JPH10170190A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH10170190A
JPH10170190A JP32670896A JP32670896A JPH10170190A JP H10170190 A JPH10170190 A JP H10170190A JP 32670896 A JP32670896 A JP 32670896A JP 32670896 A JP32670896 A JP 32670896A JP H10170190 A JPH10170190 A JP H10170190A
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JP
Japan
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heat exchange
exchange medium
header
contact member
medium inlet
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Application number
JP32670896A
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English (en)
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Yutaka Higo
裕 比護
Masashi Ueda
真史 上田
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/0246Arrangements for connecting header boxes with flow lines
    • F28F9/0256Arrangements for coupling connectors with flow lines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
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    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッダーに設けられた熱交換媒体流通口が歪
んだ状態であっても、熱交換媒体出入口管がヘッダーの
周壁に強固に接合され、熱交換媒体流通口を介してヘッ
ダーと熱交換媒体出入口管が連通状態となされた熱交換
器の提供する。 【解決手段】 中空ヘッダー1a、1bに複数本の熱交
換用チューブ4の端部が連通状態に接続されるととも
に、ヘッダー1a、1b周壁に熱交換媒体流通口11が
設けられ、該熱交換媒体流通口11を介して熱交換媒体
入口管2bまたは同出口管2aから熱交換媒体がヘッダ
ー1a、1bに流入しまたはヘッダー1a、1bから流
出するものとなされた熱交換器において、前記ヘッダー
1a、1bの外周形状に適合する内面を有する当て部材
3を、これに設けられた流通孔31と前記ヘッダー1
a、1bに設けられた熱交換媒体流通口11とを合致さ
せた状態で、ヘッダー1a、1b)の外周面に接合す
る、さらに、前記当て部材3の流通孔31の周縁部に前
記熱交換媒体入口管2bまたは同出口管2aを接合連結
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カークーラー用
凝縮器やルームエアコン用熱交換器等の各種熱交換器と
して用いられる、中空ヘッダーを有する熱交換器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近頃、ルームエアコンやカークーラー等
に使用される熱交換器として、熱交換効率が高く、小形
化・軽量化が可能なマルチフロータイプの熱交換器が採
用されるようになってきている。このマルチフロータイ
プの熱交換器は、並列状に配置された複数本の偏平チュ
−ブと、隣接チューブ間に介在されたフィンとを備える
とともに、前記各チュ−ブの端部が中空ヘッダ−に連通
接続された構造となされている。
【0003】このような熱交換器への熱交換媒体の流出
入は、ヘッダーに連通状態に接続された熱交換媒体出入
口管を介して行われるが、従来は、上記熱交換媒体出入
口管は、ヘッダーの熱交換媒体流通口に直接挿入されて
接続されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ヘッダ
ーとして、シート状の部材をパイプ状に曲成することに
より製作されたものがある。この場合、熱交換媒体流通
口を曲成前のシート状の段階で穿設すると、曲成に伴っ
て図9に示すように、熱交換媒体流通口(11)は、切
断面が径方向外向きに広がるように歪み、またその形状
も楕円状に歪むものとなる。
【0005】したがって、パイプ状の熱交換媒体出入口
管(2a)(2b)を前記歪んだ熱交換媒体流通口(1
1)に挿入した状態では、同図に示すように、前記出入
口管(2a)(2b)は流通口(11)にしっくりと嵌
合されず、流通口(11)の内側周縁部に線接触状態や
隙間のある状態で支持され、ヘッダー(1a)(1b)
に対して不安定な状態となっていた。
【0006】このため、前記出入口管が熱交換媒体流通
口に対してずれたままろう付されることが多々あり、熱
交換器の寸法精度を向上させることが困難であった。ま
た、前記ずれを防止し寸法精度を向上させるためには、
ヘッダーと出入口管の位置関係を固定する治具を設ける
必要があり、手間がかかって製造コストに悪影響を及ぼ
していた。さらに、線接触状態や隙間のある状態でろう
付接合されるため、振動等によって応力が集中し易い部
分であるにもかかわらず、ヘッダーと出入口管の接合強
度を十分に確保することができず、熱交換器を使用中に
ヘッダーと出入口管の接合部分に亀裂が生じ、熱交換媒
体が洩れる等の耐久性に関する問題が生じる場合があっ
た。
【0007】一方、前記熱交換媒体流通口が歪むことに
よって発生する諸問題を回避するために、パイプ状に曲
成した後のヘッダーに熱交換媒体流通口を形成し、該流
通口の肉厚相当部分と熱交換媒体出入口管とを面接触状
態でしっくりと嵌合させる方法も採用されている。しか
し、この場合は、パイプ状に曲成されたヘッダーの形状
を歪ませることなくヘッダーの周壁に熱交換媒体流通口
を設けるためには、ヘッダーの中空部分に補強用のマン
ドレルを挿入した後孔を開ける必要があり、加工工程が
増加してコスト高になっていた。さらに、この方法でヘ
ッダーの長さ方向の中心部付近に穴を開けたい場合は、
マンドレルをヘッダーの対応する部分まで挿入する必要
があるが、これは技術的に甚だ困難であった。
【0008】この発明は、上記のような技術的背景に鑑
みてなされたものであり、ヘッダーに設けられた熱交換
媒体流通口が歪んだ状態であっても、熱交換媒体出入口
管がヘッダーの周壁に強固に接合され、熱交換媒体流通
口を介してヘッダーと熱交換媒体出入口管が連通状態と
なされた熱交換器の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明にかかる熱交換器は、図中の符号を参照し
つつ説明すると、中空ヘッダー(1a)(1b)に複数
本の熱交換用チューブ(4)の端部が連通状態に接続さ
れるとともに、ヘッダー(1a)(1b)周壁に熱交換
媒体流通口(11)が設けられ、該熱交換媒体流通口
(11)を介して熱交換媒体入口管(2b)または同出
口管(2a)から熱交換媒体がヘッダー(1a)(1
b)に流入しまたはヘッダー(1a)(1b)から流出
するものとなされた熱交換器において、前記ヘッダー
(1a)(1b)の外周形状に適合する内面を有する当
て部材(3)が、これに設けられた流通孔(31)と前
記ヘッダー(1a)(1b)に設けられた熱交換媒体流
通口(11)とを合致させた状態で、ヘッダー(1a)
(1b)の外周面に接合されるとともに、前記当て部材
(3)の流通孔(31)の周縁部に前記熱交換媒体入口
管(2b)または同出口管(2a)が接合連結されてな
ることを要旨とするものである。
【0010】上記構造によれば、熱交換媒体出入口管
は、ヘッダー周壁に設けられた熱交換媒体流通口の歪に
関わりなく、前記当て部材を介してヘッダーに強固に連
通状態で接続される。
【0011】したがって、曲成後のヘッダーの周壁に孔
を開ける必要もなく、簡便な方法で製造したヘッダーを
使用することができる。また、熱交換媒体出入口管がず
れることなくろう付できるため、熱交換器の寸法精度が
向上する。さらには、熱交換媒体出入口管とヘッダーが
当て部材を介して高い強度で接合されているため、振動
等で発生する応力の集中にも十分対抗することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この発明をカークーラー用
アルミニウム製凝縮器に適用した実施形態に基づいて説
明する。なお、この発明は凝縮器に限定される訳ではな
く、ヘッダーを有する各種熱交換器に広く適用され得る
ものであることはいうまでもない。
【0013】図1に示されるカークーラー用凝縮器にお
いて、(1a)(1b)は左右一対に平行状態に設けら
れたヘッダー、(2a)(2b)はヘッダー(1a)
(1b)にそれぞれ接続された熱交換媒体出口管及び同
入口管、(3)は前記熱交換媒体出入口管(2a)(2
b)をヘッダー(1a)(1b)に接合をするための当
て部材である。また、(4)は偏平チューブ、(5)は
コルゲートフィンで、これらは並列状態に交互に上下方
向に配置されており、前記偏平チューブ(4)の両端
は、前記左右一対のヘッダー(1a)(1b)にそれぞ
れ連通状態に接続されている。
【0014】前記ヘッダー(1a)(1b)は、アルミ
ニウムブレージングシートを断面円形のパイプ形状に曲
成されたものからなり、長さ方向に沿ってチューブ挿入
孔(12)が間隔的に形成されている。また、長さ方向
の一端部の周面には熱交換媒体をヘッダー(1a)(1
b)に流出入させるための熱交換媒体流通口(11)
が、左側ヘッダー(1a)に関してはチューブ挿入孔
(12)と反対側に、右側ヘッダー(1b)に関しては
チューブ挿入孔(12)と同方向に設けられている。ま
た、左右ヘッダー(1a)(1b)のそれぞれの両端開
口部は蓋体(13)によって閉塞されている。
【0015】前記熱交換媒体出入口管(2a)(2b)
は、図2及び図3に示されるように、長さ方向の一端に
拡径部(21)、他端に縮径部(22)を有し、く字状
に屈曲したパイプ形状の部材からなる。これら熱交換媒
体出入口管(2a)(2b)は、ヘッダー(1)の外周
面に接合された後述する当て部材(3)に穿設された流
通孔(31)とヘッダー(1)に設けられた熱交換媒体
流通口(11)に前記縮径部(22)を一連に挿入した
態様で、ヘッダー(1)と連通状態に接続されている。
【0016】前記拡径部(21)は、外部配管との接続
を容易にするユニオン(8)を取り付けるために設けら
れた部分であり、前記各熱交換器構成部品を炉中ろう付
した後、図6に示すように、前記ユニオン(8)が接続
パイプ(81)を介して拡径部(23)に接合されるも
のとなされている。
【0017】前記当て部材(3)は、アルミニウムブレ
ージングシートをヘッダー(1)の外周面に沿うように
曲成された小片からなり、その面中心にはヘッダー(1
a)(1b)の熱交換媒体流通口(11)とほぼ等しい
大きさの流通孔(31)が設けられている。この当て部
材(3)は、ヘッダー(1a)(1b)に設けられた熱
交換媒体流通口(11)と当該当て部材(3)に設けら
れた流通孔(31)とが対応連通するようにヘッダー
(1a)(1b)の外周面に沿って接合されている。そ
して、前記流通孔(31)には熱交換媒体出入口管(2
a)(2b)の縮径部(22)が挿入されており、前記
縮径部(22)の外周面と流通孔(31)の周縁部とは
当て部材(3)の肉厚相当部分において面接触状態でし
っくりと嵌合するものとなされている。
【0018】前記偏平チューブ(4)は、アルミニウム
製の押出型材によるもので、内部が仕切り壁により複数
個の室に区画されて伝熱性能、耐圧性能が高められた、
いわゆるハモニカチューブである。この偏平チューブ
(4)の両端が左右一対に設けられたヘッダー(1a)
(1b)のチューブ挿入孔(12)に挿入され両ヘッダ
ー(1a)(1b)と連通状態に接続されている。な
お、偏平チューブ(4)は押出型材に限定される訳では
なく電縫管製チューブ等を使用しても良い。
【0019】前記コルゲートフィン(5)は、偏平チュ
ーブ(4)の幅と略同じ幅のシート材をコルゲート状に
成形してルーバーを切り起こしたものであり、シート材
としてろう材層がクラッドされたアルミニウムブレージ
ングシートが用いられている。なお、チューブ(4)に
ろう材層がクラッドされている場合には、フィンとして
ろう材層の存在しないアルミニウムベア材を用いれば良
い。
【0020】なお、図1、図2、図3において、(6)
(6)は最外側のフィン(5)の外側に配置され、最外
側のフィン(5)を保護するためのサイドプレート、
(7)(7)は左右のヘッダー(1a)(1b)をそれ
ぞれの長さ方向に仕切ってチューブ(4)群によって構
成される熱交換媒体通路を蛇行通路に形成するための仕
切板である。
【0021】而して、前述の熱交換器は、以下のように
して製造される。
【0022】まず、ヘッダー(1a)(1b)を以下の
ように製造する。即ち、片面または両面にろう材層がク
ラッドされたアルミニウムブレージングシートを用い、
これをプレス切断、打ち抜き加工等を施すことにより、
図4(a)(イ)及び(b)(イ)に示されるように、
熱交換媒体流通口(11)及びチューブ挿入孔(12)
を有するヘッダー成形用単位板(14)を作成する。な
お、左ヘッダー(1a)は、熱交換媒体流通口(11)
がチューブ挿入孔(12)と反対側の合わせ目(15)
上にあるため、左ヘッダー(1a)用の単位板(14)
に設けられる熱交換媒体流通口(11)は、単位板(1
4)の両端側縁部に半円形の切欠として設けられてい
る。そして、該パイプ成形用単位板(14)を、同図
(a)(ロ)(b)(ロ)に示されるように、両側縁部
突き合わせ状態に曲成することにより、左右ヘッダー
(1a)(1b)を製作する。なお、この合せ目(1
5)は後述の一括ろう付の際に併せてろう付け接合され
るものである。
【0023】当て部材(3)は、アルミニウムブレージ
ングシートを前記ヘッダー(1a)(1b)の外側周面
に対応するように曲成した後、熱交換媒体出入口パイプ
(2a)(2b)を嵌合し得る流通孔(31)を打抜加
工し、所定の大きさに切断することによって製造する。
この当て部材(3)は、曲成した後でもヘッダーのよう
に両端側縁部が突き合わせ状態になることはなく、両端
側縁部が離れた断面円弧形状となされるため、ヘッダー
(1)の場合と異なり、曲成後でも容易に流通孔(3
1)を穿設することができる。
【0024】次に、各熱交換器構成部材を相互に仮組状
態に組み立てる。即ち、複数本の偏平チューブ(4)を
その厚さ方向に所定の間隔おきに並列状態に配置して、
その両端にヘッダー(1a)(1b)を、チューブ挿入
孔(12)にチューブ(4)の端部を挿入することによ
り嵌めると共に、コルゲートフィン(4)をチューブ
(3)間及び最外側のチューブの外側に配置する。さら
に、仕切り板(7)(7)とサイドプレート(6)
(6)、蓋体(13)等を組み付ける。
【0025】また、熱交換媒体出入口管(2a)(2
b)を、その縮径部(22)を当て部材(3)の流通孔
(31)に挿通した後、当て部材(3)をかしめること
で、当て部材(3)に不動状態に仮固定する。そして、
前記当て部材(3)から突出した縮径部(22)をヘッ
ダー(1)に設けられた熱交換媒体流通口(11)に挿
入し、当て部材(3)の内面がヘッダー(1)の外周面
と合致する態様で、前記仮固定された熱交換媒体出入口
管(2a)(2b)と当て部材(3)を、ヘッダー
(1)に組み付ける。そして、ろう付時にヘッダー
(1)と熱交換媒体出入口管(2a)(2b)等の位置
がずれないように、アーク溶接によるスポット溶接で、
ヘッダー(1)と当て部材(3)を溶接し、仮組状態と
する。かかる仮組状態とすることにより、ヘッダー
(1)と熱交換媒体出入口管(2a)(2b)の位置関
係が、ろう付の際、特別な治具を必要とすることなく保
持されるため好ましい。
【0026】こうして、各構成部材を仮組したのち、ヘ
ッダー(1a)(1b)や偏平チューブ(4)等の表面
ろう材を利用して、各部材を一括ろう付する。なお、各
構成部材のろう付は構成部材表面のろう材層を利用して
行われるが、ろう材層を設ける構成部材と設けない構成
部材の組み合わせは適宜決定すれば良い。
【0027】上述の方法によってろう付された熱交換器
の熱交換媒体出入口管(2a)(2b)は、図5(b)
に示すように、当該出入口管(2a)(2b)の縮径部
(22)の外周面が、当て部材(3)に設けられた流通
孔(31)にしっくりと嵌合状態で接合されている上
に、ヘッダー(1)に設けられた熱交換媒体流通口(1
1)の周縁部とも接合されている。さらにまた、前記当
て部材(3)はヘッダー(1)の外周面と広い範囲の面
接触状態で強固にろう付されている。したがって、熱交
換媒体出入口管(2a)(2b)は、ヘッダー(1)と
これに強固に接合された当て部材(3)とに二重に接合
されることとなり、ヘッダー(1)に対して高い強度で
接合される。
【0028】次いで、外部配管と熱交換媒体出入口管
(2a)(2b)を接続するためのユニオン(8)を前
記出入口管(2a)(2b)に設ける。このユニオン
(8)は接続パイプ(81)の一端に予め接合されてお
り、該接続パイプ(81)の他端を熱交換媒体出入口管
(2a)(2b)の拡径部(21)に挿入し、接続部分
をトーチろう付によって接合する。このように、各熱交
換器構成部材をろう付一体化した後、ユニオン(8)を
別途出入口管(2a)(2b)にろう付するのは、ユニ
オン(8)が一括ろう付の際にフラックスで汚染された
り、酸化被膜が形成されるのを防止するためである。な
お、前記ユニオン(8)を、接続パイプ(81)を介さ
ず、直接熱交換媒体出入口管(2a)(2b)に接合し
ても良い。
【0029】次に、図7は、他の実施形態を示すもので
ある。なお、図7において、図1〜6に示した実施形態
と同一名称部分については同一符号を付す。また、この
他の実施形態は、以下に記す当て部材(3)及び熱交換
媒体出入口管(2a)(2b)以外は前記実施形態と共
通するため、説明は省略する。
【0030】この他の実施形態にかかる当て部材(3)
は、その略面中心に設けられた流通孔(31)の周縁部
が外方に突出した突出部(32)を有している他は、前
述の当て部材(3)と同様である。また、前記突出部
(32)は開口部を外方に向けた短尺のパイプ状となさ
れており、その外径は熱交換媒体出入口管(2a)(2
b)の内径にほぼ等しく設定されており、該出入口管
(2a)(2b)を突出部(32)に外嵌め状態に嵌合
し得るものとなされている。なお、この形状の当て部材
(3)を製造する方法は特に限定されるものではなく、
例えば、プレス成形によって製造すればよい。
【0031】熱交換媒体出入口管(2a)(2b)は長
さ方向の両端部に拡径部(21)(21)を有する、く
字状に屈曲したパイプ状の部材である。前記拡径部(2
1)(21)の一方は、前記ユニオン(8)を接続する
ための接続パイプ(81)が挿入される部分であり、他
方は、前記当て部材(3)に設けられた突出部が挿入さ
れる部分である。
【0032】次に、前記当て部材(3)を用いたヘッダ
ー(1a)(1b)と熱交換媒体出入口管(2a)(2
b)との接続方法に付いて説明する。
【0033】即ち、前記熱交換媒体出入口管(2a)
(2b)の他方の拡径部(21)に当て部材(3)の突
出部(32)を嵌合し、拡径部(21)をかしめ、熱交
換媒体出入口管(2a)(2b)と当て部材(3)を仮
固定する。その他は前述の実施形態のとおり、各熱交換
器構成部材を仮組したのち、ヘッダー(1a)(1b)
や偏平チューブ(4)等の表面ろう材を利用して、各部
材を一括ろう付すれば良い。また、一括ろう付後に、ユ
ニオン(8)を熱交換媒体出入口管(2a)(2b)に
接続するのも同様である。
【0034】図7に示した実施形態の場合、熱交換媒体
出入口管(2a)(2b)は、図8に示すように、当該
出入口管(2a)(2b)の拡径部(21)の内周面と
当て部材(3)に設けられた突出部(32)の外周面と
が比較的広い範囲の面接触状態で強固に接合されてい
る。さらにまた、前記当て部材(3)はヘッダー(1)
の外周面と広い範囲の面接触状態で強固にろう付されて
いる。したがって、熱交換媒体出入口管(2a)(2
b)は、ヘッダー(1)に対して強固に接合されるとと
もに、ヘッダー(1)に設けられた熱交換媒体流通口
(11)が極度に歪んで出入口管(2a)(2b)の端
部を挿入できないような場合であっても、該歪みに関係
なく、熱交換媒体出入口管(2a)(2b)をヘッダー
(1)の外周面に高い強度で接合することができる。
【0035】なお、上記実施形態では、当て部材(3)
をシート状としたが、ブロック状の部材の内面をヘッダ
ー(1)の外周面に適合するように削るとともに、流通
孔(31)を設けたものとしても良い。
【0036】
【発明の効果】この発明は上述の次第で、熱交換媒体出
入口管が、当て部材の流通孔の周縁部に接合連結され、
前記当て部材が、これに設けられた流通孔とヘッダーに
設けられた熱交換媒体流通口とを合致させた状態でヘッ
ダーの外周面に接合された構成となされている。
【0037】したがって、熱交換媒体出入口管は、ヘッ
ダーに設けられた熱交換媒体流通口の歪みにかかわりな
く当て部材を介してヘッダーに連通状態で強固に接合す
ることができるため、曲成後のヘッダーの周壁に孔を開
ける必要もなく、簡便な方法でヘッダーを製造すること
ができる。また、熱交換器の製造段階においては、ろう
付前に当て部材と熱交換媒体出入口管を仮固定し、前記
当て部材を点溶接によってヘッダーに仮固定することも
できるため、ろう付中にヘッダーとパイプの位置関係が
ずれて熱交換器全体が不良品となったり、別途位置固定
用の治具を設ける必要がなくなり、熱交換器の寸法精度
が向上するとともに製造コストを削減することができ
る。さらには、熱交換媒体出入口管とヘッダーを高い強
度で接合することができるため、振動等で発生する応力
の集中にも十分抗することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はこの発明にかかる熱交換器全体の正
面図、(b)は側面図である。
【図2】 (a)はヘッダーと熱交換媒体出入口管と当
て部材の接合部分を示した正面図、(b)はその上面図
である。
【図3】 本発明にかかるヘッダーと熱交換媒体出入口
管と当て部材等を分離状態で示す斜視図である。
【図4】 ヘッダーの製造方法を示す図であり、(a)
は左ヘッダーにかかる図、(b)は右ヘッダーにかかる
図であり、(イ)はそれぞれ曲成前を示した斜視図。
(ロ)はそれぞれ曲成後を示した斜視図である。
【図5】 ヘッダーと熱交換媒体出入口管及び当て部材
の接合状態を示す断面図である。
【図6】 ユニオンを熱交換媒体出入口管に接続した状
態を示す斜視図である。
【図7】 他の実施形態にかかるヘッダーと熱交換媒体
出入口管と当て部材を分離状態で示す斜視図である。
【図8】 他の実施形態にかかるヘッダーと熱交換媒体
出入口管及び当て部材の接合状態を示す断面図である。
【図9】 従来例にかかるヘッダーと熱交換媒体出入口
管の接合状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1a…左ヘッダー 1b…右ヘッダー 2a…熱交換媒体出口管 2b…熱交換媒体入口管 3…当て部材 4…偏平チューブ 11…熱交換媒体流通口 31…流通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空ヘッダー(1a)(1b)に複数本
    の熱交換用チューブ(4)の端部が連通状態に接続され
    るとともに、ヘッダー(1a)(1b)周壁に熱交換媒
    体流通口(11)が設けられ、該熱交換媒体流通口(1
    1)を介して熱交換媒体入口管(2b)または同出口管
    (2a)から熱交換媒体がヘッダー(1a)(1b)に
    流入しまたはヘッダー(1a)(1b)から流出するも
    のとなされた熱交換器において、 前記ヘッダー(1a)(1b)の外周形状に適合する内
    面を有する当て部材(3)が、これに設けられた流通孔
    (31)と前記ヘッダー(1a)(1b)に設けられた
    熱交換媒体流通口(11)とを合致させた状態で、ヘッ
    ダー(1a)(1b)の外周面に接合されるとともに、 前記当て部材(3)の流通孔(31)の周縁部に前記熱
    交換媒体入口管(2b)または同出口管(2a)が接合
    連結されてなることを特徴とする熱交換器。
JP32670896A 1996-12-06 1996-12-06 熱交換器 Pending JPH10170190A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7237807B2 (en) 2003-05-21 2007-07-03 Calsonic Kansei Corporation Pipe connecting structure for a heat exchanger
CN105659050A (zh) * 2013-06-20 2016-06-08 法雷奥热系统公司 特别地用于车辆空调环路或回路的热交换器

Cited By (3)

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