JPH10168705A - シングル織り絨毯の製造方法とその製造装置及びそのシングル織り絨毯 - Google Patents

シングル織り絨毯の製造方法とその製造装置及びそのシングル織り絨毯

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JPH10168705A
JPH10168705A JP32241196A JP32241196A JPH10168705A JP H10168705 A JPH10168705 A JP H10168705A JP 32241196 A JP32241196 A JP 32241196A JP 32241196 A JP32241196 A JP 32241196A JP H10168705 A JPH10168705 A JP H10168705A
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IMATSUJI KAZUKO
IMATSUJI TETSUYA
IMATSUJI YOSHIAKI
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IMATSUJI TETSUYA
IMATSUJI YOSHIAKI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で製織できるうえ、輪奈経糸により肌理
の細かな模様を形成できる、シングル織り絨毯の製造方
法と製造装置およびそのシングル織り絨毯を提供する。 【解決手段】 縦方向に輪奈経糸(2)と覆経糸(3)と一
対の締経糸(4a・4b)とを並べる。覆経糸(3)は常に一定
の上下位置に保持する。横方向から上下一対の緯糸(6a
・6b)を輪奈経糸(2)及び覆経糸(3)の上方と下方とに
打ち込む。締経糸(4a・4b)は一方を上側の緯糸(6a)より
も上方に、他方を下側の緯糸(6b)よりも下方にそれぞれ
位置させ、緯糸(6a・6b)を打ち込むごとに上下位置を互
いに交替させる。緯糸(6a・6b)を打ち込んだのち次の緯
糸(6a・6b)打込み時までの間に、ジャカードマシン(13)
で輪奈経糸(2)のいずれかを上側の緯糸(6a)よりも上昇
させたのち両緯糸(6a・6b)間に下降させて絨毯(7)の上
面にループを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャカードマシン
で輪奈経糸を上下させて絨毯の上面にループを形成する
ことによりシングル織り絨毯を製造する製造方法と製造
装置およびそのシングル織り絨毯に関し、さらに詳しく
は、シングル織り絨毯を高速で製造できる方法と装置及
びその絨毯に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ジヤカードマシンを用いてシング
ル織り絨毯を製造する方法としては、例えば特公昭57
−34375公報に示すような三越し織り絨毯や、二越
し織りによる方法がある。これらは、緯糸を3回あるい
は2回打ち込む間に、ジヤカードマシンを用いて輪奈経
糸を1回上下させてループを形成し、絨毯を製織する方
法である。そして、上記の形成された各ループは、ワイ
ヤ状のナイフを織幅方向の全幅に亘って移動させること
により全ての先端が切断され、カットパイルにされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシングル織
り絨毯の製造方法では、1個のループを形成するために
緯糸を3回または2回打ち込まなければならず、製織速
度を高めることができない問題があった。また、各ルー
プをワイヤ状ナイフにより切断する際は、ナイフが製織
する絨毯の全幅に亘って移動する間、織機の速度を速く
できないうえ、切断によりナイフが過熱するので次のル
ープ切断までの間にこのナイフを冷却するための時間が
必要があることから、製織速度を高めることができない
問題もあった。さらに従来の製造方法では形成されるル
ープがいずれかの緯糸を跨ぐ状態に形成されるため、形
成される模様の肌理を細かくできない問題があった。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解消し、高速
で製織できるうえ、輪奈経糸により肌理の細かな模様を
形成できる、シングル織り絨毯の製造方法と製造装置を
提供することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図1か
ら図12に基づいて説明すると、シングル織り絨毯の製
造方法と製造装置及びそのシングル織り絨毯を次のよう
に構成したものである。
【0006】即ち本発明1は、ジャカードマシン(13)で
輪奈経糸(2)を上下させて絨毯(7)の上面にループ(31)
を形成することによりシングル織り絨毯を製造する方法
であって、縦方向に輪奈経糸(2)と覆経糸(3)と一対の
締経糸(4a・4b)とを並べ、上記覆経糸(3)を常に一定の
上下位置に保持し、横方向から上下一対の緯糸(6a・6b)
を、上記輪奈経糸(2)及び覆経糸(3)の上方と下方とに
打ち込み、この両緯糸(6a・6b)の打ち込み時に、上記一
対の締経糸(4a・4b)の一方を上側の緯糸(6a)よりも上方
に、他方を下側の緯糸(6b)よりも下方にそれぞれ位置さ
せるとともに、両緯糸(6a・6b)を打ち込むごとに両締経
糸(4a・4b)の上下位置を互いに交替させ、上記両緯糸(6
a・6b)を打ち込んだのち次の緯糸(6a・6b)打込み時まで
の間に、上記輪奈経糸(2)のいずれかを上側の緯糸(6a)
よりも上昇させたのち両緯糸(6a・6b)間に下降させて絨
毯(7)の上面にループ(31)を形成可能に構成したことを
特徴とする。
【0007】本発明2は、ジャカードマシン(13)で輪奈
経糸(2)を上下させて絨毯(7)の上面にループ(31)を形
成することによりシングル織り絨毯を製造する方法であ
って、縦方向に輪奈経糸(2)と覆経糸(3)と一対の締経
糸(4a・4b)とを並べ、上記覆経糸(3)を常に一定の上下
位置に保持し、横方向から上下一対の緯糸(6a・6b)を、
上記輪奈経糸(2)のうち少なくとも直前と直後にループ
を形成していない輪奈経糸(2)と上記覆経糸(3)の、上
方と下方とに打ち込み、この両緯糸(6a・6b)の打ち込み
時に、上記一対の締経糸(4a・4b)の一方を上側の緯糸(6
a)よりも上方に、他方を下側の緯糸(6b)よりも下方にそ
れぞれ位置させるとともに、両緯糸(6a・6b)を打ち込む
ごとに両締経糸(4a・4b)の上下位置を互いに交替させ、
上記両緯糸(6a・6b)を打ち込んだのち次の緯糸(6a・6b)
打込み時までの間に、上記輪奈経糸(2)のいずれかを上
側の緯糸(6a)よりも上昇させたのち両緯糸(6a・6b)間に
下降させて絨毯(7)の上面にループ(31)を形成可能に構
成し、上記ループ(31)を形成する輪奈経糸(2)を、ルー
プ形成直前と形成直後との少なくともいずれか一方の緯
糸(6a・6b)打ち込み前に、両緯糸(6a・6b)間の高さ位置
から下側の緯糸(6b)のさらに下側へ降下させ、この緯糸
(6a・6b)打ち込み後に元の高さ位置へ上昇可能に構成し
たことを特徴とする。
【0008】本発明3は、ジャカードマシン(13)で輪奈
経糸(2)を上下させて絨毯(7)の上面にループ(31)を形
成したのち、このループ(31)の先端を切断してカットパ
イル(32)を形成するシングル織り絨毯の製造装置であっ
て、1筬ごとに1個のループ切断ナイフ(8)を、緯糸(6
a・6b)打ち込み箇所よりも製織方向下手側で且つ製織さ
れた絨毯(7)の上方に、各経糸(2・3・4)と平行に配
置し、上記ループ切断ナイフ(8)の上縁に刃部(27)を形
成するとともに、この刃部(27)よりも製織方向上手側に
輪奈経糸ガイド(28)を延設し、上記輪奈経糸ガイド(28)
は、上昇時の輪奈経糸(2)を輪奈経糸ガイド(28)の一方
の横側に案内するとともに、下降する輪奈経糸(2)を他
方の横側に案内可能に構成したことを特徴とする。
【0009】本発明4は、ジャカードマシン(13)で輪奈
経糸(2)を上下させて絨毯(7)の上面にループ(31)を形
成することにより、シングル織り絨毯を製造する装置で
あって、ジャカードマシン(13)のカマ(18)に毛上りカム
(14)を連動させてこのカマ(18)を上下移動させることに
より、所定の輪奈経糸(2)を上側の緯糸(6a)よりも上方
へ移動させたのち元の高さ位置へ戻してループ(31)を形
成可能に構成し、ジャカードマシン(13)の底板(26)に毛
下りカム(15)を連動させてこの底板(26)を上下移動させ
ることにより、直前に上記ループ(31)を形成した輪奈経
糸(2)と直後に上記ループ(31)を形成する輪奈経糸(2)
との少なくともいずれか一方を、下側の緯糸(6b)よりも
下方へ移動させたのち緯糸(6a・6b)の打ち込み後にこの
輪奈経糸(2)を元の高さ位置へ上昇可能に構成したこと
を特徴とする。
【0010】本発明5は、覆経糸(3)と、この覆経糸
(3)の上下に同時に打ち込んだ上下一対の緯糸(6a・6b)
と、この一対の緯糸(6a・6b)を上下から締め付ける上下
一対の締経糸(4a・4b)とから地組織(33)を形成し、上記
一対の締経糸(4a・4b)は、一方を上側の緯糸(6a)よりも
上方に、他方を下側の緯糸(6b)よりも下方にそれぞれ位
置させるとともに、両緯糸(6a・6b)の打ち込みごとに両
締経糸(4a・4b)の上下位置を互いに交替させ、上記地組
織(33)の上下一対の緯糸(6a・6b)間に輪奈経糸(2)を織
り込むとともに、互いに隣接する上側の緯糸(6a・6a)間
で所定の輪奈経糸(2)を上方へ突出させ、この突出端を
切断して絨毯(7)の上面にカットパイル(32)を形成可能
に構成したことを特徴とする。
【0011】本発明6は、上記本発明5において、上記
突出端の切断により形成される一対のカットパイル(32)
のうち、少なくとも一方のカットパイル(32)の下部を上
記地組織(33)の下面にまで貫通させ、このカットパイル
(32)の下部に連なる上記輪奈経糸(2)を、下側の緯糸(6
b)のさらに下側を経たのち、地組織(33)の上下両緯糸(6
a・6b)間に織り込んだことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明1では、覆経糸が一対の緯糸で上下から
締められ、この一対の緯糸がさらに上下から一対の締経
糸で締められ、この一対の締経糸が緯糸を打ち込むごと
に上下位置を互いに交替させるので、覆経糸と緯糸と締
経糸とにより絨毯の地組織が確りと製織される。しか
も、輪奈経糸は覆経糸と同様に上記一対の緯糸と一対の
締経糸とで上下から締められるので、上記地組織に織り
込まれて確りと保持される。そして上記輪奈経糸のいず
れかが、両緯糸を打ち込んだのち次の緯糸打込み時まで
の間に上下移動するので、1回の緯糸の打ち込みごとに
輪奈経糸によるループが形成される。
【0013】本発明2では、上記本発明1の作用に加
え、上側の緯糸よりも上方にループを形成した輪奈経糸
が、その直前と直後の少なくともいずれかで、地組織を
上下に通過して絨毯の裏面に達し、下側の緯糸のさらに
下側を経たのち上下一対の緯糸間に挟まれることにな
る。この結果、上記輪奈経糸が絨毯の地組織に一層確り
と保持される。
【0014】本発明3では、ジャカードマシンにより所
定の輪奈経糸が上昇したのち下降すると、輪奈経糸ガイ
ドに巻き付くようにループが形成される。そしてこのル
ープは、絨毯が製織されるとともに製織方向下流側へ前
進してループ切断ナイフの刃部に達し、このループ切断
ナイフによりループの上端部分が切断される。
【0015】本発明4では、緯糸の打ち込み直後に、毛
上りカムによりジャカードマシンのカマが上昇したのち
下降し、これにより、両締経糸間に位置する所定の輪奈
経糸が両締経糸よりも上方へ移動したのち元の高さ位置
へ下降して、絨毯の上面にループが形成される。そし
て、このループを形成する直前と直後の少なくともいず
れか一方で毛下りカムによりジャカードマシンの底板が
下降したのち上昇し、これにより上記ループを形成した
輪奈経糸が元の高さ位置から下降して下側の緯糸のさら
に下側を経たのち元の高さ位置へ戻り、上下一対の緯糸
間に挟持される。
【0016】本発明5では、輪奈経糸と覆経糸が一対の
緯糸で上下から締められ、この一対の緯糸がさらに上下
から一対の締経糸で締められ、この一対の締経糸が緯糸
を打ち込むごとに上下位置を互いに交替させるので、覆
経糸と緯糸と締経糸とにより絨毯の地組織が確りと製織
され、輪奈経糸はこの地組織に確りと挟持される。しか
も、互いに隣接する上側の各緯糸間にカットパイルを形
成できるので、カットパイルにより肌理の細かな模様が
形成される。
【0017】本発明6では、上記本発明5の作用に加
え、カットパイルの下部が地組織の下面にまで貫通し、
このカットパイルの下部に連なる上記輪奈経糸が下側の
緯糸のさらに下側を経たのち地組織の上下両緯糸間に織
り込んであるので、カットパイルが地組織に一層確りと
保持される。
【0018】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1から図10は本発明の第1実施形態を
示し、図1は本発明を実施するための織機の概略側面
図、図2は毛上りカムのカム面部分、図3は毛下りカム
のカム面部分、図4はループ先端を切断するためのルー
プ切断ナイフ近傍部の側面図、図5は輪奈経糸ガイドを
製織方向上手側から見た輪奈経糸の案内経路を示す説明
図である。また、図6から図8は本発明方法の実施手順
を示すための織機の要部拡大図、図9は製織された絨毯
の側面組織図、図10は図9に示す絨毯の平面組織図で
ある。
【0019】図1に示すように、本発明を実施するため
の織機(1)には、縦方向に輪奈経糸(2)と覆経糸(3)と
締経糸(4)とを左右に並べて供給してある。これらの経
糸(2・3・4)は、1組が12本の輪奈経糸(2A〜2L)と
1本の覆経糸(3)と2本の締経糸(4a・4b)とからなり、
各組の経糸(2・3・4)がそれぞれ筬(5)と経糸ガイド
用筬(5a)の櫛目間を通過する際に上下一対の緯糸(6a・6
b)が打ち込まれ、所定の輪奈経糸(2)でループが形成さ
れて絨毯(7)が製織される。そして上記ループの上端が
ループ切断ナイフ(8)で切断されたのち、この絨毯(7)
をリール(9)に巻取るように構成してある。
【0020】なお、上記筬(5)は、緯糸(6a・6b)の打ち
込みごとに筬打ち運動の前進と後退を繰り返すように構
成してある。これに対し、上記経糸ガイド用筬(5a)は上
記筬(5)と同じ櫛目を備えながらも前後に移動すること
がなく、各経糸(2・3・4)の横方向の位置を規制しな
がらこれら経糸(2・3・4)を製織方向下手側へ案内す
るように構成してある。
【0021】上記一対の締経糸(4a・4b)はそれぞれ綜絖
(10・11)により上下に配置されているが、緯糸(6a・6b)
の打ち込みごとに各綜絖(10・11)が上下移動して、各締
経糸(4a・4b)の上下位置が互いに交替する。一方、上記
覆経糸(3)はその上下位置が綜絖(12)により常に一定に
保持される。これにより、この締経糸(4a・4b)及び覆経
糸(3)と上記緯糸(6a・6b)とで絨毯(7)の地組織が形成
される。
【0022】上記輪奈経糸(2)は、ジャカードマシン(1
3)の毛上りカム(14)と毛下りカム(15)の作動により緯糸
(6a・6b)の打ち込みごとに上下移動可能に構成してあ
る。即ち、1回の緯糸(6a・6b)の打ち込みごとに毛上り
カム(14)が回転し、リンク機構(16)の係合点が図2に示
すカム面のA点を通過するときにジャカードマシン(13)
のカマ(18)を上昇させる。このとき、シリンダ(19)が紋
紙(20)を1枚ずつこま送りしてカマ(18)に向って進退
し、紋紙(20)に紋孔が明けられていない部分では横針(2
1)により立針(22)が押圧され係止刃(23)から外される
が、紋孔が明いている部分では横針(21)が移動せず、立
針(22)が係止刃(23)に係合する。この結果、カマ(18)が
上昇する際に、この係合した立針(22)のみが上昇し、通
吊糸(24)、綜絖(25)を介して所定の輪奈経糸(2)のみが
上昇する。そして、毛上りカム(14)がさらに回転すると
ジャカードマシン(13)のカマ(18)が降下し、リンク機構
(16)の係合点がカム面のB点に達すると上記所定の輪奈
経糸(2)が元の高さ位置に戻る。
【0023】ついで上記毛下りカム(15)が回転すると、
リンク機構(17)の係合点が図3に示すカム面のC点を通
過するときに上記ジャカードマシン(13)の底板(26)を降
下させる。このときにもシリンダ(19)が次の紋紙(20)を
こま送りし、カマ(18)に向って進退する。この紋紙(20)
には、上記上下移動した輪奈経糸(2)に対応しない全て
の部分に紋孔が明けられており、これらの紋孔に対応す
る横針(21)は押圧されず立針(22)が係止刃(23)に係合す
る。これに対し、上記所定の輪奈経糸(2)に対応する部
分は紋孔が明けられておらず、これに対応する立針(22)
は係止刃(23)から外れる。この結果、底板(26)の降下と
ともに係止刃(23)から外れた立針(22)が降下し、上記所
定の輪奈経糸(2)のみが通吊糸(24)、綜絖(25)を介して
降下する。そして、毛下りカム(15)がさらに回転すると
ジャカードマシン(13)の底板(26)が上昇し、リンク機構
(17)の係合点がカム面のD点に達すると上記所定の輪奈
経糸(2)が元の高さ位置に戻る。
【0024】上記緯糸(6a・6b)の打ち込み箇所よりも製
織方向下手側には、1筬ごと、即ち、1組の経糸(2A〜2
L・3・4a・4b)を配置している筬(5)の各櫛目ごとに、
1個の前記ループ切断ナイフ(8)が各経糸(2・3・4)
と平行に配置してある。この各ループ切断ナイフ(8)に
は、図4に示すように、上縁に刃部(27)が形成してあ
り、この刃部(27)よりも製織方向上手側に輪奈経糸ガイ
ド(28)がそれぞれ延設してある。上記各ループ切断ナイ
フ(8)は、織機(1)のパイル調整フレーム(29)に固定し
てあり、このパイル調整フレーム(29)を上下することに
より前記輪奈経糸(2)により形成されるループの高さが
調整される。
【0025】即ち、上記輪奈経糸ガイド(28)には上縁と
下縁とにそれぞれガイド片(30a〜30d)を折れ曲がった状
態に突設してあり、上昇時の輪奈経糸(2)を輪奈経糸ガ
イド(28)の一方の横側に案内するとともに、下降する輪
奈経糸(2)を他方の横側に案内するように構成してあ
る。この結果、図5に示すように、輪奈経糸(2)は上昇
する過程でガイド片(30a・30b)に案内されて図に向かっ
て輪奈経糸ガイド(28)の左側を通過し、降下する過程で
ガイド片(30c・30d)に案内されて図に向かって輪奈経糸
ガイド(28)の右側を通過する。これにより上下移動した
輪奈経糸(2)は、図4に示すように輪奈経糸ガイド(28)
に巻き付けられ、ループ(31)を形成する。そしてこのル
ープ(31)は絨毯(7)を製織するに従って下手側に移動
し、ループ切断ナイフ(8)の刃部(27)に達すると切断さ
れ、カットパイル(32)に形成される。
【0026】次に、上記構成の織機(1)を用いて本発明
方法により絨毯を製造する手順を説明する。図6は、筬
打ち後に筬(5)が後退する過程で、上下の締経糸(4a・4
b)が互いの上下位置を交替し、所定の輪奈経糸(2)が上
記毛上りカムの作動で上昇して輪奈経糸ガイド(28)を乗
り越え、少し降下した状態を示している。
【0027】そして上記筬(5)がさらに後退する間に上
記輪奈経糸(2)が降下して元の高さ位置に戻り、輪奈経
糸ガイド(28)の周囲にループ(31)が形成される。上記所
定の輪奈経糸(2)が元の高さ位置に戻ると直ちに毛下り
カムが作動してこの輪奈経糸(2)がさらに降下し、図7
に示すように、筬(5)が完全に後退した時点ではこの輪
奈経糸(2)が下側の締経糸(4a)のさらに下側に達する。
そしてこのとき、この輪奈経糸(2)及び下側の締経糸(4
a)と、他の輪奈経糸(2…)及び覆経糸(3)との間に下側
の緯糸(6b)が、また、輪奈経糸(2…)と上側の締経糸(4
b)との間に上側の緯糸(6a)が、それぞれ打ち込まれる。
【0028】ついで筬(5)が前進して筬打ちされ、図8
に示すように、筬(5)の後退とともに上下の締経糸(4a
・4b)が互いの上下位置を瞬時に交替し、毛下りカムが
さらに回転して上記下方に位置していた所定の輪奈経糸
(2)が上昇し、元の高さ位置へ戻る。
【0029】上記手順が繰り返されて、上面にループ(3
1)を形成した絨毯(7)が製織され、このループ(31)の上
端が下流側に位置するループ切断ナイフ(8)で切断され
てカットパイル(32)に形成される。
【0030】上記手順で製織される絨毯の組織は、図9
及び図10に示すように、所定の輪奈経糸(2)によるル
ープ(31)やカットパイル(32)が、隣接する上側の緯糸(6
a…)間に形成される。そして上記所定の輪奈経糸(2)以
外の輪奈経糸(2)は、覆経糸(3)と上下一対の緯糸(6a
・6b)と上下一対の締経糸(4a・4b)とからなる地組織(3
3)に挟持される。一方、上記ループ(31)やカットパイル
(32)を形成した所定の輪奈経糸(2)は、絨毯(7)の地組
織(33)を上下に通過して次の下側の緯糸(6b)のさらに下
側を通過したのち、地組織(33)に織り込まれて確りと挟
持される。
【0031】上記製織された絨毯(7)の裏面には上記ル
ープ(31)を形成した所定の輪奈経糸(2)が出ているが、
この絨毯(7)の裏面には地組織(33)を安定させるために
ラテックス等が塗布されることから、上記ループを形成
した輪奈経糸(2)が一層確りと保持され、ナイロンなど
比較的滑り易い輪奈経糸であっても高い糸抜け強度を発
揮することができる。
【0032】上記実施形態では、毛上りカム(14)に続い
て毛下りカム(15)を作用させ、ループ(31)を形成した直
後の輪奈経糸(2)のみを次の下側の緯糸(6b)のさらに下
側を通過させるように構成した。しかしながら本発明で
は、ループを形成する直前の輪奈経糸(2)のみを下側の
緯糸(6b)のさらに下側を通過させるように構成してもよ
い。この場合は、毛下りカム(15)の作動時に、所定の輪
奈経糸(2)に対応する部分は紋孔を明けず、これ以外の
全ての輪奈経糸(2)に対応する部分に紋孔を明けた紋紙
(20)をカマ(18)に向って進退させ、所定の輪奈経糸(2)
のみを下側の緯糸(6b)のさらに下側に位置させる。次い
で、緯糸(6a・6b)の打込み後、毛下りカム(15)をさらに
回転させてこの所定の輪奈経糸(2)を元の高さ位置に戻
し、続いて毛上りカム(14)の作動時に上記所定の輪奈経
糸(2)に対応する部分のみ紋孔を明けた紋紙(20)をカマ
(18)に向って進退させる。これにより、下側の緯糸(6b)
のさらに下側を通過した上記所定の輪奈経糸(2)が引き
続きループ(31)を形成することになる。
【0033】さらに本発明では所定の輪奈経糸(2)をル
ープ(31)を形成する直前と直後の両方で下側の緯糸(6b)
のさらに下側を通過させることができる。この場合、毛
下りカム(15)の作動時にカマ(18)に向って進退させる紋
紙(20)には、直前にループ(31)を形成した輪奈経糸(2)
と直後にループ(31)を形成する輪奈経糸(2)とのいずれ
かに対応する部分には紋孔を明けず、他の、直前・直後
ともループ(31)を形成しない輪奈経糸(2)に対応する部
分に紋孔を明けておけばよい。
【0034】図11及び図12は本発明の第2実施例を
示し、図11は製織された絨毯の側面組織図、図12は
図11に示す絨毯の平面組織図である。
【0035】上記第1実施形態では、所定の輪奈経糸
(2)の上下移動に毛上りカム(14)と毛下りカム(15)とを
用いたが、この第2実施例では毛下りカム(15)を用いず
に毛上りカム(14)のみで所定の輪奈経糸(2)を上下移動
させ、ループ(31)を形成したものである。即ち、毛上り
カム(14)の作動で上昇した所定の輪奈経糸(2)は、元の
高さ位置に戻るとそのまま上下の緯糸(6a・6b)間に挟持
される。この輪奈経糸(2)は絨毯(7)の地組織(33)に確
りと織り込まれることから、特にウールなど滑り難い糸
である場合には、上記実施形態1のように輪奈経糸を裏
面に出さなくとも必要な糸抜け強度を確保することがで
きる。
【0036】上記実施形態ではいずれもカラフルな絨毯
を製織できるように12本の輪奈経糸を用いたが、輪奈
経糸の本数は1本以上あればよく、また12本以下に限
定されるものでもない。勿論、同色の輪奈経糸を複数本
用いて単色の絨毯を製織してもよい。
【0037】また、上記実施形態ではいずれも各緯糸間
でいずれか1本の輪奈経糸を上下させてループを形成し
たが、より複雑な色模様を形成する等の理由から、各緯
糸間で2本以上の輪奈経糸を同時に上下させて一カ所に
複数のループを形成してもよい。勿論、製織する絨毯の
模様に応じて特定の緯糸間では全ての輪奈経糸を上下移
動させずにループやカットパイルを形成しなくてもよ
い。
【0038】なお、上記ループ切断ナイフと輪奈経糸ガ
イドは、従来の三越し織り絨毯や、二越し織り絨毯を製
造する方法にも適用でき、これによりループの先端を簡
単に切断してカットパイル織り絨毯の製織速度を高める
ことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され作用する
ことから、次の効果を奏する。
【0040】(イ) 本発明1では、覆経糸と一対の締経
糸と一対の緯糸により確りとした地組織を形成でき、こ
の地組織に輪奈経糸を織り込んで確りと保持できる。し
かも、輪奈経糸によるループが1回の緯糸の打ち込みご
とに形成可能であるので、絨毯の製織速度を従来の二越
し織りの場合の約2倍に、三越し織り絨毯の場合の約3
倍にまで上げることができる。
【0041】(ロ) 各輪奈経糸は一対の緯糸により挟持
されており、各緯糸の打ち込み間で任意の輪奈経糸を引
き上げてループを形成できる。この結果、各緯糸間にル
ープを形成できることから、これらのループにより肌理
の細かな模様を明瞭に形成することができるうえ、例え
ば12本など、多数の互いに色が異なる輪奈経糸を用い
ることによりカラフルな模様を自由に形成することがで
きる。
【0042】(ハ) 本発明2では、上記本発明1の効果
に加え、ループを形成した輪奈経糸が下側の緯糸のさら
に下側を経たのち上下一対の緯糸間に挟まれるので、地
組織に確りと保持することができ、カットパイルなど輪
奈経糸の糸抜け強度を高めることができる。
【0043】(ニ) 本発明3では、輪奈経糸の上下移動
により輪奈経糸ガイドへ巻き付く状態にループが形成さ
れ、絨毯を製織するに従いこのループが下手側へ移動し
てループ切断ナイフの刃部に達すると自動的に切断され
ることから、切断時に織機の速度を遅く制限する必要が
全くない。しかも、各ループ切断ナイフは織幅方向に移
動せずに1筬内のループを切断するだけであるので、切
断時にループ切断ナイフが過熱する虞れがなく、前記従
来技術が必要としたナイフの冷却時間を省略することが
でき、製織速度を大幅に高めることができる。
【0044】(ホ) 本発明4では、毛上りカムと毛下り
カムとをジャカードマシンに連動させることにより、輪
奈経糸でループを形成するとともにこのループを形成し
た輪奈経糸を絨毯の地組織へ織り込んで確りと保持する
ことができ、糸抜け強度の高い絨毯を簡単にかつ高速度
で製造することができる。
【0045】(ヘ) 本発明5では、確りと製織された地
組織に輪奈経糸が挟持されており、糸抜け強度が高いう
え、隣接する各緯糸間にカットパイルが形成されるの
で、カットパイルにより肌理の細かな模様を形成するこ
とができる。
【0046】(ト) 本発明6では、上記本発明5の効果
に加え、カットパイルの下部が地組織の下面にまで貫通
し、このカットパイルの下部に連なる上記輪奈経糸が下
側の緯糸のさらに下側を経たのち地組織の上下両緯糸間
に織り込まれるので、カットパイルが地組織に一層確り
と保持され、カットパイルの糸抜け強度のさらに高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を実施するための織機の
概略側面図である。
【図2】毛上りカムのカム面部分を示す図である。
【図3】毛下りカムのカム面部分を示す図である。
【図4】ループ切断ナイフ近傍部の側面図である。
【図5】輪奈経糸ガイドを製織方向上手側から見た、輪
奈経糸の案内経路を示す説明図である。
【図6】本発明方法の実施手順を示し、筬打ち後に筬が
後退する過程の織機の要部拡大図である。
【図7】筬が完全に後退し緯糸を打ち込んだ状態の織機
の要部拡大図である。
【図8】筬打ち直後に、締経糸の上下位置を互いに交替
させた状態の織機の要部拡大図である。
【図9】製織された絨毯の側面組織図である。
【図10】製織された絨毯の平面組織図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す、図9相当図であ
る。
【図12】本発明の第2実施例を示す、図10相当図で
ある。
【符号の説明】
2・2A〜2L…輪奈経糸、 3…覆経糸、 4・4a・4b…締経糸、 6a・6b…緯糸、 7…絨毯、 8…ループ切断ナイフ、 13…ジャカードマシン、 14…毛上りカム、 15…毛下りカム、 18…カマ、 26…底板、 27…刃部、 28…輪奈経糸ガイド、 31…ループ、 32…カットパイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今辻 勝利 大阪府堺市新桧尾台4丁16番30−404

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャカードマシン(13)で輪奈経糸(2)を
    上下させて絨毯(7)の上面にループ(31)を形成すること
    によりシングル織り絨毯を製造する方法であって、 縦方向に輪奈経糸(2)と覆経糸(3)と一対の締経糸(4a
    ・4b)とを並べ、 上記覆経糸(3)を常に一定の上下位置に保持し、 横方向から上下一対の緯糸(6a・6b)を、上記輪奈経糸
    (2)及び覆経糸(3)の上方と下方とに打ち込み、 この両緯糸(6a・6b)の打ち込み時に、上記一対の締経糸
    (4a・4b)の一方を上側の緯糸(6a)よりも上方に、他方を
    下側の緯糸(6b)よりも下方にそれぞれ位置させるととも
    に、両緯糸(6a・6b)を打ち込むごとに両締経糸(4a・4b)
    の上下位置を互いに交替させ、 上記両緯糸(6a・6b)を打ち込んだのち次の緯糸(6a・6b)
    打込み時までの間に、上記輪奈経糸(2)のいずれかを上
    側の緯糸(6a)よりも上昇させたのち両緯糸(6a・6b)間に
    下降させて絨毯(7)の上面にループ(31)を形成可能に構
    成したことを特徴とする、シングル織り絨毯の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ジャカードマシン(13)で輪奈経糸(2)を
    上下させて絨毯(7)の上面にループ(31)を形成すること
    によりシングル織り絨毯を製造する方法であって、 縦方向に輪奈経糸(2)と覆経糸(3)と一対の締経糸(4a
    ・4b)とを並べ、 上記覆経糸(3)を常に一定の上下位置に保持し、 横方向から上下一対の緯糸(6a・6b)を、上記輪奈経糸
    (2)のうち少なくとも直前と直後にループを形成してい
    ない輪奈経糸(2)と上記覆経糸(3)の、上方と下方とに
    打ち込み、 この両緯糸(6a・6b)の打ち込み時に、上記一対の締経糸
    (4a・4b)の一方を上側の緯糸(6a)よりも上方に、他方を
    下側の緯糸(6b)よりも下方にそれぞれ位置させるととも
    に、両緯糸(6a・6b)を打ち込むごとに両締経糸(4a・4b)
    の上下位置を互いに交替させ、 上記両緯糸(6a・6b)を打ち込んだのち次の緯糸(6a・6b)
    打込み時までの間に、上記輪奈経糸(2)のいずれかを上
    側の緯糸(6a)よりも上昇させたのち両緯糸(6a・6b)間に
    下降させて絨毯(7)の上面にループ(31)を形成可能に構
    成し、 上記ループ(31)を形成する輪奈経糸(2)を、ループ形成
    直前と形成直後との少なくともいずれか一方の緯糸(6a
    ・6b)打ち込み前に、両緯糸(6a・6b)間の高さ位置から
    下側の緯糸(6b)のさらに下側へ降下させ、この緯糸(6a
    ・6b)打ち込み後に元の高さ位置へ上昇可能に構成した
    ことを特徴とする、シングル織り絨毯の製造方法。
  3. 【請求項3】 ジャカードマシン(13)で輪奈経糸(2)を
    上下させて絨毯(7)の上面にループ(31)を形成したの
    ち、このループ(31)の先端を切断してカットパイル(32)
    を形成するシングル織り絨毯の製造装置であって、 1筬ごとに1個のループ切断ナイフ(8)を、緯糸(6a・6
    b)打ち込み箇所よりも製織方向下手側で且つ製織された
    絨毯(7)の上方に、各経糸(2・3・4)と平行に配置
    し、 上記ループ切断ナイフ(8)の上縁に刃部(27)を形成する
    とともに、この刃部(27)よりも製織方向上手側に輪奈経
    糸ガイド(28)を延設し、 上記輪奈経糸ガイド(28)は、上昇時の輪奈経糸(2)を輪
    奈経糸ガイド(28)の一方の横側に案内するとともに、下
    降する輪奈経糸(2)を他方の横側に案内可能に構成した
    ことを特徴とする、シングル織り絨毯の製造装置。
  4. 【請求項4】 ジャカードマシン(13)で輪奈経糸(2)を
    上下させて絨毯(7)の上面にループ(31)を形成すること
    により、シングル織り絨毯を製造する装置であって、 ジャカードマシン(13)のカマ(18)に毛上りカム(14)を連
    動させてこのカマ(18)を上下移動させることにより、所
    定の輪奈経糸(2)を上側の緯糸(6a)よりも上方へ移動さ
    せたのち元の高さ位置へ戻してループ(31)を形成可能に
    構成し、 ジャカードマシン(13)の底板(26)に毛下りカム(15)を連
    動させてこの底板(26)を上下移動させることにより、直
    前に上記ループ(31)を形成した輪奈経糸(2)と直後に上
    記ループ(31)を形成する輪奈経糸(2)との少なくともい
    ずれか一方を、下側の緯糸(6b)よりも下方へ移動させた
    のち緯糸(6a・6b)の打ち込み後にこの輪奈経糸(2)を元
    の高さ位置へ上昇可能に構成したことを特徴とする、シ
    ングル織り絨毯の製造装置。
  5. 【請求項5】 覆経糸(3)と、この覆経糸(3)の上下に
    同時に打ち込んだ上下一対の緯糸(6a・6b)と、この一対
    の緯糸(6a・6b)を上下から締め付ける上下一対の締経糸
    (4a・4b)とから地組織(33)を形成し、 上記一対の締経糸(4a・4b)は、一方を上側の緯糸(6a)よ
    りも上方に、他方を下側の緯糸(6b)よりも下方にそれぞ
    れ位置させるとともに、両緯糸(6a・6b)の打ち込みごと
    に両締経糸(4a・4b)の上下位置を互いに交替させ、 上記地組織(33)の上下一対の緯糸(6a・6b)間に輪奈経糸
    (2)を織り込むとともに、互いに隣接する上側の緯糸(6
    a・6a)間で所定の輪奈経糸(2)を上方へ突出させ、この
    突出端を切断して絨毯(7)の上面にカットパイル(32)を
    形成可能に構成したことを特徴とする、シングル織り絨
    毯。
  6. 【請求項6】 上記突出端の切断により形成される一対
    のカットパイル(32)のうち、少なくとも一方のカットパ
    イル(32)の下部を上記地組織(33)の下面にまで貫通さ
    せ、 このカットパイル(32)の下部に連なる上記輪奈経糸(2)
    を、下側の緯糸(6b)のさらに下側を経たのち、地組織(3
    3)の上下両緯糸(6a・6b)間に織り込んだことを特徴とす
    る、請求項5に記載のシングル織り絨毯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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