JPH10164738A - ガス絶縁送電路 - Google Patents

ガス絶縁送電路

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JPH10164738A
JPH10164738A JP31626996A JP31626996A JPH10164738A JP H10164738 A JPH10164738 A JP H10164738A JP 31626996 A JP31626996 A JP 31626996A JP 31626996 A JP31626996 A JP 31626996A JP H10164738 A JPH10164738 A JP H10164738A
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JP
Japan
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power transmission
insulating spacer
gas
unit
support
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JP31626996A
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English (en)
Inventor
Setsuyuki Matsuda
節之 松田
Takeshi Mori
剛 森
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH10164738A publication Critical patent/JPH10164738A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G5/00Installations of bus-bars
    • H02G5/06Totally-enclosed installations, e.g. in metal casings
    • H02G5/066Devices for maintaining distance between conductor and enclosure

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  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 三相の導体を一括して二脚形の絶縁スペーサ
で支持し外被に収納し、絶縁ガスを充填したガス絶縁送
電路の長時間の輸送中の振動により、外被内部で衝突、
摩擦等によって金属粉等の異物が発生してガス絶縁送電
路の絶縁性能が低下するのを防止する。 【解決手段】 絶縁スペーサはリング状の支持環のの3
箇所に支持部を設け二脚型の絶縁スペーサの両脚端部固
定支持し、支持環は複数の外被ユニットの間に突き合わ
せ配置し、その外周に接続部材を嵌挿して溶接する構成
とした。また、支持部材を外被内壁に取り付けてこれに
支持する方法では絶縁スペーサの一方の脚端部を固定支
持し、他の一方の脚端部を摺動支持した構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁変電所
等に接続されるガス絶縁送電路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9、図10は例えば実公平5−105
08号公報に開示された内容から、三相一括型の送電路
の場合を図示したものである。図9はその縦断面図であ
り、図10は導体支持部分の横断面図である。図におい
て、1は内蔵部材を収容し、絶縁ガスを封入する外被ユ
ニット、2a、2b、2cは外被ユニット1内に収容さ
れた三相の導体(三相一括して呼称する時は2と呼称す
る)、3a、3b、3cは三相の導体2をそれぞれ外被
ユニット1から絶縁し所定の間隔に配置する二脚型の絶
縁スペーサ(三相一括して呼称する時は3と呼称す
る)、4a、4b、4cは絶縁スペーサ3の脚端部を外
被ユニット1に支持する支持部材(三相一括して呼称す
る時は4と呼称する)、5は支持部材4を取り付ける支
持環、6は導体を接続する摺動接触子、8は絶縁スペー
サ3の脚端部に打ち込まれ、支持部材4に摺動自在に嵌
挿して絶縁スペーサ3を支持する支持ピンである。9は
不純物を捕獲する捕獲電極、12は送電路ユニットを連
結する外被連結部材、13はシールドである。10は内
蔵部材を収容した送電路ユニットであり、上記の支持環
5に取り付けられた支持部材4に導体2と絶縁スペーサ
3が一体になった各部材が支持されてなる内蔵部材が外
被ユニット1に収納されて構成される。
【0003】絶縁スペーサ3は、適当な長さの導体2の
一部を中心部に埋設して成型されており、絶縁スペーサ
成型後に所定の長さの導体2を溶接等の方法により連結
して一体化されたものが使用される。支持部材4は、図
10に示すように適当な巾に加工された支持環5の内面
の所定の位置に溶接等により取り付けられている。この
支持環5の支持部材4に、導体2を一体に形成した絶縁
スペーサ3を添わせて支持ピン8を支持環5の外方から
絶縁スペーサ3の脚端部の埋設金具に差し込んで内蔵部
材を組み立てる。一方、外被ユニット1の端部に外被接
続部材12を嵌挿し、12aの部分を溶接しておき、外
被接続部材12の部分に支持環5が配置されるように内
蔵部分を外被ユニット内に挿入して送電路ユニット10
が組み立てられる。
【0004】このように組み立てられた送電路ユニット
10は現地に輸送され、現地にて複数の送電路ユニット
10が直列に連結され、導体2は摺動接触子6で接続さ
れ、外被接続部材12と外被1の12bの部分で溶接し
て長尺の送電路が形成され、絶縁ガスが充填されてガス
絶縁送電路が構成される。
【0005】このように構成された送電路は、送電路ユ
ニット10が外被ユニット1に外被接続部材12が溶接
取り付けされたものに支持環5、導体2と絶縁スペーサ
3を組合わせて挿入するのみであり簡単に組み立てら
れ、現地では送電路ユニット10を連結して溶接するの
みの簡単な作業で組み上げることができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のガス絶縁
送電路は構造が簡単で組立も容易であるが、絶縁スペー
サと支持部材の結合がピン結合であり、支持部材と絶縁
スペーサがルーズに支持されていることにより輸送中の
長時間に亙って加わる振動により支持ピンと支持部材と
の間の摩擦により発生する金属生成物が外被ユニット1
内に絶縁スペーサを汚損する等して、絶縁性能に悪影響
を与えるという問題点があった。
【0007】この発明は、上記問題点を解消するために
なされたものであり、絶縁スペーサの支持部からの金属
生成物の発生がなく、組立も簡単なガス絶縁送電路を提
供すことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るガス絶縁送電路は、中心部に所定の長さの導体を配置
し、一体に形成された二脚型の絶縁スペーサと、この絶
縁スペーサの三相の脚端部を支持する支持部を備えた環
状の可とう性のある支持環と、導体と一体化された絶縁
スペーサを収容する外被ユニットと、この外被ユニット
間を連結する外被支持部分とで送電路ユニットが形成さ
れ、この送電路ユニットの複数を直列に連結し絶縁ガス
を封入して送電路を形成するものであり、支持環は、所
定の巾に切断した環状部材の3箇所に内周側にV字状に
突出する絶縁スペーサの脚端部を支持する支持部が設け
られこの支持部に、それぞれの絶縁スペーサの脚端部を
固定支持したものである。
【0009】この発明の請求項2に係るガス絶縁送電路
は、中心部に所定の長さの導体が一体に形成された二脚
型の絶縁スペーサの脚端部を支持する支持環と、その外
径が支持部の内径に挿入し熱膨張を考慮した外径の円筒
状の環状部材の3箇所の内面に板材をV字状に成形し、
固定用ボルト穴を窄孔して形成したものである。
【0010】この発明の請求項3に係るガス絶縁送電路
は、請求項1又は請求項2のガス絶縁送電路の支持環の
下方に捕獲電極を設けたものである。
【0011】この発明の請求項4に係るガス絶縁送電路
は、導体と一体化された絶縁スペーサを収容する外被ユ
ニットの端部内径部に支持部材を取り付け、この支持部
材に傾斜方向に配置された上記絶縁スペーサの上方の脚
端部は固定支持し、下方の脚端部は絶縁スペーサの脚部
の軸方向に摺動するように支持し、水平方向に配置され
た絶縁スペーサの少なくとも一方の端部は絶縁スペーサ
の脚部の軸方向に摺動するように支持したものである。
【0012】この発明の請求項5に係るガス絶縁送電路
は、請求項4のガス絶縁送電路の外被ユニット端部の支
持部材の下方に捕獲電極を設けたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1、図2にこの発明の実施の形態1.
の構成を示す。図1はガス絶縁送電路を形成する送電路
ユニットの縦断面図であり、図2は図1の支持部材部分
の横断面図である。図において、13はシールド、21
は輸送条件を考慮して決められた長さの外被ユニット、
22a、22b、22cは三相の導体(以下三相一括呼
称するときは22と呼称する)、23a、23b、23
cは導体を所定の位置に配置する二脚型の絶縁スペーサ
(以下三相一括呼称するときは23と呼称する)、25
は所定の巾に切断され、3箇所で内径側にV型に突出し
た絶縁スペーサ23の脚端部を支持する支持部25a、
25b、25cが設けられた環状の支持環、26は外被
接続部材、27は支持環25と外被ユニット21を電気
的に接続するとともに支持環25を外被接続部材26に
固定する接続リード、28は絶縁スペーサ23の脚端部
を支持環25の支持部25a、25b、25cに固定支
持する固定ボルトである。29は内部の異物を捕獲する
捕獲電極であり必要により設けられる。30は導体22
と一体に形成された絶縁スペーサ23と支持環25を収
納した外被ユニット21で構成された送電路ユニットで
ある。
【0014】絶縁スペーサ23は、中心部に導体22の
一部を配置して一体に成型し、成型後に所定の長さの導
体22が溶接等により接続されて一体に形成される。支
持環25は、所定の巾の材料を円形に形成するか又は円
筒材を所定の巾に切断した環状材で円管の直径方向にあ
る程度の可とう性をもつものとし、図2の通り、3箇所
で内周側にV字状に突出させて支持部とする成型を行っ
たものである。
【0015】送電路ユニット30は、外被ユニット21
の一方の端部に外被接続部材26の一端を溶接したもの
の中に内蔵部分を挿入して組み立てるものであり、導体
22と一体になった絶縁スペーサ23のそれぞれの脚端
部を支持環25の支持部25a、25b、25cに固定
ボルト28で固定支持し、支持部25a、25b、25
cのいずれか1箇所に接続リード27の端部を共締めし
て内蔵部材が組み立てられ、この状態で各部材の清掃を
行い、捕獲電極29が設けられた場合はこれを下方にな
るように配置して内蔵部材を外被ユニット21および外
被接続部材26の中に挿入して接続リード27を外被接
続部材の内壁に接続して送電路ユニットが形成される。
【0016】このように形成された送電路ユニットは、
外被ユニット21の両端部に盲蓋を取り付けて現地に輸
送し、現地にて複数の送電路ユニット21が連結されて
絶縁ガスが封入され、ガス絶縁送電路が構成される。
【0017】このように構成されたガス絶縁送電路は、
絶縁スペーサ23をピンのかわりにボルト28で固定し
たので輸送時等の振動によるピンの摺動によって生成す
る金属分等の生成物によって絶縁スペーサ等が汚損され
ることがなく、絶縁性能が低下することがない。また、
内蔵部材が外被ユニット21の外部で組み立てられ、清
掃して外被ユニット21に挿入されるので、内部は清浄
に仕上げられる。現地での連結も送電路ユニット30の
端部を連結して溶接する方法で簡単に組み立てることが
できる。
【0018】ガス絶縁送電路が運転されて各部が温度変
化すると各部材は伸縮するが、導体22は一箇所で支持
され、摺動接触子6により接続されているので、相毎に
温度差がある場合でも導体間で影響しあうことはなくこ
のための応力の発生はない。また、絶縁スペーサ23の
伸縮に対しては、両端の脚端部が支持環25に支持され
ており、支持環25は外被接続部材26の内径に嵌挿さ
れており、剛性が小さく作られているので、絶縁スペー
サ23が伸縮しても追随して変形し、絶縁スペーサ23
に大きな内部応力が発生することがない。
【0019】実施の形態2.図3、図4に実施の形態
2.の構成を示す。この実施の形態2.は、導体の配置
が、実施の形態1.が逆三角配置であるのに対して、三
角配置としたものであり、図3は送電ユニットの縦断面
図、図4は図3の支持部材部分の横断面図である。図に
おいて、32a、32b、32cは三相の導体(以下三
相一括呼称するときは32と呼称する)、33a、33
b、33cは二脚型の絶縁スペーサ(以下三相一括呼称
するときは33と呼称する)、35は環状の支持環であ
り実施の形態1.と同様に3箇所に支持部設けられてい
る.40は内蔵部材が挿入された送電路ユニットであ
る。6、11、13、21、26、27、28、は実施
の形態1.又は実施に形態2.と同一の部材である。
【0020】絶縁スペーサ33は、中心部に導体32の
一部を中心部に配置して一体に成型し、成型後に所定の
長さの導体32を溶接等により接続して一体に製作され
る。支持環35は、実施の形態1.と同一であり所定の
巾の材料を円形に形成するか又は円筒材を所定の巾に切
断した環状材とし、図4の通り、三方で内周側にV字状
に突出させて支持部とする成形を行ったある程度の可と
う性を有するものである。支持環の支持部は支持環の一
つは下方から上方に突出しており、導体32b、32c
と外被ユニット21の底部との距離が大きく、底部に微
小金属片があっても電界強度は小さく絶縁性能低下の恐
れがないので捕獲電極は省略してある。その他の構成
は、実施の形態1.と同一であり、説明は省略する。
【0021】この実施の形態2.においても、実施の形
態1.と同様に、運転時の温度変化したとき、実施の形
態1.と同様に、導体32は一箇所で支持されており、
導体32の接続は摺動接触子6で接続されており、相毎
に温度差がある場合でも導体間で影響しあうことはなく
このための応力の発生はない。絶縁スペーサ33の伸縮
に対しては、両端の脚端部の支持環35が追随して変形
し、絶縁スペーサ33に大きな機械的応力が加わらなく
なることはない。なお、絶縁スペーサ33の取り付けは
ボルトで行われており振動などで微小金属粉等が生成し
ないのは実施の形態1.と同様である。
【0022】実施の形態3.図5に実施の形態3.の構
成を示す。この実施の形態3.は、実施の形態1.の支
持環の構成を変形したものである。図5は送電路ユニッ
トの支持部材部分の横断面図である。図において、38
は支持環、39は捕獲電極である。支持環38の外径は
外被接続部材26の内径より熱伸縮を考慮して外径の円
筒部材を所定の長さに切断し、V字状に成形した支持部
材38a、38b、38cを支持環38の内周側の3箇
所に突出するよう支持部38a、38b、38cを取り
付けたものである。その他の構成及び送電路ユニットの
組立方法は実施の形態1.と同一である。
【0023】支持環をこのように形成すると、実施の形
態1.のものと同様に、絶縁スペーサ23が伸縮しても
支持環38が追随して変形し、絶縁スペーサ23に大き
な内部応力が発生することがない。また、このように単
純な部材を溶接する構成とすると、実施の形態1.の場
合のように大掛かりな成形型が不要であり、少量生産に
適する構成となる。
【0024】実施の形態4.図6、図7に実施の形態
4.の構成を示す。この実施の形態4.は、導体の配置
が実施の形態2.と同じく三角配置であり、支持部材を
外被ユニットに直接取り付けた構成である。図6は送電
ユニットの縦断面図であり、図7は図6の支持部材部分
の横断面図である。図において、41は外被ユニットで
あり一方の端部は次の外被ユニットに嵌め込めるように
拡管部41aが設けられている。42a、42b、42
cは三相の導体(以下三相一括呼称するときは42と呼
称する)、43a、43b、43cは二脚型の絶縁スペ
ーサ(以下三相一括呼称するときは43と呼称する)、
44a、44b、44cは絶縁スペーサ43の脚端部外
被ユニット41に固定する支持部材(以下三相一括呼称
するときは44と呼称する)である。37は絶縁スペー
サ43の脚端部を固定支持する固定ボルト、38は絶縁
スペーサの他の脚端部を摺動支持する摺動支持ボルトで
ある。50が送電路ユニットである。37は絶縁スペー
サ43の脚端部を固定支持する固定ボルト、38は絶縁
スペーサの他の脚端部を摺動する摺動支持ボルトであ
る。50が送電路ユニットである。63はシールドであ
り、支持部材44の外被ユニット41の端部側のシール
ド63はシールド取り付けボルト45で絶縁スペーサ取
付後に取り付けられるが奥側のシールド63は前もって
溶接されており、支持部材44とシールド63が囲われ
た空間からは摺動生成物が他の部分に被災意志ないよう
になっている。
【0025】支持部材44aは板材をV字状に成形し、
ボルト穴をあけ、44bに対向する側はボルト穴に一方
のボルト穴の外被ユニット41側となる側に摺動支持ボ
ルト38の頭部がガイドされる摺動ガイド44eが設け
られ、外被ユニット41の端部内壁に前もって溶接など
で取り付けられ、44bは板材をV字状に成形し、固定
ボルト用のボルト穴をあけて外被ユニット41の端部内
壁に前以て溶接などで取り付けられ、支持部材44cは
同様に板材をV字状に成形し、外被ユニット41側とな
る側に摺動ガイドを設けられて外被ユニット41の内壁
前もって取り付けられている。
【0026】絶縁スペーサ43は、他の実施の形態と同
様に、中心部に導体42の一部を配置して一体に成型
し、成型後に所定の長さの導体42を溶接等により接続
して一体に製作されている。この導体42と一体に成形
された絶縁スペーサ43を図7に示す通りに、水平方向
に配置される絶縁スペーサ43aは支持部材44a側を
傾斜方向に配置された絶縁スペーサ43b、43cは上
方の脚端部を固定ボルト37で固定支持し、それぞれの
絶縁スペーサの他端は、摺動支持ボルト38で支持す
る。支持部材の一方の側にはシールド63が前もって溶
接されており、他の一方はシールド取付ボルト45で取
り付けられ、このシールド63は支持部材44と外被ユ
ニット41とで囲われた部分の両側を塞ぐように取り付
けられるので、上記摺動支持ボルト38の摺動により生
成する微小金属片はこの部分に閉じ込められる。
【0027】このように形成された送電路ユニット50
は、外被ユニット41の両端部に盲蓋をして現地に輸送
され、現地にて複数の送電路ユニット50が連結されて
絶縁ガスが封入され、ガス絶縁送電路が構成される。
【0028】このように構成されたガス絶縁送電路は、
摺動ボルト38の部分は他の内部空間と隔てられ摺動生
成物が絶縁スペーサ等を汚損させて絶縁性能を低下させ
る恐れがなく現地での連結も送電路ユニット50の端部
を挿入して溶接するのみであり、簡単に組み立てること
ができる。
【0029】ガス絶縁送電路が運転されて各部の温度変
化すると各部材は伸縮するが、他の実施の形態と同じよ
うに導体42は一箇所で支持されており、相毎に温度差
がある場合でも導体間で影響しあうことはなくこのため
の応力の発生はなく、絶縁スペーサ43の伸縮に対して
は、それぞれ一方の脚端部は固定されるが他方の脚端部
は摺動支持されているので、絶縁スペーサ43に大きな
機械的応力が発生することがない。
【0030】実施の形態5.図8に実施の形態5.の支
持部材の部分の横断面図を示す。縦断面図は示していな
いが実施の形態4.と導体の配置が異なるのみで他は同
一の構成である。この構成は、導体の配置が実施の形態
4.の三角形に対して、逆三角形に配置したものであ
り、図において、52a、52b、52cは三相の導体
(以下三相一括呼称するときは52と呼称する)、53
a、53b、53cは二脚型の絶縁スペーサ(以下三相
一括呼称するときは53と呼称する)、54a、54
b、54cは絶縁スペーサ53の脚端部を支持する支持
部材(以下三相一括呼称するときは54と呼称する)で
あり、支持部材54aは板材をV字状に成形し、固定ボ
ルト用のボルト穴をあけて外被ユニット51の端部内壁
に取り付けられ、支持部材54bは同様に板材をV字状
に成形し、双方のボルト穴部分の外被ユニット側に摺動
ガイド54eを設けて外被ユニット51の端部内壁に取
り付けられており、支持部材54cは支持部材54aに
対向する側の一方のボルト穴の外被ユニット側に摺動ガ
イド54eを設けたものである。
【0031】上記導体52と一体に成形された絶縁スペ
ーサ53の脚端部を図7に示す通り、傾斜方向に配置さ
れた絶縁スペーサ53bの上方の脚端部は支持部材54
aに固定ボルト48により固定支持し、下方の脚端部及
び水平方向に配置された絶縁スペーサ53bの両脚端部
は、支持部材54b、54cに摺動支持ボルト47によ
り摺動支持した構成である。外被ユニットの下方には捕
獲電極が設けられており内部の導電性の異物が捕獲集積
される。
【0032】この構成においても、実施の形態4.と同
様に、送電路ユニット60が形成される。
【0033】このように形成された送電路ユニット60
は、外被ユニッ51の両端部に盲蓋をして現地に輸送
し、現地にて複数の送電路ユニット60が連結されて絶
縁ガスが封入され、ガス絶縁送電路が構成される。
【0034】ガス絶縁送電路が運転されて各部が温度変
化すると各部材は伸縮するが、導体52は一箇所で支持
されており、相毎に温度差がある場合でも導体間で影響
しあうことはなくこのための応力の発生はなく、絶縁ス
ペーサ53の伸縮に対しては、それぞれ一方の脚端部は
固定され他方の脚端部は摺動支持されているので、絶縁
スペーサ53に大きな機械的応力が発生することがな
い。実施の形態4.では、外被ユニット41の一端を拡
管して外被ユニット41を嵌め込んで溶接接続する例を
示したが、この拡管方式は実施の形態1.〜3.、5.
にも適用できるものであり、逆に、実施の形態4.に外
被接続部材を用いいる方法を適用することもできる。ま
たそれぞれの実施の形態でフランジをボルトで接続する
方法であってもよい。
【0035】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るガス絶縁送電
路は、絶縁スペーサの三相の脚端部を支持する支持部を
備えた支持環に、所定の長さの導体が一体に形成された
二脚型の絶縁スペーサの脚端部を固定支持した内蔵部材
を、外被ユニットに挿入して導体は摺動接触子で接続
し、支持環を外被ユニットの端部に配置して送電路ユニ
ットを形成し、この送電路ユニットの複数を連結して絶
縁ガスを充填してガス絶縁送電路を構成したので、外被
ユニットに挿入前に清掃して挿入することにより、内部
は清浄に仕上げられ、現地での連結も送電路ユニットの
端部を挿入して溶接する簡単な作業で組み立てることが
でき、また、絶縁スペーサ取付部から摺動生成物落下に
よる絶縁性能の低下の恐れがなく、温度変化による各部
材の伸縮に対しては、導体は一箇所で支持されており、
相毎に温度差がある場合でも導体間で影響しあうことは
なく、絶縁スペーサの脚端部が環状の支持環で支持され
ており、支持環は外被ユニットの内径に嵌挿され、剛性
が小さく製作されているので、絶縁スペーサの伸縮に追
随して変形するので、絶縁スペーサに大きな機械的応力
が発生することがなく、内部応力の少ないガス絶縁送電
路が得られる。
【0036】この発明の請求項2に係るガス絶縁送電路
は、支持環を円筒状とし、その3箇所の内壁に板材をV
字状に成形し、固定用ボルト穴を窄孔した支持部材を取
り付けて形成したので、請求項1と同様に、外被ユニッ
トに挿入前に清掃して挿入することにより、内部は清浄
に仕上げられ、現地での連結も送電路ユニットの端部を
挿入して溶接する簡単な作業で組み立てることができ、
絶縁スペーサの取付部からの摺動生成物の落下による絶
縁性能の低下がなく、また、温度変化による各部材の伸
縮に対しては、導体は一箇所で支持されており、相毎に
温度差がある場合でも導体間で影響しあうことはなく、
絶縁スペーサの脚端部が環状の支持環で支持されてお
り、支持環は外被ユニットの内径に間隙を設けて嵌挿さ
れており、剛性が小さく製作されているので、絶縁スペ
ーサの伸縮に追随して変形するので、絶縁スペーサに大
きな機械的応力が発生することがなく、内部応力の少な
いガス絶縁送電路が得られる。
【0037】この発明の請求項3に係るガス絶縁送電路
は、請求項1のガス絶縁送電路の支持環の下方に捕獲電
極を設けたものであり、捕獲電極が容易に設けられ、外
被内部に侵入した異物は捕獲されて絶縁信頼性の高いガ
ス絶縁送電路が得られる。
【0038】この発明の請求項4に係るガス絶縁送電路
は、中心部に所定の長さの導体が一体に形成された二脚
型の絶縁スペーサと、この導体と一体になった絶縁スペ
ーサを収容する一端に接続部分が設けられた外被ユニッ
トと、外被ユニットの端部に取り付けられた絶縁スペー
サを支持する支持部材からなり、傾斜方向に配置された
絶縁スペーサの外被中心より上方の脚端部を固定支持
し、傾斜方向に配置された絶縁スペーサの下方の脚端部
及び水平方向の配置された絶縁スペーサの少なくとも一
方の端部を摺動支持ボルトにより摺動可能に支持した送
電路ユニットを複数連結して絶縁ガスを充填した構成と
したので、現地での連結も送電路ユニットの端部を挿入
して溶接する簡単な作業で組み立てることができ、ま
た、温度変化による各部材の伸縮に対しては、導体は一
箇所で支持されており、相毎に温度差がある場合でも導
体間で影響しあうことはなく、絶縁スペーサの脚端部の
一方が摺動可能に支持されおり、絶縁スペーサに大きな
機械的応力が発生することがなく、内部応力の少ないガ
ス絶縁送電路が得られる。
【0039】この発明の請求項5に係るガス絶縁送電路
は、請求項4のガス絶縁送電路の支持環の下方に捕獲電
極を設けたので、外被内部に侵入した異物は集積されて
捕獲されて絶縁信頼性の高いガス絶縁送電路が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1.の構成を示す縦断
面図である。
【図2】 図1の支持部材部分の横断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2.の構成を示す縦断
面図である。
【図4】 図3の支持部材部分の横断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3.の構成を示す横断
面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4.の構成を示す縦断
面図である。
【図7】 図6の支持部材部分の横断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5.の横断面図であ
る。
【図9】 従来のガス絶縁送電路の送電路ユニットの縦
断面図である。
【図10】 図9の支持部材部分の横断面図である。
【符号の説明】
6 摺動接触子、13 シールド、21 外被ユニッ
ト、22 導体、23 絶縁スペーサ、25 支持環、
26 外被接続部材、27 接地導体、28 固定ボル
ト、29 捕獲電極、30 送電路ユニット、32 導
体、33 絶縁スペーサ、35 支持環、38 支持
環、39 捕獲電極、40 送電路ユニット、41 外
被ユニット、41g ガスケット、42 導体、43
絶縁スペーサ、44 支持部材、45 シールド取付ボ
ルト、50 送電路ユニット、51 外被ユニット、5
2 導体、53 絶縁スペーサ、54 支持部材、57
支持ボルト、58 固定ボルト、59 破格電極、6
0 送電路ユニット。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に所定の長さの導体を配置し、一
    体に形成された二脚型の絶縁スペーサと、この絶縁スペ
    ーサの三相のそれぞれの脚端部を支持する支持部を備え
    た環状の可とう性のある支持環と、導体と一体化された
    絶縁スペーサを収容する外被ユニットと、この外被ユニ
    ットの端部に支持環を配置して外被ユニット間を連結す
    る外被接続部材とで送電路ユニットが形成され、この送
    電路ユニットの複数を直列に連結して絶縁ガスを封入し
    て長尺の送電路を構成するものであり、上記支持環は、
    所定の巾に切断された環状部材の3箇所の内周側にV字
    状に突出した絶縁スペーサの支持部が設けられ、この支
    持部に上記絶縁スペーサのそれぞれの脚端部が支持され
    ていることを特徴とするガス絶縁送電路。
  2. 【請求項2】 支持環は、外径が外被支持部材の内径に
    挿入された状態で熱膨張を考慮した外径の所定の長さの
    環状部材であり、3箇所の内面に板材をV字状に成形
    し、固定用ボルト穴を窄孔した支持部材を取り付けて形
    成したことを特徴とする請求項1記載のガス絶縁送電
    路。
  3. 【請求項3】 支持環の下方に捕獲電極を設けたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のガ
    ス絶縁送電路。
  4. 【請求項4】 中心部に所定の長さの導体を配置し、一
    体に形成された二脚型の絶縁スペーサと、外被ユニット
    の端部に取り付けられた絶縁スペーサを支持する支持部
    材とからなり、傾斜方向に配置された上記絶縁スペーサ
    の外被ユニット中心より上方の脚端部を固定支持し、上
    記傾斜方向に配置された絶縁スペーサの下方の脚端部及
    び水平方向の配置された上記絶縁スペーサの少なくとも
    一方の脚端部を摺動支持ボルトにより摺動可能に支持し
    た送電路ユニットが形成され、この送電路ユニットの複
    数を直列に連結して絶縁ガスを封入して長尺の送電路構
    成したことを特徴とするガス絶縁送電路。
  5. 【請求項5】 外被ユニットの絶縁スペーサ支持部の下
    方内面に捕獲電極を設けたことを特徴とする請求項4記
    載のガス絶縁送電路。
JP31626996A 1996-11-27 1996-11-27 ガス絶縁送電路 Pending JPH10164738A (ja)

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