JPH10167703A - オゾン発生装置のオゾン発生量制御装置 - Google Patents

オゾン発生装置のオゾン発生量制御装置

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JPH10167703A
JPH10167703A JP8329252A JP32925296A JPH10167703A JP H10167703 A JPH10167703 A JP H10167703A JP 8329252 A JP8329252 A JP 8329252A JP 32925296 A JP32925296 A JP 32925296A JP H10167703 A JPH10167703 A JP H10167703A
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JP
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oxygen
ozone
concentration
ozone generation
gas
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Application number
JP8329252A
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English (en)
Inventor
Masayuki Toda
雅之 戸田
Toshiharu Sato
利晴 佐藤
Norimasa Yoshino
徳正 吉野
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空隙部を介して対向配設された高圧電極およ
び接地電極を有し、前記高圧電極と接地電極間に高電圧
を印加して前記空隙部内に流通させた原料ガス中にオゾ
ンを発生させる無声放電式のオゾン発生装置において、
負荷状態に応じて合理的にオゾン濃度を制御し、定格を
下回る条件で運転する必要をなくし、電気的な損失を低
減する。 【解決手段】 圧縮空気をバルブ1を介してPSA酸素
富化装置11に導入し、酸素濃度の高い酸素富化ガスを
バルブ2を介してオゾン発生装置の原料ラインに導入す
る。別途オゾン濃度計などを使用し、発生オゾン量をモ
ニターする。必要なオゾン量に達しないときは操作盤
C.Bにおいてバルブ2を開き、酸素をオゾン原料ライ
ンに導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、水処理や屎尿処理
等に利用される無声放電式のオゾン発生装置に係り、特
にオゾン発生量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無声放電式のオゾン発生装置は、空隙部
を介して対向配設した高圧電極および接地電極間に高電
圧を印加するとともに、前記空隙部内に流通させた原料
ガス中にオゾンを発生させるように構成されている。こ
のオゾン発生装置のオゾン発生量の制御方法としては、
放電電力を制御することが一般的である。
【0003】例えば、電流型インバータを使用するもの
では放電電流を制御していることが多い。また放電周波
数により、制御する例も見られる。さらにインバータを
使用しない古いタイプや、小容量の装置では電圧を変化
させていることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにオゾン発
生量の制御としては電力を変化させることが一般的であ
る。ここで放電電力とオゾン発生量の関係を図12に、
酸素濃度とオゾン収率の関係を図13に各々示す。オゾ
ン発生装置に導入される空気流量が一定のとき、オゾン
濃度は放電電力に対し直線的に増加する。
【0005】ただしこれは濃度20g/Nm3程度まで
であり、これを越えると電力増加に対しオゾン濃度の増
加は減少する。すなわち効率の悪化がおこる。この効率
悪化は、オゾン濃度が上昇したことによる自己分解の効
果により、放電電力密度の増加による放電部分の温度上
昇の要因が大きいと考えられる。
【0006】また発生量を下げるとき、つまり電力を下
げたときには放電管のばらつきなどにより、やはり効率
が悪化する。さらにインバータ、昇圧トランスなどは1
00%の発生量に対して設計されるので、電力を下げた
ときシステム全体の効率も悪化する。
【0007】このように、現状のオゾン発生量の制御方
法では、定格運転以外の運転を行うと効率が悪化する。
しかし実際に水処理などに用いられるオゾン発生装置
は、急な負荷上昇等に備え、余裕を持って設計されるこ
とが多く、このため定格で運転されることは少ない。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その目的は、負荷状態に応じて合理的にオゾン濃度を制
御し、定格を下回る条件で運転する必要をなくし、電気
的な損失を低減したオゾン発生装置のオゾン発生量制御
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、空隙部を介し
て対向配設された高圧電極および接地電極を有し、前記
高圧電極と接地電極間に高電圧を印加して前記空隙部内
に流通させた原料ガス中にオゾンを発生させる無声放電
式のオゾン発生装置において、(1)空気を原料とする
オゾン発生装置の原料ラインに通常の大気よりも酸素濃
度の高いガスを導入する高濃度酸素導入手段を設け、所
定の制御手段によって前記酸素濃度の高いガスの原料ラ
インへの導入を制御することを特徴とし、(2)前記原
料は圧縮空気を用いることを特徴とし、(3)前記高濃
度酸素導入手段は、空気源から圧縮空気を取り込んで酸
素富化ガスを作るPSA酸素富化装置から成ることを特
徴とし、(4)前記高濃度酸素導入手段は、空気から窒
素を取り除いたガスを出力する装置から成ることを特徴
とし、(5)前記所定の制御手段は、オゾン濃度を監視
し、該オゾン濃度が指令値になるように、操作盤によっ
てバルブの開閉を制御する手段であることを特徴とし、
(6)前記所定の制御手段は、前記高濃度酸素導入手段
の出口に設けた流量計により、酸素濃度の高いガスの流
量を監視し、該流量とオゾン発生量の関係に基づいて、
オゾン発生指令値に対応した前記酸素濃度の高いガス流
量になるように、操作盤によってバルブの開閉を制御す
る手段であることを特徴とし、(7)前記所定の制御手
段は、高濃度酸素導入手段の出口側に設けられた、酸素
濃度の高いガスを貯蔵するリザーブタンクを有している
ことを特徴とし、(8)前記所定の制御手段は、高濃度
酸素導入手段の出口側に設けられ、酸素濃度の高いガス
を昇圧する昇圧ポンプを有していることを特徴とし、
(9)前記原料はブロワから導かれる空気を用いること
を特徴とし、(10)前記高濃度酸素導入手段は、別設
された酸素源から成ることを特徴とし、(11)前記高
濃度酸素導入手段は、ブロワの余剰空気を取り込んで酸
素富化ガスを作るVSA酸素富化装置から成ることを特
徴とし、(12)前記高濃度酸素導入手段は、ブロワの
余剰空気を昇圧ポンプで圧縮した空気を取り込んで酸素
富化ガスを作るPSA酸素富化装置から成ることを特徴
とし、(13)前記高濃度酸素導入手段は、空気から窒
素を取り除いたガスを出力する装置から成ることを特徴
とし、(14)前記高濃度酸素導入手段は、ブロワの余
剰空気を昇圧ポンプで圧縮した空気から窒素を取り除い
たガスを出力する装置から成ることを特徴とし、(1
5)前記所定の制御手段は、前記高濃度酸素導入手段か
らの空気を導入するラインに設けた流量計により、酸素
濃度の高いガスの流量を監視し、該流量を指示値として
導入酸素量を制御する手段であることを特徴とし、(1
6)前記所定の制御手段は、前記高濃度酸素導入手段の
出口側に設けられた昇圧ポンプを有していることを特徴
とし、(17)前記所定の制御手段は、前記高濃度酸素
導入手段の出口側に設けられ、酸素濃度の高いガスを貯
蔵するリザーブタンクを有していることを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】前記の問題点を解決するために次
のシステムを提案する。本発明では空気を原料とするオ
ゾン発生装置の原料ラインに、平行又は合流する形で通
常の大気より酸素濃度の高いガスを導入するものであ
る。
【0011】まずオゾン発生装置そのものは必要量と同
じか、又はそれ以下の発生量を有する装置にする。標準
的なオゾン発生装置のシステム構成図を図1と図2に示
す。図中AからEの記号は後述の実施例で使用する点を
示している。
【0012】図1は小中容量で用いられるシステム、図
2は大容量で用いられるシステムである。図1において
COMPはコンプレッサ、ADは空気冷却除湿装置、Y
Kはオゾン発生容器、V1〜V6はバルブである。また
図2においてRBはルーツブロワユニット(ブロワ)、
ADは空気冷却除湿装置、OJはオゾン発生容器ユニッ
ト、CBは操作盤、INVはインバータ盤、JCは純水
冷却除湿装置、WCはウォータチラー、TRは昇圧トラ
ンスである。
【0013】これらシステムの最大の違いは空気源がコ
ンプレッサかブロワかと言う点であり、小中容量では空
気源の圧力は高い(5〜7kgf/cm2)。一方大容
量ではたかだか1kgf/cm2程度である。
【0014】さて本発明の最大のポイントはオゾン発生
装置自体は定格に近い点で運転し、これによって電気
的、システム的な損失を減らす一方、必要のあるときに
は容易にオゾン発生量を増加させることにある。すなわ
ちいずれのシステムも空気源の近傍または外部から空気
を取り入れ、これを用いて酸素富化ガスを生成し、また
は酸素ガスを外部からオゾン発生装置の原料ラインに導
入するものである。
【0015】本発明における、オゾン発生装置の原料ラ
インに通常の大気よりも酸素濃度の高いガスを導入する
高濃度酸素導入手段は、空気源から圧縮空気を取り込ん
で酸素富化ガスを作るPSA酸素富化装置、空気から窒
素を取り除いたガスを出力する装置、別設された酸素
源、ブロワの余剰空気を取り込んで酸素富化ガスを作る
VSA酸素富化装置、ブロワの余剰空気を昇圧ポンプで
圧縮した空気を取り込んで酸素富化ガスを作るPSA酸
素富化装置、ブロワの余剰空気を昇圧ポンプで圧縮した
空気から窒素を取り除いたガスを出力する装置等で構成
される。
【0016】本発明における、前記酸素濃度の高いガス
を原料ラインへ導入する制御手段は、オゾン濃度を監視
し、該オゾン濃度が指令値になるように、操作盤によっ
てバルブの開閉を制御する手段、前記高濃度酸素導入手
段の出口に設けた流量計により、酸素濃度の高いガスの
流量を監視し、該流量とオゾン発生量の関係に基づい
て、オゾン発生指令値に対応した前記酸素濃度の高いガ
ス流量になるように、操作盤によってバルブの開閉を制
御する手段、高濃度酸素導入手段の出口側に酸素濃度の
高いガスを貯蔵するリザーブタンクを設けること、高濃
度酸素導入手段の出口側に酸素濃度の高いガスを昇圧す
る昇圧ポンプを設けること、等によって構成される。
【0017】
【実施例】本発明では、空気をどこから取り入れるか、
酸素富化ガスをどこに導入するか、そのガスの制御をど
うするか等を検討した結果、オゾン発生装置の容量、ま
たは使用目的のオゾン処理の負荷変動などにより、次の
ような様々な組み合わせが必要となった。
【0018】(1)実施例1(請求項1、2、3、5の
発明) 本実施例では、図3に示す装置を図1の小中容量のシス
テムに適用した。図3においてA点からバルブ1を介し
て導入されるのはコンプレッサCOMPの圧縮空気であ
る。PSA酸素富化装置11は圧縮空気中から酸素富化
ガスを作ることができ、このときの酸素濃度は90%以
上である。PSA酸素富化装置11の高濃度酸素はバル
ブ2を介してB点、即ち図1の空気冷却除湿装置ADの
出口側ラインに導入される。この装置の動作は以下のと
おりである。
【0019】(1−1)別途オゾン濃度計などを使用
し、発生オゾン量をモニターする。必要なオゾン量に達
しないときは操作盤C.Bにおいてバルブを開き、酸素
をオゾン原料ラインに導入する。 (1−2)原料の酸素濃度が上昇し、発生オゾン量が増
える。 (1−3)オゾン濃度計で濃度が設定値に達したらバル
ブを保持する。 (1−4)必要なオゾン量が減少したらバルブを閉じ
る。
【0020】この装置のポイントは、システムが簡単で
あり、発生量指令値が変化したとき、濃度が変化するの
を監視しながら制御するので、応答が比較的遅い。この
ため、オゾン処理の負荷変化が小さく、時間的に緩慢な
システムに適すると思われる。
【0021】(2)実施例2(請求項4の発明) 本実施例では、前記実施例1のPSA酸素富化装置11
を窒素発生装置に置き換える(図示省略)。この実施例
で使用するのは空気から窒素を取り除いたガス、つまり
窒素発生装置の排ガスである。このため、ガス中の酸素
濃度は酸素富化装置よりもだいぶ小さくなる。このた
め、最大発生量が減少し、またオゾン発生量の調整範囲
は狭くなる。一方、例えば膜分離式の窒素富化装置を使
用すると、設備費が非常に安くなり、イニシャルコスト
の低減が図れる。
【0022】(3)実施例3、4(請求項6の発明) 本実施例では前記実施例1及び2において、出口側(B
点とバルブ2の間)に流量計を設けた。図4は実施例3
の装置構成を示しており、この図において出口側に設け
た流量計12の出力は操作盤C.Bに導かれる。予め流
量とオゾン発生量の関係を求めておけば、必要なオゾン
量に対し、必要な酸素富化ガスの流量を決定することが
でき、この決定した流量に合わせるようにバルブ1、2
を開くことができる。尚実施例4も実施例3と同様に構
成されるものである。
【0023】本実施例のポイントは、流量計の分だけシ
ステムが若干複雑になることと、酸素富化ガスの流量と
オゾン発生量の関係を調べておく必要があることと、応
答が早くなることである。
【0024】(4)実施例5〜8(請求項7の発明) 本実施例では前記実施例1〜4について、出口側にリザ
ーブタンクを設け、酸素富化ガス(酸素濃度の高いガ
ス)を貯蔵できるようにした。本実施例によれば負荷変
動が激しい用途に使用できる。図5は実施例5の装置構
成を示しており、出口側にはリザーブタンク13が設け
られているとともに、前述のバルブ1は除去している。
バルブ2は通常閉じておくか、又は適度に開け、オゾン
発生装置の負担を低減する。尚バルブ2は必要になった
ときに開ける。また実施例6〜8も実施例5と同様に構
成されるものである(図示省略)。本実施例の特徴は、
急激な負荷増大に対応できること、酸素富化装置が比較
的小さくてすむこと等である。
【0025】(5)実施例9〜16 本実施例では前記実施例1〜8でB点に導入していた酸
素富化ガスをC点に入れる。前記実施例1〜8のように
高濃度酸素をB点に導入すると、オゾン発生容器内の圧
力変化は少ないが、A点からB点の圧力降下の違いによ
り、導入できる酸素富化ガスに限界がある。通常の経路
の圧力損失が小さいと酸素富化ガスは少量しか流せな
い。そこで本実施例のようにC点に導入すると容器内の
圧力変化が大きくなるが、導入できる酸素富化ガスは多
くなる。
【0026】(6)実施例17〜32(請求項8の発
明) 本実施例では前記実施例1〜16のシステムに昇圧ポン
プを設ける。図6は前記実施例1の装置に昇圧ポンプ1
4を設けた実施例17の装置構成を示している。このよ
うに昇圧ポンプ14を取り付けることにより、酸素富化
装置などでの圧力損失が大きくても、必要なだけの酸素
富化ガスを導入することができる。
【0027】また図7は前記実施例16の装置に昇圧ポ
ンプ14を設けた実施例32の装置構成を示している。
図7のようにリザーブタンク13を設ける場合は、タン
クの前に昇圧ポンプ14を設置し、タンク内に加圧した
酸素富化ガスを蓄えるのが効果的である。尚、実施例1
8〜31も前記と同様に構成されるものである。
【0028】(7)実施例33(請求項10の発明) 本実施例ではシステムをより簡単にするため、図8に示
すように別途酸素源31(酸素ボンベまたは他のライン
での余剰酸素)を用意して構成した。酸素源31の酸素
はバルブ3を介して直接B点に導入するものであり、そ
の導入量はオゾン濃度をモニターしながらバルブ3で調
整する。
【0029】(8)実施例34(請求項10、15の発
明) 本実施例では、前記実施例33における酸素を導入する
ラインに、図9に示すように流量計12を設けた。図9
において、酸素源31から導入する酸素の流量を流量計
12で監視し、酸素流量を指示値として導入酸素量を決
定する。
【0030】(9)実施例35、36 本実施例では、前記実施例33、34における酸素導入
点BをC点に変更した。
【0031】(10)実施例37、38 前記実施例33、34は大容量オゾン発生装置(図2の
装置)にも適用できる。従って本実施例では、前記実施
例33、34における酸素導入点BをE点に変更した。
【0032】(11)実施例39(請求項11の発明) 以下は、本発明を大容量型のオゾン発生装置(図2の装
置)に適用した場合の実施例を述べる。構成としては前
記実施例1とほぼ同じであるが、大容量型では空気源に
圧力がないため、PSA式酸素富化装置は使用できな
い。このため図10に示すようにVSA酸素富化装置4
1を使用する。この方式ならば、流量調整用に大気に放
出しているブロワの余剰空気を利用することができる。
【0033】(12)実施例40(請求項16の発明) 本実施例では、前記実施例39の出口側に昇圧ポンプを
設け(図示省略)、ラインへの酸素富化ガス導入をスム
ーズに行う。
【0034】(13)実施例41(請求項12の発明) 本実施例では、図11のようにブロワの余剰空気を昇圧
ポンプ14で圧縮し、PSA酸素富化装置11を使用で
きるようにした。前記VSA方式では、吸着剤の再生を
吸着塔を減圧することで行う。このため吸着剤が割れて
粉末になることがあり、これがVSA方式の弱点とされ
ている。しかし本実施例のように昇圧ポンプ14を入れ
てPSA酸素富化装置11を使用することにより、これ
を回避できる。
【0035】(14)実施例42〜44(請求項13、
14の発明) 本実施例では、前記実施例39〜41の酸素富化装置を
窒素富化装置に置き換え(図示省略)、窒素富化装置の
排ガス(窒素の量が少ないガス、従って酸素濃度が高く
なっている)をオゾン生成に用いる。
【0036】(15)実施例45〜50(請求項15の
発明) 本実施例では、前記実施例39〜44に対し、前記実施
例3、4と同様に出口側に流量計を設けた(図示省
略)。その理由は前記実施例3、4と同様で、制御の応
答を早くするためである。
【0037】(16)実施例51〜56(請求項17の
発明) 本実施例では、前記実施例39〜44に対し、前記実施
例5〜8と同様にそれぞれリザーブタンクを設けた(図
示省略)。その理由は前記実施例5〜8と同様に、急激
な負荷増大に対応できるとともに、酸素富化装置を比較
的小さくできることにある。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、空気を原
料とするオゾン発生装置の原料ラインに通常の大気より
も酸素濃度の高いガスを導入する高濃度酸素導入手段を
設け、所定の制御手段によって前記酸素濃度の高いガス
の原料ラインへの導入を制御するように構成したので、
次のような優れた効果が得られる。
【0039】オゾン発生装置の原料中の酸素濃度はオゾ
ン収率と直線的な関係となっていることが知られてい
る。つまり同じ電力を投入した場合発生するオゾンの濃
度はある程度酸素濃度に比例することとなる。濃度が比
例するとき、原料空気流量が変わらなければ発生量も同
様に増加する。
【0040】本発明の装置をオゾン発生装置に付加する
ことにより、トランスやインバータなどで定格を下回る
条件で運転する必要が薄れ、電気的な損失を低減するこ
とができる。
【0041】また、通常オゾン濃度は濃い方が処理水へ
の吸収は良くなる。このため、負荷の増加に伴ってオゾ
ン濃度を増加することは合理的である。また急な負荷の
増加を考慮し、余裕を持った装置を備えたので、通常で
の運転効率を犠牲にすることなく計画でき、非常に有意
義である。
【図面の簡単な説明】
【図1】小中容量で用いられるオゾン発生装置のシステ
ム構成図。
【図2】大容量で用いられるオゾン発生装置のシステム
構成図。
【図3】本発明の一実施例を示す要部構成図。
【図4】本発明の他の実施例を示す要部構成図。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部構成図。
【図6】本発明の他の実施例を示す要部構成図。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部構成図。
【図8】本発明の他の実施例を示す要部構成図。
【図9】本発明の他の実施例を示す要部構成図。
【図10】本発明の他の実施例を示す要部構成図。
【図11】本発明の他の実施例を示す要部構成図。
【図12】オゾン発生装置の放電電力と発生量の関係を
示す特性図。
【図13】オゾン発生装置の酸素濃度とオゾン収率の関
係を示す特性図。
【符号の説明】
C.B…操作盤 COMP…コンプレッサ RB…ルーツブルワユニット AD…空気冷却除湿装置 1,2,3…バルブ 11…PSA酸素富化装置 12…流量計 13…リザーブタンク 14…昇圧ポンプ 21…窒素富化装置 31…酸素源 41…VSA酸素富化装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空隙部を介して対向配設された高圧電極
    および接地電極を有し、前記高圧電極と接地電極間に高
    電圧を印加して前記空隙部内に流通させた原料ガス中に
    オゾンを発生させる無声放電式のオゾン発生装置におい
    て、 空気を原料とするオゾン発生装置の原料ラインに通常の
    大気よりも酸素濃度の高いガスを導入する高濃度酸素導
    入手段を設け、所定の制御手段によって前記酸素濃度の
    高いガスの原料ラインへの導入を制御することを特徴と
    するオゾン発生装置のオゾン発生量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記原料は圧縮空気を用いることを特徴
    とする請求項1に記載のオゾン発生装置のオゾン発生量
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記高濃度酸素導入手段は、空気源から
    圧縮空気を取り込んで酸素富化ガスを作るPSA酸素富
    化装置から成ることを特徴とする請求項2に記載のオゾ
    ン発生装置のオゾン発生量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記高濃度酸素導入手段は、空気から窒
    素を取り除いたガスを出力する装置から成ることを特徴
    とする請求項2に記載のオゾン発生装置のオゾン発生量
    制御装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の制御手段は、オゾン濃度を監
    視し、該オゾン濃度が指令値になるように、操作盤によ
    ってバルブの開閉を制御する手段であることを特徴とす
    る請求項2又は3又は4に記載のオゾン発生装置のオゾ
    ン発生量制御装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の制御手段は、前記高濃度酸素
    導入手段の出口に設けた流量計により、酸素濃度の高い
    ガスの流量を監視し、該流量とオゾン発生量の関係に基
    づいて、オゾン発生指令値に対応した前記酸素濃度の高
    いガス流量になるように、操作盤によってバルブの開閉
    を制御する手段であることを特徴とする請求項2又は3
    又は4に記載のオゾン発生装置のオゾン発生量制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記所定の制御手段は、高濃度酸素導入
    手段の出口側に設けられた、酸素濃度の高いガスを貯蔵
    するリザーブタンクを有していることを特徴とする請求
    項2又は3又は4又は5又は6に記載のオゾン発生装置
    のオゾン発生量制御装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の制御手段は、高濃度酸素導入
    手段の出口側に設けられ、酸素濃度の高いガスを昇圧す
    る昇圧ポンプを有していることを特徴とする請求項2又
    は3又は4又は5又は6又は7に記載のオゾン発生装置
    のオゾン発生量制御装置。
  9. 【請求項9】 前記原料はブロワから導かれる空気を用
    いることを特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置
    のオゾン発生量制御装置。
  10. 【請求項10】 前記高濃度酸素導入手段は、別設され
    た酸素源から成ることを特徴とする請求項1に記載のオ
    ゾン発生装置のオゾン発生量制御装置。
  11. 【請求項11】 前記高濃度酸素導入手段は、ブロワの
    余剰空気を取り込んで酸素富化ガスを作るVSA酸素富
    化装置から成ることを特徴とする請求項9に記載のオゾ
    ン発生装置のオゾン発生量制御装置。
  12. 【請求項12】 前記高濃度酸素導入手段は、ブロワの
    余剰空気を昇圧ポンプで圧縮した空気を取り込んで酸素
    富化ガスを作るPSA酸素富化装置から成ることを特徴
    とする請求項9に記載のオゾン発生装置のオゾン発生量
    制御装置。
  13. 【請求項13】 前記高濃度酸素導入手段は、空気から
    窒素を取り除いたガスを出力する装置から成ることを特
    徴とする請求項9に記載のオゾン発生装置のオゾン発生
    量制御装置。
  14. 【請求項14】 前記高濃度酸素導入手段は、ブロワの
    余剰空気を昇圧ポンプで圧縮した空気から窒素を取り除
    いたガスを出力する装置から成ることを特徴とする請求
    項9に記載のオゾン発生装置のオゾン発生量制御装置。
  15. 【請求項15】 前記所定の制御手段は、前記高濃度酸
    素導入手段からの空気を導入するラインに設けた流量計
    により、酸素濃度の高いガスの流量を監視し、該流量を
    指示値として導入酸素量を制御する手段であることを特
    徴とする請求項9又は10又は11又は12又は13又
    は14に記載のオゾン発生装置のオゾン発生量制御装
    置。
  16. 【請求項16】 前記所定の制御手段は、前記高濃度酸
    素導入手段の出口側に設けられた昇圧ポンプを有してい
    ることを特徴とする請求項9又は10又は11又は12
    又は13又は14又は15に記載のオゾン発生装置のオ
    ゾン発生量制御装置。
  17. 【請求項17】 前記所定の制御手段は、前記高濃度酸
    素導入手段の出口側に設けられ、酸素濃度の高いガスを
    貯蔵するリザーブタンクを有していることを特徴とする
    請求項9又は10又は11又は12又は13又は14又
    は16に記載のオゾン発生装置のオゾン発生量制御装
    置。
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