JPH10163088A - アライメント方法,露光マスク及び電子ビーム露光装置 - Google Patents

アライメント方法,露光マスク及び電子ビーム露光装置

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JPH10163088A
JPH10163088A JP8317735A JP31773596A JPH10163088A JP H10163088 A JPH10163088 A JP H10163088A JP 8317735 A JP8317735 A JP 8317735A JP 31773596 A JP31773596 A JP 31773596A JP H10163088 A JPH10163088 A JP H10163088A
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JP
Japan
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electron beam
alignment
exposure
alignment marks
exposure mask
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JP8317735A
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English (en)
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Morikazu Konishi
守一 小西
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビーム露光の際のアライメント精度及び
スループットを向上させると共に、レジスト膜残りを防
止する。 【解決手段】 ウエハ11の表面側に所定の配置状態で
設けられた複数のアライメントマーク11a,11b,
11c上を同時に横切る状態で、アライメントマーク1
1a,11b,11cと同一の配置状態を保って照射さ
れる電子ビームB1 ,B2 ,B3 を走査させる。そし
て、電子ビームB1 ,B2 ,B3 の照射によって得られ
る反射電子の信号強度からアライメントマーク11a,
11b,11cと電子ビームB1 ,B2 ,B3 との走査
方向における相対的な位置関係を検出する。その後、こ
の位置関係に基づいて電子ビームB1 ,B2 ,B3 の照
射位置情報を補正する。これによって、より少ない電子
ビームB1 ,B2 ,B3 の走査回数でアライメントマー
クを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
工程において電子ビーム露光を行う際に電子ビームの照
射位置合わせを行うアライメント方法と、この方法を行
うために用いられる露光マスク及び電子ビーム露光装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図7には、電子ビーム露光装置の一例と
して、可変成形ビーム方式の露光装置の要部構成図を示
す。この電子ビーム露光装置7には、電子銃(図示省
略)から発せられた電子ビームの経路上に第1マスク7
1と第2マスク72とが備えられている。第1マスク7
1及び第2マスク72には、ビーム成形用の矩形形状の
孔パターン71a,72aが設けられている。また、第
1マスク71と第2マスク72との間及び第2マスク7
2と露光面Aとの間には偏向電極(図示省略)が備えら
れている。上記電子ビーム露光装置7では、第1マスク
71の孔パターン71aを通過させて矩形状に成形した
電子ビームb1 を、偏向電極で偏向させて第2マスク7
2の孔パターン72aの一部分に照射させる。これによ
って、第2マスク72を通過した電子ビームb2 を所定
の矩形形状に成形する。そして、所定の矩形形状に成形
された電子ビームb2 を、さらに偏向電極で偏向させて
露光面Aの所定位置に所定倍率で照射し、露光面A下の
レジスト膜に対して電子ビーム露光を行う。
【0003】ところで、半導体装置の製造工程において
ウエハ上のレジスト膜に対して電子ビーム露光を行う際
には、既にウエハ上に形成されているパターンと露光パ
ターンとの整合性を保つために、ウエハの配置位置に対
して電子ビームの照射位置を整合させる必要がある。
【0004】そこで、図8に示すように、以下のように
してアライメントを行っている。先ず、ウエハ81表面
の所定位置に形成されたアライメントマーク81a上で
電子ビームb2 を走査させる。そして、電子ビームb2
の照射によって得られる反射電子の信号強度からアライ
メントマーク81aのエッジ部eを検出し、アライメン
トマーク81aと電子ビームb2 の照射位置との相対的
な位置関係を検出する。その後、ウエハ81表面(すな
わち露光面A)の所定位置に電子ビームb2 が照射され
るように、上記位置関係に基づいて電子ビームb2 の照
射位置情報を補正する。上記図7を用いて説明した電子
ビーム描画装置(7)を用いる場合には、第1マスク,
第2マスク及び偏向電極を用いてスポット状に成形した
電子ビームb2 を露光面Aに照射して上記アライメント
を行うこととする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9に示す
ように、上記アライメント方法で用いるアライメントマ
ーク81a上は、例えば加工対象になるポリシリコン膜
82やその上面のレジスト膜83で覆われている。この
ため、照射した電子ビームb2 をアライメントマーク8
1aのエッジ部eで反射させて得られる反射電子は、ポ
リシリコン膜82及びレジスト膜83を透過する際に減
衰し進行強度が弱まってしまう。したがって、アライメ
ントマーク81aのエッジ部eが検出され難くなり、ア
ライメントマーク81aと電子ビームb2 の照射位置と
の相対的な位置関係を検出することが困難になる。これ
は、アライメント精度を低下させる要因になる。
【0006】そこで、アライメントマーク81aのエッ
ジ部eを検出できる程度の反射電子の信号強度を得るた
めに、アライメントマーク81a上での電子ビームb2
の走査回数を増加させる方法もある。しかし、この方法
では、アライメントに時間がかかり露光工程のスループ
ットが低下してしまう。しかも、電子ビームb2 の走査
部において電子ビームb2 の照射ドーズ量が過多にな
り、この部分のレジスト膜83が炭化してしまう。この
ため、露光後に現像処理を行っても、所望のパターンと
は別に、上記炭化した部分のレジスト膜83が除去され
ずにウエハ81上に残り、レジスト膜81からなるレジ
ストパターン(図示省略)を用いたポリシリコン膜82
の加工において、アライメントマーク81a近傍に所望
のパターンとは別にポリシリコン膜82が残ってしま
う。そして、このレジストパターンをアッシング処理に
よって除去しようとしても、上記炭化した部分のレジス
ト膜83は除去されずに残ってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされた。すなわち、本発明のアライメント
方法は、電子ビーム露光の際に電子ビームの照射位置合
わせを行う方法であり、被露光基体の表面側にはアライ
メントマークが所定の配置状態で複数設けられている。
そして、これらのアライメントマークと同一の配置状態
を保って照射される複数の電子ビームを、各アライメン
トマーク上を同時に横切る状態で走査させる。その後、
これらの電子ビームの照射によって得られる信号から上
記アライメントマークと上記電子ビームの照射位置との
走査方向における相対的な位置関係を検出し、この位置
関係に基づいて電子ビームの照射位置情報を補正する。
【0008】上記アライメント方法では、所定の配置状
態で配置された複数の各アライメントマークと同一の配
置状態を保って露光面に照射される複数の電子ビーム
が、アライメントマーク上を同時に横切る状態で照射さ
れる。このことから、アライメントマークへの電子ビー
ムの照射によって得られる信号強度は、アライメントマ
ークの数に対応して倍増する。しかも、各アライメント
マークに照射される電子ビームの照射ドーズ量が増加す
ることはない。
【0009】また、本発明の露光マスクは、電子ビーム
露光の際に電子ビームの成形に用いるものであり、被露
光基体の表面側に所定の配置状態で設けられた複数のア
ライメントマークと同様の配置状態で孔パターンを設け
てなるアライメントパターン群が備られている。そし
て、本発明の電子ビーム露光を行う露光装置は、上記露
光マスクを備えたものである。
【0010】上記露光マスクでは、アライメントパター
ン群に電子ビームを照射することで、この電子ビームが
複数本に分割される。上記アライメントパターン群を構
成する各孔パターンは、露光面側に形成されたアライメ
ントマークと同一の配置状態を保っていることから、上
記各電子ビームは、アライメントマークと同一の配置状
態を保って露光面に照射される。
【0011】そして、上記露光マスクを備えた露光装置
では、上記露光マスクを通過した電子ビームを偏向させ
ることによって、露光面のアライメントマークに対して
同時に電子ビームが照射される。このため、アライメン
トマークに対する電子ビームの照射によって一度に得ら
れる信号強度を、アライメントマークの数に対応して倍
増させるような上記アライメント方法が行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したアライメ
ント方法,露光マスク及び露光装置の実施の形態を説明
する。
【0013】(第1実施形態)図1は、本発明を適用し
たアライメント方法の一実施形態を説明するための図で
ある。ここで説明するアライメント方法は、被露光基体
となるウエハ11の表面側の露光面Aに対して、電子ビ
ームの照射位置合わせを行う方法である。図中のグラフ
は、電子ビームB2 の照射位置と反射電子の信号強度を
示している。そして、上記電子ビーム露光は、ウエハ1
1上に成膜されたポリシリコン膜12のエッチングマス
クになるレジストパターンを形成するために行われる。
また、上記アライメントは、ウエハ11の表面に形成さ
れたパターン(図示せず)と、上記ポリシリコン膜12
をエッチング加工して得られるパターンとの整合性を保
つために行われることとする。
【0014】上記アライメント方法は、以下のように行
う。すなわち、ウエハ11の表面には、例えばトレンチ
形状のアライメントマークを複数形成しておく。これら
のアライメントマーク11a,11b,11cは、所定
の配置状態で設ける。ここでは、一例として、y軸方向
(図中矢印で示したx軸方向に対して垂直な方向)の電
子ビームのずれを吸収出来る程度にy軸方向に長さを有
する同一の矩形形状の3個のアライメントマーク11
a,11b,11cを、x軸方向に同一ピッチpで設け
ることとする。各アライメントマーク11a,11b,
11cのx軸方向の長さはLxであることとする。
【0015】上記アライメントマーク11a,11b,
11cが形成されたウエハ11の露出表面は、例えば酸
化膜で覆われた状態になっている。そして、このウエハ
11上にアライメントマーク11a,11b,11cを
埋め込む状態でポリシリコン膜12を成膜し、このポリ
シリコン膜12上にレジスト膜13を成膜する。
【0016】その後、アライメントマーク11a,11
b,11cの上部を横切るように、露光面Aにおいて複
数の電子ビームB1 ,B2 ,B3 を走査させる。これら
の電子ビームB1 ,B2 ,B3 は、アライメントマーク
11a,11b,11cの配置状態と同一の配置状態、
すなわちx軸方向に同一ピッチpを保ちながらx軸の矢
印方向(図における左から右)に走査させる。
【0017】この際、反射電子の信号強度のグラフに示
すように、先ず、右端の電子ビームB1 のみが左端のア
ライメントマーク11aに照射されてmin. peak が検出
される。その後、電子ビームB1 が中央のアライメント
マーク11bに照射されると同時に、中央の電子ビーム
B2 がアライメントマーク11aに照射されてmiddlepe
ak が検出される。さらにその後、各電子ビームB1 ,
B2 ,B3 がそれぞれアライメントマーク11a,11
b,11cに照射されてmax peakが検出される。その後
は、同様にして、middle peak, min. peakが検出され
る。そして、上記max peakから、アライメントマーク1
1a,11b,11cと電子ビームB1 ,B2 ,B3 の
照射位置とのx軸方向の相対的な位置関係を検出する。
【0018】その後、ここでは図示を省略するが、上記
で説明したと同様にしてウエハ表面のアライメントマー
ク(図示省略)と電子ビームの照射位置とのy軸方向の
相対的な位置関係を検出する。この際、上述のx軸方向
の照射位置情報の補正において、x軸方向をy軸方向に
読み変えることとする。
【0019】上述のようにして、x軸方向及びy軸方向
におけるアライメントマークと電子ビームの照射位置と
の相対的な位置関係を検出した後、これらの位置関係に
基づいてウエハ11の表面(ウエハ11上の露光面A)
の所定位置に電子ビームが照射されるように、電子ビー
ムの照射位置情報を補正する。
【0020】上記アライメント方法では、アライメント
マーク11a,11b,11cと同一の配置状態を保っ
て露光面Aに照射される電子ビームB1 ,B2 ,B3 が
アライメントマーク11a,11b,11cを横切る状
態で走査されることから、中心のアライメントマーク1
1bのエッジ部eに中心の電子ビームB2 が照射された
場合には、同時に両端のアライメントマーク11a,1
1cのエッジ部eにも両端の電子ビームB1 ,B3 が照
射される。したがって、この時検出される反射電子の信
号強度は、一つのアライメントマーク上で1本の電子ビ
ームを走査させた場合の3倍になる。
【0021】このため、より少ない走査回数で、アライ
メントマーク11a,11b,11cと電子ビームB1
,B2 ,B3 の照射位置との相対的な位置関係が検出
され易くなる。そして、アライメントにおいて、同一位
置での電子ビームB1 ,B2 ,B3 の走査回数を減少さ
せることが可能になり、電子ビーム照射によるレジスト
膜13の炭化が防止される。したがって、アライメント
の際の電子ビームB1 ,B2 ,B3 の照射位置における
レジスト膜13残りが防止されると共に、エッチング加
工後のポリシリコン膜12残りも防止される。
【0022】(第2実施形態)図2は、本発明を適用し
たアライメント方法の他の実施形態を説明するための図
である。ここで説明するアライメント方法と、上記第1
実施形態で説明したアライメント方法との異なるところ
は、アライメントマーク11a,11b,11cの配置
状態にある。
【0023】すなわち、アライメントマーク11a,1
1b,11cは、x軸方向に異なる2つの間隔p1 ,p
2 を保って設けられている。その他の状態は上記第1実
施形態と同様であり、上記アライメントマーク11a,
11b,11cが形成されたウエハ11上にはポリシリ
コン膜12及びレジスト膜13が成膜される。
【0024】そして、アライメントマーク11a,11
b,11cの上部を横切るように、ウエハ11上の露光
面Aにおいて複数の電子ビームB1 ,B2 ,B3 を走査
させる。これらの電子ビームB1 ,B2 ,B3 は、アラ
イメントマーク11a,11b,11cの配置状態と同
一の配置状態、すなわちx軸方向に異なる2つの間隔p
1 ,p2 を保って露光面Aに照射される。
【0025】そして、上記電子ビームB1 ,B2 ,B3
の照射によって得られる反射電子の信号強度から、アラ
イメントマーク11a,11b,11cと電子ビームB
1 ,B2 ,B3 の照射位置との相対的な関係を検出す
る。図に示す反射電子の信号強度のグラフは、中心の電
子ビームB2 の照射位置に対応させたものである。上記
第1実施形態と同様に、このグラフにおいて信号強度が
最も強いmax peakが現れた位置を、各アライメントマー
ク11a,11b,11cのエッジ部eに各電子ビーム
B1 ,B2 ,B3 が照射された位置として検出し、電子
ビームB1 ,B2,B3 とアライメントマーク11a,
11b,11cとのx軸方向の相対的な位置関係を得
る。
【0026】また、同様にして、y軸方向の相対的な位
置関係を得た後、これらの位置関係に基づいてウエハ1
1の表面(ウエハ11上の露光面A)に対して電子ビー
ムが所定位置に照射されるように電子ビームの照射位置
情報を補正する。
【0027】上記アライメント方法では、アライメント
マーク11a,11b,11c及び電子ビームB1 ,B
2 ,B3 の間隔が異なる2つの間隔p1 ,p2 に設定さ
れている。このことから、電子ビームB1 ,B2 ,B3
のうちの一つが、アライメントマーク11a,11b,
11cのうちの一つに対してのみ照射されるか、または
各電子ビームB1 ,B2 ,B3 が各アライメントマーク
11a,11b,11cに対して照射されることにな
る。このため、上記第1実施形態と同様の効果を奏する
ことができるだけではなく、2つのアライメントマーク
に電子ビームが照射されてmiddle peak が検出されるこ
とはなく、middle peak をmax peakと間違えることが防
止される。したがって、アライメントの精度がさらに向
上する。
【0028】上記第1及び第2実施形態では、電子ビー
ムB1 ,B2 ,B3 の走査方向に複数のアライメントマ
ーク11a,11b,11cを配列した。しかし、本発
明のアライメント方法では、複数のアライメントマーク
上を同時に横切る状態で複数の電子ビームを走査させる
ことが可能であれば良い。このため、例えば電子ビーム
の走査方向と垂直に複数のアライメントマークを配置
し、これらのアライメントマークと同様の配置状態で露
光面に照射される電子ビームを走査させてアライメント
マークと電子ビームの照射位置との走査方向における相
対的な位置関係を得ても良い。このようにした場合に
は、max peakのみが検出されるようになる。
【0029】(第3実施形態)図3は、本発明を適用し
た露光マスク及び露光装置の実施形態を説明するための
図であり、図4は図3における第2露光マスクの拡大図
である。以下にこれらの図を用いて露光マスク及び露光
装置の一実施形態を説明する。
【0030】この電子ビーム露光装置3は、可変成形ビ
ーム方式の露光装置であり、電子銃31から発せられた
電子ビームbの経路上に第1露光マスク32,偏向電極
33,第2露光マスク34,偏向電極35が順に配置さ
れている。
【0031】上記第1露光マスク32は、その中央部に
矩形形状の露光用孔パターン32aが設けられたもので
ある。
【0032】そして、上記第2露光マスク34は、その
中央部に矩形形状の露光用孔パターン34aが設けられ
ると共に、この露光用孔パターン34aとは別にアライ
メントパターン群34x,34yが設けられたものであ
り、この第2露光マスク34が請求項2に記載の露光マ
スクになる。すなわち、上記アライメントパターン群3
4x,34yは、ウエハ(被露光基体)11の表面(す
なわち露光面A)側に所定の配置状態で設けられた複数
のアライメントマーク(図示省略)と同様の配置状態で
形成された孔パターン34bで構成される。
【0033】例えば、上記第1実施形態で図1を用いて
説明したアライメントマークがウェア11の表面に設け
られている場合、アライメントパターン群34xは、同
一形状の3個の孔パターン34bを、x軸方向に同一間
隔で配列形成してなる。一方、アライメントパターン群
34yは、同一形状の3個の孔パターン34bを、y軸
方向に同一間隔で配列形成してなる。
【0034】上記構成の第2露光マスク34では、複数
の孔パターン34bからなるアライメントパターン群3
4x,34yに対して電子ビームを照射することで、当
該電子ビームが複数本に分割される。そして、上記各孔
パターン34bは、露光面側に形成されたアライメント
マークと同様の配置状態、すなわち同一ピッチで配置さ
れている。このことから、分割された電子ビームは、偏
向電極35によってその倍率を調節することによって、
アライメントマークと同一の配置状態を保って露光面A
に照射される。
【0035】そして、上記第2露光マスク34を備えた
電子ビーム露光装置3を用いて描画露光を行う場合を、
図3及び図5を用いて説明する。先ず、第1露光マスク
32の露光用孔パターン32aを通過させて矩形状に成
形した電子ビームb1 を、偏向電極33で偏向させて第
2露光マスク34の露光用孔パターン34aの一部分に
照射する。これによって、第2露光マスク34を通過さ
せた電子ビームb2 を所定の矩形形状に成形する。そし
て、成形された矩形形状の電子ビームb2 を、偏向電極
35によって、所定倍率に縮小しかつ露光面Aの所定位
置に照射させる。これによって、露光面Aに対して所定
の矩形形状の電子ビーム描画が行われる。
【0036】一方、上記第2露光マスク34を備えた電
子ビーム露光装置3において、電子ビームの照射位置合
わせ、すなわちアライメントを行う場合を、図3及び図
6を用いて説明する。先ず、第1露光マスク32の孔パ
ターン32aを通過させて矩形状に成形した電子ビーム
b1 を偏向電極33で偏向させて第2露光マスク34の
アライメントパターン群34xに照射する。これによっ
て、第2露光マスク34を通過させた電子ビームb2 を
複数に分割する(図示省略)。そして、分割された電子
ビームb2 を露光面Aに照射する。この際、分割された
各電子ビームb2 がアライメントマーク(図示省略)と
同一のピッチでウエハ11上の露光面Aに照射されるよ
うに、偏向電極35によってその倍率を調整し、かつ当
該偏向電極35によって露光面A側のアライメントマー
ク(図示省略)を横切る状態で走査させる。
【0037】そして、上記電子ビームb2 の照射によっ
て得られた反射電子の信号強度から、上記第1実施形態
で説明したようにして、x軸方向の電子ビームの照射位
置情報を補正する。また、y軸方向の電子ビームの照射
位置情報の補正は、アライメントパターン群34yを用
いて同様に行う。
【0038】以上によって、上記第2露光マスク34を
備えた露光装置3では、露光面A側に形成した複数のア
ライメントマークに対して同時に電子ビームが照射され
る。このため、電子ビームの照射によって一度に得られ
る信号強度を、アライメントマークの数に対応して倍増
させるような上記第1実施形態で説明したアライメント
方法を行うことが可能になる。
【0039】尚、上記第3実施形態で説明したアライメ
ントパターン群34x,34yにおける孔パターン34
bの配置状態はあくまでも一例であり、ウエハ11の表
面側に形成されるアライメントマークと同様の配置状
態、すなわち倍率を補正することで同一の配置状態にな
るような配置状態であれば上記に限定されることはな
い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明のアライメン
ト方法によれば、複数のアライメントマーク上を同時に
横切る状態で複数の電子ビームを走査することで、電子
ビームの照射によって得られる信号強度を倍増させるこ
とが可能になる。このため、アライメントマークの位置
検出の精度が向上し、アライメントの精度を確保するこ
とができる。また、アライメントのための電子ビームの
走査回数を減らして電子ビーム露光のスループットを向
上させることができる。これと共に、同一箇所での電子
ビームの走査回数ぽ減らし、レジストの炭化を防止しレ
ジスト残りを防止することがでる。したがって、リソグ
ラフィーの精度を向上させることが可能になる。
【0041】また、本発明の露光マスクによれば、被露
光基体の表面側に形成されたアライメントマークと同一
の配置状態で設けられた複数の孔パターンによって、複
数本に分割された電子ビームを同時に各アライメントマ
ーク上に照射することが可能になる。
【0042】そして、本発明の露光装置によれば、上記
露光マスクを備えたことによって、上記アライメント方
法を行うことが可能なり、露光の際の位置精度及びスル
ープットの良好な露光を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したアライメント方法の一例を説
明する図である。
【図2】本発明を適用したアライメント方法の他の一例
を説明する図である。
【図3】本発明を適用した電子ビーム露光装置の構成図
である。
【図4】本発明を適用した露光マスクの構成図である。
【図5】本発明を適用した露光装置による露光を説明す
る図である。
【図6】本発明を適用した露光装置によるアライメント
を説明する図である。
【図7】従来の電子ビーム露光装置の要部構成図であ
る。
【図8】従来のアライメント方法を説明する図である。
【図9】従来のアライメント方法の課題を説明する図で
ある。
【符号の説明】
3 電子ビーム露光装置 11 ウエハ(被露光基
体) 11a,11b,11c アライメントマーク 34a 第2露光マスク(露光マスク) 34b 孔
パターン 34x,34y アライメントパターン群 B1 ,B
2 ,B3 電子ビーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビーム露光の際に、電子ビームの照
    射位置合わせを行うアライメント方法であって、 被露光基体の表面側に所定の配置状態で設けられた複数
    の各アライメントマーク上を同時に横切る状態で、当該
    アライメントマークと同一の配置状態を保って照射され
    る複数の電子ビームを走査させ、 前記電子ビームの照射によって得られる信号から前記ア
    ライメントマークと当該電子ビームとの走査方向におけ
    る相対的な位置関係を検出し、 前記位置関係に基づいて前記電子ビームの照射位置情報
    を補正することを特徴とするアライメント方法。
  2. 【請求項2】 電子ビーム露光の際に電子ビームの成形
    に用いる露光マスクであって、 被露光基体の表面側に所定の配置状態で設けられた複数
    のアライメントマークと同様の配置状態で孔パターンを
    設けてなるアライメントパターン群を備えたことを特徴
    とする露光マスク。
  3. 【請求項3】 前記露光マスクは、可変成形ビーム露光
    用の露光マスクであることを特徴とする請求項2記載の
    露光マスク。
  4. 【請求項4】 電子ビーム露光を行う露光装置であっ
    て、 被露光基体の表面側に所定の配置状態で設けられた複数
    のアライメントマークと同様の配置状態で孔パターンを
    設けてなるアライメントパターン群を備えた露光マスク
    を有することを特徴とする電子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 前記電子ビーム露光装置は、可変成形ビ
    ーム露光用の電子ビーム露光装置であることを特徴とす
    る請求項4記載の電子ビーム露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012023411A (ja) * 2007-03-29 2012-02-02 Ims Nanofabrication Ag マスクレス粒子ビーム露光方法

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