JPH10170044A - クリーンルームの空気導入設備 - Google Patents

クリーンルームの空気導入設備

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JPH10170044A
JPH10170044A JP33217896A JP33217896A JPH10170044A JP H10170044 A JPH10170044 A JP H10170044A JP 33217896 A JP33217896 A JP 33217896A JP 33217896 A JP33217896 A JP 33217896A JP H10170044 A JPH10170044 A JP H10170044A
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clean room
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pressure
local
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JP33217896A
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Shinichi Shigihara
新一 鴫原
Yutaka Kishino
豊 岸野
Yoshihide Wakayama
恵英 若山
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Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体製造装置などの局所設備が設置されたク
リーンルームの構築にかかるコストを低減する。 【解決手段】クリーンルーム1には、空調機3を通り、
ガラス系のエアフィルタ2を通った所定性能の空気を導
入する。半導体製造装置41,42には、外気処理装置
5を通った高性能(ガス状有機物もPやBなどの化合物
も含まない)の空気を配管H2 を介して導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルーム内
に、半導体製造装置等のような、質の高い空気を導入し
て使用される局所設備が設置されている場合の、局所設
備およびクリーンルームへの空気導入設備に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体製造関連の工場や研究
所等で使用されているクリーンルームにおいては、例え
ば図8に示すように、外気処理装置5および空調機3を
外部に設置するとともに、空気中の浮遊粒状物質を捕集
するエアフィルタ2を天井面に設置してある。また、こ
のクリーンルーム1内に半導体製造装置4等を配置して
製造ラインを構築している。そして、外気処理装置5お
よび空調機3を通って天井内チャンバ11に導入され、
エアフィルタ2を通過した空気がクリーンルーム1内に
導入されるようになっている。したがって、半導体製造
装置4には、クリーンルーム1内の空気が取り込まれる
ことになる。
【0003】一方、最近では、半導体の高集積度化に伴
い、半導体製造装置4内に導入される空気には、塵埃だ
けでなくガス状有機物や特定の無機物を含まないように
する必要が出てきた。
【0004】すなわち、半導体基板(シリコンウエハ)
の表面に有機物が吸着すると、素子特性が劣化すること
が指摘されるようになった(例えば、藤井;「ガス状汚
染物とその除去対策の現状」空気清浄、Vol.32,
No.3,P.43(1994)、(社)日本空気清浄
協会発行)。また、半導体製造工程において、シリコン
ウエハにP(リン)をドーピングしてn型半導体が、B
(ホウ素)をドーピングしてp型半導体が得られること
は良く知られているが、半導体製造装置内にリン化合物
やホウ素化合物が存在していると、不要なドーピングが
なされる恐れがある。
【0005】そのため、前述のように、半導体製造装置
にクリーンルーム内の空気が取り込まれる場合には、ク
リーンルーム内の空気中にガス状有機物や特定の無機物
が拡散されないようにしておく必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クリー
ンルーム内の空気中にガス状有機物や特定の無機物が拡
散されないようにするためには、例えば、設置する全て
のエアフィルタおよびクリーンルームの壁材等の構成部
材を、特殊な材料で構成する必要があり、クリーンルー
ムの構築にかかるコストが非常に高いものとなる。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、半導体製造装置などの局所設
備が設置されたクリーンルームの構築にかかるコストを
低減することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、質の高い空気を導入して使
用される局所設備が内部に設置されたクリーンルームの
空気導入設備において、前記局所設備内への導入空気
が、クリーンルーム内の空気と混合しないようになって
いることを特徴とするクリールームの空気導入設備を提
供する。
【0009】局所設備内への導入空気を、クリーンルー
ム内の空気と混合しないようにすることは、例えば、前
記局所設備内に空気を導入する空気導入経路を、クリー
ンルーム内への空気導入経路とは別に設けることにより
達成される。
【0010】これにより、局所設備には要求される質の
高い空気を直接導入し、クリーンルームの空気をそれほ
ど質の高くない空気とすることが可能になる。請求項2
に係る発明は、請求項1の設備において、局所設備内の
空気圧がクリーンルーム内の空気圧より高く設定されて
いることを特徴とする。これにより、クリーンルーム内
の空気が局所設備内に侵入することが防止されるため、
局所設備内を完全に汚染のない環境として維持すること
ができる。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1および2
の設備において、クリーンルーム内に複数の局所設備が
配置してあり、局所設備用の空気導入経路に、異なる性
能の空気を導出する複数の空気調整装置を設け、各局所
設備を必要な空気性能に応じていずれかの空気調整装置
に接続したことを特徴とするものである。
【0012】これにより、外気処理装置を共通として
も、空気調整装置から各局所設備にそれぞれの要求性能
に応じた空気が導入される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき説明する。図1は、本発明の第一実施形態
に相当するクリーンルームの空気導入設備を示す概略構
成図である。
【0014】この実施形態では、クリーンルーム1の天
井面にエアフィルタ2が設置され、クリーンルーム1の
外部に配置された空調機3と、クリーンルーム1の天井
内チャンバ11とが、配管H1 で接続されている。この
エアフィルタ2は、濾材の繊維がガラス系のものであ
る。
【0015】クリーンルーム1の内部には、半導体製造
装置(局所設備)41,42が設置されている。この半
導体製造装置41,42に高性能の空気を導入するため
に、クリーンルーム1の外部に外気処理装置5が配置さ
れ、この外気処理装置5から延びる配管H2 が先端で分
岐され、分岐された各配管H11,H12がそれぞれ半導体
製造装置41,42の空気取り入れ口に接続されてい
る。
【0016】外気処理装置5は、温湿度を調整するため
のコイルや加湿器、塵埃除去のためのエアフィルタを備
えており、このエアフィルタおよびハウジングの少なく
とも空気吹出部は、ガス状有機物およびリン化合物やホ
ウ素化合物が発生しないものを使用している。また、配
管H2 ,H11,H12も、ガス状有機物およびリン化合物
やホウ素化合物が発生しない材料で形成されている。
【0017】すなわち、エアフィルタの濾材について
は、ガラス系繊維ではなくフッ素樹脂系または石英系繊
維を使用する。濾材をフレームに固定するシール材につ
いては、含まれる可塑剤が分子量400以上のカルボン
酸エステルであり、酸化防止剤が分子量300以上のフ
ェノール系化合物であるものを使用する。エアフィルタ
のフレーム、配管H2 ,H11,H12、および空気吹出部
の材料としては、ステンレス鋼を用いるか、可塑剤や酸
化防止剤が含まれている材料を用いる場合には、前記と
同様のものが含まれているものを使用する。
【0018】なお、半導体製造装置41,42内の気体
は、クリーンルーム1の床下チャンバ13内に配置され
た配管H3 を通って、クリーンルーム1の外部に排出さ
れるようになっている。また、空調機3には、床下チャ
ンバ13内からのリターン空気が配管H4 を介して、外
気が配管H5 を介して導入されるようになっている。ま
た、外気処理装置5には、配管H6 を介して外気が導入
されるようになっている。
【0019】これにより、空調機3を通った調和空気
は、配管H1 を介して天井内チャンバ11に導入され、
ガラス系のエアフィルタ2を通ってクリーンルーム1内
に供給される。また、半導体製造装置41,42には、
外気処理装置5を通った高性能(ガス状有機物もPやB
などの化合物も含まない)の空気が配管H2 を介して導
入される。
【0020】このように、半導体製造装置41,42内
に空気を導入する空気導入経路が、クリーンルーム1内
への空気導入経路とは別に設けてあるため、クリーンル
ーム1内は、半導体製造装置41,42内で必要とする
ような高性能の空気とする必要がない。したがって、ク
リーンルーム1の天井面に設置するエアフィルタ2や壁
材等のクリーンルーム構成部材を、特殊な材料で構成す
る必要がないため、クリーンルーム1の構築にかかるコ
ストを低減できる。
【0021】図2は、本発明の第二実施形態に相当する
クリーンルームの空気導入設備を示す概略構成図であ
る。この実施形態は、半導体製造装置41,42内の圧
力P1 ,P2 をクリーンルーム1内の圧力P0 より高く
保持するためのシステムが付加されている以外は、前記
第一実施形態と同様の構成である。すなわち、各半導体
製造装置41,42には、クリーンルーム1内との圧力
差を検出する圧力検出器61,62が取り付けられてい
る。また、各配管H11,H12には、各圧力検出器61,
62からの検出値に応じて、P1 >P0 ,P2 >P0
なるように開度を自動調節するダンパD1 ,D2 が取り
付けられている。
【0022】したがって、各半導体製造装置41,42
内の圧力P1 ,P2 が、常にクリーンルーム1内の圧力
0 より高く保持されるため、半導体製造装置41,4
2の開閉の際などにも、クリーンルーム1内の空気が半
導体製造装置41,42内に流入することが防止され
る。これにより、半導体製造装置41,42内の空気
を、クリーンルーム1内からの空気で汚染されることな
く、常に高性能に保持することができる。
【0023】なお、外気処理装置5からの空気を、半導
体製造装置41,42内に直接導入しないで、図3に示
すように、分岐ボックス(分岐された導出口を有する空
気調整装置)7を経由して導入すると、一定圧力の空気
を複数の半導体製造装置内に安定的に供給することがで
きる。図4は、このような分岐ボックス7の一例を示す
断面図である。
【0024】これらの図に示すように、この分岐ボック
ス7には、クリーンルーム1内との圧力差を検出する圧
力検出器63が取り付けられている。また、この分岐ボ
ックス7は外気処理装置5の配管H1 に接続してあり、
この配管H1 には、圧力検出器63からの検出値に応じ
て、分岐ボックス7内の圧力P3 が一定(クリーンルー
ム1内の圧力P0 より大きな圧力)となるように開度を
自動調節するダンパD 3 (72)が、分岐ボックス7内
の空気導入口71に取り付けてある。このダンパD
3 (72)は、圧力検出器63からの信号に連動して、
内部に導入する風量を調整する。
【0025】この分岐ボックス7の空気導入口71側に
は、空気搬送経路内で発生した音を消すためのバッフル
板73が取り付けてある。また、この分岐ボックス7
は、バッフル板73の部分を境界に上下に分割される構
造になっている。その下側部分にエアフィルタ8が設置
され、下側部分を取り外してエアフィルタ8が交換でき
るようになっている。そして、このエアフィルタ8を通
った空気が、分岐された空気導出口74から各半導体製
造装置41,42内に導入されるようになっている。
【0026】また、この分岐ボックス7と各半導体製造
装置41,42の空気導入口は、それぞれダンパD1
2 を介して配管により接続されている。そして、各ダ
ンパD1 ,D2 は、各半導体製造装置41,42の運転
状態を示す信号により、当該運転状態に応じて必要な開
度に調整されるようになっている。前記信号は、各半導
体製造装置41,42に設置された運転制御盤C1 ,C
2 から各ダンパD1 ,D2 に向けて送信されるようにな
っている。
【0027】したがって、ダンパD3 により、分岐ボッ
クス7内の圧力P3 がクリーンルーム1内の圧力P0
り大きくなるように調整される。これと同時に、風量調
整装置72により分岐ボックス7内に導入される空気の
量が調整されて、分岐ボックス7内の圧力が一定に保持
される。そして、この分岐ボックス7から、各半導体製
造装置41,42内に、クリーンルーム1内の圧力P0
より大きい圧力P3 の空気が、その運転状態に応じた必
要な量だけ導入される。これにより、局所設備である各
半導体製造装置41,42内の圧力が、クリーンルーム
1内の圧力P0より大きくなる。
【0028】図5は、本発明の第三実施形態に相当する
クリーンルームの空気導入設備を示す概略構成図であ
る。この実施形態は、各半導体製造装置41,42毎に
異なる性能の空気を導入する場合であって、外気処理装
置5から導入された空気をさらに処理する空気調整装置
91,92が、天井内チャンバ11に設置されている。
【0029】空気調整装置91は、半導体製造装置41
に導入される空気の性能に応じて、所定性能のエアフィ
ルタ81を備えている。また、空気調整装置92は、半
導体製造装置42に導入される空気の性能に応じ、所定
性能のエアフィルタ81のみでなく、特定成分除去用の
フィルタ82と高精度の温度調整コイル83をも備えて
いる。
【0030】なお、外気処理装置5としては、両方の半
導体製造装置41,42で必要な最低限の塵埃除去およ
び温湿度処理が行われる装置が設置されている。これ以
外の点は前記第一実施形態と同様に構成されている。
【0031】したがって、クリーンルーム1内には、空
調機3を通った調和空気が、配管H 1 ,天井内チャンバ
11、ガラス系のエアフィルタ2を通って供給される。
そして、これとは別の空気導入経路で、各半導体製造装
置41,42には、共通の外気処理装置5と個別の空気
調整装置91,92とを介して、それぞれ必要な性能の
空気が導入される。
【0032】このように、クリーンルーム1内に配置さ
れた複数の半導体製造装置が、それぞれ異なる性能の空
気を導入して使用される場合には、内部構成の異なる外
気処理装置5を複数台設置して、各半導体製造装置と直
接接続してもよいが、この実施形態のように、外気処理
装置5は一台のみとし、各半導体製造装置で必要な空気
の性能に応じた処理を行う空気調整装置91,92を設
けると、設備コストが低減されるため好ましい。
【0033】図6は、本発明の第四実施形態に相当する
クリーンルームの空気導入設備を示す概略構成図であ
る。この実施形態は、クリーンルーム1内に多数の半導
体製造装置4が設置され、グループ毎に異なる性能の空
気を導入する場合を示している。
【0034】外気処理装置5からの配管H2 は、クリー
ンルーム1の外部等に設けたチャンバ51に接続されて
いる。チャンバ51内の圧力は圧力検出器65で検出さ
れ、この検出値に応じ、チャンバ51内の圧力が一定に
保持されるように、外気処理装置5の送風機5Aからの
送風量が調整されるようになっている。
【0035】チャンバ51には、ブースターファン5
2,53を介して配管H7 ,H8 が接続されている。こ
の配管H7 ,H8 は、例えばクリーンルーム1の天井内
に設置され、クリーンルーム1内の上方の各位置に配置
された分岐ボックス70に、図3と同様に、ダンパD3
を介して接続されている。各配管H7 ,H8 の末端に
は、末端位置での各配管H7 ,H8 内の圧力を検出する
圧力検出器66,67が設置してあり、各圧力検出器6
6,67からの圧力検出値に応じて、ブースターファン
52,53からの送風量が適切な値に調整されるように
なっている。
【0036】また、図3の場合と同様にして、各分岐ボ
ックス70にダンパD1 ,D2 を介して隣合う半導体製
造装置4が接続されている。各分岐ボックス70として
は、例えば、図4の分岐ボックス7と同様に所定性能の
エアフィルタのみを備えたもの、これとは異なる性能の
エアフィルタのみを備えたもの、図5の空気調整装置9
2と同様にエアフィルタと特定成分除去用のフィルタと
高精度の温度調整コイルを備えたもの、など全て異なる
構成のものが配置されており、配管H7 ,H8から導入
された空気が分岐ボックス70でそれぞれ異なる性能に
処理されるようになっている。
【0037】また、図3の場合と同様に、分岐ボックス
70に圧力検出器63を取り付けて、各分岐ボックス7
0内の圧力がクリーンルーム1内の圧力より大きな一定
値に保持されるようになっている。また、各分岐ボック
ス70からこれに接続されている各半導体製造装置4に
向けて、それぞれの運転状態に応じた量の空気が半導体
製造装置4に導入されるようになっている。
【0038】したがって、クリーンルーム1内に配置さ
れた多数の半導体製造装置4には、クリーンルーム1へ
の空気導入経路とは別の経路(外気処理装置5、チャン
バ51、配管H7 ,H8 、および分岐ボックス70から
なる経路)で、接続された分岐ボックス70に応じた性
能の空気が導入される。また、分岐ボックス70内の圧
力は一定に保持されて、各分岐ボックス70から半導体
製造装置4内に、クリーンルーム1内の圧力より大きい
圧力の空気が、その運転状態に応じた必要な量だけ導入
される。これにより、クリーンルーム1内に配置された
多数の半導体製造装置4内には、クリーンルーム1の空
気が混合しない。
【0039】このように、クリーンルーム1内に配置さ
れた多数の半導体製造装置4が、それぞれ異なる性能の
空気を導入して使用される場合には、外気処理装置5は
一台とし、導入空気の性能が同じ半導体製造装置4毎に
これを達成する分岐ボックス70を設置して、当該半導
体製造装置4を接続することにより、設備コストが低減
される。また、配管H7 ,H8 への送風量調整、分岐ボ
ックス70の圧力調整、および各半導体製造装置4への
送風量調整がそれぞれ独立に行われるため、半導体製造
装置4への導入空気の性能変更や半導体製造装置4内の
圧力変更などが、該当する部分のみの変更により容易に
行うことができる。
【0040】なお、この実施形態では、ブースターファ
ン52,53の設置により配管H7,H8 の断面積を小
さくしても所定の送風量が確保できる効果(すなわち省
スペース化の効果)があるが、ブースターファン52,
53の設置は必須のものではない。また、半導体製造装
置4の増設などにより全体の送風量を大きくしたい場合
には、外気処理装置5を増設してチャンバ51に接続す
ればよいため、フレキシビリティが非常に高いシステム
となる。
【0041】また、前記各実施形態では、局所設備とし
て半導体製造装置を挙げているが、本発明における局所
設備はこれに限定されず、局所的にクリーン度を高くす
るために設けられるクリーンブースや、半導体に限定さ
れない製造装置がクリーンブースに組み込まれたものな
どであっもよい。
【0042】また、前記各実施形態で分岐ボックス7,
70や空気調整装置91,92は、半導体製造装置4の
上側に設置するため例えば図4に示すような構造にして
あるが、床下等に設置するものであってもよい。その一
例を図7に示す。
【0043】この空気調整装置93は、ハウジングの上
部に空気導入口71を設け、ここから導入された空気が
バッフル板73で消音されながら進行方向を180°変
え、高精度の温度調整コイル83、特定成分除去用のフ
ィルタ82、およびエアフィルタ81をこの順に通っ
て、ハウジング上部に設けた空気導出口74から上向き
に出ていくように構成されている。また、図4の分岐ボ
ックス7と同様に、空気導入口71には風量調整装置7
2を、クリーンルーム1内との圧力差を検出する圧力検
出器63を設けてある。
【0044】これにより、圧力検出器63からの圧力検
出値に応じて、空気調整装置93内に導入される空気の
量が風量調整装置72により調整され、空気調整装置9
3内の圧力が一定に保持される。また、高精度に温度調
整され、且つフィルタ82により特定成分除去された空
気が、空気導出口74から上向きに導出される。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3に係
る発明によれば、クリーンルーム内に設置された局所設
備には要求される質の高い空気を導入し、クリーンルー
ム内の空気は要求に見合った(それほど質の高くない)
性能とすればよいため、クリーンルームの構築にかかる
コストを低減することができる。
【0046】特に、請求項2では、局所設備内を完全に
汚染のない環境として維持することができる効果があ
る。特に、請求項3では、外気処理装置を共通として
も、空気調整装置から各局所設備にそれぞれの要求性能
に応じた空気が導入されるため、多数の局所設備が設置
されて各局所設備の要求性能が異なる場合に、設備コス
トが大幅に低減される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に相当するクリーンルー
ムの空気導入設備を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第二実施形態に相当するクリーンルー
ムの空気導入設備を示す概略構成図である。
【図3】本発明のクリーンルームの空気導入設備におい
て、分岐ボックスを経由して導入する例を示す概略構成
図である。
【図4】図3の設備を構成する分岐ボックスの一例を示
す断面図である。
【図5】本発明の第三実施形態に相当するクリーンルー
ムの空気導入設備を示す概略構成図である。
【図6】本発明の第四実施形態に相当するクリーンルー
ムの空気導入設備を示す概略構成図である。
【図7】床置き型の空気調整装置の一例を示す断面図で
ある。
【図8】従来例に相当するクリーンルームの空気導入設
備を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 クリーンルーム 2 エアフィルタ 3 空調機 4,41,42 半導体製造装置(局所設備) 5 外気処理装置 7,70 分岐ボックス(空気調整装置) 8 エアフィルタ 11 天井内チャンバ 13 床下チャンバ 61〜67 圧力検出器 91,92 空気調整装置 D1 〜D3 ダンパ H1 ,H4 ,H5 配管(クリーンルーム内への空気導入経路) H2 ,H11,H12,H6 配管(局所設備用の空気導入経路)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質の高い空気を導入して使用される局所
    設備が内部に設置されたクリーンルームの空気導入設備
    において、 前記局所設備内への導入空気が、クリーンルーム内の空
    気と混合しないようになっていることを特徴とするクリ
    ールームの空気導入設備。
  2. 【請求項2】 局所設備内の空気圧がクリーンルーム内
    の空気圧より高く設定されていることを特徴とする請求
    項1記載のクリールームの空気導入設備。
  3. 【請求項3】 クリーンルーム内に複数の局所設備が配
    置してあり、局所設備用の空気導入経路に、異なる性能
    の空気を導出する複数の空気調整装置を設け、各局所設
    備を必要な空気性能に応じていずれかの空気調整装置に
    接続したことを特徴とする請求項1または2に記載のク
    リールームの空気導入設備。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000346416A (ja) * 1999-06-08 2000-12-15 Takasago Thermal Eng Co Ltd 循環型クリーンルーム
JP2013007534A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Taikisha Ltd 室圧制御システム

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