JPH10161697A - 音声符号送信装置及び受信装置 - Google Patents

音声符号送信装置及び受信装置

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JPH10161697A
JPH10161697A JP8315929A JP31592996A JPH10161697A JP H10161697 A JPH10161697 A JP H10161697A JP 8315929 A JP8315929 A JP 8315929A JP 31592996 A JP31592996 A JP 31592996A JP H10161697 A JPH10161697 A JP H10161697A
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JP
Japan
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code
speech
voice
flag
transmission
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Application number
JP8315929A
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English (en)
Inventor
Takayuki Hiekata
孝之 稗方
Tetsuya Takahashi
哲也 高橋
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の音声符号送信受信方式による符号化され
た音声信号の伝送では,例えば無線回線において回線状
態が悪化した場合には,受信側で音声信号の終了を正確
に制御できないという問題があった。 【解決手段】本発明では,フレーム毎に作成された音声
符号SDに有効フラグAFを付加し,該音声信号の終了
に引き続いて,任意の終了後符号AED及び該終了後符
号AEDが音声信号でないことを示す無効フラグUFを
付加することにより,バースト的な誤りが生じる回線状
態であっても,受信側で音声信号の再生終了を確実に制
御して,音声信号がないにも関わらず音声再生を継続す
るために不快な異常音が出力されるような事態を回避す
ること図ったものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,音声符号送信装置
及び受信装置に係り,詳しくは送信側において符号化し
た音声信号を誤り率の高い例えば無線伝送路等を用いて
送信した場合にも,受信側において復元した音声信号の
再生及びその終了を確実に制御することのできる音声符
号送信装置及び受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の移動無線通信に対する強い社会的
要請に伴い,音声信号を低ビットレートで伝送する例え
ば符号励振線形予測(CELP:Code Excited Linear Predi
ction)方式等に代表されるボコーダ方式での音声符号
及び復合に関する開発研究が精力的に進められている。
例えばPCM 符号化方式が音声波形をそのまま量子化符号
化して伝送するのに対し,上記ボコーダ方式では,送信
側で音声信号を5〜50mS単位のフレームに分割し,
そのフレーム毎に周波数スペクトル情報を分析して得た
音声パラメータを符号化して送信し,受信側において復
合化した上記音声パラメータを基に音声信号を合成する
ことにより音声信号を再生する。上記のような音声符号
化方式では,音声信号のスペクトル情報等がフレーム毎
に分割されて伝送されるため,音声符号の他に音声符号
の長さに関する管理データや音声の終了を表す終了コー
ドが必要となる場合がある。しかし,回線状態の変動に
よる影響が大きい無線伝送路等では,上記管理データや
終了コードが伝送誤りにより破壊される恐れが高く,音
声符号が正確に送信されているにも関わらず,管理デー
タの誤りにより音声再生が途絶えたり,逆に音声符号が
無くなっているにも関わらず,終了コードの欠落により
受信側で再生が継続され,耳障りな異常音が出力された
りといった問題があった。また,携帯端末等で受信を行
う場合には,受信側で音声信号の再生及びその終了を確
実に制御できないために,MPU やDSP 等の音声復元装置
が無駄に電力を消費してしまい,連続使用可能時間が短
くなるという弊害も生じていた。このような伝送誤りに
起因する弊害を回避する一般的な技術として,伝送する
音声符号の終了に引き続いて1フレーム単位の終了コー
ドを複数回送信する技術があり,例えば特公平4−56
498号公報に開示されている。ここで,図5は上記公
知文献に開示された音声符号送信装置から音声符号受信
装置へ送信される送信符号の概略構造を示す。図5に示
すように,上記送信符号は,信号開始を示す同期開始信
号SYNCを格納するヘッダ部,音声符号SDを格納す
るフレーム部,終了コードECを格納する終了コード部
を有する。上記ヘッダ部には,例えば自己相関性がよく
他波の干渉に強いPN符号が用いられた同期開始信号S
YNCが格納され,この同期開始信号SYNCを基に,
受信側で各フレームの同期管理が行われる。また,上記
フレーム部に格納される各音声符号SDは,フレーム毎
の音声パラメータ等を符号化した例えば10ビット程度
の符号列であり,各音声符号SDは1ビットの同期監視
用ビットを含んでいる。また,上記終了コード部に格納
される終了コードECは,音声符号SDと同程度のフレ
ームに分割され,該フレーム毎に割り当てられた終了コ
ードECが複数回繰り返されて格納される。上記のよう
な構造の送信符号を受信した受信側では,はじめに上記
ヘッダ部に格納された同期開始信号SYNCを検出し,
各フレームの同期管理を開始する。次に上記フレーム部
に格納された音声符号SDを1フレーム毎に蓄積して復
合化する。そして音声符号SDの復合化により得られた
音源情報と合成フィルタの係数とから音声信号を合成再
生し,複数回繰り返し伝送される終了コードECにより
音声信号の終了を判断して再生を終了させる。このよう
な音声符号伝送方式では,終了コードECが複数回繰り
返し伝送されるため,伝送誤りが長く連続しないような
場合には,複数の終了コードECのうちのどれかを検出
すれば,音声再生を終了させることができる。また,上
記公知文献では,受信側での音声信号の再生終了判断
に,終了コードECによるものだけでなく,各フレーム
に含まれる同期監視用ビットの誤り率を基に強制終了さ
せる技術についても開示されている。これは,同期監視
用ビットの誤り率が所定の値以上になった時に音声再生
を強制的に終了させるものであり,上記複数の終了コー
ドECの伝送と併用することにより,終了制御をより確
実なものとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし,上記のような
音声符号伝送方式では,例えば無線回線においてよく発
生するフェージング現象等により送信符号にバースト的
な誤りが生じた場合,複数回送信した終了コード全てが
欠落する可能性も大きく,この場合受信側では,音声信
号の終了を検出することができない。また,バースト誤
りによる終了コードの欠落の対策として,送信する終了
コードを増やすことは,音声符号の伝送効率を低下させ
るため得策でない。さらに,終了コードの検出が可能な
場合にも,受信側では,1フレーム中の全てのビットを
監視して終了コードを探索しなければならず,処理量が
増大してしまう。また,同期監視用ビットの誤り率を基
に音声再生を強制終了させることが可能であっても,音
声信号の終了位置を検出できないことに変わりはないか
ら,音声信号は終了していないにも関わらず,回線状態
が一時的に悪くなり同期監視用ビットの誤り率が大きく
なったために,強制的に音声信号の再生が終了されてし
まうといった問題が生じる。本発明は,このような従来
の技術における課題を解決するために,音声符号送信装
置及び受信装置を改良し,回線状態が悪い場合であって
も音声再生の再生長さを確実に制御して,終了コードの
未検出等を防止し,さらに終了コードの検出動作に伴う
異常音の発生を抑制することのできる音声符号送信装置
及び受信装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は,フレーム毎に音声信号を特徴づける音
声パラメータを求め,該音声パラメータを符号化して得
た音声符号各々を所定の送信符号に格納して送信する音
声符号送信装置において,上記送信符号に格納された音
声符号各々に音声符号であることを示す有効フラグを付
加する有効フラグ付加手段と,上記音声符号の終了に引
き続いて上記送信符号に所定の終了後符号を格納し,該
終了後符号に音声符号でないことを示す無効フラグを付
加する終了後符号作成手段とを具備してなることを特徴
とする音声符号送信装置として構成されている。上記音
声符号送信装置では,伝送する符号列のフレーム単位に
該フレームが上記音声符号であるか否かを示す上記有効
フラグ及び/若しくは無効フラグを付加することができ
るから,伝送路の回線状態が悪化し,バースト的な誤り
が生じても再生長さに関する情報が大きく破壊されない
符号列を送信することができる。さらに,上記有効フラ
グ及び/若しくは無効フラグに伝送誤りを検査するため
の誤り検査符号を付加する誤り検査符号付加手段を設け
れば,受信側で上記有効フラグ及び/もしくは無効フラ
グが正確に伝送されたか否かを判断することができる。
【0005】また,第2の発明は,受信された受信信号
に格納された音声符号を基にフレーム毎に音声信号を特
徴づける音声パラメータを復元し,該音声パラメータか
ら上記音声信号を合成して再生する音声符号受信装置に
おいて,上記音声符号に付加された有効フラグ及び/若
しくは上記音声符号の終了に引き続いて上記受信符号に
格納された所定の終了後符号に付加された無効フラグを
検出する有効無効フラグ検出手段と,上記有効無効フラ
グ検出手段により検出された有効フラグと無効フラグと
に基づいて上記音声信号の再生及びその終了を制御する
制御手段とを具備してなることを特徴とする音声符号受
信装置として構成されている。このため,上記音声符号
受信装置では,再生しようとする符号列が音声符号であ
るか否かをフレームごとに判断することができ,伝送路
の回線状態が悪化してバースト的な誤りが生じても音声
信号の終了を確実に判断することができる。その結果,
受信装置において音声再生に消費される電力を無駄にす
ることがない。また,上記有効フラグ及び/若しくは無
効フラグを基に上記音声信号の再生及びその終了を制御
するから,ビット数の多い終了コードを各フレーム毎に
探索する必要がなくなり,受信側の処理量が減少すると
共に,終了コードの検出動作に伴う異常音を抑制するこ
とができる。さらに,上記有効フラグ及び/若しくは無
効フラグに付加された誤り検査符号を検出する誤り検査
符号検出手段を設ければ,受信した上記有効フラグ及び
/若しくは無効フラグに誤りがあるか否かを判断し,誤
りがある場合には訂正することができる。このため,音
声の再生及びその終了の判断をより正確に行うことがで
きる。さらに,上記有効フラグ及び/若しくは無効フラ
グが正確に受信されているか否かを示す所定の信頼度数
に応じて上記制御手段を動作させれば,回線状態に応じ
て音声信号の再生を継続するか否かを制御することがで
きる。
【0006】また,上記所定の信頼度数は,例えば上記
有効フラグ及び/若しくは無効フラグに付加された誤り
検査符号による誤り訂正の結果を基準に定められる。こ
の場合,有効フラグ及び/若しくは無効フラグの誤り率
を介して上記音声符号受信装置は,伝送路の回線状態を
判断することができる。また,上記所定の信頼度数を,
例えば受信側のアンテナ等で検波されたアナログ信号等
の信号強度に基づいて定めてもよい。この場合,受信さ
れた信号強度の強弱により,例えば信号強度が大きけれ
ば,伝送状態は良好であり,信号強度が小さければ,伝
送を誤る可能性が高いとして音声信号の再生を保留した
りする等の制御を行うことができる。また,上記制御手
段により上記無効フラグの検出回数が所定回数以上の時
に上記音声信号の再生を終了させれば,連続して無効フ
ラグが検出されない場合に音声信号の再生終了を制御す
ることができる。また,上記制御手段により上記無効フ
ラグの検出頻度が所定値以上の時に上記音声信号の再生
を終了させれば,所定期間の伝送路の回線状態を無効フ
ラグの伝送状態を介して判断することができる。また,
上記所定の符号部分を無音で再生すれば,音声信号が終
了しているにも関わらず,音声再生を継続するために生
じる不快な異常音を出力するのを防止することができ
る。また,上記所定の符号部分を記憶された別の音声パ
ラメータを基に再生すれば,音声符号が送信されていな
い箇所には,他の音声信号が再生されるから,上記不快
な異常音を受信側で出力するようなことが防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化したものであ
って,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに,図1は本発明の一実施の形態に係る音声符
号送信装置の概略構成を示す図,図2は上記音声符号送
信装置により送信される送信符号の概略構造を示す図,
図3は本発明の一実施の形態に係る音声符号受信装置の
概略構成を示す図,図4は上記音声符号受信装置の動作
を示すフローチャートである。図1に示すように,本実
施の形態に係る音声符号送信装置は,音声信号が入力さ
れる入力部10と,音声信号を所定のフレーム毎に分割
し,該音声フレーム毎に求めた音声信号を特徴づける音
声パラメータを符号化する符号化部11と,符号化部1
1により作成された音声符号に有効フラグを付加する有
効フラグ付加部12と,上記音声符号の終了に引き続い
て任意の終了後符号を送信符号に格納し,各終了後符号
に音声信号でないことを示す無効フラグを付加する終了
後符号作成部13と,上記有効フラグ及び無効フラグに
誤り検査符号を付加する誤り訂正符号付加部14と,上
記音声符号,終了後符号が格納された送信符号を送信す
る出力部15とを具備する。上記音声符号送信装置にお
いて,入力部10に入力された音声信号は,例えば8ビ
ットの量子化及び8kHz程度のサンプリングでディジ
タル化されて,符号化部11に出力される。符号化部1
1では,ディジタル化された音声信号の所定期間5〜5
0mS単位に,例えば線形予測分析等により周波数スペ
クトルの包絡形状を示す合成フィルタのフィルタ係数,
該合成フィルタを駆動する音源信号を定めるインデック
ス等を求め,これらを符号化して有効フラグ付加部12
に出力する。有効フラグ付加部12及びその後の終了後
信号作成部13における処理により,例えば図2に示す
ような構造の送信符号Tが作成される。はじめに有効フ
ラグ付加部12では,音声信号が終了するまで,フレー
ム毎に作成された音声符号SDに有効フラグAFを付加
する。この有効フラグAFには,例えば1ビットのフラ
グを用いて1/0のうち1が有効フラグAFに割り当て
られる。有効フラグAFが付加されると,次に終了後符
号作成部13において,送信するのに必要な任意の一定
ビット長NBになるまで終了後符号AED及び無効フラ
グUFが複数付加される。終了後符号AEDは,任意の
ビット列でよく,音声符号に相当する箇所を埋めるため
に付加される。また,無効フラグUFは終了後符号AE
Dが音声符号SDでないことを示すものであり,例えば
上記1ビット1/0のうち0が割り当てられる。
【0008】次に,音声符号SDに有効フラグAF,終
了後符号AED及び無効フラグUFが付加された送信符
号Tは,誤り検査符号付加部14に出力される。誤り検
査符号付加部14において,有効フラグAF若しくは無
効フラグUFを含むフレームに,例えば巡回符号等の誤
り検査符号が付加される。ここで,簡単に音声符号SD
を(010)で表し,有効フラグAFを付加した(01
01)という4ビットの情報系列Iに,生成多項式G
(X)=X3 +X+1により生成された3ビットの冗長
系列(巡回符号)を付加した場合を例として説明する。
まず,上記生成多項式G(X)による生成行列Gは,下
記(1)のような行列となる。
【外1】 そして,上記情報系列I(0101)t と上記生成行列
Gとによる行列演算から,下記(2)のような行列が求
められる。
【外2】 上記(2)で示した行列の各列について2を法とした加
算(例えば5列目の演算は0+1+0+0=1,6列目
の演算は0+1+0+1=0である)を行って得た送信
符合Tは結局0101100となる。即ち,誤り検査符
合付加部14において,付加された誤り検査符合は(1
00)である。尚,この誤り検査符合による誤り検出に
関しては受信側において説明する。最後に,誤り検査符
合付加部14から出力された送信符合Tは出力部15に
出力され,送信される。このように,送信符号Tのフレ
ーム毎に有効フラグAF若しくは無効フラグUFを設け
れば,伝送状態が悪化して送信符号Tにバースト誤りが
生じた場合にも,各フレームが音声符号SDであるか否
かを判別することができるので,音声再生及びその終了
の制御を確実に行うことが可能となる。また,音声の終
了を決定する時の基準となる無効フラグUFは,終了コ
ードECと異なり,1ビット程度の符号であるので,受
信側で終了を判別するための処理量が低減される。
【0009】次に図3および図4を基に音声符号受信装
置について説明する。図3に示すように,上記音声符号
受信装置は,上記送信符合Tが例えば無線回線等を経て
伝送された符合列T’(以下,’は上記音声符合受信装
置において説明した符合及び符合列が受信されたことを
示す。)を受信する受信部31と,上記符号列T’に格
納された有効フラグAF’及び無効フラグUF’に付加
された誤り検査符号を基に回線状態の信頼度を計算する
信頼度計算部32と,フレーム毎に分割された符号列
T’が音声符号SD’であるか終了後符号AED’であ
るかを判断する有効無効判定部33と,該有効無効判定
部33において音声符号SD’であると判断された符号
列T’を基に音声信号の復合化を行う復合部34と,該
有効無効判定33において終了後符号AED’であると
判断された符号列の代わりに無音信号を出力する無音処
理部35と,復合された信号を基に音声信号を再生する
音声信号再生部36とを具備する。上記音声符号受信装
置において,受信部31により受信された符号列T’
は,信頼度計算部32に出力される。そして信頼度計算
部32に入力された符号列T’に対して,付加された誤
り検査符号を基に誤り検査が行なわれる。上述したよう
に,情報系列Iについて付加された誤り検査符合は(1
00)であった。これによる誤り検出は次のように行わ
れる。上記生成行列に対応する受信側の検査行列Hは,
下記(3)のような行列に表すことができる。
【外3】 送信符合Tが何の誤りもなく受信された場合,送信符合
T(0101100)と上記検査行列Hとを乗算したも
のは,下記(4)のようになる。
【外4】 上記(4)の行列の各列について2を法として加算を行
えば,最左列から000となり,伝送時に誤りがなかっ
たことが確認される。
【0010】また,上記送信符合T(0101100)
の3ビット目0に伝送誤りがあり,受信した符合列T’
が(0111100)である場合,上記検査行列Hとの
乗算により,下記(5)の行列が得られる。
【外5】 誤りがない場合と同様に,上記(5)の行列の各列につ
いて2を法とする加算を行うと,最左列から110とな
り,確かに3ビット目に誤りがあったことが検出され
る。従って,上記符合列T’(0111100)の3ビ
ット目を1から0に変えて再度検査を行えば,誤りが訂
正されたことが確認される。また,誤り訂正が完全に行
えたか否かの確認により信頼度数が定められる。上記の
例では,受信した符合列と検査行列との乗算により得ら
れた行列において,各列で2を法として加算を行ったも
のが,000であれば,完全に誤りがないと判断して信
頼度数を1とし,110であれば,誤りがあると判断し
て信頼度数を0とする。尚,確認された誤り個数等によ
り信頼度数をより多段階に変化させてもよい。また,上
記の説明では,巡回符合を用いたが,もちろん,他の一
般的なパリティ符号,チェックサム符号等を用いてもよ
い。さらに,誤り訂正のために一般的な例えば畳み込み
符号,巡回符号等を用いてもよい。このように,上記音
声符号受信装置は,伝送路の状態を符号列T’に付加さ
れた誤り検査符号により判定することができるから,伝
送路の状態に従って,音声再生の制御の設定を変更する
ことができる。次のフレーム毎の信頼度数計算後の動作
を図4のフローチャートに示す。図4に示すように,始
めに上記信頼度数計算部32において求められた信頼度
数Rが例えば1以上であるか否かの判定が行われる(S
1)。次に上記信頼度数Rが1以上の時には,有効無効
判定部33により受信された符号列T’の各フレームが
音声符号SD’であるか否かの判定が行われる(S
2)。尚,信頼度数Rが所定値以下の時には,有効無効
判定部33による判定を保留される。これは,伝送誤り
により有効フラグAFが無効フラグUFとして検出され
た場合に,誤りによる無効フラグUFを基準として音声
信号の再生が終了されないようにするためである。有効
無効判定部33における判定において,符号列T’が音
声符号SD’でないとされた場合,無効データ数を累積
的に保持する無効データ数カウンタの値に1が加算され
る(S3)。
【0011】次に,無効データ数カウンタに保持されて
いる無効データ数を基準に音声再生の終了判定が行われ
る(S5)。ここで,上記無効データ数が所定のN以下
であれば,無音処理部35に制御信号が出力される(S
6)。この時,当該フレームについて無音処理部35に
より無音処理が施されて,当該フレームの終了後符号A
EDの部分の音声パラメータを無音のものに変更する。
この無音処理を行うことにより,無意味な符合ビット列
が再生されて雑音が発生するのを防止することができ
る。一方,有効無効判定部33における判定が,符号列
T’が音声符号SD’であるとされた場合,無効データ
数カウンタに保持される無効データ数がリセットされる
(S7)。さらに,上記音声符号SD’は,復合部34
に出力され,復合部34において上記符号列の伸長処理
が行われる(S8)。次に,復元された音声パラメータ
を基に音声信号再生部36において音声信号が合成再生
される(S9)。この当該フレームに関する音声信号の
再生は,上記無効データ数が所定のN以上になるまで継
続される(S10)(尚,上記工程S3とS5とこのS
10とが請求項8に相当する)。このように,本実施の
形態に係る音声符号受信装置では,無効フラグUFを連
続して所定のN回検出するまで,音声符号SD’のある
フレームについては音声再生が行われ,終了後符号AE
D’のフレームには無音処理が施される。従って,たと
え音声信号終了後に再生を継続させていたとしても,無
音処理が施されるため,不快な異常音を出力することが
ない。また,有効フラグAF及び無効フラグUFは1ビ
ット程度の小さい符号であるので,両フラグを探索する
ための処理量が少なくてすみ,終了コード検出に伴う異
常音が発生することもない。
【0012】
【実施例】上記実施の形態では,誤り検査の結果を基に
回線状態を判断していたが,音声符号受信装置のアンテ
ナ等によって受信されたアナログ信号のレベルを測定
し,該アナログ信号の強度を基に上記回線状態を判断し
てもよい。この場合,上記アナログ信号の強度が所定値
以上であれば,回線状態は良好であり,所定値以下であ
れば,伝送誤りが生じる可能性が高いと,受信側で判断
することができる。上記のようにアナログ信号の強度を
基に回線状態の判断を行えば,符合列に付加する冗長系
列を小さくすることができる。このような音声符号受信
装置も本発明における音声符号受信装置の一例である。
また,上記実施の形態では,受信された符号列T’の各
フレームが音声符号SD’ではないことを示す無効フラ
グUFの数を累積的に加算することにより,音声信号の
再生終了を制御したが,所定期間に検出した無効フラグ
UFの検出頻度に基づいて上記音声信号の再生終了を制
御してもよい(請求項9相当箇所)。この場合,所定期
間を基準として再生終了の判断が行われるため,所定の
無効データ数に達する前に伝送誤りにより上記無効デー
タ数がリセットされ,信号終了の判断が遅れるような事
態を回避することができる。このような音声符号受信装
置も本発明における音声符号受信装置の一例である。ま
た,上記実施の形態では,受信された符号列T’の各フ
レームが音声符号SD’ではないと判定された場合に,
当該フレームについては強制的に無音処理を行うことに
よりノイズ等の不快な異常音が発生するのを防止してい
たが,例えば,過去に受信して誤りが生じなかった別の
音声パラメータを記憶する記憶手段を無音処理部35の
代わりに設けて,当該フレームには,上記別の音声パラ
メータを基に合成した音声信号を出力するようにしても
よい(請求項11相当箇所)。この場合,フレームを重
ねる毎に合成する音声信号の音量を低減するように設定
すれば,より心地よく音声再生を終了することができ
る。このような音声符号受信装置も本発明における音声
符号受信装置の一例である。
【0013】
【発明の効果】上記のように第1の発明は,フレーム毎
に音声信号を特徴づける音声パラメータを求め,該音声
パラメータを符号化して得た音声符号各々を所定の送信
符号に格納して送信する音声符号送信装置において,上
記送信符号に格納された音声符号各々に音声符号である
ことを示す有効フラグを付加する有効フラグ付加手段
と,上記音声符号の終了に引き続いて上記送信符号に所
定の終了後符号を格納し,該終了後符号に音声符号でな
いことを示す無効フラグを付加する終了後符号作成手段
とを具備してなることを特徴とする音声符号送信装置と
して構成されている。上記音声符号送信装置では,伝送
する符号列のフレーム単位に該フレームが上記音声符号
であるか否かを示す上記有効フラグ及び/若しくは無効
フラグを付加することができるから,伝送路の回線状態
が悪化し,バースト的な誤りが生じても再生長さに関す
る情報が大きく破壊されない符号列を送信することがで
きる。さらに,上記有効フラグ及び/若しくは無効フラ
グに伝送誤りを検査するための誤り検査符号を付加する
誤り検査符号付加手段を設ければ,受信側で上記有効フ
ラグ及び/もしくは無効フラグが正確に伝送されたか否
かを判断することができる。
【0014】また,第2の発明は,受信された受信信号
に格納された音声符号を基にフレーム毎に音声信号を特
徴づける音声パラメータを復元し,該音声パラメータか
ら上記音声信号を合成して再生する音声符号受信装置に
おいて,上記音声符号に付加された有効フラグ及び/若
しくは上記音声符号の終了に引き続いて上記受信符号に
格納された所定の終了後符号に付加された無効フラグを
検出する有効無効フラグ検出手段と,上記有効無効フラ
グ検出手段により検出された有効フラグと無効フラグと
に基づいて上記音声信号の再生及びその終了を制御する
制御手段とを具備してなることを特徴とする音声符号受
信装置として構成されている。このため,上記音声符号
受信装置では,再生しようとする符号列が音声符号であ
るか否かをフレームごとに判断することができ,伝送路
の回線状態が悪化してバースト的な誤りが生じても音声
信号の終了を確実に判断することができる。その結果,
受信装置において音声再生に消費される電力を無駄にす
ることがない。また,上記有効フラグ及び/若しくは無
効フラグを基に上記音声信号の再生及びその終了を制御
するから,ビット数の多い終了コードを各フレーム毎に
探索する必要がなくなり,受信側の処理量が減少すると
共に,終了コードの検出動作に伴う異常音を抑制するこ
とができる。さらに,上記有効フラグ及び/若しくは無
効フラグに付加された誤り検査符号を検出する誤り検査
符号検出手段を設ければ,受信した上記有効フラグ及び
/若しくは無効フラグに誤りがあるか否かを判断し,誤
りがある場合には訂正することができる。このため,音
声の再生及びその終了の判断をより正確に行うことがで
きる。さらに,上記有効フラグ及び/若しくは無効フラ
グが正確に受信されているか否かを示す所定の信頼度数
に応じて上記制御手段を動作させれば,回線状態に応じ
て音声信号の再生を継続するか否かを制御することがで
きる。また,上記所定の信頼度数は,例えば上記有効フ
ラグ及び/若しくは無効フラグに付加された誤り検査符
号による誤り訂正の結果を基準に定められる。この場
合,有効フラグ及び/若しくは無効フラグの誤り率を介
して上記音声符号受信装置は,伝送路の回線状態を判断
することができる。
【0015】また,上記所定の信頼度数を,例えば受信
側のアンテナ等で検波されたアナログ信号等の信号強度
に基づいて定めてもよい。この場合,受信された信号強
度の強弱により,例えば信号強度が大きければ,伝送状
態は良好であり,信号強度が小さければ,伝送を誤る可
能性が高いとして音声信号の再生を保留したりする等の
制御を行うことができる。また,上記制御手段により上
記無効フラグの検出回数が所定回数以上の時に上記音声
信号の再生を終了させれば,連続して無効フラグが検出
されない場合に音声信号の再生終了を制御することがで
きる。また,上記制御手段により上記無効フラグの検査
頻度が所定値以上の時に上記音声信号の再生を終了させ
れば,所定期間の伝送路の回線状態を無効フラグの伝送
状態を介して判断することができる。また,上記所定の
符号部分を無音で再生すれば,音声信号が終了している
にも関わらず,音声再生を継続するために生じる不快な
異常音を出力するのを防止することができる。また,上
記所定の符号部分を記憶された別の音声パラメータを基
に再生すれば,音声符号が送信されていない箇所には,
他の音声信号が再生されるから,上記不快な異常音を受
信側で出力するようなことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る音声符号送信装
置の概略構成を示す図。
【図2】 上記音声符号送信装置により送信される送信
符号の概略構造を示す図。
【図3】 本発明の一実施の形態に係る音声符号受信装
置の概略構成を示す図。
【図4】 上記音声符号受信装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図5】 従来の音声符号送信装置により送信される送
信符号の概略構造を示す図。
【符号の説明】
10…送信側入力部 11…符号化部 12…有効フラグ付加部 13…終了後符号作成部 14…誤り検査符号付加部 15…出力部 31…受信側入力部 32…信頼度計算部 33…有効無効判定部 34…復合部 35…無音処理部 36…音声信号再生部 SD,SD’…音声符号 AF…有効フラグ UF…無効フラグ AED…終了後符号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム毎に音声信号を特徴づける音声パ
    ラメータを求め,該音声パラメータを符号化して得た音
    声符号各々を所定の送信符号に格納して送信する音声符
    号送信装置において,上記送信符号に格納された音声符
    号各々に音声符号であることを示す有効フラグを付加す
    る有効フラグ付加手段と,上記音声符号の終了に引き続
    いて上記送信符号に所定の終了後符号を格納し,該終了
    後符号に音声符号でないことを示す無効フラグを付加す
    る終了後符号作成手段とを具備してなることを特徴とす
    る音声符号送信装置。
  2. 【請求項2】上記有効フラグ及び/若しくは無効フラグ
    に伝送誤りを検査するための誤り検査符号を付加する誤
    り検査符号付加手段を設けてなる請求項1記載の音声符
    号送信装置。
  3. 【請求項3】受信された受信信号に格納された音声符号
    を基にフレーム毎に音声信号を特徴づける音声パラメー
    タを復元し,該音声パラメータから上記音声信号を合成
    して再生する音声符号受信装置において,上記音声符号
    に付加された有効フラグ及び/若しくは上記音声符号の
    終了に引き続いて上記受信符号に格納された所定の終了
    後符号に付加された無効フラグを検出する有効無効フラ
    グ検出手段と,上記有効無効フラグ検出手段により検出
    された有効フラグと無効フラグとに基づいて上記音声信
    号の再生及びその終了を制御する制御手段とを具備して
    なることを特徴とする音声符号受信装置。
  4. 【請求項4】上記有効フラグ及び/若しくは無効フラグ
    に付加された誤り検査符号を検出する誤り検査符号検出
    手段を設けてなる請求項3記載の音声符号受信装置。
  5. 【請求項5】上記有効フラグ及び/若しくは無効フラグ
    が正確に受信されているか否かを示す所定の信頼度数に
    応じて上記制御手段を動作させてなる請求項3若しくは
    4記載の音声符号受信装置。
  6. 【請求項6】上記所定の信頼度数が上記有効フラグ及び
    /若しくは無効フラグに付加された誤り検査符号による
    誤り訂正の結果を基準に定められてなる請求項5記載の
    音声符号受信装置。
  7. 【請求項7】上記所定の信頼度数が受信された信号強度
    に基づいて定められてなる請求項5記載の音声符号受信
    装置。
  8. 【請求項8】上記制御手段が上記無効フラグの検出回数
    が所定回数以上の時に上記音声信号の再生を終了させて
    なる請求項3〜7のいずれかに記載の音声符号受信装
    置。
  9. 【請求項9】上記制御手段が上記無効フラグの検査頻度
    が所定値以上の時に上記音声信号の再生を終了させてな
    る請求項3〜7のいずれかに記載の音声符号受信装置。
  10. 【請求項10】上記所定の符号部分を無音で再生してな
    る請求項3〜9のいずれかに記載の音声符号受信装置。
  11. 【請求項11】上記所定の符号部分を記憶された別の音
    声パラメータを基に再生してなる請求項3〜9のいずれ
    かに記載の音声符号受信装置。
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