JPH10167653A - 高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石 - Google Patents

高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石

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JPH10167653A
JPH10167653A JP34040896A JP34040896A JPH10167653A JP H10167653 A JPH10167653 A JP H10167653A JP 34040896 A JP34040896 A JP 34040896A JP 34040896 A JP34040896 A JP 34040896A JP H10167653 A JPH10167653 A JP H10167653A
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JP
Japan
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gas
electromagnet
air breather
lifting electromagnet
coil case
Prior art date
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Pending
Application number
JP34040896A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Yasunaga
隆昭 安永
Fumio Morikawa
文雄 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間懸垂しても吊り上げ電磁石内部に対す
る過熱による悪影響を防止することができる高温鋼材移
送用の吊り上げ電磁石を提供する。 【解決手段】 密封構造されたコイルケース部の所定位
置にガス抜き機構を設けたことを特徴とする。このガス
抜き機構はエアブリーザー7を鉄心上部に設けるのが望
ましく、その吊り上げ電磁石の使用条件によっては穴空
きボルトにしても良い。さらに、ガス抜き機構には保護
カバー8を設けるのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温鋼材移送用の
吊り上げ電磁石に最適な、電磁石容器に関するもので、
特に移送鋼材による熱によって温度上昇しても、容器内
部のガス圧が異常上昇することを防止することができる
高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鉄所や鋳造工場等においては、鋼材を
移送するためにクレーン等で操作される吊り上げ電磁石
が使用されている。図4は摂氏600度程度になること
もある高温鋼材を懸垂して移送するのに使用される吊り
上げ電磁石の正面を切り欠いて示す斜視図で、懸垂機構
等本発明の説明に直接関係しない構造の図示は省略して
いる。図4において、1は鉄心であって、両側の外極1
aと内部の内極1bとによって構成され、外極1aと内
極1b及び底板2が形成する空間にコイル3が装着され
ている。底板2は組立て条件に対応して溶接等の手段で
鉄心1に固定され、コイル3は用途に対応して適切な特
性を備えた絶縁材と樹脂3aによってモールドされてい
る。4はコイル3に直接移送中の高温鋼材の輻射熱が及
ぶのを防止するための遮熱板であり、5はコイル3の端
部(図示せず)を覆う側板である。内極1bは外極1a
に締付けボルト6で締め付けて固定され、締付けボルト
6は鉄心1に溶接で内部を密封して固定している。即
ち、コイル3等が高温鋼材から発生するガスによって腐
食されるのを防止するために、吊り上げ電磁石の所定内
部(以降コイルケース部と称す)を、モールドや溶接に
よって密封している。図4に示した吊り上げ電磁石は、
外極1aを有する断面コ字状鉄心に内極1bを締付けボ
ルト6で一体構造とした構成を示したが、内極と外極を
一体に形成した断面E字状の鉄心の構成としても良い。
また、高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石は、耐熱対策と
して上記の遮熱板4を設ける他に、コイル用絶縁に耐熱
絶縁物を使用すると共に、絶縁物の厚さを厚くする等の
手段を施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
の構造の高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石では、通常の
移送作業においては、コイルの温度上昇を防止する機能
を備えているので支障を発生しないが、吊り上げ電磁石
による吸着時間が長引くなど異常作業の時には、コイル
の下部等が局部的に過熱されて絶縁物や樹脂からガスが
発生するが、このガスを抜く構造になってないので、鉄
心1と側板5、底板2等で形成する密封されたコイルケ
ース部内部が約50気圧位まで上昇することになり、下
記のような問題を発生する危険性がある。 コイルケース部内部圧力の異常上昇によって、コイル
ケース部の弱い部分、例えば側板5、底板2が外に向け
て膨らむ。 その結果、鉄心締付けボルト6が切折(切断)され
る。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決し、電
磁石のコイルケース部内部にガスが発生しても、発生ガ
スを外部に放出して圧力の異常上昇を抑制し、電磁石の
構成材料に影響を与えない耐高温特性を高めた高温鋼材
移送用の吊り上げ電磁石を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の高温鋼材移送用
の吊り上げ電磁石は上記の課題(問題点)を解決するた
めに、密封構造されたコイルケース部の所定位置にガス
抜き機構を設けたことを特徴とする。このガス抜き機構
はエアブリーザーを鉄心上部に設けるのが望ましく、そ
の吊り上げ電磁石の使用条件によっては、穴空きボルト
にしても良い。さらに、ガス抜き機構には保護カバーを
設けるのが望ましい。本発明の高温鋼材移送用の吊り上
げ電磁石は上記のような構成にしたから、コイルケース
部内部が高温になってガスが発生しても、上昇圧はガス
抜き機構から放出されて内部圧はガス抜き機構の構造に
よって定まる圧力以上に上昇せず、吊り上げ電磁石の構
成要素部品類が破損したり変形する恐れを無くすことが
できる。また、高温ガスを外部に排出するので、吊り上
げ電磁石の温度上昇を防止できる。ガス抜き機構に吊り
上げ電磁石機構の強度に対応して設定した圧力で作動す
るエアブリーザーを使用すると、外部の悪性ガス等がコ
イルケース部内部に侵入するのが防止され、悪環境によ
って劣化する恐れなく高温対策が施せる。条件が許され
る場合は穴空きボルトを使用すると廉価な高温対策が施
せる。さらに、ガス抜き機構に保護カバーを設けると、
環境条件に対応した保護機能として適切に作用する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図示する実施の形態によっ
て、本発明を具体的に説明する。 第1の実施の形態:図1は本発明の第1の実施の形態で
ある高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石の縦断正面図で、
本発明の説明に直接関係しない構成の図示は省略してい
て、従来のものと対応する要素機能は図4と同一の符号
を記して詳細な説明は省略する。図1において、10は
本発明の吊り上げ電磁石(以下電磁石と略称する)、7
は電磁石10の鉄心1の上中央部に溶接した台座7Aに
装着したエアブリーザーである。台座7Aにはエアブリ
ーザー7に連通する小孔7aを設け、小孔7aは鉄心1
に設けたガス抜き用通風孔1cに接続している。同図に
おいて、内極1bにはガス抜き用通風孔1cに繋がる通
風孔を設けていないが、後述する機能が得られない場合
は適切に通風孔を設ければ良い。エアブリーザー7はよ
く知られるように、内部圧力が設定圧以上になると内部
の気体は外部に放出され、逆方向には気体類は流通しな
い機能を備えている。エアブリーザー7には、大気中の
塵埃の付着等によってエアブリーザー7の機能劣化を防
止するための保護カバー8を装着し、保護カバ−8には
2ケ所の切欠穴8aを設けている。保護カバー8は環境
条件に対応して構造を設定し、不要な場合は除いても良
い。図1においては、エアブリーザー7の図示を明確に
するために、保護カバー8と共に電磁石10の寸法に対
して大きく図示している。
【0006】図1に示した構成において、電磁石10に
よる吸着時間が長引き、電磁石10のコイルケース部内
部が過熱してガスを発生し、ガス圧がエアブリーザー7
の設定圧以上になると、エアブリーザー7は作動する。
エアブリーザー7が作動すると、コイルケース部内部の
圧力ガスは、矢印aで示すように、内極1bの磁性鋼板
の間隙から台座7Aに設けた小孔7aを経由してエアブ
リーザー7に至り、さらに、エアブリーザー7から矢印
b、cで示すように、保護カバー8に設けた切欠穴8a
から外部に放出される。なお、保護カバー8はエアブリ
ーザー7の取付位置と環境条件等に対応して装着を除い
ても良い。
【0007】第2の実施の形態:図2は本発明の第2の
実施の形態である高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石10
Aを示している。なお、同図において、第1の実施の形
態と同等の部分は図1と同一の符号を付して示した。第
2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる箇所は、エ
アブリーザー7に換えて鉄心上部にガス抜き穴を空けて
そこに穴空きボルト9を使用したものである。なお、1
Aは鉄心、1Aa及び1Abは夫々吊り上げ電磁石10
Aの外極及び内極である。図2には、図1に示す保護カ
バー8の図示を省略しているが、前述したように、環境
条件に合わせて保護カバーの構造を設計して装着しても
良いし、また、除いても良い。次に、図3によって穴空
きボルトの構造を説明する。図3(A)は穴空きボルト
の平面図、同図(B)は正面図である。各図において、
穴空きボルト9は頭部9Aとねじを切った軸部9Bによ
って構成されるが、頭部9Aには図示のように水平方向
の通風孔9aが貫通しており、軸部9Bには、中心部に
先端から通風孔9aに通風孔9bが連通している。本構
造においては、吊り上げ電磁石10Aのコイルケース部
内部のガス圧が上昇すると自然に穴空きボルト9の通風
孔9bから通風孔9aを経由して外部に放出される。
【0008】本発明は以上述べた第1及び第2の各実施
の形態に限定されるものではなく、上記した技術思想に
基づいて各種構造のガス抜き機構を設ければ良いし、保
護カバーも条件に対応して形状と装着の有無を決定すれ
ば良い。例えば、第1及び第2の実施の形態ではエアブ
リーザーと穴空きボルトを使用した例について説明した
が、コイルケース部内部又は鉄心内部のガス圧が上昇し
た場合に放出する手段としては、その他、任意の構造や
機能を構成すれば良いことは当然である。また、いずれ
も鉄心の上部にガス抜き機構を設けるように説明した
が、電磁石の構造と形状及びガス抜き機構の構造等に対
応して適切な位置に設ければ良い。また、鉄心内に設け
るガス流路もガス抜き機構の条件に対応して適切に構成
すれば良い。
【0009】
【発明の効果】本発明の高温鋼材移送用の吊り上げ電磁
石は、上記のように構成されたから、次のような優れた
効果を有する。 コイルケース部内部が高温になってガスが発生して
も、上昇圧はガス抜き機構から放出されるので、内部圧
はガス抜き機構の構造によって定まる圧力以上には上昇
しない。 従って、例えば、底板の膨らみ変形と損傷や締付けボ
ルトの切損等、吊り上げ電磁石の構成要素が破損したり
変形する恐れを無くすことができる。 吊り上げ電磁石内部の高温ガスを外部に排出するの
で、当該電磁石内部の温度上昇を防止できる。 ガス抜き機構に吊り上げ電磁石の構成上の強度等に対
応して設定した圧力で作動するエアブリーザーを使用す
ると、風雨が吹き付ける戸外等で使用される電磁石で
も、悪環境によって内部を汚染されて劣化する恐れがな
く、高温対策が施せる。 ガス抜き機構として穴空きボルトを使用すると、塵埃
の少ない場所等環境条件に対応して汚染される危険のな
い場合等に簡易型の保護機能が構成できる。 ガス抜き機構に保護カバーを設けると、例えばエアブ
リーザー等のガス抜き機構に外部から塵埃等が付着して
機能が劣化するのを防止でき、環境条件に対応した保護
機能として作用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1の実施の形態である高温鋼
材移送用の吊り上げ電磁石の縦断正面図である。
【図2】本発明に基づく第2の実施の形態である高温鋼
材移送用の吊り上げ電磁石の縦断正面図である。
【図3】図2に示す第2の実施の形態の吊り上げ電磁石
に適用する穴空きボルトの構造を説明する図で、同図
(A)は平面図、同図(B)は正面図である。
【図4】従来の高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石の概要
構造を示す正面を切り欠いて示す斜視図である。
【符号の説明】
1:鉄心 1a:外極 1b:内極 1c:ガス抜き用通風孔 2:底板 3:コイル 4:遮熱板 6:締付けボルト 7:エアブリーザー(ガス抜き機構) 7A:台座 7a:小孔 8:保護カバー 8a:切欠穴 9:穴空きボルト 9a、9b:通風孔 10、10A:吊り上げ電磁石

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温鋼材を移送する吊り上げ電磁石にお
    いて、その密封構造に形成されたコイルケース部の所定
    位置にガス抜き機構を設けたことを特徴とする高温鋼材
    移送用の吊り上げ電磁石。
  2. 【請求項2】 上記ガス抜き機構は鉄心上部に設けたエ
    アブリーザーである請求項1記載の高温鋼材移送用の吊
    り上げ電磁石。
  3. 【請求項3】 上記ガス抜き機構は鉄心上部に設けた穴
    空きボルトである請求項1記載の高温鋼材移送用の吊り
    上げ電磁石。
  4. 【請求項4】 上記ガス抜き機構に保護カバーを設けた
    請求項1乃至3のいずれかに記載の高温鋼材移送用の吊
    り上げ電磁石。
JP34040896A 1996-12-06 1996-12-06 高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石 Pending JPH10167653A (ja)

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JP34040896A JPH10167653A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石

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JP (1) JPH10167653A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017519701A (ja) * 2014-06-20 2017-07-20 エッセジエッメ ガントリー ソシエタ ペル アチオニ 高温材料用の電磁リフタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017519701A (ja) * 2014-06-20 2017-07-20 エッセジエッメ ガントリー ソシエタ ペル アチオニ 高温材料用の電磁リフタ

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