JPH10167321A - 簡易開封手段を有する引き裂き可能なフィルムにより包装された物品及び簡易開封手段の取付方法と装置 - Google Patents

簡易開封手段を有する引き裂き可能なフィルムにより包装された物品及び簡易開封手段の取付方法と装置

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JPH10167321A
JPH10167321A JP8332395A JP33239596A JPH10167321A JP H10167321 A JPH10167321 A JP H10167321A JP 8332395 A JP8332395 A JP 8332395A JP 33239596 A JP33239596 A JP 33239596A JP H10167321 A JPH10167321 A JP H10167321A
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packaged
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Douni Kiyarieeru
ドゥニ キャリェール
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TECME SA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き裂き可能なフィルムに施した切込みと、
その切込みを覆うようにフィルムの外面に貼り付けた開
封用の小片とによって、被包装物を包むフィルムの開封
を簡便かつ確実ににならしめる。 【解決手段】 少なくとも被包装物1の一部または全体
が引き裂き可能なフィルム2により包装されており、そ
のフィルム2の所要位置に入れられた切込み3を有す
る、切込み3を覆うようにフィルム2の外面に固定部分
6を含む開封用の小片5を接着または融着してフィルム
包装物品の簡易開封手段を構成する。上記切込み3は直
線部をなし、その切込み3に対して少なくとも直角に交
わる方向となる位置に、上記固定部分6とその延長線上
に任意に延びる摘み部分8とからなる上記開封用の小片
5を貼り付け、その小片5を引張って切込み両端からフ
ィルム2が引き裂けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、簡易開封手段を
有する引き裂き可能なフィルムにより包装された物品及
び簡易開封手段の取付方法と装置とに関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】スーパーマーケットな
どで販売されていて、日常頻繁に消費される商品、たと
えば食品、書籍、カセット、CD、煙草等の多種類の商
品の単体またほ集合体の少なくとも、その一部がプラス
チックのフィルムにより包装されている。
【0003】一般的には、最終的に消費者により引き裂
かれることになるフィルムにより全体を覆う包装(形
態)、場合によっては一部を覆う包装形態は、個包装、
集積包装のいずれについても行われており、引き裂き可
能なフィルムとしては、ポリ塩化ビニール、ポリプロピ
レン、ポリエチレンなどが採用されている。
【0004】とりわけ、引き裂き可能なフィルムの中
で、包装用フィルムとしては、1軸または2軸延伸され
た熱収縮フィルムが、その熱収縮性の故に個包装、集積
包装などに広く使用されており、それなりに引き裂き可
能なフィルムによる一部または全体を覆う包装形態には
満足すべきものがあるが、包装後の消費者によるフィル
ムの開封性に課題がある。
【0005】引き裂き可能なフィルム、特に熱収縮フィ
ルムの場合には、これまでフィルムに開封用のミシン目
を入れたり、切り込みを入れることを断念せざるを得な
かった。その理由としては、この種のフィルムは商品、
すなわち被包装物が単体または集合体であっても、被包
装物に直接接触している。このため被包装物を痛めない
ように熱収縮前またはフィルム掛け前にミシン目を入れ
るか切り込みを入れることになる。このような手段で
は、とりわけ熱収縮時に致命的ともいえる切り込みやミ
シン目の拡大が見られる。またフィルムを掛けるときに
切り裂きが発生することもある。さらに、この種のフィ
ルムの脆弱さ(厚さ12〜20μ)によって、切り込
み、ミシン目の存在が被包装物を痛ある余地すらあるこ
と、さらには、包装された商品の取扱い時に必要なフィ
ルムの強度に見逃し得ない影響があることなどが考えら
れる。
【0006】切り抜き、引き裂きのきっかけとなる、引
き裂きミシン目を予め入れた包装形態はすでに存在す
る。しかしそのような開封手段は、段ボールの側面、成
形された硬質プラスチック、引き裂き不可能な延伸フィ
ルム、熱収縮されないフィルムなど、強度を持つ包装材
料に限られる。この場合には、かなりの長さになる切り
込み、ミシン目をいれる工程が包装の工程の前に必要と
なる。さらに決められた位置に厳密に切り込み、ミシン
目を入れる必要がある。従って便利で扱いやすい開封手
段とは言い難いものがある。
【0007】引き裂き可能なフィルムの簡易開封手段と
しては、粉末コーヒー、板チョコレートなどの包装形態
に看られるように、周辺部にあるテープの外周部分にV
字状やU字状の切り込みを入れる方法がある。しかしこ
の場合には、切り込みが必ずしも見やすいとは限らず、
引き裂きの十分なきっかけを得られない恨みがある。ま
た予め目的に添ったテープを装着していないフィルムで
は、この包装形態は使えない。
【0008】したがって、そのような簡易な開封手段を
採用するに当たっては、被包装物とフィルムの間に、引
き裂きのためのテープまたは細紐を装着することが必要
となる。またテープや細紐は、その先端がフリーで消費
者が摘めるようにしなければならないので、この開封手
段はデリケートでハイコストであるのみならず、使用さ
れるフィルムの性質によっては、テープや細紐の存在に
もかかわらず、必ずしも開封が確実とは言い難く、主と
して比較的単純な形状で大量に生産される商品(例えば
煙草、カセット、書籍、CD等)に使用される傾向があ
った。
【0009】これまでにも、引き裂き可能なフィルムの
開封手段は考えられてきたが、その殆どは実用化に乏し
く、少量生産の物品のフィルム包装では、消費者による
フィルムの開封にカッター、鋏といった刃物を使わざる
を得ず、現在においても怪我や商品の破損等のリスクが
ある。
【0010】米国特許第3,442436号明細書に開
示された、熱収縮前または後に実施できる簡易開封手段
は、折れ線に沿って少なくとも三角形に打ち抜きをなす
ように切り取るか、または焼き切ることによるものであ
り、三角形の頂点はフリーで底辺はフィルムとしっかり
繋がって入る。この三角形は開封時に引っ張られるフラ
ップとなる。
【0011】さらに折れ線の上にシールを貼り付ける開
封手段もあるが、古くから知られたこの折れ線に沿う開
封手段が実用化されないのは、幾つかの解決されない課
題による。先ず完全に手作業で突施する場合を除き、商
品を傷付けること無く折れ線に沿った打ち抜きを実施す
るのが事実上不可能であること、切り取りをフィルム掛
けの前工程、熱収縮の前工程で実施した場合、切り取り
部分の変形が包装作業時に生じ、とりわけ熱収縮時に生
ずる応力によりフィルムの損傷が発生することがあるこ
と、などある。この米国特許に謳われた簡易開封手段を
適正なコストで工業的、高速、自動的に実施することは
極めて困難なこととされている。
【0012】この発明は、引き裂き可能なフィルム、と
りわけ熱収縮フィルムによって被包装物の一部分または
全体に実施された個包装、集積包装の新たな簡易開封手
段及び製造方法と製造装置を提案することで、上記従来
の課題を解決せんとするものである。
【0013】この発明は、際立ってシンプルかつ有効
で、あらゆる形状、性質の被包装物またはその集合体、
フィルムに対応でき、被包装物すなわち商品を痛めるこ
と無く、工業的、高速、自動的に実施できる新たな簡易
開封手段を備えたフィルム包装物品及びその簡易開封手
段の取付方法と装置とを提供することにある。
【0014】またこの発明は、被包装物の移動中に連続
・高速にて実施でき、ラベル張り機に似た形の自動、コ
ンパクトで連続高速で作動する製造装置で実施し得る新
たな簡易開封手段を備えたフィルム包装物品及びその簡
易開封手段の取付方法とを提供することにある。
【0015】この発明は、包装の仕上がり外観、殊に密
封性、防水性、商品の保存性に影響を与えない簡易開封
手段を備えた包装形態の実現を提案するものであり、さ
らには、あらゆる種類の包装対象物、殊に柔軟な物体
(食品、チーズ片、珈琲他)、堅い物体(カセット、C
D、煙草等)に、包装対象物を汚染、破損すること無く
実施できる新たな簡易開封手段を備えたフィルム包装物
品及びその簡易開封手段の取付方法とを提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
の簡易開封手段を有する引き裂き可能なフィルムにより
包装された物品は、少なくとも被包装物の一部または全
体が引き裂き可能なフィルムにより包装されており、そ
のフィルムの所要位置に入れられた切込みを有し、その
切込みを覆うようにフィルムの外面に固定部分を含む開
封用の小片が接着または融着されて構成された簡易開封
手段を有する物品であって、上記切込みは直線部をな
し、その切込みに対して少なくとも直角に交わる方向と
なる位置に、上記固定部分とその延長線上に任意に延び
る摘み部分とからなる上記開封用の小片が貼り付けられ
ている、というものである。
【0017】このような構成では、上記切込みに対し、
少なくとも明らかに直角方向に引張力が働くことによ
り、異なった性質のフィルムの簡易開封が実現されるよ
うに直線の切込みと摘み部分を有する小片との組み合わ
せにより、ほとんど全てのフィルム、とりわけ熱収縮フ
ィルムについて簡易開封が実現されることは明らかであ
る。
【0018】したがって、上記米国特許明細書に記載の
ものとは異なり、予め引き裂き方向を決めるために、フ
ィルムから破断線を成す小片の切り出しが不要であり、
さらには、この発明による簡易開封方式が単純化された
ものであることから、ローコストでの工業下、簡単な形
での自動化が可能となる。
【0019】この発明の優位さとして、切込みの位置
が、摘みが伸びているほうの固定部分の辺により近くな
るように開封用の小片が貼り付けられることがあり、固
定部分が切込みに対し直角に広がって入る。切込みか
ら、摘みと反対方向の固定部の辺の間での距離が、摘み
のあるほうの辺までの距離よりも大きい。
【0020】切込みから固定部分の方向の長さは、その
反対部分の長さより5mm長く、この差は10〜50m
mの範囲がこのましく、また切込みの長さは2〜50m
m、好ましくは5〜15mmであり、固定部分の50%
〜90%に設定される、というものである。
【0021】この発明は、引き裂き可能なプラスチック
のフィルム、とりわけ熱収縮フィルムによる少なくとも
被包装物の一部を覆う、この簡易開封手段をつけた包装
形態そのものも対象とするものであり、この簡易開封手
段を装着したフィルムで包装された被包装物の単体また
は集合体そのものも対象とする。
【0022】この発明は、この簡易包装装置を使いって
包装を行う方式そのものも対象とする、すなわち、前段
で定義されたフィルムを使い、単体または集合体を問わ
ず被包装物をフィルムにより包装した後工程において、
簡易開封手段を構成する方式そのものをさす。
【0023】この発明は、少なくとも、予め被包装物ま
たはその集合体の周囲に位置し、かつ加工された被包装
物の一部を覆う引き裂き可能なフィルムによる包装物品
の該フィルムに入れられた切込みと、その切込みを覆う
ようにフィルムの外側に張り付けられるか融着される固
定部分を含む開封用の小片とにより構成される簡易開封
手段の取付方法をその内容とする。
【0024】この発明による取付方法は、被包装物を包
装した状態で上記フィルムの所要個所に直線の切込みを
施し、その切込みの方向に対して少なくとも明らかに直
角に交わる方向に沿って、固定部分の延長線上に任意に
伸びる摘み部分を有する開封用の小片を、切込みを塞ぐ
ように、上記固定部分をフィルムの外側に接着または融
着により貼り付けて摘み部分と共に取付けてなる、とい
うものである。
【0025】この発明の優位さとして、切込みと開封用
の小片の貼り付けは連続して、切込みと少なくとも明ら
かに直角の方向に従って、絶えること無く連続して移動
する単体または集合体を被包装物とするフィルム包装物
品に対し、連続して切込みと開封用の小片の貼り付けを
実施することにある。
【0026】この発明の優位さとして、切込みの実施に
当たりフィルム包装物品の進行方向に対して少なくとも
明らかに平行に設定された軸線の周りを移動するロータ
リー刃の使用がある。
【0027】この発明の優位さとして、切込みの実施
が、フィルムを通り刃が内部に侵入する度合いを制限す
る目的で、刃がフィルムに触れた際に被包装物(商品)
の保護の範囲を決定する機能を持つ稼働式の支持体に取
り付けられた刃を含む切込み装置によって実施されるこ
とが挙げられる。
【0028】この発明は、この発明による引き裂き可能
なフィルムにより包装された物品の簡易開封手段を実施
するための製造装置をもその対象とする。
【0029】この発明の取付装置は、途切れること無く
連続して搬送されるプラスチックのフィルムにより予め
少なくともその一部包装された単体または集合体による
被包装物を誘導・搬送する装置と、上記被包装物を覆う
フィルムに直線の切り込みを入れる装置と、上記切込み
装置の次の小片の貼り付け位置にあって、上記被包装物
を覆おうフィルムの上に、上記切込み装置により入れら
れた切込みに少なくとも明らかに直角方向に位置する固
定部分とその延長をなす摘み部分を含む開封用の小片に
よるシールを貼り付ける自動装置と、上記切込み装置の
位置でフィルム包装物品の検知を行う一番目の検出器及
び、該検出器が新たに切込み装置の位置にてフィルム包
装物品を感知した時に装置を起動させる手段と、上記開
封用の小片の貼付け装置の位置でフィルム包装物品の検
知を行う二番目の検出器及び、該検出器が新たに貼付け
装置の位置にてフィルム包装物品を感知した時に装置を
起動させる手段とからなる、というものである。
【0030】かかる構成による簡易開封手段の取付装置
は非常にコンパクト、シンプル、廉価であるばかりか高
遠で連続作業が可能である。この発明の優位さとして、
ロータリー式のカッターはエアーシリンダーにより作動
し、小片の貼付け装置は電子式または電磁式のラベル貼
り装置を含むことがある。
【0031】この発明の取付装置は、シンプルな自動ラ
ベル貼り機と同類同等の作動をさせることも可能であ
り、また上記または下記の様々な特色の一部またはその
すべての組み合わせに特徴付けられるものであることは
いうまでもない。
【0032】
【発明の実施の形態】添付図面は、この発明のその他の
特色、優位な点を、この発明の実施に対し何等の制限を
設けるものではない一つの例を説明するもので、この添
付図面を根拠とする記述により、この発明を明らかとな
すものである。
【0033】図1において、破線で現せられる全体的に
直方体を包装対象物(以下被包装物という)を符号1で
示し、それを覆う引き裂き可能なフィルムを符号2とし
て示す。
【0034】この発明による簡易開封手段は、被包装物
1が他のあらゆる形状でも、また単体,集合体であろう
と実施が可能である。またフィルム2が一次的包装、二
次的包装、かつまた副次的な包装、個包装、集積包装の
いずれを構成するものであってもよく、フィルム2は被
包装物1の一部または全体を被覆した状態で全体的な加
工(熱収縮)を受ける。そしてこの時点でフィルム2は
包装の最終的な外観を保つに至る。
【0035】この実施形態におけるフィルム2は熱収縮
フィルムであるが、引き裂き可能なあらゆるプラスチッ
クのフィルムに応用が可能である。引き裂き可能なフィ
ルムとしては1軸または2軸延軸の延伸フィルムを挙げ
ることができ、とりわけ熱収縮フィルムが挙げられる。
フィルム2は包装後における熱収縮処理により、一般に
被包装物1に直接触れる形で使用される。被包装物1と
しては、一般的に軟質な食品(チーズの一片、食肉その
他)、一般的に硬質な非食品(カセット、書籍、CD、
煙草その他)が対象となる。
【0036】被包装物1は、フィルム2と簡易開封手段
4を含む形で包装されている。この簡易開封手段4は、
以下のものにより構成されている。一般に10ミクロン
前後(15〜20ミクロン)程度の薄いフィルム2では
完全に切り込んだ形で、少なくともその厚みの途中まで
切り込まれた状態で、形成された直線の切込み3、フィ
ルム2の外側7に切込み3を覆う形で接着、溶着された
固定部分6と摘み部分8とからなる開封用の小片5から
なる。消費者は開封用の小片5に上記摘み部分8がある
ことによって、簡易開封手段4をとらえることが可能と
なる。
【0037】この発明においてフィルム2に入れられる
切込みの方向、位置は、フィルム2に対しても、また被
包装物1に対しても重要では無く任意に設定でき、直線
的である限りおいて、交差した複数の切込みであっても
よい。また固定部分6に近接し、そこから任意に伸びて
いる摘み部分8は開封用の小片5の一部分をなす。開封
用の小片5は、切り込みに対し明らかに直角に交わる固
定部分6から伸びる摘み部分8とともに、フィルム2の
上に切込み3に応じて位置決め、貼り付けが行われる。
【0038】開封に当たっては、消費者は摘み部分8を
引き開封用の小片5に引張力を加える。それを引き上げ
ることにより摘み部分8はフィルム2から離れる。先ず
固定部分6のうち摘み部分8の近接部分12がフィルム
から剥がれる。この剥がれは固定部分6と摘み部分8の
境に当たる共通部9と切り裂き3の間に広がる。
【0039】この剥離が切込み3に達する時、切込み3
に応じて切込み両端が広がる傾向を見せる。このことに
より一般的に多様な線に沿って生じるフィルム2の引き
裂きが引き起こされる(図2参照)。真っ直ぐな切込み
3は、フィルム2を通じて、その切込み両端16、17
のそれぞれが引裂き線14、15の端緒となる微細な直
線の裂け目を誘発する。開封用の小片5は、固定部分6
が切込み3を完全に覆うように調整、組み合わされる。
このようにして被包装物1と外部の間に機密性が保たれ
る。
【0040】開封用の小片5には、切込み3を覆うよう
に貼り付けられるプラスチックのフィルムで出来上がっ
たシールを使うことがでさる。このシールによる小片5
には固定部分6を構成するようにフィルム2の上にはら
れる小片5の少なくとも一部に接着剤、粘着剤10が塗
布される。
【0041】摘み部分8は、シールの一部分をなし、固
定部分6に隣接し、フィルム2との接着防止のために、
接着剤、粘着剤は塗布されないか、それを無効にするた
めにニス、紙、フィルムなどが施される。また容易な引
き剥がしが可能となるようにオープンタイプの接着剤を
塗布することもある。いずれにせよ、摘み部分8ほ最終
的にフィルム2に接着されることはなく、開封用に消費
者に引っ張られることが可能な状態になければならな
い。
【0042】開封用の小片5のフィルム2に貼り付けら
れる固定部分6に塗布される接着剤または粘着剤10に
は、ホットメルト、圧着剤等を始めその他のあらゆる性
質のものを使用でき、固定部分6はフィルム2に融着を
始め、他の公知のあらゆる方法で貼り付けられる。いず
れにせよ固定部分6をフィルム2に固定するための方法
として、接着剤、粘着剤、融着いずれの方法を使って
も、前記のように、切込み3の位置まで開封のための小
片5がフィルム2から離れるように消費者が摘み部分8
に引張力をかけた時に固定部分6の近接部分12が剥が
れるものでなければならない。
【0043】しかし、接着剤、粘着剤、融着のいずれの
方法を採っても、小片5に加えられる引張力と切込み3
によって引き起こされる引き裂きのために、図2で表さ
れるように摘み部分5とは反対側の固定部分6の残留部
13がフィルム2から剥がれないように、固定部分6の
一部をなす上記残留部13が、フィルム2上に保持され
るのに十分な効力があることが必要となる。
【0044】この発明の優位さとして、開封用の小片5
は、切込み3が摘み部分8と固定部分6の共通辺9によ
り近くなる位置に貼り付けられる。必要とあれば、固定
部6に塗布される接着剤が摘み部8の反対側にある残留
部13に塗布されるが、切込み3共通辺9の線の間に広
がる近接部分12の接着剤よりも強力物を選べる。例と
して、摘み部分8、固定部分6の近接部分12、すなわ
ち切込み3との間にオープンタイプの接着剤を使うのに
対し、残りの残留部分13には非オープンタイプの強力
な接着剤を塗布することがある。
【0045】しかし、このような接着手段は特殊の場合
に限られる。なんとなれば、近接部分12が捲れて切込
み3が現れ、切込み両端16,17から引き裂きが始ま
るとフィルム2からの抵抗力が大いに減じて引裂き線1
4、15が生ずるようになるからである。
【0046】被包装物1が食品の場合には、固定部分6
のフィルム2の上の切込み3に正対する部分には接着
剤、粘着剤等をつけないか、またはフィルム、紙、ニス
などで該当部分を覆うことで接着性を無効にすることが
ある。このようにして、食品と触れる部分を衛生的に保
つために、化学的、生物学的に不活性の状態を保つこと
ができる。これについては、食品包装専用の接着剤、粘
着剤を使用する方法もあり得る。
【0047】この発明の優位さとして、開封用の小片5
は、その国定部分6に接着剤が塗布されたシール状であ
り、シールの一部分である摘み部分8では接着剤が付か
ないか無効にされている。一般的に、シールは図7
(D)のようなテープ46(例えばシリコンテープ)な
どと組み合わされ、テープ46から由由に剥がれるもの
とする。摘み部分8もまたその正面で、シールを自由に
剥がせるテープ46が切り抜かれ、切り抜きが、開封用
の小片5がフィルム2に接着される時にしかるべき場所
に残るよう加工された一部分をなす。
【0048】この発明の有利さとして、固定部分6の切
込み3に対して直角に交わる部分の長さにおいて、残存
部分13に当たる部分の長さが、その反対側、すなわち
摘み部分8側に比ベて5mm長くなっている。なお、切
込み3の長さは2mmから50mmで固定部分6の同一
方向の長さの50%から90%に設定される。これらの
サイズはその素材面積にかかわらず引き裂き可能なフィ
ルム2に対して、通常の粘着シールタイプの開封用の小
片5と共に有利かつ有効であった。
【0049】添付図面に示された実施の方法において、
この実施形態では切込み3と平行になる摘み部分8の幅
が固定部分6の幅よりも狭く設定されている。このこと
により、使用される材料の節約を図り、より易しく摘み
部分8とそれを引くべき方向を見い出すことができる。
【0050】このようにして、この発明の簡易開封手段
4は簡単に、とりわけ単純に迷うこと無く使用でき、同
様に、摘み部分8の幅がその長さより短く設定されてい
る。これは、切込み3が開けられた時に両方の縁をより
速やかに広げる効果を持たせたものである。固定部分6
は切込み3を軸として中心を決めている。また摘み部分
8は固定部分6と切込み3軸に中心を取っている。
【0051】添付図面は、予め切り裂き可能なフィルム
2により少なくともその一部を覆う包装された単体また
は集合体に対し、上記切込み3と開封用の小片5とによ
る簡易開封装置を取り付ける方法と取付装置の実現の一
例を示したものである。
【0052】上記の被包装物1に対し、予めフィルム2
を掛け加工することにより被包装物品1がその最終的な
形を取った後に、この発明による方法が実施されること
は特記に値する。この方法は、その最終段階または途中
の段階(後工程で別の包装を実施する場合)で包装ライ
ンに組み込むことが可能である。またそれとは別に完全
に独立した形で、単体または集合体を包む引き裂き可能
なフィルムに実施することも可能である。またこの取付
装置のみ設置し、予め包装されたものにこの簡易開封手
段を別途取り付けることも可能である。
【0053】図に示される取付装置は一般的に自動のラ
ベル貼り機の外観を持つ。例として示された被包装物1
は全体として平行六面体であると見做される。しかしな
がら、この形状はいかなる場合においてもそうあらねば
ならない、というものではなく、この発明による方法と
装置はその他のあらゆる形状の単体、集合体に実施が可
能である。
【0054】この発明による取付装置は、電動モーター
57を駆動源とする下コンベアー21を支えるフレーム
により構成され、予め引き裂き可能なフィルム2により
包装された単体または集合体の被包装物(以下フィルム
包装物品100という)を、一定の速度で連続して一つ
づつ誘導、搬送する。下コンベアー21は、開封用の小
片5を貼り付けるスペース、切込み3を入れる装置が作
動できるスペースが確保できるように平行に設置された
同じ幅を持つ二つの無限軌道21a,2bにより組成さ
れる(図12参照)。
【0055】直線の切込み3を入れる装置22が下コン
ベンアー21の下に設置される、また搬送方向の僅か先
に開封用の小片5の貼付け装置23がおかれる。またこ
の取付装置には、切込み装置22の位置においてフィル
ム包装物品100の存在を感知する一番目の検出器24
と、貼付け装置23の位置での検知のための二番目の検
出器25が装備される。この検出器25は光学式であ
る。
【0056】フィルム包装物品100は、下コンベアー
21と上コンベアー39により誘導、搬送される。上コ
ンベアー39はベルトローラー式で、下コンベアー21
に対し垂直方向に柔軟動くように装着される。上コンベ
アー39は下コンベアー21と同調する。上コンベアー
39は少なくとも切込み装置22、貼付け装置23に正
対する位置を占めるようにおかれる。
【0057】上コンベアー39は有効なことにフレーム
に調整可能な制御機構40を通じて固定されている。垂
直のガイドレールとウォーム捩子を組み合わされたハン
ドル41により、被包装物1の高さに合わせ、下コンベ
アー21との距離(上コンベアー39の位置)を調整す
る。同様に下コンベアー21の両側面にとりつけられた
ガイド42によりフィルム包装物品100の搬送を誘導
する。この両側面のガイド42は可動式の支持装置58
により、フィルム包装物品100の進行方向に対し先窄
まりとなるように設置され、その開き具合は任意に設定
できるものとする。
【0058】またこの取付装置には、新たなフィルム包
装物品100を切込み装置22の位置に感知するや、切
込み装置22を作動させる電子式の自動装置が装備され
ている。同様に二番目の検出器25がフィルム包装物品
100を貼付け装置23の位置に感知するや、貼付け装
置23を作動させる電子式の自動装置が装備されてい
る。操作盤上で、一般的な製造装置の調整操作が可能で
ある。
【0059】図8(A)〜(C)は切込み装置22の詳
細図である。この切込み装置22は、水平軸28の周り
を移動するロータリー式のカッター27により構成され
る。この軸はフレームに対し固定で下コンベアー21に
拠るフィルム包装物品100の搬送方向に平行に伸びて
いる。カッター27は垂直に作動し、フィルム包装物品
100の搬送方向に直角に交わる面一垂直横断面に沿っ
て作動する。このカッター27は軸28の回りを回転す
るが、その動きはフレーム20に固定されたエアーシリ
ンダー29により制御される。エアシリンダー29のア
ーム30は連続棒31に接続され、連続棒31はカッタ
ー27と一体化されたクランク32に接続されている。
このように組み合わされたクランク32と連続棒31の
メカニックに拠ってエアシリンダー29の作動に合わ
せ、カッター27に回転運動をなさしめる。
【0060】カッター27の回転軸28は、下コンベア
ー21に対して、機構全体がエアシリンダー29のアー
ム30が伸びようとするときに(図8(A)〜(C)、
フレーム20にとりつけられた下コンベアー21の中央
に位置する板を通して、カッター27が円弧を描く運動
をするように、下コンベアー21a,21bの桁に沿っ
て伸びている。横断方向すなわち、フィルム包装物品1
の進行方向に対し直角に交わる方向の直線の切込み3を
被包装物1を包むフィルム2を通して、切り込んで入れ
るために、被包装物1の下面にカッターの切削部の外縁
部分が触れるように、外線部分がプレート34の上面か
ら出るようにする。また切込み3の長さは回転軸28と
カッター27の長さの関係及び切削部の食い込み量によ
り規定される。
【0061】カッター27は回転軸28の周りを回転す
る支持体36に取り付けられた切削刃により構成され
る。クランク32は支持体36に固定される。クランク
32は支持体36の延長線をなす。フィルム2を通して
切削刃が侵入する量を規制するために、支持体36は回
転軸28の周りで円運動するように取り付けられ、フィ
ルム2と接する安全面37の作動範囲を規定する。図8
で示されるような回転刃の場合、安全面37の及ぶ範囲
は回転軸28の周囲の回転面となる。
【0062】切削刃35は、安全面37との関係におい
て、突き出ている切削刃35の高さを調節できるように
支持体36に取り付けられる。切削刃35は着脱可能に
組み立てられる。また回転軸28はそれ自身に高さの位
置調整機能、例えば図8(A)〜(C)に示すような二
つの長穴とボルトとに固定された保持体38で保持され
る。
【0063】切削刃35の突き出しを、その支持体36
との関連で調整しながら、またフレームに対して保持体
38の高さを調整することにより、フィルム2に施され
る切込み3の長さを調節できる。切込み3と直角に交わ
る方向に下コンベアー21により搬送される被包装物1
を包むフィルム2に、搬送されるフィルム包装物品10
0が停止すること無く連続で切込み3を入れられること
は特筆に値する(シリンダー29に拠る動作が搬送速度
より大幅に速い)。
【0064】支持体36から突き出る切削刃35の高さ
の調整の一例を図9、図11で示した。切削刃35は一
般的にその下部が直線の薄板の形状をなす。切込み3を
得るために、切削刃35の切削部分54はその支持体3
6の外側に突き出て切削する。支持体36には、一般に
カバーのような形状の二つの側面59の間に切削刃35
を入れるための中央に掘られた溝49がある。
【0065】溝49の底辺50で切削刃35の下部を受
ける。底辺50はそこに切削刃を嵌め込むとその切削部
52が支持体36の外側に出るような角度を付けてあ
る。固定用の捩子48が側壁59の一つを突き抜けねじ
を切られた穴に固定されている。この捩子48により切
削刃35を反対側の側壁59に押し付けるかたちで両方
の側壁の間に固定する。図11の例では、底辺50に対
し切削刃35を任意の角度で固定できる。
【0066】図9、図10に示された例では、両方の側
壁59に穿孔を施し、割りピン51を入れることによ
り、切削刃35の交換時に角度の再調整をしなくて済む
ようになっている。図11にあるように切削刃35の位
置を調整した後、穿孔し割りピンを差し込む、それによ
り図9,図10にあるように、後に切削刃を同じ形の刃
と交換するときに備え、簡単に調整した角度を維持する
ことができる。底辺50と直角に交わる切削刃35の背
面53が割りピンに当たることで切削体35は、支持体
36の中で回転すること無く、そのあるべき位置に良く
固定される。下コンベアー21のプレート34の隙間
は、その幅が切削刃35と安全面37が通過できる幅に
開けられる。そのようにして、カッター27が回転する
ときに安全面37もフィルムに触れるように作動する。
【0067】切込み装置22とそのエアシリンダー29
は、一番目の検出器24がフィルム包装物品100を感
知することによって作動する。検出器24はプレート3
4に開けられた隙間33に対しその縦方向におかれ、被
包装物1を包むフィルム2の所定の位置に切込み3が入
るように位置決めがされる。検知器24が図5,図7
(C)に示すように切込み3を入れられたフィルム包装
物品100を感知しなくなると、カッター27は次のフ
ィルム包装物品100への切り込みに備えて元の位置に
戻る。これは切込み装置22を作動させる自動装置に搭
載のソフトに拠ってなされる。この一変形として、カッ
ター27は双方向タイプを用いることがある、これによ
り回転軸28の周りの双方向からの交互の回転により切
込み3を得られる。
【0068】また被包装物1を受部材としてカッター2
7によりフィルム2に切込み3を入れるときに、被包装
物1に切り傷が生ずる虞がある場合には、図は省略した
が、その部分のフィルムを減圧吸引や静電気による吸着
等の手段を利用して外側に引張り、被包装物1との間に
隙間(2〜3mm程度)を形成してから切込み3を付け
るようにする。勿論カッター27の切込み深は、被包装
物1の表面に達しない程度に予め調整することを必要と
する。
【0069】開封用の小片5の貼付け装置23は、被包
装物1を包むフィルム2にシールを貼る自動装置により
構成される。装置はラベル貼り機の一般的な構造と、作
動を共有している。この貼付け装置23は切込み装置2
2のように下コンベアー21の下におかれ、さらに適切
な大きさに開けられた長穴44の下にシール展開供給板
44が取り付けられる。図は省略したが、一変形とし
て、圧搾空気、電気によりシールをテープ46からはぎ
取りフィルム2に貼り付ける装置を備えることがある。
貼付け装置23は電動モーターにより駆動される。
【0070】開封用の小片5は粘着力のあるシールの形
を取る。このシールはテープ46に一定の間隔を持って
張り付けられ巻き取られている。このテープ上のシール
はトラックキャリアローラーでシール展開供給板43の
先端部まで運ばれ、その先端縁でテープ46は折り曲げ
られて長穴44を通りトラックキャリアローラーにより
駆動式の巻取ドラム47に導かれる(詳細は図12参
照)。上記ドラム47が巻取をするとテープ46はシー
ル展開供給板43に沿って移動し、それにより新たなシ
ールを引き出すことになる。すなわち、長穴44の上を
通過するフィルム包装物品100のフィルム2に新たな
開封用の小片5を貼り付けることになる。
【0071】開封用の小片5は、切込み装置22によっ
て予め付けられた切込み3の方向に直角に交わる方向に
固定部分6とその延長上の摘み部分8が位置するよう
に、引き剥がし可能なテープ46の上に並べられる(図
7(D)参照)。同様にシール展開供給板43はコンベ
アー進行方向及びカッター27の回転軸28にたいし直
角に交わる方向に置かれる。
【0072】二つ目の検出装置25がフィルム包装物品
100の存在を感知すると、貼付け装置23を作動させ
るための前記の自動装置が巻取ドラムの電動モーターを
作動させる。これによりフィルム包装物品100のフィ
ルム2に開封用の小片5を貼り付けることになる。ここ
においても検出器25はコンベアー進行方向に直角に交
わる方向に、開封用の小片5のシール展開供給板43と
の関係において、前に述べられたように切込み3の上の
適切な位置に、開封用の小片5が貼り付けられるように
位置決めをする。
【0073】図12に示される一変形として、切込み装
置22は、縦方向に、可能な限り貼付け装置23に近い
位置に置くものとする。シール貼り装置の覆い55に固
定されるシール展開供給板43はその垂直部分54の上
端が少なくとも、エアーシリンダー29とアーム30及
びカッター27などによる切込み装置22と同じ高さと
し、開封用の小片5の貼り付けのために、下コンベアー
21のプレート34の平面に対し、流れの先の方向に曲
げられたシール展開供給板43の先端部56が隣接する
ように置かれる。シールが貼り付けられたテープ46の
ローラーまたはトラックキャリアローラーのガイドはシ
ール展開供給板43、覆い55に固定される。検出器2
4、25も相応ずるように設置される。
【0074】このようにして、切の込み工程が終わるや
否や開封用の小片5の貼り付けがなされる。これにより
開封用の小片5の貼り付けが、切込み3に対してより正
確に精密に行われることになる。この実施形態におい
て、図5、図7(C)に示すカッター27の元の位置へ
の回帰システムが用意されているが、その作動は開封用
の小片5の貼り付け後になる(図6,図7(D)参
照)。
【0075】シール貼り装置全体はフレーム20に対し
共通の支持体の上に下コンベアー21のプレート34に
対して垂直に調整可能な状態で上コンベアー39のそれ
と同じ形式の装置により取り付けられる。
【0076】このようにして、プレート43の位置の調
整、とりわけ包装された被包装物1および長穴44に対
して、シール展開供給板43の先端部56の位置調整が
可能となる。フィルム2により包装された様々な被包装
物1は、検出器22、23及び切込み装置22、貼付け
装置23が作動するに必要な間隔を保ちながら連続して
流れる。
【0077】上述のように上記構成の装置によれば、ま
ずフィルム2に直線の切込み3を入れる。そして少なく
とも切込み3の方向に対して明らかに直角に交わる方向
に、固定部分6とその部分的な延長部となる摘み部分8
と共にフィルム2の上に開封用の小片5を貼り付ける。
切込み方向に対して、少なくとも明らかに直角に交わる
方向に途絶えること無く、連続で搬送される単体または
集合体の被包装物1を包むフィルム2に順に切込み3を
入れ、その切込み3に開封用の小片5を貼り付ける、と
の一連の工程を連続的になし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による簡易開封手段を有する引き裂
き可能なフィルムにより包装された物品の簡略的な斜視
図である。
【図2】 同上の包装物品の開封時の簡略的な斜視図で
ある。
【図3】 この発明による簡易開封手段の取付工程図
で、被包装物を包むフィルムに切込みを入れる前の状態
を示す装置の略示側面図である。
【図4】 同じく被包装物を包むフィルムに切込みを入
れた状態を示す装置の略示側面図である。
【図5】 同じく被包装物を包むフィルムに切込みを入
れた後にシールによる開封用の小片を切込み上に貼り付
ける状態を示す装置の略示側面図である。
【図6】 同じく開封用の小片を切込み上に貼り付けた
後の状態を示す装置の略示側面図である。
【図7】 フィルム包装物品に対する切込み及び開封用
の小片の貼り付けなどの工程を順に示す略示的な斜視図
である。
【図8】 切込み装置のロータリー式のカッターの工程
ごとのポジションを示す略示的な立面図である。
【図9】 同上の切込み装置のカッターの図10におけ
るVII−VII線断面図。
【図10】 同上の切込み装置のカッターの図9におけ
るVIII−VIII線断面図である。
【図11】 カッターが備える切削刃の他の実施形態を
示す図9と同様な断面図である。
【図12】 この発明による一実施形態の製造装置の下
部から見た簡略的な斜視図である。
【符号の説明】
1 被包装物 2 包装用のフィルム 3 開封用の切込み 4 簡易開封手段 5 開封用の小片 6 固定部分 8 摘み部分 21 下コンベアー 22 切込み装置 23 貼り付け装置 24 検出器 25 検出器 27 カッター 29 エアシリンダー 30 エアシリンダー 39 上コンベアー 40 制御機構 100 フィルム包装物品

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも被包装物の一部または全体が
    引き裂き可能なフィルムにより包装されており、そのフ
    ィルムの所要位置に入れられた切込みを有し、その切込
    みを覆うようにフィルムの外面に固定部分を含む開封用
    の小片が接着または融着されて構成された簡易開封手段
    を有する物品であって、 上記切込みは直線部をなし、その切込みに対して少なく
    とも直角に交わる方向となる位置に、上記固定部分とそ
    の延長線上に任意に延びる摘み部分とからなる上記開封
    用の小片が貼り付けられていることを特徴とする簡易開
    封手段を有する引き裂き可能なフィルムにより包装され
    た物品。
  2. 【請求項2】 簡易開封手段は、摘み部分と固定部分の
    共有部分に、固定部分の反対の辺よりも、切込みが近付
    くように、開封用の小片がフィルムに貼られることを特
    徴とする請求項1記載の簡易開封手段を有する引き裂き
    可能なフィルムにより包装された物品。
  3. 【請求項3】 開封用の小片は粘着牲のシールの形を取
    り、その固定部分では接着性が与えられ、摘み部分には
    フィルムとの付着防止手段が施されて、固定部分側のみ
    が切込み部分に一体的に接着されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の簡易開封手段を有する引き裂
    き可能なフィルムにより包装された物品。
  4. 【請求項4】 切込みから固定部分の方向の長さは、そ
    の反対部分の長さより5mm長く、この差は10〜50
    mmの範囲からなることを特徴とする請求項1〜3記載
    の簡易開封手段を有する引き裂き可能なフィルムにより
    包装された物品。
  5. 【請求項5】 切込みの長さは2〜50mm、好ましく
    は5〜15mmであることを特徴とする請求項1〜4記
    載の簡易開封手段を有する引き裂き可能なフィルムによ
    り包装された物品。
  6. 【請求項6】 切込みの長さは、固定部分の50%〜9
    0%に設定されることを特徴とする請求項1〜5記載の
    簡易開封手段を有する引き裂き可能なフィルムにより包
    装された物品。
  7. 【請求項7】 摘み部分の幅は、固定分部の幅よりも狭
    く設定されることを特徴とする請求項1〜5記載の簡易
    開封手段を有する引き裂き可能なフィルムにより包装さ
    れた物品。
  8. 【請求項8】 摘む部分の幅は、切込みの長さより短く
    設定されることを特徴とする請求項1〜7記載の簡易開
    封手段を有する引き裂き可能なフィルムにより包装され
    た物品。
  9. 【請求項9】 被包装物の少なくとも一部または全部を
    覆う簡易開封手段を備えたフィルムは、熱収縮性のプラ
    スチックのフィルムからなることを特徴とする請求項1
    〜8記載の簡易開封手段を有する引き裂き可能なフィル
    ムにより包装された物品。
  10. 【請求項10】 被包装物は単体または集合体からなる
    ことを特徴とする請求項1〜9記載の簡易開封手段を有
    する引き裂き可能なフィルムにより包装された物品。
  11. 【請求項11】 単体または集合体による被包装物の周
    囲にあって、予め加工された引き裂き可能なプラスチッ
    クのフィルムにより少なくともその一部が覆われた包装
    物品に簡易開封手段を取付ける方法であって、 被包装物を包装した状態で上記フィルムの所要個所に直
    線の切込みを施し、その切込みの方向に対して少なくと
    も明らかに直角に交わる方向に沿って、固定部分の延長
    線上に任意に伸びる摘み部分を有する開封用の小片を、
    切込みを塞ぐように、上記固定部分をフィルムの外側に
    接着または融着により貼り付けて摘み部分と共に取付け
    てなることを特徴とする引き裂き可能なフィルムにより
    包装された物品への簡易開封手段の取付方法。
  12. 【請求項12】 上記開封用の小片は、切込みが固定部
    分と摘み部分との共通辺に近く固定部分の反対側辺より
    遠い位置に貼り付けることを特徴とする請求項11記載
    の引き裂き可能なフィルムにより包装された物品への簡
    易開封手段の取付方法。
  13. 【請求項13】 上記フィルムに切込みを入れる作業
    と、切込みの上に開封用の小片を貼る作業は、切込みに
    対して少なくとも明らかに直角に交わる方向にとぎれる
    ことなく連続して搬送されるフィルム包装物品に対して
    連続的に行うことを特徴とする請求項11または12記
    載の引き裂き可能なフィルムにより包装された物品への
    簡易開封手段の取付方法。
  14. 【請求項14】 上記フィルムへの切込みは、フィルム
    包装物品の搬送方向と平行な回転軸の周りを運動するロ
    ータリーカッターを用いて行うことを特徴とする請求項
    13記載の引き裂き可能なフィルムにより包装された物
    品への簡易開封手段の取付方法。
  15. 【請求項15】求項11〜14の方法における特徴とし
    て上記ロータリーカッターは、切込みを入れるとともに
    安全範囲を規定し、切削刃のフィルムへの切込みの深さ
    を制限する可動の支持体に取り付けられた切削刃により
    構成されていることを特徴とする請求項11〜14記載
    の引き裂き可能なフィルムにより包装された物品への簡
    易開封手段の取付方法。
  16. 【請求項16】 とぎれること無く連続して搬送される
    プラスチックのフィルムにより予め少なくともその一部
    包装された単体または集合体による被包装物を誘導・搬
    送する装置と、 上記被包装物を覆うフィルムに直線の切り込みを入れる
    装置と、 上記切込み装置の次の小片の貼り付け位置にあって、上
    記被包装物を覆おうフィルムの上に、上記切込み装置に
    より入れられた切込みに少なくとも明らかに直角方向に
    位置する固定部分とその延長をなす摘み部分を含む開封
    用の小片によるシールを貼り付ける自動装置と、 上記切込み装置の位置でフィルム包装物品の検知を行う
    一番目の検出器24及び、該検出器が新たに切込み装置
    の位置にてフィルム包装物品を感知した時に装置を起動
    させる手段と、 上記開封用の小片の貼付け装置の位置でフィルム包装物
    品の検知を行う二番目の検出器25及び、該検出器が新
    たに貼付け装置の位置にてフィルム包装物品を感知した
    時に装置を起動させる手段とからなることを特徴とする
    引き裂き可能なフィルムにより包装された物品への簡易
    開封手段の取付装置。
  17. 【請求項17】 上記フィルム包装物品の搬送方向に対
    し少なくとも明らかに平行な回転軸を持ったローターリ
    ーカッターが切込み装置に用いられることを特徴とする
    請求項16記載の引き裂き可能なフィルムにより包装さ
    れた物品への簡易開封手段の取付装置。
  18. 【請求項18】 上記一番目の検出器フィルム包装物品
    を検知しなくなった時点で、切込みを入れ終わり、次の
    切込みを入れるために上記切込み装置が元の位置に戻る
    手段を備えていることを特徴とする請求項16〜17記
    載の引き裂き可能なフィルムにより包装された物品への
    簡易開封手段の取付装置。
  19. 【請求項19】 上記誘導・搬送装置は、下コンベアー
    及び該下コンベアーの下に設けられた切込み装置と、開
    封用の小片の貼付け装置に関連して該下コンベアーの上
    に設けられた上コンベアーとから構成されることを特徴
    とする請求項16〜18記載の引き裂き可能なフィルム
    により包装された物品への簡易開封手段の取付装置。
  20. 【請求項20】 切込み装置22はエアシリンダー2
    9、30により作動するローター式のカッター27を含
    み、開封用の小片貼付け装置は電気・圧搾空気で作動す
    るラベル貼り装置を含むことを特徴とする請求項16〜
    19記載の引き裂き可能なフィルムにより包装された物
    品への簡易開封手段の取付装置。
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