JPH10161523A - 表示体 - Google Patents

表示体

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JPH10161523A
JPH10161523A JP33146496A JP33146496A JPH10161523A JP H10161523 A JPH10161523 A JP H10161523A JP 33146496 A JP33146496 A JP 33146496A JP 33146496 A JP33146496 A JP 33146496A JP H10161523 A JPH10161523 A JP H10161523A
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JP
Japan
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braille
board
plate
dimensional
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Pending
Application number
JP33146496A
Other languages
English (en)
Inventor
Chizuko Aoki
千鶴子 青木
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Dia Plate Kk
Original Assignee
Dia Plate Kk
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Publication date
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Publication of JPH10161523A publication Critical patent/JPH10161523A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚障害者においても有益な表示体を提供す
る。 【解決手段】 銘板1を、枠本体3と、枠本体3の上部
に固定された表示板4と、下部に固定された点字板5と
により形成し、表示板4に、丹頂鶴が立体的に形成され
てなる立体表示部6と、丹頂鶴の説明を文字により構成
した説明文7とを設ける。点字板5を、表示板4の説明
文7の内容を示す点字31,・・・が突設されたステン
レス板に噴霧液を吹き付ける塗装工程と、表面に吹き付
けられた噴霧液を定着する定着行程とにより形成し、点
字板5の表面に紫外線をカットする紫外線保護塗膜を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、案内地図、方向案
内、観光案内、文化財説明等の表示を行う表示板や表示
柱などの表示体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、観光地、公園、または道路には、
表示板あるいは表示柱等の表示体が設置されている。こ
の表示体には、文字や絵柄等の意匠が形成されており、
例えば、観光地に設置された表示体においては、表示体
に描かれた地図や地名を見ることにより現在地を把握し
たり、あるいは、説明文を読むことによって観光地の歴
史を得たりすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記表
示体は、健常者にとっては有益なものとなるが、視覚障
害者にとっては無益なものであった。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、視覚障害者においても有益な表示
体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明にあっては、文字、記号、絵柄、及
び図形などにより表示内容が表示された表示部と、該表
示部に表示された表示内容に対応する点字が突設された
点字部とを備えるとともに、該点字部の表面を保護層に
より被覆した。
【0006】これにより、健常者においては、表示体の
表示部に表示された文字、記号、絵柄、及び図形などか
らなる表示内容、具体的には、表示部に描かれた地図や
地名を見ることにより現在地を把握したり、あるいは、
表示部に書かれた説明文を読むことによって観光地の歴
史を得たりすることができる。一方、視覚障害者におい
ては、点字部の表面に突設されるとともに、前記表示部
に表示された表示内容に対応する点字によって前記表示
内容、具体的には、前記表示部に描かれた地図の説明や
地名に対応する点字から現在地を把握したり、あるい
は、前記表示部に書かれた説明文に対応する点字から観
光地の歴史を得たりすることができる。
【0007】そして、この表示体が屋外に設置された場
合には、前記点字部が、風雨にさらされることは避けら
れない。しかしながら、この点字部は、保護層により被
覆されているので、長期間風雨にさらされた場合であっ
ても、表示部の劣化が防止される。
【0008】また、前記保護層を、前記点字部の表面に
塗装されてなる塗膜により形成した。
【0009】すなわち、点字部には、点字を構成する凸
部が突設されており、この凸部が形成された前記点字部
には、塗装が施されることにより、前記凸部に沿った塗
膜が密着的に形成される。
【0010】さらに、設置される状態で、前記表示部が
前記点字部より上方に配設されるように、前記表示部と
前記点字部とを配置した。
【0011】これにより、視覚によって前記表示内容を
とらえる健常者においては、前記表示部が見やすく、ま
た、触覚によって前記表示内容に対応した点字を認識す
る視覚障害者においては、点字部に触れやすくなる。
【0012】また、請求項4の発明にあっては、文字、
記号、絵柄、及び図形などの意匠が立体的に形成されて
なる立体表示部を表面に備えた。
【0013】これにより、健常者においては、立体的に
形成された立体表示部により、文字、記号、絵柄、及び
図形などからなる表示内容を立体視することができる。
一方、視覚障害者においては、前記立体表示部に触れる
ことによって、文字、記号、絵柄、及び図形などからな
る表示内容を認識することができる。
【0014】そして、前記立体表示部を、文字、記号、
絵柄、及び図形などの意匠が平面状に形成された平面部
と、該平面部に形成された前記意匠を形取るとともに、
該意匠上に突設された透明性を有する突出部とにより形
成した。
【0015】この場合、健常者においては、平面部に形
成された文字、記号、絵柄、及び図形などの意匠を、透
明性を有した突出部を透過して見ることができる一方、
視覚障害者においては、平面部に形成された前記意匠を
形取るとともに、該意匠上に突設された突出部に触れる
ことにより、この意匠を認識することができる。
【0016】さらに、請求項6の発明においては、文
字、記号、絵柄、及び図形などの意匠が立体的に形成さ
れてなる立体表示部と、該立体表示部に表示された表示
内容に対応する点字が突設された点字部とを備えるとと
もに、該点字部の表面を保護層により被覆した。
【0017】これにより、健常者においては、立体的に
形成された立体表示部により、文字、記号、絵柄、及び
図形などからなる表示内容を立体視することができる。
一方、視覚障害者においては、前記立体表示部に触れる
ことによって、文字、記号、絵柄、及び図形などからな
る表示内容を認識することができるとともに、点字部の
表面に突設された、前記立体表示部に表示された表示内
容に対応する点字により、立体表示部の感触のみでは得
られないさらに詳しい情報を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図にしたがって説明する。図1は本実施の形態にかか
る表示体としての銘板1を示すものであり、該銘板1
は、例えば動物園において野鳥が収容された檻の前に設
置されるものである。
【0019】この銘板1は、長方形状の板材及び該板材
を包囲する枠体2からなる金属製の枠本体3と、該枠本
体3の上部に固定された表示部としての表示板4と、下
部に固定された点字部である点字板5とにより形成され
ている。前記表示板4は、アルミニウムからなり、その
表面には、丹頂鶴が立体的に形成されてなる立体表示部
6と、丹頂鶴の説明を文字により構成した説明文7とが
表示内容として表示されている。
【0020】この説明文7は、前記表示板4の成形行程
にて形成されており、該表示板4は、図2(a)〜
(d)に示すような工程を経て成形されている。すなわ
ち、高純度のアルミ板11をシュウ酸や硫酸などの水溶
液中に浸してアノード分極させ、前記アルミ板11の表
面に12、細孔13,・・・を多数有する酸化被膜14
を形成した後、この表面12に銀ハロゲン化物15,・
・・を塗付し、該銀ハロゲン化物15,・・・を前記細
孔13,・・・内に充填する(図2(a))。そして、
アーク灯などの光線16を、文字が描かれたリバーサル
フィルム17を介して前記表面12に照射し、前記リバ
ーサルフィルム17の原稿を投影させることにより、細
孔13,・・・内の前記銀ハロゲン化物15,・・・を
感光させる。このアルミ板11を塗料液に所定時間浸し
て、感光した銀ハロゲン化物15,15に塗料を付着さ
せる。すると、表面12には、塗料により着色された文
字からなる前記説明文7が形成される(図2(b))。
次に、前記アルミ板11を熱湯に浸けるなどして加熱
し、前記酸化被膜14を膨張させ、塗料の付着した銀ハ
ロゲン化物15,15を熱封孔により前記細孔13,・
・・内に密封する(図2(c))。そして、塗料が密封
された表面12に、フッ素被膜(例えばデュポン社製の
テドラー)によって紫外線吸収被膜18を形成する(図
2(d))。
【0021】このようにして製造された表示板4は、錆
にくい高純度のアルミ板11により形成され、かつアル
ミ板11の表面12には酸化被膜14が形成されてお
り、耐久性が高められている。さらに、この表面12は
紫外線吸収被膜18により被膜されているので、長期
間、風雨や潮風にさらされても錆びにくく朽ちにくい。
また、表面12に形成された説明文7は、これを形成す
る塗料が前記細孔13,・・・内に密封保護された後、
前記紫外線吸収被膜18によって被覆されているので、
風雨、潮風、油、洗剤、さらにはガソリン、ベンジンな
どに対しても褪色しにくく消えにい。このため、表面1
2に油などが付着し、汚れた場合であっても、洗剤やガ
ソリン、ベンジンなどを使用して拭き取ることができ、
この表面12に直射日光が当たる場合であっても、日光
の紫外線が前記紫外線吸収被膜18により吸収されるこ
とにより、描かれた説明文7が褪色しないように構成さ
れている。
【0022】この表示板4に形成された前記立体表示部
6は、図3にも示すように、前記表示板4上に膨出され
てなる発泡スチロール製の立体部21と、該立体部21
の表面を被覆する被服層22とからなり、前記立体表示
部6の表面には、丹頂鶴の羽を形取るとともに波形状に
形成された羽部23、眼部24、嘴部25等が表面にお
ける各箇所に凸設あるいは凹設されている。前記被服層
22は、耐候性及び耐水性に優れたウレタン樹脂により
形成されており、前記羽部23、眼部24、嘴部25等
を形成する被服層22の各部位は、それぞれに適した色
により着色されている。そして、この被服層22は、当
該被服層22を紫外線から保護する紫外線保護塗膜26
がスプレー塗装によって形成されている。
【0023】一方、前記点字板5は、図11に示したよ
うに、ステンレスにより形成されており、この点字板5
には、前記表示板4に示された説明文7の内容を示した
点字31,・・・が設けられている。該点字31は、図
4にも示すように、前記点字板5の表面側に膨出されて
なる複数の凸部32,・・・により構成されており、こ
の点字板5の表面は、前述したものと同様の紫外線保護
塗膜33(保護層)が同様の行程にて形成されている。
【0024】すなわち、この表示板5は、図4の(a)
に示すように、前記点字31,・・・が突設されたステ
ンレス板34の表面に、噴霧される噴霧液35を吹き付
ける塗装工程と、表面に吹き付けられた前記噴霧液35
を定着する定着行程とを経て形成されており、表面に
は、図4の(b)に示すように、紫外線をカットする前
記紫外線保護塗膜33が形成されている。
【0025】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、健常者にあっては、銘板1の表示板4に形成された
立体表示部6を見ることにより、檻に収容された複数種
の野鳥から立体表示部6に表示された野鳥を特定するこ
とができるとともに、表示板4の説明文7を読むことに
より、特定された野鳥の名前が丹頂鶴であることを学ぶ
ことができる。さらに、前記説明文7を読むことによ
り、この丹頂鶴の生息地などの知り得たりすることがで
きる。一方、視覚障害者においては、銘板1の表示板4
に形成された立体表示部6に触れることにより、この立
体表示部6の形状から鳥であることが、また、この形状
の有する特徴、すなわち、首、嘴、及び足が長いことか
ら、この鳥が鶴であることを感触としてとらえることが
できる。そして、銘板1の点字板5に設けられた点字3
1,・・・、つまり前記表示板4の説明文7の内容を示
す点字31に触れることにより、感触としてとらえた鶴
の名前が丹頂鶴であることを学ぶことができるととも
に、さらに、この丹頂鶴の生息地などの知り得たりする
ことができる。このように、健常者のみならず視覚障害
者にとっても有益な銘板1となる。
【0026】また、この銘板1は、屋外に設置されるこ
とから、風雨や直射日光にさらされることは避けられな
い。しかしながら、前記表示板4は、図2に示したよう
に、錆にくい高純度のアルミ板11により形成され、か
つアルミ板11の表面12には酸化被膜14が形成さ
れ、耐久性が高められている。さらに、この表面12は
紫外線吸収被膜により被膜されているので、長期間、風
雨や潮風にさらされても錆びにくく朽ちにくい。また、
表面12に形成された説明文7は、これを形成する塗料
が前記細孔13,・・・内に密封保護された後、前記紫
外線吸収被膜18によって被覆されているので、風雨、
潮風、油、洗剤、さらにはガソリン、ベンジンなどに対
しても褪色しにくく消えにくい。そして、この表面12
に直射日光が当たる場合であっても、日光の紫外線が前
記紫外線吸収被膜18により吸収されることにより、描
かれた説明文7が褪色しない。
【0027】さらに、この表示板4に形成された立体表
示部6は、図3に示したように、発泡スチロール製の立
体部21が耐候性及び耐水性に優れたウレタン樹脂の被
服層22により被服されてなり、該被服層22には、表
面の凹凸に沿って密着した紫外線保護塗膜26がスプレ
ー塗装によって均一に形成されている。また、前記点字
板5においても、図4に示したように、表面が紫外線保
護塗膜33により覆われているので、長期間風雨や直射
日光による紫外線にさらされた場合であっても、変色、
褪色及び劣化が防止される。このため、錆の発生を押さ
えることができ、点字板5表面への錆の浮き上がりに起
因した点字31,・・・の誤認を未然に防止することが
できるとともに、外観品質を長期にわたり保つことがで
きる。
【0028】そして、これら紫外線保護塗膜26,33
は、塗装によって形成されるので、点字31,・・・を
構成する凸部32が複数突設された前記点字板5の表面
や、波形状に形成された羽部23、眼部24、嘴部25
等が凸設あるいは凹設された前記被服層22の表面であ
っても、各凸部32,・・・あるいは前記被服層22表
面の凹凸に沿った塗膜を密着的に形成することができ
る。したがって、保護フィルムをラミネートして点字3
1が突設された点字板5に保護層を設ける、または凹凸
を有した前記被服層22に保護層を設ける場合のよう
に、前記点字板5と凸部32との間、あるいは被服層2
2の凹凸間に気泡ができてしまうような不具合を確実に
防止することができ、これにより、紫外線保護塗膜2
6,33の不用意な剥がれを未然に防止することができ
る。特に、本実施の形態においては、霧化された噴霧液
35が吹き付けられ形成されるので、表面の凹凸に沿っ
て均一な膜厚を有した滑らかな紫外線保護塗膜26,3
3を容易に形成することができる。よって、膜厚の不均
等な紫外線保護塗膜26,33が形成された場合と比較
して、手触り感を向上させることができる。
【0029】また、本実施の形態においては、説明文7
が表示された表示板4が、点字31,・・・が形成され
た点字板5より上方に配設されるように、前記表示板4
と前記点字板5とが配置されており、視覚によって前記
説明文7をとらえる健常者においては、前記表示板4が
見やすく、また、触覚によって前記点字31,・・・を
認識する視覚障害者においては、前記点字板5に触れや
すくなるように構成されているので、設置された状態
で、健常者が注視する前記表示板4をより高い位置に、
また、視覚障害者が触れる前記点字板5をより低い位置
に配置することができる。したがって、健常者において
は前記表示板4が見やすく、また、視覚障害者において
は前記点字板5に触れやすくなる。
【0030】加えて、前記表示板4に形成された立体表
示部6は、立体的に形成された発泡スチロール製の立体
部21と、該立体部31を被覆する弾力性に富んだウレ
タン樹脂の被服層22とにより形成されているため、視
覚障害者が触れた際には好感触が得られる。一方、健常
者においては、前記立体表示部6を立体視することがで
きるので、平面に絵が印刷された場合と比較して、質感
が高まる。
【0031】また、前記点字板5は、ステンレスにより
形成されているので、前記表示板4における説明文7に
沿って、点字が突設された粘着テープを貼着した場合の
ように、表示板4と前記粘着テープとの間に空気が入り
込むことによって粘着テープが浮き上がり、点字の読解
が不能となるといった不具合を確実に防止することがで
きる。
【0032】なお、本実施の形態においては、点字板5
を、ステンレスによって形成した場合を例に挙げて説明
したが、アルミニウム、あるいは、しんちゅうにより形
成しても良い。
【0033】また、本実施の形態では、表面に凹凸が形
成された立体表示部6が、発泡スチロール製の立体部2
1とウレタン樹脂の被服層22とにより形成されたもの
を例に挙げて説明したが、例えば、表面に印刷が施され
るとともに凹凸が形成された木彫りや、アルミ鋳物で形
成しても良く、アルミ鋳物により形成した場合には、鉄
により形成された場合と比較して、錆びることが無く、
不要時には、溶かすことによってリサイクルが可能とな
る。したがって、環境面においても、優れた素材となり
得る。
【0034】また、本実施の形態においては、設置され
た状態で、説明文7を有した表示板4が、点字31,・
・・を有する点字板5より上方に位置するように、前記
表示板4と前記点字板5とが配置された銘板1を例に挙
げて説明したが、図5に示す第2の実施の形態のよう
に、前記リバーサルフィルム17によって文化財のカラ
ー写真41及び文化財の説明文42が形成された表示板
43(表示部)と、前記説明文42の内容に対応する点
字44,・・・を有した点字板45(点字部)とが左右
に配設された文化財説明板46に応用しても良い。この
ような文化財説明板46を屋外に設置する場合には、文
化財説明板46の両端部にステンレス製の円筒状の支柱
47,47を固定するとともに、該支柱47,47を土
中に埋め、周辺部をコンクリート48,48で固めて固
定する。そして、前記文化財説明板46の上方に屋根4
9を取り付けることにより、直射日光の照射を防止する
ように構成しても良い。
【0035】さらに、本実施の形態では、板状に形成さ
れた銘板1を例に挙げて説明したが、図6に示す第3の
実施の形態のように、土中に打ち込まれる柱本体51
と、該柱本体51より左右に延出するとともに、方向案
内52,52が表示された表示部としての左右腕部5
3,53とからなる方向案内柱54(表示体)であって
も良く、この場合、例えば前記方向案内52,52の内
側に、該方向案内52,52の内容に対応する点字5
5,・・・が形成された点字板56,56(点字部)を
設け、外側に矢印形状に形成された立体表示部57,5
7を突設する。
【0036】また、図7に示す第4の実施の形態のよう
に、土中に打ち込まれる柱本体61のみにより形成され
た標柱62(表示体)であっても良く、この場合、柱本
体61に表示された表示部63の下部に、該表示部63
の内容に対応する点字64,・・・が形成された点字板
65(点字部)を設ける。
【0037】一方、図8は第5の実施の形態を示す図で
あり、案内地図板71(表示体)が示されている。この
案内地図板71は、図9及び図10にも示すように、前
述した第1の実施の形態における表示板4と同様の行程
にて案内地図が表示された平面部としての表示板72
と、該表示板72に描かれた道路表示73及び絵柄74
と同形状に形成されるとともに、道路表示73及び絵柄
74上に積層された突出部75とにより形成されてお
り、立体表示部76が形成されている。前記突出部7
5,75は、無色透明のアクリル板によって形成されて
おり、前記表示板72における道路表示73上に表示さ
れた通り名77及び絵柄74上に描かれた眼等の意匠7
8が、この突出部75,75を透過して読むあるいは見
ることができるように構成されている。また、前記表示
板72上には、前記道路標示73等の下部あるいは横に
前述した第1の実施の形態と同様の点字板5が各々の箇
所に固定されている。
【0038】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、健常者にあっては、案内地図板71の表示板72に
表示された道路標示73及び通り名77や、絵柄74上
に描かれた眼等の意匠78を、透明な突出部75を透過
して見ることができるので、現在地や目的地を把握する
ことができる。一方、視覚障害者においては、案内地図
板71に設けられた突出部75からなる立体表示部7
6,76に触れることにより、現在地や目的地や道路標
示73の延在方向や、猫の形状などを把握することがで
きるとともに、点字板5に触れることによって、通り名
や駅名を把握することができる。したがって、健常者の
みならず視覚障害者にとっても有益な案内地図板71と
なり得る。
【0039】また、前記突出部74を無色透明のアクリ
ル板により形成することによって、該突出部75の下部
に設けられた道路標示73や絵柄74などの表示を透過
して見ることができるので、表面に道路標示73や絵柄
74などの表示が形成された従来からの表示板72を有
効利用することができる。
【0040】なお、本実施の形態においては、前記突出
部75を、傷に強いアクリル板により形成したものを例
に挙げて説明したが、塩化ビニル板やポリカーボネイト
板により形成しても良い。また、表面に印刷が施された
セラミック平板を用いることもでき、この場合において
は、該セラミック平板を形成する際に、当該セラミック
平板に点字を突設することも可能となる。
【0041】さらに、前記突出部75を、表面に印刷が
施された平板状の木材により形成しても良く、この場合
には、周縁に形成されるエッジ部を丸めることにより手
で触れた際の感触を向上させることができるとともに、
紫外線保護フィルムで覆うことにより、木材の耐久性を
向上させることができる。特に、3〜4日間加熱処理し
たEDS工法の木材を使用して前記突出部75を形成す
ることにより、腐朽を防止することができるので、表面
を覆う紫外線保護フィルムが不要となる。
【0042】加えて、前記突出部75を、表面に印刷が
施された平板状のアルミ鋳物で形成しても良く、この場
合には、鉄により形成された場合と比較して、錆びるこ
とが無く、不要時には、溶かすことによってリサイクル
が可能となる。したがって、環境面においても、優れた
素材となり得る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の表示体に
あっては、健常者においては、表示体の表示部に表示さ
れた文字、記号、絵柄、及び図形などからなる表示内容
を見るあるいは読むことができる一方、視覚障害者にお
いては、点字部の表面に突設されるとともに、前記表示
部に表示された表示内容に対応する点字によって前記表
示内容を認識することができるので、健常者のみならず
視覚障害者にとっても有益な表示体となる。
【0044】そして、前記点字部が風雨にさらされた場
合であっても、この点字部は、保護層によって被覆され
ているので、前記点字部の劣化を防止することができ、
外観品質を長期にわたり保つことができる。また、前記
点字部が金属板からなる場合には、前記点字部の錆を防
止することができるので、点字部表面への錆の浮き上が
りを防止することができる。これにより、点字の誤認を
未然に防止することができるとともに、朽ちにくい表示
体となり得る。
【0045】また、前記保護層を、前記点字部の表面に
塗装されてなる塗膜により形成したものに関しては、点
字を構成する凸部が形成された点字部に、塗装を施すこ
とにより前記凸部に沿った塗膜を密着的に形成すること
ができるので、保護フィルムをラミネートして点字が突
設された点字部に保護層を設ける場合のように、前記点
字部と前記凸部との間に気泡ができてしまうような不具
合を確実に防止することができる。これにより、保護層
の不用意な剥がれを未然に防止することができる。
【0046】さらに、設置された状態で、前記表示部が
前記点字部より上方に配設されるように、前記表示部と
前記点字部とを配置した表示体にあっては、健常者が注
視する前記表示部をより高い位置に、また、視覚障害者
が触れる前記点字部をより低い位置に配置することがで
きるので、健常者においては前記表示部が見やすく、ま
た視覚障害者においては点字部に触れやすい表示体とな
り得る。
【0047】また、請求項4の発明にあっては、文字、
記号、絵柄、及び図形などの意匠が立体的に形成されて
なる立体表示部を表面に備えているので、健常者におい
ては、立体的に形成された立体表示部により、文字、記
号、絵柄、及び図形などからなる表示内容を立体視する
ことができる。一方、視覚障害者においては、前記立体
表示部に触れることによって、文字、記号、絵柄、及び
図形などからなる表示内容を認識することができる。し
たがって、請求項1の場合と同様に、健常者のみならず
視覚障害者にとっても有益な表示体となる。
【0048】さらに、前記立体表示部を、文字、記号、
絵柄、及び図形などの意匠が平面状に形成された平面部
と、該平面部に形成された前記意匠を形取るとともに、
該意匠上に突設された透明性を有する突出部とにより形
成した場合には、表面に印刷が施された従来の表示体を
利用し、健常者及び視覚障害者の両者にとって有益な表
示体を形成することができる。
【0049】また、請求項6の発明においては、文字、
記号、絵柄、及び図形などの意匠が立体的に形成されて
なる立体表示部と、該立体表示部に表示された表示内容
に対応する点字が突設された点字部とを備えるととも
に、該点字部の表面を保護層により被覆した構成なの
で、請求項1の効果に加えて、視覚障害者においては、
前記立体表示部に触れることによって、文字、記号、絵
柄、及び図形などからなる表示内容を認識することがで
きるとともに、点字部の表面に突設された、前記立体表
示部に表示された表示内容に対応する点字により、立体
表示部の感触のみでは得られないさらに詳しい情報も得
ることができる。
【0050】以上に説明した請求項1から6における総
ての発明において、健常者が視覚障害者と共有の表示体
を見ることにより、点字に対する認識や障害者に対する
理解も育まれていく。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】(a)〜(d)は同実施の形態における表示板
が製造される手順を示す図である。
【図3】図1のA−A線に沿った断面を示す斜視図であ
る。
【図4】(a)、(b)は同実施の形態における点字板
が製造される手順を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明の第5の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図9】図8のB−B断面を示す斜視図である。
【図10】図8のC−C断面を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 銘板(表示体) 4 表示板(表示部) 5 点字板(点字部) 6 立体表示部 7 説明文(表示内容) 26 紫外線保護塗膜 31 点字 33 紫外線保護塗膜(保護層) 35 噴霧液 43 表示板(表示部) 44 点字 45 点字板(点字部) 46 文化財説明板(表示体) 54 方向案内柱(表示体) 55 点字 56 点字板 62 標柱(表示体) 64 点字 65 点字板(点字部) 71 案内地図板(表示体) 72 表示板(平面部) 75 突出部 76 立体表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字、記号、絵柄、及び図形などにより
    表示内容が表示された表示部と、該表示部に表示された
    表示内容に対応する点字が突設された点字部とを備える
    とともに、該点字部の表面を保護層により被覆したこと
    を特徴とする表示体。
  2. 【請求項2】 前記保護層を、前記点字部の表面に塗装
    されてなる塗膜により形成したことを特徴とする請求項
    1記載の表示体。
  3. 【請求項3】 設置される状態で、前記表示部が前記点
    字部より上方に配設されるように、前記表示部と前記点
    字部とを配置したことを特徴とする請求項1または2記
    載の表示体。
  4. 【請求項4】 文字、記号、絵柄、及び図形などの意匠
    が立体的に形成されてなる立体表示部を表面に備えたこ
    とを特徴とする表示体。
  5. 【請求項5】 前記立体表示部を、文字、記号、絵柄、
    及び図形などの意匠が平面状に形成された平面部と、該
    平面部に形成された前記意匠を形取るとともに、該意匠
    上に突設された透明性を有する突出部とにより形成した
    ことを特徴とする請求項4記載の表示体。
  6. 【請求項6】 文字、記号、絵柄、及び図形などの意匠
    が立体的に形成されてなる立体表示部と、該立体表示部
    に表示された表示内容に対応する点字が突設された点字
    部とを備えるとともに、該点字部の表面を保護層により
    被覆したことを特徴とする表示体。
JP33146496A 1996-11-27 1996-11-27 表示体 Pending JPH10161523A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1283512A1 (en) * 2001-08-08 2003-02-12 Happy Vision S.r.l. A Socio Unico Graphic representation sign

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