JPH10168500A - 容器入ペースト状ノニオン洗剤組成物 - Google Patents

容器入ペースト状ノニオン洗剤組成物

Info

Publication number
JPH10168500A
JPH10168500A JP33594896A JP33594896A JPH10168500A JP H10168500 A JPH10168500 A JP H10168500A JP 33594896 A JP33594896 A JP 33594896A JP 33594896 A JP33594896 A JP 33594896A JP H10168500 A JPH10168500 A JP H10168500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
weight
water
nonionic
detergent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33594896A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Horie
弘道 堀江
Yoshiharu Takahashi
由治 高橋
Hiroyuki Masui
宏之 増井
Seiji Abe
誠治 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP33594896A priority Critical patent/JPH10168500A/ja
Publication of JPH10168500A publication Critical patent/JPH10168500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水に対する溶解性に優れ、衣類の特に汚れた
部分に対して部分的に適用できるとともに、場所を取ら
ずコンパクトであり、しかも充填された状態で安定なペ
ーストを形成しているため洗剤の取り出し等の利便性に
優れた容器入洗剤組成物を提供する。 【解決手段】 成分として、(a)ノニオン界面活性
剤、10重量%以上、(b)水、5〜50重量%、
(c)無機洗浄ビルダー、20〜60重量%、及び
(d)高分子キレートビルダー、0.1〜10重量%、を
含有するペースト状ノニオン洗剤組成物が、チューブ状
容器又はポンプ式容器に充填されている。このペースト
状ノニオン洗剤組成物においては、ノニオン界面活性剤
(a)及び水(b)の合計量が、30〜80重量%であ
り、ノニオン界面活性剤(a)/水(b)の重量比が8
0/20〜40/60であるである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器入洗剤組成物
に関し、特に、水に対する溶解性に優れ、衣類の特に汚
れた部分に対して部分的に適用できるとともに、場所を
取らずコンパクトであり、しかも充填された状態で安定
なペーストを形成しているため洗剤の取り出し等の利便
性に優れた容器入洗剤組成物に関する。
【0002】
【従来技術】ノニオン界面活性剤は、一般に低泡性であ
り、洗浄力が水の硬度の影響を受けにくく、特に泥汚れ
や低温での汚れ分散性にも優れている。更に、ノニオン
界面活性剤は、生分解性が良好で、環境負荷が低く、低
毒性であり、安全性にも問題がないなど優れた界面活性
剤である。また、ノニオン界面活性剤を主体とする洗剤
に、粘土鉱物を配合すると、ノニオン粒状洗剤製品から
洗剤容器へのノニオン界面活性剤のしみ出しが防止さ
れ、高温高湿下での流動性を改良するのに好ましい。従
って、このようなノニオン界面活性剤の特性を生かした
衣料用の洗剤も既に公知である。ところで、従来より、
衣料用洗剤は、溶解性を良好にする目的で噴霧乾燥によ
り平均粒径が200〜800μm のビーズ状中空粒子と
して製造され、販売されている。換言すれば、嵩密度
は、0.3g/cc程度になり、単位重量に対する容積が大き
いために、輸送に大きなスペースが取られるために、輸
送費用が大きくなるとともに、保管や陳列にもスペース
を取られ、更に、家庭においても、多量に保存しようと
する場合には、保管場所が別途必要となるなど却って望
ましくない場合がある。
【0003】そのため、場所を取らず、小スペースで十
分であり、かつ少ない洗剤使用量で洗浄が行える洗剤と
してペースト状の洗剤が提案されている(例えば、特開
昭63−8496号公報)。ペースト状態の洗剤は、粒
状洗剤とは異なり、特に乾燥する工程を必要としないの
で、工程的にも簡略化されるとともに、省エネに寄与す
ることもできる。しかしながら、ペースト状とすること
により、利便性が向上するが、洗剤としての水に対する
溶解性が不十分であり、水溶性が改善されたペースト状
ノニオン洗剤組成物が要請されている。また、ペースト
状ノニオン洗剤を、例えば、押出式のチューブ状容器
や、ポンプ押出式の容器に充填して使用する場合には、
容器内において安定してペースト状態を保持することが
できず、使用時に、所定の量のペースト状ノニオン洗剤
を秤量することができなくなったり、容器の口部から液
ダレを生じるなど問題となっていた。
【0004】なお、最近では、高嵩密度の粒状洗剤も市
場において入手可能となっている。この高嵩密度の粒状
剤は、密度が従来のものよりも大きいため、スペースの
節約にとって有用であるが、やはり固体であるために、
水に対する溶解性は、ペースト状ノニオン洗剤に比べる
と大幅に低下する。また、部分洗い等の利便性は、ペー
スト状ノニオン洗剤等の液状のものが好適である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、水
に対する溶解性に優れるとともに、充填された状態で安
定なペーストを形成することのできる容器入洗剤組成物
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、まず上記
課題を解決するため、鋭意検討した結果、チューブ状容
器やポンプ式容器に充填した場合に、ノニオン界面活性
剤がゲル化する領域において、特定の洗剤ビルダー、特
に高分子キレートビルダーを使用することにより、水に
対する溶解性に優れかつペースト状態で安定して保持す
ることのできる洗剤が得られることを見出し、本発明に
到達したものである。即ち、本発明は、(a)ノニオン
界面活性剤、10重量%以上(b)水、5〜50重量
%、(c)無機洗浄ビルダー、20〜60重量%、及び
(d)高分子キレートビルダー、0.1〜10重量%、を
含有するペースト状ノニオン洗剤が、チューブ状容器又
はポンプ式容器に充填されている容器入洗剤組成物であ
って、前記ノニオン界面活性剤(a)及び前記水(b)
の合計量が、30〜80重量%であり、前記ノニオン界
面活性剤(a)/水(b)の重量比が80/20〜40
/60であることを特徴とする容器入洗剤組成物に関す
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用されるノニオン界面活性剤として
は、各種のノニオン界面活性剤を使用することができ
る。好ましいノニオン界面活性剤としては、例えば、以
下のものを挙げることができる。 (1)例えば、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の
脂肪族アルコールに、例えば、炭素数2〜4のアルキレ
ンオキシドを例えば平均3〜30モル、好ましくは7〜
20モル付加したポリオキシアルキレンアルキル(又は
アルケニル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレ
ンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニ
ル)エーテルが好適である。ここで使用される脂肪族ア
ルコールとしては、第1級アルコールや、第2級アルコ
ールが使用される。また、そのアルキル基は、分岐鎖を
有していてもよい。好ましい脂肪族アルコールとして
は、第1級アルコールが使用される。 (2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)
フェニルエーテル。 (3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間に
アルキレンオキシドが付加した、例えば、以下の式で示
される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
【0008】R1 CO(OA)n OR2 (R1 COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の
脂肪酸残基を表わす。OAは、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド等の炭素数2〜4、好ましくは2〜3の
アルキレンオキシドの付加単位を表わす。nは、アルキ
レンオキシドの平均付加モル数を示し、一般に3〜3
0、好ましくは7〜20の数である。R2は、炭素数1
〜3の置換基を有してもよい、低級アルキル基を表
す。) (4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。 (5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。 (6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。 (7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。 (8)グリセリン脂肪酸エステル。 (9)脂肪酸アルカノールアミド。
【0009】上記のノニオン界面活性剤の中でも、融点
が40℃以下、好ましくは5〜35℃で、HLBが9〜
16、好ましくは10〜15のポリオキシエチレンアル
キル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エー
テル、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキシドが付加
した脂肪酸メチルエステルエトキシレートが特に好適に
用いられる。また、これらのノニオン界面活性剤は混合
物として使用してもよい。ノニオン界面活性剤は、ペー
スト状ノニオン洗剤組成物の重量に基づいて、10重量
%以上、好ましくは15重量%以上である。上限は、好
ましくは55重量%、より好ましくは50重量%であ
る。ノニオン界面活性剤の量が10重量%よりも少ない
場合には、洗浄力が低下するので好ましくない。
【0010】水は、ノニオン界面活性剤のゲル化領域の
範囲で使用される。従って、ペースト状ノニオン洗剤組
成物の重量に基づいて、水は、5〜50重量%、好まし
くは10〜40重量%、特に好ましくは12〜35重量
%の量で使用することが適当である。なお、水とノニオ
ン界面活性剤との関係では、ノニオン界面活性剤の量が
40〜80重量%の範囲でゲル化を生じる傾向にある。
ノニオン界面活性剤(a)/水(b)の重量比は、80
/20〜40/60、好ましくは75/25〜45/5
5、更に好ましくは70/30〜50/50であること
が好適である。この比が、80/20よりも大きくな
り、ノニオン界面活性剤の量が相対的に多くなると、粘
度が過小となり、容器からの液ダレを生じる。一方、こ
の比が、40/60よりも小さくなり、相対的に水の量
が多くなっても、液ダレが生じる。
【0011】ノニオン界面活性剤(a)と水(b)との
合計量は、ペースト状ノニオン洗剤組成物の重量に基づ
いて、30〜80重量%、好ましくは35〜75重量
%、特に好ましくは40〜70重量%が適当である。こ
の合計量が、30重量%未満となると、粘度が高くなる
過ぎるため、容器からの吐出性が大幅に低下する。一
方、合計量が、80重量%を越えると、容器の口部から
の液ダレが生じる。本発明で使用される無機洗浄ビルダ
ーとしては、従来より、洗剤の分野で使用されている無
機洗浄ビルダーであれば、特に制限されることなく、例
えば、無機アルカリビルダーや、無機キレートビルダー
等の各種の無機洗浄ビルダーを使用することができる。
無機アルカリビルダーとしては、具体的には、例えば、
アルカリ金属酸化物や、アルカリ金属水酸化物、アルカ
リ金属炭酸塩(例えば、ソーダ灰等の重質炭酸ナトリウ
ムなど)、アルカリ金属珪酸塩、アルカリ金属亜硫酸塩
(例えば、亜硫曹など)や、もしくはこれらの混合物が
挙げられる。アルカリ金属としては、例えば、ナトリウ
ムや、カリウム等が挙げられる。
【0012】一方、無機キレートビルダーとして、例え
ば、ゼオライトなどのアルミノ珪酸アルカリ金属塩、ト
リポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどの
縮合リン酸塩、NTA、EDTA等が使用される。無機
洗浄ビルダーは、ペースト状ノニオン洗剤の重量に基づ
いて、20〜60重量%、好ましくは25〜55重量
%、特に好ましくは30〜50重量%の量で使用され
る。この量が、20重量%未満であると、洗浄力が著し
く低下する。また、この量が、60重量%を越えると、
粘度が過剰に高くなり、容器からの吐出性が大幅に低下
する。本発明で使用される高分子キレートビルダーは、
好ましくは、主鎖中の隣接する炭素原子の一方又は両方
に、COOM(Mは、水素、アルカリ金属(例えば、カ
リウムや、ナトリウム等)、アルカリ土類金属(例え
ば、カルシウムや、マグネシウム等)又はアンモニウム
を表す。)を有する。具体的には、−CH(COOM)-CH2−又
は−CH(COOM)-CH(COOM) −で示される単位を分子内主鎖
中に含有する共重合体又は重合体が挙げられる。
【0013】このような高分子キレートビルダーは、例
えば、エチレン性不飽和結合を有しかつ隣接する炭素原
子の両方又は一方にカルボキシル基又はその塩を有する
モノマーを重合又は共重合することによって得られる。
エチレン性不飽和結合を有しかつ隣接する炭素原子の両
方にカルボキシル基又はその塩を有するモノマーとして
は、例えば、マレイン酸や、フマル酸、アコニット酸、
シトラコン酸等が挙げられる。また、エチレン性不飽和
結合を有しかつ隣接する炭素原子の一方にカルボキシル
基又はその塩を有するモノマーとしては、例えば、アク
リル酸や、クロトン酸、イソクロトン酸、イタコン酸、
メタクリル酸、α−ヒドロキシアクリル酸等が挙げられ
る。また、上記モノマーとともに、他のコモノマーを併
用してもよい。そのようなコモノマーとしては、例え
ば、ビニルホスホン酸や、スルホン化マレイン酸、ジイ
ソブチレン、スチレンメチルビニルエーテル、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、ペンテン、ブタジエ
ン、イソプレン、酢酸ビニル、ビニルアルコール、アク
リル酸エステル等が挙げられる。
【0014】好ましい具体例としては、ポリ(メタ)ア
クリル酸や、(メタ)アクリル酸と、マレイン酸等との
共重合体、若しくはそれらの塩を使用することができ
る。高分子キレートビルダーとしては、上記高分子キレ
ートビルダーの混合物を使用してもよい。本発明におい
て高分子キレートビルダーとして使用される共重合体
は、平均分子量として、好ましくは5,000〜20
0,000、更に好ましくは6,000〜150,00
0、特に好ましくは7,000〜100,000のもの
が用いられる。また、高分子キレートビルダーとして使
用される重合体は、好ましくは3,000〜100,0
00、更に好ましくは5,000〜50,000、特に
好ましくは5,000〜30,000のものが用いられ
る。高分子キレートビルダーは、ペースト状ノニオン洗
剤組成物中に、好ましくは0.1〜10重量%、更に好ま
しくは0.3〜8重量%、特に好ましくは0.5〜5重量%
で含有される。この量が0.1重量%未満では、洗剤の水
に対する溶解性が著しく低下する。一方、10重量%を
超えると、液ダレを生じる。本発明のペースト状ノニオ
ン洗剤組成物中には、洗剤のペースト性に特に影響を与
えるものでない限り、通常洗剤原料に配合されている任
意成分が、特に制限されることなく、併用することがで
きる。
【0015】このような成分としては、例えば、以下の
成分が挙げられる。 (1)アニオン界面活性剤として、直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキ
ル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩等。 (2)蛍光剤として、例えば、ビス(トリアジニルアミ
ノ)スチルベンジスルホン酸誘導体や、ビス(スルホス
チリル)ビフェニル塩[チノパールCBS−X]等。 (3)酵素として、例えば、リパーゼや、プロテアー
ゼ、セルラーゼ、アミラーゼ等。 (4)漂白剤として、例えば、過炭酸塩や、過硼酸塩
等。 (5)漂白活性化剤として、例えば、ドデカノイルオキ
シベンゼンスルホン酸ナトリウムや、デカノイルオキシ
ベンゼンカルボン酸等。 (6)増量剤として、例えば、硫酸ナトリウムや、硫酸
カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等。 (7)抑泡剤として、例えば、シリコーンオイルや、シ
リコーンコンパウンド等。 (8)香料類 (9)色素類 本発明で使用されるペースト状ノニオン洗剤組成物は、
例えば、ノニオン界面活性剤、水、無機洗浄ビルダー、
高分子キレートビルダーび任意成分を、例えば、竪型ニ
ーダー中で混合することによって容易に製造することが
できる。混合は、通常、20〜80℃、好ましくは30
〜70℃、特に好ましくは40〜60℃で行うことが適
当である。
【0016】本発明で使用されるペースト状ノニオン洗
剤組成物は、通常、10〜30℃において、5,000 〜20
0,000cps、好ましくは7,000 〜150,000cps、特に好まし
くは10,000〜100,000cpsの粘度に設定することが適当で
ある。本発明のペースト状ノニオン洗剤組成物は、チュ
ーブ状容器又はポンプ式容器に充填又は収容される。チ
ューブ状容器の材質は、プラスチック製でもよく、また
金属製でもよい。また、単層でも、複数層からなるラミ
ネートタイプでもよい。例えば、ポリエチレンや、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン製の材料が形成すること
ができる。更に、ペースト状ノニオン洗剤組成物の成分
が透過しないように、紙又は金属層を積層してもよい。
【0017】チューブ状容器の形状は、特に限定される
ものではなく、例えば、円筒状でもよく、また、一端か
ら他端にかけて、断面が円筒状から平坦な形状に連続的
に又は段階的に変化するものでもよい。更に、一端から
他端にかけて、断面が漸次大きくなったり、又は小さく
なってもよい。容器のキャプも、スクリューキャプでも
よく、ワンタッチキャプでもよい。好ましいチューブ状
容器の例を平面図として図1及び図2に示す。ポンプ式
容器としては、例えば、実開昭54−34641号や、
実開昭56−38783号、実開昭56−46572
号、実開昭56−100378号、実開昭56−121
677号、59−28078号、特開平2−10590
0号公報等に記載されているような容器を使用すること
ができる。好ましい例として、断面図として図3を示
す。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明につ
いて更に詳細に説明する。但し、実施例及び比較例にお
いては、得られたペースト状ノニオン洗剤組成物につい
て、以下の試験方法により評価した。なお、試験におい
て使用したチューブ状容器は、図1に示した構造のもの
である(材質:低密度ポリエチレン/PET/エチレン
−メタクリル酸共重合体/アルミニウム箔からなる複合
材料)。
【0019】[液ダレ性試験]得られたペースト状ノニ
オン洗剤組成物を充填した押出式チューブ状容器の先端
を被洗浄布に接し、容器を握って内容物を被洗浄布に塗
布した。その後、容器を平らな机のうえに置き、容器の
口部からの内容物の液ダレ状態を目視で観察し、以下の
評価基準に従って評価した。 ○:内容物がでない △:内容物がほとんどでない(3mm以下) ×:内容物が多量にでる(5mm以上) [しぼりだし性試験]ペースト状ノニオン洗剤組成物を
充填した容器の先端を被洗浄布に接し、チューブを握っ
て内容物を15g被洗浄布に塗布する時のチューブをし
ぼる度合いを以下の基準に従って評価した。 ○:軽く握って内容物がでる △:少し力をいれれば内容物がでる ×:かなり力をいれないと内容物がでない [洗浄力試験]以下に示す人工汚垢組成の汚垢浴中に清
浄綿布(日本油化学協会指定綿布60番、5×5cm)
を浸漬した後、ゴム製2本ロールで水を絞り、汚垢の付
着量を均一化した。この汚垢布を105℃、30分乾燥
した後、布の表面を左右25回ラビングした。このう
ち、反射率が42±2%のものを汚垢布とした。この汚
垢布60枚と試料洗剤15gとを2槽式洗濯機(三菱電
機(株)製、CW−225型)に投入し、15℃、30
リットルの水(3°DH)で10分間洗浄を行った後、
1分間脱水した。次いで、15℃、30リットルの水で
3分間のためすすぎと1分間の脱水を2回繰り返した。
その後、被洗布を48時間屋内にて風乾した後、この被
洗布の反射率を測定し、下記式により洗浄率を求めた。 洗浄率(%)=(汚垢布のK/S−洗浄布のK/S)/
(汚垢布のK/S−未汚垢布のK/S)×100 K/S=(1−R/100)2 /(2R/100)(ク
ベルカ・ムンクの式) 汚垢組成(%) 割合(%) オレイン酸 28.3 トリオレイン 15.6 コレステロールオレート 12.2 流動パラフィン 2.5 スクワレン 2.5 コレステロール 2.5 ゼラチン 7.0 無機汚垢 29.85 カーボンブラック(日本油化学協会指定) 0.5 [溶解性試験]5℃に冷やした水道水をスターラーで緩
やかに撹拌しておき、そこへ洗剤5gを投入し、8分間
撹拌した後、これをナイロンメッシュで濾過し、メッシ
ュ上に溶け残った粒子を105℃で2時間乾燥した後、
溶け残った粒子の重量を秤量し、以下の式により、溶解
残分を算出した。 溶解残分(%)={溶け残った粒子の重量(g)/5
(g)}×100 [ペースト状ノニオン洗剤組成物の製造例]表中、ノニ
オン界面活性剤、水、無機洗浄ビルダー、高分子レート
ビルダー及び任意成分(酵素、香料、蛍光剤)を竪型ニ
ーダーで混合した。
【0020】[使用原料]なお、実施例及び比較例で使
用したノニオン界面活性剤、無機洗浄ビルダー及び高分
子キレートビルダーは以下の通りである。ノニオン界面活性剤(A) (1)A−1 C12-1325-27O(CH2CH2O)7H(新日本理科
(株)製コノール20P(第1級アルコール、炭素数1
2、分岐度0%)と三菱化学(株)製ダイアドール13
(第1級アルコール、炭素数13、分岐度50%)とを
1:4の重量比で混合したアルコールにエチレンオキシ
ドを平均7モル付加したポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ライオン化学(株)製、商品名:NALG−8
3) (2)A−2 C1327O(CH2CH2O)7(CH3CHCH23
(三菱化学(株)製ダイアドール13(第1級アルコー
ル、炭素数13、分岐度50%)にエチレンオキシドを
平均7モル、プロピレンオキシドを平均3モルブロック
付加したポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
キルエーテル)水(B) 無機洗浄ビルダー(C) (1)C−1 ゼオライト:結晶質アルミノ珪酸ナトリウム(水沢化学
(株)製) (2)C−2 亜硫曹:亜硫酸ナトリウム(神州化学(株)製、無水亜
硫酸曹達) (3)C−3 ソーダ灰:重質炭酸ナトリウム(旭硝子(株)製、粒
灰)高分子キレートビルダー(D) (1)D−1 ポリアクリル酸ナトリウム(PAS、日本純薬(株)
製、AC−10S、分子量5,000) (2)D−2 マレイン酸とアクリル酸のコポリマー(BASF社製、
ソカランCP5、分子量70,000及びマレイン酸/
アクリル酸のモル比7/3)
【0021】
【表1】 表1 実施例組成(重量%) 1 2 3 4 5 6 7 8 ノニオン界面活性剤(A) A−1 33 10 33 10 43 40 26 A−2 23 9 10 37 水(B) 22 15 13 29 31 12 15 29A+B 55 38 32 72 78 55 55 55A/B * 60 61 59 60 60 78 73 47無機洗浄ビルダー(C) C−1 17 25 26 13 10 18 18 16 C−2 1 3 5 1 1 2 1 1 C−3 17 24 26 12 9 18 18 15高分子キレートビルダー(D) D−1 1 2 D−2 3 1 1 0.8 0.2 0.4 6 蛍光剤 0.2 0.3 0.5 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 酵素 1 2 3 0.5 0.7 3 1 1 香料 0.2 0.1 0.1 0.3 0.3 0.2 0.2 0.2その他少量成分 Bla* Bla Bla Bla Bla Bla Bla Bla 評価結果 洗浄力(%) 87 86 85 84 83 88 87 86 溶解残渣(%) 0 0 0 1 3 3 1 0 液ダレ性 ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○しぼりだし性 ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ 注)A/B* は、ノニオン界面活性剤(A)と水(B)との合計量に基づく、ノ ニオン界面活性剤の割合。 Bla*は、残量を意味する。
【0022】
【表2】 表1(続き) 実施例 比較例組成(重量%) 9 1 2 3 4 5 6 7 ノニオン界面活性剤(A) A−1 23 15 51 8 47 19 33 33水(B) 22 10 34 5 8 36 22 22A+B 55 25 85 13 55 55 55 55A/B * 42 60 60 62 85 35 60 60無機洗浄ビルダー(C) C−1 15 34 5 40 17 17 17 15 C−2 1 1 1 1 1 1 1 1 C−3 15 34 5 40 17 17 17 15高分子キレートビルダー(D) D−2 9 3 1 1 3 3 12 蛍光剤 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 酵素 1 1 1 1 1 1 1 1 香料 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2その他少量成分 Bla* Bla Bla Bla Bla Bla Bla Bla 評価結果 洗浄力(%) 85 82 75 72 88 84 85 88 溶解残渣(%) 0 0 20 0 0 0 18 0 液ダレ性 △ ○ ○ ○ × × ○ ×しぼりだし性 ○ × ○ × ○ ○ ○ ○ 注)A/B* は、ノニオン界面活性剤(A)と水(B)との合計量に基づく、ノ ニオン界面活性剤の割合。 Bla*は、残量を意味する。
【0023】なお、任意成分としては、以下のものを使
用した。 蛍光剤:2:4,4´−ビス(2−スルホスチリル)ビ
フェニルジナトリウム(チバガイギー製、チノパールC
BS−X) 酵素:アルカリプロテアーゼ顆粒とアルカリリパーゼ顆
粒の7/2(重量比)の混合物(ノボノルディスク社
製、サビナーゼ12T/リポラーゼEX=7/2の混合
物) 香料は、以下の組成からなっている。 香料組成 重量部 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール 80 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イル−アセテート 60 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール 40 β−フェニルエチルアルコール 50 p−tert−ブチルーα−メチルヒドロシンナミックアルデヒド 70 α−メチル−p−イソプロピルフェニルプロピオンアルデヒド 60 α−n−アミルシンナミックアルデヒド 20 α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド 60 7−アセチル−1,1,3,4,4,6− 80 ヘキサメチルテトラヒドロナフタレン 3−(5,5,6−トリメチル−ノルバルナン− 20 2−イル)シクロヘキサン−1−オール ベルトフィックス 30 2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3− 10 シクロペンテ−1−イル)−2−ブタン−1−オール 10% α,α−ジメチル−p−エチルヒドロシンナミックアルデヒド 40 2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1− 10 カルボキシアルデヒド cis−3−ヘキセノール 10 2−trans−3,7−ジメチル−2,6− 30 オクタジエン−1−オール n−デシルアルデヒド 5 10−ウンデセン−1−アール 5 メチルノニルアセトアルデヒド 5 4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3− 30 シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド ナフタレン−2−アセチル−1,2,3,4,6,7,8 30 −オクタヒドロ2,3,8,8−テトラメチル 5−(2−メチレン−6,6−ジメチル−シクロヘキシル) 50 −4−ペンテン−3−オン 2−メトキシ−4−プロペニルフェノール 20 アリルシクロヘキサンプロピオネート 10 6,7−ジヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル− 5 4(5H)−インダノン p−プロペニルフェニルメチルエーテル 5 メチル−2−アミノベンゾエート 5 レモンオイル 30 オレンジオイル 20 ラバンジンオイル 20 パチュリオイル 10 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール 30 メチルジヒドロジャスモネート 50 沸点230度(1気圧)の香料成分が、全香料中に 66 占める割合(wt%)
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、水に対する溶解性に優
れ、衣類の特に汚れた部分に対して部分的に適用できる
とともに、場所を取らずコンパクトであり、しかも充填
された状態で安定なペーストを形成しているため洗剤の
取り出し等の利便性に優れた容器入洗剤組成物溶解性が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用することのできる押出式チューブ
状容器の一態様を示す平面図。
【図2】本発明で使用することのできる押出式チューブ
状容器の別の一態様を示す平面図。
【図3】本発明で使用することのできるポンプ押出式容
器の一態様を示す断面図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 3/04 C11D 3/04 3/10 3/10 3/12 3/12 3/14 3/14 3/37 3/37 17/04 17/04 (72)発明者 阿部 誠治 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ノニオン界面活性剤、10重量%
    以上 (b)水、5〜50重量%、 (c)無機洗浄ビルダー、20〜60重量%、及び (d)高分子キレートビルダー、0.1〜10重量%、を
    含有するペースト状ノニオン洗剤が、チューブ状容器又
    はポンプ式容器に充填されている容器入洗剤組成物であ
    って、前記ノニオン界面活性剤(a)及び前記水(b)
    の合計量が、30〜80重量%であり、前記ノニオン界
    面活性剤(a)/水(b)の重量比が80/20〜40
    /60であることを特徴とする容器入洗剤組成物。
JP33594896A 1996-12-16 1996-12-16 容器入ペースト状ノニオン洗剤組成物 Pending JPH10168500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33594896A JPH10168500A (ja) 1996-12-16 1996-12-16 容器入ペースト状ノニオン洗剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33594896A JPH10168500A (ja) 1996-12-16 1996-12-16 容器入ペースト状ノニオン洗剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10168500A true JPH10168500A (ja) 1998-06-23

Family

ID=18294135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33594896A Pending JPH10168500A (ja) 1996-12-16 1996-12-16 容器入ペースト状ノニオン洗剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10168500A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536250A (ja) * 2006-05-05 2009-10-08 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー コンパクトな液体洗濯洗剤組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536250A (ja) * 2006-05-05 2009-10-08 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー コンパクトな液体洗濯洗剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7065135B2 (ja) イタコン酸ポリマー
US6329333B1 (en) Pastelike detergent and cleaning agent
JP7071039B2 (ja) イタコン酸ポリマーおよびコポリマー
ES2280806T3 (es) Composiciones detergentes porosas solidas.
US6248708B1 (en) Paste-form detergent containing a mixture of ethoxylated alcohols
AU2010267776B2 (en) Compositions
JPH01278600A (ja) 液体洗剤
US20010034317A1 (en) Compact cleaner containing surfactants
EP0829530A1 (en) Improvements to hard surface cleaners
JP2000169896A (ja) 洗濯用品
CA2069855A1 (en) Nonaqueous liquid automatic dishwashing composition contain ing enzymes
RU2323963C2 (ru) Композиция очищающего средства
JP2008546897A (ja) 非水性酸素系液状漂白剤組成物
CZ20012187A3 (cs) Prací prostředek ve formě pasty
EP0598335A2 (en) Novel cleaning compositions
EP0502030B1 (en) Cleaning composition
JP5143376B2 (ja) 衣料用粉末洗浄剤組成物
RU2256699C2 (ru) Твердые диспергируемые абразивные композиции и способ получения жидких абразивных очищающих композиций
JPH10168500A (ja) 容器入ペースト状ノニオン洗剤組成物
JPH0234699A (ja) 液体洗剤組成物
JPH10168499A (ja) 容器入ペースト状ノニオン洗剤組成物
JPH05171198A (ja) 固型洗浄剤
US6800600B1 (en) Cleaning agent containing alcoholate
JPH10168496A (ja) 粒状ノニオン洗剤組成物及びその製造方法
JPH0461920B2 (ja)