JPH10168944A - 油圧アクチュエータの制御装置 - Google Patents

油圧アクチュエータの制御装置

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Publication number
JPH10168944A
JPH10168944A JP33000996A JP33000996A JPH10168944A JP H10168944 A JPH10168944 A JP H10168944A JP 33000996 A JP33000996 A JP 33000996A JP 33000996 A JP33000996 A JP 33000996A JP H10168944 A JPH10168944 A JP H10168944A
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JP
Japan
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load pressure
flow rate
control device
actuator
hydraulic actuator
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Application number
JP33000996A
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English (en)
Inventor
Shigeki Murakami
茂樹 村上
Takahiro Kobayashi
隆博 小林
Masatake Arai
誠剛 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Yutani Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータの総要求流量がポンプ吐出流
量を超えた場合に、その原因となった負荷状況をオペレ
ータが正確に把握できるようにする。 【解決手段】 通常時にはロードセンシング制御を行う
ことを前提として、ブームシリンダ21とアームシリン
ダ22の要求流量の和が油圧ポンプ23の吐出流量を超
えた場合に、負荷圧が高いシリンダに対して供給流量を
減少させる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベルのよう
に複数の油圧アクチュエータが同時駆動(複合操作)さ
れる油圧作業機械に使用される油圧アクチュエータの制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルを例にとって従来技術を説
明する。
【0003】図9においては、説明を分かり易くするた
めに、油圧ショベルにおけるブーム起伏用のブームシリ
ンダ1を駆動するブームシリンダ回路Aと、アーム作動
用のアームシリンダ2を駆動するアームシリンダ回路B
を一つの油圧ポンプ3に並列に接続した構成を示してい
る。
【0004】同図において、両シリンダ回路A,Bに
は、油圧パイロット式のコントロールバルブ4,5を設
け、図示しないリモコン弁の操作により両コントロール
バルブ4,5を個別に切換わり作動させて両シリンダ
1,2の作動を制御する。
【0005】また、両シリンダ回路A,Bには、それぞ
れの要求流量を確保するために流量制御弁6,7を設け
て分流機能を持たせている。
【0006】さらに、ポンプ吐出側に油圧パイロット式
の圧力補償弁8を設け、同弁8により、両シリンダ1,
2が同時駆動される複合操作時(たとえばブームを上げ
ながらアームを引いて地面を均す均し作業時)に、ポン
プ吐出圧を、両シリンダ1,2が要求する圧力(負荷
圧)の最高値以上の値に補償するポンプ圧補償制御を行
う。
【0007】9はポンプ吐出圧に応じてポンプ吐出流量
を制御するためのレギュレータ、10は上記最高負荷圧
を選択するためのシャトル弁(高圧選択弁)である。
【0008】このようなロードセンシング式の油圧制御
装置によると、複合操作時に、両シリンダ1,2のそれ
ぞれを他のシリンダの負荷圧に影響されることなくコン
トロールバルブ4,5の操作量に応じた流量、すなわち
速度で作動させることができる。
【0009】一方、この複合操作時に、両コントロール
バルブ4,5の操作による要求流量の和(以下、総要求
流量という)がポンプ吐出流量を上回ると、ポンプ吐出
油が負荷圧の低いアクチュエータ回路側に先に流入し、
負荷圧の高いシリンダ回路側が流量不足となって所期の
圧力補償作用が失われ、シリンダ速度が極端に遅くなっ
たり止まったりする現象(サチュレーション)が発生す
る。
【0010】そこで、従来、このような場合、一般に
は、特公平6−68281号公報に示されているよう
に、両シリンダ回路A,Bの要求流量の比でポンプ吐出
流量を配分する等比配分方式をとっている。
【0011】具体的には、図9に示すように、両コント
ロールバルブ4,5の操作量(パイロット圧)PB1,
PB2,PA1,PA2を図示しないセンサにより検出
してコントローラ11に電気信号として入力し、総要求
流量がポンプ吐出流量を超える場合に、コントローラ1
1から電磁比例弁12,13を介して両流量制御弁6,
7に等比配分で流量を減じる信号Pi1,Pi2を出力
するように構成している。
【0012】これを数式で説明すると、リモコン弁の操
作によるブームシリンダ1の要求流量をQ1、アームシ
リンダ2の要求流量をQ2、ポンプ吐出流量をQpとす
ると、
【0013】
【数1】Q1+Q2>Qp……式(1) となった場合に、等比配分流量をQ1´,Q2´とする
と、
【0014】
【数2】Q1´+Q2´≦Qp……式(2) となるように配分流量Q1´,Q2´を決定しなければ
ならない。
【0015】基本的には、減流量比率rを
【0016】
【数3】r=Qp/(Q1+Q2)……式(3) として、
【0017】
【数4】Q1´=Q1×r……式(4)
【0018】
【数5】Q2´=Q2×r……式(5) により減流量を行う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来装
置によると次のような問題があった。
【0020】上記式(1)の事態が発生するのは、均し
作業時等に、両シリンダ1,2の負荷圧のうち一方が高
いためにポンプ吐出圧を高く設定しなければならなくな
り、ポンプ3を駆動するエンジンの能力からポンプ吐出
流量Qpが低下することによる場合が多い。
【0021】にもかかわらず、従来装置ではシリンダ負
荷圧に関係なくポンプ吐出流量を等比配分するため、流
量不足となった原因である負荷状況をオペレータが把握
できない。
【0022】このため、負荷の変動を読み取ることで微
妙かつ正確な操作を行うことが可能となる均し作業時等
の操作性および作業効率が悪くなっていた。
【0023】なお、特開平6−336750号公報に示
されているように、総要求流量>ポンプ吐出流量となっ
た場合に、等比配分ではなく、負荷圧が高いアクチュエ
ータに対しては供給流量を増加させ、負荷圧が低いアク
チュエータに対しては供給流量を減少させる方向に分流
比を補正することで、一定のアクチュエータ速度を維持
するようにしたものが公知である。
【0024】しかし、この公知技術によると、流量不足
時にもロードセンシング機能を維持できるものの、負荷
状況を把握できないために作業によっては操作性が悪く
なる点は上記等比配分方式の場合と同じであった。
【0025】そこで本発明は、総要求流量がポンプ吐出
流量を超えた場合に、その原因となった負荷状況を正確
に把握することができる油圧アクチュエータの制御装置
を提供するものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、油圧
アクチュエータと、操作手段により操作されて同アクチ
ュエータの作動を制御するコントロールバルブとを備え
た複数のアクチュエータ回路が一つの油圧ポンプに並列
に接続され、上記各アクチュエータ回路には、油圧アク
チュエータの負荷圧を検出する負荷圧検出手段と、上記
コントロールバルブの入口圧と上記負荷圧の差を一定に
保つようにアクチュエータに対する供給流量を制御する
流量制御弁が設けられ、かつ、上記操作手段の操作量を
検出する操作量検出手段と、上記各アクチュエータの要
求流量の和が上記油圧ポンプの吐出量を超えた場合に上
記各アクチュエータに対する供給流量を負荷圧が高いほ
ど減少させるように上記流量制御弁を制御するコントロ
ーラとを具備してなるものである。
【0027】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、コントローラは、負荷圧が予め設定された値を超え
る高圧域では減流量比率を飽和させるように構成された
ものである。
【0028】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、コントローラは、負荷圧が予め設定された
値よりも低い低圧域では減流量比率を負の値とするよう
に構成されたものである。
【0029】請求項4の発明は、請求項1または2の構
成において、コントローラは、減流量比率を低負荷圧域
で高負荷圧域よりも大きくするように構成されたもので
ある。
【0030】請求項5の発明は、請求項1または2の構
成において、コントローラは、減流量比率を高負荷圧域
で低負荷圧域よりも大きくするように構成されたもので
ある。
【0031】請求項6の発明は、請求項1または2の構
成において、コントローラは、負荷圧の変化に対する減
流量比率の変化の割合を高負荷圧域と低負荷圧の中間域
で最も大きくするように構成されたものである。
【0032】請求項7の発明は、請求項1または2の構
成において、コントローラは、負荷圧が予め設定された
値よりも低い範囲では減流量比率を負の値とし、かつ、
負荷圧の変化に対する減流量比率の変化の割合を高負荷
圧域と低負荷圧域の中間域で最も大きくするように構成
されたものである。
【0033】上記構成によると、通常時にはロードセン
シング制御を行うことを前提として、総要求流量がポン
プ吐出流量を超えた場合に、負荷圧が高いアクチュエー
タに対しては供給流量を減少させるため、負荷圧の高い
アクチュエータの速度が低下する。
【0034】すなわち、流量不足の原因となった負荷の
変動がアクチュエータ速度にはっきり現れ、オペレータ
が負荷状況を正確に把握することができる。このため、
均し作業のような負荷状況を読み取りながら微妙な操作
を行う作業の操作性および作業効率が改善される。
【0035】ここで、請求項2の構成によると、負荷圧
が設定値を超える高圧領域では減流量比率が増加せず、
高負荷圧領域でのアクチュエータ動作の最低速度が保証
されるため、操作における違和感を感じさせることがな
い。
【0036】また、請求項3の構成によると、負荷圧が
低い領域で減流量比率が負の値、つまり増流量比率とな
るため、低負荷の場合は機敏なアクチュエータ動作が可
能となる。
【0037】たとえば、アクチュエータがシリンダの場
合に、シリンダ保持圧のみが負荷圧となっていて実質的
には負荷が無いとみなせるケースでは、アクチュエータ
供給流量を多くして効率良く作業することができる。
【0038】一方、請求項4の構成によると、負荷圧が
低い領域で減流量比率の変化が大きくなり、負荷のかか
り始めの変化を敏感に感じさせることができるため、と
くに微操作時の操作性を向上させることができる。
【0039】請求項5の構成によると、逆に、負荷圧が
高い領域で減流量比率の変化が大きくなり、高負荷域で
の負荷の変動を捉えることができるため、過負荷が問題
となる作業の作業性を向上させることができる。
【0040】ただし、請求項2の構成を付加して、高負
荷時の減流量比率を飽和させることでアクチュエータの
最低速度を保証することができる。
【0041】また、請求項6の構成によると、請求項
4,5の特性の中間の特性、つまり負荷圧が中間域にあ
る場合の負荷圧の変化に対してのアクチュエータの応答
性を改善し、操作性を改善することができる。
【0042】請求項7の構成によると、請求項3,6の
特性を合わせた特性、つまり低負荷時には機敏な動作が
得られ、中間以上の負荷の変化に対する操作性を改善す
ることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜図8に
よって説明する。
【0044】この実施形態では、従来技術の説明に合せ
て、図1に示すように油圧ショベルにおけるブーム起伏
用のブームシリンダ21を駆動するブームシリンダ回路
Cと、アーム作動用のアームシリンダ22を駆動するア
ームシリンダ回路Dを一つの油圧ポンプ23に並列に接
続した装置を適用対象として例にとっている。
【0045】両シリンダ回路C,Dには、油圧パイロッ
ト式のコントロールバルブ24,25と、ロードセンシ
ング制御のための電磁比例式の流量制御弁26,27が
設けられ、コントローラ28によりこの流量制御弁2
6,27を通じて両シリンダ21,22に対する供給流
量が制御される。
【0046】コントローラ28は、入力アナログ信号を
ディジタル信号に変換する入力部29と、この入力信号
に基づいてシリンダ供給流量を演算する演算処理部30
と、この演算処理部30からのディジタル信号をアナロ
グ信号に変換して出力する出力部31から成っている。
【0047】入力部29には、操作手段としてのリモコ
ン弁32,33の操作量(パイロット圧PB1,PB
2,PA1,PA2)を検出する操作量センサ(圧力セ
ンサ)34,35,36,37からの操作量信号と、両
シリンダ21,22の負荷圧PL1,PL2を検出する
負荷圧センサ38,39からの負荷圧信号と、コントロ
ールバルブ24,25の入口圧を検出する入口圧センサ
40,41からの入口圧信号とが入力される。
【0048】図1中、42はポンプ吐出圧を最高負荷圧
以上の値に補償するためのポンプ圧補償制御を行う油圧
パイロット式の圧力補償弁、43は上記最高負荷圧を選
択するためのシャトル弁、44はコントローラ28から
の流量指令信号に基づいてポンプ吐出流量を制御するレ
ギュレータである。
【0049】演算処理部30においては、これら各入力
信号に基づいて次のような流量演算を行う。
【0050】(i)総要求流量<ポンプ吐出流量 の場
合 ポンプ吐出流量Qpが、リモコン弁32,33の操作に
よる総要求流量(Q1+Q2)よりも多い場合は、通常
のロードセンシング制御が行われる。
【0051】すなわち、コントロールバルブ24.25
の入口圧と負荷圧(出口圧)とに基づいてこれらの差を
一定に保つように両シリンダ21,22に対する供給流
量が演算され、この供給流量が得られるように流量制御
弁26,27が制御される。
【0052】これにより、両シリンダ21,22が負荷
圧PL1,PL2の変動に関係なくリモコン弁32,3
3の操作によって決まる一定流量を供給される。
【0053】(ii)総要求流量>ポンプ吐出流量 の場
合 均し作業等の作業中、たとえばブームシリンダ21の負
荷圧PL1が増加し(以下、この場合で説明する)、こ
れに基づいてポンプ吐出圧Ppが高く設定されると、ポ
ンプ吐出流量Qpが減少して総要求流量(Q1+Q2)
よりも少なくなる。
【0054】この場合、本装置によると、図2の実線イ
(破線ロはロードセンシング制御の場合を示す)および
図3に示すように、負荷圧PLが高いほどシリンダ供給
流量Qを減少させる(供給流量を減少させる割合である
減流量比率Rを大きくする)ように演算処理部30にお
いて流量演算を行う。
【0055】すなわち、ブームシリンダ21の減流量制
御前の供給流量をQ1、減流量制御後の供給流量をQ1
´とすると、
【0056】
【数6】Q1´=Q1×{(100−R)/100} と算出される。
【0057】一方、負荷圧の変動がないアームシリンダ
22側は減流量制御の対象でないため、制御前の供給流
量をQ2、同制御後の供給流量をQ2´とすると、
【0058】
【数7】Q2´=Q2 と算出される。
【0059】そして、この算出された流量が両シリンダ
21,22に供給されるように、出力部31からの信号
によって流量制御弁26,27が制御される。
【0060】こうすれば、負荷圧が高いほどシリンダ速
度が低下するため、オペレータが負荷状況をはっきりと
把握することができ、均し作業時等に必要な負荷に応じ
た微妙な操作が可能となる。
【0061】なお、この減流量制御によってもブームシ
リンダ供給流量Q1´の減流量が不十分で、なおQ1´
+Q2´>Qpとなることが考えられる。
【0062】この場合は、前記した等比配分による式
(3)〜(5)と同じ演算、すなわち、
【0063】
【数8】r=Qp/(Q1´+Q2´) として、
【0064】
【数9】Q1″=Q1´×r
【0065】
【数10】Q2″=Q2´×r とし、
【0066】
【数11】Q1″+Q2″≦Qp とする。
【0067】この場合でも、明らかに
【0068】
【数12】Q1″<Q1´
【0069】
【数13】Q2″<Q2´ となり、総要求流量<ポンプ吐出流量 の関係を満たし
ながら、ブームシリンダ21への供給流量がより減じら
れ、ブームシリンダ21の作動速度が負荷圧力に応じて
低下し、オペレータがブームシリンダ21が高負荷状態
であることを明確に感知することができる。
【0070】また、図3の特性においては、負荷圧PL
が予め設定された値PLaを超える高圧域では減流量比
率Rが増加せず、高負荷圧域でのブームシリンダ動作の
最低速度が保証されるため、操作における違和感を感じ
させることがない。
【0071】ここで、供給流量を減少させる割合である
減流量比率Rは、基本的に負荷圧PLが高いほど大きく
なる傾向を示せばよく、この負荷圧PLと減流量比率R
の関係を示す具体的特性は、作業の種類等に応じて図4
〜図8のように種々選択することができる。
【0072】図4の特性 負荷圧力PLが予め設定された低圧側の値PLbよりも
小さい低圧域では、減流量比率Rを負の値、つまり増流
量比率としている。
【0073】こうすれば、低負荷の場合は機敏なアクチ
ュエータ動作が可能となり、たとえば、ブームシリンダ
21のシリンダ保持圧のみが負荷圧となっていて実質的
には負荷が無いとみなせる場合に、シリンダ供給流量を
多くして効率良く作業することができる。
【0074】図5の特性 負荷圧PLが低い領域で減流量比率Rの変化を大きくし
ている。
【0075】こうすれば、負荷のかかり始めの変化を敏
感に感じさせることができるため、とくに微操作時の操
作性を向上させることができる。
【0076】図6の特性 図5の特性とは逆に、負荷圧PLが高い領域で減流量比
率Rの変化を大きくしている。
【0077】こうすれば、高負荷域での負荷の変動を捉
えることができるため、過負荷が問題となる作業の作業
性を向上させることができる。
【0078】ただし、図示のようにある値以上の高圧域
で減流量比率Rを飽和させることによりアクチュエータ
の最低速度を保証することができる。
【0079】図7の特性 図5,6の特性の中間の特性、つまり負荷圧PLが中間
域にある場合の負荷圧の変化を大きくしている。
【0080】こうすれば、負荷圧PLの中間域での変化
に対してのシリンダの応答性を良くし、操作性を改善す
ることができる。
【0081】図8の特性 図4の特性と図7の特性を合わせた特性、すなわち、負
荷圧PLが予め設定された中間域の値PLcよりも低い
領域では減流量比率Rが負の値となり、かつ、負荷圧P
Lの変化に対する減流量比率Rの変化の割合が高負荷圧
域と低負荷圧域の中間域で最も大きくなるようにしてい
る。
【0082】こうすれば、低負荷時には機敏な動作が得
られ、かつ、中間以上の負荷圧の変化に対する操作性を
改善することができる。
【0083】ところで、上記実施形態ではリモコン弁3
2,33によって油圧パイロット式のコントロールバル
ブ24,25を制御する方式を例にとったが、本発明は
レバー操作量を電気信号に変換して電磁切換式のコント
ロールバルブを制御する方式に対しても上記同様に適用
することができる。
【0084】また、本発明は、上記実施形態で例示した
油圧ショベルにおけるブームシリンダ回路Cとアームシ
リンダ回路Dを一つの油圧ポンプ23に並列に接続した
構成に限らず、油圧ショベルのすべてのアクチュエータ
回路(上記二回路にバケットシリンダ回路、旋回モータ
回路を加えた回路)を一つの油圧ポンプに並列に接続し
た構成に対しても適用することができる。
【0085】さらに、本発明は、油圧ショベルに限ら
ず、複数の油圧アクチュエータを備え、これらが複合操
作される作業機械に広く適用することができる。
【0086】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、通常
時にはロードセンシング制御を行うことを前提として、
複数のアクチュエータの総要求流量がポンプ吐出流量を
超えた場合に、負荷圧が高いアクチュエータに対しては
供給流量を減少させる構成としたから、負荷圧の高いア
クチュエータの速度が低下する。
【0087】すなわち、流量不足の原因となった負荷の
変動がアクチュエータ速度にはっきり現れ、オペレータ
が負荷状況を正確に把握することができる。このため、
均し作業のような負荷状況を読み取りながら微妙な操作
を行う作業の操作性および作業効率が改善される。
【0088】ここで、請求項2の発明によると、負荷圧
が設定値を超える高圧領域では減流量比率が増加せず、
高負荷圧領域でのアクチュエータ動作の最低速度が保証
されるため、操作における違和感を感じさせることがな
い。
【0089】また、請求項3の発明によると、負荷圧が
低い領域で減流量比率が負の値、つまり増流量比率とな
るため、たとえば、アクチュエータがシリンダの場合
に、シリンダ保持圧のみが負荷圧となっていて実質的に
は負荷が無いとみなせるケースでは、アクチュエータ供
給流量を多くして効率良く作業することができる等、低
負荷の場合の機敏なアクチュエータ動作が可能となる。
【0090】一方、請求項4の発明によると、負荷圧が
低い領域で減流量比率の変化が大きくなり、負荷のかか
り始めの変化を敏感に感じさせることができるため、と
くに微操作時の操作性を向上させることができる。
【0091】請求項5の発明によると、逆に、負荷圧が
高い領域で減流量比率の変化が大きくなり、高負荷域で
の負荷の変動を捉えることができるため、過負荷が問題
となる作業の作業性を向上させることができる。
【0092】ただし、請求項2の構成を付加して、高負
荷時の減流量比率を飽和させることでアクチュエータの
最低速度を保証することができる。
【0093】また、請求項6の発明によると、請求項
4,5の特性の中間の特性、つまり負荷圧が中間域にあ
る場合の負荷圧の変化に対してのアクチュエータの応答
性を改善し、操作性を改善することができる。
【0094】請求項7の発明によると、請求項3,6の
特性を合わせた特性、つまり低負荷時には機敏な動作が
得られ、中間以上の負荷圧の変化に対する操作性を改善
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる制御装置の全体構成
を示す図である。
【図2】ロードセンシング制御による場合と実施形態装
置による場合の負荷圧/シリンダ供給流量の関係を示す
特性図である。
【図3】同装置による基本的な負荷圧/減流量比率の関
係を示す特性図である。
【図4】別の特性その1を示す図である。
【図5】別の特性その2を示す図である。
【図6】別の特性その3を示す図である。
【図7】別の特性その4を示す図である。
【図8】別の特性その5を示す図である。
【図9】従来装置の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
C アクチュエータ回路としてのブームシリンダ回路 D 同アームシリンダ回路 21 油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ 22 同アームシリンダ 23 油圧ポンプ 24,25 コントロールバルブ 26,27 流量制御弁 28 コントローラ 32,33 操作手段としてのリモコン弁 34,35,36,37 操作量検出手段としての操作
量センサ 38,39 負荷圧検出手段としての負荷圧センサ
フロントページの続き (72)発明者 新井 誠剛 広島市安佐南区祇園3丁目12番4号 油谷 重工株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧アクチュエータと、操作手段により
    操作されて同アクチュエータの作動を制御するコントロ
    ールバルブとを備えた複数のアクチュエータ回路が一つ
    の油圧ポンプに並列に接続され、上記各アクチュエータ
    回路には、油圧アクチュエータの負荷圧を検出する負荷
    圧検出手段と、上記コントロールバルブの入口圧と上記
    負荷圧の差を一定に保つようにアクチュエータに対する
    供給流量を制御する流量制御弁が設けられ、かつ、上記
    操作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、上記各
    アクチュエータの要求流量の和が上記油圧ポンプの吐出
    量を超えた場合に上記各アクチュエータに対する供給流
    量を負荷圧が高いほど減少させるように上記流量制御弁
    を制御するコントローラとを具備してなることを特徴と
    する油圧アクチュエータの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧アクチュエータの制
    御装置において、コントローラは、負荷圧が予め設定さ
    れた値を超える高圧域では減流量比率を飽和させるよう
    に構成されたことを特徴とする油圧アクチュエータの制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の油圧アクチュエ
    ータの制御装置において、コントローラは、負荷圧が予
    め設定された値よりも低い低圧域では減流量比率を負の
    値とするように構成されたことを特徴とする油圧アクチ
    ュエータの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の油圧アクチュエ
    ータの制御装置において、コントローラは、減流量比率
    を低負荷圧域で高負荷圧域よりも大きくするように構成
    されたことを特徴とする油圧アクチュエータの制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の油圧アクチュエ
    ータの制御装置において、コントローラは、減流量比率
    を高負荷圧域で低負荷圧域よりも大きくするように構成
    されたことを特徴とする油圧アクチュエータの制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の油圧アクチュエ
    ータの制御装置において、コントローラは、負荷圧の変
    化に対する減流量比率の変化の割合を高負荷圧域と低負
    荷圧の中間域で最も大きくするように構成されたことを
    特徴とする油圧アクチュエータの制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の油圧アクチュエ
    ータの制御装置において、コントローラは、負荷圧が予
    め設定された値よりも低い範囲では減流量比率を負の値
    とし、かつ、負荷圧の変化に対する減流量比率の変化の
    割合を高負荷圧域と低負荷圧域の中間域で最も大きくす
    るように構成されたことを特徴とする油圧アクチュエー
    タの制御装置。
JP33000996A 1996-12-10 1996-12-10 油圧アクチュエータの制御装置 Withdrawn JPH10168944A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101241713B1 (ko) * 2005-12-29 2013-03-08 두산인프라코어 주식회사 휠로더의 유압펌프 유량제어장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101241713B1 (ko) * 2005-12-29 2013-03-08 두산인프라코어 주식회사 휠로더의 유압펌프 유량제어장치

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