JPH10169508A - スラストリバーサのドアを閉める方法およびその装置 - Google Patents
スラストリバーサのドアを閉める方法およびその装置Info
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- JPH10169508A JPH10169508A JP9271694A JP27169497A JPH10169508A JP H10169508 A JPH10169508 A JP H10169508A JP 9271694 A JP9271694 A JP 9271694A JP 27169497 A JP27169497 A JP 27169497A JP H10169508 A JPH10169508 A JP H10169508A
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Abstract
ェット流の圧力が増加してもドアを閉じることができ
る、航空機用のスラストリバーサ(8)のドア(10)
を閉じる方法を提供する。またこの方法を実施するため
に特別に設計された装置を提供する。 【解決手段】 a)ドア(10)を完全に閉める前にそ
の前端(10a)によってドア(10)を把持し、 b)その前端(10a)によって閉位置までドア(1
0)を引き、 c)このようにドア(10)の前端(10a)に対向す
る構造体(8)の一部(8a)に生じる牽引力を調整す
る。
Description
のスラストリバーサに関し、特に前記ドアを閉める方法
ならびにこの方法を実施するために特別に設計された装
置に関する。
リバーサは、ガスタービンエンジンを囲むナセルに組み
込まれた既知の装置である。ナセルは、明らかに航空力
学的な、また運搬重量上の理由から薄くて軽い。スラス
トリバーサは、ガスタービンエンジンを囲む環状の固定
構造体の様相を呈する。この固定構造体は、回転ドアに
よって塞がれる複数の径方向の開口部を含み、これらの
ドアは開位置で、ガスタービンエンジンによって発生す
る空気ジェット流を前方に偏向して航空機を減速すると
いう機能を有する。各ドアは「開」位置と「閉」位置と
の間で、リバーサの固定構造体に支持された少なくとも
一つのドアジャッキによって操作される。ドアは、ラッ
チによって閉位置に保持される。閉じたときの気密性
は、固定構造体とドアとの間に配置され圧縮されるエラ
ストマーパッキンによって確保される。
ャッキが、一端は固定構造体に、他端はドアに回転式あ
るいは玉継手式に装着される。この機構はナセルの厚み
内に収容しなければならないので、ジャッキの幾何軸
は、ナセルが閉まるときにドアの幾何学的な回転軸に近
づき、その結果、ジャッキの牽引力がドアに対して生じ
る回転トルクは、一定条件下あるいは特定の飛行領域で
ますます弱まってドアを完全に閉めるのに不十分になる
のに、固定構造体およびドアに対してジャッキが及ぼす
外力は極めて大きくなり、固定構造体とドアのたわみが
無視できなくなる。
体の間のパッキンが圧縮され、これはこのドアに抵抗ト
ルクを追加し、この抵抗トルクは、前記ドアに対する空
気ジェット流の圧力から生じるトルクに加わる。上記の
現象は、ドアを「過剰に格納する」必要性によって悪化
される。すなわちドアを必要以上に固定構造体の開口部
に押し込み、パッキンを圧縮して、場合によっては構造
やドアが変形しても鎖錠可能にしようとし、戻り位置と
出た位置すなわち開位置と閉位置との間でラッチの舌の
移動応力を低減する必要性によって悪化される。次い
で、このドアは、ラッチの舌に押し当たりながら、空気
ジェット流の圧力およびパッキンの弾性の組み合わせ作
用によって、ナセルの外壁および内壁の延長線上に再び
正確に位置づけられる。
法の妥協策を決定するよう求められる。すなわち、 1)ドアジャッキの力やリバーサおよび前記ドアの構造
の抵抗を増す。これはリバーサの質量を増し、従って航
空機の燃料消費を増加すると共に、運搬可能な有効積載
量を低減することになる。
エンジンの回転速度に一定の制限を課して、推進ガスの
圧力と、ドアにかかる抵抗トルクとを低減する。こうし
た制限は、一定の状況では重大な不具合の原因となるこ
とがある。たとえばパイロットがスラストリバーサを作
動して着陸段階にあるとき予期しない障害物がパイロッ
トの前に現れた場合、ガスタービンエンジンの出力を全
開にして高度を上げ、障害物の上を通過することができ
るのは、スラストリバーサのドアを再び閉じた後でしか
なく、このため何秒間かは遅れることがある。
ェット流の圧力が増大しても、リバーサの質量をふやさ
ずにスラストリバーサのドアを閉めることを可能にする
ことにある。
錠解除するだけでよく、ドアはそのとき主に空気ジェッ
ト流の圧力作用で開く。従ってドアが偶発的に鎖錠解除
してしまうと、たとえ飛行機を不安定にするだけだとし
ても、その飛行に壊滅的な結果を招きうるので、ドアを
閉位置に鎖錠して安全性を確保することはぜひとも必要
である。
ラストリバーサのドアを閉じる方法を提案するものであ
り、該方法は、以下の操作を含むことを特徴とする。
ってドアを把持し(把持するという表現は、開位置と閉
位置の間の現在位置でドアをつかむことを意味する)、 b)次いで、その前端によって閉位置までドアを引き、 c)このようにドアの前端に対向して位置するリバーサ
の固定構造体の一部に生じる牽引力を調整し、その結
果、この牽引力をドアの前端と前記前端に向かい合った
構造の一部との間に加える。
な意味でのドアの前端と、前記ドアの前方に位置するこ
のドアの側面部とを意味する。
られる牽引力の低減によってドアを閉じる著しいトルク
が生じるが、これは牽引力を示すベクトルがドアの回転
軸から遠ざかるからである。
ジャッキによって生じるトルクに加わり、前記ドアをよ
り大きい推進ガス圧で閉じることができる。ドアジャッ
キの応力よりずっと小さい牽引力でも、構造やドアを補
強する必要なく、従って重くせずにこの操作を行うこと
ができる。
前端は、ドアと固定構造体との間のパッキンの圧縮開始
位置で把持され、前記パッキンの追加圧縮トルクを少な
くとも一部で発生し、その結果、ドアジャッキの荷重を
そこから軽減する。
力を及ぼすとき、ドアの前端に牽引力を及ぼす地点の移
動が少なくてすみ、従って機械的にはナセルの厚み内へ
の実施が最も簡単である。
態において、ドアの前端は、ドアと固定構造体との間の
パッキンが圧縮する前、好適にはナセルの厚みeの少な
くとも15%に等しい距離のところで把持される。この
ようにしてドアを閉じる動作の間、生じたトルクが、ド
アジャッキによって発生したトルクにより早く加わるた
め、このドアジャッキが供給するはずの最大応力を低減
することができ、従ってこのジャッキとリバーサの構造
ならびにドアをさらに軽くすることができる。
向する固定構造体の一部との間に牽引力を及ぼすために
ドアラッチを用いることを提案し、このドアラッチは、
ドアの前端に対向する固定構造体の一部に適切に位置づ
けられ、発明に必要なドアの把持機能をそれだけで提供
する。
ロセスに従ってドアラッチを用いる。
外部に向かって前記ラッチの舌が出た位置にあって、ド
アの前部の一エレメントたとえばローラと干渉するよう
にし、前記ドアを現在位置でその前端によって把持す
る。
部に向かった移動により、ドアをその前端によって閉位
置に向かって引く。
る。
に移動する。
が、ラッチは好適には出た位置で放す。
特別に設計された装置を提案するものであり、ラッチ
は、ドアの前端に対向する部分の固定構造体と結合する
ほぼ径方向のレールにスライド装着され、ラッチの移動
は補助ジャッキによって制御されることを特徴とする。
このような補助ジャッキは小型のものでよく、何故なら
ドアの前端にそれが及ぼす牽引力は、前記ドアに大きな
閉鎖トルクを生じるからである。この解決法は、既存の
ドアジャッキを直接用いるという長所を有する。
チの舌はラッチに軸支され、レールの延長線上に達する
カムによって後方に延長される。かくしてラッチの求心
的な移動の始めに、レールに当たることになるカムは前
記レールによって押し戻され、これは開位置から閉位置
に向かって舌の回転を引き起こす。ラッチの行程の終わ
りに舌は閉位置にブロックされ、ラッチが遠心的に逆方
向の移動を行わない限り、開くことはない。このような
解決法には二重の長所がある。
移動を制御するのに一個のジャッキで十分であること。
きいこと。
の役割をし、ドアの前端は把持されると同時に、ドアの
前端の一エレメントの上を舌が移動することによって閉
位置に向かって引っ張られる。
態を実施するために特別に設計された装置に関し、 a)ラッチは、ドアの前端に向かい合って固定構造体の
一部と結合し、 b)舌は、鎖錠中に閉位置に向かってドアの前端を引く
ことができる傾斜部を含む。
傾斜部の他の傾斜と逆方向の傾斜を有する区域を含む。
このようにして舌に対するドアの前端の動作により、舌
は鎖錠方向に押される。従って、ドアの鎖錠解除におけ
るこの装置の安全性は大きい。
造を補正しなくても実施できるという長所を有する。こ
の方法によって得られるドアの閉鎖の改良により、当業
者は、これまでよりもずっと自由にドアジャッキの位置
を決定することができ、またリバーサを軽量化可能であ
って、リバーサの構造に対する外力を減ずることができ
る。
また、次のような二重の長所を有する。
い。これは装置の縦方向のかさばり、すなわちガスター
ビンエンジンの幾何的軸に平行なかさばりを非常に低減
するためである。
よりよく理解され、また発明によって得られる長所が一
層明らかになろう。
軸1を持つガスタービンエンジン(図示せず)は、幾何
軸1に心合わせしたほぼ円形のナセル2によって囲まれ
ている。このナセル2は内側が、ガスタービンエンジン
によって発生する空気ジェット流4を後方に誘導する壁
3によって区切られ、外側が第二の壁5によって区切ら
れ、この壁5に沿って大気6が流れる。スラストリバー
サ7は、内側と外側がそれぞれ壁3および5によって区
切られ、剛性の固定構造体8を含み、この構造内で、壁
3および5の間に長方形の開口部9が配置され、各開口
部9は、回転幾何軸11に連結されるドア10によって
隠蔽される。またドア10の前端10aおよび前端10
aに向かい合う固定構造体8の一部8aが示されてい
る。ドア10の前端10aに対向する固定構造体8の一
部8aレベルのナセルの厚み、すなわち内壁3と外壁5
との距離をeとする。
が閉じているとき構造8とドア10との間で圧縮される
エラストマー製の一つまたは複数のパッキン12によっ
て確保される。
によって行われるとともに、少なくとも一つのドアジャ
ッキ13によって制御され、ドアジャッキの一端は玉継
手14を介して固定構造体8に結合する一方で、もう一
端は連結手段15を介してドア10に結合される。閉じ
た位置でドア10は、その前端10aによって、前記前
端10aと対向して位置する固定構造体8の一部8aに
鎖錠される。ドアジャッキ13の幾何軸16は、玉継手
14の中心と連結手段15の中心を通る。ドアジャッキ
13は、ドア10が閉まっているとき内壁3および外壁
5の間に収容されなければならないし、また前記ドア1
0が完全に開くように保証しなければならない。ナセル
の幾何学的な環境は、ジャッキ13が幾何軸1とほとん
ど平行であることを想定する。かくしてドア10が閉位
置に近づくと、ジャッキ13の幾何軸16はドア10の
幾何軸11に非常に接近し、その結果、ジャッキ13が
ドア10に及ぼす牽引力はもはや、ますます弱い閉鎖ト
ルクしか前記ドア10に対して発生しなくなる。
は、ドア10の前端10aに対向する固定構造体8の一
部8aに配置されている。このレール20は、いわば径
方向であり、これはガスタービンエンジンの幾何軸1に
ほぼ垂直な方向に従ってスライドが行われるからであ
る。最も外側のレール20の端21は、ドアが閉じてい
るときドア10の外壁5の真下に位置する。レール20
に配置されるスライダ22は、たとえば油圧式の制御ジ
ャッキ23によって作動され、この制御ジャッキもまた
幾何軸1にほぼ垂直で、その一端は、連結手段24によ
ってリバーサの固定構造体に結合されている。
のラッチ25が装着され、リバーサのドア10を鎖錠す
る。このラッチ25は、ラッチ本体(図示せず)に対し
て連結手段27によって回転する舌26を含む。回転舌
26は、上翼29によってナセルの外側に向かって、ま
た下翼30によってナセルの内側に向かって縁取られる
U字型の切り込み28を含む。翼29,30は、連結手
段27に心合わせした円弧形であるが、下翼30は、上
翼29から出る直線的端部30aによって延長されてい
る。舌の鎖錠解除制御は、固定構造体8の開口部を通過
するジャッキ31によって制御される。固定ラッチの概
念によれば、このラッチの構造全体は、固定構造体の後
段側に収容することができる。ドア10の前端10aに
あるローラ32は小樽形で、幾何軸33の周囲に軸支さ
れている。
れる。
舌26を戻り位置すなわち開いた位置に置く。
線的端部30aに達し、舌26を閉じた位置側に作動
し、すなわち舌は、ラッチ25に含まれる自動鎖錠シス
テムによって舌の鎖錠操作位置まで上翼29がローラ3
2の上を通過するように回転する。
は、求心的な運動に従ってラッチ25を固定構造体の内
部に向かって移動し、これは、ラッチ25,舌26,ロ
ーラ32を介して閉位置までドア10を引く効果があ
る。閉鎖力は、ドア10の前端10aに対向する構造体
8の一部8aへの連結手段24を介して調整される。
関するローラの応力の適用地点に応じた揺動方向の逆転
により、舌26の不都合な開操作を不可能にする位置ま
で、ローラは上翼29の直線的端部を転がり、舌は自動
閉鎖式になる。
内側に向かうラッチ25の移動とが同時に行われること
である。
アを開く通常の位相では、舌26をその自動鎖錠システ
ムから解放してその操作を可能にするための従来の方法
は、ジャッキ13を用いたドア10の求心的な運動によ
りドアを過剰に格納し、ローラ32を舌から遠ざけるこ
とからなる。しかしながらこの位相は、ジャッキ13の
出力を全開にして使用するので固定構造体の変形を引き
起こす。この問題を避けるため、外部に向けたジャッキ
25の展開操作の終了直前にドアジャッキ13の操作を
ちょうどブロックすることができる。こうしたシーケン
スにより、ローラ32による舌26のあらゆる装填を解
放することができ、従ってジャッキ31による舌の閉塞
解除操作を最良の条件で実施することができる。
ケンスは次にその通常行程に戻る。
であり、直接噴射位置すなわちラッチ25が収縮位置に
あるとき舌26の鎖錠解除システムが作動可能なことに
より、ドアは、既に記載したプロセス全体を待たずに開
くことができる。
スライダ22または、径方向のレール20における戻り
位置でスライダ22に結合するラッチ25の自動鎖錠手
段を備えている。この手段はたとえばレール20に設け
られる凹部34であり、凹部は、スライダ22+ラッチ
25の装置に弾性的に装着される爪35と協働し、爪3
5は、スライダが戻り位置にあるとき弾性部品(図示せ
ず)の推力の作用で凹部34に入る。このようにして、
爪35は、凹部34の壁に当たることになり、ラッチ2
5に結合するスライダ22が遠心力によっていかなる移
動も行わないようにし、その結果、たとえばジャッキ2
3が故障し、その後でスライダ22とそれに結合するラ
ッチ25が外側へ向かって偶発的に移動してドア10が
思いがけず開く危険性に対して、ラチェット解除操作が
ラッチ25の制御論理に従いながら、大きな安全性を提
供する。同様にラッチ25の連動制御システムを組み込
むこともできる。また当業者が周知のあらゆる概念によ
って、求心的なあらゆる移動を避けるために、開位置に
おけるジャッキ23の機械的なブロックシステムを組み
込むこともでき、ドアが開いたとき、ローラ32によっ
てラッチ25が連動するまでスライダ22を上部位置に
保持するようにする。
態において、ラッチ25は次のように変形されている。
をなくす。
その外側の端21と向かい合った位置に達するカム36
によって開位置から閉位置への舌26の移動を制御す
る。
向に舌26の移動を制御する。
て外側に移動すると、カム36はレール20の外側の端
21の上を通過するので、スプリング(図示せず)は舌
26を開位置に向かって移動し、ローラ32を解放する
ことができる。
動することによってドア10が不都合に開く危険性に対
し、著しい安全性を提供する。ここで図3および4を同
時に参照する。この装置は、有利には爪35をスライダ
22+ラッチ25の装置に弾性的に装着し、凹部34を
レール20に結合した前記の装置と組み合わせることが
できる。ドア10は、たとえば電磁石によって爪35に
任意に圧力をかけ、その結果、爪を凹部34から解放す
る場合だけ開くことができる。
て示した実施の形態で既に用いた型のラッチ25を、連
結手段40を介して、ドア10の前端10aに向かい合
った固定構造体8の一部8aに傾けて装着し、傾きを制
御するジャッキ41は、片側が連結手段42によって固
定構造体の一部8aに結合され、もう片側が連結手段4
3によってラッチ25に結合される。こうした傾きによ
り、ラッチ25および特に舌26に、ローラ32を介し
てドア10を迎えに行って引っ張るための遠心的、次い
で求心的な移動を与えることができ、舌26の回転によ
ってローラ32を捕らえたり、解放したりすることがで
きる。
施の形態において、ラッチ25は、従来技術におけるよ
うに、ドア10の前端10aに向かい合った固定構造体
8の一部8aに直接装着されているが、舌26は、連結
手段27の周囲でより大きく角度が変位し、この舌は上
翼29の内側に傾斜部45を有し、この傾斜部は、ロー
ラ32がU字型の切り込み部28にあって舌26が閉じ
るときにローラ32に求心的な並進運動を伝えることが
できる。このため傾斜部45は、U字型の切り込み部2
8の開口部から底まで連続して以下を含む。
ことから、このジャッキ31は、少なくとも一つの連結
リンク49を介して舌26を作動し、この連結リンクは
連結手段50によってジャッキに、連結手段51によっ
て舌に結合されることにより、ジャッキの並進運動を舌
の回転運動に変換する。装置の機能は以下の通りであ
る:ドア10が閉まるとき、ローラ32は舌26のその
直線的端部30aに当たって切り込み部28と対向する
位置に至り、そのときジャッキ31は閉位置への舌26
の回転を制御する。ローラ32、従ってドア10の前部
10aはそこでローラ32に対する傾斜部45の前部4
6の作動によって閉位置に向かって引っ張られる。ロー
ラ32は、ドア10の過剰格納位置に対応する傾斜部4
5の頂部を通り、傾斜部45の後部48の切り込み部2
8の底付近に達する。傾斜部の後部48が連結手段27
から遠ざかっていくので、ローラ32によって舌26に
及ぼされる遠心力は、この舌を閉位置に向けてますます
回転させようとする。このようにして舌26は安定均衡
位置にあり、従来技術の場合のようにこの位置での保持
手段はもはや不要である。従ってこの装置は、非常に単
純でありながら安全性は高いという長所を有する。
るものではなく、発明の範囲およびその精神を出ること
なく実施可能なあらゆる変化例をカバーするものであ
る。
を同時に確保する一個のラッチ25を用いる代わりに、
次のような二個のラッチを用いることもできる。
確保する。
を行う。
っても、ラッチ25はドアの各側の側面に配置すること
ができ、大事なことは、牽引力を低減して閉鎖トルクを
大きくするために、それらをドア10の回転幾何軸11
から十分に離すことにある。
る様々な理由から、厳密に径方向でなくとも斜めにして
もよい。有利にはレールは、ラッチ25によってローラ
が把持される地点から完全な閉鎖地点まで、ローラ32
の回転軸33によって描かれる弧の弦に平行にすること
もできよう。こうした構成により、U字型の切り込み部
28の深さを浅くすることができる。さらに有利にはレ
ール20とジャッキ23とをはめ込み式にすることによ
り、ラッチ25の運動の振幅を増すことができ、これに
よりドア10の前端10aが固定構造体8からさらに遠
くで把持可能となるため、ドアジャッキ13が供給すべ
き最大牽引力を弱くすることができる。
ある。
置を示す図である。
間に安全爪を含む図である。
作動する図である。
2の装置の変形例を示す図である。
ある。
Claims (11)
- 【請求項1】 航空機用のスラストリバーサのドアを閉
める方法であって、前記リバーサ(7)が、複数の径方
向の開口部(9)がそれぞれ回転ドア(10)によって
塞がれる剛性構造体(8)を含み、この回転ドアの前端
(10a)が、開位置で固定構造体(8)から離れ、閉
位置で前記固定構造体(8)の一部(8a)と対向する
方法において、 a)各ドア(10)が、完全に閉まる前にその前端(1
0a)によって把持され、 b)次にドア(10)が、閉位置までその前端(10
a)によって引かれ、 c)このようにして生じる閉鎖力を、前端(10a)に
対向する固定構造体(8)の一部(8a)で調整し、ド
ア(10)と固定構造体(8)との間で低減された牽引
力によって著しい閉鎖力をドア(10)に生じることを
特徴とする方法。 - 【請求項2】 前記リバーサ(7)が、固定構造体
(8)とドア(10)との間のパッキン(12)を含
み、前記パッキン(12)が、閉位置でドア(10)に
よって圧縮され、各ドア(10)の前端(10a)が、
パッキン(12)の圧縮開始位置で把持されることを特
徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 ドア(10)の前端(10a)が、前端
(10a)のレベルで、閉位置からの距離がナセル
(2)の厚みeの少なくとも15%に等しいところで把
持されることを特徴とする請求項1または2に記載の方
法。 - 【請求項4】 ドア(10)の前端(10a)が、前端
(10a)に対向する固定構造体(8)の一部(8a)
に閉位置でラッチ(25)によって鎖錠され、 a)前端(10a)が、前記ラッチ(25)の舌(2
6)が出た位置での移動によって把持され、 b)前端(10a)が、ラッチ(25)の求心的な移動
によって閉位置の方に引っ張られることを特徴とする請
求項1から3のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項5】 ドア(10)の前端(10a)が、前端
(10a)に対向する固定構造体(8)に閉位置でラッ
チ(25)によって鎖錠され、前端(10a)が、カム
の役割をするラッチ(25)の舌(26)の移動によっ
て把持され、閉位置の方に引かれることを特徴とする請
求項1または2に記載の方法。 - 【請求項6】 ラッチ(25)が、ドア(10)の前端
(10a)に対向する固定構造体(8)の一部(8a)
と結合する径方向のレール(21)にスライド装着され
ていることを特徴とする請求項4に記載の方法を実施す
るために特別に設計された装置。 - 【請求項7】 スライダ(22)が、スライダ(22)
とラッチ(25)のアセンブリに弾性的に装着される爪
(35)によって戻り位置で径方向のレール(20)に
自動的に鎖錠されることを特徴とする請求項6に記載の
装置。 - 【請求項8】 舌(26)はラッチ(25)に軸支さ
れ、前記舌(26)が、舌(26)が開位置にあるとき
レール(20)の延長線上に位置するカム(36)と結
合することにより、ラッチ(25)の求心的な移動の間
にカム(36)に対するレール(20)の作動によって
舌(26)を押すことを特徴とする請求項6または7に
記載の装置。 - 【請求項9】 ラッチ(25)が、ドア(10)の前端
(10a)に対向する固定構造体(8)の一部(8a)
に軸支されていることを特徴とする請求項4に記載の方
法を実施するために特別に設計された装置。 - 【請求項10】 a)ラッチ(25)が、ドア(10)
の前端(10a)に向かい合った固定構造体(8)の前
部(8a)に結合し、 b)舌(26)が、鎖錠中に閉位置に向かって前端(1
0a)を引くための傾斜部(45)を含むことを特徴と
する請求項5に記載の方法を実施するために特別に設計
された装置。 - 【請求項11】 傾斜部(45)の後部(48)が、閉
位置で傾斜部の他の傾斜と逆方向の傾斜に対応し、舌
(26)に対するドア(10)の前端(10a)の動作
で前記舌(26)が閉方向に押されるように構成されて
いることを特徴とする請求項10に記載の装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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