラルネットワーク
を供給することによって、残っている胸部画像が分類さ
れる。この第3の人工ニューラルネットワークは、5個
の入力ユニットと、3個の隠れユニットと1個の出力ユ
ニットを有している。第3の人工ニューラルネットワー
クへの入力データは、各胸部画像に対する第2の人工ニ
ューラルネットワークからの出力値のヒストグラムから
選択された。図24と図25は、正常例と異常例に対す
る出力値の出現の頻度をそれぞれ示すヒストグラムであ
る。5個の入力値(X1からX5)がヒストグラムの上
側10,30,50,70,90パーセントの領域での
第2の人工ニューラルネットワークからの対応する出力
値から選択された。第3の人工ニューラルネットワーク
からの出力値の範囲は、0(正常)から1(異常)であ
る。
【0075】ルールベース法に人工ニューラルネットワ
ーク法を加えた分類方法による平均Az値は、図26に
示されているように、0.934プラスマイナス0.0
04から0.972プラスマイナス0.008というよ
うに非常に改善した。しかしながら、ルールベース法に
よって明らかに判別できる例を除去する手順を除いてし
まって、第3の人工ニューラルネットワーク法のみを最
終的な分類に供給した場合のAz値は、0.938プラ
スマイナス0.002であった。この値は、極めて低
く、ルールベース分類法で得られる値と同程度である。
【0076】さらに、第3の人工ニューラルネットワー
クへの入力値が変わったとき、総合的な能力に対する影
響が検討された。図27、図28は、それぞれ、正常例
と異常例について第2の人工ニューラルネットワークか
らの出力値のヒストグラムから得られた第3の人工ニュ
ーラルネットワークへの入力値を示している。この入力
値は、0、0.1、…0.9、1.0の10段階の区分
けでの10の頻度値に対応している。入力ユニットは、
第3の人工ニューラルネットワークへ使用されるのが望
ましい。
【0077】第3の人工ニューラルネットワークへ10
個の入力データが使用された時の3つの分類方法の総合
的な能力の比較が図29に示されており、ROC曲線か
ら得られたAz値が表1にまとめられている。3つの分
類方法で得られた特異値90パーセントの時の感度が表
2に示されている。
【0078】
【表1】
【0079】ルールベース法に人工ニューラルネットワ
ーク法を加えた分類方法が最も良い方法であり、5個の
入力値を用いることによって得られた結果に比べて、1
0個の入力値を用いることによってわずかな改善が見ら
れたことが明らかである。第3の人工ニューラルネット
ワークに10個の入力値を用いることによって人工ニュ
ーラルネットワーク分類法もまた改善した。
【0080】この方法は、組織パターンの定量解析に用
いられるコンピュータ断層装置(CT)、磁気共鳴画像
形成装置(MRI)、超音波撮像装置等の医療用画像形
成装置から得られた3次元(3D)画像の解析にも供給
できる。
【0081】図30は、3Dディジタル画像から得られ
る1つの関心領域を人工ニューラルネットワークで解析
するための全体の方法を示している。左側の立方体は、
選択された関心領域での画素(あるいは立体画素(ボク
セル))の3D行列を表わしており、その行列サイズ
は、32×32×32である。
【0082】検査対象となる正常または異常な領域の大
きさによっては、他の行列サイズも使用され得る。水
平、横、あるいは垂直方向のプラスマイナスといった立
方体内の一つの方向にそった画素のプロファイルは、上
述したようにディジタル胸部画像から得られた2次元画
像データに供給されたのと同じように、第1の人工ニュ
ーラルネットワークに学習用(またはテスト用)として
入力することができる。このようにして、このシステム
は、低い次元(2次元から1次元への変換)よりも高い
次元(3次元から2次元への変換)で処理される多くの
ストリップを有するニューラルネットワークとして実際
に組み込まれる。したがって、各ニューラルネットワー
クは、ある階層の1次元のニューラルネットワーク(す
なわち1次元の画像のみを対象とするニューラルネット
ワーク)として考えることができる。
【0083】ある階層のニューラルネットワークの各々
には、学習後の同じニューラルネットワークの重みづけ
パラメータが割り当てられる。本発明を並行処理が可能
な構成に組み込んだ場合、各階層の1次元のニューラル
ネットワークは、各階層でひとつの1次元ニューラルネ
ットワークを用いた場合に相当する速度をそれぞれが同
時に示し、データを連続的に処理する。
【0084】ある3D関心領域内の全ての(32×3
2)個の水平プロファイルが、正常と間質性浸潤のよう
な疾患によって引き起こされる異常とを、初期的に分類
するために、第1の人工ニューラルネットワークへ供給
される。この初期の3D画像データに対する出力パター
ンは、結果的に2次元(2D)行列(32×32)とな
る。これは、ディジタル胸部画像から得られた2D関心
領域画像と同様なものである。
【0085】第2の人工ニューラルネットワークに対し
て、この2D行列からの1次元プロファイルが、胸部画
像の関心領域から得られた水平プロファイルと同様な方
法で入力として使用される。この第2の人工ニューラル
ネットワークからの出力から、第1の人工ニューラルネ
ットワークから得られた出力値の2D行列に含まれてい
る32個のプロファイルに対応する32個の値のセット
が得られる。この32個の出力値は、CT,MRI,超
音波撮像装置から選択された3Dディジタル画像データ
の正常および異常な関心領域の最終的な区別のための第
3の人工ニューラルネットワークに入力される。
【0086】3つの人工ニューラルネットワークの構造
は、胸部画像の人工ニューラルネットワークについて述
べたものと同じ構造を持ち得る。すなわち、32個の入
力ユニット、16個の隠れユニットと1個の出力ユニッ
トである。隠れユニットの数は、12から24個に変更
しても良い。さらに、初期のプロファイルに異なった数
の画素が含まれている場合には、異なった数の入力ユニ
ットを使用しても良く、また、後続の人工ニューラルネ
ットワークへの入力用に異なった数の出力パターンが選
択されても良い。これらの人工ニューラルネットワーク
の学習もまた、胸部画像のための人工ニューラルネット
ワーク法のための学習で用いられたものと同様の方法で
なされる。すなわち、0と1をそれぞれ正常と異常な関
心領域に割り当てる方法である。
【0087】発明者らの人工ニューラルネットワーク法
は、選択された関心領域の画像データの何らかの統計量
を習得することができるので、この方法は、CT,MR
I,超音波撮像装置による画像での正常と腫瘍や血流の
停滞部といった異常との区別と同様に、肝臓、腎臓、膵
臓、脾臓、血管、肺、心臓、軟組織、骨といった異なっ
た内臓器官で画像データを分割するのに供給することが
できる。分割された3D画像データは、各器官を独立し
て3D立体像として可視化するために特定したり、カラ
ーモニタ上に表示するために異なった器官を異なった色
で表現したりするために使用することができる。
【0088】3D画像データの分割は、3D画像に対し
て、3Dグリッドを供給することによって実行できる。
この3Dグリッドは、32×32×32の体積要素を含
んでおり、そのため、オリジナルの128×1,024
×1,024のマトリクスの3D画像は、4,096
(=4×32×32)の体積要素に分解することができ
る。この体積要素が8×8×8のマトリクスのとき、体
積要素の総数は、262,144(=16×128×1
28)個になる。これは、非常に多いが、分割は小さな
体積要素にできるので、異なった器官の境界を正確に分
割することができる。一般に、大きな体積要素は、軽微
で、コントラストが低い異常の検出に有用であり、小さ
な体積要素は、境界の正確な分割に向いている。
【0089】分割のための人工ニューラルネットワーク
の学習は、肝臓といった特定の既知の器官を有する画像
データを用いることによって施すことができる。肝臓と
そのほかの構造にそれぞれ1と0を割り当てた学習用デ
ータを与えることによって三つの全ての人工ニューラル
ネットワークに学習が施された。
【0090】したがって、肝臓用に学習がなされた人工
ニューラルネットワークは、肝臓とそのほかの構造を区
別するために有用である。そのほかの器官用の学習も別
々の人工ニューラルネットワークに対して、同様の方法
で行うことができる。ひとたび全ての人工ニューラルネ
ットワークに分割が必要な器官と構造の全てに対して学
習がなされたならば、研究対象の臨床3D画像データ
は、その器官の分割のために一連の学習済みの人工ニュ
ーラルネットワークを連続的に、あるいは、並行に用い
ることによって解析することができる。各人工ニューラ
ルネットワークからの出力値には、次に、各器官ごとに
予め決められた一連のしきい値を用いて、しきい値分類
が施される。予め決められたしきい値より大きい出力値
を生じる体積要素は、学習済みの人工ニューラルネット
ワーク法により、その器官の一部であると考えられる。
この分割操作は、各器官毎に全ての体積要素をグルーピ
ングすることにより完了する。
【0091】リアルタイム超音波画像が用いられた場
合、3D画像データは、連続的に同時に生成されので、
したがって4次元(4D)画像データが得られる。フッ
素CTシステムとMRIのいくつかもまた、4D 画像
データを生成する。発明者らの組織パターン解析法は、
これらの4D画像データにも供給できる。4D画像デー
タを解析するために、図30に示されている3D画像デ
ータの解析のための装置を拡張することによって4つの
人工ニューラルネットワークが連続的に供給される。
【0092】二つの異なった方法を用いることができ
る。ひとつの方法は、図30に示されているように異な
った時間に取り込まれた全ての3D画像の各々を最初に
解析する方法である。この最初に解析する方法は、正常
と異常な領域を区別するために第4の人工ニューラルネ
ットワークによって解析される多くの出力値を生成す
る。もう一つの方法は、最初に、第1の人工ニューラル
ネットワークを用いて、全ての3D画素位置の各々での
時間連続的な画像データを最初に解析する方法である。
第1の人工ニューラルネットワークへの入力ユニットの
数は、時間領域で必要とされた画像データの数に等し
い。
【0093】この初期の人工ニューラルネットワークか
らの出力値は、全ての3D画素の各々に割り当てられ
る。続いて、この3D出力値は、図30に示された3D
用の装置によって解析され得る。
【0094】本発明は、上述した実施形態に限定される
ことはなく、種々変形して実施可能である。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、完全な診断を行うため
に必要となる接続の数は、完全な2次元ニューラルネッ
トワークを使用する場合に比べて非常に少なくなる。更
に、完全なネットワークにするために必要とされる学習
の時間も減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】胸部X線画像のスクリーンキャプチャとその画
像の注目部位(関心領域)の分解図。
【図2】一連の人工ニューラルネットワークを使って胸
部X線画像から間質性浸潤を解析するための一連の流れ
を示す図。
【図3】コンピュータシステムで実現される本実施形態
による診断支援装置の外観図。
【図4】正常および異常な胸部X線画像から得られた水
平プロファイルを示す図。
【図5】第1人工ニューラルネットワークの入力ユニッ
トに対する平均画素値の関係を示すグラフ。
【図6】第1人工ニューラルネットワークの入力ユニッ
トに対するRMS値の関係を示すグラフ。
【図7】トレンド補正後の画素値に対する第1人工ニュ
ーラルネットワークへの全入力データの頻度ヒストグラ
ム。
【図8】正常および異常な関心領域から得られた垂直出
力パターンを示すグラフ。
【図9】関心領域内の水平プロファイルの垂直位置に対
する第1の人工ニューラルネットワークからの平均出力
値の関係を示すグラフ。
【図10】関心領域内の水平プロファイルの垂直位置に
対する第1の人工ニューラルネットワークからのRMS
値の関係を示すグラフ。
【図11】入力データセットの総数に対するROC曲線
の面積(Az)の関係を示すグラフ。
【図12】第1人工ニューラルネットワークと第2人工
ニューラルネットワークとそれら両方を合わせたそれぞ
れの場合の正常例の誤診率に対する異常例の正診率の関
係を示すグラフ。
【図13】32,000個のプロファイルを使用した正
確性試験での第1の人工ニューラルネットワークからの
出力値の頻度ヒストグラム。
【図14】1,000個のプロファイルを使用した正確
性試験での第2の人工ニューラルネットワークからの出
力値の頻度ヒストグラム。
【図15】人工ニューラルネットワークの学習の反復回
数に対するROC曲線下側の面積の関係を示すグラフ。
【図16】図15に従って学習がなされた人工ニューラ
ルネットワークの学習の反復回数に対するROC曲線下
側の面積の関係を示すグラフ。
【図17】再現性試験で汚染を避けるために学習に必要
となるデータ数の減少の影響を示すグラフ。
【図18】正確性試験で汚染を避けるために学習に必要
となるデータ数の減少の影響を示すグラフ。
【図19】フィルム階調補正の有無のROC曲線に対す
る影響を示すグラフ。
【図20】32,000個のプロファイルの各水平プロ
ファイルのRMS値の頻度ヒストグラム。
【図21】1,000個の関心領域のRMS値の頻度ヒ
ストグラム。
【図22】人工ニューラルネットワーク法とルールベー
ス法のROC曲線を示す図。
【図23】ルールベース法と人工ニューラルネットワー
ク法を併用する場合の分類手順を示すフローチャート。
【図24】正常な胸部X線画像で第2の人工ニューラル
ネットワークから得られた出力値の品のヒストグラム。
【図25】間質性浸潤を有する異常な胸部X線画像で第
2の人工ニューラルネットワークから得られた出力値の
頻度ヒストグラム。
【図26】ルールベース法と人工ニューラルネットワー
クとを単独及び併用した場合のROC曲線を示す図。
【図27】第3の人工ニューラルネットワークで正常と
分類されたROIを第2の人工ニューラルネットワーク
で解析したときのその出力の頻度ヒストグラム。
【図28】第3の人工ニューラルネットワークで異常と
分類されたROIを第2の人工ニューラルネットワーク
で解析したときのその出力の頻度ヒストグラム。
【図29】人工ニューラルネットワーク法、ルールベー
ス法、両法併用それぞれのROC曲線を示す図。
【図30】関心領域を3次元で診断支援する手順を示す
模式図。
【符号の説明】
100…コンピュータ、 102…コンピュータハウジング、 104…マザーボード、 106…CPU、 108…メモリ、 110…ディスプレイカード、 112…ハードディスク、 114…フロッピーディスクドライブ、 119…コンパクトディスク、 120…モニタ、 122…キーボード、 124…マウス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 隆行 アメリカ合衆国、 イリノイ州 60559、 ウェストモント、 ウェスト. 60番ス トリート 300 (72)発明者 桂川 茂彦 アメリカ合衆国、 イリノイ州 60615、 シカゴ、 イースト. 55番ストリート 1755

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データから部分データを抽出するた
    めの抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出された部分データに基づいて
    第1信号データを出力する第1のニューラルネットワー
    ク手段と、 前記第1信号データに基づいて第2信号データを出力す
    る第2のニューラルネットワーク手段と、 前記第2信号データに基づいて診断結果を出力するため
    の判定手段とを具備することを特徴とする診断支援装
    置。
  2. 【請求項2】 画像データの中に複数の関心領域を設定
    するための設定手段と、 前記関心領域から複数の部分データを抽出するための抽
    出手段と、 前記抽出手段によって抽出された部分データに基づい
    て、異常の程度を表す第1信号データを部分データ毎に
    出力する第1のニューラルネットワーク手段と、 前記関心領域の部分データに基づく複数の前記第1信号
    データに基づいて、前記関心領域の診断結果を出力する
    ための判定手段とを具備することを特徴とする診断支援
    装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記関心領域の部分デ
    ータに基づく複数の前記第1信号データに基づいて、異
    常の程度を表す第2信号データを部分データ毎に出力す
    る第2のニューラルネットワーク手段と、 前記第2信号データをしきい値処理することにより、関
    心領域毎に異常か正常かの判定をする手段を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、正常と判定された関心
    領域の数と、異常と判定された関心領域の数の少なくと
    も一つに基づいて、明らかに正常、明らかに異常、判定
    不能のいずれかに事前に前記画像データを分類する評価
    部と、 前記評価部で判定不能とされた画像データを、正常と異
    常のいずれかに分類するニューラルネットワークとを有
    していることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記評価部は、前記画像データにおける
    関心領域の総数に対する異常な関心領域の数の比率が所
    定の下限値よりも低いときに診断結果を明らかに正常と
    判定するする正常診断部と、 前記比率が所定の上限値よりも高いときに診断結果を明
    らかに異常と判定する異常診断部とを有することを特徴
    とする請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 ROC曲線の下側の面積が所定の下限値
    よりも大きくなるまで、前記第1、第2のニューラルネ
    ットワーク手段の学習を繰り返す手段を更に備えること
    を特徴とする請求項2に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記画像データをプレフィルタ処理する
    プレフィルタ手段をさらにに備えていることを特徴とす
    る請求項2に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記プレフィルタは、前記画像データの
    撮影手段の階調特性に基づいて光学密度補正を行う手段
    を有していることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記プレフィルタは、前記画像の背景デ
    ータを抑制するための手段を有していることを特徴とす
    る請求項7に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記第1のニューラルネットワーク手
    段は、ニューラルネットワークパラメータが同一の部分
    ニューラルネットワークを部分毎に有していることを特
    徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記第1のニューラルネットワーク手
    段は、複数の部分データ各々に対応する第1信号データ
    を、単一のニューラルネットワークを時分割で使って出
    力することを特徴とする請求項2に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記第1、第2のニューラルネットワ
    ークの少なくとも一方は、前記部分データを入力するk
    個の入力ユニットを有する第1層と、 前記入力ユニットの出力信号を入力するk/2個の隠れ
    ユニットを有する第2層と、 前記隠れユニットの出力信号を入力する1つの出力ユニ
    ットを有する第3層とからなることを特徴とする請求項
    11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 画像データの中に複数の関心領域を設
    定するステップと、 前記関心領域から複数の部分データを抽出するステップ
    と、 前記抽出された部分データに基づいて、異常の程度を表
    す第1信号データを部分データ毎に第1のニューラルネ
    ットワーク手段から出力するステップと、 前記関心領域の部分データに基づく複数の前記第1信号
    データに基づいて、前記関心領域の診断結果を出力する
    判定ステップとを具備することを特徴とする診断支援方
    法。
  14. 【請求項14】 前記判定ステップは、前記関心領域の
    部分データに基づく複数の前記第1信号データに基づい
    て、異常の程度を表す第2信号データを部分データ毎に
    第2のニューラルネットワーク手段から出力するステッ
    プと、 前記第2信号データをしきい値処理することにより、関
    心領域毎に正常か異常かの判定を出力するステップとを
    有することを特徴とする請求項13に記載の診断支援方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第1のニューラルネットワーク手
    段からの出力ステップは、複数の部分データ各々に対応
    する第1信号データを、単一のニューラルネットワーク
    を時分割で使って出力するステップを有していることを
    特徴とする請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記単一のニューラルネットワークか
    ら出力するステップは、k個の入力ユニットを有する第
    1層に部分データを入力するステップと、 k/2個の隠れユニットを有する第2層に前記入力ユニ
    ットの出力信号を入力するステップと、 1つの出力ユニットを有する第3層に前記隠れユニット
    の出力信号を入力するステップとを有していることを特
    徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 コンピュータに画像データを解析させ
    診断結果を出力させるように組まれたプログラムを前記
    コンピュータで読み取り可能に記憶している記憶媒体に
    おいて、前記プログラムは、前記画像データ内の部分デ
    ータを抽出する手段と、 前記部分データに基づいて第1信号データを出力する第
    1のニューラルネットワーク手段と、 前記第1信号データに基づいて第2信号データを出力す
    る第2のニューラルネットワーク手段と、 前記第2信号データに基づいて診断結果を出力する手段
    とを具備することを特徴とする記憶媒体。
  18. 【請求項18】 コンピュータに画像データを解析させ
    診断結果を出力させるように組まれたプログラムを前記
    コンピュータで読み取り可能に記憶している記憶媒体に
    おいて、前記プログラムは、 前記画像データの中に複数の関心領域を設定するための
    設定手段と、 前記関心領域から複数の部分データを抽出するための抽
    出手段と、 前記抽出手段によって抽出された部分データに基づい
    て、異常の程度を表す第1信号データを部分データ毎に
    出力する第1のニューラルネットワーク手段と、 前記関心領域の部分データに基づく複数の前記第1信号
    データに基づいて、前記関心領域の診断結果を出力する
    ための判定手段とを具備することを特徴とする記憶媒
    体。
  19. 【請求項19】 前記判定手段は、前記関心領域の部分
    データに基づく複数の前記第1信号データに基づいて、
    異常の程度を表す第2信号データを部分データ毎に出力
    する第2のニューラルネットワーク手段と、 前記第2信号データをしきい値処理することにより、関
    心領域毎に異常か正常かの判定をする手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項18に記載の記憶媒体。
  20. 【請求項20】 画像データの中に複数の関心領域を設
    定するステップと、 前記関心領域各々から部分データを抽出するステップ
    と、 前記部分データに基づいて複数のニューラルネットワー
    ク手段を使って前記関心領域の異常の程度を表すデータ
    を出力するステップとを具備し、 前記異常の程度を表すデータを出力するステップは、 a)前記部分データを第1のニューラルネットワーク手
    段へ入力し、第1のニューラルネットワーク手段からデ
    ータを出力するサブステップと、 b)前記第1のニューラルネットワークからの出力デー
    タの一部を抽出するサブステップと、 c)前記抽出されたデータの一部を第2のニューラルネ
    ットワーク手段へ入力し、前記第2のニューラルネット
    ワーク手段からデータを出力するサブステップとを有
    し、 前記サブステップa)とc)によって出力されたデータ
    と人為的な診断結果とに基づいて前記第1と第2のニュ
    ーラルネットワーク手段のニューラルネットワークパラ
    メータを変更するステップとを具備することを特徴とす
    る人工ニューラルネットワーク学習方法。
  21. 【請求項21】 n次元画像データを解析し診断するた
    めに、一連の階層に接続された複数の1次元ニューラル
    ネットワークを具備し、 前記複数の1次元ニューラルネットワークは、 前記n次元画像データを(n−i)次元画像データに次
    元を落とすための第1階層に位置する複数の1次元ニュ
    ーラルネットワークと、 前記(n−i)次元画像データに基づいて診断結果を判
    定するための第2階層に位置する1次元ニューラルネッ
    トワークとを有することを特徴とする診断支援装置。
  22. 【請求項22】 前記n次元画像データを正常、異常、
    判定不能のいずれかに分類する評価部と、 前記判定不能とされた前記n次元画像データを、正常と
    異常のいずれかに分類するニューラルネットワークとを
    更に備えていることを特徴とする請求項21に記載の装
    置。
  23. 【請求項23】 前記1次元ニューラルネットワーク各
    々が、32個の入力ユニットを有している第1層と、 16個の隠れユニットを有している第2層と、 1個の出力ユニットを有している第3層とからなること
    を特徴とする請求項22に記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記評価部は、 n次元画像データの総数に対する異常と判定されたn次
    元画像データの数の比率が所定の下限値よりも低いとき
    に、正常と評価する正常評価部と、 前記比率が所定の上限値よりも高いときに、異常と評価
    する異常評価部とを有していることを特徴とする請求項
    22に記載の装置。
  25. 【請求項25】 ROC曲線の下側の面積が所定値より
    も大きくなるまで、前記1次元ニューラルネットワーク
    の学習を繰り返す手段を更に備えることを特徴とする請
    求項22に記載の装置。
  26. 【請求項26】 前記n次元画像データをプレフィルタ
    処理にかけるプレフィルタを更に備えることを特徴とす
    る請求項22に記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記プレフィルタは、前記n次元画像
    データの撮影手段の階調特性に基づいて光学密度補正を
    行う手段を有することを特徴とする請求項26に記載の
    装置。
  28. 【請求項28】 n次元画像データを解析し診断する診
    断支援方法において、 階層的構造に組まれた複数の1次元ニューラルネットワ
    ークの第1階層に前記n次元画像データを供給して、
    (n−i)次元の画像データを出力するステップと、 前記(n−i)次元の画像データに基づいて診断結果を
    出力するステップとを具備することを特徴とする診断支
    援方法。
  29. 【請求項29】 複数のn次元の画像データを正常、異
    常、判定不能のいずれかに事前に分類するステップと、 判定不能とされたn次元の画像データの統計量を分類ネ
    ットワークに供給するステップと、 前記分類ニューラルネットワークで判定不能と分類され
    たn次元の画像データを正常と異常のいずれかに分類す
    るステップを更に備えていることを特徴とする請求項2
    8に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記(n−i)次元の画像データを出
    力するステップは、 (n−i+1)次元の画像データを32個の入力ユニッ
    トを有する第1階層に供給するステップと、 前記32個の入力ユニットの出力を16個の隠れユニッ
    トを有する第2階層に供給するステップと、 前記16個の隠れユニットの出力を1個の出力ユニット
    を有する第3階層に供給し、(n−i)次元の画像デー
    タに対して一つのデータを生成するステップとを有して
    いることを特徴とする請求項28に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記事前に分類するステップは、 n次元画像データの総数に対する異常と判定されたn次
    元画像データの数の比率を計算するステップと、 前記比率が所定の下限値よりも低いときに、正常と判定
    するステップと、 前記比率が所定の上限値よりも高いときに、異常と判定
    するステップとを有していることを特徴とする請求項2
    9に記載の方法。
  32. 【請求項32】 ROC曲線の下側の面積が所定値より
    も大きくなるまで、前記1次元ニューラルネットワーク
    の学習を繰り返すステップを更に備えていることを特徴
    とする請求項28に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記n次元画像データにプレフィルタ
    処理をかけるステップを更に備えていることを特徴とす
    る請求項28に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記プレフィルタステップは、前記n
    次元画像データの撮影手段の階調特性に基づいて光学密
    度補正を行うサブステップを有していることを特徴とす
    る請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 コンピュータにn次元の画像データを
    解析させ診断結果を出力させるように組まれたプログラ
    ムを前記コンピュータで読み取り可能に記憶している記
    憶媒体において、 前記プログラムは、 階層的構造に組まれた複数の1次元ニューラルネットワ
    ーク手段と、 前記n次元の画像データを(n−i)次元の画像データ
    に次元を落とす手段と、 前記(n−i)次元の画像データを、第(i−1)階層
    の1次元ニューラルネットワーク手段に転送する手段
    と、 前記第(i−1)階層の1次元ニューラルネットワーク
    手段の出力に基づいて診断結果を出力する手段とを具備
    することを特徴とする記憶媒体。
  36. 【請求項36】 前記プログラムは、 前記n次元画像データを正常、異常、判定不能のいずれ
    かに事前に分類する分類ネットワーク手段と、 判定不能と分類されたn次元画像データを正常と異常の
    いずれかに分類するよう手段とを更に備えていることを
    特徴とする請求項35に記載の記憶媒体。
  37. 【請求項37】 前記次元を落とす手段は、 32個の入力ユニットを有する第1階層と、 16個の隠れユニットを有する第2階層と、 (n−i)次元の画像データから1つの出力ユニットを
    出力する第3階層とからなることを特徴とする請求項3
    5に記載の記憶媒体。
  38. 【請求項38】 前記事前に分類する手段は、 n次元画像データの総数に対する異常と分類されたn次
    元画像データの数の比率が所定の下限値よりも低いとき
    に、正常と判定する手段と、 前記比率が所定の上限値よりも高いときに、異常と判定
    する手段とを有していることを特徴とする請求項36に
    記載の記憶媒体。
  39. 【請求項39】 前記プログラムは、ROC曲線の下側
    の面積が所定値よりも大きくなるまで前記1次元のニュ
    ーラルネットワーク手段の学習を繰り返す手段を更に備
    えていることを特徴とする請求項36に記載の記憶媒
    体。
  40. 【請求項40】 前記プログラムは、前記n次元画像デ
    ータをプレフィルタ処理にかける手段を更に備えている
    ことを特徴とする請求項36に記載の記憶媒体。
  41. 【請求項41】 前記プレフィルタ手段は、前記n次元
    画像データの撮影手段の階調特性に基づいて光学密度補
    正を行う手段を有することを特徴とする請求項40に記
    載の記憶媒体。
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