JPH10231084A - 高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石 - Google Patents

高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石

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JPH10231084A
JPH10231084A JP5112597A JP5112597A JPH10231084A JP H10231084 A JPH10231084 A JP H10231084A JP 5112597 A JP5112597 A JP 5112597A JP 5112597 A JP5112597 A JP 5112597A JP H10231084 A JPH10231084 A JP H10231084A
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JP
Japan
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leak valve
electromagnet
lifting electromagnet
hanging
temperature steel
Prior art date
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Pending
Application number
JP5112597A
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English (en)
Inventor
Shukichi Shutoku
修吉 酒徳
Seiya Matsumura
盛也 松村
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常過熱による内圧の異常な上昇及び水分の
浸入による絶縁不良事故を防止する高温鋼材移送用の吊
り上げ電磁石を提供する。 【解決手段】 高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石20の
ヨーク1の上部中央にガス抜き穴22を設け、これに連
通するように自動復帰型リーク弁30を取り付ける構成
とした。なお、さらに、保護カバー11を設けるのが望
ましい。 【効果】 熱分解ガスが、密封された吊り上げ電磁石内
部に蓄積され、所定の圧力に達すると、弁棒が自動復帰
型リーク弁30のコイルばねを押し上げ、熱分解ガスは
ガス抜き穴22からリーク弁吹き出し口33を通り大気
中へ放出される。一方、熱分解ガスが放出され、吊り上
げ電磁石20内の内圧が低下すると、コイルばねの復元
力により弁棒が下がり、それにより自動復帰型リーク弁
30は閉ざされる。これにより吊り上げ電磁石内部の熱
分解ガスの発生による異常な内圧の上昇を防ぎ、コイル
絶縁への水分の浸入を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄所で使用され
る高温状態のビレット(温度500〜600℃)等の高
温鋼材移送用の吊り上げ電磁石の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】高温状態のビレット等の高温鋼材移送用
の吊り上げ電磁石は1980年頃に既に開発されたが、
この従来の吊り上げ電磁石を図3を用いて説明する。図
3は従来の吊り上げ電磁石40の構成を示している。コ
イル3はスプール2の周囲に絶縁物を介して巻かれ、コ
ンパウンド4(エポキシ樹脂)により含浸、成型され、
その周囲を溶接されたヨーク1及び底板7で囲われ、更
に、溶接されたスプール固定ボルト41により密封され
ている。また被吸着物である高温状態のビレット9から
の熱をコイル3に伝え難くするために、底板7とコイル
3の間に遮熱板8が入れられている。
【0003】このコイル3に通電することにより、ビレ
ット9、磁極(内極5、外極6)、スプール2及びヨー
ク1間に磁路が形成され、ビレット9が磁極に吸引され
る。この場合、吊り上げ電磁石40が受けるビレット9
からの熱は、磁極からヨーク1に伝わりヨーク1表面か
ら大気中に放散されるが、その一部は磁極から底板7、
遮熱板8あるいはスプール2を通り、コンパウンド4に
伝わる。またコイル3に通電することにより発生するジ
ュール熱もヨーク1表面から大気中に放散されるが、こ
の熱もコンパウンド4を通ることになる。
【0004】ところで、近年当該高温状態のビレット9
を吊り上げる際に、吊り上げ電磁石40の底板7が膨ら
むという現象が発生するようになった。本現象は吊り上
げ電磁石40のコイル3を固定しているコンパウンド4
(エポキシ樹脂)が、ビレット9からの熱あるいはコイ
ル3の上記ジュール熱により熱分解され、熱分解ガスを
多量に発生し、吊り上げ電磁石40の内圧が異常に上が
り、これによりスプール固定ボルト41が切断されたた
めと推定される。
【0005】即ち、上記従来の吊り上げ電磁石40に
は、高温状態のビレット9を長時間吊り下げているとビ
レット9の熱によりコンパウンド4が過熱される恐れが
ある。一方、吊り上げ電磁石40の小型軽量化を進める
と放熱面積が小さくなり、コイル3の温度が上昇し、コ
ンパウンド4の過熱につながる。コンパウンド4が高温
で過熱されると当該コンパウンド4が熱分解され、上記
の通り熱分解ガスが発生する。この熱分解ガスが蓄積す
ることにより、吊り上げ電磁石40は上述の通り密封さ
れているために内圧が上がる。即ち、この内圧によりコ
イル3及びスプール2が押し下げられ、スプール2とヨ
ーク1を固定しているスプール固定ボルト41を切断
し、上述の通り底板7を膨らませる。
【0006】この問題を解決するために、改良された吊
り上げ電磁石40Aを図4の縦断正面図で説明する。同
図に示すように、吊り上げ電磁石40Aはそのヨーク1
上部にガス抜き穴42を開けて、その上にエアブリーザ
10を取り付けることにした。また、同図に示される通
り、エアブリーザ10の保護として保護カバー11が取
り付けられている。なお、エアブリーザ10の代わりに
穴開けボルト(図示せず)が取り付けられた構成もあ
る。
【0007】この吊り上げ電磁石40Aの動作を図4を
用いて説明する。高温状態のビレット9を長時間吊り下
げ、ビレット9の熱によりコンパウンド4が加熱され熱
分解ガスが発生すると、熱分解ガスは、ガス抜き穴4
2、エアブリーザ10もしくは穴開けボルト(図示せ
ず)を通り、吊り上げ電磁石40A内から大気中に放出
される。このため吊り上げ電磁石40A内の内圧は上昇
することがない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヨークにガ
ス抜き穴を開けた上記吊り上げ電磁石は、高温状態のビ
レットの吸着または運搬等の使用中は問題ないが、使用
を停止した時点から吊り上げ電磁石内部の温度が低下
し、内部は大気中に比べて減圧状態となり、外部の大気
が吊り上げ電磁石の内部に逆流してくる。この大気中に
含まれた水分は、コイルの温度がある程度まで低下する
とコイル絶縁に吸着され、絶縁不良の原因となるという
問題があった。
【0009】また、高温状態のビレットを長時間吊り上
げていると、このビレットからの熱により、ヨーク及び
スプール全体の温度が上がり、磁気飽和に達して、ビレ
ットを吊り上げられないことがしばしば発生する。これ
に対して、吊り上げ電磁石に水をかけたり、あるいは水
に浸けたりしてヨークを冷却することが行われる。この
とき、ヨーク上部にガス抜き穴が開けられた上記吊り上
げ電磁石においては、水あるいは水蒸気が吊り上げ電磁
石内部に浸入し、絶縁不良の原因となるという問題があ
った。
【0010】本発明は、従来の吊り上げ電磁石の上記課
題(問題点)を解決し、吊り上げ電磁石の過熱による内
圧の異常な上昇により、スプール固定ボルトの折損や底
板を膨らませるという事態を防止するとともに、ヨーク
部に穴を開けることによって生じるコイル絶縁への水分
の浸入を防止して、絶縁不良事故の発生を防止する高温
鋼材移送用の吊り上げ電磁石を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の高温鋼材移送用
の吊り上げ電磁石は、密封構造に形成された吊り上げ電
磁石のヨーク上部にガス抜き穴を設け、このガス抜き穴
に連通するように自動復帰型リーク弁を設けるように構
成した。この場合、上記自動復帰型リーク弁は通気性の
ある保護カバーで囲むのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1を用
いて説明する。同図は、本発明の高温鋼材移送用の吊り
上げ電磁石の構成を示す縦断正面図である。なお、図1
において、図4の構成と同等の部分は図4と同一の符号
を付して示した。本発明の吊り上げ電磁石20は密封構
造に形成されるが、そのヨーク1の上部中央に熱分解ガ
スを放出するためのガス抜き穴22を開け、そのガス抜
き穴22に連通するように自動復帰型リーク弁30をヨ
ーク1の上面に取り付けるという構成とする。なお、リ
ーク弁30の具体例を図2に示す。
【0013】次に、本発明の作用を図1、図2によって
説明する。図2は自動復帰型リーク弁の半部縦断正面図
である。同図において、30は自動復帰型リーク弁、3
1は弁棒、32はコイルばね、33はリーク弁吹き出し
口である。図1に示す吊り上げ電磁石20により、50
0〜600℃の高温状態のビレット9を長時間吊り下
げ、ビレット9の熱によりコンパウンド4が過熱される
と、上述の通り熱分解ガスが発生する。熱分解ガスが密
封された吊り上げ電磁石20内部に蓄積され、所定の圧
力に達すると、図2に示した弁棒31がリーク弁30の
コイルばね32を押し上げ、熱分解ガスはガス抜き穴2
2からリーク弁吹き出し口33を通り大気中へ放出され
る。このように熱分解ガスが放出され、吊り上げ電磁石
20内の内圧が低下すると、コイルばね32の復元力に
より、弁棒31が下がり、自動復帰型リーク弁30は閉
ざされる。従って、吊り上げ電磁石20の使用を停止
し、電磁石内部の温度が低下することにより大気より減
圧状態となっても外部の大気中に含まれる水分の浸入は
防止されるから、コイル絶縁への水分の浸入を防止する
ことができる。
【0014】なお、熱分解ガスの放出設定圧力は、底板
7が変形しない程度ということと、コイルばね32の追
随性を考慮して2〜3kgf/cm2が望ましい。更
に、図1に破線で示すように、リーク弁30に対して通
気性のある保護カバー11で囲むようにすればリーク弁
30の機械的損傷が防止される。本発明は、上記実施の
形態には限定されない。例えば、自動復帰型リーク弁の
構造や取り付け位置については、上記の実施の形態に限
定されず種々の改変が考えられる。
【0015】
【発明の効果】本発明の高温鋼材移送用の吊り上げ電磁
石は、従来のものに比べ、以下のような優れた効果を有
する。 (1)吊り上げ電磁石の内部で熱分解ガスが多量に発生
しても、内圧が上記放出設定圧力に達すれば、ガス抜き
穴を介して自動復帰型リーク弁から熱分解ガスが放出さ
れるため、吊り上げ電磁石内部の圧力が異常に高くなる
という事態を防止できる。これにより内圧上昇により引
き起こされるスプール固定ボルトの切断や底板の変形の
防止が可能となる。 (2)吊り上げ電磁石内部と大気とが通じるのは、熱分
解ガスがガス抜き穴からリーク弁吹き出し口を通り大気
中に放出される時のみであり、その時以外は上記リーク
弁中のコイルばねによりリーク弁は閉ざされた状態であ
るので、大気が逆流し、その大気中に含まれる水分が吊
り上げ電磁石内部に浸入することはない。長時間の使用
等により吊り上げ電磁石が異常に過熱される事態が生
じ、この冷却のために、万一、水をかける場合や、水中
に浸漬することがあっても、水及び水蒸気が流入する恐
れはなく、吊り上げ電磁石内部のコイル絶縁が水分によ
る絶縁劣化を引き起こす恐れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である高温鋼材移送用の
吊り上げ電磁石の構成を示す縦断正面図である。
【図2】本発明を構成する自動復帰型リーク弁の半部縦
断正面図である。
【図3】従来の高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石の構成
を示す一部を切り欠いた斜視図である。
【図4】図3の従来の吊り上げ電磁石の改良構造を示す
縦断正面図である。
【符号の説明】
1:ヨーク 9:高温状態のビレット 11:保護カバー 20:吊り上げ電磁石 22:ガス抜き穴 30:自動復帰型リーク弁 31:弁棒 32:コイルばね 33:リーク弁吹き出し口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封構造に形成された吊り上げ電磁石に
    おいて、 当該吊り上げ電磁石のヨーク上部にガス抜き穴を設け、
    このガス抜き穴に連通するように自動復帰型リーク弁を
    設けたことを特徴とする高温鋼材移送用の吊り上げ電磁
    石。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高温鋼材移送用の吊り上
    げ電磁石において、 上記自動復帰型リーク弁を通気性のある保護カバーで囲
    むようにしたことを特徴とする高温鋼材移送用の吊り上
    げ電磁石。
JP5112597A 1997-02-20 1997-02-20 高温鋼材移送用の吊り上げ電磁石 Pending JPH10231084A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103203757A (zh) * 2012-01-12 2013-07-17 上海京美电脑机械有限公司 电磁式抓取机构
KR101414087B1 (ko) * 2013-05-14 2014-07-01 황원규 리프팅용 자석
JP2015126845A (ja) * 2013-12-30 2015-07-09 精宏機械株式会社 水分除去装置を備える炊飯システムとその炊飯システムに用いられる水分除去装置
CN106794968A (zh) * 2014-09-09 2017-05-31 Sgm台架股份公司 具有电永磁体的起重器

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US10144618B2 (en) 2014-09-09 2018-12-04 Sgm Magnetics S.P.A. Lifter with electropermanent magnets

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