JPH10169882A - 埋め栓圧入方法および埋め栓圧入装置 - Google Patents

埋め栓圧入方法および埋め栓圧入装置

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JPH10169882A
JPH10169882A JP8329835A JP32983596A JPH10169882A JP H10169882 A JPH10169882 A JP H10169882A JP 8329835 A JP8329835 A JP 8329835A JP 32983596 A JP32983596 A JP 32983596A JP H10169882 A JPH10169882 A JP H10169882A
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JP
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plug
press
fitting
speed
conduit
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JP8329835A
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English (en)
Inventor
Akifumi Tamaoki
章文 玉置
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/10Means for stopping flow from or in pipes or hoses

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は管路部材に設けられた管路の開口部
に埋め栓を圧入する方法に関し、管路の内壁に迫り出し
部が形成されるのを防止することを目的とする。 【解決手段】 管路部材12が備える管路16の開口部
に埋め栓14を配置する。ハンマ部材36が埋め栓14
に当接し、かつ、埋め栓圧入装置10の軸線が管路16
の軸線と一致するように、埋め栓圧入装置10をセット
する。ピストン20および軸部材30を介してハンマ部
材36を繰り返しハンマリングすることで、埋め栓14
を、管路部材12の塑性変形伝搬速度を超える圧入速度
で僅かづつ管路16に圧入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋め栓圧入方法お
よび埋め栓圧入装置に係り、特に、管路部材に設けられ
た管路の開口部に埋め栓を圧入する方法および装置とし
て好適な、埋め栓圧入方法および埋め栓圧入装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平6−17936
2号に開示される如く、ハウジングブロックの内部に油
圧制御回路を内蔵する油圧制御ユニットが知られてい
る。上記従来の油圧制御ユニットは、ハウジングブロッ
クを備えている。ハウジングブロックの内部には、油圧
ポンプ等のアクチュエータが複数内蔵されている。ハウ
ジングブロックには、その側面に開口する複数の管路が
形成されている。これら複数の管路は、ハウジングブロ
ックに内蔵されるアクチュエータと共に、所望の油圧制
御回路を構成している。
【0003】ハウジングブロックの側面には、管路を形
成する都合により、油圧制御回路を実現するうえで不要
な開口部が開口している。上記従来の油圧制御ユニット
は、これらの不要な開口部を閉塞するためにハウジング
ブロックに圧入される埋め栓を備えている。管路の開口
部を閉塞するための埋め栓は、管路の直径に比して僅か
に大きな径を有している。埋め栓は、管路の開口部に配
置された後、所定の押圧力で押圧されることにより管路
に圧入される。
【0004】ハウジングブロックの管路に埋め栓が圧入
される過程では、管路の内壁と埋め栓との接触が開始す
る部分において、管路の内壁が縮径方向に迫り出す現象
が生ずる。管路の内壁に形成される迫り出し部分は、埋
め栓の圧入代(管路の内径と埋め栓の外径との差)が増
すに連れて、また、埋め栓の圧入長が増すに連れて増加
し、両者が所定値を超える場合には、管路の内壁から離
脱して管路の内部を自由に移動できる異物となる。
【0005】このようにして生成される異物は、油圧制
御回路の作動不良を引き起こす原因となる。このため、
管路の開口部を埋め栓で閉塞する際には、埋め栓を圧入
する過程で上記の異物を発生させないことが必要とな
る。管路の内壁に形成される迫り出し部分の異物化は、
埋め栓の圧入代および圧入長を適当な範囲内に管理する
ことにより防止できる。従来は、迫り出し部の異物化を
防止する手法として、一般に上記の手法が用いられてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、埋め栓
の圧入代および圧入長を精度良く管理するためには、高
い加工精度、および、厳しい品質管理が必要となる。こ
のため、上記従来の手法で迫り出し部の異物化を防止す
るためには、高いコストが必要であった。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、埋め栓の圧入過程で管路の内壁に迫り出し部を
形成させない埋め栓圧入方法を提供することを第1の目
的とする。また、本発明は、埋め栓の圧入過程で管路の
内壁に迫り出し部を形成させない埋め栓圧入装置を提供
することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、請求
項1に記載する如く、管路部材が備える管路の開口部に
埋め栓を配置する第1ステップと、前記埋め栓を、前記
管路部材の塑性変形伝搬速度を超える速度で前記管路に
圧入する第2ステップと、を備える埋め栓圧入方法によ
り達成される。
【0009】本発明において、管路の開口部に配置され
た埋め栓は、管路部材の塑性変形伝搬速度、すなわち、
「管路部材の一部に応力が入力された際にその応力に起
因する塑性変形が管路部材を伝搬する速度」を超える速
度で圧入される。埋め栓の圧入速度が管路部材の塑性変
形伝搬速度を超えていると、管路の内壁と埋め栓との接
触が開始する部分(以下、接触開始部と称す)に縮径方
向の変形が生ずる以前に、その部分の内周側に埋め栓が
圧入される。この場合、埋め栓の圧入代および圧入長が
高精度に管理されていなくとも、管路の内壁に迫り出し
部が形成されることはない。
【0010】上記第1の目的は、請求項2に記載する如
く、上記請求項1記載の埋め栓圧入方法において、前記
第2ステップが、管路の開口部に配置された前記埋め栓
を、前記塑性変形伝搬速度を超える速度で変位するハン
マ部材により繰り返しハンマリングするハンマリングス
テップを備える埋め栓圧入方法によっても達成される。
【0011】本発明において、埋め栓は、ハンマリング
の手法により、管路部材の塑性変形伝搬速度を超える速
度で圧入される。ハンマリングの手法によれば、高速
で、かつ、僅かづつ埋め栓を進行させることができる。
このため、かかる手法によれば、容易に、かつ、精度よ
く、埋め栓の圧入長を制御することができる。
【0012】上記第2の目的は、請求項3に記載する如
く、管路部材が備える管路の開口部に埋め栓を圧入する
埋め栓圧入装置において、管路の開口部に配設される埋
め栓をハンマリングするためのハンマ部材と、前記ハン
マ部材を、前記管路部材の塑性変形伝搬速度を超えるハ
ンマリング速度で駆動するハンマ部材駆動機構と、を備
える埋め栓圧入装置により達成される。
【0013】本発明において、ハンマ部材は、管路部材
の塑性変形伝搬速度を超えるハンマリング速度で駆動さ
れる。このため、管路部材が備える管路の開口部に配置
された埋め栓が、ハンマ部材によってハンマリングされ
る場合は、埋め栓が、管路部材の塑性変形伝搬速度を超
える圧入速度で僅かづつ管路の内部に進入する。この場
合、埋め栓の圧入代および圧入長が高精度に管理されて
いなくとも、管路の内壁に迫り出し部が形成されること
がないと共に、容易かつ高精度に圧入長を制御すること
が可能となる。
【0014】また、上記第2の目的は、請求項4に記載
する如く、上記請求項3記載の埋め栓圧入装置におい
て、前記ハンマ部材駆動機構によって前記ハンマ部材に
与えられるハンマリング速度を可変とするハンマリング
速度可変機構を備える埋め栓圧入装置によっても達成さ
れる。
【0015】本発明において、ハンマ部材に与えられる
ハンマリング速度は変更することができる。ハンマ部材
のハンマリング速度を変更することができると、埋め栓
の圧入速度を、管路部材の塑性変形伝搬速度を超える速
度に、容易かつ正確に調整することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例に対応
する埋め栓圧入装置10のシステム構成、および、埋め
栓圧入装置10によって処理される管路部材12および
埋め栓14を示す。
【0017】管路部材12は、車両に搭載される油圧制
御ユニットのハウジングとして機能する部材である。本
実施例において、管路部材12は、アルミ材により構成
されている。管路部材12の内部には、管路16を含む
複数の管路が形成されていると共に、油圧ポンプや電磁
弁等の種々のアクチュエータが内蔵されている。管路部
材12が備える複数の管路、および、管路部材12に内
蔵される各種のアクチュエータは、アンチロックブレー
キシステム(ABS)の油圧制御回路を構成している。
【0018】埋め栓14は、その表面が滑らかな鋼球で
ある。埋め栓14は、管路16の開口部を閉塞するため
の部材であり、管路16の内部に圧入される。埋め栓1
4は、管路16の半径rに比して所定長δだけ大きな半
径Rを有している。埋め栓圧入装置10は、シリンダハ
ウジング18を備えている。シリンダハウジング18の
内部には、ピストン20、ストッパ部材22,23、お
よび、スプリング24が配設されている。ピストン20
はシリンダハウジング18の内部を変圧室26と大気室
28とに隔成しつつ、その軸方向に変位することができ
る。ピストン20には、シリンダハウジング18の外部
に突出する軸部材30が連結されている。
【0019】ストッパ部材22は、ピストン22の変圧
室26側へ向かう変位を規制するための筒状の部材であ
る。ストッパ部材22は、軸部材30を取り巻くように
配設されている。一方、ストッパ部材23は、ピストン
22の大気室28側へ向かう変位を規制するための筒状
の部材である。スプリング24は、ピストン20を変圧
室26へ向けて押圧する所定のバネ力を発生する。ピス
トン22は、変圧室26と大気室28との差圧と、スプ
リング24のバネ力とのバランスに応じて図1に於ける
左右方向に変位する。
【0020】シリンダハウジング18には、軸部材30
を取り巻くように、保持部材32およびストッパ部材3
4が固定されている。保持部材32の内部には、ハンマ
部材36が、その軸方向に摺動可能に保持されている。
ハンマ部材36の一端面は、保持部材32の内部で、軸
部材30の先端部に当接している。ハンマ部材36の他
端面には、埋め栓14の曲率と同じ曲率を有する球状の
凹部37が設けられている。
【0021】図1に示す如く、本実施例において、軸部
材30の軸長、ストッパ部材22の軸長、および、スト
ッパ部材34の軸長は、ピストン20がストッパ部材2
2に当接している場合に、ハンマ部材36とストッパ部
材34との間に所定のクリアランスが確保されるように
設計されている。
【0022】シリンダハウジング18には、変圧室26
に開口するポート38が設けられている。ポート38に
は、電磁弁40の第1ポート42が接続されている。電
磁弁40は、第1乃至第3ポート42,44,46を備
える電磁弁である。電磁弁40は、駆動信号が供給され
ている場合、すなわち、オン状態である場合に第1ポー
ト42と第2ポート44とを連通状態とし、駆動信号が
供給されていない場合、すなわち、オフ状態である場合
に第1ポート42と第3ポートとを連通状態とする。
【0023】電磁弁40の第2ポート44には、所定圧
力に調圧された高圧エアが供給されている。一方、電磁
弁40の第3ポート46は、スピードコントローラ48
を介して大気に開放されている。スピードコントローラ
48には、有効径を変更することのできる可変オリフィ
スが内蔵されている。従って、変圧室26の内圧は、電
磁弁40をオン状態とすることで上昇させることができ
ると共に、電磁弁40をオフ状態とすることで、スピー
ドコントローラ48のオリフィス径に応じた速度で減圧
することができる。
【0024】埋め栓圧入装置10は、また、電磁弁40
を制御するコントローラ50を備えている。コントロー
ラ50は、埋め栓圧入装置10の起動スイッチがオンと
された後、電磁弁40に対して所定の周期で駆動信号を
供給する。従って、電磁弁40は、埋め栓圧入装置10
の起動スイッチがオンとされた後、所定の周期でオン状
態とオフ状態とを繰り返し実現する。
【0025】本実施例において、埋め栓14を管路16
に圧入するにあたっては、先ず、埋め栓14が管路16
の開口部に配置される。次いで、埋め栓圧入装置10の
シリンダハウジング18が、その軸方向と管路16の軸
方向とが一致するように、かつ、ハンマ部材36の凹部
37が埋め栓14に当接するように、所定の位置にセッ
トされる。シリンダハウジング18には、上記の位置に
セットされた後、埋め栓14方向に向かう所定の押圧力
が付与される。
【0026】埋め栓圧入装置10の起動スイッチは、上
述した前処理が終了した後にオンとされる。起動スイッ
チがオンとされる以前は、変圧室26の内部に、電磁弁
40およびスピードコントローラ48を介して大気が導
入されている。この場合、ピストン20は、スプリング
24の付勢力により、ストッパ22に当接する位置に維
持される。
【0027】埋め栓圧入装置10の起動スイッチがオン
とされ、その後、電磁弁40がオン状態とされると、変
圧室26の内部に高圧エアが供給される。ピストン20
は、電磁弁40がオン状態とされた後、高圧エアの圧力
を受けて即座にスプリング24を縮小させる方向に変位
する。ピストン20の変位は、ピストン20がストッパ
部材23に当接するまで継続する。
【0028】ピストン20がストッパ部材23に当接す
る位置まで変位する過程で、ハンマ部材36は、保持部
材32に保持された状態で、ストッパ部材34に当接す
るまで変位する。ピストン20および軸部材30の変位
は、ハンマ部材36がストッパ部材34に当接した後、
更に継続される。このため、電磁弁40がオン状態とさ
れると、その後即座に、ピストン20がストッパ部材2
3に当接し、ハンマ部材36がストッパ部材34に当接
し、かつ、ハンマ部材36と軸部材30とが所定長だけ
離間する状態が形成される。
【0029】上記の状態が形成された後、電磁弁40が
オフ状態とされると、変圧室26の内圧が減圧されるに
伴ってピストン20および軸部材30がハンマ部材36
に向けて変位し始める。軸部材30がハンマ部材36に
当接した後、軸部材30とピストン22の運動エネルギ
は、ハンマ部材36を介して埋め栓14に伝達される。
その結果、埋め栓14は、軸部材30およびピストン2
2の変位速度(以下、この速度をハンマリング速度と称
す)で管路16の内部に打ち込まれる。
【0030】埋め栓圧入装置10のハンマリング速度
は、スプリング24のバネ力と、変圧室26の減圧速
度、すなわち、スピードコントローラ48のオリフィス
径とによって決定される。本実施例においては、ハンマ
リング速度が管路部材12を構成するアルミの塑性変形
伝搬速度(約30m/sec )を超えるように、スプリング
24の諸元が決定されており、また、スピードコントロ
ーラ48が調整されている。このため、埋め栓圧入装置
10によれば、管路部材12の塑性変形伝搬速度を超え
る圧入速度で、埋め栓14を僅かづつ管路16に圧入す
ることができる。
【0031】図2および図3は、埋め栓14が圧入され
ることにより実現される管路16の開口部付近の状態を
示す。図2に示す状態は、埋め栓14の圧入速度が管路
部材12の塑性変形伝搬速度に満たない場合に実現され
る状態である。一方、図3に示す状態は、本実施例の如
く、埋め栓14の圧入速度が管路部材12の塑性変形伝
搬速度を超える場合に実現される状態である。
【0032】半径Rの埋め栓14を、半径r(<R)の
管路16に圧入する過程では、必然的に管路16の内壁
に変形が生ずる。埋め栓14の圧入速度が管路部材12
の塑性変形伝搬速度に満たない場合は、管路16の内壁
に拡径方向の変形が生ずると共に、図2に示す如く、管
路16と埋め栓14との接触開始部分に、管路16の内
周側に迫り出す迫り出し部52が形成される。
【0033】この迫り出し部52は、埋め栓14の圧入
代δが大きいほど、また、埋め栓14の圧入長が大きい
ほど大きくなる。そして、それらが不当に大きい場合
は、迫り出し部52が管路16の内壁から離脱して、管
路16の内部を自由に変位することのできる異物とな
る。従って、埋め栓14を管路部材12の塑性変形伝搬
速度に満たない圧入速度で管路16に圧入する場合は、
迫り出し部52が異物化しないように、埋め栓14の圧
入長および圧入代δを厳しく管理することが必要であ
る。
【0034】これに対して、本実施例の圧入方法によ
り、埋め栓14が管路部材12の塑性変形伝搬速度を超
える圧入速度で管路16に圧入される場合は、管路16
の内壁と埋め栓14との接触開始部が管路16の内側に
迫り出してくる以前に、その部分の内側に埋め栓16を
圧入させることができる。この場合、図3に示す如く、
管路16の内壁と埋め栓14との接触開始部に迫り出し
部が形成されるのを阻止することができる。
【0035】従って、本実施例の圧入方法によれば、埋
め栓14の圧入長や圧入代δを厳しく管理するまでもな
く、埋め栓14が管路16に圧入される際に、管路16
の内部に異物が生ずるのを防止することができる。この
ため、本実施例の圧入方法によれば、高い加工精度や厳
しい品質管理を必要とする従来の手法、すなわち、埋め
栓14を管路部材12の塑性変形伝搬速度に満たない圧
入速度で圧入する手法に比して、油圧制御ユニットを低
コスト化することができる。
【0036】上述の如く、本実施例においては、埋め栓
14に管路部材12の塑性変形伝搬速度を超える圧入速
度を付与する手法として、埋め栓14を高速で僅かづつ
進行させるハンマリングの手法を用いている。ハンマリ
ングの手法を用いずに塑性変形伝搬速度を超える高速の
圧入速度を発生させるためには、高速の圧入速度を実現
するに足る駆動力を有し、かつ、圧入速度を高精度に制
御する制御機構を有する大がかりな圧入装置が必要とな
る。また、ハンマリングの手法を用いずに塑性変形伝搬
速度を超える高速の圧入速度を発生させた場合は、埋め
栓14の圧入長を精度良く制御することが容易ではな
い。
【0037】これに対して、本実施例の如く、ハンマリ
ングの手法によって高速の圧入速度を発生させる場合に
は、図1に示す如く、簡単な構成で所望の機能を有する
埋め栓圧入装置10を実現することができる。また、ハ
ンマリングの手法によれば、埋め栓14の圧入が僅かづ
つ進行するため、圧入長を精度良く所望の値に一致させ
ることが容易である。このように、本実施例の圧入方法
は、装置の簡素化が可能である点、および、圧入長を容
易かつ高精度に制御することができる点においても優れ
た効果を有している。
【0038】また、上述の如く、本実施例の埋め栓圧入
装置10は、スピードコントローラ48のオリフィス径
を調整することで、ピストン20のハンマリング速度を
変更することができる。本実施例の圧入方法を実行する
にあたり、埋め栓14に付与すべき圧入速度、すなわ
ち、塑性変形伝搬速度を超える圧入速度は、管路部材1
2の材質、埋め栓14の表面状態、および、管路16の
内壁の状態等に応じて変化する。これに対して、本実施
例の埋め栓圧入装置10によれば、設定された条件に応
じて、確実に塑性変形伝搬速度を超える圧入速度を発生
させることができる。
【0039】ところで、上記の実施例においては、ハン
マ部材36を除く埋め栓圧入装置10の構成要素により
前記請求項3記載の「ハンマ部材駆動機構」が、また、
スピードコントローラ48により前記請求項4記載の
「ハンマリング速度可変機構」が、それぞれ実現されて
いる。
【0040】尚、上記の実施例においては、埋め栓14
に塑性変形伝搬速度を超える圧入速度を付与する手法と
してハンマリングの手法を用いることとしているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ハンマリングの
手法に因らず、塑性変形伝搬速度を超える圧入速度で埋
め栓14を一気に所定の圧入長だけ圧入することとして
もよい。
【0041】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、埋め栓の圧入代および圧入長が高精度に管理されて
いない場合においても、管路の内壁に迫り出し部が形成
されるのを防止することができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、管路の内壁
に迫り出し部が形成されるのを確実に防止しつつ、容易
かつ高精度に所望の圧入長を得ることができる。請求項
3記載の発明によれば、埋め栓の圧入代および圧入長が
高精度に管理されていない場合においても、管路の内壁
に迫り出し部が形成されるのを防止することができると
共に、容易かつ高精度に所望の圧入長を得ることができ
る。
【0043】また、請求項4記載の発明によれば、埋め
栓に対して、容易かつ確実に、管路部材の塑性変形伝搬
速度を超える圧入速度を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である埋め栓圧入装置のシス
テム構成と、本発明の埋め栓圧入装置によって処理され
る管路部材および埋め栓とを表す図である。
【図2】管路部材の塑性変形伝搬速度に満たない圧入速
度で埋め栓が圧入された場合に実現される状態を表す図
である。
【図3】図1に示す埋め栓圧入装置によって、管路部材
の塑性変形伝搬速度を超える圧入速度で埋め栓が圧入さ
れた場合に実現される状態を表す図である。
【符号の説明】
10 埋め栓圧入装置 12 管路部材 14 埋め栓 16 管路 18 シリンダハウジング 20 ピストン 24 スプリング 30 軸部材 32 保持部材 36 ハンマ部材 40 電磁弁 48 スピードコントローラ 50 コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路部材が備える管路の開口部に埋め栓
    を配置する第1ステップと、 前記埋め栓を、前記管路部材の塑性変形伝搬速度を超え
    る速度で前記管路に圧入する第2ステップと、 を備えることを特徴とする埋め栓圧入方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の埋め栓圧入方法におい
    て、 前記第2ステップが、管路の開口部に配置された前記埋
    め栓を、前記塑性変形伝搬速度を超える速度で変位する
    ハンマ部材により繰り返しハンマリングするハンマリン
    グステップを備えることを特徴とする埋め栓圧入方法。
  3. 【請求項3】 管路部材が備える管路の開口部に埋め栓
    を圧入する埋め栓圧入装置において、 管路の開口部に配設される埋め栓をハンマリングするた
    めのハンマ部材と、 前記ハンマ部材を、前記管路部材の塑性変形伝搬速度を
    超えるハンマリング速度で駆動するハンマ部材駆動機構
    と、 を備えることを特徴とする埋め栓圧入装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の埋め栓圧入装置におい
    て、 前記ハンマ部材駆動機構によって前記ハンマ部材に与え
    られるハンマリング速度を可変とするハンマリング速度
    可変機構を備えることを特徴とする埋め栓圧入装置。
JP8329835A 1996-12-10 1996-12-10 埋め栓圧入方法および埋め栓圧入装置 Pending JPH10169882A (ja)

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JPH10169882A true JPH10169882A (ja) 1998-06-26

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JP8329835A Pending JPH10169882A (ja) 1996-12-10 1996-12-10 埋め栓圧入方法および埋め栓圧入装置

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