JPH10170290A - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JPH10170290A
JPH10170290A JP32639496A JP32639496A JPH10170290A JP H10170290 A JPH10170290 A JP H10170290A JP 32639496 A JP32639496 A JP 32639496A JP 32639496 A JP32639496 A JP 32639496A JP H10170290 A JPH10170290 A JP H10170290A
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acceleration
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predetermined minute
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Shinya Hamazaki
真也 濱▲崎▼
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積算ピッチ角の累積誤差の増大を防止するこ
とができるナビゲーション装置を提供すること。 【解決手段】 移動体の加速度を検出する加速度センサ
1と、加速度センサ出力の加速度を補正する速度補正手
段を有し、前記補正された加速度から移動体の移動速度
を求め、移動速度を積算して移動体の移動距離を算出す
る移動距離算出手段5と、移動体のピッチ角速度を検出
するジャイロセンサ2とを有するナビゲーション装置で
あって、検出されたピッチ角速度を所定微小時間だけ積
算して得られた所定微小時間積算ピッチ角と基準値とを
比較して所定微小時間積算ピッチ角を補正するピッチ角
判定手段4を備えることにより、積算ピッチ角の累積誤
差の増大を防止することができるナビゲーション装置が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度センサを用
いて移動体たとえば車両の位置を算出するナビゲーショ
ン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のナビゲーション装置を示す
ブロック図である。図3において、Aは中央制御部、1
は車両の進行方向の加速度を非接触にて検出する加速度
センサ、2は車両のピッチ動作方向における角速度(ピ
ッチ角速度)を検出するジャイロセンサ(ピッチ角速度
検出部)、3は車両のヨー動作方向における角速度(ヨ
ー角速度)を検出するジャイロセンサ、5は加速度セン
サ1出力の加速度から車両の移動距離を算出する移動距
離算出手段、6はジャイロセンサ2出力のピッチ角速度
からピッチ角を算出し、加速度センサ1出力の加速度に
対してピッチ成分の速度を補正する速度補正手段、7は
ジャイロセンサ3で検出したヨー角速度から車両の移動
方位角(ヨー角)を算出する移動方位算出手段、8は移
動距離算出手段5および移動方位算出手段7から出力さ
れる車両の移動距離および移動方位角を前回の車両の位
置に加算して現在の車両の位置を演算する相対位置演算
手段、9は車両の位置情報や地図データなどを表示する
表示部、10はデジタル地図データが記憶された地図記
憶部、11は相対位置演算手段8から出力される車両の
位置情報に基づき、その車両の位置が該当する所定の領
域の地図データを地図記憶部10から読み出し、車両の
位置情報と地図データとを表示部9に出力する表示制御
手段であり、手段5〜8、11は中央制御部Aを構成す
る。
【0003】図4はナビゲーション装置の車両搭載状態
を示す車載概念図である。図4において、加速度センサ
1、ジャイロセンサ2、3は図3と同様のものなので、
同一符号を付し、説明は省略する。12は車両、13は
中央制御部A、表示部9および地図記憶部10から成る
装置本体である。図4に示すように、加速度センサ1は
車両12の進行方向における加速度を検出することがで
きるように車両12に配置され、ジャイロセンサ2は車
両12のピッチ角速度を検出することができるように、
ジャイロセンサ3は車両12のヨー角速度を検出するこ
とができるように配置されている。
【0004】以上のように構成、配置されたナビゲーシ
ョン装置について、その動作を説明する。図3に示すよ
うに、加速度センサ1およびジャイロセンサ2、3の出
力データから相対位置演算手段8により車両12の位置
の演算を行う。まず、移動距離算出手段5は、所定の周
期(所定微小時間)Δt毎に加速度センサ1から出力さ
れるデータ(加速度データ)を時間軸で2回積分演算を
行う。つまり、(数1)、(数2)の演算を行うことに
より、車両12の速度vnおよび移動距離Δdnを得
る。ただし、加速度センサ1からデータの得られる時間
周期をΔt、時刻nにおける車両12の加速度をan、
時刻nにおける車両12の速度をvn、時間周期Δtに
おける車両12の移動距離をΔdn、車両12の初期速
度をV0とする。
【0005】
【数1】
【0006】
【数2】
【0007】ここで、車両12がピッチ方向に傾いてい
る場合、加速度センサ1の出力データには重力加速度の
ピッチ成分が含まれるため、加速度をそのまま用いて計
算しては移動距離算出に誤差が生じる。そこで、次に示
すような重力加速度成分除去のための補正を速度補正手
段6で行う。
【0008】速度補正手段6では、ジャイロセンサ2か
らの出力データ(ピッチ角速度データ)に対して時間軸
で積分演算を行う。つまり、(数3)の演算を行うこと
により、車両12のピッチ角(積算ピッチ角)αnを得
る。ただし、ジャイロセンサ2からデータの得られる時
間周期をΔt、時刻nにおける車両12のピッチ角速度
をωn、時刻nで時間周期Δtにおける車両12のピッ
チ角をαn、初期ピッチ角をα0とする。
【0009】
【数3】
【0010】この(数3)により求められたピッチ角α
nを用いて(数4)により加速度センサ1出力データの
補正を行う。ただし、補正された時刻nにおける車両1
2の加速度An、加速度センサ1から出力された車両1
2の加速度をan、重力加速度をgとする。
【0011】
【数4】
【0012】(数4)のAnを(数1)、(数2)のa
nに代入して、時刻nにおける車両12の速度Vnと時
間周期Δtにおける車両12の移動距離ΔDnとを得
る。これを(数5)、(数6)として示す。
【0013】
【数5】
【0014】
【数6】
【0015】次に、移動方位算出手段7は、所定の時間
周期(所定微小時間)Δt毎にジャイロセンサ3から出
力されるデータ(ヨー角速度データ)に対して時間軸で
積分演算を行う。つまり、(数7)の演算を行うことに
より、車両12の方位角(積算ヨー角)θnを得る。た
だし、ジャイロセンサ3からデータの得られる時間周期
をΔt、時刻nにおける車両12の方位角速度(ヨー角
速度)をωn、時刻nで時間周期Δtにおける車両12
の移動方位角をθn、初期方位角をθ0とする。
【0016】
【数7】
【0017】図5はナビゲーション装置における位置演
算を説明するための位置演算の概念図である。相対位置
演算手段8は、前述したように車両12の移動距離ΔD
nおよび移動方位角θnを求めると、図5に示す考え方
(移動距離に移動方位角を乗算して所定時間Δtにおけ
るX、Y方向の移動距離を求めるという考え方)を用い
て、(数8)、(数9)に基づき、車両12の初期位置
から累積演算して車両12の位置を求める。ただし、時
刻nにおける車両12の位置座標を(xn、yn)、初
期位置を(x0、y0)とする。なお、移動距離算出に
おいて、水平面となすピッチ角の影響については考慮さ
れていないが、これは簡単に演算可能であると共にわず
かなピッチ角では誤差はあまり生じないので、説明は省
略する。
【0018】
【数8】
【0019】
【数9】
【0020】相対位置演算手段8からは車両12の位置
データが表示制御手段11に出力される。表示制御手段
11は、車両12の位置データを受け取ると、地図記憶
部10から、所定の領域のデジタル地図データを読み出
し、表示部9に出力する。
【0021】このように、従来のナビゲーション装置で
は、加速度センサ1による速度算出を精度良く行うため
に、車両12のピッチ角を検出するためのジャイロセン
サ2からの出力データ(ピッチ角速度データ)により、
加速度センサ1からの出力データ(加速度データ)に対
して補正を行う。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のナビゲーション装置では、加速度センサ1からの加
速度に対して補正を行うためのピッチ角速度を検出する
ジャイロセンサ2からの出力にドリフト成分があると、
ジャイロセンサ2により車両のピッチ角速度を検出しよ
うとする場合、速度補正手段6はジャイロセンサ2の出
力データを積算していくため、ジャイロセンサ2の出力
ドリフトまで積算されることになり、積算ピッチ角の累
積誤差が増大し、速度精度(従って移動距離算出精度)
や移動方位角精度が非常に悪くなるという問題点を有し
ていた。
【0023】このナビゲーション装置では、積算ピッチ
角の累積誤差の増大を防止することができることが要求
されている。
【0024】本発明は、積算ピッチ角の累積誤差の増大
を防止することができるナビゲーション装置を提供する
ことを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明によるナビゲーション装置は、移動体の加速度
を検出する加速度センサと、加速度センサ出力の加速度
の補正を行う速度補正手段を有し、前記補正された加速
度から移動体の移動速度を求め、移動速度を積算して移
動体の移動距離を算出する移動距離算出手段と、移動体
のピッチ角速度を検出するピッチ角速度検出部とを有す
るナビゲーション装置であって、検出されたピッチ角速
度を所定微小時間だけ積算して得られた所定微小時間積
算ピッチ角と基準値とを比較して所定微小時間積算ピッ
チ角を補正するピッチ角判定手段を備えるように構成し
た。
【0026】これにより、積算ピッチ角の累積誤差の増
大を防止することができるナビゲーション装置が得られ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、移動体の加速度を検出する加速度センサと、加速度
センサ出力の加速度の補正を行う速度補正手段を有し、
前記補正された加速度から移動体の移動速度を求め、移
動速度を積算して移動体の移動距離を算出する移動距離
算出手段と、移動体のピッチ角速度を検出するピッチ角
速度検出部とを有するナビゲーション装置であって、検
出されたピッチ角速度を所定微小時間だけ積算して得ら
れた所定微小時間積算ピッチ角と基準値とを比較して所
定微小時間積算ピッチ角を補正するピッチ角判定手段を
備えることとしたものであり、所定微小時間積算ピッチ
角が基準値を越えているか否かに応じて補正されるとい
う作用を有する。
【0028】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ピッチ角判定手段は、所定微小時間積
算ピッチ角が基準値を越えたとき、所定微小時間積算ピ
ッチ角を基準値に補正することとしたものであり、所定
微小時間積算ピッチ角が基準値を越えたときには基準値
に等しい角度に補正されるという作用を有する。
【0029】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ピッチ角判定手段は、所定微小時間積
算ピッチ角が基準値を越えたとき、所定微小時間積算ピ
ッチ角を測定時間当りの平均値に補正することとしたも
のであり、所定微小時間積算ピッチ角が基準値を越えた
ときには測定時間当りの平均値たとえば走行時間におけ
る平均値に等しい角度に補正されるという作用を有す
る。
【0030】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ピッチ角判定手段は、所定微小時間積
算ピッチ角が基準値を越えたとき、所定微小時間積算ピ
ッチ角を加速度センサ出力の加速度から推測される値に
補正することとしたものであり、所定微小時間積算ピッ
チ角が基準値を越えたときには加速度センサ出力の加速
度から推測される値に等しい角度に補正されるという作
用を有する。
【0031】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1に記載の発明において、ピッチ角判定手段
は、CD−ROMに記憶された地図の高度変化情報に基
づいて基準値を設定することとしたものであり、基準値
が適正な値に設定されるという作用を有する。
【0032】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1によるナ
ビゲーション装置を示すブロック図である。図1におい
て、加速度センサ1、ジャイロセンサ2、3、移動距離
算出手段5、速度補正手段6、移動方位算出手段7、相
対位置演算手段8、表示部9、地図記憶部10、表示制
御手段11は図3と同様のものなので、同一符号を付
し、説明は省略する。Bは演算、制御の処理を行う中央
制御部、4はジャイロセンサ2の出力データ(ピッチ角
速度データ)を所定微小時間だけ積算して得られた所定
微小時間積算ピッチ角と基準値(閾値)とを比較してジ
ャイロセンサ2の出力データを補正するピッチ角判定手
段である。
【0033】以上のように構成されたナビゲーション装
置について、その動作を説明する。まず、移動距離算出
手段5は、加速度センサ1の出力データ(加速度デー
タ)から車両12の速度を求め、この車両速度を積分す
ることにより車両12の移動距離を算出し、移動方位算
出手段7は、ジャイロセンサ3の出力データ(方位角速
度データ)を入力し、この方位角速度を積分することに
より車両12の方位角を算出する。さらに、相対位置演
算手段8は、移動距離算出手段5と移動方位算出手段7
から出力される車両移動距離と車両方位角から車両12
の位置データを算出し、表示制御手段11に出力する。
このとき、速度補正手段6は、ジャイロセンサ2の出力
データから算出した車両12のピッチ角を用いて、加速
度センサ1の出力データを補正する。これらの動作は従
来と同様である。
【0034】ジャイロセンサ2の出力には通常ドリフト
成分が含まれているが、従来は、速度補正手段6でその
ドリフト成分も積算され、累積された誤差成分を含んだ
車両ピッチ角により加速度センサ1の出力データが補正
されていた。このため、移動距離算出手段5により算出
した車両12の移動距離は実際の車両12の移動距離と
は異なって誤差を含むことになり、また、その誤差が累
積により増大してしまうという問題点を有していた。こ
のような誤差を除去するためにピッチ角判定手段4を設
けた。
【0035】次に、ピッチ角判定手段4におけるドリフ
ト成分除去のための補正動作について説明する。時間周
期(所定微小時間)Δtにジャイロセンサ2から得られ
るピッチ角速度の積分値(所定微小時間積算ピッチ角)
をIn、基準値(閾値)をIxとする。この閾値Ix
は、補正動作が最適動作となるように、実験等により求
めた起こり得る最大ピッチ角速度を基準に設定した基準
値である。ピッチ角判定手段4は、In≦Ixの場合
は、車両12に通常有り得るピッチ角が発生していると
みなし、ジャイロセンサ2の出力データの積算値(所定
微小時間積算ピッチ角)を補正せずに速度補正手段6へ
出力する。また、ピッチ角判定手段4は、In>Ixの
場合は、ジャイロセンサ2の出力にドリフト成分を含ん
でいるため、通常有り得ないピッチ角速度をジャイロセ
ンサ2が出力しているとみなし、次にパターン1〜パタ
ーン3として示すような補正値を速度補正手段6へ出力
する。どの補正値を選択するかについては、過去の実験
データ等からピッチ角の増減がどのような傾向にあるか
を判別して決定される。
【0036】まずパターン1について説明する。この場
合、ピッチ角判定手段4は、ジャイロセンサ2から得ら
れる出力データの積算値(所定微小時間積算ピッチ角)
を閾値Ixに補正して(In=Ixとして)速度補正手
段6へ出力する。速度補正手段6は、加速度センサ1出
力の加速度をIn=Ixに基づいて(数4)を用いて補
正する。
【0037】次にパターン2について説明する。この場
合、ピッチ角判定手段4は、ジャイロセンサ2から得ら
れるピッチ角速度の所定微小時間における積算値である
所定微小時間積算ピッチ角を測定時間当りの平均値(例
えば走行時間における平均値)に補正して速度補正手段
6へ出力する。
【0038】最後にパターン3について説明する。この
場合、ピッチ角判定手段4は、ジャイロセンサ2から得
られるピッチ角速度の所定微小時間における積算値であ
る所定微小時間積算ピッチ角を加速度センサ1から推測
される値に補正して速度補正手段6へ出力する。例えば
加速度センサ1の出力加速度が一定でIn>Ixの時
は、実際は加速度が減少しながらジャイロセンサ2のド
リフトが増加していることになるので、所定微小時間積
算ピッチ角を減少させていくように補正する。また、加
速度センサ1の出力加速度が増加してIn>Ixの時
は、実際は加速度が増加しながらジャイロセンサ2にド
リフトが生じていることになるので、所定微小時間積算
ピッチ角を閾値Ixで一定になるように補正する。この
とき閾値IxとしてCD−ROM等の記憶手段に記憶さ
れた地図の高度変化情報を用いてもよい。
【0039】図2はピッチ角判定手段4の動作を示すフ
ローチャートである。まず、ジャイロセンサ2から出力
される所定微小時間のピッチ角速度を積算し、所定微小
時間積算ピッチ角Inを得る(S1)。次に、所定微小
時間積算ピッチ角Inを閾値Ixとを比較し(S2)、
In≦Ixか否かを判定する(S3)。In≦Ixの場
合には移動距離算出手段5は所定微小時間積算ピッチ角
Inに対して補正をかけることなく(S4)、速度補正
および移動距離算出を行う(S5)。In≦Ixでない
場合には移動距離算出手段5は所定微小時間積算ピッチ
角Inに対して上記パターン1〜3のいずれかのパター
ンにより補正を行う(S6)。これを走行時間中、繰り
返す(S2〜S6)。
【0040】このように、ジャイロセンサ2の出力がド
リフト成分を含んでいると判定されたときには(In>
Ixのときには)、ピッチ角判定手段4は、パターン1
〜3のいずれかにより所定微小時間積算ピッチ角の補正
を行うようにしたので、ジャイロセンサ2にドリフトが
発生している場合でもドリフト成分がピッチ角として積
算されることがなく、したがって、ドリフト成分に基づ
く積算ピッチ角の誤差累積を防止することができ、移動
距離算出における誤差増大を防止することができる。
【0041】ジャイロセンサ3についてもジャイロセン
サ2と同様のことが言える。この場合は図1のピッチ角
判定手段4に相当するものとしてヨー角判定手段(図示
せず)をジャイロセンサ3と移動方位算出手段7との間
に配置する。ヨー角判定手段は、所定微小時間積算ヨー
角が閾値以下か否かを比較し、閾値以下の場合は、車両
12に通常有り得るピッチ角が発生しているとみなし、
ジャイロセンサ3の出力データの積算値(所定微小時間
積算ヨー角)を補正せずに移動方位算出手段7へ出力す
る。また、ヨー角判定手段は、所定微小時間積算ヨー角
が閾値以下か否かを比較し、閾値を越えている場合は、
ジャイロセンサ3の出力にドリフト成分を含んでいるた
め、通常有り得ないヨー角速度をジャイロセンサ3が出
力しているとみなし、所定パターンの補正値を移動方位
算出手段7へ出力する。
【0042】このように、ジャイロセンサ3の出力がド
リフト成分を含んでいると判定されたときには、ヨー角
判定手段は、所定パターンにより所定微小時間積算ヨー
角の補正を行うようにしたので、ジャイロセンサ3にド
リフトが発生している場合でもドリフト成分がヨー角と
して積算されることがなく、従って、ドリフト成分に基
づく積算ヨー角の誤差累積を防止することができ、移動
距離算出における誤差増大を防止することができる。
【0043】なお、本実施の形態では、中央制御部Bの
各手段4〜8、11はハードウェア構成として説明した
が、本発明はこれに限らず、各手段4〜8、11をソフ
トウェアで構成すること、すなわちCPUがプログラム
を実行することにより各手段4〜8、11を実現するよ
うにしてもよい。
【0044】以上のように本実施の形態によれば、ジャ
イロセンサ2、3の出力がドリフト成分を含んでいると
判定されたときには、ピッチ角判定手段4、ヨー角判定
手段は、パターン1〜3のいずれかにより又は所定パタ
ーンにより所定微小時間積算ピッチ角、所定微小時間積
算ヨー角の補正を行うようにしたので、ジャイロセンサ
2、3にドリフトが発生している場合でもドリフト成分
がピッチ角、ヨー角として積算されることがなく、従っ
て、ドリフト成分に基づく積算ピッチ角、積算ヨー角の
誤差累積を防止することができ、移動距離算出における
誤差増大を防止することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明のナビゲーション装
置によれば、所定微小時間積算ピッチ角が基準値を越え
ているか否かに応じて所定微小時間積算ピッチ角を補正
することができるので、積算ピッチ角の累積誤差が増大
しないように補正することができるという有利な効果が
得られる。
【0046】また、ピッチ角判定手段は、所定微小時間
積算ピッチ角が基準値を越えたとき、所定微小時間積算
ピッチ角を基準値に補正することにより、所定微小時間
積算ピッチ角が基準値を越えたとき発生していると推定
されるドリフト分を上記基準値により減少させることが
できるので、積算ピッチ角の累積誤差の増大を防止する
ことができるという有利な効果が得られる。
【0047】さらに、ピッチ角判定手段は、所定微小時
間積算ピッチ角が基準値を越えたとき、所定微小時間積
算ピッチ角を測定時間当りの平均値に補正することによ
り、所定微小時間積算ピッチ角が基準値を越えたとき発
生していると推定されるドリフト分を上記平均値により
減少させることができるので、積算ピッチ角の累積誤差
の増大を防止することができるという有利な効果が得ら
れる。
【0048】さらに、ピッチ角判定手段は、所定微小時
間積算ピッチ角が基準値を越えたとき、所定微小時間積
算ピッチ角を加速度センサ出力の加速度から推測される
値に補正することにより、所定微小時間積算ピッチ角が
基準値を越えたとき発生していると推定されるドリフト
分を加速度に基づいて減少させることができるので、積
算ピッチ角の累積誤差の増大を防止することができると
いう有利な効果が得られる。
【0049】さらに、ピッチ角判定手段は、CD−RO
Mに記憶された地図の高度変化情報に基づいて基準値を
設定することにより、基準値を適正な値に設定すること
ができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるナビゲーション装
置を示すブロック図
【図2】図1のナビゲーション装置の動作を示すフロー
チャート
【図3】従来のナビゲーション装置を示すブロック図
【図4】ナビゲーション装置の車両搭載状態を示す車載
概念図
【図5】位置演算の概念図
【符号の説明】
1 加速度センサ 2、3 ジャイロセンサ 4 ピッチ角判定手段 5 移動距離算出手段 6 速度補正手段 7 移動方位算出手段 8 相対位置演算手段 9 表示部 10 地図記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体の加速度を検出する加速度センサ
    と、前記加速度センサ出力の加速度の補正を行う速度補
    正手段を有し、前記補正された加速度から移動体の移動
    速度を求め、前記移動速度を積算して移動体の移動距離
    を算出する移動距離算出手段と、移動体のピッチ角速度
    を検出するピッチ角速度検出部とを有するナビゲーショ
    ン装置であって、前記検出されたピッチ角速度を所定微
    小時間だけ積算して得られた所定微小時間積算ピッチ角
    と基準値とを比較して前記所定微小時間積算ピッチ角を
    補正するピッチ角判定手段を備えたナビゲーション装
    置。
  2. 【請求項2】前記ピッチ角判定手段は、前記所定微小時
    間積算ピッチ角が前記基準値を越えたとき、前記所定微
    小時間積算ピッチ角を前記基準値に補正する請求項1に
    記載のナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】前記ピッチ角判定手段は、前記所定微小時
    間積算ピッチ角が前記基準値を越えたとき、前記所定微
    小時間積算ピッチ角を測定時間当りの平均値に補正する
    請求項1に記載のナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】前記ピッチ角判定手段は、前記所定微小時
    間積算ピッチ角が前記基準値を越えたとき、前記所定微
    小時間積算ピッチ角を前記加速度センサ出力の加速度か
    ら推測される値に補正する請求項1に記載のナビゲーシ
    ョン装置。
  5. 【請求項5】前記ピッチ角判定手段は、CD−ROMに
    記憶された地図の高度変化情報に基づいて前記基準値を
    設定する請求項1乃至4のいずれか1に記載のナビゲー
    ション装置。
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