JPH10165673A - 繊維詰物の空気吹込み製造方法および装置 - Google Patents

繊維詰物の空気吹込み製造方法および装置

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JPH10165673A
JPH10165673A JP33399296A JP33399296A JPH10165673A JP H10165673 A JPH10165673 A JP H10165673A JP 33399296 A JP33399296 A JP 33399296A JP 33399296 A JP33399296 A JP 33399296A JP H10165673 A JPH10165673 A JP H10165673A
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bag
opening
outlet
slit
pair
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JP33399296A
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English (en)
Inventor
Kazunori Aiyama
和則 相山
Tadao Nakagawa
忠夫 中川
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OHTORI KIKO CO Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
OHTORI KIKO CO Ltd
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原綿の供給から繊維詰物の搬出までの全工程
を自動化可能にする繊維詰物の空気吹込み製造方法およ
び装置を提供する。 【解決手段】 開繊手段3で開繊された原綿を送風機5
で吸引吹出す吹出しダクト6の下流側を二つに分岐した
吹出し口7,7にし、これらに取り付けた袋状側地1
2,12にそれぞれ交互に原綿が満量になるまで吹き込
み成形する場合、複数枚の袋状側地12を積層配置する
貯留装置16を設け、一方の袋状側地12が満量になる
毎に貯留装置16から1枚ずつ袋状側地12をそのスリ
ット口12aを開口させつつピックアップし、その開口
状態のまま吹出し口7に装着するようにする繊維詰物の
空気吹込み製造方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維詰物の空気吹
込み製造方法および装置に関し、さらに詳しくは原綿の
開繊工程から繊維詰物の搬出工程までを自動化可能にし
た繊維詰物の空気吹込み製造方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】合成繊維の原綿から布団、クッションな
どの繊維詰物を製造する方法としては、古くは原綿を開
繊したのちカードにかけてシート状のウェブを作り、こ
のウェブを一定の厚さおよび形状に折り畳むなどして、
人手により袋状側地の中に詰め込む(所謂綿入れ)よう
にしていた。しかし、この綿入れ作業は非常に多くの手
間と時間を要するため生産性が極めて悪いものであっ
た。
【0003】このように生産性の悪い綿入れ作業を合理
化する方法として、特公昭56−29556号公報によ
り、原綿を開繊した短繊維を送風機により吸引すると共
に、これを空気流と共に吹き出して袋状側地に詰め込む
方法が提案され、この空気詰め込み方法により、それま
での人手による生産性の悪い綿入れ作業は一挙に合理化
され、著しく生産性を向上するようになった。
【0004】さらに上記空気詰込み製造方法を効率化す
るため、特公昭62−8193号公報には、送風機の吹
出し流路を切替弁で交互に切替えられるように分岐し、
それぞれの分岐吹出し口に袋状側地を取り付けて交互に
短繊維を詰め込むようにする一方、圧力検知手段によっ
て袋状側地内の空気圧が一定値を超えたときを検知して
短繊維が満量になったことを自動的に検出し、その信号
により自動的に上記分岐流路を切り替えて他方の袋状側
地に短繊維を吹き込みむようにした連続成形方法が提案
されている。
【0005】このように自動化が進めらることによっ
て、空気詰込み製造方法は合理化が進んだが、新しい空
の袋状側地を吹出し口に装着する工程だけは未だ自動化
が出来ておらず、そのため原綿の供給から成形された繊
維詰物の搬出までの全工程を一貫して自動化するには至
っていなかった。もし、原綿の供給から繊維詰物の搬出
までの全工程を一貫して自動化することができるとすれ
ば、全工程の作業に僅か一人の作業者を配置するだけで
運転可能になり、或いは一貫した全工程を複数系列設け
る場合であっても、これら複数系列を一人の作業者で担
当することができるようになるため、繊維詰物の空気吹
込み製造方法を著しく合理化することができ、一層の効
率化を達成することができるようになる。
【0006】従来、上記のように袋状側地の吹出し口に
対する装着工程が自動化できないでいる理由としては、
袋状側地が織編物から縫製されたものであるため可撓性
であり、そのため外力が加えられると簡単に変形して一
定の形状を保持することができないことに大きな原因が
あった。すなわち、袋状側地が可撓性で変形しやすいた
め、その変形を機械によってコントロールすることが非
常に難しく、自動機械により吹出し口に自動的に取り付
けようとしても、確実に取り付けることが出来なかった
のである。そのため、この袋状側地の吹出し口に対する
装着することの困難性が、全工程を一貫して自動化する
ときに大きなネックになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、原綿
の供給から繊維詰物の搬出までの全工程を自動化可能に
する繊維詰物の空気吹込み製造方法および装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による繊維詰物の空気吹込み製造方法は、原綿を開繊
する工程と、該開繊工程で開繊された短繊維を吹出す工
程と、該吹出し工程の下流側に流路を切替え自在に設け
た二つの吹出し口に袋状側地を取り付け、該二つの袋状
側地にそれぞれ交互に短繊維が満量になるまで吹き込み
成形する工程と、該成形工程で片方の袋状側地が満量に
なる毎に吹出し口から離脱して搬出する工程と、かつ複
数枚の空の袋状側地を配置した貯留装置から1枚ずつ袋
状側地をその側辺のスリット口を開口させつつピックア
ップして、該袋状側地を前記満量の袋状側地を離脱した
後の吹出し口に装着する装着工程とからなることを特徴
とするものである。
【0009】また、本発明による繊維詰物の空気吹込み
製造装置は、原綿の開繊手段と、該開繊手段で開繊され
た短繊維を吹出す送風機と、該送風機の下流側に流路を
切替え自在に設けた二つの吹出し口と、該二つの吹出し
口に取り付けた袋状側地にそれぞれ交互に短繊維が満量
になるまで吹き込む二つの成形装置と、前記成形装置で
満量になった袋状側地を吹出し口から離脱して搬出する
搬出手段と、かつ複数枚の袋状側地を配置する貯留装置
から1枚ずつ袋状側地をその側辺のスリット口を開口さ
せつつピックアップして、該袋状側地を前記満量の袋状
側地を離脱した後の吹出し口に装着する装着手段とから
なることを特徴とするものである。
【0010】このように複数枚の袋状側地を配置する貯
留装置を設け、この貯留装置から1枚ずつ袋状側地をそ
のスリット口を開口させつつピックアップするようにす
るので、少なくともスリット口を変形させることなく吹
出し口に確実に取り付けることができることによって、
自動化を可能にする。また、このように袋状側地の装着
工程が自動化可能になるので、原綿の供給から繊維詰物
の搬出までの全工程を一貫して自動化することが容易に
なる。
【0011】このように袋状側地の装着工程において、
スリット口を確実に開口させつつ保持する手段として
は、スリット口に隣接する上面側側地を吸い上げる吸引
ノズルと、スリット口の内側に進入して互いに反対方向
に上下移動する一対の拡開部材及び/又は互いに反対方
向に左右移動する一対の拡開部材とから構成することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の空気吹込
み製造装置を概略的に示したものである。図1,2に示
すように、原綿供給部のホッパーフィーダ1には、これ
に続いて原綿移送手段2と開繊手段3が原綿の供給方向
に順次設けられている。ホッパーフィーダ1は、搬送コ
ンベア1a,1bと揚上コンベア1cとからなり、最後
の揚上コンベア1cが一定量の原綿Fを原綿移送手段2
に供給するようになっている。原綿移送手段2は、揚上
コンベア1cから受け取った一定量の原綿Fを開繊手段
3へ供給し、開繊手段3は表面に多数の針を植設したシ
リンダ3aから構成され、その表面の針によって原綿F
に櫛掻き作用を与えて短繊維に開繊するようになってい
る。
【0013】開繊手段3の出口側には吸引ダクト4を介
して送風機5が接続され、さらに送風機5の出口側に吹
出しダクト6が接続されている。吹出しダクト6の流路
は、下流側で二股に分岐されてY字状の二つの吹出し口
7,7になっている。二股の吹出し口7,7の上流側に
は流路切替弁14が設けられ、この流路切替弁14の切
替え操作によって、吹出しダクト6の流路が二つの吹出
し口7,7のいずれか一方に連通するようになってい
る。
【0014】各吹出し口7,7の端部は横長のスリット
状に形成されている。この吹出し口7,7の端部に、図
3,4に示すように、上下2枚の制御板8,9から構成
された成形装置10がそれぞれ設置され、かつ各成形装
置10の制御板8,9の間に挿入された袋状側地12が
各吹出し口7,7にそれぞれ装着されている。各袋状側
地12には、流路切替弁14によって流路が連通した側
の吹出し口7から短繊維が満量になるまで吹き込まれ、
満量になると流路切替弁14の切替えによって、他方の
袋状側地12に吹き込みが切替えられ、この操作が交互
に実施されるようになっている。
【0015】袋状側地12は織編物,不織布などの布帛
からなり、図示の例では平面視が四角形状の偏平な形状
であり、その一辺にスリット口12aを設け、残り三辺
が閉じられた構造に縫製されている。勿論、袋状側地の
平面視形状は、円形や多角形であってもよい。袋状側地
12は、スリット口12aの内側に吹出し口7を挿入
し、その外側の上下両面をクランプ棒13,13で挟む
ようにして装着されている(図3,4参照)。クランプ
棒13はピンチローラ等であってもよい。
【0016】吹出しダクト6には、内圧(空気圧)を検
出するための圧力検知器15が設けられている。この圧
力検知器15としては、ダイヤフラム圧力計、ブルドン
管圧力計、液中圧力計などの各種の圧力検知器がいずれ
も適用可能である。吹出し口7から袋状側地12に短繊
維が吹き込まれると、その堆積量が増加するに従って内
圧が上昇し、満量時に最大内圧に達する。圧力検知器1
5は、短繊維が所定の満量になったときの内圧を検知
し、その検知信号により流路切替弁14を作動させて流
路を他方の吹出し口7側に切り替えて、他方の袋状側地
12側に短繊維を吹き込むようにする。
【0017】成形装置10を構成する制御板8と9は、
吹込み成形時には、上側制御板8が下側制御板9に平行
に対向し、かつ上下に振動運動するようになっている。
この振動によって、袋状側地12に吹き込まれる短繊維
が内部に均一に分布するようになっている。また、吹込
み成形作用が終了すると、上側制御板8は外側部の枢支
軸11を中心に外側に開き、下側制御板9の上面を開放
状態にする。ただし、厚い繊維詰物を製作する場合は、
上側制御板8は外側に開いたままで使用することがあ
る。
【0018】また、成形装置10の下側制御板9には、
長手方向に沿って4条のエンドレスベルトからなる搬出
コンベア53が装備されている。この搬出コンベア53
は、成形を完了した袋状側地(繊維詰物)を成形装置1
0の外側に搬出するために使用される。搬出コンベア5
3の数としては、満量の袋状側地を確実に搬送できれば
必ずしも4条である必要はなく、任意の数であってよ
い。
【0019】上記搬出コンベア53は、この実施形態で
は、エンドレスベルトの外周の約半周弱に下側制御板9
の上面から上方に突出する段部を形成し、残り半周強に
は形成していない形状に構成されている。このような段
部を有するエンドレスベルトにより、空の袋状側地を取
り付けるときは段部のない部分を位置させ、下側制御板
9の上面において袋状側地の移動に支障のないように
し、また短繊維を詰め終わった袋状側地(繊維詰物)を
搬出するときは、段部の部分によって繊維詰物を下側制
御板9の上面より持ち上げ、抵抗の少ない状態にして搬
送するように工夫されている。
【0020】上述したように二つの袋状側地12,12
に対し、短繊維が満量になる毎に交互に吹き込みを切替
える操作、満量になった袋状側地12を吹出し口7から
離脱する操作、さらにそれを搬出コンベア53で搬出す
る操作は、圧力検知器15の満量検知の信号をトリガー
として、コントローラ60(図1参照)によって自動制
御される。
【0021】すなわち、一方の成形装置10において袋
状側地12が満量に達すると、圧力検知15の検知信号
により流路切替弁14が切替えられ、他方の成形装置1
0の袋状側地12に短繊維の吹き込みが切替えられる。
次いで、満量になった側の袋状側地12は、クランプ棒
13の押圧が解除されて吹出し口7から離脱する。この
離脱と共に、又はややタイムラグをおいて搬出コンベア
53が起動し、満量の袋状側地12を制御板9の外側に
搬出する。制御板9の放出端部には、必要により収納籠
を置いてもよく、或いは別の搬出用コンベアを延長する
ようにしてもよい。
【0022】本発明の空気吹込み製造装置には、上述の
ように2台の成形装置10,10がハの字状に設置され
た間に、多数枚の袋状側地12を積層配置する貯留装置
16が設置されている。また、この貯留装置16から袋
状側地12を成形装置10に搬送し、それを吹出し口7
に装着する手段の構成要素として、ビーム25が設けら
れている。このビーム25は、吹出しダクト6上に固定
された支柱26を中心に、貯留装置16と両成形装置1
0,10との間を往復回動するようになっている。この
往復駆動手段として、支柱26の近傍にビーム25の長
手方向に直交する方向に対向する一対のエアシリンダ5
0,50が設けられている。勿論、往復駆動手段は、駆
動モータと歯車機構とから構成されていても、或いはそ
の他の手段であってもよい。
【0023】貯留装置16は、図5に示すように、車台
17上に収納箱18を設け、その収納箱18の中で載置
板19が上下動するように構成されている。載置板19
の底面に駆動ロッド20とガイドロッド21が連結さ
れ、その駆動ロッド20が車台17側のモータ22によ
り上下移動することにより、載置板19がガイドロッド
21に案内されながら上下動するようになっている。
【0024】載置板19は上面側に複数枚の袋状側地1
2を積層配置し、満載時には収納箱18の最下部に位置
し、袋状側地12が1枚ずつピックアップされて積載量
が低減するに従って次第に上昇するようになっている。
また、車台17には車輪23が取り付けられ、任意の場
所に移動可能になっている。このように移動可能である
ことにより、載置板19上の袋状側地12が全て無くな
ると、この空になった貯留装置16が、別の場所に待機
していた別の貯留装置16に置換されるようになってい
る。
【0025】貯留装置16としては、上記構成に限定さ
れるものではなく、袋状側地の貯留部をカートリッジに
し、そのカートリッジ単位で交換するようにすることも
できる。ハンガー等に多数枚を吊るすようにしたもので
もよい。図6に示すように、ビーム25の外側下部にロ
ッドレスシリンダ29が平行に設置されると共に、内側
にガイドロッド27が平行に取り付けられ、またガイド
ロッド27にスライドブッシュ28が摺動自在に嵌合
し、そのスライドブッシュ28に摺動枠30が連結され
ている。ロッドレスシリンダ29の作動によりスライド
ブッシュ28が長手方向に往復移動し、このスライドブ
ッシュ28と共に摺動枠30を往復移動させるようにな
っている。
【0026】なお、図6では、ビーム25の端部側と基
部側との両方にそれぞれスライドブッシュ28を図示し
たが、これはスライドブッシュ28が貯留装置16側に
位置しているときと、成形装置10側に位置していると
きとを、説明の便宜上から同時に図示したものである。
また、この往復移動機構は、ロッドレスシリンダのほ
か、ボールネジとナットとを使用した機構など他の機構
によっても構成することができる。
【0027】摺動枠30には駆動シリンダ31が取り付
けられ、その駆動シリンダ31により上下に往復駆動さ
れるピストンロッド32の端部に支持枠33が固定され
ている。支持枠33には、ビーム25の長手方向前端側
に別の駆動シリンダ34が取り付けられ、その駆動シリ
ンダ34により上下方向に駆動されるピストンロッド3
5の端部に吸引ノズル36が取り付けられている。
【0028】この吸引ノズル36は、先端に負圧が作用
するゴム吸盤36aを有しており、そのゴム吸盤36a
を下降によって袋状側地12のスリット口12aの上面
側に接圧吸引し、次いで上昇して持ち上げることによ
り、スリット口12aを開口させるようにする。また支
持枠33の下面には、ビーム25の長手方向に移動する
駆動シフター37が固定され、その駆動シフター37に
取り付けられた摺動板38を前後方向にシフトするよう
になっている。この摺動板38の下面には、図9に示す
ように、長手方向がビーム25の長手方向と直交する駆
動シリンダ39が固定されている。駆動シリンダ39の
ピストンロッド40,40は左右両側に対をなすように
設けられ、その駆動シリンダ39の左右両側へ伸縮延長
するようになっている。
【0029】左右両側に延長するピストンロッド40,
40の端部には、それぞれアーム41,41を介して半
円筒状の拡開部材42,42が固定されている。この左
右一対の拡開部材42,42は互いに逆方向に移動し、
図9に実線で示す中央側に最も接近した位置と、鎖線で
示す両外側に最も離れた位置とに交互に往復移動するよ
うになっている。左右一対の拡開部材42,42は、袋
状側地12のスリット口12aに挿入され、かつ両外側
方向に移動してスリット口12aを左右方向に押し広げ
るのに使用される。
【0030】袋状側地12のスリット口12aを拡開す
る手段は、上述したビーム25側に設けられたものの他
に、貯留装置16側にも設けられている。すなわち、貯
留装置16側の収納箱18の後側面にフレーム44が固
定され、その上に駆動シフター45が取り付けられてい
る。その駆動シフター45に摺動板46が前後にシフト
駆動されるように取り付けられ、その上にアクチュエー
タ47により上下方向に開閉操作される上下一対の拡開
部材48,48が設けられている。
【0031】この上下一対の拡開部材48,48は、左
右一対の拡開部材42,42が左右方向に互いに反対方
向に往復移動するのに対して、上下方向に互いに反対方
向に往復移動するように構成され、かつその上下方向の
移動により袋状側地12のスリット口12aを上下方向
に拡開させるようになっている。上述した構成におい
て、片方の成形装置10で袋状側地12が満量になり、
かつその袋状側地12が吹出し口7から離脱して制御板
9上の搬出コンベア53により外側へ搬出されると、そ
の離脱後の吹出し口7に対し、次のような操作により新
しい袋状側地12が装着される。
【0032】まず、ビーム25が貯留装置16の上方に
位置し、かつ図7に示すように、スライドブッシュ28
がビーム25の先端側に移動する。このスライドブッシ
ュ28の移動によって、支持枠33上の吸引ノズル36
と左右一対の拡開部材42,42とが貯留装置16の後
部上方に移動する。次いで、駆動シリンダ34により吸
引ノズル36を下降させると共に、吸引ノズル36のゴ
ム吸盤36aを負圧状態にし、それを貯留装置16上の
袋状側地12のスリット口12aの上面に接圧させる。
次いで吸引ノズル36を上昇させると、スリット口12
a上面側の側地がゴム吸盤36aに吸着して引き上げら
れ、図7に示すようにスリット口12aを開口状態にす
る。次いで駆動シリンダ31により拡開部材42,42
を下降させ、それらを開口状態になったスリット口12
aに対面させるようにする。
【0033】次いで、図8に示すように、駆動シフター
45により摺動板46を後端位置から前端位置へシフト
させ、上下一対の拡開部材48,48の先端部を開口状
態になっているスリット口12aの中に進入させ、かつ
その先端部を上下方向に拡開させることにより、スリッ
ト口12aを内側から支持して開口状態を保持するよう
にする。
【0034】次いで、駆動シフター37により摺動板3
8を後端位置から前端位置へシフトさせ、左右一対の拡
開部材42,42を上記開口状態のスリット口12aの
中に進入させる。さらに拡開部材42,42を、図9に
示すように、実線の位置から破線の位置に左右方向両外
側に移動させて、スリット口12aを左右方向に対して
も拡開し、その開口状態を保持する。
【0035】次いで、駆動シフター45を再び作動させ
て、上下一対の拡開部材48,48を閉じたのち後端位
置へシフトさせ、スリット口12aの外側へ退避させ
る。さらに図6に示すように、駆動シリンダ31の作動
により、上記のように袋状側地12を開口状態にして支
持する拡開部材42,42を、袋状側地12と共に上方
へ移動させる。このとき拡開部材48,48の先端から
エアを吹き出すようにし、持ち上げられつつある袋状側
地と貯留装置上にある次の袋状側地の剥離を補助して、
次の袋状側地が持ち去られないようにするとよい。
【0036】次いで、エアシリンダ50の駆動によって
ビーム25を、満量の袋状側地が離脱した側の成形装置
10の上方に回動させる。それと同時に、ロッドレスシ
リンダ29によってスライドブッシュ28を後方側(ビ
ーム25の基端側)へ移動させ、袋状側地12を開口状
態に支持している拡開部材42,42を吹出し口7の端
部上方へ移動させる。
【0037】次いで、駆動シリンダ31により、拡開部
材42,42を図6に鎖線で示すように吹出し口7の端
部に対向する位置まで下降させ、さらに実線で示す位置
へ後退させて吹出し口7の外周に袋状側地12のスリッ
ト口12aを被せるようにする。このようにスリット口
12aが吹出し口7の端部に被さると、クランプ棒1
3,13が作動して上下両面を挟み、吹出し口7に対し
て袋状側地12を固定する。次いで、拡開部材42,4
2を更に後退させてスリット口12aから抜き出すこと
によって、袋状側地の装着作業は完了する。
【0038】以後は、ビーム25を再び貯留装置16の
上方に戻すと共に、スライドブッシュ28を先端側に移
動させて拡開部材42,42と吸引ノズル36とを先端
側に戻し、次のピックアップのために待機させる。ま
た、袋状側地12の装着を終えた成形装置10では、上
側の制御板8を袋状側地12の上方を覆うように閉じ、
次の流路切替弁14の切替えによる吹き込みの切り替わ
りに待機させるようにする。
【0039】また、短繊維の空気吹込み成形が完了した
袋状側地12は、成形装置10から搬出されたのちスリ
ット口12aが適当な縫製手段により閉じられる。上述
した袋状側地装着工程において、スリット口の開口状態
の確保のために設ける左右一対の拡開部材42,42と
上下一対の拡開部材48,48とは、両方とも設けるこ
とが最も好ましいが、場合によっては拡開部材48の方
を省略するようにしてもよい。
【0040】本発明における袋状側地装着工程では、上
述のように複数枚の袋状側地12を積層配置する貯留装
置16を設け、この貯留装置16から1枚ずつ袋状側地
12をそのスリット口12aを常時開口状態に保持しな
がらピックアップするので、変形しやすい袋状側地であ
っても、そのスリット口12aの開口状態を変形させる
ことなく吹出し口7に対して確実に取り付けることがで
きる。したがって、袋状側地の装着を上記同様に圧力検
知器15の満量検知信号をトリガーとして自動化するこ
とが容易になる。また、袋状側地の装着工程を自動化可
能にすることにより、原綿供給から繊維詰物の搬出まで
の全工程を一貫して自動化することが容易になる。
【0041】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、複数枚
の袋状側地を配置する貯留装置を設け、この貯留装置か
ら1枚ずつ袋状側地を該袋状側地側辺のスリット口を開
口させつつピックアップするようにしたので、変形しや
すい袋状側地であってもスリット口を変形させることな
く確実に吹出し口に装着することができる。
【0042】また、このように袋状側地の吹出し口に対
する装着を自動化可能にしたことにより、原綿供給から
繊維詰物の搬出までの全工程を一貫して自動化すること
も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による繊維詰物の空気吹込み製造装置の
概略を示す平面図である。
【図2】図1の装置のA−A矢視図である。
【図3】同製造装置における成形装置の部分を示す拡大
平面図である。
【図4】図1のB−B矢視図である。
【図5】同製造装置における貯留装置を一部断面にして
示す側面図である。
【図6】同製造装置における袋状側地装着手段を図示し
た説明図である。
【図7】同製造装置における袋状側地装着手段の他の状
況を図示した説明図である。
【図8】同製造装置における袋状側地装着手段のさらに
他の状況を図示した説明図である。
【図9】図8における状態をビーム25に直交する面か
ら見た説明図である。
【符号の説明】
1 ホッパーフィーダ 2 原綿移送手
段 3 開繊手段 4 吸引ダクト 5 送風機 6 吹出しダク
ト 7 吹出し口 8,9 制御板 10 成形装置 12 袋状側地 12a スリット口 14 流路切替弁 16 貯留装置 19 載置板 25 ビーム 27 ガイドロ
ッド 28 スライドブッシュ 29 ロッドレ
スシリンダ 36 吸引ノズル 36a ゴム吸
盤 42(左右一対の)拡開部材 48(上下一対
の)拡開部材 53 搬出コンベア(搬出手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原綿を開繊する工程と、該開繊工程で開
    繊された短繊維を吹出す工程と、該吹出し工程の下流側
    に流路を切替え自在に設けた二つの吹出し口に袋状側地
    を取り付け、該二つの袋状側地にそれぞれ交互に短繊維
    が満量になるまで吹き込み成形する工程と、該成形工程
    で片方の袋状側地が満量になる毎に吹出し口から離脱し
    て搬出する工程と、かつ複数枚の空の袋状側地を配置し
    た貯留装置から1枚ずつ袋状側地をその側辺のスリット
    口を開口させつつピックアップして、該袋状側地を前記
    満量の袋状側地を離脱した後の吹出し口に装着する装着
    工程とからなる繊維詰物の空気吹込み製造方法。
  2. 【請求項2】 前記袋状側地のスリット口を開口させつ
    つピックアップする手段を、前記スリット口に隣接する
    上面側側地を吸い上げる吸引ノズルと、該スリット口の
    内側に進入して互いに反対方向に上下移動する一対の拡
    開部材及び/又は互いに反対方向に左右移動する一対の
    拡開部材とから構成した請求項1に記載の繊維詰物の空
    気吹込み製造方法。
  3. 【請求項3】 前記左右移動する一対の拡開部材を、前
    記貯留装置と前記吹出し口との間を往復移動するように
    構成した請求項2に記載の繊維詰物の空気吹込み製造方
    法。
  4. 【請求項4】 原綿の開繊手段と、該開繊手段で開繊さ
    れた短繊維を吹出す送風機と、該送風機の下流側に流路
    を切替え自在に設けた二つの吹出し口と、該二つの吹出
    し口に取り付けた袋状側地にそれぞれ交互に短繊維が満
    量になるまで吹き込む二つの成形装置と、前記成形装置
    で満量になった袋状側地を吹出し口から離脱して搬出す
    る搬出手段と、かつ複数枚の袋状側地を配置する貯留装
    置から1枚ずつ袋状側地をその側辺のスリット口を開口
    させつつピックアップして、該袋状側地を前記満量の袋
    状側地を離脱した後の吹出し口に装着する装着手段とか
    らなる繊維詰物の空気吹込み製造装置。
  5. 【請求項5】 前記袋状側地のスリット口を開口状態に
    保持する手段を、前記スリット口に隣接する上面側側地
    を吸い上げる吸引ノズルと、該スリット口の内側に進入
    して互いに反対方向に上下移動する一対の拡開部材及び
    /又は互いに反対方向に左右移動する一対の拡開部材と
    から構成した請求項4に記載の繊維詰物の空気吹込み製
    造装置。
  6. 【請求項6】 前記左右移動する一対の拡開部材を、前
    記貯留装置と前記吹出し口との間を往復移動するように
    構成した請求項5に記載の繊維詰物の空気吹込み製造装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005085124A1 (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Hashima Co., Ltd. 開繊機

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